15 僕たちには核融合炉しか残されていない。 

 「ウランだって、何時無くらるかわからない。僕達にはもう核融合発電しか残されていないが、どうだ、実現は絶望的だろう?。」


 国際会議でも、そいった話はされて居た。


 世界共通の憂慮なのだ。


 多くの国は、考えたが、多くの国の政治家は、社会のより優秀な人間から外れた落ちこぼれで、優秀な人間はベンチャー企業でも造って新しい商売を始めるか、学者になっていた。


 「幽鬼に話しかけてはいけない。」


 一三子(ひさこ)はそう言って幽鬼を心から恐れた、幽鬼をみると発狂し、叫び出しそうな程の、恐怖と不気味さを感じていた。


 「幽鬼に呪われている。殺される。」


 一三子はそう言って畏れた。ひれ伏した、其の恐怖と君気味の悪さ不快感に、言い知れぬ脅威を覚え、夫に相談した。


 「幽鬼が、幽鬼が、恐ろしいの。きっと私たちは殺されるは、ねえきいてるの御父さん!!。」


 一三子は、縋るように夫の方を覗いた。


 「幽鬼か、ダイジョブやろ彼奴は。」


 「そうかしら。殺意を感じるわ、私は背中の辺りがそわそわして、もう殺される気配を感じていて、其れはもう幽鬼と会話も成り立たないほどの呪で、殺意で憎しみで恐怖で、私は近づくことさえ出来ないわ。」


 「ああ、幽鬼がねえ。儂はあの子は、そんな悪い事をするようには見えんけどなあ。儂の下やろ彼奴は。わしの近くにいたら安心じゃ。あやつも。儂に逆らえるほど自惚れてもおらんじゃろう。」


 と言っていました。


 しかし4、翌朝二人の死体が見つかった時は、もう一三子の息子の敗北 パチンコも、驚いて、一体誰がと呻いていました。


 「あらまあ。こりゃ大変な事件で。」


 徹底 捜査はそう言って現場に来た。彼は探偵で、数々の犯罪現場(殺人現場も含む)を解決に導いている。其の異常な操作と直感で確実に犯人を捕まえさするのだ。

 「これは、これは。徹底くん。」


 警部の城ケ崎 潰がそういって天才 小学生探偵の捜査に声をかけた。


 「うるせえんだよ。うすのろ刑事。」


 彼はそう言い放って、犯人は誰なのかトリックを解説し始めた。


 「まず、この事件の犯人は居ません。しいて言うならば脅迫でしょうか、不気味な呪とでも言いましょうか。」


 と言って。


 彼は不気味な呪い、死の呪いの書かれた札を持ってきて、其処にある蛇の死体と、藁人形を持ってきて、説明を始めた。


 「ことの発端は、この死んだ夫婦の息子の敗北 パチンコ 旧姓 キモイ パチンコが、子供の幽鬼の、とある呪い。其れは家族に対する一族に対する呪いから始まりました。」


 「キモイ家の開祖。キモイ ゲテモノは、禁断の呪いの研究をしており、自身がその呪いに掛かり、悪霊となって代々家のある人形に乗り移り、怨霊として、キモイ家に不幸をもたらして来ました。死に至る呪いである為、其の人形を触ったは必ず死にます。しかし、この幽鬼は、生まれた時から死んでおり、この一族を恨んでおりました、というのも、彼は、この一族の人間の、偽善に満ちた様子と、幸せが、お腹の中にいる時から許せなかったのでありました。」


 もっと、努力しろ。


 大した事もしてないのにどうしてへらへらしているんだ。此奴らは、何なんだ。


 どうしてこんな、奴らが、こんな、頑張らない努力をしない、大した成果も残さない、必死にならない、何か、そういったものの無い、だらだらとした、能の無い、のがこの世にはいるのだ、如何してキモイ一族の人間はこういったクズばかりなんだ、許せない、努力を強要する、その程度で満足するこの一族の事が許せない。


 こんな生活で満足なのか、へらへらと笑ってこんなゴミの様な生活とかつ財産、社会的地位、仕事、で・・・。


 そうして、家族を呪った。


 一族に伝わる、家族の知らないこの古文書を倉庫の奥で見つけた、藁人形と釘それから、蛇の血肉、憎しみと恨みの心、心臓がこの呪の条件であった。


 私は、蛇を山で捕まえて殺し、藁人形に憎い人間の、一三子と、その夫の髪の毛を入れた、そしてその息子の髪の毛も入れた、そして自分の心臓、生まれつきの異常で心臓と脳が三つあった幽鬼はその心臓を一つくれてやった、すると、蛇が死んだ蛇の肉が寄せ集まり、幽鬼の心臓と交じり合い、其処に、一族に伝わる呪いの人形がやって来て、

