38 かっこ悪いお父さんでごめんな

 この実力じゃ、そんな幸せは釣り合わない、割に合わない幸せだ。


 もっと金持ちになって、有名になって、ちゃんとして、其れくらいの力が無いと僕は安直にそう言った幸せを考えられない。


 お母さんになるのが、幸せなのならば、其れで幸福を感じられるのならば、其れは一種の救いなのかも知れない、子供は裏切らない、子供に救われたい。


 救われた、無邪気な我が子に救われた。産んで良かった。


 何にしろ、痛い思いをして、命がけで産むのは女性で男性なんて見ているだけだ


 

身勝手なものだ。何も出来やしないのだから。


 僕は、自分とあの子の子がどんな子になるのかと気になるだけで、僕が責任を負わ世れていたと仕手も其れは御金位のものだ。


 養育費くらいのものだ。


 その世話は、男がするのだろうか。分からない。


 男が子育てを手伝うのか。


 僕は、絶対に子供を育てるとしても、きっと僕は誰にでもは優しくしないだろう。僕は自分の子供を特別だと考える。


 そして、僕は子供の為に何か買って遣る。


 子供の為に出来る事なんて其れくらいのものだ。


 親が子供に果たす役割は経済的援助。


 其れくらいのものだ。


 送り迎えと経済的援助。


 それ以外に、親が出来る事なんて祈るくらいのものだ。


 そう祈るくらい。


 子供が何を望んでいるのか。


 其れは分からない・


 将来の夢は在るのか。


 其れも分からない。


 子供の未来もわからない。


 見守る事しか出来ない。


 押しつけがましく何かを子供にプレゼントする気にもならない。


 只、私は子供が自分から何かを話に来るのを待っているだけだ、じっと待っている。


 子供は、何も言いに来ない。


 こういうものなのだろうか。


 普通は、あれが買って、此れかってと、言って来るのでは無いのか。何も言ってこない、話をして来ない。


 私は、子供が私を厭がっているのでっは無いのかと疑った。


 嫌われているのでは無いのか。


 果たして、私の何処が嫌いなのだろうか。


 子供は私という親にコンプレックスを抱いていて、私が憎いらしい。


 子供、誰よりも、実は親の事を知っているのかも知れない。


 彼の親で在るには私はきっと、大変だ。


 理想の高い子供だから大変だ。


 自分の親として、つりあわないと思っているらしい。


 舐められたものだが、実質、自分は凄い褒められた人間ではなかった。偉大でも何でもない、普通な人間だった、私を毛嫌いする子供の気持ちもよく分かった。


 かっこ悪い父さんでごめんな。


 情なくなってきた。


 もっと、いい仕事に就いていて、勉強もできて、運動もできて器用なスペックの高い父親になれれば、良かったのだろう、けれどもその実態は、大した学歴も無く、能力の低い大人、残念な大人だ、不満を持たれても最もだ。


 嫌がれて当然。


 煙たがられて当然。


 父親失格。


 最低で災厄な父親。


 子供を産ませてみた、育ててみたが、男の癖にこの可哀そうな社畜を見て息子はこんな人間には成りたくねえ。


 と毒図いていた。毒図いて勉強していた。


 こういったものなのだろうか。


 きっと、こういったものなのだろう。


 父と子なんて言うのは、仲野いい方が珍しい。


 僕達は不仲だ。


 不仲、ちっさい頃から不仲。


 嫌われていた。


 お母さんが好きなんだろう。


 やっぱり、子供お母さんが好きなのだろう。


 そう思うのである。


 違うのだろうか。


 そのお母さんの事も嫌いなのだろうか。


 人嫌いの子供だなあと思った。


 子供とは思えない、頭のよさ、太刀の悪さであった。


 手古摺るも何も、もう凄い屁理屈で困った。


 家族に死んでくれと祈っていた。呪っていた。


 私は呪われていた。


 確実に子供から呪われていた。


 子供は遂に犯行に出た。


 犯罪者の考え方をする子だった。


 邪魔なものは殺して終え。


 子供はそういっていた。


 綿密な計画で確かに、私は彼によって殺された。


 毒をのまされて死んだ。


 インターネットで海外から取り寄せた毒で殺した。


 その痕跡はデータは、燃やして廃棄した。


 その後ビザを取って私は外国に逃げ込んだ。


 外国でも、その時の殺しの感覚が忘れられずに、何人も殺した。


 一人、また一人と殺している内に、人を殺しても何も感じなくなった。


 其れは丁度、別の生き物を狩る様に、まったく冷徹に冷酷に殺すのであった。


 そうして、殺す、殺すを続けていた時に、誰か金持ちの人間を人質に取って、上手く吹き込んで洗脳して、其処の財産を奪えない物かと考えた、私はその屋敷に住み込み、遺体を増やしていった、屋敷の中の倉庫には多くの痛いが転がっている、呪術的な呪いで、その遺体は解剖され、実験に使われていた、遺体を針で縫い合わせて、ミイラを、人間の皮や筋肉、臓器で、人形を、ぬいぐるみを創っていた。


 屋敷のものはすっかりこの、男に洗脳されて、殺しが、遺体で、別の生き物を、詰まり人形を作る事が常識にさえなっていた。


 創られたゾンビ達は動き出す、 ゾンビ達は電気を流す事で、コントローラーによって動く。


 家庭用ゲーム機の様なコントローラー。


 画面が液晶ディスプレイには、その人形のしかいから見える映像が電子情報となって映っている。

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