『美ごきグランプリ』

やましん(テンパー)

『美ごきグランプリ』


 ある晩のこと、やましんさんは、ねこママの店に行きました。


 しかし、なんだか、雰囲気が異様です。

 

 たくさんのごきさんたちが、集まっておりまして、りっすいの余地がありません。


 やましんさんが入ると、


 『ぎわわ〰️〰️〰️〰️。』


 と、大変な歓声が上がりました。


 ブーイングと、みるべきかもしれません。


 『なんか、大変みたいだね。またに、するよ。』


 すると、ママが言いました。


 『ごめん、やましんさん。ほら、あのテレビに出てる娘。』


 ごきさんである以外、とくに、目新しくはないです。


 『今年の、美ごきグランプリをとった娘なんだにゃん。』


 『美ごきグランプリ………。』


 『にゃ!大人気、今夜、ここに、来てくれるんだ。まあ、戦地慰問ね。』


 『戦地か。たしかに、戦地だよな。』


 『そう、にゃ! やましんは、敵方にゃ!』


 『たしかに、帰るよ。全身に集られて、食われたくはないからね。』


 やましんは、店を出かけたのです。


 『やあ、はーははははははは、ごきー。』


 と、揶揄する歓声が上がりました。


 『いいさ『ごきさんばいばい』。を、2倍設置する。』


 『まあ、まあ、お祭りだよ、メーデーさにゃ、』


 『メーデーか。わかった。黙認しよう。』


 『さすが! はなしが、わかる!』


 

 ああ、4月も終わりの空は、どこか、うっとおしい。


 インターナショナルのテーマソングを掛けてやるか。それも、トスカニーニ先生編曲により、ニューヨークで鳴り響いたもんだ。


 ああ、もうだめだなあ。


 やましんは、おわりだ。


 終わらせようぜ。


 すべては、おわったのだ。


 

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『美ごきグランプリ』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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