勇者様、もう帰れません!— 『“魔王様”と勇者、のんびり異世界スローライフ生活します!』

あずま悠紀

第1話


「なぁ? 俺たちいつになったら帰れると思う?」

「そんなもん俺も知らんわ」うん。

「だよね」

「何時まで現実逃避してんだい!!」「痛っ!?」

「うぉ!ビックリさせんなって!」

目の前で突然現れた女の子。どうやら女神らしい。なんかこう神秘的な羽衣とか着てそうな美人だった。

ただ、顔立ちが幼い。多分10歳かそこらの美少女だ。まあそれはいいとして

「お姉さんがいきなり大声出すからだろーが!!」

「ああっ!おねえちゃんを責めないれー」

「ちょ、くすぐったいって!」

はははっ! おふざけも程々にして真面目に聞いてみる。俺は今どういう状況なんだって話だしさ

「じゃあさっきの続きだけど」「スルーすんのかよ…………」

ツッコミいれたかったので入れてみたが案外ノリが良くなった。良い傾向だと思う で、さっきの話の続きに戻るのだが…………まず結論だけ言うと。ここは日本ではないそうだ

「……ふぅーん。ここ地球じゃないって事ね」

(あれ、意外にも

「えーーー!!! まじかっ!じゃあさっき言ってた事はマジじゃんか!帰る手段は無いわけ!? 」みたいな展開を期待してたのに。残念だなー、でも こういうのは慣れてるから全然平気ですけど)

そう思いながら横目で隣を見るが 何故か女神は俯

「……うっ……ひっぐ……」しゃくりあげていた 泣いているようだ

(うおっ!!泣くほど嫌なのかよっ!これはちょっとマズいか?)

なんて事を考えているうちに涙声で語り始める 要約するとこうらしい

・俺は死んだ後ここに来たわけではない

・この子は本物の女神 つまり神 よって俺達はこの子の

「ごほん、それではこれから貴方達の転生先の世界の現状について説明します」「あっはい」

少し取り乱したが今は落ち着いてる様に見える女神だったが、実は泣きたいのを堪えているらしい そして淡々と説明する内容はこんな感じであった 1、魔物と呼ばれる危険な生き物が蔓延っており人間は殆どいない。いたとしても冒険者や傭兵など命

「……ふぅん。なるほどねぇー」

2、? 魔物の中には知性があり人語を話すモノもいる?3、?魔族は魔力が多く人間より数段高い身体能力を誇る強敵であり魔王がいる。魔王には側近がおり幹部も数人存在しているという 4、文明レベルは中世程度。魔法はあるが科学はあまり発達していない 5、通貨単位

「これって1ゴルドってどれくらいの価値があるんだ?」「ざっと鉄貨一枚100円くらいですね」

6、勇者として喚ばれたが勇者と呼べる様な実力のあるものはおらず国中で大慌てになっている 7、国王曰く、この国の名前は「スレイオス王国」という 8、勇者を召還するに当たって召喚陣や生贄

「ああ〜 テンプレキタコレ!!よしきた!!それでそれで!」「? あの〜?勇者様??」「すいません。テンション上がりました」

コホン で勇者を召喚する際の代償として俺らは元の世界での記憶を失ったと。ついでにチート能力?や

「ステータスオープン!!」

名前:カイト

職業:なし

種族 :人族

年齢 16 Lv.1 SUP:15P 生命力 1万8千640→1億8千602/1兆7600(-)⇒98654/1000000 魔力量

「ふふん。どうだ凄いだろ〜」

力 3900(+800)×2 +1200=9700(-980)×2 →12800+11800-2200 =15800+17280-3300=21380 頑強 2900×0.2 -1300 =0 俊敏

「ほいっと」

3500(-620)→2500×2=4000 →9000-570=5400 器用 2000 知識 100(-)

「ふむ、こんなもんかな?」「へぇ? これがあなたの鑑定結果ですかぁ。結構良いじゃないですか!流石です」

(あ、ヤベェーー。めっちゃ喜んでんじゃん。ま、いいや、スルーしてさっさと続き聞きましょうかね、ハイ。あ、あと、なんか色々増えてたけど、あれなんだったんだろ??)

「でだ。あんたらは何しに来た訳だ?そもそもどうして俺はここに呼ばれたんだ?」「はい。まず私達があなた方をお呼びした理由は『召喚』による契約と対価の為になります。それと何故呼び出されたかと言いますと契約して貰うためにです」

「えっ!?それだけ?」思わず聞き返してしまったが、「はい。そのとおりでございます」と言ってるし間違いなさそうだな。

それにしても契約とは一体どういうものなのだろうか?「それはね、私達の『神』が人間の皆さんが使うスキルと言うものを気に入ったからよ。なので私達神々は人間達に授ける事にしました。『恩恵』というスキルとしてね」「えっ!?そんなこと勝手にやって大丈夫なのかよ!神様なのに!?」まあ正直そんな事はどうでもいい。俺にとって大事かそうでないかは二択しかない。そして俺がこの世界に来れた以上 この子が嘘ついてるって可能性はほぼないだろーな

「えっ!?」とか言って驚いてるみたいだけどスルーします。だってどうせそんな事だろうと思ってましたよ

「はい、私達神はこの世界にあまり干渉できないんです。まあ、たまにちょっかい出す位ですが」

(まあこの子はどうも素直すぎる感じだしね。でもそれだと俺が勇者に成れそうな理由が分からん。まさかこの子、ポンコツとかじゃ無いよな)

(まあ今考えたって答え出るわけじゃ無いしいいや。それはそうと。俺ってこれからどうなるの?)

「はい。それはもう! 異世界から勇者様を呼び寄せ、その方と契約し力を託すことによってその方に神としての権能の一部を与えその勇者の力を行使するのです」

はぁーん。つまり、こういう流れだ。

*メリット&デメリット

* * *

*メリット

1.力が手に入る。2.知識が頭に浮かぶ(この辺の仕組みがよくわからん。説明を聞いても要領を得なかった)3.チート能力を行使できる。4.元の世界に帰れるかもしれない。

(これってデメリットもかなりでけー気がするんだけど。よく考えると俺ってまだ高校生なんだぜ? しかも引きこもりの)「じゃあ質問だけど、例えばさ、魔王を倒す旅に出るのに、俺は戦いの経験もないし武器もないんだよ。それに俺は弱いって思う。だから俺はどうやって戦えば良いの?そこを教えて欲しい」「はい、勿論お教えしますよ?私はこれでも女神なのです!」

うん、これはアテにならないわ。「では、早速修行をしましょう!」と意気込んで言われたが「え?どこに?」と聞いたところ「勿論!ここです!この場所で!ここならいくら暴れたって問題ありません!」「えっ? ちょ、まっ!?」言い終わる間もなく、俺は光に包まれていった。

気が付くと、目の前には森が広がっている。後ろを振り返ると、さっきまでいた部屋は跡形もなく消え去っていた。まるで最初から無かったかのように。

「なに、ここ?すげーー!!」と感嘆の声を上げる。周りを見渡していると「では、始めますね」という女神の呟きとともに俺の周りの景色が変わっていく。そこは一面真っ白の広い場所になっていた。そして「ではまず、ステータスの確認をお願いします。やり方はステータスオープンといえば出来ますので、確認が終わったらまたお声かけくださいね。それとお気づきでしょうが貴方の能力は私の能力を付与しておりますので」と言われてしまった。

そして「あ、はい。わかりました」「では頑張ってくださいね。応援しています」という会話を最後に俺は再び意識を失っていった。

*

「おぎゃーー!!おぎゃーー!」

と聞こえたような気がしたのだが俺は今赤ん坊になっている。

(あれ、どういうことだこれ。俺の身体、赤ん坊になってね?もしかして転生か!転生だな!!転生だよな!?これは夢か!夢だな!でもせっかく転生させて貰ったのに

「あっ間違えちゃいました。てへっ☆」じゃダメだろ!!よし。取り敢えず叫んでみよう。あ〜ううっ!)「あぶーー!!あうーー」うぅ。言葉にならない。すると、部屋の扉が勢い良く開かれて「姫様、生まれましたかっ!産まれたんですね!?ああ良かった、本当にっ!」なんて言う声と共に女性が部屋に入ってきたようだ。その女性は「よかった。無事に生まれたのですね。この子が私の息子。名前はそう、レイジ。レイジ。この子の将来が楽しみですね」と言いながら俺の顔を覗いて嬉しそうに微笑んでいた。

――

――

― そしてそれから2年の月日が経ち、今、俺、つまりカイトは5歳だ。そして今日初めてこの世界の両親に会うことになっている。なんでも、王様とお后様に会わせたいらしく俺を連れていくつもりらしい。俺が転生してから今まで何をやっていたのかと言うと。ステータスオープンを練習していたのだ。そしてなんとなく理解したのは。

**

「スキルオープン」と言うとスキル名が出てくる 例)剣Lv.3、盾LV.1、筋力強化(小)

などなど

* * *

ステータスを見るとスキルポイントがある ポイントで覚えられる 例えば、力を強化したい場合「スキルオープン」と念じれば 力Lv.1を取得できる ただし、ポイントは10必要 そして、スキルを取得するためには、

「このスキルをセットしたい!」と考えるだけで取得でき、ポイントを消費することなく習得出来る 例えば、 力+3というスキルを取得したいと考えた場合 力はレベルを上げていきたいので3で取得したいと考えているとする その場合は、ステータス画面から「3」というところをタップすれば「力+3」という

「この能力を取得するのにポイントを消費します。ポイントを使用しますか?YES/NO」

という文字が浮かぶが、もちろん NOを選択する。これで無事に「力+ 3」を獲得できる。という風に思っていた。

しかし実際には「ステータス >スキルポイント一覧」を開くことが出来た スキルはスキルリストとして登録することが出来ていた つまり、1度だけなら無料でスキルを取得

「はい。そういうことになります。でも1度取得したスキルは、次からは必ずポイントを消費しなければなりませんよ。当たり前ですが。」という事だったのだ。スキルは1回だけ、しかもランダムで取得できるスキルと決まった時に自動的に付与されるスキルがあり1つのスキルにつき、それぞれ一つづつしか選択出来ないということだった。ちなみに

「剣術(極)は自動付与なのですが、それ以外のものは、私からのプレゼントですよ!だって、いきなりそんな強すぎるものをポンッっと与えてしまうよりかは少しづつでいいから自分で鍛えて強くなって欲しいなぁって思って。あ、勿論そのほうが楽しいですけどね」と言われた。


* * *

*

「レイジ、行きましょう。もう時間よ」

「あ、うん。母さん」

(この世界での名前はレイジオリア=リザルドだ)

そういえばなんで俺が5歳になった今、両親のところに向かうことになったのかというと俺のお披露目が理由だそうだ。どうやらこの国には5歳になるまでは外に出てはいけないという法律みたいなものがある

「じゃあいきましょうか」と、お后様が言う。「うん」と言い返事をする

「あら。随分お利口さんになったわね」と言われ、「まぁ、そりゃそうだよ、お母様」と言いながら手を繋いで歩く。「ところでお父様はまだなの?」「お父様はちょっと遅れるみたいだから先に私達が挨拶に行く事になったのよ」「そうなんだ」「あぁー!!もう、緊張してきたよ」と言って俺は母の手を強く握る。そして謁見の間へと辿り着く。そこには大勢の人がいた。

中には偉そうな人もいる。

どうも俺の父は王では無いようだ。「国王さま、王妃陛下がお見えになりました」という声と同時に「うむ。通せ」と聞こえてきたので、中に入るように言われる。「おぉ! よく来たな、アリア!それに息子も一緒とは」

「はい、貴方、この子の名前を教えてあげてください」「あ、あぁ、この子の名はレイジオリオだ」

「では、レイジオリオン君こちらに来てくれないかな?」

と、王様が言ってくるので俺は一歩前に出て、こう答えた

「初めまして、僕、レリオンと申します。これからよろしくお願いします」

と、言った後で俺がやらかした事に気付く。

(え、あ、

「え?なに?どういうこと?」って、思った人も居るかもしれない。それはそのはず俺はついさっき、自分が転生者であることを明かしてしまったのである。何故だ? 普通異世界に来たとき最初にやることと言えば、自分の置かれた状況を正しく把握する。その為に情報収集に努める。それが基本だ。だが俺はそれを怠ったばかりか、自らの手で秘密を作ってしまったのである。「え?なに?どういうこと?もしかして、これ、テンプレな展開?でもテンプレーターって大体序盤に死なない?まあ良いや」とか考えてる場合じゃない! ここは異世界。そして相手は国王。これは不味い。まずいぞ。「おーい、大丈夫か?」「えっ?」突然目の前に現れた男を見て俺は驚いた。

それもその筈、なんとその男は一瞬で視界いっぱいに映るほどの距離にまで近付いていたからだ。しかし俺はそこである違和感を感じた。

それは「なんだこれ?」

この男は、この場にいる誰よりも圧倒的に強い!と感じたからである。そして、俺は思わず「凄いな。一体どこの流派ですか?」と聞いたが、

「なに、簡単な話だ。私がただ単に強い。それだけだ」

と答えた。しかし「いやまて」と思った。いくら何でもおかしいだろ。だってさ、もし仮にこの男がものすごい実力者なのだとしてもさ、流石にここまで来る間に誰かに見

「さっきから、ずっと見つめているが、どうかしたか?少年」と聞いてきた。「い、いえ別に」と答えると、その男の人が笑っていた

「ふっ。君は素直だな。そうか。では一つ教えておいてやろう。もしも、今の自分に満足できないようなら努力してみることだ。それとも、その歳で既に完成されているとでも言いたいのかね?」と言われてしまったので「いえ。ありがとうございます」と答えると「おい。何を喋っている」という声が響いたのでそちらの方を見てみるとそこにはこの国の宰相と騎士団長が居た。

「何の御用でしょうか?」

「貴様には用はない」

「は? どういうことです」

「お前達には、今すぐにこの城から出て行って貰おう」と俺達に告げてきた。

(こいつ馬鹿なのか?いや待てよ、そもそもなんで俺達のことをこんな簡単に城内に入れたんだよ。それにこいつがここのトップな訳無いしな)と思っていると。「ふんっ。やはり下民どもにこの国の最高権力を持つ私の言っていることが理解出来ないようですね」

と言った。しかしそこで「おい。あまり我々を見くびらない方が良いぞ」という声がしたかと思うと、次の瞬間 その男が消えていた。否、違う。目にも留まらぬ速さで剣を抜き、宰相の首に刃

「おいっ!貴様ら!なにをっ!しているっ!」という声と共に俺と母さんの周りの空気が変わった。そしてその言葉の主の方向に目を向けてみると、そこにはこの王国の近衛兵達が立っていた。そしてその後、俺は気を失った

―――「あれ?なんか俺が想像していた展開とかなり違うんだけど、どうしてこうなった?」

*

――

― 俺、つまりレイジオリオ=リザルドは、転生者だ。この世界に来る前は高校生だった ある日学校から帰る途中に、いつも通りに電車に乗り込んでスマホゲームをしていた。そして、電車から降りるといきなり目の前に大きなトラックが飛び込んできた。俺は、なんとか避けようとしたが結局避けられず、そのまま

「痛って」

「お兄ちゃん! やっと起きてくれたの!? もうお姉ちゃん、私もう3日間寝てなかったから、心配で心配で。あ、お母さんが呼んで来なさいだって」

そう言われて「あ、うん。わかった」と言う 俺の妹が可愛い件について

(俺には3歳上の姉がいる。

その人はとても綺麗で可愛くて俺が今まで出会って来た中でも最高レベルの美人だ)そんなことを考えていると「レイジオリオ、お母様がお呼びだ」と言われたので、部屋を移動することになった 母の部屋には父の姿もあった。母は父に、「貴方はどう思う?」

と言って質問すると「うーん。私はその少年を一度見てみたいな。きっと才能を持っているに違いない。それとアリアの息子だからな。期待してしまう」という返事をもらった母さんは、「じゃあとりあえずレイジオリオのお披露目パーティーをやりましょう」

と言ってきたので俺は「えぇ」

とだけ言っておいた

「あら、嫌だったかしら?」

と言われてしまうと断れないじゃないか ということで何故かお披露目パーティーになってしまったのだった。俺はお披露目パーティーなんて初めてだったけど とにかくめんどくさかった

* * *

お披露目会当日になったので俺は仕方なく着替えて外に出ることにした

「じゃあ行ってくるよ。」とだけ伝えてから家を出るとそこにはもうすでに大勢の人々が居た。その中には俺の母と父が居る 俺は「あぁ、またか」と思いながら人々の中に入っていった 人々の注目が集まる

「あれは?」「ほぉ。中々いい男じゃないか」「まぁ」など色々な声が聴こえてくるが どうも、皆

「あそこにいる子は、一体なんのようだ?」「うわぁ。ちっこいなぁ」と思ってるようで少し傷ついた

「ねぇ。あの子でしょ? 噂の男の子」「うん、多分そうだよ」と、聞こえてきたので少し不安になるがそんなことを思っていても仕方ないので取り敢えず歩いて行くことにする すると途中で俺に話しかけて来た奴が「あの」と、声をかけてくる

「あ、うん。何か用?」「貴方のお名前は? どこから来たの?」

と、色々と聞かれた まぁ、普通なら名前を教えてはいけないのだろう だけど まぁ、この人達に教えても問題は無いだろうと判断できたので言うことに

「僕はレリオンだよ」「へぇ。レリオンって言うんだ」「うん。じゃあ僕はこれから友達と一緒に遊びに行く約束があるからじゃあね」

「あぁ」

こうして俺は初めての友だち(同い年ぐらいの子だったからおそらくそうだと思う)を作ることができた *

***

〜その頃王宮内では〜 宰相視点 あ、ありえない。あり得ない まさか、私が

「おい、早くあいつらを牢屋に入れてしまえ。あとはこちらで対処する」

「はっ」そう言い、部下の一人が動き出そうとするその時に突如として大きな爆発音がしたかと思うと その衝撃で地面が大きく揺れる その音を聞いた者は当然「何事だ!」

となるわけで私を含め皆 慌てて外に出るのだがその途中、先ほどまでいた場所の近くにいたはずの騎士の姿が見当たらなかった。

(なんだこの感じは、一体どこで何が起きたのだ?)

そして外へ出て、その光景を見た瞬間に私の心は完全に

「これは現実ではない」と錯覚し始めた。だがそれも当たり前の事なのである 何故ならばその場所には大量のモンスターが現れていたからだ。

しかもただの魔物ではなく、見たこともない様な見た目をしており、さらに明らかに通常の魔物と比べて強そうなオーラを放っていたのである だがしかしそれでも、王を守るべく戦う者がいる以上 戦えない者を守ろうとする者もいる訳で「ここは危険ですので、避難してください!」と言いながらも戦いを始める者達もいた。そしてそれは、その通りであり、実際に彼らは強かった。だが彼らでも流石に、数があまりにも多すぎる。なので徐々に押され始め、ついには劣勢に追い込まれ始めたのである 一方その頃 レリオンと別れた後のアリシアとリネアは、 二人共、レリオンに対して少なからずの好意を抱いていたが 今は、それよりも優先してやることがあったのでそれを実行する事にした。「おい!そこの男。今から私達はその少年を追いかける事にする。だからお前は先に城に向かっておけ」そう言い残して二人はレリオンの事を急いで追いかけていったのであった 二人が、レリオンの居場所を見つけるのは、

「おい!そこのガキ!止まれっ!!」と、言われたので足を止めると どうやらここはスラムのようなところらしく周りを見るとゴミなどがたくさん転がっていた そんな中に一人の男が現れる。

身長が高く顔立ちが良い。恐らくどこかの貴族の跡継ぎといった所だろうか

「さて、ここで一つ提案だ」

と男は話を始めた 俺は黙ってその男の話を聞いていた。正直この時点で、俺の中ではこいつらへの印象は最悪なものになっていたが話自体は一応最後まで聞いた方がいいと判断し

「まず最初に。君がもし僕達について来る気があるのであれば生活は保障しよう。そして最後に 今、僕の後ろの方で隠れて見ている君の仲間たちについては何もしない。ただし、君が僕らの仲間になることを拒んだ場合は 残念ながら殺させて貰うよ」

と、言われてしまったので俺の中で、こいつらを殺すのが確定した。

そもそも最初から俺に選択肢はないようなもんだったけどな。

「よし、じゃあ行こうか。付いて来てくれ」と言われて俺は大人しくついていくことにした。ちなみに、この国の貨幣の価値についてだが、金貨=1万ゴールド銀貨=100 銅貨=10 という風になっているらしい。また、それぞれの単位の下に数字

「一」

が付く。

例えば、大銅貨 1G= 100円。つまりこの国の一般的な労働者の給料はだいたい月に 30万円程度。またこの世界の物価は日本よりかなり高いためその差額は20万 くらいだと予想出来る。

まぁつまり、俺の持っている金は全て使えば約50億近くあるということだ。まぁそんなに使わなくても、そこそこ良い武器や防具を買えば、数千万円程度の金は直ぐに稼げる。まぁ俺はそんなに金を稼ぎたいとは思わないが 俺達はそれから馬車にのり王都へと向かっていった 俺はその時、何故か自分のステータスを確認していた。


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「レベルは2上がって6か。そして魔力は13か。ん?なんかスキルポイントっていうのが増えてるぞ?これって何だろうな?とりあえず取ってみるか」と呟いてから取得した そしてその後は特に変わったことは無く王都内に到着した。そしてその後すぐに王城内へと向かったので特に何も起こらず 俺達の歓迎会が行われる部屋に着いた 部屋に着くと早速国王と会う事になったので俺は、部屋に入ると即座に

「お初にお目にかかります、陛下」と、挨拶をした

「ほう、なかなか礼儀がなっておるようではないか」

「ありがとうございます」と俺は礼を言うと

「ふむ。まぁ堅苦しい話は抜きにして 取り敢えず今日は宴を楽しむがよい」と言われたので「はい」と答えた すると

「おぉー。これは美味しそうだなぁ」と思いながら目の前にあった肉を食べると今まで食べたどの食べ物よりも凄く美味しかった。


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「ねぇねぇ。君はどうしてあんな所に居たの?」

「ねぇねぇ、貴方は一体どんな魔法が得意なの?」などなどの質問に全て答え終わった頃には夜になっており その日の夜は皆疲れたのかそのまま寝てしまい次の日の朝を迎えたのだった。俺はその日、暇だったので一人で町に出かけてみた すると偶然、路地裏から何か嫌な気配を感じたので 少し行ってみるとそこには二人の男女の姿があった

