第6話 お弁当 大島沙織里の場合
大島沙緒里に初めて会ったのが
2019年7月21日
アマチュア修斗関東大会の会場だった
MIZUNOのTシャツを着た彼女は
会場のなかで異質に光っていた
後になって大島に言ったことがある
「MIZUNOのTシャツてのがいいですよね」
大島は笑いながら、いう
「高校、大学とずっとMIZUNOでしたから(笑)」
2019年9月29日
関東大会を優勝した大島は
アマチュア修斗全国大会に出場した
そこにはAACCの多くの選手
そしてご主人の大島優磨
双子のりのちゃん、かのちゃんもいた
プロになってからの彼女の活躍は
めざましいものがある
が、決して「エリートだから」強いのではない。
人並みに
いや
人並み以上に悩み
乗り越えてきたのではないだろうか
大島沙緒里のことで
印象に残っているのは
2019年11月2日に行われた講道館杯
旭化成所属の大島優磨が試合に出場した
大島沙緒里は双子用のベビーカーで
会場を行ったり来たり休むことなく
優磨のサポートやこの日出場した東海大学の後輩たちの応援をしていた
わたしにも気を遣ってくれて
東海大の後輩を紹介してくれたり
支給されるお弁当をわざわざ持ってきてくれた
2021年10月24日
RIZIN出場
対峙するはキャリアでは上の浅倉カンナ
目まぐるしいスクランブル
下からの腕、三角、蹴りあげ
15分間動きまわり見事な判定勝利
大島はマイクを持つ
そこには飾りのない言葉の数々
選手として
プロMMAファイターとして
飛躍的な変化をしているが
人間味は変わっていない
わたしにとっての大島沙緒里とは
MIZUNOのTシャツと
講道館杯の会場で届けてくれたお弁当だ
なにかそこに大島沙緒里の「人間味」を感じずにはいられないのだ
AACC
大島沙緒里
格闘技ルネッサンス まよいマイマイ @maimai-mma22
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