ACT.46 『ほほえみかさねて』



-とある惑星-


古屋の壁に寄りかかり、此方をじっと見つめる少女。

歳は、エターナと同じぐらいにみえるが..。


少々気になったのか、 その少女に近寄るエターナ。

「ねぇ、あなたのお名前は?」


少女が答える。

「シーナ..」

「あなたは、あのピカピカした乗り物でやって来たの?」


自慢げなエターナ。

「うん。そうよ。あのピカピカよ」

「でも、どうして」

「もしかして..」

「あなた、目が見えないんでしょ?」

「それなのに」


「私の目なんてどうでもいいの」

「そんなことより、妹の病気を治して欲しいの!」




シーナの妹の病気を治しても、シーナの疾は治さなかった。

エターナは、ETERNAL-Rの気持ちがわからなかった。否、わかる自分が許せなかったのであろう。

命の選別をしたのか...。


ETERNAL-R。

否、炎のワルキューレ。




夕陽越しのETERNAL-R。




「もういい。行こう。ETERNAL-R」


「ready..」




ACT.53 『ほほえみかさねて』終



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