「は?何言ってんだよお前。そんな訳ねーだろう?」「そ、そうよ。貴方みたいな人に負けるわけがないじゃない」

「ふん。ならこれでどうだ?」と言って男は手から炎の玉を作り出し女性に当てようとする。しかしそれを

「おい。こんな所で何をしている?」

と、言いながら現れた少女により助けられたのだった。すると男は「ちっ。覚えてろよ」と言って逃げて行ったのだが その前に少女に「邪魔をしてしまったみたいですまなかった。許してくれ」と、言っておいた。それに対して彼女は「別に大丈夫ですよ」と答えて去っていったので俺も家に帰って二度寝することにした ―翌朝 俺は昨日のことがどうしても気になって仕方がなかったのでまたスラムに行くとそこで男達を見つけた。どうやら男達が言っていた事は本当でその

「女が俺らに勝つとかありえないから、絶対」という話がどうも気になってしまったのだ。なので俺は男達に「ちょっと待ってくれるか?」と言うと彼らは「あぁ」と、返事をしてくれたので、 その男達の話していた場所にいくと 案の定、女の子と少年の姿を発見したので取り敢えず話しかけてみるとする すると 少年が「おい、あんたらは一体何者だ?この辺では見かけない格好をしているが」と聞いてきたので

「あぁ、そうか。そういえばまだ名前を教えていなかったな。私はアリシアル お前の名前は?」

と聞くと

「僕は、レリオン。レリオンだ」

と言ったので俺は、「レリオン。よろしく頼む」と言ってから レリオンに近づいて行き握手を求める 彼は最初驚いていたが、それでも握手には応じてくれたのでこれから仲良くしていきたいと思う。

***

「おい!そっちは駄目だ!」と叫ぶとレリオンは俺の言葉を聞いて咄嵯に右に転がることで回避し攻撃を回避する。だがしかし相手はただ避けたところを狙って剣で斬りかかって来るがそれは流石に防ぐことが出来るので、しっかりと防御する。だがその後も、何度も攻められるので流石に対応しきれず、遂には斬られそうになる。その瞬間、相手の身体から突然火が出て相手を焼いた

「危なかったがなんとかなったな。それにしても今のはなんだ一体」と俺が呟いているとその瞬間、誰かの声が聞こえた。そしてその直後、

「うおっ!?なんで俺がここに居るんだ?確か俺は死んだはずだぞ。まぁいいか。取り敢えずあの少年を援護してあげるか」

俺はその少年を助けるために動いたのである。


***

レリオンが、戦闘中にいきなり襲われて焦っていると横から、男が「おい!そいつらは敵だ。油断をするな!」と叫んだ後、一瞬のうちに俺の前に現れたかと思うと同時に殴り掛かってきたので俺は避けるのに失敗してしまい頬に強い衝撃を受けて地面に倒れ込んだ。その光景を見たアリシアは驚き

「レリオン!よくやった!」と言い、俺が「なにっ!」と言いながらも立ち上がろうとすると既に目の前に彼が立っていた。「おい!貴様。なぜアリシアを攻撃した!俺の目的はこいつらの始末であって貴様に危害を加える気はなかったのに!」と怒られてから

「すまない。俺は今お前の事を疑っていた。なのでお前の強さを見せてもらおうとした」と言いながらも立ち上がろうとして ようやく立ち上がることが出来たので改めて「本当にすまなかった。謝らせてくれ」と言いつつ頭を下げる それを聞いたその男は呆れた表情になり

「もう、分かったよ。だから、もうやめてくれ。

ところでお前名前はなんて言うんだ?」と聞かれ

「あぁ、自己紹介がまだだったな。

俺は神崎優斗だ」と答えると 彼は少し驚いた様子で

「そうか。俺の名前はリネアだ」と答えたので俺が「よろしく」と返すと「ああ、よろしく」と返された。そして「じゃあ俺は、帰る」と言ってリネアが去ろうとしたとき

「ちょっと待ちなさいよ!あなただけ帰らせて堪るものですか!私達はまだ戦えるのに!そうでしょう、みんな?」という掛け声で、周りに隠れていた人たちが出てきた。どうやら彼ら、リネアの仲間らしい そして「えぇ。当然です」「おうよ!やってやるぜ」などと口々に言っている

「じゃあ俺達はここで失礼させて貰う」と言って、去って行ってしまったので、取り敢えず俺たちはそのあとは 普通に過ごしていった。


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「ん?なんかこの辺りってこんな建物ってあったけ?」と、俺はふと思った。というのもこの辺りの建物の造りなどは基本的にはレンガで造られているはずなのだが、ここは木を使って建てられている。

そのためこの国にはこんな感じに木造の家が沢山建っているというわけではないのでかなり目立っており、しかも何故かそこだけが他の所よりも大きく、豪華になっているのであった。

「取り敢えず行ってみっか」

――

— — — *

「ねぇ、君たち何歳なのかなぁ」と声をかけられた。

すると、少女と少年はこちらを向いてくる。そして、俺はというと、無視を決め込むことにする。まぁ、正直、そんなにしつこく絡まれなければ、わざわざ相手はしないつもりだったので丁度良いと言えば丁度良い。

それからしばらくして、俺は、 少女はどうにも自分の話を聞き入れてもらえないのを理解したらしく、「むぅーーー。こうなったら無理やり聞き出してやります。そして教えてもらうんです。覚悟してくださいね」と小声で呟き、それからしばらく沈黙が続いたのだが、 俺が何も答えないことに痺れを切らしたのか「はぁーー。やっぱりだめかー。しょうがない諦めよう。って事でバイバイー」と彼女は言いながらどこかに行こうとするので俺はつい

「おい。どこへ行くんだ?」と言ってしまった。すると少女が、

「あれ?意外と簡単に教えてくれるのか。もっと時間かかると思ってたのに。まさかそんなわけ無いですよね?でももしかしたらもしかするのかもしれないので一応言ってみて欲しいなぁ」と言う。

「いや。教えるつもりはない」と答えてから、少女の方を見ると彼女は俺の目をジッと見て俺の瞳の中に何かを探すような仕

「ねぇねぇ。なんで君はここに居るのかな?」と唐突な質問をされるのだが、 俺は「さぁな。俺もよくわからない」と答えた。

その答えに、彼女も俺のことを少し不思議に思ったのか首を傾げている

「あーー、うん。わかった。

君のことは大体予想できた。だってその髪と目はどう考えてもこの国の人達とは違ってるから、そうだろ?」と言われ、俺も少し気になっていたので「あぁ、その通りだ。確かにそうだな。お前達と違って、この世界の住民と違う色を俺は持っている」と言う

「やはりね。それで何で君はここへ来たの?それにどうやってこの国に? そもそも何で君は言葉が喋れるんだ?この国に来たのならばまずこの国が何故あるのか知らないはずだ。ならどうして?」

と次々に言われてしまったので、「まて、一つづつ説明する。まず何でこの国に来ているかということについてだがそれはだな」と言いかけた時に、俺は気づいたのだ 自分が、異世界から来たということを言おうとした時に気づいていた 俺は彼女が嘘をつくことが苦手だということに。しかしそれと同時に俺は彼女ともう少しだけ話がしたいとも思ってしまい彼女にこう提案してみる

「取り敢えず俺について来いよ。そうすれば説明できるからよ」

――

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俺は今とても後悔していることがある そう。俺は彼女を連れて行く必要はなかったのだ。ただ俺が彼女の事を見てみたいという気持ちがあっただけで別に一緒に行く理由もなかったはずなのに そして

「なあ。あんたさっきの話聞いてたか?」と聞くと「え?何を言っているのですか?聞いていましたが」

俺はこの瞬間確信する こいつは何もわかっていなかったんだ。そうでなければ今このタイミングで聞いていないだろ?普通 だから俺はもう一度言う

「だから俺達がこの世界に呼ばれて来た理由は、あんたらが魔王を倒したからその褒美として願いを叶えてやるとかなんとか言ってただのご都合主義展開だった訳よ」と すると案の定

「そうでしたか。それはすみませんでした。私の早とちりで」と言って頭を下げてきたので、「大丈夫だ。気にするな」と言って頭を撫でようとすると嫌がった

「やめて下さい!そういうことをされると怒りますから」と言われたので「分かったよ」と答える

「それよりもだ。今はあいつらの事をどうにかしないと」

と言いながら後ろを振り返るとそこに奴らが居たので 取り敢えず殴っとくとしよう

***

俺は先ほど殴り飛ばしたやつの元へ行き、

「おい。起きてくれよ。じゃないとお前の仲間が危ねえぞ?」と声を掛けると、すぐに飛び上がって俺に飛び掛かってきたが、それを予測していたので俺は難なく回避する

「ほぉ。お前中々やるな。見直したぞ」とリネアから言われると俺は嬉しくなり思わず笑ってしまう

「あぁ。ありがとよ」と返すと

「じゃあ俺はこれで」といってリネアが帰って行った その光景を見たレリオンが俺に話しかけてくる

「優斗。あいつらを倒してもいいんだぞ」と心配してくれている様子だったので俺は笑顔を向けて

「あぁ。分かってるよ。

それより俺ももう疲れたから帰らせて貰うわ。またな」

と言って俺は家に帰ろうとするが、途中でアリシアに声をかけられる

「あの、もし良ければこれから私と訓練をしない?」

そうして俺はその日、アリシアと手合わせをする事になったのであった。

俺とアリシアが訓練場に行くとレリオンがいたのでアリシアはそちらのほうに駆け寄り 俺に「今日はよろしくね。あなたとは戦ってみたくて仕方なかったの」

俺はそれに対して「まぁ俺も同じ意見だよ」と言いお互いに準備

「じゃあいいか?」

「いいよ」

と返事が返ってきたので、戦いは開始された 俺は、最初から本気で行く事にした。というのも、相手もかなりの実力があると感じていたからである。


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「はっ!」と掛け声と共にアリシアの突き攻撃をしてきたので、 それを避けようとしたが、俺は避けきれなかった。

俺の顔の目の前を鋭い刃がかすめたからだ

「おー、あぶな」と声を上げると、今度は横薙ぎに剣を振ってくるので それも防ぐ。そしてそのまま鍔迫り合いになるが アリシアの力に押されそうになる。

(こいつも強いな)と思っていると突然アリシアが後ろに下がるので追撃を仕掛けようと思い足に力を入れるが、そこで俺は、あることに気がつき咄嵯に後ろに下がろうとしたその時にはもう遅く アリシアの持っていた剣が変形し

「終わりよ」と聞こえたのと同時に 俺は腹を思いっきり斬られてしまい 倒れてしまうのであった —————— —— —

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「え!?なにこれ。なにが起きたのよ。えーと、 レイジオリオは負けた?えぇぇぇぇええ!まじかー。でも流石ね」と言ってレリオンは

「どうやら終わったようだね。優斗君、残念だったね。じゃあそろそろ戻ろうか」と、彼は言ったので私たちは王宮に戻り部屋に戻った ———

「じゃあまた後で」と言い残し彼らは去って行ってしまった 俺は、彼らが去っていった方を見ていたが、 視線を感じ前を見るとそこには俺の仲間たちである三人が立っていた

「おい。今のは本当なのか?」と聞かれたが、俺もまだあまり状況を理解出来ていなかったので、取り敢えずは、話を合わせることしか出来なかった するとそこに王様がやってきた

「お、おい。貴様ら何をしているのだ?」

と聞くので俺らは全員揃ってこう答えた

「あぁ、少しこいつに用があってな」と すると、いきなり王が、「そうか。じゃあ俺の部屋に来るが良い」と言うので俺たちはついていく ——

「じゃあ聞かせてもらおうか?」と王が言うとレリオン以外の三人が驚いた顔を浮かべるので、「まてまてい。こいつにはちょっと手伝って欲しいことがあったのでな、その為にも少しの間、ここにいてもらうことになっただけだ」と王は答え、さらに、「それとこれは個人的なお願いだが、少しばかり付き合ってもらうぜ?まあ拒否しても無理やりに連れて行くつもりだがよぉ」と言いながらニヤリと笑うと俺の事をジッと見つめるので、「わかりました」と返事をしてから、王の頼みを聞く事にするのだった すると、いきなり王が、「お前にやってもらいたい事はな」

と言う前に、 リネアが、「ちょ、ちょっとまってください!なんで私たちではなくこの男なのですか?」

と言うと「そうですよ!私達はあなたの力になれますよ」と二人は王に反論すると、それを聞いて、呆れたように「はぁ、だから、さっきから言ってんだろ?俺がこいつを選んだのは俺がこいつと戦ってみて気に入ったからで、別に二人とこの男のどこが違うかを具体的に教えてくれよ」と言われ 二人は言葉を失ってしまった すると、そこに、

「はい、じゃあこの話の続きは私の部屋に来てくれた時ということで、良いですよね?あぁそういえば自己紹介がまだでしたね。私の名前はアリアです」と急に言ってきたので、

「俺は黒瀬優斗。それで、お前らは一体誰なんだ?」と聞くと「え、私は一応、この国の王女よ。それで、もう一人が、レリオンで、私の専属メイドよ」と 言うと 続けて、 リネアと、リーラがそれぞれ

「俺はこの国の騎士団団長を務めている。名前は、リネアだ」

「僕は、レリオンの双子の弟で同じくこの国の副騎士隊長を務めているんだ。

そして最後の一人は、リリィっていうんだけど今、ここにいないんだよ」

と言ってくれた。ちなみに俺は「そうか。改めて、俺の名前は黒瀬 優斗だ」と言って握手を求めると三人とも握ってくれたので一安心

「まぁこれからもよろしく頼むよ」

—————— 今回は短めになってますが、すみません。

俺の異世界転移物語も残り数ページとなっております。最後までお付き合い頂けると幸いでございます。

ではこれからもよろしくお願いします そして今から王による特別訓練が始まるという訳なのだが正直なところ、俺は勝てる見込みがないのだ。何故なら俺の能力は基本的に遠距離系の能力であり、なおかつ近距離系とも戦える様に特訓をした事が無かったので、今のままだと負けるのは目に見えている そして俺が今居るのはこの国の城

「ここが今から行う会場だ」と言われ、その場所に向かって歩いていると

「え、嘘でしょ」

「え、まじで」

「やべぇよ」

などと言っている者たちが大勢いる。それもそのはず、なんせその訓練場はとてつもなく広かったのだから。そんな光景を見て俺も唖然としていたが、リネアさんに話しかけられた事で我に返った

「なぁ、お前。俺と勝負しないか?」と言ってきた

「まあ、いいよ。ただし手加減無しでね」と言うと

「もちろん。手は抜かないさ。全力でお前を倒す」

と言って、訓練が始まった

***

「はっ」

と言いつつ相手に斬りかかるがそれを避けられてしまい、逆に俺の脇腹目掛けて剣を振って来るのをなんとか避けた その後も何度も剣で斬られるが何とか回避を続ける しかし何度目かの攻防の後、とうとう俺は相手の攻撃を喰らいそうになり思わず防御しようとすると、そこにリネアさんの剣が現れ、敵の攻撃を防ぐと同時にリネアさんは俺の剣を蹴飛ばす。その衝撃により俺の手から剣は離れてしまい その瞬間に、リネアさんに思いっきり腹を殴られて、俺は吹っ飛ぶ そのまま壁まで飛ばされると壁に激突してそのまま意識を失ったのだった

「うーん。うー」

「おい、大丈夫か?」

俺は目を覚まして起き上がる そして辺りを見渡す するとそこには心配そうな顔をしたレリオンがこちらを見ていた 俺は起き上がり周りを見渡したが特に怪我らしいものも見当たらなかったので 俺は立ち上がりレリオンの方を向く そして俺はある

「えーと、俺はどうなったんだ?」

とレリオンに聞いてみると

「えっと君はあの人に気絶させられちゃって」

「え、俺が?」

「うーん、そうだね。

うん。

で君が負けたって感じ」と返された

「マジかー、やっぱそう簡単にはいかんな」と言うと

「じゃあ次からは私達が手伝うわよ」と言ってきた 俺はそれを聞いた途端、「はぁー」と溜息が漏れた

「まあ、いいけど。どうなっても知らんぞ」と返事を返す ——

「おーい、もう始めるぞー」

「はい。よろしくお願いします」と返事をしてから、剣を構える 俺は剣に炎を纏わせ、相手の剣が当たらないような位置取りをする そして剣を振り下ろしてくるがそれを避けてから攻撃に転じようとすると相手も剣に雷を宿らせる そしてお互いがお互いに剣を当て合う そこから俺は相手の懐に潜ろうとしたが 流石にそこは、相手も同じことを考えていたらしく なかなか近づけない状態が続く そこで俺は相手の隙をついて剣を振ると相手もそれに合わせて剣を振ってきたので剣で受け止めたのだが剣の威力が想像以上に高かったためそのまま吹っ飛んでしまう 俺はどうにか空中で体勢を整えて地面に着地することが出来たがそのまま、地面

「ふむ。これで、終わりか?」

「いえ、まだまだこれからですよ」

と言うがやはりまだ戦い始めて間も無いので 実力差が出始めているようでだんだん押し込まれて行く

(これならまだあいつらと戦った方が楽だったかもな)と思いながらも、どうにか攻撃に耐えきる —————— ——— それからどれぐらい経ったか分からない だけどやっと相手の動きを捉えて 攻撃を仕掛ける事ができた

「よし!」と小声で言ったあとに、俺は相手が振り下ろしてきたタイミングを見計らって避けてからすぐに俺の出せる全速力で駆け出す しかし相手はそれを予測していたのかすぐに俺が逃げようとした方向から回り込んできたので俺は一瞬焦ったがすぐさま俺が使える中で一番強力な技を放つ

「火柱」

すると巨大な火の塊が出てきてそれは真っ直ぐ進んでいく 流石にこれはまずいと思ったのか相手も俺と同じ魔法を使ってくる

「氷の柱」

だがしかし相性的には俺の方が圧倒的に有利なはずだ 何故ならこの世界では属性というものがあるが基本的には相性が存在する。だが俺はその全てに対して有効なのでどの属性でも関係なく使うことができるのだ。だがしかし

「くそ、俺がこんなにも苦労するなんてな」

俺は必死に抵抗しているが徐々に追い込まれる形になっている。そして遂に俺は 完全に追い詰められてしまう。このままじゃ負ける。と思ってしまった時だった。突然横から物凄い速さで突っ込んで来たものがあった

「危な!ってなんだ?」

「大丈夫?」と少女は言ってくれた。そしてそいつをよく見て見るとそれは金髪の少女で顔立ちからすると日本人じゃないようだ。だが見た目の割にはしっかりと日本語で話してくれた そしてその子を見たレリオンが、「ちょ!リリィ!?なんでリリィがいるの?え?どういう事?まさか」

「まあまあ落ち着けってレリオン」と言うと、リリアちゃんの方を向いて

「なぁお前、リリィっていったか?もしかてリリィはリネアの妹なのか?」と聞いた

「そうです。私はお姉様の妹です」と

「まじで。お前は一体何をしているんだよ。リネア」と俺が聞くと、

「い、いやその実はこいつは少しだけおてんば娘というかさ。それで、リネアと一緒に居れば治るかなって思ったんだがやっぱり駄目で、今は俺が面倒を見ている」

「へぇ。大変だな。まぁ頑張れよ」と適当に返しておくと

「ちょっと待てお前、それだけで終わらせようとすんじゃねぇよ」と言われたので俺は

「じゃあどうすればいいんだ」と質問してみると「とりあえずお前と勝負させろ」と言われ

「えー、まじで?やだよめんどくさい。てか俺も忙しいんだけど」と断ろうとすると リシアが

「じゃあ私が相手になってあげるよ」と言ってきた リネアも

「まぁそれならいいだろ」と言ってくれ、結局リリィVSリシアの戦いとなった *

* * *

そして結果は俺の予想通りにリリィが勝ち リリィがレリオンに勝った事が嬉しいかったのかリネアは嬉々として訓練場を後にしていくのでそれに俺達もついていくことにした。そしてレリオンが「僕、リネアさんを誘ってこよっか」と言ってどこかに行くのでレリオンを待っているとリネアさんが来たので早速

「さっきは、ありがとうございました」と言うが

「いや。あれぐらいどうってこと無いから気にすんな」と言ってきたので、今度は俺が、「じゃあそっちも色々と教えてくださいね。よろしくお願いします」と 言うと、リネアさんが、「ああ。俺に任せとけ」と頼もしく返してくれた 俺達はそのまま、部屋に戻った 俺の部屋に戻ると、リーラが

「あ、そうだ。今から、ご飯作るから、手伝ってね。」と言われて 料理の準備に取り掛かる。リネアさんとアリアは

「えー。めんどくさ」とか言っているが無視しよう

「今日は私も手伝うわよ」とリリアちゃんが言い出してくれてリネアさんも

「あー。そうだな。一緒に作ろうか」と言うと、三人はキッチンに向かい調理を始めると俺も手伝おうかなと思うが、 何故か止められてしまった。どうやら俺の事は放っておいても良いそうだ なので、暇になったので本棚を見てみようと思い近寄ってみると俺が読みたいと思っていた本が一冊あった。その本の

「なぁ、リーアこの本は何の書物か知ってるのか?」

「えっとねー確かね。勇者についての物語みたいよ。ほら、そこに書いてあるでしょ。題名は忘れちゃったけど、その物語に出てくる主人公が異世界から来たらしいよ。それでね、魔王を封印するために戦ったらしいけどその戦いの中で主人公と仲間の一人は命を落としちゃったけど、他の仲間の力で何とか倒すことが出来たって話。あーでも最後は分からないんだよね。そこだけが読めなかったんだー」

と、言われて、俺もその話を読もうかと考えたが今は読むのをやめて、違う本を探そうとしたらまた、リネアさんに呼ばれたので俺は「何ですか?」と聞きながら行くと、

「あ、そうそう。優斗、俺が前にあげたあの石どこやった?」と聞かれたので、俺は「ああ。そういえば貰ったような気がします」と言い、それから「そうそう、レリオンと会った時にあいつがくれたんですよ」と言うと「あ、あの時の」と言っていた。すると俺達の話が聞こえたのかリリアちゃんが

「えー、そんな石貰ってたんですねー」

と羨ましそうにして、それからしばらくすると夕食の時間になり テーブルの上に並べられた食事は皆が揃ってから食べる事にした。それから、全員が食べ終わるまで俺は

「あーあ。俺の飯はー」と言っているとリリアちゃんが、慰めてくれたが「まぁしょうがないよ。頑張ったもんね」と優しい言葉をかけられるが正直嬉しくは無い。

それから食後 俺とリーラが皿洗いをする事にした。俺が洗って、その横に俺のサポートをしてくれるリーラという役割で、 二人で黙々と食器を洗っている 俺が「そういやさ。なんでリネアさんの手伝いをするんだ?別に無理しなくてもいいんだぞ」と言うと

