第5話 いつメンとでかける

 あの二人は人のことをなんで待たせたがるんだ…………

 心のなかで愚痴をこぼしてたら聞き慣れた声が聞こえてきた。


「優〜!!」

「優太〜!」


 春と、ゆあと誰だ?

 ゆあが走ってくるがそれは気にしないでおくれ

 隣にもう一人女性がいる、茶髪ポニーテールで……ハーフ?………見たことあるけど、ゆあのお世話になってる人かもしれなし……

 急にゆあが抱きついてきた。腕には柔らかい触感が。

 当たってるんですけどーとラノベふうに言いたいが言うと面倒なことが起きるので言わない


「つまんない、百千さんもいるわよ」

「抱きつきながらしれっと2回も不快なこと言わないでくれ」


 まじかぁ

 百千こと百千紗季さんは俺のマネちゃんだなんてこと言ったらぶっとばされるから言い直すけどマネージャーです。


「紗季さ〜ん」


 遠くから「なんですか〜?」と聞こえてくる

「おい、やめ」


 止めようとする前に


「元気にしてましたか?」


 あ………

 身体が彼女を拒絶しているのが分かる。


「な、なんでいるんですか?」

「いたら悪いですか?」


 当たり前だろー!!


「いる理由を聞いてるんですけど?」

「はぁ、ほんと頑固ですね。」


 それはあんただろ!


「それはマネちゃんだ」

「しばきますよ?」


 あ、……ごめんなさい…………


「それで何があってアメリカまで?」

「あと2ヶ月で一周年ですよ、最推しがいるのに忘れたんですか?」


 忘れるわけ無いだろ!レスティアはいい子だし可愛いいんだ!

 てかなんであんたが担当なんだよ


「忘れてません、それより俺のやらなくてはならない仕事は教えられてないし明日には、配信をする予定ですので早くコードを買わなくてはならないのですが?」


 なんで俺こんな丁寧に話してるんだ?


「二人でバトルしないでもらえるかしら」

「あ、ごめんなさい」

「あ〜、ごめん」


 ゆあのおかげで無駄な会話は終わった。


 10分ほど4人で歩くと日本で言うビックカメラのような場所に着いた。


「ここ見たいね」


 早速中へ入る


「広いわね」

「どこにあるんだ?」


 何を見ても値段は高い


「優、これで合ってるよね?」


 春が持ってきてくれた


「もう1セットお願い」

「わかった」

「私のも」

「りょーかい」


 なんだかんだ色々やってくれる春なのだ


「プラグが五個セットで5ドル、コードが二本セットで六ドル高いのかわからない」

「まぁ、いいんじゃないお金はあるんだし」


 あんまりその考えはしないで欲しかった


「早く買ってきてくださいよ」


 マネちゃんはお怒りのようです


「わかった」「わかったわ」「わかりました」


 買い物から戻ると


「そろそろお昼ですね。」


 もうそんな時間か


「ここが美味しいらしいです」

「picklunchね」


 うちの親戚の会社の系列の店だ、だってpickって俺が名付けたもん!


「ここ、高いけど紗季さん大丈夫?」

「お金もらってるんで大丈夫なはずです 」

「じゃあ、はいりましょ」


 内装はカフェっぽい感じでとても落ち着きのある場所だ。


「こちらの席へ」


 日本語が話せるのか、流石親戚の店って感じだわw

 うちの親戚は海外好きが多い。


「何にしますか〜?」

「僕は照り焼きサンドで」

「私はフルーツサンド」


 色んなサラダがあって美味しそうだ

 ※この店はサンドウィッチのお店である


「優は?」

「じゃあ、このシーザーサラダで」

「「ビーガンめ!」」

「ちげーよ!」


 俺はビーガンじゃない、野菜が好きなだけだ。そう、決して肉が嫌いなわけじゃない。


「こちらがフルーツサンド、照り焼きサンド、pickサンド、シーザーサラダになります。」

「ありがとうございます」


 pickサンドなんて、メニューになかった。


「皆さんpickサンドを頼まないなんて損ですよ!」

「そんなのメニューになかったけど?」

「裏メニューでありますよ?」


 どうやらSNSで話題になっていたらしい


「食べ終わったし帰るか」

「そうだね帰ろうか」

「そうね、帰りましょう」

「なんのために私が来てると思ったんですか!」


 紗季はアメリカにある事務所で1周年記念の準備をしなくてはならないので詳細を優太と春樹に伝えなくてはならない、それを知らない優太と春樹は帰ろうとしていた


「事務所の場所決め」

「旅行」

「こいつのパシリ」


 俺はそんなに偉くない


「私をなんだと思ってるんですか!」


 俺のマネージャーなのに他の仕事もしてる体力おばけなんて言えない


「3人とも事務所に来てください」

「分かりました」「分かりました」「いいわよ」


 30分くらい歩くとついた。


「なんで学校の向かい側にあるんですか」

「なんとなくです」


 事務所というか、普通の家じゃん


「とりあえず入りましょ」

「どうぞー」


 部屋がいくつもあり会議室、作業部屋、スタジオと割り振られている。

 その辺の家より少々大きいぐらいの家なので台所もある。

 部屋を覗けば机の上にはディスプレイやマウスとキーボード下にはパソコンが置かれており配線管理もしっかり行われている。

「結構、機材とかがそろってますね。」

「当り前じゃないですか!」


 腰に手をまわしない胸を張っている。


「しれっと、仕事できること自慢するな」

「これぐらい誰でもできます」

「できません」「できません」「できないわよ」

「そんなことよりイベントの詳細です!」

「「わかりました」」

「お二人にはライブ後にあるメンバーのことどれだけ知ってるか選手権にスペシャルゲストとして出てもらいます。」


 なぜ、メンバーのことどれだけ知ってるか選手権に俺ら二人が出るんだろうか春樹はともかく俺は昨日ユニッ内の初コラボする人が決まったのに………


「そこで、アトラさんには優勝者のイラストを描いて欲しいのですが。」

「いいですよ」


 まだ仕事が残ってるのにに反射的に返事をしてしまった。

 ゆあにはイラストあげるって言っちゃってるしやっちまった。


「大丈夫なんですか?」

「大丈夫です」

「リクシアさん、頼んでいた歌は完成しましたか?」

「完成してます」


 春の仕事は事前に頼まれることが多いのに…………


「その曲は、もちろんライブで歌うので歌詞はメンバーの子たちにデータで送ってください。あと、これが歌合わせの日程なので」

「わかりました」


 そういえば、に頼まれていた歌のムービーはどうなったんだ?


「そういえば〜……」


 どうした、こっちを見て


「MVいじってませんよね?」

「安心してくださいいじってから提出したので」

「ねぇ、優太それっていつの事?」


 なんか目が怖いんですけど〜


「2ヶ月ぐらい前の話だけど………」

「そう、後で来なさい」


 あ、終わった

 仕事の話の後めっちゃ怒られた……

 内容は―――仕事終わったって言ってたくせに寝不足だったから心配してたということと他にもたくさん

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俺の担当VTuber(推し)がホームステイ先のホストファミリーだった件 藍方 @ameliafan

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