ACT.8 『ロザシアの蒼光 教えて私のROCK`N-R』



フラワー騎士ナイト操るワルキューレ各機が、思い思いの動きを描く。


全ては、フラワー騎士ナイトたちの裁量に任されている。

ワルキューレの処女飛行。これは、訓練ではない。すでに実戦であるのだ。


このオペレーションの目的は、詰まる所、フラワー騎士がワルキューレを、ワルキューレがフラワー騎士を信じ切る事が出来るか否かの確認作業のみである。




炎花がターゲットをインサイトする。赤色の十字が目標物それの四角に重なり、操縦桿のトリガーが、僅かに揺れた...。



その瞬間、木星が破壊された?



ロザシアの蒼光が、空に巨大な垂直線を描く。エネルギー質量が、木星消失後も変わらないなど考えられない!


レーダー盤からロザシアの蒼光が消えてゆく。


「スゥ―、ハァー」

一回目よりも長い呼吸音

「スゥーー、ハァー――」


ワルキューレのシートに深く沈み込む炎花。脚をハノ字に交差して、その其れに両腕を乗せる。笑みで身体が震える。


満足げな炎花。外から見ていても解る。


「んっ、お天気雨?」

キャノピーに天雫

愛疾雨 炎花 13才。

今日の主役は、紛れもなく彼女であった。



ACT.7 『ロザシアの蒼光 私のROCK`N-R』終

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