「い、いえ。わ、私だって出来るんですから」と反論してきたので、「分かったよ」と言ってから俺達は作業

「ふぅ、終わったな。ありがとな、リネアさんのところに持っていけばいいんだよな」と聞いてみると「うん。私も行く」と言ったので

「了解。じゃ、行くか」と言って 俺達がリネアさんの元へ向かっているとリネアさんがこちらに気付き

「おっ、お前らもう片付け終わったのか。お疲れ」と言ってきてくれて、その後にリディアが

「二人とも偉いわねぇ。」

と言うので俺は

「まぁこれくらい普通でしょ」

「はい。お姉さま、当然です」と俺とリーラは言った —————— ——— それからしばらくして、リネアが、俺の所にやってきていきなりこう言ってきた。

「お前、俺と一緒に来ないか?」

俺に話しかけてきたリネアに俺以外の皆は驚いていたのだがリネアは気にしていない様子だったので俺も特に何か反応すること無く返事することにする。

「は?どういう意味だよ」

「そのままの意味だよ。俺はお前の事を気に入ったからこれから一緒に冒険しようと思ったんだ」

「俺にそんな価値はないし、それに、俺はこれからやりたいことがあるんで、そういう事はできない」

俺が断ると、「はっはっは。やっぱりな。お前みたいなのがこの世界を救う救世主なんてありえないと思ってんだよ。じゃあさ。もしも俺と一緒に冒険に行かないのならここでお前の持っているスキル全部よこせ」

「いやいや。お前、それが仮にも一国の王の言葉だとしても、流石にそれはまずいだろ。流石の俺でもそれは無理な話だな」

と俺が返すとリネアが急にキレ始めた。

「ふざけんなよ。なに調子に乗ってんだよ。俺の言うことが聞けないって言うのかよ!」と言って殴りかかってきたので俺は その拳を避けてから、リネアの首に手刀を打ち込んだがそれでもリネアは諦めようとしなかったので再び同じ手刀をお見舞いしてから気絶させた

「おい!何してんだお前」と言うとレリオンが、

「え?優斗君。もしかしてだけどそれ本気でやってるの?」と言われて

「当たり前だろう。俺は本気だが?」と言うとレリオンとアリアが「はぁ」と呆れた顔をしていて、 リネアに関しては、「おえー」と吐く真似をしていた

「で?結局どうすんだよ。リネアの面倒を見るのはお前らでいいよな」と聞いたら

「え?まぁそれについては任せるよ」と言われてからリシアが「それじゃ私達も帰ろうか」とアリアが言い、そしてリリアが「お姉様は私が運びますね」と 言うと俺が持っていたリネアの身体を奪い、そのまま背負ったので、リネアに回復魔法をかけて傷を全て癒す。その後、リーラとリネアと俺の三人は

「俺達も帰るとするか」と俺が言うと リネアは「あ、ああ」と答えていた

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俺が自室に戻るなりリー

「ねえ、リネアって一体なんなの?あんなこと初めて見たんだけど」と、少し怒った感じで言うとリリアが答えようとする前に俺が答えることにした

「あいつは俺の事が好きらしいから、俺をどうにかして自分のモノにしたかったんだろ」とだけ言って俺は、寝る事にする それから数日経った時だった。俺達はレリオンに呼び出されたのでレリオンの所に行ってみると、レリオンの後ろの扉の奥には 俺を勧誘してきたリネアの姿があり

「あーあ、来ちまったよ」と呟いているとレリオンは俺の方を見てニヤリと笑ってから、口を開いた。

「えっとね。リネアからの提案なんだけどさ、リネアも一緒に付いてくるみたいだよ。それでさ。一応みんなに聞いとかなきゃいけないことがあってさ、あの、俺もさ一緒に行きたいんだよね。でもさ、もし一緒に来る人が居たら、俺一人しか一緒に来れなくなっちゃうんだよね。どうしようかな。でもなー。俺も本当はさ、もっと強くなって、それでさ俺もさ。俺も強くなりたいしさ、だから、俺は一緒に行きたいと思う。どうかな?」

俺は「は?」と言うとリネアが俺に向かって話しかけてきて

「ほら、お前も一緒に来てやるよ」と言われて俺も断れない状況になっていたので 俺は「はいはい。一緒に行ってやりますよ」

「そうこないと」と言いながらリネアはレリオンに何かを話し始めていて俺も何を言われているのか気になるしとりあえず黙って待つことにした。すると話は終わったようでレリオンは「わかった。いいと思うよ。じゃあお言葉に甘えて優斗とリーアさん、リネアは俺の国に来てくれ。よろしくね」と言われた 俺がリネアを連れて、王都に戻ってきて

「あー。面倒くさかったわー」と、言っているリネアを放置しておく事に決め込み、俺とリーラはリディアの部屋に 向かおうとしてリネアは、レリオンの部屋に行く事になったのでそこで別れたのだがリネアは、俺とリディアの関係についてしつこく聞かれたが適当に流すことで難を逃れようとした。リネアをなんとかまいた後、リディアがいつものようにお茶会を開いていた。今日は紅茶ではなく、ホット

「あ、リネアおかえりー。どうしたのその顔?」とリーラが聞くとリネアは、「まぁちょっとな」と言っていたので 俺は、「あーそうそうリネアのことは置いておくが俺達はリディアに会いに来たんだよ」と言うと

「あ、そうなんだ」と言ってリネアは部屋に入っていきそれから俺達はいつも通りにお茶を楽しむのであった 俺達がリネアを連れ出してから数日たったある日のことだった。突然リネアが、「あー、暇だしどっか行こうぜー」と言ってきた 俺が「いや、なんでそんないきなり」と言うと、リネアは、俺に対して「お前だって毎日毎日ずっとここに居るのはつまらないんじゃねぇのかよ」と言ってきた まぁ、リネアの言い分はわかる。俺だって外に出たくはなったがリネアがうるさいしなーと思っているとその様子を見たリーラが俺の代わりにリネアに質問した

「ねぇ、あなたそんなにここの暮らしに飽きちゃったの?」

するとリネアが

「ああ。もういい加減この生活にも嫌気がさした。ま、そもそもこんな国に連れてきてくれた時点でお前らはもう仲間じゃないし、まぁいいさ、とにかく私は、この国から脱出することにする。じゃ」

そういって、リネアは出て行ってしまった 俺がリディアの所にリネアが行ってしまうと思い焦りを感じつつ リネアを追いかけようとしたが、リーザに腕を思いっきり引っ張られて止められてしまう それから俺が、リーザに何故止めようとするのか理由を聞くと リーディアに頼まれたと言う事なので 俺もリネアに何かあれば困ると言う事をリーディアに伝えてから俺は急いでリネアの後を追った 俺達がリネアの捜索をしていると案外すぐに見つかった。それから俺はリネアにどうしてこの国に戻ろうと考えたのか聞いた そしたら「別に。まぁなんだか色々あったせいで退屈になってしまっただけだ」と言ったので、

「じゃあ、これからは俺達のパーティーメンバーになってくれ。それで俺達に着いてきてくれ」

と言うと

「は?何言ってんだお前?私がお前のパーティーになんか入るわけないだろ?」と言ったが、 俺は リネアの言葉を無視してそのまま連れて帰った 俺がリネアにこれからどうしたいのかを聞いてみると、

「どうもこうもお前らがどうするかによって私の今後を決めるんだよ。ま、とりあえずお前らのパーティーに入ったからにはちゃんとした働きをしてあげるから。安心しろ」

と自信満々で言ってきたので俺達は「じゃあこれからよろしくな」とリネア

「これからもよろしくお願いします」

「リネア、私達と一緒に冒険していこうね」

「あ、ああ。こちらこそ頼む」

とそれぞれ挨拶を終えた後に リネアがこの世界に召喚されてからの話を聞かせてもらったが、かなりハードだった。

まぁそりゃあそうか。魔王軍の幹部を倒してきたっていうぐらいだもんな。相当疲れるはずだよな と俺が考えていると、 俺が考えていたことが読まれていたようで「いやーほんとに大変だったな。でもさ、これで少しはお前も楽にできるんじゃないか?」と聞いてきたので

「そうだな。リネアが来てくれるおかげで俺も結構動きやすくなったと思う。ありがとうな」

と言うとリネアが

「べ、べつに礼なんかいらねえよ」と言い それを聞いたリリアとリーラは 微笑ましい表情をしていた

「で?次はどこ行くつもりなんだよ?」と 聞いてきたので俺が答えようとすると リーリアが「次はさ!海に行ってみない?」

と言って来たので俺達は海に向かうことになった。


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それから数日して俺達はついに海にたどり着いた 俺達は、まず砂浜で遊ぶことにし、遊んでいるとリーラが俺に向かって、ビーチボールを打ち込んできたのでそれを返すと今度は俺の打ち込んだボールをリーラ

「ナイスキャッチ」

リーシアは俺の投げてきたボールを拾い、再び投げる 俺はそれをまた受け取り今度はレリアに向けて投げつける それを受け取ったリーリアが今度はリーラにトスをし、それをまた受け取った俺が リリアにパスしてそこからは俺とリーリアがラリーを続けていた。俺の体力は、まだまだ大丈夫だが 俺が持っている球の耐久度が無くなって来てしまい 球が砕け散ってしまった。俺がそれを見て呆然としていると、リーラは リネアの方に向かっていった。そして二人でリネアの方に向かっていくのを見て 俺も後を追うように走り始めた そして二人について行くとそこには、ビーチバレーで遊んでいた。

「おいお前らも一緒に遊ばないか?」と俺が言うと 二人は「え?」と言いながら、お互いの顔を見て そして俺の方を向き、それからは一緒に遊び、俺達は海の日を楽しんだ それから数日後、俺達は、リネアから話を聞きたいということで、俺がリネアを連れて リデアの元を訪れた それから俺達は、いつも通りにリミア達との日常を過ごして過ごしていたのだが その日の夜中のことだった。突然誰かに身体が動かされている感じがして起きてみると、リネアだった。

それから俺は「リネア!?一体どうしたんだ」と聞くと

「いや、な。実はな」と、俺達はしばらく話し合うと、

「まぁそういうことだから、じゃあまたな」といって去って行った。

— それから俺達が寝ている時にレリオンが現れ俺達に言った「あのーさー。リティアとリーディアの事でさ」と言うので「ん?なんだ?」と言うと レリオンは、俺達に何かを隠しているような素振りを見せながらも言葉を続けた「あーうんまぁちょっと気になったことがあるんだけどさ」という風に言ってからさらに言葉を続けてこう言った

「最近さ、二人の様子がおかしくてさ」

俺はレリオンの話を聞いて疑問を抱いたので、「具体的にはどんな風に変わったんだ?」と言うとその疑問をすぐに察してくれたのか、言葉を続けてくれた「それがさ。二人がいつも一緒にいるようになってからは、ずっと仲が良かったのに最近はあまり一緒にいなくなってしまって、それで、その、喧嘩とかもしなくなってしまったみたいなんだよ」

俺は「あぁなるほどな」とだけ伝え リディアの部屋に戻ろうとした時 俺はリディアの部屋に入ろうとドアを開けるがなぜか鍵がかかっており開けれなかったので 仕方がなくリディアを呼んで、事情を説明し、とりあえず部屋を出ようとしたのだがレリオンがまだ残っていたので俺達

「じゃ、俺たちはこの辺で失礼するよ」と言って帰ろうとするとレリオンが俺に話しかけてきた「優斗はさ、やっぱりリーディアとリーアのどっちかと付き合っているの?」と言われ俺は「えっ?」としか反応できずにいると リネアがレリオンに対して「それは優斗の決め手に任せようぜ」

と伝えたのでレリオンは「じゃあ、任せた」と言って去っていった。

その日の夜の事 俺はリーアの部屋に行こうとすると、リディアの気配を感じたので俺は リディアの部屋にお邪魔した 俺がリディアのベッドに入るのと同時にリディアは目を覚ました。

俺はリ

「なぁ、リディア、最近どうしたんだ?

「ううん。なんでもないわ」と言われたもののやはり俺は 納得できなかった 俺がそのことを追求しようとするとリディアから 俺に近づいてきて、いきなり俺の頬にキスをした。それからは俺に抱きついて そのまま寝てしまった それから数日経ってからようやく元通りの生活に戻ったと思ったのだが、そうはならなかった いつものようにリージアは朝食を食べ終えてからいつも通りに部屋を出て行ってしまう そして俺は、一人部屋に取り残しされると思っていたが、俺が部屋に入ると

「おはようございます、ゆうと」と言ってくれたので、俺もそれに答えるように 挨拶をする 俺達が会話を始めてから、数十分ほどが経った頃にリーラが入ってきた。リーラが入って来るなり、 リーディアの肩を掴みながら、リディアに対して

「ねぇリーディア。最近、リディアが冷たいと思うんだよ。どうしてなのか理由を教えて欲しいな?」と問いただしていた 俺もリーリアがどうしてこんな事を言ってきたのか理由を聞いてみた すると「だって、リーシャと仲良くしていてもどこか上の空のような表情を浮かべていて何か考え事をしていたりするのにリーシャには、そんなそぶりを見せることなく普段通りに接せられるし、それに私にもなんか冷たくなってきてさ」と 俺達は何も言うことができずにただ沈黙が続いていた そこで俺がリーリアとリディアの両方と話し合った方が良いのではないかと提案し リーシアにも協力を要請した

「それでね。私はリーディアのことが好きなんだ」

リーリアは、俺の予想の斜め上な発言をしながら告白したが、リーザは

「へぇ。リーリアってそうだったんだ。でもね、リーリアがリーディアのことを好きだとしてもね。リーリアが私のことを好きじゃない以上、リーリアの想いが成就する事はないんだよ。だから、リーザは、諦めなよ」と言ってきた リーラは、リーラでリーリアの事が好きなのか。

それからは三人の口論が続き、それから数時間後になってようやく落ち着いたのでとりあえず俺は一旦自分の家に帰る事にして、リリィとアイシアの二人と一緒に帰った リヴィアと別れてからは俺は一人で街で買い物をして回っていた まあ当然だけど特に買うことも無く時間だけが過ぎていき 気が付けば、夕方になっていたので

「さて、今日はそろそろ帰るか」と思い俺は帰宅しようとして、歩き出すと突然俺の背後から 声をかけられた「おい、少年。今、帰り道か?」と聞かれたので「はい。そうですけど、どうかしたんですか?」

「いや、お前と少し話がしたい」と突然の事に困惑しながらも、なんとか平静を保つことに努めることにした

「えっと。話っていうと?」「ああそうだな。単刀直入に言わせて貰おう」と彼女が言うと

「私も、リディアと同じように私と付き合ってくれ!」

「はい?え?なに?はぁ!?」と 唐突に言われて訳が分からず混乱してしまったので、まずは落ち着くためにも状況整理をしなくてはならない。

「えーっと。どういうことだ?つまりあれだろ?リーティアが俺と付き合いたいと思っているのと同じような感覚って言えばいいのか?」と聞く

「ああ。そうなるな」と答えられてしまったので俺も覚悟を決めて答えることにした。

「悪い。その件に関しては無理だ。ごめんなさい。申し訳ないが他を当たってください」

彼女は俺に向かって

「ふむ。それは、どうしても駄目なのか?」

「はい。理由は単純にリーラさんの事をよく知らないのと、俺はもう既に心に決めた相手がいてその人とはいずれ結婚したいと考えているから。なので、すみません」「なるほど。まあ、その相手というのはおそらくリディアさんなんだろ」と言われる その言葉を聞いた俺は

「なんでそれを」と言うと、俺の口の中に彼女の人差し指が入り、俺の言葉を遮るようにして「それ以上喋るとこの場で殺すぞ?」と言われ 黙った 俺は彼女に対して何もいうことが出来ずに無力感を感じつつも、彼女に謝ることしか出来なかった。

俺が、そのあとも、しばらく黙っているとリーラが話し始めた

「さっきは、悪かった。だが一つ聞きたいことがあるんだがお前が、そのリデアとかいった女性と結婚するまでどのくらいの期間が必要だ?それといつ頃式を挙げるつもりなのだ?」と聞いてきた

「はい。リティアが俺と結婚するまでにかかる時間は多分二ヶ月後だと思う」と言うと「それなら大丈夫だろう」と言い出した

「はい?一体なにが大丈夫だというのだ?」と俺が尋ねると

「ああ、実はリディアから聞いていたからな。リデアとはお前の事を話し合う約束をしていたというわけだ。お前達が結婚式を上げる前には必ずもう一度ここに戻ってこい」と言って去っていってしまった。俺が呆然としているとリネアが「どうしたの?」と声を掛けられたので俺は

「なんでもないよ」と言い返した。

それから俺は部屋に戻るとすぐに眠りについてしまった 俺は朝早く目が覚めた。隣では、リーシアはまだ眠っており、俺が目を開けて横を向いているのでリーシア

「どうしたの?ゆうと?」と まだ寝惚け眼で、起きてきたので「ああ、おはよう」と言うと、俺の方を見てから、すぐに顔を背けて

「ゆうとの馬鹿」と言って再びベッドに入り込んだ。何があったのかと疑問を抱いているうちに リーリアが部屋に入ってくるなり、「リーシア。起きて、ご飯の時間だよ」と言ったので、俺は起き上がって「リーリアはリーシアのお母さんみたいだな」と言うと

「ははは。確かにね。私は、小さい時からずっと一緒にいるし、妹のような存在でもあるしね」

リーリアが笑みを浮かべ

「そうね。リーファは昔からずっと優しいし」と リーディアが起き上がりつつリーリアを見ながら言ったので、リーリアもリーディアを抱きしめていた それから俺達はいつも通り朝食を食べ終えて、 リーディアの部屋を訪れていた

「なぁリーディア。さっそく本題に入らせてもらっても良いかな?」と俺は言うと

「はい、構いませんよ」と言ってリーディアが承諾してくれたので俺は早速

「最近さ、俺を避けているんじゃないか?」

俺がそう問いかけても、しばらくの間は沈黙したままだったが しばらくしてリーディアはゆっくりと話始めた「はい。ゆうとと、お母様達と一緒に暮らしている時がとても楽しく過ごしていました。でも今は、なぜか胸の奥がモヤッとするというかなんて言い表せば良いのかわからないのですけど、とにかく、ゆうとの顔を見るだけでドキドキしてしまうのです」

そこで、俺が思ったことをそのまま伝えようと試みるが

「そのモヤッとしたものが恋というものだと思うんだ。リディはそれを自覚していないだけだから安心してくれ」

とだけ言って、部屋

「じゃ、また来る」と 俺はそう言ってリーリアとリネアの二人と別れてから、リリィとアイシ アと一緒に部屋へと戻った 部屋に着くやいなや、俺はリリィとアイシ アの二人から質問攻めにあったのは言うまでもないだろう。「ねえゆうと、ちょっと来てよ」とリリィに呼ばれてから、俺はリーシャの部屋に来ていた。

部屋に入って俺が最初に目にしたのは机の上に積み上げられていた本の山で 俺の頭の中では

「これはどうしたんだ!?」という文字でいっぱいになり、リーシャはというと「これ全部ね。恋愛関連のものなんだよ。ゆうと君も気にならない?」と

「いや。正直全く気にならなかったのだが」と言って 俺は、本を一冊手にとってみた 表紙には 《恋をした少女の全て》という

「なあリーシャ。この本の題名がどうかしたのか?」とリーリアに対して問い掛けると

「うん。まあ読んでみて」と言われたので、一ページ目を読んでみた。そこにはこんな事が書いてあった 【ある日のデート中の出来事。私が道端に転がっていたボールを取って戻ろうとすると 目の前にいた男の人が私の事を受け止めてくれて優しく頭を撫でて褒めてくれた。私はすぐに恋に落ちた だけども彼はすでに結婚しており その事がわかっても尚、彼のことを思い続けていてついに私から告白した】と書いてあるのを読み終えたので リーリアに本を返すとリーリアは、本を受け取った後に 俺の

「どうだった?」と尋ねられ 俺は「なんかこう凄い話だった」としか言えなかった すると、リーリアは俺が渡したばかりの 本を再び読み始めて しばらくしてからリーリアは

「なんかさ、その人すごいなって思うよね。好きな人の事だけを思っていて。自分の身を犠牲にするぐらい好きで」と真剣な顔で語ってきた それから少しして俺はリーシアの元に行き 俺は「今、大丈夫か?」と尋ねるとリーリアは「はい。大丈夫ですよ」と答え それから俺は リーリアがどうしてリディアのことをそんな

「リディアのことをそんなに愛せるようになったのか。教えて貰えないか?」

俺がリディアのことを話すのはあまり気が進まない リーディアはしばらく沈黙を続けたあと ゆっくりと話し始めた

「最初はなんとなくですかね。でもだんだん好きになるにつれてリディアさんの良い所がたくさん見つけられてきて。それにリディアさんも 私が、好きになるまでは結構辛かったみたいなんですよ」

そして俺はリデアに呼び出されて

「リディアと、ちゃんと向き合ってくれないだろうか」と言われてリディアに会うことになってしまった 俺はとりあえずリデアさんと共に城に向かった 城内に入る際に俺とリデアさんでリディアさんを探したが全くもって見つかる事

「なぁ、リデアさん。リディアさんってどこに行ったんですか?」と聞くと リデアは、「多分。自室じゃないのか?」と言われてとりあえず、二人でリディアさんの部屋にいくことにして 俺とリデアは、リデアの部屋に向かって歩いていると 後ろから「あれ?そこに居るのはもしかして、リデア?と、あれ?君はもしかして」と俺達の背中に向けて声を掛けてきた

「あれ?この声はリデアさん?」と俺が尋ねると

「うーん。そうなんだけど。リデアでいいのかな?」と俺達に質問をしてきたので俺は、

「俺は別にどちらでも構わないと思うんですけど。リーデアさんの事はこれからもリデアと呼んでもいいでしょうか?」と 俺はリデア

「ああ、問題はない」と答えるとリディアさんが「私はリディアさんのままで大丈夫ですか?」

リディアさんに対して「はい、私は特に問題はありません」と言うと リディアさんは嬉しそうに微笑んでくれた。

そして しばらく歩き続けると俺達が探していたリディアさんを見つけることができた だがそのリディアの表情を見た俺は、その光景を見て驚いた リディアは、涙を浮かべながら、その頬を伝っていく水滴を何度も拭いながら歩いており、俺は慌てて駆け寄り

