F推理研究会
F推理研究会 究明編
[真話 F推理研究会]
――そこまで読んだところで、私は顔をあげた。
5月11日。日曜日。午後1時。
私達の通う学園の屋上には、お洒落なカフェのテラスにあるような、鉄製の小さな丸テーブルが設置されている。
右半分が黒く、左半分が白い。そして、黒の側には黒い椅子が、白の側には白い椅子が置かれている。
私はその白側の席に座り、つい先程、彼女から受け取ったばかりの原稿を読み終える。
『小さな探偵と、小さな怪盗の戦いは――こうして幕を開けたのだった。』という一文で結ばれている――架空の世界の物語。
いや、最終話以外は、ほとんど史実な訳だけれど。
流石の私も、あんな大博打は打たない。
この原稿は宣戦布告のようなものだろう。
私の正体が怪盗グアバであることは、まだ誰にもバレていない――と思っていた。
けれど、この原稿は告発している。お前の正体を見破ったぞと、目の前の彼女は言っているのだ。
上座である黒側の席に座る、この原稿の作者。――見慣れた顔。F推理研究会の部員の一人。
「所詮は、フィクションですよ」
彼女は、意地悪な笑みでそう言った。
無論、登場人物を含めた固有名詞のほとんどが果物の名前だなんて世界観は、フィクションに決まっている。
けれど――読む人が読めば、それぞれの登場人物が『誰の仮名』なのかは一目瞭然だ。
油断していると、最終話のように私の正体がバレるかも知れない。
目の前のコイツ以外にも。
「さて、怪盗グアバ。この作品はフェアですか? アンフェアですか?」
叩き付けられた挑戦状に対し、
「F推会に比べれば、極めてフェアです」
私は素直にそう答えた。
「では、どれだけ読み込めているのか――貴方の推理を聞かせてください」
攻撃的な微笑みだった。
けれどもう私は敗北している。こんな化け物には勝てないと諦念している。
だからいっそ清々しい想いで、私は最終問題『Fドキュメンタリー』の解説を行うことにした。
「まずは、そうですね……本編とはあまり関係がありませんが、プチ叙述トリックを拾っておきましょう。
第四話のラスト、『Fアップルパイ盗難事件』の別解が語られるシーンには、『終わったはずの原稿を何度も読み返して。私は―― 一つではなかった真実のもう片方へと辿り着いた。』という記述があります。
けれどそのすぐ後に作中の私、つまりイチゴは『『Fアップルパイ盗難事件』の別解に関しては、『Fブラックチョーク消失事件』の作問中にやっと気が付きました』と語っています」
「ええ。これは矛盾していますか?」
「いいえ。『終わったはずの原稿を何度も読み返し』たのも、『一つではなかった真実のもう片方へと辿り着いた』のも過去の話。今この瞬間であると断定できる要素はどこにもありません。
これが叙述トリックの構造になっていることに気付けるか、作者のミスだと誤読するか、あるいは矛盾にすら気付かないかは読み手の慎重さに委ねられますが、きちんと読み解くことが出来れば、叙述トリックというものを意識した直後に、『読者への挑戦状』へ進むことが可能です」
「そう。挑戦状の難易度を下げる要素になっています。我ながら慈悲深いですね。それでは――とっとと本編の謎解きを始めてください」
別に、それくらい見抜けて当然だとでも言うように、彼女は先を促す。
煽りに乗らず、私は深く呼吸して、ゆっくりと口を開く。
「では……まずは前提から。――F推会のルールなら、叙述トリックに論理は必要ありません」
散々議論してきたことだ。その事実は、揺らぎようがない。
「けれど、本来、叙述トリックは単なる別解釈の可能性の提示では許されません。この手法が飛び道具ではなくなり、珍しいものですらなくなり、ただの素材と成り果てた現在であれば特に」
「そう。叙述トリックすらも、論理的に推理可能であることが求められます」
