ACT.45 『エスケイプ・パワー』



このままでは、ブラックホールに飲み込まれるのも時間の問題だ。


「くそっ!」

「どうすればいいんだ?」

その答えが見つからないまま、刻一刻と時間は過ぎてゆく。


「ギギィギィ」

エターナルの装甲板が音を立てて歪んでゆく。機体へのダメージが次第に大きくなる。このままでは、いずれ本当に飲み込まれてしまうだろう。


「このままでは、アミュレナ様に会えない!」


その時、エターナの両眼が赤く閃光した。

と同時に、エターナルRのエンジンがうなりを上げる。

全ての回路が正常に戻った。


「よし、これでいける!」


「会う約束なんてしていない」

「だけど、約束したも一緒なんだ」



「行け、エターナルR!」



ACT.52 『エスケイプ・パワー』終

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