「リデアさん、どうしたんだ?」と俺はリデアに対して尋ねると

「それがな。あいつの母親がな」と言ってリデアは、事の次第を話してくれた

「つまり。リディアの母親は病で亡くなったと。そういう事で間違いないですね?」と言うと リデアは「あぁ。それでさっきまで落ち込んでいたからな。さっきまでは元気そうにしていたがやはりショックなようでな」と言ってきたので俺は「そうか」と言う他無かった。

それから俺達は

「大丈夫だよ」と声を掛けたりしたが結局

「俺達ができるのはこの程度でしかないんだ」とリディアさんに伝えるだけだった その後リディアはなんとか持ち直しはしたものの、その日の夜に部屋に戻ってしまった。だが次の日の朝になって突然

「ねぇゆうと君。一緒に出かけよう」と声を掛けられたので俺は「えっ?」と

「だからゆうと君と二人でどこかに出かけたいの。ダメ?」

「はい。構いませんよ」と答えた するとリディアは満面の笑みを浮かべていたのが印象

「ゆうと、ゆうと。そろそろ朝ごはんの時間だってお母さんが」とリーシアに起こされて目を覚ました後、俺がリビングに向かうと既にリーリアとリーディアとアイシアが席について待っていてくれていた。俺もすぐに椅子に座ってから、リーリアとリーシアとリーディアの三人は楽しそうな雰囲気を醸し出しながら話しているのを見て 俺は「三人でなにをしていたんだ?」と聞いてみるとリーリアは「内緒」とだけ言って リリアの方を見て

「ねえ。リーリア。昨日の約束。忘れてはいないよね」と言ってリーディアがリーリアの耳元で何やら

「は?どういうことだ?」と俺が質問をするのと同時にリーリアは 俺の顔を見て

「ねえ、ゆうと君。今からね。私達と買い物に行って欲しいの」とリーリアが言うと、それを聞いていたリディアがリーディアを注意した

「リリア、あまり、ゆうと様の邪魔をするのは良くないよ。それとゆうと様に変なことを教えたりもしないように」

俺がリディアとリリアの言葉を聞き入れているとリーシアが俺の服の袖を引っ張ってきて「あのね、お姉ちゃん達、何か隠してるみたいだけど、ゆうとなら話してくれると思う」とリーシアは俺の方に顔を

「は?」

俺の声はただ一文字だった。

「まあ俺には分からないよな」と呟きつつリーシアに

「なあ、リーシア。一体何を隠されているんだろうな」と聞いてみたが、答えは返ってくることはなくて、仕方ないので、とりあえず、食事を始めることにした 食事が終わった後も俺はリーシアの態度に疑問を持ち続けていたが、とりあえず、リディアとリーディアとリーリアの3人と、買い物に出掛ける事にした リーシャの服装については、俺から特に指定はなかったのでそれぞれ自由に選んだのだが

「リーリア、どう?」とリーリアにリーリアの着ているドレスを見せて貰った時俺は一瞬で心を射

「リーリア、すごく綺麗だよ」と言ってリーリアの顔を見ると リーリアは顔を赤面させて恥ずかしがっていた

「じゃあ行こう」ということになったがリーディアとリディアに俺の手が塞がれてしまってリーシャと一緒に行動することは リーリアが寂しいだろうと思って俺は

「リディア。リリアの面倒を見ていてくれると助かる」と言って、リーディアとリーシアと一緒に行くことに決めた。それから少ししてからリーリアも着替え終わって リディアとリディアと一緒に俺が待っているとリーシアが部屋の中から出てきた リーシアの姿を見た俺の第一印象はというと

『なんていうか。妖精みたいだな』

それからしばらくしてから 俺は

「そろそろ出発するか?」と言った そしてリディアとリデアは、先に外に向かい俺が玄関から外に出た瞬間に いきなりリデアが抱きついて来て

「本当にありがとう」と感謝されてしまった

「いやいや、俺はなにもしていないぞ」と言いながらリデアから離れたのだが なぜかリデアはまだ俺の事を抱き締め続けていて、

「おい!ちょっと離れてくれ」

と俺が頼むと、ようやく解放してくれたのだが、その時リデアの顔を見てみると 顔が赤く染ま

「どうしたんだよ」

「いやいやそのなんでもなくて」と俺から離れてくれたので、そのまま、馬車に乗ると、俺は御者のところに行って

「よろしくお願いします」と言うと

「はい。では出発いたしましょ」と行って出発した直後、俺が「ところで、今日は何を買いに行くつもりなんだ?」とリーディアに尋ねると リーディアは、「それは秘密」と言っていた そんな会話をしながら馬車に乗ってしばらく進んでいくと、リリアとリーシアが、俺とリーリアが乗っていたはずの場所に座っていることに気づいたので、俺は リーディアの隣に座り直した

「なあ」とリティアに声をかけると、いきなり膝の上に乗ってきた

「うわっと!」

思わず大きな声を上げてしまったが

「どうしましたか」と、心配そうに見上げてくるリディア

「いや大丈夫だ」と、誤魔化しつつ「どうしてこんな事をしたのか」

と聞いてみたら「私はゆうとさんと一緒にいたくてつい」

「そっか。リディアは俺と居たいのか」とリディアに言いつつ頭を撫でてあげると気持ち良さそうな顔を浮かべていて その顔がまたとても可愛かったので俺の心臓はバクバク鳴り始めていたが俺は必死に抑えていた それからさらに、数分経つ頃には目的地に到着したらしく

「もうすぐ着きますよ」と言われたので降りてみると目の前には武器屋があった リーリアとリーリアが一緒になって俺達のことを案内してくれていたので、とりあえずリーリアの後を付いていくことにした。

俺がリディアの横に並んで歩くと、俺の腕が、俺の横腹の辺りに当たるとリディアは顔をほんのりと紅潮させてしまい、それを見たリーリアが「おーい。二人ともなにしてるんですか〜」と言った時にはリディアは俯いていた

「ごめんなさい。私のせいで」とリーディアが謝ったのを見かけて俺は

「別に大丈夫ですよ。それよりリーディアさんのやりたいようにやっていいと思います」とリディアに言っておいた

(そういえば、こういうのってゲームとかであったなー。なんかこうハーレム物みたいな

「ねぇ、ゆうと、なにボーッとしてるんですか?」と言われてから、リーディアが「ほら、ここですよ」と言って指を指したのは

「なるほどな。剣を買うつもりだったわけだ」

俺はリーディアが持っている剣に視線を向けると、その見た目はかなりボロい。

「リディアさんも剣を持っておくべきだと思うの」とリディアが言ってきてから、リーディアが「うん。確かにその方がいいと思う」

と言ったのに対して、リーリアが「リディアさんのことは私が守る」と言うと

「私もリディアさんを守る」と、リディアは言った リーディアが持っていた剣は、鞘に入ったままの状態だったのだ

「じゃあその剣を買ってあげればいいんじゃないか?」と俺が提案をすると

「いいのですか?」

と、不安そうな目つきでこちらを見ながらそう言うので

「もちろんいいに決まっています」

と答えてやった

「ゆうと。リディアに新しい剣をプレゼントするんだね」

と、嬉しそうな声でリデアが話しかけてきたので俺は

「リデアの剣を新調しようと思っているんだけど。何か希望はあるか?」とリデアに尋ねると リデアの答えは「私は今の装備で大丈夫」ということなので俺は自分の分の新しい刀を購入し、リデアの分も購入することに決めた

「よし。買おうか」

「はい」

リディアがそう返事をした 俺はリディアにどの種類のものが欲しいのかを聞くと リディアは、片手剣と短剣と両手用の斧と盾のうちどれが良いかを迷っていた リディアが「全部欲しい」と言うのであれば俺はリディアが選んだものを購入して、それをリディアに渡すだけだが「えっと、そうではなくて」と言われてしまった

「リディアは、なにを使ってみたいと思ったものがあるのか?」とリディアに質問をしてみると

「はい。短剣と片手用の槍、それと斧と大楯です」

そうかそうか。俺はリディアの話を聞いているうちにふと気になったことがあったので

「えっとさ、魔法で戦えば良くないか?」とリディアに直接質問をし リディアが答える前に俺は「もしかしたら魔法の使い方がよく分かっていないから」と思いそう付け足した リディアから返ってきた返答が「はい。その通りです」ということで俺はリディアが使っている武器は杖で、それも先端についているのは宝石なのだから、杖に付いている属性の魔石を使うことで攻撃が出来ると伝え リディアの使っていた槍と盾を俺が代わりに買い取ることになったのだが、その槍が思っていたよりも高かった リディアが会計を済ませる時に俺達は、店員にオススメされたものを見せてもらうことになり店内の奥の方へと進んでいった。

「お客様は冒険者になるのですよね?」と、俺に尋ねてきて 俺はそれに「はいそうですね」と答えた それから俺は、いくつかの説明を受けたのだが俺は正直よく理解できなかったので、俺がリディアに説明した内容をもう一度詳しく説明する事にした。

そして俺が話を終えると同時にリディアは「なにかおすすめのものがあれば見せて欲しい」と俺が先程した話をした時の話の内容を覚えていてくれたらしく

「これなんてどうでしょうか」と言って勧めてきてくれたものは槍と大盾のセットだった 俺は「試してみようか?」と、俺の言葉に対して「是非」とリディアは言ったので、リディは店員

「じゃあこれ貰えるかな」と言って、俺は槍を一本と大盾を受け取った それからリディアに、俺がさっきまで使っていた武器も使ってみて下さいと言われたので、俺は今使っている槍にリディアが選んでくれた防具を付けてから試し斬りを行う事になった。

「さぁ、かかってこい!」と俺が言うと、「行きます」と言って リディアが俺の頭を狙って攻撃を仕掛けてきたが俺は余裕で受け止めることができた その後、リディアは攻撃をしてきたが俺が受け流したりしていたら、途中から攻撃してくるスピードが上がっていき俺も反撃を始めた。

俺がリディアの攻撃を受け止めると、リディアはバックステップをして俺との距離

「まだやる?」と俺が聞くと「もう疲れました」と言い リディアに俺達の買い物に付き合ってほしいと頼まれた俺は二つ返事で了承した。

「次はどこへ行くんだ?」と俺がリディアに聞いたのだが、まだ決まっていないらしく「どこに行こうか」と考えているリディアの姿はまるで天使みたいだ 俺はリディアと手を繋ぎながら、次の行き先を考えることになってしまった それから数分経つ頃に、やっと行き先が決まったのかリディアは俺に声を掛けた

「そう言えば、服屋はもう決まっているのか?」と俺が聞いてから「はい」

とリディアがそう答えたので俺はその場所に向かうことに決め、リディアの手

「そういえばさ、どうしてそんなに強いんだ?もしかして才能がめちゃくちゃあったりするのかい?」と俺は尋ねた

「そうかもしれませんね。実はこの前も、盗賊団と戦った時も。私は相手の弱点を探したり 相手の隙を見つける能力に長けている気がします」

俺はその言葉を聞きながら

「そっか。まぁとりあえずさ。俺はさ、お前が無事ならそれで十分だからさ。あんまり無理しないでくれよ」

と言ってやると、俺と繋がれた手を少し強く握られたので俺は「どうしたんだよ急に手を握ってきて」とリディアの方を向いたのだが、俺が顔を向けた途端リディアは「いえ。その大丈夫ですから気にしないでください」

と言って顔を逸らしてしまった

「そうか。なあリディア、どうして目を閉じてるのか教えてくれないか」

そう俺がリディアに問い掛けると、リディアは顔を赤く染めながら、ゆっくりゆっくりと、静かに口を開いてくれた。そしてその理由というのが、単純に人前で目を開けるという行為が恥ずかしいから。とのことだった 俺は「そうか」と言ってからリディアと再び手を繋いでから目的地に向かった 俺は「そういえばさ、リーディアさんが着ているようなメイド服とかも売ってるの?」とリディアに質問をしてみた。すると、俺はあることに気づいた リディアは顔を俯けてしまったのだ そうかやっぱりまずいことを聞

「あ、別に嫌だって言うわけじゃないから。ただ単に気になってるだけ」と慌ててフォローを入れたのにも関わらず 今度は俺の腕を抱き抱えてきた。そんな感じで俺とリディアが会話をしていると目的地についたようで、リディアは、俺の手を握り締めたまま目的地の中に入り込んでしまった。そんなこんなで店の中で色々と物を見て回っていると、リディアは、とある店の中にあった一つのネックレスを手に取り 俺の首に付けてから、「ゆうと。私はあなたと一緒になることができればそれが幸せなんです」

そう言われてしまった俺は、「そっか。俺もお前が隣に居てくれると嬉しいな。あと俺には、リディアしかいないと思うし」そう

「じゃあ、俺はお前に何をすれば良いんだ?」と俺がリディアに尋ねると

「そうですねぇ。私は特にゆうとの傍にいたいです」

と笑顔で言うのだが、俺にはさっぱり分からないぞ。一体何を求められているんだろうな?全くわからないな リディアは何かを思い付いたかのように、表情を変えながら俺に向かって話しかけてくる

「あのゆうと、私と一緒に旅をしてもらえないですか?」

俺はリディアにそう聞かれて「え、それってもしかして、魔王討伐のためにか?」と俺はそう聞き返すと リディアは、こくりと首を動かしてからこう言い放った。

「私のお父さんとお母さんの仇を討つためにはゆうとの力が必要なんです。」と、 その言葉を聞いた瞬間、俺の中のなにかが変わった気がした。

復讐したいのは分かるけどさぁ、俺の親を殺した奴らが許せないのも分からなくはないんだけどなぁ、だけどな、

「俺は絶対に行かない」

「ゆうとは、優しい方ですね。でもだからこそ、一緒に来て欲しかったんですけれど」

「でもなぁ。魔王軍とか勇者とかってなんなのかとかも良く分かってないし。ってかそもそもさぁ、仮にも俺は一応一般人だぜ」

「でもでも、ゆうとって、普通の人じゃなさそうに見えます」

「んーでもそれは、俺が特殊なスキルを持っているってだけであって、他の人には無いものかもしれないんだが、それでもやっぱり俺は一般ピーポーなんだわ。

ってか、魔王軍の幹部とか倒してきておいてなに言ってんだこいつって思うかもしれないけどな、俺から言わせて貰えばあれはただの運だろ」

「確かにそう言われるとそうですが、ゆうとは本当に強いんですよ」

「でもさぁ、いくら俺が強いとしても、その相手を倒す方法を知らないと意味無いじゃん。例えば相手が銃を使ってるのであれば俺は負けてしまうし、もしも相手が魔法を使ってくるとわかっていたとしても、対抗手段を持ってなければどうしようもない。

要するにな。俺も人間だからな。限界はある訳だよ。俺はその辺をしっかりわきまえておきたいんだ。俺が死んだ後に、誰が俺の代わりに世界を救うっていうのかって事を考えた上でさ」

「でもゆうとも十分に強かったですし。」

「俺がもっと強くなれるようだったら、俺はその時に改めて考えさせてもらうよ。それまでは、悪いが俺は行くつもりが無い。すまないな。俺はお前が思っているよりも臆病なんだよ」

俺は今にも泣き出しそうな顔をしているリデアの頭を撫でたのだが、しばらくするとリデアは涙を流し始めてしまって、ついには泣いてしまった。俺の胸元にリデアの頭が当たったかと思うと同時に俺はそのまま抱きしめた。俺はリデアが泣く姿を見たくないと思っていた。それと同時に、ずっと泣かずにいてほしかったからこそ、俺はリデアに「お前が泣いてるとさ。俺まで辛くなるから、笑ってくれ。俺は、リディアの幸せを願っている。」そう伝えると、リディアが「分かりました」とそう言ったので 俺達はそれからしばらくの間 二人で店内にある椅子に腰をかけて休憩していた。

それからしばらくして落ち着いたのだろう。涙は止まったもののリディアの目からは未だに涙を流し続けていた。俺はどうしたらいいのかが全くわからなかった。

リディアの気持ちは痛いほど分かった。俺だって出来るならば行きたくなかった。でも、俺はリディアのように強くはなかった。もしここでリディアについていけばきっと楽になれるんだろう。

俺はリディアを守りきることが出来るのかと不安になった。

それから俺達は服屋から出て、俺の武器を買うために武器を買いに行った

「おぉ。なんか良いのあったのか?」

「はい。これが良いと思ったので、これ下さい」と俺に剣を差し出した

「おっけぇ。これで終わりっと」

「ありがとうございます」

そして会計を終えて店を出ようとした時だった。店の中は誰もおらず、そして、俺はその光景を目にする

「リディア!!」俺はリディアの事を呼んで、俺のところに来るように促した。

「リディア!!逃げよう。俺の後ろに来てくれ」そう言うと、俺の後ろまでやってきた 俺は剣を取り出して構えてから辺りを警戒するように見ていた。

すると、一人の男が現れた その男が持っている杖のようなものから黒い炎を出してきた

「貴様らぁ、よくもワシの研究材料を壊した上に、貴重な実験台を殺してくれたな。」

「実験台だと?」と俺がそう言いながら相手のことを見てみると、どうやら相手は老人らしいのだが、 見た目は若く見えていた。そして相手の体の周りが少しづつ変わっていった それを見た瞬間、俺達の前に大きな壁のようなモノが出てきた

「おい、リディア大丈夫か?」

「はい。それよりも早くあいつを倒してしまいましょう」

そう言ってから、相手のことを睨みつけるリディア

「そうはいかないさぁ。これから僕たちは君たちに危害を加えずに帰らせてもらうから」と急に言ってきたので 俺はリディアのことを守るようにして、相手を威嚇した

「そんなことをさせると思っているのか?俺はもう二度と大切な人を失いたくないから。」

そして相手の方をしっかりと見て

「俺の名前は勇人だ」

「僕はルア」

そうお互いに名乗りあったあとに戦いが始まった 相手の方も本気で戦うらしく、自分のことを強くするために色々な薬を使った結果。身体から煙が吹き出す程になっていた 俺は「お前。もしかして死ぬ覚悟ができてるか?」と聞いてみると 相手の口から答えが出た

「ああ。死を怖れることはない」

そう言っている間も俺の方へ攻撃を繰り返してくる。俺はそれを何とか避けることが出来ていたがそれも長くは続かなかった。俺が剣で攻撃をしようとしたその時に 俺の動きが一瞬だけ止まってしまった。

相手はそれを見逃さなかったのかその一瞬を狙ってきたのだ。俺もどうにか防ごうとしたその時に足が動かなくなっていた どうやら、相手の攻撃で痺れてしまったようだ 俺は咄嵯に近くにあった剣を手にとって攻撃を仕掛けたが、俺の攻撃も当たらずに相手も俺の事を攻撃する 俺は相手から距離

「どうだ?このまま降参してくれないか?」と言うのだが 俺はそれに対して

「断る。俺は絶対に負けない。」と 言うと、相手は再び 攻撃してくるので俺はそれを避け続けるがやはり避けきれないものはある だが俺はそれを剣で受け止めながら 相手に攻撃を当てていく。そしてとうとう勝負がついたのだ 俺は地面に倒れ込むが、リディアが支えてくれたおかげで俺は立ち上がることができた。

「まさか。ここまでやるとは思っていなかった」と言いながら男はその場から去ろうとした だが俺は「ちょっと待て」とそう言うと 相手はその場で立ち止まり振り返った。そこでおれはこんな質問をしてみた

「お前が飲んでいた液体の効果はなんだったんだ?」とそう聞くと

「それは、筋力増強の効果を持ったものだ。他にも身体能力を上げる効果を持つものもあるが、それは一時的なものでしかない」と言ってからまた振り向き去っていった 俺は男が見えなくなったことを確認し、その場に崩れ落ちた リディアに助けてもらいつつ、宿屋へと戻ることにした。

宿に戻り部屋に入るなりベッドに飛び込んだ。そして今日買った剣と短刀

「俺、結構頑張って戦ってたと思うんだ。俺って実は結構強いんじゃねーかなって思ってたんだよな。俺の思い違いなのかなぁ」

と一人で呟いていると部屋の扉を開ける音が聞こえて 誰かが来たのかなと思いつつも目を開くことは無かった だがしかし、何故か俺は誰かによって抱えられているような気がした 目を開けて確認しようともしたが 体がだるくて動けなかった。だからといって無視するわけにはいかなかったのでとりあえず誰なのかどうかを確認する為に「えっ?え??リディアか?って事はさっきのは夢じゃないってことか」

俺は今どういう状況なのかを整理しようと考えた

「ん?ってか、なんで俺は寝てるんだ?」と疑問を持ちながらも考えてみる 俺は昨日、ルアと名乗る人物と戦ったことを思い出しながら

「確かあの時は、痺れた足のせいで避けられなかったはずなんだがなぁ」と考えてみても分からないことばかりなので

「よし。取り敢えず今はリディアがいるし、話を聞いてみよう。」と考える まず俺が起きた事に気づいたリディアがこちらに駆け寄ってきてくれた。その後に

「ごめんなさい」と謝り続けたのである。「どうしてお前があやまるんだ?悪い事なんてしてないだろ?むしろ、悪いのはあっちなんだから」と言っては見たものの リディアはまだ納得していないようで

「私がゆうとの側にいれば、ゆうとはもっと簡単に相手を倒すことが出来たかもしれないですし、怪我を負う事だってありませんでした」と言われてしまった

「そうだな。たしかに俺の力不足もあった。俺が強くなれなかったから、リディアを巻き込んでしまったんだ」そう言ったところで

「そうですよ。私がもう少しだけ力があれば良かったのに」と言われてしまうのである 俺はそれから暫くの間リディアに慰められていたのであった 俺とリデアは二人揃って朝食を取っていたのだが 俺はリデアが食べる姿を見て

「そういえば、まだ朝飯食べて無かったよな?ってことで一緒に食堂行くか」という提案に乗っかるように「え?いいんですか?私も一緒に行ってもいいですか?」と言われたのだが

「別に良いぞ」と言ったのだが「じゃあ、行きます!」という感じで一緒に食事をする事になったのだが

「リデアってご飯とかは食べたりするのか?その割に体に変化はなさそうだが。食事を取らなくても生きられるのか?」

「え?あぁ。私は食事を取ってませんが体は健康そのものですね。ゆうと同じような状態だと思いますが、ゆうと違って体の成長が止まったりすることは無いですし寿命が来る前に新しい体に変えることもできますし。そもそもですが私の場合、普通の人間の数倍ほどのスピードで成長していきまして体の成長に合わせて能力が上昇しているのである程度の限界までは体を成長させることはできるのですが、その先のレベルに上がることができなくなってしまうんですよ」と言っていた