 「我の魂を使うとよい。我は呪われし怨霊。」


 といい、其の人形から緑色の鬼火が出てきて、その蛇に入っていった、すると蛇に人間の鬼の面が付き、角が生え、半人半蛇の化け物が生まれた。


 「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!。」


  その、蛇。凶蛇は、宙を飛び周り、二人の夫婦を殺し、その息子を殺した。


 「と、まあ。話の顛末はこのような処でしょうか。後は証拠のその凶蛇を見つけなくてはなりませんが・・・。」


 「しかし、んん。呪など俄かには信じがたいのだが、流石の捜査君の推理でも突飛すぎるというのか、なんというのか。」


 「いえいえ。此れは、このキモイ一族の異常な性質を以前から調べていたカラ分かった事でして、この様な事件が起こる事も解っていたのですが、まさかその凶蛇があのように恐ろしく、手出しの仕様がない程の化け物、妖怪だったとは知りませなんで、逃してしまいました。」


 「その、スネークは一体どこへ行ったんです?。」


「山の麓にいましてなあ。空を飛んで行って、もう山の頂上で、空中にいるんで、人間じゃあ対処の使用も無いんでござんして、警戒心の強いスネークでしてな、gpsにも映りやしないし、飛行機でも発見は困難で、証拠ってもんが見つかりませんや。」


 「儀式事で、その蛇を呼び寄せて、壺に封印するのが上策なんじゃがあねえ。その手には、まず壺其れも、土器じゃあねえと駄目で、時代は少なくとも三百年以上前のじゃねえと駄目で、其れから、呼び出す、供物に人間の肉が必用なんで、生きた人間の肉で生贄が必用なんでごぜえやすよお。」


 呱々、滝川ノ森から車で二十分の、殺人村で、人間の遺体が上手くいけば手に入るだろう。


 教習所では人間の轢き方から、動物の轢き方まで上手く、生命を殺す運転の方法を教える犯罪者養成の殺車教習所では、今日も多くの悲鳴と恐怖の叫び声が、苦しみと、痛みの断末魔が聞えていた。


 「ぶううううん。ぐしゃり!!!。」


 「こういう風に人間を轢くときは、壁際に誘って挟み込んで殺しましょう。」 


 「でも、此れじゃあ車が壊れてしまいます。」


 「いい質問ですね。殺車は、とても丈夫で堅いので、時速千キロ以上で突っ込まない限りは、潰れません。」


 「とげとげモードで人間を刺して殺すのも二重丸です。」


 とげとげモード。


 車の先端に人や哺乳類の動物を刺して抜けなくしてしまう棘を出す機能で、ぐさりと刺さった儘走行すると前が見えなくなり危険な点は覗いて最適な殺し方だ。


 殺車。生き物を捕食する車。


 殺車其れは、化け物。


 殺車其れは、生物。


 扱い方の悪い乗車主だなあ。


 自分ももとはこんな車じゃなく、鬼をやってたんだ、其れなのに、ある日鬼狩りの陰陽師に退治されて、気づいた時には、鬼市場に売られていた。


 市場で、訳の分からん妖怪研究社の社員の堂本 春秋に買われて、最新鋭の車との融合をさせられた。


 鬼は、丈夫だし、手術のせいで痛覚だ逝かれちまってるんで感覚が無いが、荒い走行に嫌気が差していた。


「この状態から脱出しないとなあ。」


 その時、空に、あの凶蛇が飛んでいるのを見たのである、妖怪界のレジェンド、妖怪三大勢力の一角、死んだ、消えた、封じ込められた、滅却されたとさえ思われていた、あの凶蛇 呪 が生きていた、未だ存在を残していたのか、復活したのだ。


「おいらを、助けてくれよ。人間にやられたんだ。」


 鬼車は、念を送った。すると、こともあろうか、呪は、わたすを呪って下すった、憎んで下すった、怒って下すったその、苦しみの心でわたすは力を取り戻して、車に手足が生え、その車の金属が体の表面を塗装し鋼鉄の肉体を創った、本来の鬼屋敷家の力を取り戻し更に、金属との合成により肉体が強化されたのであった。


「あな。美しき、蛇空かな。」


 凶 蛇 呪は空を舞い、何処かへ飛んで行ってしまった。

 

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