第2話「夜が明けた」
朝の童謡村
村には日が昇る風景が広がっていく
歌音の自宅
居間
朝江が起きてきた。
朝江
「おはようございます。」
奏子
「あら、おはよう朝江ちゃん。
今日からあの学校に通ってみたら?」
朝江
「あの学校って何ですか?私、今夏休み期間中ですけど・・・。」
奏子
「ちょっとこっちに来て!」
朝江はある部屋にいってあの制服を着せられた。
奏子
「どうかしら?」
朝江が着せられたのは、歌音の姉が着ていた学校の制服だった。
セーラー服にもんぺだ。
朝江
「この制服は?」
奏子
「一番上の子が来ていた学校の制服よ。
なんだかあの時を思い出しちゃうそう!」
しかし、朝江は困惑していた。
朝江
「えぇ・・・そんな事言われても・・・。」
奏子
「まぁ、そんな小さな事は気にしてもしかないわね。
さぁ、着替えも済ませたところで、そろそろ朝ごはんにしようか!」
朝江
「はい!」
居間
ちゃぶ台の上には朝ごはんが並んでいた。
歌音
「朝江さん!これってお姉ちゃんが着ていた制服だよね!」
朝江
「うん…私の通ってる高校のと全然違うかもしれないけど、
奏子
「まぁとにかく行ってみなさい!ここでも友達たくさんできるかもしれないわよ!」
朝江
「はい!行ってみます!」
あの村の学校ってどんな学校なんだろう?
村の集落
朝江
「この村に来て、初めての登校だけど、本当に慣れるか心配だなぁ・・・。」
そう、朝江が戸惑っていると
そこには朝江と同じ様な制服を着ている女子生徒が歩いていた。
朝江「ん?なんだろう?これってあの学校の生徒かな?よし、後を追ってみよう!」
学校の近くの階段前
その女子生徒の後を追った朝江は
その学校の入り口を見てみると、そこにはたくさんの生徒がいた。
するとその学校の生徒達は朝江を注目した。
女子生徒①
「あれ?この子新入りじゃない?」
女子生徒②
「あっ、本当だ!新入りだ!」
男子生徒③
「すげぇ!まるで女優みたいだな!!」
朝江
「なんか私、注目されてない・・・?」
勇気を持った朝江はその学校へ行ってみる事に
学校の校舎
その学校は、村の児童や学生達が集合する
朝江はその学校の校舎を見てみると・・・。
朝江
「これが、学校なの・・・」
その後ろにはこの学校の職員と思われる人物が朝江に声を掛けた。
職員
「あぁ、そうだ!もしかして、君がこの高校の新入りか?」
朝江
「えぇ?そんな事・・・。」
職員
「まぁ。そんな小さな事は気にしてもしかたないさ!
それはいいけど、とにかく職員室まで来なよ!」
朝江
「あっ、ハイ!」
朝江はこの校舎の中に入り職員室にあいさつをしに行った。
教室の中
朝江がこの学校に来ると騒いでいた。
女子生徒①
「ねぇあの子、女優さんみたいだったでしょ?」
女子生徒②
「見た見た!なんか映画とかに出てきそうじゃない?」
教室から
金須
「はい、皆さんよく聞いてください!」
生徒たちは静かに先生の方向いた。
金須
「今日からこの組に入る生徒さんがいます!」
男子生徒
「生徒って?」
金須
「鈴木さーん!」
金須先生の呼び出しで、朝江が入ってくる。
朝江
「あっ、はい!」
金須
「紹介します!しばらくの間、この組に入る事になった鈴木朝江さんです!」
朝江
「あっ!皆さん初めまして!私、鈴木朝江っていいます!
しばらくの間、この学校にいることになりましたので、
これからよろしくお願いします!」
男子生徒①
「おっ!体験か?」
男子生徒②
「まさか、あの子が学校に来るとはな!」
朝江
「あの、少しの間ですが、私の事はそんなに気にしないでください!」
金須
「朝江さんの席はコチラになります!」
朝江は誰も使っていない席に座った。
しかし朝江は自分の世界の高校の夏休みが台無しだと落ち込んでいた。
朝江
「はぁ~・・・せっかくの夏休みだと言うのになんでこの学校に通わなきゃならないんだろう?」
するとこの学校の生徒達が、朝江に対して自己紹介をした。
作美
「君がこの村に来た新入りだよね?」
朝江
「え?」
作美
「私は山田作美!これからよろしくね!」
朝江
「あっ・・・うん!」
心美
「私は
明
「俺は
学校で困ったことがあったら俺に何でも言ってくれ!」
弘
「僕は
照菜
「私は運動神経抜群の
朝江
「皆、これからもよろしくね。
私この学校初めてだからよくわからなくて・・・。」
私はこの世界のものではないけど、この村の生活に今後も慣れていこうかな。
色々分からない事もあるけど、これからも頑張らなくちゃ!
金須
「さぁ!授業を始めますよ!」
生徒一同
「はい!」
こうして朝江は
この世界での学校生活が今、始まる事となった!
〈次回に続く〉
童唱村 SHUNJU @shunju
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