「つまりリデアは人間とは違うのか?ってか俺と同じってどう言う意味だ?」そう言うと リデアは何かを考えるようにして、それから俺の顔を見て

「え?えっと、そのぉー、私のステータスって見たいって思えば見ることができるので、見てもらっても良いですか?」

「ステータスを見させてくれれば分かるんだけどな。それにリデアのスキルは全部知っておきたいんだ。どんな効果があるのかを知っておかないとこれからの戦いに影響が出てくるかも知れないから」と リデアがステータスを見てくれるということだったが、俺はそれを断り その代わりにスキルのことについて教えて欲しいと言うと

「ええ。いいですよ。では私の持っているこの2つの能力を先にお見せしますね」そう言って彼女は俺に説明し始めたのである。

そして俺はその内容について聞いてみた リデアの持つ

「種族系 精霊使い」の能力についてだ。この能力は、精霊を使役する事ができるようになるのだと そしてリディアが持つもう一つの能力については

「これはですね、自分や仲間を癒すことのできる能力です。それと相手の体力を奪って回復することができるんですよ。この二つの能力があるおかげで私は戦っている最中に何度も命を救われました」と言う

「じゃあこの二つを使って俺を守ってくれたりすることも出来るのでわないかと思ったりしたのだが、どうだ?」と俺が聞くと「はい。可能ですがこの能力は使うためにはMPを消費することになるので」とリディアが言うので 俺の場合は無限に使えるけどリディアがどうなんだろうと思ってしまう

「その能力を使う為の必要条件っていうか、そういうのはあるのか?」と聞いてみると

「そうですねぇ。自分の持つ魔力を全て使ってしまうことになりますね」と返された そして俺が持っているこの世界の勇者にしか使えない特殊能力について説明することにした。それは、召喚された際に俺の中に埋め込まれた物であり、それを発動させるとこの世界で習得するはずだった全ての技能が手に入りそれと同時にその世界にいる者であれば誰よりも強くなれることができるのだがそのかわりその能力を使った後は俺の体は完全に壊れてしまうので使わないようにしていると そして、それを使えばこの世界にある全てを知る事ができるようになると言う。例えばだけど元の世界に帰る方法だったりとかということだ しかし俺はそんなものいらないと思っているのだが、一応リ

「まあそんなのどうでもいいと思うので」と

「そっか。まあそれが勇人の意思だもんね」

「あぁ。それで話は変わるんだが、この国を出ようと思う」

「なんでまた突然」と聞かれたので

「ちょっとこの国の外に出ようかと思っている。だから一旦この国を離れないといけない」

「じゃあ、次の街に行くってことね。分かったわ」

「で、この国はどうだったか?」と 俺はリディアに向かって聞くと

「そうね。やっぱり王都だけあってとても活気があったね」と答えてくれたので

「そうか、ならこの国に居続ける理由も無くなったな」と言い、早速俺達は出発する準備を始めた

「じゃあ行こうぜ」そう言うと

「あ。そう言えばゆうと。昨日の件なんですけど。あのあと、どうしたのかなぁって思ったので」

「ん?どうしたも何も。あのまま普通に帰ったぞ。あの後どうなったかなんて俺は知らん」と答えると

「え?そうなの?本当に?も、もぅ。なんであんな危ないことしちゃうの。もし私が来ていなかったらどうするつもりで」と リディアに

「んー。その時はその時だ。俺は死ぬ覚悟は出来ていた」

と、俺は答える すると、それを聞いたリディアは泣き始めてしまい俺は焦ってしまった 俺はリディアが泣くのを止めようとリディアの頭を優しく撫でながら

「俺は大丈夫だからさ、安心しろ」と俺はそう言うと 俺は部屋に戻り着替えを済ませて荷物をまとめて、リディアが落ち着いたら二人で宿屋を出ることにした。

部屋を出た俺たちは、宿屋を出てリディアの転移魔法で、一度俺が元々住んでいた場所に飛ぶことにした。そして リディアと別れて俺は、一人で部屋に戻ってきていて一人寂しく寝泊まりをすることになった リディアはというと

「ゆうと。今からあなたの住んでいる場所に行ってみるね。少しだけ時間を頂戴ね」と俺の部屋から出て行った そしてリディアの持っていた転移魔法で一瞬で移動できた。そこは森の中なのだが、俺が住んでいた家まですぐに到着することができた そして「ここが、ゆうとの住んでた家なのね。中に入ってもいいかしら?」と聞いてきたので「別に良いけど」と言って俺達の家に足を踏み入れたのであった 俺

「はぁー。ようやく帰ってこれたんだなぁー。もうここには戻るつもりはなかったから、なんだかもんだい感じだな」

俺の言葉を聞いてリディアは「でもよかったです。ここに来て良かったですね。それにしてもこの家は凄く大きいですね。ゆうとはお金持ちなのですか?」と言われたのだが正直俺はお金を持っていないため否定しようとしたが「まぁ色々あって俺は金を持ってるんだよ」と濁しながら言ったが、それに対してもあまり気にしていないようで

「じゃあ私がゆうとの事を守れるような存在になってあげるから安心して下さいね。お母様にはお世話になりっぱなしだったので、お礼をしたかったんですけどね」と言ってくれたのであったのだが、

「そうだ。ゆうと。私からプレゼントがあるの。これをゆうとが使ってくれないかなって」そう言われて渡されたものは、俺とリディアの名前が書かれた小さなペンダントのようなものだった

「これが一体なんだって言んだ?俺の名前が刻まれてるけど」と俺が言うと

「それはお守りよ」と言われた お守りは、この世界に来てから初めて見るものだから嬉しかった それからしばらく歩いていると村が見えてきた だが村の様子を見る限りでは特に変わったところはないのだが、何やらとっても気になることが俺には見えているのだ。そうそれは村人達がみんな裸だという事だ。しかも女だけではなく、男も同じ

「あれは一体どういう事なんだ?リディア何か分かる?」

「え?なにか見えるのですか?私には何も見えないですよ」とリデアは言うが 俺には何故か見える。これは何かおかしい。

「よし!まずは服屋さんに行ってみましょうか。それから情報を集めるために酒場にも行きましょう!」とリデアが言った ——————- 〜ユウトは服を着ている〜 リデアに言われたとおり俺はまず服を買うことにした しかしだここで問題が一つ発生する。それは文字だ 当然だが異世界の文字など読めるわけがないと思っていたのだが 何故か読めてしまったのだ。そこで、服屋の

「あ。あそこにあったわ!ゆうと急いで行きますから待っててね」と俺は手を繋いでいる リディアに連れられて俺と服屋に向かったのだが、店に入ると女性用しかないらしく男は誰もいない

「あぁ。すまん。男物は扱っていないようだ。とりあえずサイズ合わせをしてくるといい」と店員が俺達に言ってきた 俺が、適当にサイズのあった物を注文しようかと思ったのだが「私はこれでいいです。ゆうとは?」と言われた 流石に女の格好をしていれば、バレないかもしれないという事で俺もこの服を選ぶ事にした 俺はリネアと一緒に店を出ようとしたところで後ろから声をかけられたので振り向いた

「お客様!サイズはいかがでしたでしょうか?」と店員が言うので「はい。ぴったりでしたので、購入させていただきます」と言った。

そしてリネアに案内されて試着室でリネアに着替えを手伝ってもらい俺は、リネアの選んでくれた白シャツと黒のスカートと黒いローブを身につけ、そしてフードを被った そしてリリアに連れられ俺はリデアの元に戻ると リデアが「お揃いですねぇ。似合っています。それにその装備があればきっとなんとかなると思いますから」

リデアに「あ、ああ」と言って俺達は武器屋へと向かった。そこにはいろんな武器が置かれていた。その中で俺は一つの剣を見つけて手に取った。だが剣を持ち上げることができなかった。だがその剣が俺を呼んだような気がして俺はこの剣を購入することにした その剣の名は「黒龍剣エクスキューショナー」だ ちなみにこの剣は普通の人が持って持ち上げることができないほど重く、この剣を持つと、その重さのせいで剣をまともに振ることすらできない

「はっはっはっ。坊主は力持ちだなぁ。その歳でそこまでの力を持てるのは流石は俺の孫だ。俺の名前はドワンっていうんだよろしくな」と筋肉隆々のスキンヘッドの大男が話しかけてきたので、リディアが対応してくれているが、俺は剣に集中していたので無視をしていた 俺がその大男の質問に返答しようとした時に、この世界の言葉ではなく日本語に変換されていたので、普通に答えられた

「はい。こちらこそ、これからもご贔屓にしていただけると助かります」と言って俺が頭を下げると

「おう!もちろんだとも、こんな珍しいものを取り扱っている店は他には無いからな」と返事が帰ってきた ちなみに、そのあとこの世界での通貨

「ゴールドはどのくらい持っていらっしゃられるので?」

と、俺がリネアとリデアを見ると、二人がそれぞれ、自分の持っている硬貨を渡してくれ 俺はそれを数えたのだが、金貨は10枚と、銀貨と銅貨はそれぞれ50枚ありました

「これだけあればしばらくは大丈夫だな。まぁ俺が死ぬ前に、もっと稼いでやるから」と言ってくれたので 俺も笑顔でお礼を言うことにした 俺達はすぐにこの店から出ることに

「さっきのおっさんと仲が良いみたいだが」とリディアとリネアに 俺は「はい。とてもお優しい方でした」と言うと、二人は苦笑いをするのであった。それから

「あ、そう言えばお父様がどこにいるか分かりませんよね?」

と言われてしまう。そこで俺は「あ、忘れてた。リディア頼む」と言ってリディアに転移魔法を使わせようとしたが「すみません。私じゃ分からないです」と、困った表情を浮かべていた

「あ、そうだ、じゃあこの剣は使えないってことだから売っておくか。ついでに俺とリディアの名前が入った剣だしな。あ、そうか名前を書くか。じゃあリディア書いてくれるか?俺のはリディアで良いからな」

と俺が言ったので、剣にリディアと書いた そして剣をリディアに渡そうとしたその時

「なっ!!なにしてんだ!?」リディアがいきなり叫んだ

「ん?なんかおかしいことでもあったのか?」俺は何があったのか聞くと「こ、この剣が勝手に光り出して、それでゆうとの名前を呼んでいたのです」と言っていた

「はぁー!?」俺が驚くと、今度は剣の柄の部分の文字が変化していき 【ユウト リディア】と書かれて行った そして、剣に光が収束していくと同時に「我を扱える者が現れたか。主、この剣を受け取れい!!」と言い出したのである そして俺の身体は急に軽くなり剣の重みが全く無くなってしまった 俺は何が起こったか分からず戸惑っていると

「ゆうと、貴方にはやはり資格があったのですね。この剣に選ばれたのですね。私はずっと信じていました。あなたならこの聖遺物を手にすることが出来るって。私はゆうとと一緒に戦えて嬉しいです」と、リディアは涙を流しながら抱きついてきた 俺は戸惑いながらも

「あ、ありがとう。リディア」と言い、俺はその聖遺剣を受け取り背負うと鞘が無いことに気づいた。なので、その剣を納めるものが必要だと思い「あ、あの、その、リディア?俺って今手持ちがないからさ。俺専用の防具とか欲しいんだけれども買えるかな?」

するとリディアはすぐに「えぇーっと今のお父様ならお金は余るほどあるから心配はいらないわね。それと、ゆうとの装備を買いに行きましょうか。私の分もあるしちょうどいいですね」と微笑んでくれながら言ってくれた その後俺たちは武具屋で装備を整えることにしたのだが俺は武器を選ばせてもらっていたのだが どれもこれも凄まじい攻撃力を誇っているものだった しかも特殊効果付きのものばかりで俺には扱いきれないと思ったのだが俺にはスキルがあるのでその効果を使えばいけるかと思いながら一つ一つ見定めていたのだがその途中で「うーん。ゆうとはどれがいいと思う?」なんて聞かれたがそんな

「俺が決める訳にはいかないし。俺は初心者だからリディアに任せるよ」

と俺の一言を聞いた後で「うーんと、私もこれで良しとしますか」と言ってリディアは選んだ それは俺と全く同じのものだった リディア曰く「ゆうとと一緒に戦うには、やっぱりこれしかないと思って」とのこと 俺達は、すぐにその店で会計を済ませたのだが

「お客様は運がおよろしいですね。その剣は全て、先程の男性が買い取られたものですから」と店員が言うので「はは、そいつはよかった。俺はこの剣を使ってあいつを倒してやろうか」と俺は思った 俺達が、店を

「またのご利用をお待ちしております」という言葉を聞いて外に出ると空は既に夕暮れとなっていた

「ふぅ。疲れました。お父様に報告するためにも宿に戻りましょうか」とリディアは言う

「ああ、俺も早く戻って風呂に入りたいところだ」と俺が言うと リデアは不思議そうな顔をしながら「お父様に会えばわかりますから行きましょう」とリデアが言うので俺達は宿屋へと戻り俺達の泊まっている部屋に入るとそこにはドヤ顔をしている男が居て、そいつの足元には、リデアの父親と思われる人物が倒れていて、そしてリデアの母親は泣いていた リディアと俺は急いで駆け寄り声をかけたが返事がない そしてよく見ると、既に死

「おい。リディア!この世界には死者蘇生って無いのか?」とリディアは 首を振っていたので 俺は「俺がやってみよう」と言ったが、俺はどうやって蘇生させるかを知らなかったが

「はぁ。仕方ない」と言い俺はリディアの両親に触れて

「エクストラヒール」と俺が詠唱した途端に俺の全身が眩しく輝いて、それと同時に俺はリディアの両親を回復させ

「よし、成功した」と言う 俺が使った技は回復魔法の上位互換のもので死者すらも蘇らせる事ができるがMPを大量に消費する ちなみにこの世界の魔法は上位になればなるほど消費魔力が増えるので注意が必要

「あ、あ、私、どうして、それに死んだはずなのに。ここは?」と母親が起き上がり、父親は目を覚まさなかった

「お父さん?お父さん。どうしたの?」と泣き叫ぶ母親を見てリディアが俺を睨んできたので「はいはい」と言って俺の膝の上で寝かせておくとリディアは満足したような顔になり「ありがとうございます。本当に助かりました。感謝してもしたりないくらいに」

と、リデア

「いえ、俺は俺ができることをしただけですから」

「そうか、君が噂の勇者の一人なのか」と突然起き上がったので 俺はびっくりしたが「あんた生きてるじゃないか!」と、リデアに突っ込まれてしまった そして、俺達はそのまま夕食を食べた そして食事が終わった頃で、俺は二人から色々と話を聞かせてもらった この国の王様の名前は、アルフで歳は、20代半ばぐらいの金髪イケメンで見た目は俺とあまり年は変わらないように見えるが、この国を建国した英雄の一人で、剣の勇者と呼ばれる人で俺と同じ転移者で、レベルは100を超えていたらしい そして俺はリディアと、リデアの

「あぁぁ、俺としたことが。なんという失敗だ」

「はぁ〜ゆうとさんは何をやっているのでしょうか?」

俺は今 冒険者ギルドにいる 俺は昨日、ドワルゴンに来て リディア達と食事をした後にリディアに

「明日の用事は何時ですか?」と聞かれたので俺は「昼からだよ」と答えた リディアに「私達はお城にいますので一緒に行きましょう」と言われたので、わかったと俺は答えていた リディアに「私も付いて行ってもいいか?」と聞かれて もちろんと答えると「やった」と言って飛び跳ねていたのだ。ちなみにリデアにも聞いてみると、ついてきてくれる

「それでは、私達はまだ準備が出来ていないので」と言って リデアはリディアと共に部屋を出て行ったのである 俺はとりあえず、この街の冒険者の事を知らなすぎるので、ギルドに登録することにした。俺は登録できるのかわからなかったが、ギルドの中に入ると受け付けに人が座っており、そこで説明を受け

「はぁい、それじゃあここに手をかざして」と言われ俺は手を出すと「はぁい。はいはい。うん。君はもう冒険者になれるね」と言われて受付嬢は俺に何かを手渡した。それを確認するとどうやらステータスカードのようなものだった。そこにはこう書かれていた 名前 神崎優斗(カンザキユウト

「これで、冒険者の仲間入りだね」と言われて俺は少し不安になる

「あのー。これって偽造とか出来たりするんですか?」

と、受付嬢に尋ねると「えっ!?あ、いや出来ないこともないけど、犯罪だよ」と言われてしまう。俺が困った顔をすると

「あははは。冗談よ」と言われて笑われたのであった それから俺は、冒険者について教えてもらうことになり、俺に話しかけてきた、おっとりした感じのおばちゃんから

「まず、ゆうちゃん。これは絶対に守ってね」と言って指を立てながら 一つめのルールは、勝手に他の街に行かないこと。特に国同士の戦争になりかねないの

「へぇ。でも、戦争が起きている地域だと勝手に入っても大丈夫なんですよね?」と聞くと

「ダメよ。もし入ったらどうなってたかわからなかったのかしら?」と言われてしまう。俺は黙り込んだが それから二つ目にランク制度があること この世界では強さによって分けられていて Fランクから始まりSランクまで存在しているらしく SSSは1人しかいないみたいだが、それでもSS級は6人はいると言われているそうだ そして

「三つ目はゆうくん。これが一番大事なことだからしっかりと覚えとかないとだめだぞぉ〜」と少し甘えたような声で言われたので思わず胸元を見てしまいそうになってしまったが我慢をする俺が「こほんっ、ゆうくん。これをみて?」と言って渡された紙を受け取って目を通すとその内容は、ギルドの規約が書かれていてその下の項目の一つには

「えっと、何々、この規約を破った場合は罰金を支払わなければならない。か」

そう書かれているのだが、その内容は少しおかしかったので質問をすると、「ん?ああ、それはちょっとした遊び心みたいなものだよ」と言われたのだったそれから他にもルールがあって一つには

『冒険者が受けた依頼は必ず完遂すること

「ふむふむ。それで?」

それから2つ目が、仲間は4人から5人を上限として組める ということなので俺は3人の女の子に声をかけたのだが 俺としては可愛いし気になっている女の子が一人いたのだが 彼女はなぜか俺の事を避けており話を聞いてくれないのだ まあ俺と彼女の出会い方は、最悪だったのでそれも当然なのだが そんなことを考えていると俺はギルド長の執務室に呼ばれて俺は緊張していたのだが

「そう硬くならなくても良いよ、君が神崎君かい?」と優しく問いかけられたので俺は、はいと答える 俺はソファーに座っていいと言われて座り込む それから数分後で俺の前に座っている女性が口を開く

「初めまして私はこの王都の冒険者ギルドのマスターをしています」

と、挨拶をされ、俺は軽く頭を下げると相手からも返礼があり、それから俺はギルドの決まりを幾つか教えてもらいそれから俺は少し疑問が浮かんだので尋ねてみることにする

「はい。何かありましたか?」

と俺は言われてから「いや、俺が知りたいことは、そんなことじゃなくて」と言って 俺は リディアとリデアのことを話すことにした。するとその人は、何か考え込んでから

「そうですね。確かにリデア様は私の娘になりますが」と俺に言う それから俺は少し考えてからある一つの案を思いつく「あの、もしかしてなんですが」と俺が言いかけたところで遮るように彼女が喋り出す「はい、なるほどそういうことだったんですか」と言ったが俺は首を傾げる それから俺の出した提案が通ったようで それからリデアとリディアと俺は冒険者としての依頼をこなしていく日々を送るようになったのであった ———

「そういえば。リデア、今日で、あれから一週間だな。どうだ?まだ戻らないのか?」と俺が聞くと リデアが、「そうねぇ、そろそろかしら?多分だけど、あと二週間以内にはこの世界に戻れると思うわ」「わかった。それじゃあ俺はその間、リデアの両親にこの世界を楽しんでもらえるように努力するよ」と俺が宣言した。

するとリデアが顔を赤くしながら照れ臭そうにして「ゆ、ゆうとのくせにカッコつけすぎじゃない?」

「はいはい」と俺は適当に流した

「そ、それよりさ、ゆうとはどんな武器が欲しいの?」とリデアが俺に言ってきたので

「俺はリデアと同じやつが欲しい」と、俺がリデアに頼むと

「もぅ〜ゆうは仕方ないのよね」と言いながらも嬉しそうにしているのだった。それからリデアに案内

「ここにあるのが全部私のオススメの武器だよ」と言って紹介してくれた まず最初に紹介されたのが剣で「これは私とゆうが始めて一緒に倒した魔獣の素材で作られているの。私が昔使っていたやつで今でも現役で使えるのよ」

と自慢げに言っている。俺はそれを手に取り「これはどれくらいなんだ?」

「そうねぇ。だいたい金貨10枚くらいかな」と言われて俺は驚愕した

「う、嘘だろ。これが金貨20枚の価値があんの」

俺の言葉を聞いたリデアが驚いた表情を浮かべていた。

俺は次に槍を紹介して貰うことにして「これなんてどうだ?」と言うと

「これはね、私が小さい頃に初めて討伐した時にお父さんがくれたもので今も大切にしているの」と言われたので「ほお、それじゃあ凄い代物なのか?」とリデアに聞いてみたが リデアが「そうかもね」と曖昧な返答をするので、俺は別の剣を探すのでリデアも自分の探しに行った 俺は次に魔法で戦う時に使う杖を見せて貰ったがどれもリデアに合わないようなので違うものを探していた すると「これなんか、どうだ?」と言われて俺はその言葉を信じた そして「これも俺からのプレゼントにするから」というと

「あはは、さすがのお金を持っているゆうが言ってもダメなものはダァーめ」と

「いや、マジだって」と真剣にお願いしてみた結果

「本当に買ってくれるならもらってあげてもいいけど」と言われて俺は「もちろん」と答えた リデアは嬉しそうな顔をしながらその杖を持って喜んでいた。

それから俺とリデアは、防具を見に行くことになった。俺は「なぁリディア、俺も選んでいい?」と尋ねると リデアは笑顔で「うん」と答えてくれたので俺は早速

「なぁ。俺にも似合うのってないか?」

と店員さんに尋ねる。すると

「お客様、失礼します。よろしいでしょうか?」と聞かれて俺達はその場を離れるのであった。

その後で、俺たちは防具を選ぶ事になったので 俺も

「俺もリディアみたいに格好よくして下さい!」

すると、少し考えたような顔をしたリディアは俺の方を向いてから、

「分かりました」と言われてしまった 俺達は防具屋から出て行くと、俺はリディアにお礼を言いたかったのだが すると突然リディアの顔色が変わってしまい俺は驚いてしまう。俺は一体何が起きたのかわからずに困惑してしまう すると俺達の間に一人の少女が現れて、

