33 追憶。

 中学校に入って、僕は勉強が、友達ができな無くなったが、其れは一体誰のせいだったのだろう。


 僕は、当時、丁度中学生に入ったばかりの頃から浮いていた事に、如何にか浮いていないようにすることに必死で、学力が、下がって、友達が出来ず、僕は困っていたのを思い出す。


 如何した訳か小学校からの友達は中学に入ると酷く変わっていた。


 僕は、完全にボッチになったと言える。助け船を出してくれる人が居なくなったのだ。


 僕は、僕の理解者。いわば僕の翻訳者を探していた、クラスで浮かない様に、僕の学校での役割を、その位置を、良きにしてくれる友達を作る必要があった、使い方も良く分からない、SNSを使い、友達を増やそうとしたが、其れが、仇になって、悪い噂が立った。


 僕は、中学校時代。如何にかして目立つのに必死だったのである。


 友達が離れていくのを恐れたのである。


 だから、僕は、冴えない人間だった。


 正直にいって、中学時代の私は、残念な方だった。


 どうにか、そうで無いように、僕は、頑張っていたが、何もかもが空回りしていた。


 此れが中学時代、僕を確かに襲っていた。


 何かに襲われたのだ。


 流行かもしれない。


 何か、そういった大きな変化に襲われて、その環境の変化に対応しきれず、私は確かに、中学時代は無駄な時を過ごしていた。


 僕の此れ迄の経験からして、中学時代に僕が取り付かれていたものは、中学生はぐれるといった観念や、中学生は喧嘩をする、そして喧嘩に勝った人間が、かっこいいという、そういった観念だったのだろう。


 事実中学生には、そういった不良の連中がいて、そいつらの番長はかっこいいと、また、其の環境の中で確かに権限を持っていた。


 僕は、きっとそうした人間が怖かったのだろう。


 また、そういった人間が生まれる事が、また、そうした人間に絡まれる事も、自分のキャラクターをどう作っていけばいいのかも分からずに、僕は、只、何かで自分を如何にかアピールして、自分を理解してもらおうと、必死だった、だから、僕はそんな事の為に、本当に中学時代は悩まされた。


 兎に角、此れ迄遊んでいた友達が部活やらなんやらで遊んでくれなくなり、僕は本当に孤立していたのである。


 果たして、僕は上手くいっていたのだろうか。


 僕を、援護してくれた、保育所の頃から僕の事を知っている、友人は、上手くSNSを活用して、又スポーツも良く出来て、僕と酷く差が出来ていた。


 僕は何も出来なかった。


 だから、勉強を真剣にした。がり勉になった。


 この選択が正しかったかどうかは分からない。


 僕は、間違っていたのだろうか。


 どうすれば良かったのだろうか。


 上手くいかなかった。


 如何して、僕は上手くまとめられなかったのか。


 その覚悟が無かったのか。


 そうなった理由も、僕がこんな事をしているのも、僕の実力不足の為だ。


 僕にもっと力があれば、そう何度願ったか分からない。


 友達も、僕は何一つ、示しを付けられていない。


 僕が、一体何になるのか。


 一体何がしたいのか。


 応援する人がいるのか。僕を応援してくれた人。 


 僕を支えてくれた、人、僕の友達でいてくれた人。


 一体、何を目指していたのだろうか。


此の儘では駄目なんだ。


 何か示しを付けないと、飽きずに僕を見てもらえる様にしないと、僕はだめなんだ。


 成果を上げて、僕は成果を上げないと駄目だ。


 僕は余りにも結果が無さ過ぎた。


 結果だ。


 実力が無いのである。


 だから駄目なんだ。


 分かっている。


 僕は、駄目なんだ。


 褒められたものでは無い。


 大した実力もない。


 自己肯定感の欠如と、死んでいた私を救ってくれたのは、高校の時の教師と、友達、部活の先輩だ。


 僕は確かに高校に入って救われた。


 必死に勉強をして部活を頑張った。


 此れ迄、ずっとサボってきた分、僕はストイックに自分を苛めて追い詰めて頑張った。


 僕は、返し切れない、何かを貰った。其れは難関大学に合格しないといけないと言ったようなそんな何かを貰ったのだ。


 成績は、クラスでずっと一番だった。


 部活も頑張っていた。


 だからだろう。


 僕は、勉強を死ぬ気で、部屋に籠ってしていた。


 家に帰ると机にかじりついた。


 けれども、やはり御金なのだろうか。


 親に頼りっきりなのが厭だったのだろうか。


 親が厭だった。


 兎に角いい大学に入る事だけを考えてきていた、親の迷惑もクソも無くて、只いい大学にさえ入って其処から其の後の事は考えればいいと思って勉強していた。


 其れがいけなかったのだろう。


 僕は、何一つ自分で出来なかった。


 参考書も、何もかも親に飼って貰ったし、だから遠慮もしていた。


 必要なものを買う御金は無かったし、そもそもが、もう困窮していた。


 勉強以外の事は考える余裕もなかった。


定期テストの度に徹夜で勉強したし、授業の予習は、欠かさなかった。其れが日常に成っていたし、習慣化もしていた。


 何が駄目だったのだろう。


 きっと、プレッシャーがあったのかも知れない。


 成績上位にいなければいけない。


 僕は、又勉強を、部活動をサボるのでは無いのかと自分を信用できなかったのかも知れない、そんな不安と闘いながら、僕は自分を追い込んで勉強していた、サボれない様に、携帯は封印して、テレビも見なくなって、何もかもの情報を遮断して、教科書と参考所のみで勉強した、一日中問題を解いて、寝ている間も解いていた。ずっと勉強の事ばかり考えて居た。


 間違いを犯さない様に、僕は自分を規制し続けた。


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