第27話 おれの武器まだ?

<岡野製作所>に行った夜。仕出し弁当を食べながら中水流が「安行さ?自分の武器作るって浮かれてるでしょ??基本は武器を携帯してるけど全く使わないからねーオレ200年以上この仕事してるけど使ったのって1回だけだからー退治とか討伐とか何回も行ってるけど回りくどい方法で自然に解決するのが基本だからねー」と言い出し「そうそう。凄い大昔は神様同士の戦いも沢山有ったり鬼や悪魔や妖しが出て人を襲うから武器を使ったらしいけど、威力が凄くて現実の物体や人間達も巻き添えで消してしまうから今は殆ど携帯してるだけ何だよね……」と最後の方は歯切れ悪く言い「世界大戦って昔し有ったよね?この国も含めて各国が神や悪魔も使って有利にならないかって当時の人達は考えたんだよね?こないだの神父みたいな素人でも騎士団呼んだみたいに意外と簡単に呼べちゃうんだよ?まぁ制御出来ないけどね……んで武器を持たせて貰ったばかりの誰かさんは張り切り過ぎて無理矢理呼ばれて怒り狂う神獣を鎮めに行ったのに間違えて違う国の呼んだ魔獣と思って斬り付けちゃったんだよね~」と中水流がその後神獣は何とか助かったが八幡様に滅茶苦茶怒られ2人揃って15年真っ暗闇の地獄に送られたと苦笑いしながら言った。おれは2人に武器見ても良い?って聞くとガチャガチャとお腹の中から出して見せてくれた。中水流のは綺麗な赤い色で細かい装飾が施された大きな弓で上下の先端に槍の穂先が付いていて紋様の入ったカバーが付けられ矢も色んな色の羽が有り色によって効果が違うらしい。村上のは綺麗な透明感のある緑色の鞘に入った日本刀で良く見ると蝶と花の模様が施されて居る。鞘から抜くと刀自体も薄い緑色に光っていて窓も閉まってるのに風が部屋の中で吹き紙が飛び刀身に触れただけで切れたと言うより灰のようになり消滅した…………「出た!神獣殺し」と中水流がニヤニヤしながら言うと村上は、そそくさと刀を鞘に納めた。同じ刻印の入った短刀と小銃もそれぞれ持っていた。「まぁさー持ってても手入れも必要だし定期的に国立霊魂管理局にも持って行って職人に見てもらわないとだから結構大変何だよね」と村上が微妙な顔で呟いた。

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