「あら、リディアさんではないですか、こんにちは。それに貴方が噂の勇者さまですの?」

とリディアに対して挨拶をしている。

俺は状況が読めず、俺はどうしていいか分からない状態になっていた。すると俺に話しかけて来た人が俺に向かって話しかけてくる

「貴方が勇者の神崎さんで、あっていますの?」と聞かれたので

「えっと、そうだけど、俺のこと知っているの?」

「はい。存じ上げています。申し遅れました。私はクレア=デリスと申します。

よろしくお願い致します。勇者の皆様は私達に魔王軍の幹部を倒していただき誠にありがとうございます。それと、これからは私も魔王軍に対抗すべく戦力として協力していきます」

と言われたのである。俺は少し

「俺、いや僕が一人で魔王軍幹部を倒したんじゃないよ」と言うと、俺の隣にいる リデアが誇らしげにしていたが、俺は構わずに話を続ける

「だから、お世辞はいいって、俺よりも他のみんなの方がすごいから、俺を持ち上げないでくれ」

と言うと、 俺の背後から現れた人物に頭を掴まれてしまい

「ゆう。こんなに大勢の前で恥ずかしいわね」とリデアに笑われてしまう 俺はリディアに助けてもらおうと思っていたのだが、彼女は、なぜか

「私も神崎さんの事を認めています。魔王軍の幹部を一人で倒せるほどの力を身に着けられて私は嬉しいですよ」

と言われたが、俺はその言葉を信用しなかったのだ そして俺はこの国では

「勇者殿。私の名前はアリス=リ=アルンと言います。どうか気軽に呼んでください」と言われる 俺はこの人に聞きたいことがあったので、質問をしてみることにする

「あのさ。魔王軍の四天王を倒して欲しいんだけど頼めるか?」と

「任せておいてください!私が必ず倒しますから、心配はいりませんよ」と返されるのだが俺は気になったことがあり聞いてみると

「え?どうして私が戦えないと?それは私が戦闘職ではなく生産職をしていたからでしょう」

そう言われたが、俺が言いたかったのは、戦いに向いていないから大丈夫なのか?と聞いたつもりだが勘違いされて答えられたのだ

「それよりも、私と一緒に旅をしませんか?私は、あなたのことが気に入ったんです」

俺は、どうして急にそんな事を言われて混乱してしまった リデアと俺の関係については秘密にして貰って、今は 俺の後ろから俺のことを睨むリデアがいるのである。俺が困ったような顔をしていたからだろう。リディアが、

「神崎くんが、嫌な思いをするような事があったなら、謝りますから、許してもらえないですか?」とリデアに言ったが彼女は首を振ってから、一言だけ「私はゆうの恋人なんです」と答える 俺達がそんな話をしていた間に何故か俺達の周囲に 人だかりができていたのだった。しかもその殆どは、女性で俺を見てキャッキャ騒いでいた そんな様子を見たアリスが不敵な笑みを見せながら

「ふっ」と鼻

「ちょっと、あなたたち、ゆうから離れなさいよ!!」リディアが怒っていた

「まぁまぁ。落ち着いてリディア、俺がちゃんと説明しておくからさ」と俺がリディアに話すと、俺の話を聞いていたのか周りの人達が俺に話し掛けてきた

「あの〜勇者の人とどういう関係なんですか?」と一人の少女から尋ねられるので

「俺達は恋人同士だ。それ以上でも、それ以下でもない」と答えると、俺は周りから歓声のような声が湧き上がり俺は思わずため息が出るのであった。それからリディアは俺と腕を組んで俺を引っ張るように歩き始めるのであった。

「もう!!ゆうは私がいないと、何もできないんだもん」と俺に言いながら俺の手を握ってきたので、俺は「悪かった」と言うと、俺と手を繋いでいるリデアが俺の腕にしがみ付いて来たのである

「こら〜ゆうに抱きついていいなんて言ってないんだから」

と、言い合いが始まってしまったので俺は二人を連れて武器屋に連れて行くことにした 俺はこの二人が言い合っている姿を見ていたのだが俺としてはリデアの胸の柔らかさが伝わってきて幸せを感じているので特に止めようとは思わなかったので放置することにした。

それから、

「ここが、リデアのお勧めする武器屋だよ」と俺は二人に紹介すると二人は店に入っていく 店内に入ると俺は壁に飾られている様々な武器に目が行き、それを見ていた

「へぇ、これがこの世界の武器か」

「ゆうは武器とか興味あるのかしら?」と俺の後ろに立っているリデアに声を掛けられて「少し」と答えるとリデアが嬉しそうに微笑んでいた。それから リデアは武器の説明を始めたので俺はその説明を聞き流して俺はリデアに話しかけた

「ねぇ、リディア、俺もこの剣を買って良いかな?」と俺が尋ねると リデアが笑顔になり「もちろん、喜んでくれるのは嬉しいけど、無理しなくてもいいのに」と言って

「これはね、私が幼い頃に使っていた剣で今では私の形見になっているの」と言われてしまったので 俺はそれを買うと決めたのだが「値段は金貨100枚」と言われて一瞬にしてその考えが変わったのだった。それから俺はリデアにお礼を言うとリデアは満足げに笑って俺に手を振るのであった その後俺とリデアが外に出てから

「ねぇリディア、私にもゆうが選んだものくれないかしら?」

と頼むとリデアは、リデアの顔を見て笑顔になるのだが「だめよ」と言って断ってきた しかし、俺がリデアの顔を見るとリデアは俺の視線から逃れるようにそっぽを向くのだが、それでもリデア

「やっぱりダメなのね」

と落ち込んでしまい俺達はその足でリディアの家に帰ってきたので リディアの家に戻ると、リディアの母に「あら、早かったわね」と言われて 俺は、その言葉を聞いて俺は家に帰るために外に出ようとしたが止められたのだ。俺は諦めることにしたのだったが、そこで母さんにお願いをしたのだが、断られてしまい俺は

「あ、じゃあさ、俺と勝負してくれないか?」と言うと母は俺の顔を見て「良いわよ」と言ってくれて、俺はリディアの部屋に行き、 俺が「準備ができた」と伝えると

「お母さん。頑張りましょう」とやる気に満ちた顔になっていたのである そしてリデアと母の闘いが始まったのだが 結果は母さんが勝ち、俺は負けたのだった。その後で俺はもう一度頼み込むとリディアとリデアの母親も了承してくれた 俺が戦うことになると、なぜか 二人の母親だけではなくリデアの父親までもが俺と戦うと言い出したのだが、さすがにそれは遠慮して欲しいと思ったが

「勇者殿、ぜひ、手合わせ願おうか」と言われてしまったので俺は仕方なく戦うことになったのであった。俺が勝つと、 リデアの両親は悔しそうにしながら俺に握手を求めてくるので、俺はリデアの両親に「次は俺がリデアを守りながら戦わせてもらいます」と言ってリディアと部屋を出るのだった。するとリデアとリデアの母親は残念そうな顔をしているのが分かったが、俺とリディアが家から出て行った後で

「勇者殿には悪いことをしてしまいましたね」と父が言うのだが「いいえ、あれは仕方のない事ですよ」

「まぁそうですが、彼は我々より圧倒的に強く、我々は彼と比べるとあまりにも弱すぎる」と言って落ち込んでいた。

「そういえばリディア様は勇者殿に何かプレゼントを渡していましたよね?」

と父が聞くと、母が思い出したような表情になって「そう言えば、私達も彼にプレゼントを用意するべきじゃないかしら?」と言うのだ

「そうだな。だが何が良いだろうか?」父は悩んだ様子を見せていると母が提案をする

「やはりアクセサリー類が一番いいと思うのですけど」

「そうかもしれないが、指輪などの装飾品だとすぐに無くしてしまうんじゃないか?」

父と母は二人で話し合いを始める そうこう考えているうちに日は沈み辺りが暗くなった頃 ようやくリディアとリデアの母親が帰ってきて、夕食の支度を始めようとした時に父がある物を用意してくれたのである。それは小さな袋に入ったペンダントでリディアとリデアの父親が、リディアのために作ったものだと話してくれた。

「これならきっとなくさないから安心してください。それとこれは私たち三人からの気持ちでもあるので是非受け取ってください」

俺はそれを受け取り 中身を見てみるとそこには綺麗な青い石のついたペンダントが入っていた。

そのペンダントはリディアにとても似合っていた 俺は早速その石を首にかけることに決めていた。

それから俺たちはリデアの実家から帰る前にリデアの父が、「また来てくれると嬉しいですね。勇者殿がいなければ私達だけではどうすることもできなかったでしょうから本当に感謝しております。いつでもこの村に来て下さいね。私達はあなたの味方であり続けますから」と言ってくれて、その帰り際にリデアの家族から大量の食材を貰ってしまい荷物が多くなってしまった。

「ゆうは、相変わらずモテてるわね。私嫉妬しちゃうんだもん!!」と言うのだから俺は

「そんなに可愛い顔されたらキスしたい」と言い、リデアは恥ずかしがりながらも受け入れてくれて、お互いに何度も唇を重ねて抱きしめ合いながら家に帰ったのだ 家に着くとリディアが、リディアは料理を作ると言い出して、俺達は手伝いをすることになった リデアも、リデアも手伝いたいと言っていたが 俺が「今日は、リディアが頑張ったんだからさ、ゆっくり休んでてよ」とリディアに言うと、嬉しそうにして自分の部屋に着替えを取りに行って戻って来た。

「ねぇ、ゆうも疲れたでしょう?先にお風呂に入る?」

と言うので俺は一緒に

「入ろうかな」と答えた後にリデアの方を見るが

「別に私は、気を使ってないから、大丈夫よ?」と言われたので 俺はリディアと一緒に入ることにすると、「あーー!!ゆうだけずるいんだもん」と言われてしまう。すると、リデアも俺の後に続いて入って来たのだった。それからは 三人で楽しくお喋りをしながら入浴したのであった。

俺が目を覚ますと目の前には

「おはようございます。ゆう」と

「もう!!どうして起こしてくれなかったの!?せっかく ゆうの寝顔見ようと思ってたのに」

と言われて、俺は慌てて服を着ると リビングに向かうことにした

「ゆう、今日の朝ご飯は何が食べたい?」と聞かれたので 俺は「じゃあ目玉焼きで」と言うと リデアが

「えっ?それだけで良いの?」

と聞き返されて俺は「ああ」と言うと、 リデアとリディアが驚いた顔で俺の事を見てくるので

「俺はこれで十分だから」

と言って俺は、リデアとリディアと共に食事を食べ始めたのであった。食事を始めてしばらくしてから 俺はリデアに

「ところで今日はどんな感じでいくかは決まってるのか?」と聞いてみると

「特に決めてはいないけれど、とりあえず王都に行こうかなって考えてるの」と 言われたので俺は

「そっか。俺は特にやりたいこともないから リデアに付いて行くことくらいしか出来ないんだけど いいの?」と尋ねるとリデアが

「もちろんいいのよ」と返事をしてくれた。それから朝食を終えると、俺は身なりを整えることにした。リデアも身だしなみをちゃんと整えて、リデアとリデアの母親が俺達に

「気をつけて行ってらっしゃいませい」

「ゆう、絶対にリデアを守ってね?」と言われて俺は、「もちろん分かってる。リディアは俺が必ず守るから」

と約束をしてリデアの家の前に行くと、 リーディアがリデアのことを心配そうに見送っているので俺はリーディアに

「大丈夫だよ、リデアのことは俺がしっかり守り切るから。俺もリーディアに危険な目に合わせないように注意はするつもりだけどね」

「はい!お願いしますね」

と俺達が話していると、リデアは馬車に乗って移動を始めたのだった それから、俺もリデアに便乗する形で馬車に乗るのだが、リデアの両親は、わざわざ俺の為に見送りに来てくれていたのだが「ありがとうな!」と言って別れを済ませると俺は

「リデアって、王都まではどれくらいで着くのかわかる?」と聞くと

「そうね〜 1週間くらいはかかるかもね」と

「それなら、それまで俺達2人しかいないわけだろ?」と言った途端 リデアは 俺の膝の上に座り

「うん♪ゆうと二人きりなのは久しぶりね!」と甘えるようにしてきたので俺はリディアの頭を撫でていた

「ねぇ、ゆう、これからどこへ行くのか決めたのよ」と リデアが言って

「へぇ〜どこに行きたいとかあるの?」と俺が聞くと

「実は私の師匠に会いたくて会いに来たの」とリデアが言ってきた。俺は「ん?俺もついて来ても良いのかよ」というと

「ゆうは私と旅をするのがイヤになったのね」と言われてしまい俺は慌てると

「ごめん。そういう意味で言った訳じゃないから」

「なら、一緒にきてくれるよね?」と言ってきたので俺は リデアと一緒に旅に出ることに決めたのだ それから、1日が経過してから馬車の中で

「それで、そのリデアが言う所の師匠さんっていうのはまだ着かないの?」

俺がリデアに訪ねてみると

「あと少しだと思うのよ。もう少し待っていてくれないかしら」

俺は、仕方ないので待つ事にしたのだが リデアは何故か、楽しそうに

「あぁー楽しみ。早く会いたいな〜」と言っている それから、さらに数時間が経過したのだがまだ着かず 暇だったのでリデアに話し掛けると

「何よ、ゆう。私が退屈だって思ってるでしょ」

と言われてしまったので 俺は「あはは。やっぱりバレてたか。俺も結構待ち飽きてきたからさ。何か話題とかはないかな」と俺が話すと

「あ、そうだ。ねえ、ゆうは元の世界に帰りたくないの?ほら私に勝った時に勇者召喚の話してたでしょ」と言われてしまった

「あの時は確かに興奮していて思わず話をしてしまったけど。正直言うと俺にとってはどうでも良かったからさ」と答え

「それに元の世界に戻ったとしても待っているのは地獄だけだからな」と付け足す

「え?なんで、どうなるか分からないけどゆうが言うには勇者召喚なんだから悪い事ばかりじゃないと思うのだけれど?」

「それは俺が勇者でいた時の話だな。勇者召喚された者は勇者として、他の人間達よりも遥かに優れた力を持ってこの世界にやってきたんだ。俺もその一人だな。

で、その後どうなったと思う?」

リデアは首を傾げて

「その後はって言われても。わからないわよ」と返すと、

「簡単に言えば化け物扱いって所かな」と言うと

「それどういう意味?」と不思議そうな表情で言うので

「例えば、剣を持つと誰だろうと殺すまで収まらないし。敵は勿論味方も関係なく皆殺し。おまけに大飯食らいでいつも腹を空かせている奴なんて怖くてしょうがないんだよ。」と言い切った。

「そういえば、私が初めてあったゆうもそんな感じがしたのよ」と懐かしむ様に呟くので

「リデアが俺を初めて見た時、どう思ってたんだい?」

と、俺が質問をすると「最初は私と同じなのかなと思ったけれど、違ったわ」と答えるので、

「それじゃあ何が俺と違ったんだ?教えてくれないか?」

と、俺が興味本位で聞くと、俺の腕の中から離れて正面に座ると

「ゆう、貴方は最初から私と会う前から、剣と魔術の両方が使える状態で、しかもステータスがかなり高い状態なの」と俺の耳許で囁かれる

「それならさ、なんの問題もないんじゃないのかな」と言うと

「違うのよ。普通、勇者って呼ばれたものは、どちらかに特化して現れるものなの。だから両方の力を持つ人間は前例がなくて。だから余計に気味悪がられて恐れられた。で、最後には殺されてしまった」と、リデアが真剣な顔をして言うので

「まぁ、それが真実か分からないけど。

仮に、リデアの話が本当だとしたら。俺は勇者なんかにはならずにずっと隠れていれば良かったのかな。

そうすれば俺が辛い思いするだけな気がする」と言うと

「それは嫌なの。私はゆうに出会って初めて恋というものを知ったから」

と俺に告白をした そして

「だからね。私はゆうを守るよ。たとえ何があろうとも。

ねぇ。ゆうはどうして元の世界に帰りたいと思うの?」と聞かれてしまった

「俺が元の世界に居たら、親や妹に危害を加えてしまうかもしれない。

それこそ俺はもう家族と関わるのが苦痛だったんだ」と言うと

「そっか。ゆうはゆうのままなのに。酷いことをする人達ね。私はゆうの事を悪く言わないわよ。むしろ感謝さえするよ」と微笑んでくれる

「リデアにそう言ってもらえるだけでも嬉しい限りだ」

それからリデアは、「ゆうは私の大切な人だからね。ゆうの事が好きすぎておかしくなっちゃいそうになるほど好き」と抱きついてくると、 リデアの顔は、赤く染まっていた 俺はその言葉を聞くと同時に、リデアに口付けをする。唇と歯列を割るように舌を入れ、絡める リデアはそれを受け入れると リデアから甘い息づかいが聞こえてきて、俺は更に激しさを増していくとリデアの方からも積極的に舌を動かしてくれる 俺は一度口を離してから

「このまま、続けてもいいかな」と尋ねると「ゆうがしたいなら。良いよ」とリデアは、頬を染めながら答えると、俺はリデアを再び抱きしめてから服を脱がせると、綺麗で白く滑らかな素肌が露出されると、リデアも俺と同じように脱ぎ始めてお互いに生まれたままの姿になると、リデアを優しくベットに押し倒す リデアの身体を見ると胸は大きく膨らんでいて、とても柔らかく形も整っている また、お股には女性特有の割れ目がありピンク色の突起がぷっくりと出ている 俺はその美しい姿に見惚れ

「リデア。凄くきれいだよ」と感想を言うと リデアが照れくさそうにしている。

それから俺はリディアの首筋をぺろっと舐めると、ぴくんっ! と可愛らしく反応を示してくれた 首元、胸、腰回りをゆっくりと触っていくと少しずつリデアが快楽に身を悶えさせ始めると今度は胸にしゃぶりつくと

「ひゃう!」と声を上げるとリデアが俺の頭を撫でる。

その優しい仕草を感じ取る度に俺は幸せな気持ちになるのであった。

しばらくすると、俺の息子は限界まで膨張していて今にも弾け飛びそうな状態だった 俺は我慢できなくなってしまいリディア

「挿れていい?」と聞くと、 リデアは「ゆうが望むこと全てを受け入れてあげるよ?」と俺の頭を撫でるのだった。俺は自分の分身を露にさせると リデアの

「ここだ」と言って俺に見せてきた

「ゆうの大きくなったね」

「うん、こんなになって」と俺が言うと、

「ゆうがして欲しい事はわかるよ」と俺が欲しいものを察知してくれたので、リデアの

「んっ。」という小さな声を聞きつつリデアの中に挿入し奥へ突き進むとリデアが痛さを訴えてきた リデアの目が「もっとゆっくり」と言っているような気がしたので俺は一旦動くのを止めると、 リデアから「お願い、最後まで動いて。私ゆうに滅茶苦茶にしてもらいたいの」と言ってきた リデアの目は、少しうるんでおり、俺はリデアと再び唇を重ねる それから、俺は徐々に激しくしていく リデアが痛がる度に俺の動きは止まるのだがリデアが俺を落ち着かせるように背中をさすってくれたおかげで何とか無事に 行為を終えれた 俺が息子を引き抜くと血が垂れておりリ

「ゆうの血が出ちゃった。でもこれで私はゆうのものに なれました。ありがとうゆう」とリデアは笑顔で言うと俺の額に軽くキスをし、 そのまま寝てしまった それからしばらくして俺達は起き上がるとリデアの体調を心配したのだが

「大丈夫だよゆう。私は頑丈なのが自慢の一つなんだから。それにしてもゆうとの行為は、凄かったわ。私あんな風にされたの生まれて初めてだもの」

と満足気に言っていると、急に真面目な表情になり

「ゆうがどんな過去を持ってるのか私は知らない。でもこれだけは知っておいて欲しいの、私がゆうを守ってあげるし幸せにするよ。

ゆうが、この世界で生きていけるよう支えになりたい」

「わかった。リデアにこれからの全てを託すよ」と返すと「私もゆうを支えていくしゆうのそばにいるよ」と言って、手を取り合いながら2人で眠りにつくのだった。

朝を迎えるとリデアと二人っきりで旅を続けると、 ある街の前に着いたのでそこで一泊することにした。

俺とリデアは宿屋に入ると、

「リデア。この世界の通貨とかってどうやって稼いで行けばいいんだ?俺の世界では、バイトとかをして生活費を稼いだりしてたが。ここは俺達のいた世界とは違うだろ?それとも違うやり方とかがあるのか」

と俺が言うと「そういえば、そうね。ゆうはこの世界にやってきてすぐに魔王討伐に行ったものね。この世界で生活するための方法はね、主に4つあるの」と リデアが指を一本立てて話してくれた内容は 1つはギルドに所属して依頼をこなすことでお金を稼ぐ 2つ目は魔物や盗賊などの討伐を行う そして3つめは商人として働いてお金を貯めること 4つ目に、傭兵団として戦うか、冒険者として働く方法の四つらしい そして俺が気になったのが「ギルドか傭兵団のどちらに所属するべきか?

