ACT.7 『疾の全力少女 疾愛雨 炎花(いつかぜ ほのか)登場!』



「先天性ミソフォニア症候群D型」


自らの病気のせいで、己の性能の片鱗すら見せられない。その悔しさを人一倍知る炎花ほのか。疑似戦闘のスコアは、あくまで仮であり、本来のそれではない。けれど、このまま不完全燃焼で終わる彼女ではなかった。




携行していた薬を奥歯でかみ砕く炎花...。




「最初は、自信なんて無かったけれど...」

超AI機動バイク・アルテミスとの出会いが、彼女を変えた...。


一日かけて全てのマニュアルを読み切った炎花


アルテミスの操縦に熱中する炎花


やまいを忘れさせる何かを、アルテミスに求めた炎花


アルテミスを理解することが、ワルキューレを理解する一番の早道。彼女は、その事を知っていたのだ。最後尾のランナーが、先頭のランナーをいとも簡単に抜き去る好例である。


疾と共に歩いてきたランナー・炎花の瞳が、炎々と輝いている。

ちょっとしたキッカケで、疾をノックアウトしてしまった。

これで普通の女の子に戻ってしまう事は、少し寂しいけれど...。


ついこの間まで、この世の全てが堕ちてしまえばよいと思いがあった炎花。



だけど、そんな君のことが、僕は大好きだ!



ACT.8 『疾の全力少女。疾愛雨 炎花(いつかぜ ほのか)』終

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