14 バタフライ効果 先進国はエネルギーを独占した。

 過去が何処にあって、未来が見えなくて、現在は一瞬だ。


 其れは人間の認識で、実の物理現象の世界に、過去も現在も、未来もなく、其れは隔てるものが無い、其れなのに未来を知る事が出来ない。


 仮にタイムトラベルで未来に行けてその未来を見たとしても其れは、変わる可能性のある未来で、過去の自分が、違った事をすれば、化学現象が、物理現象が少し変わっただけで変わるものだ。


 そうなる事が決まっているとして、其れはずっと昔の、始まった時から決まっていたというのか。


 何か、其れこそ偶然に、奇跡的に、どうした訳か狂った未来があってもおかしくないものだ。人間の居ない未来。


 地球の無くなる未来。


 そういった未来があってもおかしくはない、つまり、現在人間は、人間が地球で生まれる未来にいる訳で、今後その未来が変わる事もありうるのだ。


 未来を知る事は出来たとしても、確実な百パーセントの未来は知る事が出来ない。


 だとすると、現在さえ絶えず未来に成る世界では常に百パーセントにはなれないという事か。過去の情報が何処に記録されているんだろう。


 そもそも過去の情報は記録されていないのか、断片的な記憶しか無いのか、過去の完全再現は未来か。


 バタフライ効果。


 そういった事が或るとしたら、ちょっとした違い、宇宙初期の出来かたの違いで異なる法則が出来てもおかしくはない、其れにも関わらず世界に論理があるのはどうしてか、論理の無い世界があるとすれば、其処は世界か、どうか、論理のない世界其れこそまさに無では無いのか。


 順番があったとして、数字があったとして、数があったとして、この世界に無数の数が生まれたのは、世界の始まりの時に違いあるまい。


 一からあったとすると、無数の数がどうして初めからあったのか、説明がつくが、その数がその数を表す物体や物質量を持った何かがどうして動き出したのかが説明がつかない。一からあった何かは時の無い、空間もない所では存在も出来ない、空間がなくても向きはあるのか?。


 向きはある。


 空間の有無無しに存在するのだ。


 次が何処に向かうのかの予測は出来る。


 その向きに進むとどうなるのか予測するのだ。


 何もない所に、空間を創っていく向き、その順番、の無い、同時的な活動。


 同時的に無数の空間が出来た。


 その空間は無だったに違いない。


 空間さえなかったその時、同時に無数のベクトルが空間を作っていたのだ、ベクトルは時間が無いと生じないものだ。


 時間にもベクトルが或るはずなのに。


 だとすると、やはり、時間は複数あるらしい、これ等は帰納法と演繹法でわかる事だ、時間は素粒子の運動を止めるヒッグス粒子が作り出すとした説がある、そうだとすると、やはり時間に向きは無くなってしまう、時間のべクトルを決定するものが、ヒックス粒子だとして、その粒子に向きはあるのだろうか、やはりあるのである。


 全く向きの無い物質など存在しない、静止している物質にさえその可能性が或る、可能性そう、可能性だ。


 時間のない可能性に、向きああるのか、距離はあるのか、時間が無いのに粒子は動くとこが出来ない、その可能性もない、だとして向きの無い可能性ああるのか、向きのない可能性、其れがあったとして其れは、この世界の始まる時で、其の時だ、其れでは世界に向きを与えたのは誰か、ああ、神しかいないじゃないか。


 私はこうして人類が解けなかった、神の存在証明を成したのであった。神の形や姿、実態は全く分からないが、その存在がある事だけはわかる。


 其れは信仰だとかそういった物でなく、単純に演繹法と帰納法から導き出された真実で、確からしい事実であった。


 神に意志があるか、とか、神は複数いるだとか、一人しかいないだとか、厳しい戒律だとか、祈りだとか呪い何て言うのは、抜きにして、神が救済を与える、罰を与えるというのは抜きにして、神らしき存在は証明できたかもしれないのだ。


 にもかかわらず、私は、大した学習をするための本を買うお金も無く、その社会不適合性を呪いながら、只、もう必死に考えて居たのである、考える事でしか、許されなかった。


 本は買えないのでインターネットで調べて無料で閲覧した。


 こうして付けた知識でこの証明を思いついたのだ。


 此れはそんなに凄い事ではない、実際は詳しく医学や数学を独学して、ちゃんとした論文を書いて、置かないと僕は許せない。


 こんな事が許せない。


 人生は短く出来ることは限られている、私は、最大の成果を上げて、この世界と向き合って真理を見つけなくてはならない、数学は常に発見の兆しがあり、いつどのようなアイデアが飛んで来るかわからない、真理は突然、稲妻のように落ちてくるものだ。


 もし、仮に徴兵制が導入されたらこんな呑気に考えられる暇も無くなる。


 国はもう駄目だ。


 戦争をする国に成ろうとしている。


 僕はそれを止めようとも、加速させようとも思わない、成るがままだ、もうこの国はもう一回痛い目でも見た方がいいらしい。


 そもそも、核兵器があるのに戦う理由なんてあるのだろうか、核兵器は、最大の攻撃手段であり、かつ世界を終わらせられる最大の戦争抑制装置では無いのか。


 どうして軍隊がいるのだろう、人工知能に操縦させて制御できるシステムさえあれば、国周辺の警備位、簡単に出来るのに、外国の戦争に介入して一体何になるのだろうか。何にもならない。


 危険な思想の集団が狂気でも起こして、攻めてくる可能性があるからだろう。狂人染みたテロ組織にはもううんざりだ。


 此れも、神様を悪使した人間の罰だ。


 戦争が起こる事も神が神の意志が仕組んだもので、人類滅亡もそうだとするならば、滅亡しない未来も、あるという事だ。


 神の意志何て聞こえないし、あったとしても霊感位のものだろう、人民の声が聞えるとか、先人の呪いで、憎しみで突き動かされているだとかだ。


 其れもこれも、貧困のせいだ。弱い者に味方する人間は稀だ。


 大抵は、強い奴だけが、贅沢で、優雅な暮らしをする、其れはもう憎まれて、嫉妬されて当然だろう。悪人なのだから、悪の正義なのだから。


 もう、自分勝手な人間を止める手段なんてものは存在しないんだ。


 現在はかろうじで世界は上手くは無いが、下手糞に回っているが、いずれ回らなくなってきて、奪い合い、殺し合いの時代がくるんだ。


 そうなったってどうしようもない、僕達は増えすぎたんだ。


 其れが最大の罪だ。


 此れ異常増加するのは統計からも解る、養う何て不可能になってくる、一部の人間しか贅沢が出来なくなっていく、豊穣の時代は終わりを告げるのだ。


 偽物の人工的に創った食べ物が世の中を溢れ、虫が店頭に並ぶ、肉は人工肉が普及し、其れにより食料問題は解決されたが、エネルギー問題が解決せず、各国は、ど

の様にしてエネルギーをエコロジーに創るか、その方法が見つけられない。


 地下にある多くの資源はその保有国の独占であるため、其の問題で貧富の差が生じ、先進国はエネルギーを独占した。

 

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