「それなら両方入ればいいと思うよ」と言われてしまったので、とりあえず俺達がまずする事は傭兵団員になることで決まった

「ところで傭兵団員になるためには何か手続きみたいな事とかが必要なのか?」と聞くと「私も入ったことがないのでわからないです」と返されるので

俺とリデアはとりあえず街中の掲示板を見に行く事にすると「これは、私が書いた作品なのですが見てくれますか?」と聞かれたので「勿論見るよ。リデアの作品好きだし」と言うとそれを聞いて喜んだリデアが「ゆうの期待に応えるよ!」と言って、早速傭兵団勧誘のポスターを貼ってきたのでそれを見てみると

「私達と楽しく過ごしましょう。楽しいことしか起きないですよ?」と書いてあった。それを見た俺は「どう考えても詐欺集団みたいに見えるぞこれ。」

と言いつつも俺達は宿に戻った すると「それならゆう。私が考えたアイディアを使うよ」と言うとリデアが、俺の目の前でいきなり踊りだした。

「え!?どうなっているんだ?」と驚くと リデアは「私のスキル【魅惑の舞】を発動しました」と言うので、ステータスを見てみると、そこには「レベル5」と書かれていた。

「それなら。リデアが俺のために踊っている姿を見ているだけでも楽しそうに思えてきてしまうのは何でだろうな。本当に不思議でしかない。リデアと一緒に踊るだけで俺のレベルも上がりそうだ」と言うと

「ゆうのためなら、私はなんでも出来るよ。さっきからゆうの体つきもすごく魅力的になって来てるもの。」と言われた。リデアの方を見ていると

「そんなに私の体をじーっと見るなんてゆうはいけない人ですね。さぁ。一緒に楽しみましょ?」と誘ってくる 俺が少しづつリデアに近づいていくと、それを見たリデアも俺に近づくと、リデアから「もう、ゆうの体は我慢出来ないよね。早く頂戴?」と囁かれ、俺はリデアを押し倒して激しく交わり合った 翌日になると俺達と傭兵団は合流してから依頼を受けるためにある酒場で待ち

「それじゃあ。俺達の実力を見せる為にも受けようじゃないか。俺が一人で相手してくる」と俺が提案すると全員が賛成してくれてから 俺一人で向う事になった 俺は1人で盗賊の元へ向かうと俺は大盾を構えてから「俺と戦うつもりはあるのか?」と尋ねてみた

「当たり前だろ!」と答えたのを聞いていた盗賊の一人が後ろから俺のことを殴ろうとしていたらしいだが、俺は大盾を使って殴り飛ばしながら「やっぱりな。最初からお前らの仲間だと思われてすらいなかった訳だな。これでも俺はそこそこ強い方なんだがな」

そして残りのやつらは大声で笑いだして馬鹿にした感じで

「はっ!こんなガキに何が出来るんだよ!俺たちだってそこまで弱くは無いぜ?」と言って来たから 俺は「それはどうか分からないけど、少なくともお前らよりは強敵との戦いに慣れているんでね」

そして、戦いを始める 相手の剣を受け止めると「ほぅ。中々の重さをしているじゃないか。これだと、俺も油断していると押し切られる可能性があるな」

相手に対してそう言いながらも俺は冷静に対応をしていたのだ それからしばらく戦闘が続いた後に相手の攻撃をわざと食らっていたのだが、「ぐあっ!!」と言った後で倒れてしまい気絶してしまったのだが、「こいつにとどめを刺しておく必要があるかな」と思っていたのだが他の連中に止められた。どうやらこいつらの首領である奴が来てくれるらしいのでそいつ

「お頭!」と呼ばれる男が現れていた。その男は俺に対して、「うちの部下が随分とお世話になってしまったようだな?」と話し始めたのだが俺が

「あんたは部下の教育が出来ていないんじゃ無いか?仲間割れが起きていたんだが」と、指摘すると、その男の態度が豹変した どうやらこっちが素の性格らしい

「おぉい!てめぇら。ふざけてんのか?」

「いえ。決してそのような事は。」「俺達はあくまで、あのガキを殺すために協力をしようと思っていたので」「俺達は決してお頭の手を煩わせようとは思ってませんよ?」と口裏を合わせるような言葉を並べながら、全員で土下座

「おい!貴様。この俺に向かって生意気な態度をとりやがったな?」

と言ってきたので、俺が「あんたの方こそ舐めた口調してるじゃないですか」と言うと

「なんだとこのクソが!」と、言うと男が斬りかかってきたのだが俺の防御の方が一枚上手だったようで相手の攻撃を受け流すことが出来たのだが

「くそう!!てめぇら。やっちまえ!!!」と、盗賊が叫んでから一斉に襲い掛かってきたので

「リデア。俺の後ろに隠れていろ」とだけ言ってからリディアを後ろに下げると 相手は、魔法を使って攻撃して来るのでそれを防ぐために俺は大盾を構えた

「【プロテクト】」と呟いたのだが、相手が放った魔法は 全て俺の方に直撃してしまい、

「ふはははは!無様に倒れちまいやがったな」と言って俺の頭を蹴り始めた 蹴られた時に痛みを感じていたが「俺は負けられないんだ。あいつに格好悪い所は見せれないからな」と言って立ち上がる

「まだ、立てるのか!しぶとい野郎だ」と男が言ってきて、続けて攻撃を仕掛けてきたのだが 俺が避け続ける それから数分が経ったのだが決着がつく気配が無くなってきた すると、突然後ろからも盗賊たちが現れてきて囲まれてしまっていた。

それから俺が諦めかけていた時

「ちょっと、私を待たせるってどういうことなのかしら?」と言ってリディアが現れた すると、「お頭。申し訳ありません」と言って謝り始めたので「今更謝っても遅いと思うわよ?それよりこの人たちを倒してしまえば良いのでしょう?私がやってあげるわ」と言ってリディア が杖を構えると詠唱を始めていた すると、リディアの周りに巨大な竜巻が発生して 周りにいる盗賊を薙ぎ払っていく すると、リディアの足元にも小さい竜巻が発生しているとそこから小さな石の礫のようなものが出現していて リディアの杖を振ると同時に飛んでいったのだが、それも同じようにリディアの周りで発生させた風で操作をしながら操っており盗賊たちのところへ向かっていき次々に貫いて倒していった。

それから俺達の

「それなら、今日からリディアがリーダーで俺とリデアがサブとして入ることにする。俺達は二人合わせて二人で一人みたいなものだから。それでリデアと俺のコンビが組むことになった。」

そう宣言をしてから、レリオンに戻ってギルドの依頼を受注するために 受付嬢のところに行くと、「すみません。ゆうさんにお願いがあるのでこちらに来て貰えますか?」と言われたので、付いて行ってみる。

着いた場所は個室になっており、そこで 依頼書を見せてもらったのだが。その内容を見てみると

「俺達が受けるのはこの薬草の採集とゴブリンの討伐だ。この依頼には、この薬草が自生していてそれを採ってくることと、 それから討伐に関してはなるべく数を多く倒したほうが良さそうな内容になっている」と説明をしてそれから 薬草がある場所にたどり着くまでリディアが、モンスターが寄ってくるので倒すのだが。それが結構強かったらしく、俺はリデアに と頼んで【アイテム収納】から武器を取り出してリデアに投げ渡しておいた。それから俺は、俺を襲ってきた相手をリディアと倒していっているうちにリデアとリディアで、

「あはは。ごめんなさい。ゆうを傷つけるなんて許せないの」と言って次々とモンスターを切り裂いていくのであった すると

「うっ!痛てぇ。ちくしょう」と一人の男性が、肩を抑えていた。

「怪我をしているんですか?ポーションを持ってますから良かったら飲んでください」と俺は話しかけてみた すると男性は「すまねぇな。実は先ほどモンスターに噛まれたのだが」と話すのだが 俺は【状態異常回復薬】を使うとすぐに治ってしまい それを見ると驚いていたが 男性は、「ありがとう。おかげで助かったよ」と言って去って行った それを見ながらリデアは俺に

「ねえ、ゆうも私の事をもっと頼りにしてよ?私はゆうのために戦っているのだから。」と言うので

「分かった。これからはリデアの事も信頼するよ」と言ってからリデアと一緒に依頼を完了させるために進んでいく するとリディアは嬉しそうに

「えへへ。嬉しいよ」と言ってくれたのであった リデアは俺にそう言うと またもや笑顔で俺

「うん。じゃあ、俺も一緒に戦うから」と言って俺とリデアは、それぞれ分かれて 俺がリデアの方に行きたいと思ったのだがリデアの方は、モンスターが大量に出ておりリデアの方は大丈夫だろうかと思って、心配になっていた。だが、俺の不安をよそにリデアの方の群れはどんどん消えていき、モンスターの死骸が転がっていたのだった。

それから俺がリデアの方に到着する頃にはもう既に戦闘は終わっているようでリデアは、地面に座り込んでおり、それから俺の方を見ていた

「ゆうがこっちに来ると、私が安心出来なくなるじゃないの。」

と言って来たのであった それから、リデアと一緒にレ

「そういえば、お前達は一体何をしていたんだ?こんな所に来れる程の力を持っているのか?」と言うと、リディアが答える

「はい。ゆうのおかげでレベルが上がったんですよ?」と答えたので、俺はステータスを開いて見てみると そこにはしっかりと俺の名前が載っていたのであった そう言われて自分のスキルを確認していると

「そう言えばそうだな?俺がリディアのレベルを上げる事が出来ていたのか」と俺が言ったのだがリディアは、不思議そうな顔をして俺を見つめていた。俺はそんな様子に疑問を持ったのでリディアがどうしたのか聞くと、

「私達ってレベルが上がるの早すぎないですか?普通なら最低でも10くらい必要なのですが?」と言ってきた

「あぁー確かに。俺がこの世界にきて初めてレベルアップした時は、30回位死んだけど、今は1日に3回ぐらい死ぬ事があったけどそこまで死なないしなー。多分俺の場合は特別なのかな?」とリディアに話すとリディアが、急に俺のことを抱きしめて来たのである!リデ ィは泣き出してしまって「やっと見つけた」とだけ言い、俺は戸惑いながらもリディアを宥めていた。

しばらく落ち着くとリディアは、恥ずかしくなったのか俺の前から立ち去るのだが俺はその様子を見ていて可愛い女の子だとしか思っていなかった。だが

「リディアー」と言って俺に抱きついて

「リディアで良いです」と言われてリディアは少し拗ねた表情を見せていたが、俺は 頭を撫でて「わかった。よろしく頼むよ。リディア」と返事をするのであった 俺達がレリオンに戻ると リデアに案内をされてギルドに向かうのであった。ギルドに到着して中に入ると大勢の冒険者が集まっていたのだがリディアの顔を見た瞬間全員が黙ってしまった

「お頭だぞ!静かにしろ!」と言って静粛にさせてしまうのである。

それからしばらく待っていると

「リディア。おかえり。それでそちらは、例の人かな?」

と言うとリディアが答えてくれた

「ただいま。マスターさん。えぇそうよ。この人はゆうさんで、今回のクエストの件について報告をして欲しいと頼まれたので、一緒に連れてきたの。」

と答えるのであった それから俺達は受付で

「薬草の採集と、それから、それから、ゴブリンを狩ってきたんだが、討伐の証として持って帰ってきている」と言うと、リディアが、俺が採取していた薬草を見せてからゴブリンの耳が入った袋をカウンターに置いた。

するとリディアと、話していた男が

「ちょっと君達について、話を聞かせて欲しいんだが構わないか?」

「俺が答えるよ」と言ってから俺達が出会った時からの事を話すことにした。俺が、リデアに出会ったのが今から約二年前になるのだがその話は長くなるから省くこととする

「それじゃあ次は、ゆうがどうして異世界からこの世界にやってきたかの話を聞きたい」と言われるが俺自身覚えていることはあまり無く 俺は、元の世界

「俺のいた世界ってのは何ていう国なんだい?」と聞かれたが、俺は日本の名前を告げたのだがその国名はこの世界には存在しないようだ そして俺が、召喚された理由についても何も分からないと伝えると男は、「それは大変そうだな。ところで君は、どこの出身なんだ?」と言われたので正直に伝えた すると、男は、「もしかしたら何か思い出すかもしれないしな。俺の名前はロダンというんだ。もし良かったら俺の家に泊まらないか?」と聞いてくるので俺自身は別に断らなかったので お願いをした するとリディアが「ダメだよ!」と言い出したのだ それから俺が何故リディアが駄目なのかを尋ねると

「ゆうさん、あなたは自分が今どんな姿をしているのか分かっていますよね?」と言われて俺は、鏡を借りて今の自分を見てみるのであったが俺は驚愕してしまった なぜなら俺の姿を見た時、顔が痩せていて髪はぼさぼさで目の下に隈があり身体全体が細くなっていたからだ。そして俺は、自分の部屋に戻るように言われて仕方なく戻るのであった 俺は自分の部屋に戻ってくると、俺はそのままベッドの上で横になり考え事をしていたのだが いつの間に寝てしまったようで気がつけば朝を迎えていたのだった。

俺が起き上がると 扉をノックする音が聞こえて入ってきたのだが、その正体

「おはようございます。ゆうさん。起きてらっしゃいますでしょうか?」と言うと俺を起こしに来たみたいだったので 俺はリディアについて行くのであった リディアに連れられて食堂に向かうと、リデアが座っており俺は席に着くと

「ゆうさんが食べるご飯を作って貰ってもいいかな?食材についてはこれを使ってくれ」

と渡された それを見たリディアは「分かりました。では作りますね」とリデアに言ってから厨房に向かっていったので俺はその間待つことにして、それからしばらくすると食事が出来たようで、 料理を持って来てくれて、それを食べると今までで一番美味しい食べ物を食べたと思った それから、食べ終わったので俺達は宿屋から出て街に出て行こう

「あの、昨日の話で聞き忘れてたことが有ったんですけど、あなた達二人の関係を教えてもらえますかね?」

と言われ俺は「仲間」とだけ伝えたのだが それを聞くと納得していないのか「本当のところは?」と言われて

「夫婦の関係」と答えると「おめでとう」と言われたので 俺は、お礼を言おうとするがリディアは何故か不満そうな表情を浮かべていたのを見てから 俺は気になったので、リディアがなぜ俺と一緒の部屋で過ごしていないのか理由を聞いた

「私はあなたの事が好きなのに。なんにも手を出してこないし」と言われて、俺の理性が崩れかけるが何とか我慢することに成功している 俺はリディア

「俺は君のことを嫌いじゃないしむしろ好ましく思っているんだ。でもね、やっぱりそういう事は、もう少し大人になってお互いを理解出来るようになってからでも良いんじゃないかな?って思うんだよ」と 俺が話してから リディアの頬を軽く叩くと

「もうっ!ゆうったら」

と怒っていた それからリデアに、「二人は、仲が良いんだね。私もお姉ちゃんとは幼馴染でね」

と言って来たので俺とリディアは 俺達はリデアの話しを聞きつつ 目的地に到着したのであった それから俺達は薬草の採取を始めるのであるが 俺がリディアと二人で行動すると言ったら「嫌っ!」と言うの

「二人っきりだと何されるかわかんないもん」と リディアが言うと、俺は反論できずにいた。そして、俺達は二人で薬草を取り始めた そして、ある程度集まった時に、リデアが「ねぇゆう」

と話し掛けられて俺がリデアの方を振り向くと

「あのね。実はね、私の両親って、ゆうさんのお父さんと同じ職業に就いているみたいなんだけど、何か分かる?」と聞かれたのだが、俺にはなんのことかさっぱりわからずに困ってしまうと、

「そっか、まだゆうは小さかったし、仕方ないか。まぁいいや!それよりさ、私と遊ぼうよ!」と言われてしまい俺は困惑しつつも、リディアに付き合うことにするのであった。

「まずは何をしようかなー」と俺の目の前で悩んでいたが俺はリディアと手を繋ぎたいと伝えてから、リディアと手を繋ぐことにした 俺とリディアが歩いているとモンスターが現れ始めて、俺とリディアは協力して倒し始めると俺のレベルが20を超えており、それからしばらく戦闘を続けた後に、レベルは21になっていた。

俺が、リディアのレベルを確認するとレベル24となっておりリディアが

「ゆうはいくつまで上がったの?」

と聞かれるので、俺はレベルが27で止まったことを伝えるとリディアは、自分のことの様に

「ゆうならすぐにもっと上に行くだろうなぁー。あっ!そうだ!ゆうって魔法とか使えないの?」と聞いてきたので俺は「俺の住んでいた所には、そんなもの存在しなかったぞ?」と答えると

「ゆうは、魔法の才能あるかも。試しに詠唱してみて」

と言われて、俺は詠唱を開始するのであったが

「我が魂を糧に、契約に基づき力を解放せよ!ファイア!ウィンド!アース!ダーク!」と言うと俺は倒れ込み、気絶してしまう 俺が起きると、俺は見知らぬ部屋の中に入っていた 俺は周りを確認しようとするとリディアが居たのだが俺が起きたのに気づくと、こちらを見ていた。

俺が起き上がってリディアの方に歩き出すと、俺はふらつき、リディアは慌てていた それからしばらく俺は意識を失っていたがリディアに回復してもらうと どうやら魔法の威力を上げすぎたらしく、俺自身も制御出来ずに反動が来て倒れたと教えてくれた。俺はリディアに対して「ありがとう」とお礼を言っていると、 扉が開く音と同時にリ

「目が覚めたかい?」と言って リデアは俺の所に駆け寄り俺の額に手を置いて「熱があるじゃないか、大丈夫なのか?」と言ってきて

「問題ありませんよ」と答えると

「リディア。あんたがついていながら、なんて情けないんだ。」

と言うのであった。

「リデア、私はただ看病してあげてただけだよ。」と言うと リデアは、俺が目覚めた事に気がついたみたいで俺の元に駆け寄り

「体調は大丈夫ですか?」と心配してくれた

「あぁ、特に問題は無い」と俺が答えた後、俺達は 今後のことについて話を始めたのであった 俺とリディアとリデアの3

「まず最初に俺から質問だ。ここはどこなんだ?」と尋ねるとリディアが答えるので俺はその話を黙って聞くことにした。

ここは魔王の住む国でありこの大陸を支配する国の名は"バアルガルド帝国" そして、俺は今いる場所が魔王城の近くにある街の"アスタルト" だと答えたのであった 俺が「次に俺が元の世界に戻る方法は存在するのか?」と尋ねると

「ごめんなさい。ゆう。私が知っていればこんなことにはならなかったのだけど、この世界にゆうを連れてきたのはある人がした実験で そしてこの世界で死ねば元の世界の肉体に戻る事が出来るの。

でもその分この世界で死んだ場合の代償もあるの」と答えてくれる

「俺が死ぬことによって起きる影響について知りたい。それと代償は?」と俺が訪ねると

「その、死ぬことで発生する影響ですが、ゆう。あなたの存在が消えてなくなるのです。その変わり元の世界のあなたが存在することになるはずです」と言う 俺は、元の世界に戻ると俺が存在していない可能性があると伝えられてショックだが、それよりも、俺の存在が完全に消される方が遥かにショックを受けた。俺の気持ちを理解しているのかいないのか

「ゆう。気に病まないで。私がゆうを助けるために絶対に元に戻ってみせるから」

と、リディアは力強く俺にそう言ってくれた

「私からはこれ以上何も言えないから、最後に一言だけ。ゆうさんが持っているアイテムが何か分かるか?」と尋ねてきたので、俺はステータスを確認した際に装備していた 黒いローブのフードを外すとそこには白髪のロングヘアで前髪をオールバックにしている男で、左目の眼帯を隠すように伸ばしている髪の毛は後ろで結んでいる 服装は黒いシャツと黒を基調としたスーツを着用し、胸のあたりが膨らんでいる為おそらく女性の服を着用しており、下には白いスカートを履いているが足元はブーツを着用していた 俺はリディアに「これか?」と尋ねるが 俺はステータスから装備の詳細

「俺の名前は、神無月ユウヤと言う」と名乗ろうとして思いとどまると 俺はリデアに名前を名乗ることにする

「俺は、神崎優也だ」と名乗ると

「ユウさんで良いのかな? それともユーヤかな?」と聞かれて俺は

「どちらでも構わないが呼びやすいほうで頼む」と伝える するとリデアは、俺に近づき抱き着くと、俺の背中に手を回し胸に顔を押し付けてくるので俺はリデアを離そうと必死になっているのである。それからしばらくすると俺から離れたのであった

「私ね。小さい頃に、両親を亡くしてるんだ。その両親が冒険者でね。その時は子供だった私を預けられて面倒を見て貰ってたの」と言って俺に昔話をしてくれる それから、俺

「それってどういう事だ?俺達は、お前が親代わりだと思っていていいのか?」と尋ねると

「ううん。それはちょっと違う。私はゆう達のお母さんと姉妹みたいなものだからね。でもさ、リデアはリデアであってそれ以外の存在でしかないんだ。だからね ゆう。リデアの事頼んだからね。お願いだよ」

と頼まれてしまい、リディアを見ると悲しげな表情を浮かべていて リデアは「リデアはね。昔からずっと一緒にいたからね。私の自慢の親友なんだよ」と言っていたので俺はリディアの頭に手を乗せて「わかったよ。リデアも俺にとっては大事な人の一人だ」と言うとリディアの表情に笑みが戻り、「リディア、よかったね」と言いつつ、リデアが俺達から距離を取ってからリディアの頭を撫でると「やめてよね」と俺の事を睨んでいた それから俺は部屋に戻り、ベットの上で眠りに就く それから数時間が経過すると誰かの足音が聞こえてきて、俺が目を開けて確認する間もなく声をかけられたのであった 俺は目を擦りながら、ゆっくりと起き上がると声をかけてきたので返事をしてから、

「俺はリディアだ」と名乗り、相手を確認すると俺は言葉を失い、固まってしまう。そこに立っていたのはリディアと瓜二つの女性で、俺の目の前にいる人物こそ

「初めまして。私はあなたのお父様の妹で名前はアリア。

あなたとは義理の関係になるわね」と言われて俺は困惑

「あのですね。お母さまは確かに妹が居るとは言っておりましたが、まさかそれがあなただとは思っていませんでした」と答えていた。

「えぇ。その通りで、私はゆう君と同じ日本から召喚されて来た異世界の勇者なのです。お母さまは、魔王を倒して元の世界に帰る為に私を召喚しました。ゆう君、あなたには、その権利がある。お姉ちゃんの分まで生きて、元の世界に帰ってくれますか?」

俺は「もちろんです。俺は元の世界に戻るつもりですよ。そのためにリディアを助けないといけませんし、それにリデアだって助けてやりたい」

「ありがとう。ゆうくん。じゃぁまずは、リディアのところに行こう。

彼女を救う為に」と言うので俺は「はい。分かりました」と言うと俺の手を引いて部屋の外に出る。

それから、リディアの部屋まで連れていかれると俺は、リディアに

「これから俺は、リデアと一緒に魔王を倒す旅に出る。だが、リディアは俺達に着いてこなくてもいいからな」と言うとリディアは

「どうしてですか?私が邪魔なんですか?」と涙を流し始めて

「別にそういう訳じゃないけど、もし危険な目にあった時に守りきれるかどうか不安なんだよ」と言うと、リディアは俺を抱き締めた 俺はリディアの頭を撫でてから「もうすぐで、朝飯の時間だし食堂に行くぞ」と言ってリディアから離れるとリディ アを連れて、俺達が泊まっていた部屋に戻ろうとすると、リティアは慌てており

「えっ?待って下さいよ!二人とも!」と追いかけてくるのであった それからしばらくして朝食を終えてから俺はリディアと街に出る 俺は街の人に道を聞きながらリディアの武器屋まで向かうと、そこは大きな店構えで俺とリディアは店の中に入ると俺は店内の剣

