第25話 この公園の噂

ハンディタイプの掃除機にスイッチを入れしゃがんでトンネルに入る。トンネルの中で響いて凄まじい音がして小さいオジサンには恐怖でしか無いだろうと思いながらも片っ端から吸って行った中には10人位居て小石を投げつけて来る者もいれば行き止まりの方に走って逃げていく者も居る、話せば分かるみたいなジェスチャーをする者も居たが無表情で全員吸い取りズタ袋に入れた。気が付けばオレは真夏の昼前に黒いスーツでハンディ掃除機に虫取り網とズタ袋を持った異様な姿死んでるので暑くは無いがもし視える人がいれば異様と言うか変質者だ……懐は寂しいので節約したいが

目の前を走って居る本格的なランニングウェアを着た人の格好を自分にイメージした。最近では店に行かなくても目の前の人の服などを店に行かずとも見てイメージすれば買える?様になっていた。ランニングシューズにランニングタイツ、短パン、コンプレッションウェアに専用のシャツ見ると全部1流アスリート御用達の物で揃えて有り恐る恐るお腹の球体を見ると少ない青い水が殆ど無くなっていた……その後オレは必死になってベンチの裏や自販機の隙間等を探し小さいオジサンを捕獲したが段々逃げられるようになり気が付くと日暮れになっていた。もう帰るか……30人位は捕獲したかな?獲れた方なのかなとベンチに座りタバコに火を付けて少しぼーっとしていた。風がサーッと吹き木々が揺れ気持ちいい。辺りを見ると誰も居ない(あっ……前に言われた逢魔が時ってやつか?さっさと帰ろう)と立ち上がり歩き出すと「こんにちわー」と若い女の声がする。事務所をイメージしたが移動出来ない(出たよ!!これまずい奴だ!)オレは無視してスタスタ歩くが真後ろをピッタリ付いてくる気配がする……あと出口まで10Mって所で前に廻られ通せんぼされた。「こんにちわ!」見るとランニングウェアの半透明の若い女の子がニコニコして立っている。オレは内心動揺したが平然を装い「何か?」とぶしつけに返す(うわあ……何だよコイツ?まさか小さいオジサン奪う気か?!)と不安でいっぱいだ。するとその子が「自転車のチェーンが外れちゃって見て貰えませんか?半透明な人アナタしか居ないし……」とニコニコしながら言う良く見ると結構可愛い……(でもコレ絶対ヤバイ奴)と思いながら一瞬迷ってると、手を掴まれ引かれた!全然強引で無いのにおれは引かれていく!?抵抗出来ずに引かれていき木が生い茂る場所になるとその子が突然おれに抱きつき木を背に唇を合わせ舌を入れてくる。そして身体中を優しくウェアの上から撫でられた……気持ち良くておれも彼女の動きに合わせるように舌を絡ませ身体を撫でるのだが違和感を感じていた。(何かさっきから硬く熱い物が自分のに当たってるんだよね……)おれは彼女の短パンの中に手を入れランニングタイツの上から股間を触って見るとピッタリしたウェアに押さえつけられピクピクと脈打つ竿とボールが付いていた。改めて顔を見るが女の子だ?!すると短パンを脱がされお互いにタイツの上から股間を擦り付け合った(気持良い……)胸も無くお互いの乳首を触り合うサラサラした生地のウェアの上から触られると独特な気持ち良さが有りどうでも良くなってしまった。交互にタイツの上から舐め合ったりしてると「気持良いね~最後までした事有る?」と言われ首を降るとタイツを下ろしてお尻を突き出して来たので自然に自分の分泌液と彼女のツバでヌルヌルになった自分の物を彼女の身体の中に入れた。合体すると彼女の暖かく蠢く身体の中の肉が自分の物を包み腰を動かすたびに快感が全身に広がった腰を彼女の小さいお尻に打ち付けるように動かし手を回して彼女の竿に触れると脈打ち分泌液が滴っていた。彼女の竿を握り動かしてると体液出て来て穴の入り口が締まりおれもそのまま果てた……お互いの体液で汚れた物を舐め取り合いビチャビチャになったタイツをまた履き抱き合っていちゃついてると突然「ヤス!!お前何してるんだ!!」と怒鳴られハッとして見ると中水流と村上が怒りながら半笑いで仁王立ちしていて、彼女はサーッと走って逃げてしまった。小突かれ小さいオジサンを国立霊魂管理局に届ける道中「な!やっぱりヤスユキ引っ掛かったよ」と村上「初めての卒業おめでとう!さっきの子ならオレもしたいな~」と中水流がニヤニヤしながら言う。オレが何時から居たの?と聞くと「ヤスユキがベンチに座ってる時から見てたよー」とひょうひょうと言いながら「アソコってそういう場所って知らなかった?」と言われおれはハッとした。生きてた時に噂話だが夜にあの公園に行くとその手の人達が集まっていて出逢いの場所になっているって話しを思い出した。聞くとオレが逢った子は俺達に近い様な存在であの公園に何時も居るので自然とその手の人達が集まって来るらしく別に悪さはしないので自由にさせているとの事だった。ただ違う者も居てガチムチのオッサンも居るから本当は2人はガチムチにイジられるおれを期待して来たらしい……その後無事に小さいオジサンを届けホルモン屋で乾杯した「ヤスユキの初めてに乾杯!!」

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