彼女の返事に頷いて、私は続ける。
「この原稿であれば、『ゲーム編とVSグアバ編で、主人公が異なること』と、そこから導き出される結論『ゲーム編の主人公であるイチゴこそが怪盗グアバである』という真実は、考えれば誰にでもわかるように書かれていなければなりません」
「それで、合格かしら?」
「ええ、問題ありません。それらの真相は全て――第四話終了時点で推理可能です」
第一話から第四話までが、史実を元にした問題編。
最終話が、創作された解答編。
この原稿は、そういう構造になっている。
例えば『読者への挑戦状』がなかったとしても、全ての伏線を拾っていれば、そこまで読み込むことができる。
私がきちんとそれを理解していることを知り、目の前の女は満足気に頷く。
「安心しました。隙だらけの批評なんかも、期待してはいたのですが」
この世の全てを見下すような、露悪的な微笑み。
やはり彼女は悪人だ。
本格ミステリ的挑発は、確かに通の趣向品ではある。けれど、行き過ぎると嫌悪感しか抱かせない。そんなこと、わかった上でやっているのだろうけれど。
「伏線の解説は野暮だって向きもありますが、わたし達からすれば、現実世界もゲームみたいなものです。最後まで、F推会的にとことん遊び尽しましょう」
私の心中なんて気にすることもなく、目の前の彼女は、得意気に続ける。
「――それでは怪盗グアバ。質問形式で、作者は読者に挑戦します」
望む所だ。私は臨戦態勢で目前の出題者を迎え撃つ。
これがF推理研究会の最後のゲームだ。
「それでは、まずはジャブから。――探偵グレープことリンゴの部屋には本棚がない。また、リンゴは本を貸しても読まない。
怪盗グアバは、これらを想定して暗号に組み込んだのだろう――と、作中のリンゴが推理していますが、これは正解でしょうか?」
「ええ。正しい推理です」
と、私は襟を正して答える。
「第一話の冒頭に、『貸してあげた本はろくに読みもしないし、読んでも理解できないような子なの。家に遊びに行ってビックリしたんだけど、あの子、部屋に本棚すらないのよ?』というミカンの台詞がありますね。グアバことイチゴにその情報が渡ったシーンはきちんと描写されています。
また、第三話には、『ネットで調べて、未読のまま適当に話を合わせて怒られた』との記述もありますね。
リンゴに対するミカンの証言と、第三話の『私』の特徴の一致は推理の材料として入手可能であり、名門に通うリンゴが『読んでも理解できない』と言われている理由の一つも推測可能です」
「よくできました」
「ちなみに、解答編ではその後、リンゴが不自然さに気付けなかった理由が言い訳として綴られていますが、これも勿論後出しではありません。
第三話において、『怪盗グアバの存在は少し前から気になっていて、何度かその暗号に挑戦したこともあるが、私にとってそれは単なる暇潰しでしかなかった』『その後のマスコミの取材も全て断り、報道するなら、偶然事件を解決した匿名の女子高生として新聞の片隅にひっそりと載せてもらうように懇願した。マスコミの方はみなガッカリとしていたが、気を遣っている暇はなかった』との記述がありますね。
どうしてマスコミがみなガッカリするのか。
本名を明かすことがそれほど喜ばれることなのか。
むしろ匿名の女子高生の方が興味を引くのではないか。
この辺りはヒントとまでは言えなくても、引っかかりにはなるでしょう。引っかかりは取っかかりにもなります」
「ふむ」
「第三話関連だと、カシスに対しては、『彼の澄んだ瞳を見てドキリとする。なぜかそこから目が離せなくなり、ぼんやりと見つめ返してしまう。その理由は自分でもよくわからない』『彼を見ていると、なぜか心がざわざわとして落ち着かない』との記述があります。
