第112話 KAC2024お題総括
まずはお題を並べてみましょう。個人的に最初から相手にしていない+のお題は無視しますね。
1 書き出しが「〇〇には三分以内にやらなければならないことがあった」
2 住宅の内見
3 箱
4 ささくれ
5 はなさないで
6 トリあえず
7 色
8 めがね
1の時はこの先どうなるのか、と思いましたね。まさか書き出し指定だとは。
2はやたらとピンポイント。もう、心折れそうでした。
あ、この「心が折れる・心を折る」という表現って、プロレスラーの神取忍さんが22歳の時に言った言葉が最初らしいですね。蛇足。
しかしその後は、6の「トリ」がカタカナであることを除けば、ごく普通のように見えますね。単一の単語のみが多いですし。
個人的には「はなさないで」と開いて書いている辺りからイラっとしましたけど。
今回私は湾曲した使い方ではなく、一般的に多数がそう解釈するであろう言葉としてお題を使用しました。「トリあえず」も「取り敢えず」として。
「はなさないで」はその点微妙で、「話さないで」も「離さないで」も同じ程度には想起されるのではないかと思い「離さない」をキャッチコピーで使い、「話さない」を本文で使いました。やや変化球に思える「放さない」は使っていません。
さて、今回も何とか無事に全てのお題をクリアーすることはできたのですが、それ以外の所で作品として認められない危険性が。
実在する組織や地名や固有の設備の名前を使い、多くの歌詞を引用し、違法行為を描写していますから。まあね、これが規制されるようじゃ「表現の自由」も死にますよ。
本エッセイ(?)の110話( https://kakuyomu.jp/works/16816927863040174149/episodes/16818093072986443486 )に書いた通り、KAC20241のお題を使った「ウイスキーマンには三分以内にやらなければならないことがあったが、できなかった。そういうことだな?」というセリフから始まった物語「アンチクライマックス(第一話ウイスキーマン)」が締め切りまでに書き終えることができないから、という理由で始めた連載ミステリー。シンプルなお題にも助けられて無事完結しました。
ただ、お題を使わなければならない。言葉として単純に使うだけではなく、主軸にしなくてはならない。そういう縛りがありましたので、かなり物語としては歪なものになっています。
本来であれば書くべきことも書けていないなんてものも。
そうなるのも見越して付けた「アンチクライマックス」というタイトルではあったのですけれどもね。
この作品、カクヨム内ではひとつの物語に纏めて読みやすくする、というようなことはしないと思います。
やるとしたら、物語の主軸はそのままに、不自然なところ(例えばやたら『とりあえず』を連呼する)を直して出版するかも、ですね。
短編ミステリーって、カクヨムで公開するより電子書籍にした方がウン百倍読まれるんですよ。特に海外から。
今カクヨムで公開している「比嘉警部シリーズ:痕跡」の前に書いた同シリーズ「乾杯」と「扉」は、アメリカ、カナダ、オーストラリアで日本語の短編ミステリージャンルのダウンロード数1位に長いことなっていましたから。
海外ドラマを見ただけでも、欧米でのミステリー人気が高いことが分かりますよね。そんでもって、「アンチクライマックス」もその層をど真ん中に狙って書いているのがバレバレです。
さあ、ネトフリ、アマプラの関係者の方。末端作家ですから安くで売りますよー。
うん、いいじゃん。そのくらいの夢、みさせてくれてもいいでしょうよ。カクヨムでは読まれないのだから。
※現時点(2027/3/26 10:23)でアンチクライマックス8のPVは9!
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