ACT.26 『炎花殺害計画-乃-』



僅かに光が差す小さな洞窟内...。



炎花の切開された胸部が、剥き出しになっている。脈動する太い血管。


オペレーションは、既に15時間以上の時間が経っている。



月見の額から汗が零れ落ちる。


「終わった...」

執刀する月見、手術を成功してみせた...。

が、月見の様子がおかしい。



メスを持った手が震えている。

その手で、炎花の心臓を!



「死んで。炎花!」

月見が叫んだ。これは、狂気の沙汰だ。



次の瞬間、何処から、ブラスター一閃。

耀子の手助け間一髪。



月見のグローブが裂解。

泣き崩れる月見。



「わからない」

「私は、何故あんな事を」

泣き叫ぶ月見。



裂解したグローブの隙間から、人間のそれとは思えない、骨らしき物が見えた。



ACT.30 『炎花殺害計画-乃-』終




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