怪盗グアバの変装は完璧ですが、出会って数週間とはいえ部室で顔を合わせている仲。それを考慮して、視点人物に違和感を抱かせている。そういうヒントを読み手に与えていますね。
尤も、恋心を連想させるミスディレクションも兼ねているのでしょう。
第二話のイチゴの台詞、『中性的で、ミステリアスな男の子が好きです』はその下準備――と同時に、『恋心』のミスリードを喰らった者に対しては、視点人物の誤認を更に加速させる連鎖式トラップになっています。
加えて、『異性への変装は好みが反映される』なんていう普遍的な人間心理を反映したプチヒントの可能性も示唆しておきます。
ヒントとミスディレクションを同時に行う。どうやらそれが貴方の基本スタイルのようですから。
ちなみに、第三話の視点人物であるリンゴが、『意外な犯人など存在しない』というミカンのミステリ談義を知っているのは不思議なことではありません。
例えば第四話には、『ミステリの薀蓄はよく聞かせて貰ってるッス』という台詞がありますからね」
「はいはい。その程度のことをドヤ顔で語られても困りますが」
「……そっちが挑戦状を叩きつけてきたんでしょうが」
「まあまあ、本題はここからです。
結果的に新聞掲載は遅れ、4月25日の金曜日、『F茶筒塔の殺人』が行われるその日の朝。
ミステリマニアで怪盗グアバにも興味津々のミカンが事件を知り、当事者であるイチゴに対して得意気にその話をしていますね。
――うふふ。この時のイチゴさんの気持ちはどんな感じなのでしょうか?」
「そうですね」と、
私は挑発には乗らずに淡々と答える。
「その段階で、匿名の女子高生の正体がリンゴであることを知っているイチゴは、会話の中でさらりと核心を突くミカンに苦笑していたでしょうね」
『――でね、怪盗グアバの暗号を解読したのがね、なんと女子高生なんだって! 匿名希望らしいけど、どうやらF苑女学園の生徒だって噂もあるのよ! 凄いわよねぇ!』
『……へぇ、そうなんですか! 初耳です』
肩を並べて登校しながら、私は白々しい返事をする。無論、名乗り出るようなことはしない。そんなことをすると、きっと大騒ぎになるだろう。特に目の前のミカンちゃんには質問攻めにされるに決まっている。
「第四話の冒頭、ここには悪質な罠があります。『肩を並べて登校しながら、私は白々しい返事をする。無論、名乗り出るようなことはしない』。
この記述は、『無論、怪盗グアバだと名乗り出るようなことはしない』という意味です」
「グレート」
「ちなみに、通学路のドリアンがドリアンダイヤの犯行予告というミカンの推理に対する『流石に関連性はない――と思いたい』という独白は、『ミカンの台詞が深層心理に焼き付いて、無意識にドリアンダイヤを盗みの対象にした――なんてことはないと思いたい』くらいの意味でしょう」
「なるほど。ではその後、同じく第四話でリンゴがミカンに怒られていた理由は?」
『――って、リンゴに言いたいことがあったのよ』
急に怒気を孕んだ声色でそう言った。
『え? なんスか?』戸惑うリンゴちゃんに、
『説教よ』
ミカンちゃんはぴしゃりと言い放ち
『イチゴ、悪いけれど先に行っててくれない?』
ぶっきらぼうにそう続けた。
「勿論、借り物の小説をメチャクチャにした(された)件と、深夜にいきなり電話をかけて来た件についてです。
このタイミングで説教が始まったのは、ミカンがリンゴに対面して説教できるのは4月25日が初めてだからです。
第三話に『入学早々4日連続で欠席した』との記述がありますね。
リンゴが登校してきたのは一週間振りである。これは、他のヒントと照らし合わせることで判断可能です。けれど――」
「――そう。けれど、第四話のイチゴ視点では『顔を合わせていない4日間の内に』と記述されていますね?」
「ええ。本来であれば間違った記述だと判断可能です」
