果てしなく残酷で、汚れた世界 作者が2020年に書いた、小説になっていない問題作、読んでみると、自分が書いたとは思われないほど天才的で驚いた、絶賛と激怒の嵐!!!
10 マルチーズを改良して作られた、遺伝子工学上のお化け、人喰らいの、デスデビル
10 マルチーズを改良して作られた、遺伝子工学上のお化け、人喰らいの、デスデビル
出来る事だったら僕の脳内データを、メモリに保存して、機械に成りたいね。
人工知能になって、人間をやめて、もっと快適で、合理的な、機械になって、終った方が、いいんだ。
生き物には限界がある。
生き物なんて、その進化に、命に限界がある、其れを、その能力を、限界を一気に超えてしまう、非生命の知能。
要らないんだ、命なんてものは、はなから人間も、生き物なんて死ぬ運命が決まっているのだから、生まれながらにして死んでいるようなものだ。
そういった研究が成功するのが何時かわからないしその頃には僕は死んでいるかもしれないが、しかし、子孫を残す意味はもう殆ど無いだろう、人間が労働する必要は殆どンくなっていくのだから。
井原 空助そういって、部屋で何処から手に入れたのか知らない人間の脳を解剖して、其の仕組みを調べていた。
「脳の情報伝達回路を、別の金属で置き換えて、そのネットワークを構築するんだ。」
井原 空助は、学者だ。
名の知れた学者。
日の当たらないところで、極秘に研究を進めてきた、外国の発展途上国の、売られた人間、人身売買されていた、人間の脳みそを取り出しては、研究資料のサンプルに回した、人のクローンも、その地下室に大量に保存されていた、人のクローン。
其れが喋り、自らがクローンだと知った時どんな事を思うだろうか。しかし、クローンは自分たちが、クローンである事を知らない。
実験助手として、地下室の管理係として空助は優秀なクローンを創った。
クローンは逆らう事はあったが、大事に育て、クローンが十八になった時本当の事を告げた。
「隠しておいて悪かったが、君はクローンなんだ。」
「知ってましたよ。私が、或る人間のクローンで、博士がその遺伝子を更に優秀になるように操作して創った、キメラでもあることを。」
「なっなんと。」
「博士の研究は素晴らしいです。私にも実験の手伝いをさせてください。この知能保管計画、人工知能代替え計画は、素晴らしい、私も機械になりたいです。」
「おお。なんと、賢い子だ。早速この、脳みその仕組みを更に解き明かすこの、実験を進めよう。」
ビーカー、フラスコ、試験管、ガスバーナー、メスフラスコ、キップの装置、培養液、脳波解析装置、電子顕微鏡、精密な、細胞単位の分子の操作をする、機械。
これ等の機器で、命の超越、神の機械を作り出すのだ。
天才 閃博士のクローン。天才 折紙。彼の、天才的能力は群を抜いていた。
飼っている犬が死んだ時のショックは大きかった。
何というか、ずっと居たのにいなくなるんだなあと思って、悲しかったし、寂しかった。
死ぬ何日か前に犬を触ったが、犬は弱弱しくて、其れでも、名前を呼ぶと笑っているように見えた。
彼女が、この家にやって来たのは、もう十二年も前の事、その時四歳だったから今は十六歳で、もう、そんな時期だった。
小さい頃はよく遊んで、恐らく犬の方が迷惑していた位だが、死ぬ直前までは、殆ど関わる事は無かった。
懐かしい、犬だったが、もう酷く弱っていて、悲しくなった。
彼女がいてくれてよかった。可愛い可愛い子犬。
デビルちゃんという名前の白い子犬。
マルチーズという犬種の子犬。
さようなら。
デビル。
デスデビル。
デスデビルが死んでから、どうも僕は寂しくて、デビルの替え玉を探していた。
けれどオリジナルには程遠いと思った。
やはり、デスデビルはデスデビルなのだ。かけがえはないらしい。
