第28話 おれの武器

何時もの朝の打ち合わせ。「来月から神無月で八幡様もこの辺りの神様も居なくなるけどそうすると普段出て来ない妖怪とかが悪さもするし稀にトンデモないのが来る事も有るから隣接してる地域の商会とも普段はお互いに合わない様にしてるけど必要な場合は仲良く協力プレイねー!」聞くと来月は神無月と呼ばれる月で全員で無いが日本中の神様が出雲に集まり会議をするらしい。つーか前から思ってたケド……自分達みたいな連中ってやっぱり居るんだー。普段合わないようにしてるって言ってたけど中悪いのかな?とぼーっとタバコを吸いながら説明を聞いてると「あと安行今日朝1番で岡野製作所に行って!何か調整したいから来いってさー」と言われおれは国立霊魂管理局の地下に有る岡野製作所に向かった……付いてドアをノックするが反応が無いのでドアを開けると女が立って居てアゴで座れと促された(この人苦手だ……)すると無造作にガシャガシャと目の前に拳銃を置かれ見ると真っ黒で銃身が異様に長く拳銃と言える物なのか判らない位デカい物で手に取り見ると銃身には見た事無い文字が両側にビッシリ彫られていてグリップ部分にはグルグルした紋様が刻まれていた。真っ黒なナイフも有り拳銃に付ける事も出来るみたいだ。ナイフの柄を見ると3月25日晴美吉日?と刻印されている。何か気まずいので、ありがとう御座いました。大事に使わせて頂きますのでメンテナンスの時は宜しくお願いします!と立ち上がると睨むように見ながら「試し撃ち…行くよ」と部屋から出て行ってしまった。(この人ホント苦手だよ~何かでも見た事ある様な……帰りたいな~)と思いながらも後を付いていくとエレベーターで地下4回に行き歩くと物々しい警備のゲートが有り素通りして通過した。辺りは武装した死神がウロウロしていて見ると『霊魂管理局軍埼玉駐屯地』と書いて有り女が偉そうな人にオレを見ながら何か言うとアゴでコッチに来いって言われ行くと車に乗せられた。無言で気まずいのでコレから何処へ?と聞くと「だから試し撃ち…」としか言わないし何で何時も怒ってるんだろう?と思ってると広い野原に着いた「撃って」えっ?見ると的も無く結構離れた場所に小高い山がポツンと有る……「玉は8発……イメージすれば何でも撃てるしリロードもイメージすれば勝手に装填されるから……」と女に言われイメージったって的は無いしとちょっとイライラしながら何となく山の方に向かって発砲した。ドーンッと音がして見ると山が破裂して無くなった………………すると女が次は違う方向を指差し「7000M先の正面に乗用車が有るからナンバープレートの9の数字の真ん中に数字を崩さないように撃って……」はい?(もうやだ……7000Mって7キロ先だろ?何言ってんだこいつ……目眩するし頭痛いし車何か見えないよ)と指差す方に適当に銃口を向けると「ちゃんと見てイメージする!」何か怒られながら全く見えない車を撃ってみた。車にまた乗せられ撃った方向に向かう頭痛いし気持ち悪い……暫らくすると止まり見ると乗用車が停まっていてナンバープレートを見ると9の数字の真ん中だけポッカリ穴が空いていて吐きそうになりながら黙って見てると女が「特殊拳銃<晴美>……神も悪魔も何でも消し去る最強最悪の拳銃よ?残り6発適当に撃って見て?」もうおれは半泣きで空に適当に3発何となくちょっと先の地面に3発撃ったら吐いて倒れた……倒れながら撃った空を見上げると青空が3カ所無くなってソコから凄まじい黒い雨が降ってる……撃った地面を見ると噴水みたいに赤い物が吹き出していて凄く熱い……オレの手から拳銃を取り眺める女が「異常無いわね…定期的にメンテナンスでちゃんと持ってきて」と言われオレはまた吐き意識が無くなった。

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気が付けば死んでて嬉しかったが大変な日々 トミの山 @tomiya0203

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