同じ『4日』という数字を見て読み飛ばしそうになるが、その意味する所は全く違う。この二人が顔を合わせていない期間が、たった4日間しかない筈がないのだから。
「ここに引っかかりを覚えられるかどうかってのは、ミステリ脳が試されますね。
4月20日にリンゴとカシスがケーキを食べた際、リンゴは『カシス=イチゴ』だとは知らなかった。けれど、リンゴ自身は何の変装もせず、素直に自己紹介までしています。
従って、全てを知っているイチゴの主観では、4月25日の顔合わせまでの空白は4日間ということになる。
無論、この時点ではそこまでの推理は不可能です。けれど、論理的に誤った記述というのは、後に大きなヒントとなる」
「ええ。リンゴにとっては知ったことではありませんが、イチゴ視点の偽りのない一人称の心中であれば、ついそう感じるのが自然。ミステリ的にも、そこを考慮して最大限のヒントを与えることこそがフェアでしょう。危ない橋とも言えますが」
彼女はそこで一息ついた後、「ところで」と続ける。
「第三話参照ですが、ドリアンダイヤが盗まれたのは『4月13日』です。
怪盗グアバであるイチゴは、『Fブラックチョーク消失事件』の執筆期間中に犯行を行ったってことになりますね。余裕綽々といった所でしょうか?」
「余裕なんてありませんよ。中々アイデアが浮かばなかったので、気分転換に怪盗として少し遊んでみたのです。――って、そんなことお見通しだから、この原稿はここまで仔細なのでしょう?
第二話において、『結果的に功を奏したのは、いっそ考えないようにしようと思い、日曜日に思う存分遊んだことだった』と記述されています」
「よかった。ちゃんと読んで貰えていて助かります。
グアバが犯行を行った『4月13日』は他の日付及び曜日の記述と照らし合わせて『日曜日』と判断可能。イチゴが遊んだ日曜日とは、原稿の執筆期間と照らし合わせて『4月13日』でしか有り得ない。
これまでの情報と照らし合わせると、裏に隠された意味を推測可能です。きちんと読めば、多くの情報が手に入ります。さて、ここから一気に詰められますか?」
「ええ。貴方は読者を舐め過ぎです。あそこで駄目押ししなくても、優秀な読み手はきちんと作者の意図を理解できるのです」
「ほう、駄目押しとは」
「無論、鈴の音です」
間髪入れずに答える。
たった一つの気付きで、まだ遠いと思われた真相に一気に辿り着けるようにできているのが、ミステリの醍醐味である。
だから、これでチェックメイトだ。
原稿を突き返しながら、私は作者にトドメを指す。
「――第三話において、視点人物『私』の頭の中で鈴の音が鳴り響く描写が有ります。
その際に、『昔から、心を空っぽにしていると、いつもこのような音がどこからともなく聞こえてくるのだ』『疲れて心が空になるといつもこうだ。不思議な世界へと誘われて困る』と記述されていますね。
しかし一方で、第一話には、『教室へ向かうまでの間。私は心を空っぽにして、無音の世界に浸りながら』と記述されています」
校門をくぐって教室へ向かうまでの間。私は心を空っぽにして、無音の世界に浸りながら、『そうですね』『凄いですね』『えーー!』のいずれかを返す。ミカンちゃんとの会話はこの三語で成り立つのだ。
内容は耳に入っていない。頭の中は今日の夕食のことで一杯だった。
「つまりこの場面で、視点人物である『私』ことイチゴの身には、なぜかいつもの症状が起こっていないことが理解できます。条件を満たしているにも拘わらず」
例えばここに、描写の欠落などは発生していない。
なぜなら――
「イチゴは、その後すぐに『今日の夕食のこと』で頭の中を一杯にしています。少なくとも、魑魅魍魎の不思議な世界を妄想していないことは明白です。
一人称の『私』が全て同一人物なのであれば、第三話で明記された『昔から』『いつも』という情報との間に矛盾が生じる。
