第26話 岡野製作所
朝1番に「安行!出掛けるぞ」と言われおれは国立霊魂管理局に来ていた。最初に連れて来られた時のお姉さん居ないかなー?とキョロキョロしながら中水流と広い施設の中を歩いて行く。エレベーターに乗り降りると薄暗い長い廊下が続き壁にB5<製作作業課>と書かれたプレートが目に入った。廊下を歩いて行くと各部屋の中から扉がしまっていて中は見えないが金属を叩くような音や機械で削るような音が聞こえて何か作業をしているようだ。歩いてるとある部屋の前で中水流に「お前はココだろうな〜おれは違う所に行くから終わったら事務所に戻って村上の仕事手伝ってー」とそのまま行ってしまった。入り口には<岡野製作所>と書かれていておれは戸惑いながら中に入った。
中に入ると自分と同じ位の歳の女性が居て「何?誰?!」とぶっきらぼうに言われおれは困りながら、会社の人に連れて来られました。と説明すると「座って黙ってて」とおれの目の中を覗くように見ながら1人でブツブツと言ってる。部屋を見ると壁一面に色んな銃が飾られていて奥は工房なのか様々な機械が設置されていた。「君さー向こう行ってるよね?」と言いながら壁から銃を取り渡され天井に撃てとジェスチャーで促された。銃を天井に向けて引き金を引くとパン!と音がして穴が空き穴から百足が沢山湧いて来た……這いずりまわる百足を気にせず女性は「やっぱ吊るしじゃダメだな……こりゃ大変だ…………」と言いながら服の採寸を取るように這いずりまわる百足を片手で払いながら身体のサイズを図られながら、この百足は何?と聞くと「アンタのせいでしょ?銃も壊すし」と舌打ちされ「取りあえず出来たら届けさせるから」と言われ自分が撃った銃を見るとひん曲がり銃口からも百足が出て来ていたので気持ち悪くなり逃げるようにその場を後にした。事務所に戻ると村上が居たので、その事を話すと先々戦う事も有るから自分専用の武器を持たせようって話になってたって事と異世界に行ってしまったおれはグレーな存在なので国立霊魂管理局の規格の物だと合わないらしい。因みに村上も「おれは刀を主に使うけどやっぱりグレーだから百足だらけになったよーあれ気持ち悪いよなー」と言いながら中水流も同じだと言っていた。おれが村上の行った異世界の事を聞こうとすると、話をそらされ「見回り行くよ!」と連れて行かれた。
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