謎の多い少女と元奴隷の少年が、出逢い、共に歩むことで何が見えてくるのか。冒頭から興味深い別離のシーンがあることで、これから起こり得る悲劇的展開を予想させられながらも、結末を確かめずにはいられません。高い語彙力と巧みな情景描写が織りなす独自の世界観が素晴らしく、作り込まれた設定が豊富そうでワクワクします。まだおそらく序盤かと思われますが、これからの展開が楽しみです。
完成された世界観、独特な言葉遣いが、一気に物語へと読者を誘います。謎めいた少女の奴隷少年との邂逅、そこに終末への布石があるのか、結末まで物語は進んでいきます。
決して優しくない、心の闇が蠢く血生臭い世界。その中で生きる何かを抱えた登場人物たちを、磨き抜かれた語彙力が繊細に彩っています。また、かっこいい呪文や単語が好きな方にもぜひオススメできる作品です。1話ごとに用語や単語の説明付きで、読者に対する配慮を感じられる点も好感度高かったです。
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