自主企画に参加した短編集

【お題企画】このセリフを入れて小説を書いてください！

彼の愛は真実の愛

　居酒屋で女子会をしていた三人。

　話は彼氏との馴れ初めになった。

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　A子の場合

「会社の取引先に彼がいたの。一度も同じクラスになったことないから、私は彼を知らなかったけど『好きだったんだ、高校のとき。仕事をする姿を見てもっと好きになった』って言われて。それから彼が気になって、付き合い始めたの」

　B子の場合

「私も言われた『好きだったんだ、高校のとき』。でも、それ聞いて引いたわー。だって、言われたの中学生のときよ。彼と私、前世で同じ高校だったんだって。それ聞いてから彼のこと避けていたの。でも、その発言以外はいい人だったから。それに今は、前世に関係なく好きだって彼が言うの」

　C子の場合

「私の彼も前世に私を見染めたって。同じく『好きだったんだ、高校のとき』って言われた。でもB子はいいじゃない。彼の前世は人なんだから。私の彼の前世は高校よ、高校。人じゃないのよ。校舎に感情があるなんて。速攻で逃げたわ。でも、好奇心旺盛で、何にでも楽しそうにチャレンジする彼にいつの間にか魅かれて」

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　なんだかんだ言いながらも、三人は彼氏とうまくやっているようだ。

　これからも仲良くね。

　居酒屋は三人を温かく見守っていた。