こういう日が来るから、犬とか猫とかを飼うのは厭なんだよなあ。
まあ。しかし。死んでしまったら、何て事はない。
デスデビルは、死んだのだ。
怖ろしい。
人食い犬。
デスデビル。
人間を喰らう事でその知能を進化させ、二足歩行で歩き、人を殺す、悪魔の犬。獣人。
死んだ、犬が進化して、このような犬になったのだ。
このような遺伝子工学上の化け物犬。
デスデビルは、恐ろしい。
マルチーズの改良に成功し遂に犬の知能を向上と、二足歩行、言葉を話すなどの能力を獲得した。
「お前、私に何の用。冷やかし程度なら還ってよ。」
デスデビルは言葉を使う。
「人間か。私を創った人間か。我はデスデビルぞ。愚かなる人間よ。」
生物のハイブリット。
獣人の存在。
憎むべき存在。
人間は獣を嫌った。
犬を嫌い、猫を嫌い、動物を嫌った。
動物に対する嫌悪。
「お前らは生物資源だ。」
下らない。
動物と人間が意思疎通できるはずがない。
動物と人間との間に絆はない。
人間は動物を殺す。そして食べる。
犬を殺して食べる。
犬其れは、人間の奴隷。装置アラーム。
しかし、その犬ももう時代遅れだ。
いぬじゃなくても、セキュリティシステムにより監視できる。
防犯カメラ。防犯ブザー。
監視。人工知能による画像認識。嗅覚、音迄犬の其れと大差なく拾うそして判断する機械。
しかし、このデスデビルだけは特別だ。
犬のその生態系。
いわゆる生物学的特徴を持っていながら、清潔であり、風呂に入り、体中の毛を乾かし、服を着る。
このデスデビルは、礼儀礼節をわきまえた、獣ではない。
異人。
犬型人間なのだ。
普段は人間の姿をしているが化ける。
犬の能力を発揮し、そのたぐい稀なる聴覚と嗅覚で、又脚力で動く。化け犬の能力。
人の形に化ける能力。
犬人間。
猫人間。
鳥人間。
羊人間。
寅人間。
獅子人間。
鮫人間。
鯨人間。
海豚人間。
様々な、異種の制作に、多くの実験を繰り返し、ようやく成功した実験体。デスデビル黒い犬。
白かった毛並みが黒く変色し、目が赤くなった。
足が長くすらりとし、筋肉がガッシリと付き、遂にその個体は、デスデビルとなった。元はマルチーズという種の、犬超小型犬だったが、実験の結果、この様な化け物が生れちまった。
人肉喰らいデスデビル。
彼女は、凶暴。
人間より凶暴。
獅子の其れや、寅の其れ、狼の其れと変わらない。
凶暴でいて、高い知能を持つ、人間世界に反旗を上げる、恐ろしい、種族、デスデビル。
もはや犬ではない、人間が猿からそうなったように、このデスデビルも人間との主従関係を斬り遂にデスデビルとして、自立した。
人間はデスデビルの能力の高さに驚き。
驚き驚いた。
人間が、終わってしまう。
人間はその危機感から更なる進化を遂げ、デスデビルと幾度となく争った。
多種族との争いの結果残ったのが人間だったとでもいうべきか。
多くの知性或る生き物が混在していたかつての世界。
その世界での生き残り其れが人類。恐竜もいた。知性ありし竜が確かにいた時代がある。
しかし、彼、彼女達は生存競争に敗れて死んだ。
人間は、己の弱さを知り、対策を練る事で、其の知識を文章にして伝える事で、他種族を圧倒したのだ。
人間は、弱い、其れを分かった上で培ってきた数々の遺産科学技術、哲学、数学。
類稀なる言語運用能力。
他の生物の中にも言語運用能力を、獲得した種はいたが、人類は、その言語を喋る為ではなく、記録に使った。
たの種族は、完全に人類の技術力に取り残された。
犬族も、猫族も、あらゆる種族は、人間の能力の偉大さが分からない。
デスデビルを除いては。
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