しない系勇者爆誕!?

(うぉあぉおああああああああ!)


「ちょ⁉」


(ぎゃぁぁぁあああああああ!!!)


「‥‥‥」


(熱いぃ!焼け○ぬ!!燃えるぅううう!!!)


「ちょっと!いい加減にしてよっ!」


(ぶきゃぁぁぉぁぁあああああああああ!!!!!)


「うるさい!うるさい!うるさーい!!」


「なんなの!保育園の慣らし保育中の赤ちゃんなの!?大の大人がびーびー泣き叫んで!!」


首根っこを捕まれ宙に浮いている俺。次の瞬感、職人が技術の粋を込めて研磨したような昔のア◯ホンのボディのように鏡面光りしたタイルの床に叩き落とされた。


(うぐぅ!痛!?…)


(…痛くない!!)


「ようやく落ち着いたみたいね。世話が妬けるねキミ!」


目線を上に向けると。ぷかぷかと宙に浮いている古代ギリシャの長衣の様なものを着た美少女が見上げている。


(なんなんだ!夢かなんだかしらねぇがなんで脳内でまで見下げられなきゃならねぇんだ)


違和感のある読者に説明しよう。この俺は◯んだ婆さんの影響で江戸っ子口調なのであるちなみに趣味は落語。


「ラクゴがスキなんだぁ…」


(こわっ!心の声が聞こてているのか?)


「あまりまえじゃーんゴッドなのよ!うちは!」


(口調がなんだその中高生口調⁉)


俺は、銀髪ロングの美少女に見下ろされながら、何故こんなつまらん夢を見ているのか考察を始めた。


「さっきまでの赤ちゃんプレイで気づかなかったけれどき…こんな状態でキミ凄いね…流石、ラクゴシャ…」


驚いている美少女を他所に。睨み付け。


(もうすぐ35だ!がたがた五月蝿ぇなぁ黙ってろ!幻想!!あと最後めっちゃデスッたよね?)


美少女はふわふわ浮きながらびくっと体を激しく揺らす、余程驚いたのだろう可哀想に。


(ここは何処なんだ。夢にしては、全く観たこともない場所だ…)


上を見上げると360度澄んだ青空が広がっており、見知らぬ輝く巨大な鳥があちこち飛んでいる。


(あれは、ゲームとか、伝説上の生き物?鳳凰に似ている…何なんだ…確か俺はゲームをしていて…体が動かなくなって…燃やされ…)


鏡面の床に映る自分の体を見てみる火傷はない。少し安堵したがその感情は一秒も続かなかった。


(誰だこいつ!?)


「キミだよ!」


か細い声が、聞こえてくる。


「お父様にも怒られたことないのに…」


鏡の床に映った14歳位の赤髪の少年の顔が歪んだ。


「ごめんなさい。助けられなかった…事前に分かっていたのに…」


「今のままじゃ転生も転移も出来ない…だって」


(なんなんだ、これはっ!!!)


俺の身体は頭だけ大きな3頭身のコミカルなキャラクターになっていた!



















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ちゃんとしてよ!勇者様 花和田 鬼小太 @takashi00

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