フォロワーさんの小説をレビューする定期です。初期の設定部分で、あ、これはシャレが分かる人が書いているんだなと感じられる作品です。ステータス画面が現れるようなゲーム、それを脇に添えての進展。文面も表現を気にした造りになっています。比較的身近な部分のストーリー展開で、解らず取り残されるような心配は無し。ファンタジック。ちょいとヒネた呪い関係も出てきた李、ね。
キノの旅にハマった自分にはドストライクな作品でした。自分が遅読なのもありますが、やっぱり旅系は時間が消える感覚があって良い。一つの車に乗って旅する感じは「少女終末旅行」にも似て、魔法が使える点は「魔女の旅々」を思い出します。 異世界でありがちな中世風一色かと思いきや、「オーパーツ」や「未開拓・未解明」と言った形で現実世界の技術を取り入れようとしているのも、色んな国の多様性や、世界観の柔軟さを創り出せるので上手だなと感じました。