これまでに得た情報と照らし合わせると、『第三話の視点人物はイチゴではない』と判断可能です。
それに加えて、この謎の視点人物が、
『ミカンから本を借りている』
『ミカンに誘われてF推会に入部した』
『F推会の部員でメロンは先輩である』
『高校一年生の女子である』等の情報を第三話から得ることができます。
作中の全ての情報を総括すると、一人称の視点人物の相違とその正体を看破可能。第三話の視点人物がイチゴではないなら、該当者は一名のみ」
「エクセレント。模範的な筋道です。しかし、それでもまだ『第三話の視点人物=リンゴであれば、イチゴ=グアバである』という方程式は成り立ちませんね?」
「――いいえ、最後は諸刃の剣で切り返せます。
ここまで来ると今度は、第四話の悪質な罠『名乗り出るようなことはしない』を逆手に利用することができます。
第三話の視点人物=リンゴであれば、第四話の視点人物であるイチゴが、事件の詳細を知っていることに矛盾が生じます。
このままでは、『無論、名乗り出るようなことはしない。そんなことをすると、きっと大騒ぎになるだろう。特に目の前のミカンちゃんには質問攻めにされるに決まっている。』の意味も通らなくなる。
それに見合う役割は、たった一つしかない。
第四話冒頭の全ての描写が、イチゴ=グアバを明確に示している。
加えて、第四話の視点人物が間違いなくイチゴであることは、一連の流れの中で描写されるミカンの台詞『ねぇ、イチゴはどう思う?』『ごめん、リンゴに言いたいことがあるのよ』を始めとし、多くの要素が保証している。従って、もはや別解の余地はなく、第四話終了時点で全ての真相へと至ることが可能です」
「――お見事」
作者からお墨付きを貰う。
しかし勿論、私のQEDは、勝利宣言でもなんでもない。
むしろ、敗北宣言のようなものだ。
無機質な紙の束は、その作者に、私の正体や心理が暴かれていることの証拠品である。
悪意的で超人的なまでに丁寧に、私の全てが見破られている。
「……この原稿、私以外の誰かに読ませましたか」
ふと、不安になってそんなことを尋ねてしまう。
それを聞いて、目の前の彼女は意地悪そうに微笑んだ。
「あはは、大丈夫ですよ。『わたしの原稿が完成すれば、最初に貴方に見せる』そう約束したじゃないですか」
確かに、そんな約束をした。
それがまさか、こんな爆弾だとは思わなかったけれど。
「しかし、怪盗グアバ。正体を暴かれたと言うのに、余裕そうですね」
彼女は尚も、私を嘲笑う。
「うかうかしていると、探偵グレープに追い詰められるかも知れませんよ。この原稿と同じように、現実世界でも先手を打ってみますか?」
「指南のつもりですか」
「いいえ、ただの悪意です」
なるほど。どうやらコイツは、私と本気で戦うつもりはないらしい。私以上に、人を弄ぶことしか考えず、気紛れで、やり難い相手。
ああ、もしかしたら、本当の敵は探偵グレープではなくコイツなのかも知れないなと思ってしまった。
ならば、やられっぱなしは癪に障る。怪盗の威信をかけて、一矢報いてやろう。
「――ところで」
私は目の前の女を見据えて尋ねる。
「ドリアンダイヤと絵画『果汁に溺れる少女』を怪盗グアバがいかにして盗んだのかは解明できましたか? 三重ロックの密室と被害者がいる中での数秒の密室です」
「さて」
と、彼女は首を傾げる。
「生憎、マジックには興味がないので」
その言葉を待っていた。
私は笑みを押し殺して、目の前の女の鼻っ柱を叩き潰してやる。
「いいえ、ミステリの話です。
貴方が書いた原稿の話です。
――解けるようにできていますよ?」
「――は?」
[【F推理研究会 完結編】へ続く]
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