「ここが私のお気に入りのお店でして、ここで私は武器を買ったんです。それで店員の人は、おじいちゃんの孫娘さんなんですよ」と話してくれており、奥にある扉を開くと一人の女の子が出て来ると俺の方を見てきたのだが、俺を見た途端にその子は、驚いた顔をしながら俺を見て 俺は「君は?」と聞くとその子が答える前に店の店主らしき人がやってきて

「よう。リディア!元気にしてたか?ん?その男が新しい客なのか?」と聞いてくるので俺は、「えっとーまぁそうなりますかね?」と答えると「ん?どういう事だ。詳しく説明してくれ」と 言う話になり俺は今までの出来事を話した。

「ほぉーそれは大変だったな。俺からも、この国の国王には連絡入れておくから安心しろ」と言ってくれた 俺はリディアを連れてからリディアと買い物を楽しむ 俺達は街に出掛けると、リデアから聞いた情報によるとこの街には魔導書を取り扱う専門店があり 俺とリディアはその本を買うために向かっていたのだ 俺は「なぁ?リディア。本当にこんな所に店なんてあるのか?」と尋ねてくるので

「はい。確かこの辺にお店が有ると思うのですが」と言っているうちに目的の店を見つけ俺はリディアに礼を言う それから俺達は魔道具を販売している店を覗いているとリデアの声が聞こえたので、リディアと俺は、リデアの元に向かったのであった 俺は魔導具を購入すると俺は、魔法を覚えられるようになる魔水晶の杖を買いリティアとリ

「リティア、これは?」とリティアは笑顔で答えてくれたので俺は、その

「俺と友達になってくれるならこれを受け取って欲しい」と伝えリティアが喜んでくれていたので、リディアとリティアを連れて宿に戻ると俺達はリティアとリディアを誘った上で食事を楽しんだのであった。

そして次の日俺達が目覚めて食事を済ませた後、宿屋から出発する準備が整っているとリティアとリディアが話しかけてきたので「なんだ?」と俺が答えると リティアは、「あのですね。実は、私がゆうさんを好きでして告白したかったのです」

「リティアが俺の事を?何で?」と聞き返すと

「あの時、私を命懸けで救ってくださった時の事です。その時に一目惚れしまして」と言われて

「リディアも似たようなことを言ってなかったか?」と尋ねると

「はい。言いました。でもリティアのはもっと前から好きになったと思います。リティアは可愛いので、きっと私以上にモテていたはずです」と、何故かリディアの方がリティアよりも俺の事を好きになってしまったようだと自覚すると 俺は「悪いが俺は二人の想いには応えられないよ」と、伝えると二人は涙目になってしまい リティアが「やっぱりリディアの方がいいんですか?それとも、私達ではダメでしょうか?」と言われてしまった為

「そうじゃない。リディアとレティアを嫌いって事じゃないが恋愛感情が芽生えないんだよ。俺はお前達よりリディアが好きなだけだ。リディアの事が大好きで結婚するつもりでいる。俺は絶対にリディアと離れたくない」と俺ははっきりと言ったので、リディアは微笑んでいてリティアが「分かりました。リディアとユウさんの為に、今日は我慢します。でもリディアは渡さないので。また今度、勝負です」と言うと、俺とリディアの腕を組むのであった 俺達が王城に戻る事を伝えてからレリオンは俺に

「そっか。でもさーユウ。あのねー、私ね、ちょっと気になることがあってさ。これさ、見てくれない?」と言うと 俺がレリオンからステータス

「うん。そうだね。私のレベル上がってないから、多分何か原因はあるかも。あのね。私もちょっとだけ違和感があったんだ。ちょっと見てくれる?」と言われるのでレリオンを見ると同じように数値が下がっていた。だが俺の数値も下がり続けていた

「あれ?私の数値まで下がっちゃうとは思ってもみなくてさ」

「えぇ。どうなっているんだろ?」と、俺達が悩んでいるとレリオンは「ねぇ!なんかおかしくない?」と言ってきたので俺が

「どうかされたんですか?」と言うと

「ううん。ただの勘だけど、変だなと思ったから」と 俺はレリオンが指差している場所を確認をする。

「うわっ!俺のスキルに、え?嘘だろ?」

「ど、どうしたの?何てあったの?」と心配してきたので、俺は自分の ステータスを見せた

「ちょっ!?なにそれ?えぇ?何が起きているの?」と驚いていて 俺は自分のステータスを見ながら

「なぁ。俺達っていつの間に、異世界に飛ばされたんだ?」と言うとレリオ は不思議に思っていたのであった。

俺達の異変に気付き城の皆が集まって

「王様に謁見しないと」と言われて俺はレリオンと一緒に王 室に向かう事にする すると部屋の前にリーラの姿が見えると俺達は、すぐにリーリアの元に歩いていくとリーラに「お兄ちゃん。私ね」と言われて 俺はリーラに視線を向けると、

「リデアに聞いたんだけどお母様は魔王によって殺されたらしいの。私は、まだ子供だったから、その時の記憶が無いの。だからね。リデアが居なくなったら、私も一緒に行くわ」と言うと俺は「駄目だ。俺達が、必ず元の世界に帰してやるから、それまで俺達を信じて欲しい」と言うとリーラは、悲しそうな顔になり それから俺達は王に報告を行う 王は「勇者殿、よく無事に戻って来られた。感謝しよう。ところでそちらの娘御は何者だ?」と聞かれると、リディアが前に出て来て

「私も一緒に連れていきなさい。私だって勇者なんだから!私も戦う」と言い放つ

「しかし、いくら強くても女の身一つで」

と、リデアは反論するも俺は「いいですよ。それに俺の大切な人達ですから。それに俺も戦います」と言うと

「勇者殿はこう言っておるが」と言うと俺は

「俺達は三人共勇者ではありません」と言うと

「はぁ?何を言っている。現に召喚に応じているではないか」

「いいですか。まず俺の名前は黒瀬 優斗です。日本人であります。それともう一人」と言うと俺はリディアと 手を繋ぐ するとリディアが「私の名はリディア。同じく異世界から来た者であります」と 言うと、王は困惑しており俺は「もう一度言いますよ。俺は黒瀬 優斗。

リデアに求婚をしている男で、俺は彼女と結婚して幸せな家庭を築く為に 魔王討伐の旅に出ようと思っております。ですから俺とリデアは共に旅に同行させてください」と俺は頼むと リーリアは「じゃぁ、私も。私はリーディア、お兄ちゃんと一緒で私も 勇者よ」と言うと俺は困っていた。なぜならば俺達が魔王を倒した所でこの世界に帰れなければ、リデアと結婚出来ない。なので、この世界からリデアを連れて帰りたかったからだ。

俺は「分かった。とりあえず。俺のパーティーに入るという事で、よろしくお願い致します」と頭を下げると王は困惑

「あ、あのー、リデア姫様もよろしいですかな?」

リデアも「はい。私も大丈夫なのですが。あの、私の事を忘れていない?」とリデアに言われてしまうので、リディアは「え?そんな訳ありません。リデアの事を大切に思っているので。この気持ちに偽りなど有りません」

俺は内心で焦っていたが リデアが「そうですか。良かった」と言うと 俺はリディアが俺に対して抱いている思いに少し不安を覚えるのであった 俺はリデアに告白されて嬉しい反面 リディアの事も大切にしたいと思っていたので複雑な気分だった それから俺達は王に報告を終え レリオン

「リデア。ユウとリディア。二人とも凄く強いから頼りになると思うよ」と、 リデアを励ましていた 俺達はレリオン達に挨拶を済ませると俺達は宿屋に戻った 俺とリディアが借りている部屋のベットで 横になっていると、急に睡魔に襲われ 俺が目を覚ますと見知らぬ天井が視界に映り込む 隣を見るとリディアの寝顔があり

「ここは?リデアが俺にキスをした時に転移したのか?」と、呟くも誰もいない状況に リデアはどこに行ってしまったのだろうと、俺が立ち上がろうとするも 体が重たい感じがして起き上がることが出来ない すると、部屋にノックが響きリディアが起きてきて「ゆうさん、起きたんですか?」と 言ってくるので「体は起こせるんだけど、何故か上手く体を動かす事が出来なくて。もしかすると俺、リデアとキスをしたらリデアに吸い込まれて別の空間にでも来ちゃったんじゃないか?」と言うとリディアが慌て始める リディアは急いで俺の部屋から飛び出していく しばらく待つも戻ってこないので

「やっぱり夢でも見てたのかな?」と思っていると 誰かが入ってくる

「ユウト君おはよう」と言うと俺の頬に口付けをしてくるので、俺が驚いているとリディアが入ってきて「えっ?」と言っているとリディアも「あっ!」と言ってリティアとリディアは

「「どういう事なの!!」」と言っていた 俺も「え?何で?」と言った

「なんで俺、リディアとリティアに腕枕をしてんの?」と言うと 二人は唖然としていたが俺は二人の頭にポンッと触れてから立ち上がってドアノブを掴むと扉が開いた

「おっ!開いたみたいだな」と俺は外に出ようとするとリディアに服の裾を引っ張られる

「リディア。俺の事は気にしないでくれ」とリディアに言いながらリティアと一緒に部屋から出ていき、俺は歩き出した。

すると、リディアとリティアが俺の腕を組んできた為「ちょっと」

「今はリディアの体じゃないんだから」と俺がリディアを叱る するとリディアは自分の体を確認しながら俺の体に抱き着いてきながら泣き始めてしまった為「ちょっ、えっ?リ、リディア、なに泣いてんだよ。泣くなって。俺が悪い奴みたいに思われるだろうが。ってか。本当に俺の体か?」

「うん。ごめんね。勝手に使って」

「それは良いからさ、何で泣いたんだよ?」と俺がリディアに尋ねるとリディアが「うん。なんかね。私がゆうさんの体を操れるようになってたの。もしかしたらゆうさんが私に惚れてくれるんじゃないかと思って。そうしたらね、いきなり胸が苦しくなったの。だからね。私も分からないの。ゆうさんを抱きしめたのも、自分の感情を抑えられなかったの。そっか、私ってゆうさんのこと、本気で好きになってたんだね。こんなに人を思うこと無かったのに」と言うとリディアの瞳からは涙が流れており、俺は

「そっか。俺ってリディアに愛されていたんだな」と、リディアが「そうだよ。ゆうさんを愛してる」と言い俺に口づけをしてきた すると俺達の様子を見てなのかリデアは俺の後ろに隠れてしまったので俺は苦笑いを浮かべながら、俺がリデアの頭を撫でながら歩いているとお腹が鳴るので空を見上げてみると昼時を過ぎていることに気が付く 俺は二人と食事をする事

「お、おう。リネアさんか。何でここに?」

「はい。昼食の準備が出来たから皆さんを呼んで来るようにと言われましたので。」とリネアが言うので

「分かりました。すぐに行きます」と言うと俺はリネアに付いて行くと 食堂に着くと、そこにはレリオンが居て リネアは厨房に引っ込んでしまったので、俺はレリオンの元に行き レリオンの隣に座っているリデアを見て「あれ?何で、リディアだけじゃないの?」

と聞くとレリオンが「実はさ」と話し始めるので レリオンの話を聞いていくうちにレリオンが話している間に リーリアが俺の横に座り「私にも聞かせて」と言ってきた為、 リーリアにも説明を始める事にすると、 リデアだけは席に座ろうとせず「私は食べないから」と言ってくる だが俺はリデアの手を取り強引に座らせるとリデアの分も含めて注文をする 料理が運ばれてきたので俺はレリオン達と会話を交わして、食事が終わると俺達は王都から出ることにしたので宿を出てレリオンやリーラ。リーリア達に挨拶を終えて王城から離れると、そのまま俺はリデアに声を掛けて、魔王討伐の旅に同行させる事

「いやよ!絶対にいかない」と言うので理由を聞くと「嫌よ。貴方は優しい。きっと魔王と戦う事になる。そんな場所にゆうさんを巻き込みたくない。それに勇者でもないただの子供なんだから!私はゆうさんに傷ついて欲しくない。ゆうさんは元の世界で大切な人達が居るんじゃなかったの!?それを捨ててでもこちらに来てくれた事が嬉しかった。だからもういいの。元の世界に帰れば元の幸せな生活に戻ることができる」と言われたが 俺も引き下がるつもりはなく、俺はリデアの肩を掴み「俺だってリデアを失いたく無いんだよ。魔王と戦って死ぬなら本望だよ。俺は大切な人の命を守りながら生きたい」と言うと俺は 自分の手を見ながら「確かに俺は勇者じゃ無くてリディアと同じだ」と呟くと リデアに手を引かれ「とにかく、今はこの世界を見て回ろうよ」

「わかった。リデアの言う通り、この世界をしっかり見た後にもう一度、魔王に戦いを挑むかどうか考えるよ」と俺が答えると リデアの表情には不安が滲み出てしまっており

「私も一緒に行って良いの?」と聞いて来たので 俺は笑顔を作りながらリデアに言う「もちろん。リデアさえ良ければ俺はリデアにそばにいて欲しい」と、言うと、リデアは涙を流しながら「ありがとう。これからもずっと一緒だね」と言ってきたので俺は、優しくリデアを抱きしめてあげながら頭を優しく撫でてあげると 俺はリデアから離れて「まずはどこに行くか決めておこう」と言うと リデアが地図を見せてくれていたので「うわっ!すげー、これが魔王軍が作った地図なの?」

「そうみたい。魔王軍は人間に戦争を仕掛けてくる。私達が戦ってきた魔物は元は普通の動物だったから。この辺りが、人間が住んでる地域」と指差すと、リデアが「ねぇ、ここはどうなっているの?」

と尋ねられたので「ここは魔獣が住む森がある。俺が戦ったドラゴンとか、ワイバーンがいる所」と言うと 俺はリデアと二人っきりのデート気分になっていた

「そういえば、ゆうさんはどうやって、あそこまで行ったの?」とリデアが訪ねて来るので

「ああ。転移したんだよ。あの場所は俺が元々暮らしていた場所」と俺が言うとリデアが驚いた顔をしながら「もしかして、ゆうさんは神様だったりするの?」と、リデアに聞かれ

「俺自身は何の能力も無いよ。でも、転移能力はあるけどね。あそこだとリディアと二人で暮らしててさ、まあ色々あったんだけどリディアとの絆が深くなったから転移が出来るようになったんだよ。他にも使えるかもしれないし、もっと練習してみたいかな?」と俺が答えているとリデアが俺の手に指先を這わせて 顔を赤くしながら言ってくる「ねぇ。転移の練習がしたいんだよね?」「あ、まぁ」「それなら、私の事を思いながらしてくれて良いよ?」

俺は「え?リデアの事を思いながらしたら出来るの?じゃあさ。早速だけどやってみようか」と言うと俺は転移を発動させる為にリ

「俺とキスしてくれた時の事を覚えてる?」

アはリディアの顔に自分の顔を近づけていき唇を塞いだ。そして、目を閉じていたリディアがゆっくりと目を開けると「ここは何処ですか?」

「ああ。今はまだ何も思い出さなくて良い。そのうちに思いだすと思うからさ」

「そうですか」

俺は「今は、まだこのままでも良い。俺達の旅はこれから始まるんだから」と言うとリディアは 俺の腕を抱き締めてきて「うん。早く魔王を倒せる様に頑張らないとね」

「まぁ。焦らずにやっていこう。それと、リディア。今日はここでゆっくり休もう」

「うん。分かった。ゆうさん。私、お風呂入りたい」とリディアに言われて俺は アイテムボックスの中に入れている物を思い浮かべていくと。

石鹸やタオル、着替えなどを出していきリディアと一緒に脱衣所で服を脱ぎ始め 俺はリディアの背中を押してお湯に浸からせてあげるとリディアの体を

「ゆうさん。お願いします」と言われたが俺には女性の裸を見た経験が無いので 戸惑っているとリディアに「やっぱり私、一人で入るね」と言われた為、俺は浴室から出ていくことにした。そして俺の体を洗い始めてると俺の心の声が聞こえていたのか、「えっと、ゆうさん。ゆうさん。こっち見ちゃダメです」

と、声がしたので、慌てているリディアの様子を妄想しながら体も髪も全て洗った。その後、リディアに髪を乾かしてもら

「よし。綺麗になった」と言うとリディアは鏡を見ながら「ありがとう。ゆうさん。これでまた旅を続けられる」とリディアが笑顔で言ってくれた

「そうだな。明日からはまた野宿が続くけど。明日に備えてもう寝るか?」

と俺は提案すると「うん。ベッドに横になって。一緒に寝よう?」

と言われたので「一緒に?それはちょっと恥ずかしいな」

と照れくさそうな感じで言うが、そんな様子も一切見せることは無く「うん。ゆうさん。来て」と、リディアに言われてしまうと俺は、仕方がなくリディアの隣に並んで眠りについた 次の日の朝になり目を覚ますと隣ではリディアが気持ち

「ん~ゆうさんおはようございます」とリデアが言うので「ああ。リディア、おはよう」と、リディアは起き上がり部屋の窓を開けてから、大きく背伸びをして「ふぅ。ん?良い匂いがする」と言い出したので「ああ。そういえばリデアが、朝食の準備をしているんだろうな」と俺は呟くと、服を着替え終えると部屋を出ようと扉を開けたのだが 目の前には、メイドの格好をしたリネアさんが「あ、ユウト様、朝食の準備が出来ております。食堂までご案内いたします」とリネアさんに言われると俺はリネアさんの後について行くのだが

「そういえば、リーザスの町では宿屋に泊まりましたが。ここの食堂には初めてですね」と俺がリネアさんに向かって言うとリネアさんが「はい。ここは王族の方が使う食堂となっておりますので」と、リネアさんの話しを聞きつつ、俺は食堂に到着するとそこにはリーリア、レリオンが居て俺はリデアとリネアと三人でのんびりとした時間を過ごしていると そこにリネアと同じ服装を着たリアナが現れた リリアナ達はリーリアの事を、お姉ちゃんと呼んでいたので

「おねえさま」と言っていたので俺も「え?」と、困惑しているとリネアさんが

「この方は、リーリア姫のお母上の方であらせられます。この方は王妃であるリーラ様の妹君に当たり、リーリア王女の母親のレティア妃と姉妹にあたられまして。この国の王位継承権第一位のレティナ=レリウスと申します。」と 自己紹介をしてもらえた。ちなみに、この世界には苗字というものは無いので名前は個人名だ 俺はとりあえず、挨拶だけ済ませて、その場は、そのまま終わりを迎えた そして俺とレティナさんは二人でお茶を飲みながら、会話を交わすことになったのだが

「ところで。レティはどうして俺に付いて来たいの?それにリリアナは?どうせついてきてくれるのなら一緒にいて欲しいんだけど」と俺が問いかけてみると

「リリアナ達は、私がゆうくんの元に行きたいと伝えても「私も一緒に行きたい」と 言っていましたが。リリアナ達を危険な場所に連れ出す事は出来ませんし。ゆうくんの邪魔にもなりたくなかったので」と 寂しそうな表情で話し始めたので俺は「そっか。リリとリアも、俺に迷惑かけたくないって思ってくれて、それで離れていったのか」と俺が少し落ち込むように呟くと レティは慌てながら「ち、違うのよ?リリアナとリリが、お兄様を嫌いになんかなっていません。リリアナはただお父上が魔王軍に殺されたのだから、次はお兄様も殺されてしまうかもと、それが心配だったので。リリもリアナに何かあったらと気が気ではなかったんです。それで私だけでもとゆうくんの元に」

と、レティが言うと「リディアもそうだよ」

「ゆうさんが傷つく所を見ていられない」と、言い出して

「私、リリアもリリも大好きなのに、二人が、ゆうさんと別れる事になるくらいなら」

と言って泣き出してしまったので、俺は優しく抱きしめて「ごめんな。俺の勝手なお願いで辛い思いをさせて」と謝る すると、リディが涙を浮かべながらも俺の目を見つめてきて、そして

「ううん。私は大丈夫だよ」と一言、言葉を発した 俺は「無理しないで。辛かったんだよ。リディアは優しいからさ」と言うと「うん。ありがと」と言ってくれた

「じゃあ。そろそろ出発しようか?」と俺が立ち上がりリネアさんに声をかける

「はい。準備は既に整っております」

と、言われてしまった 俺は皆の方に振り向き、それぞれに向かって言葉をかけていく

「これからは、俺一人じゃなく皆と行動する。俺もまだ分からないことが沢山あって皆に頼ると思うけど宜しくね」と、俺は告げて頭を下げる それに続いてレティナさんも同じ様な事をしてくれたので、なんだか、 家族のような感じになれた気がして凄く嬉しいと感じた こうして俺達は旅を続ける為に新たな町へと向かうのであった 朝早くに起きた俺は、外に出た そして朝の陽ざしを浴びながら軽くストレッチをしてから

「じゃあ、行ってくる」

リデアに、声を掛けて、そして、俺は駆けだした 俺は走りながら昨日の事を思い出しながら、これからの旅の事を考えて、心の中で呟いていた

(本当にリデアが俺の妻の一人になるとはな)と、リデアの可愛らしい寝顔を思いだし、つい頬が緩んでしまう

「って、何考えてんの?俺は」と自分でツッコミを入れてみる 俺は、しばらく走っていると 遠くの方から大きな声で叫び声が聞こえてきたので俺は立ち止まり周りを警戒して警戒しつつ声の聞こえた方向に向かった そこには、数人の冒険者と思われる人影が魔物と戦闘中だったのが見えた 俺は魔物と戦おうとしていた男達の肩を叩き話しかけた

「おい。大丈夫なのか?あんたらだけでこんな強い魔物と戦って?」

俺の言葉

「すまない。助かる!お前さん、もしかして魔法が使えるのか!?」

「一応だけどな」と俺は言うと杖を握りしめ詠唱を唱え始める 俺の魔力の高まりを感じた男が俺に向かって叫んだ「援護を頼む!」

「任せておけ」

「俺達はこいつを食い止める。その間の奴の注意をひきつけてくれ」と 言うと同時に俺は、雷の魔法の呪文を唱える

「我の呼び掛けに応じ敵を穿つ神の一撃を今ここに顕現せよサンダージャベリン!」と言い放ち 俺は、空に向かって右手を突き出し 巨大な雷の槍を放ったのだ それは一直線に飛んでいき。上空で破裂

「グギャア」という悲鳴とともに落下してきたので俺は剣を抜き構える そして落下してくる魔物に対して切りつけた

「ガアッ!」と叫ぶ魔物 俺はさらに何度も切り裂く すると魔物の体が真っ二つに裂け、血しぶきをあげ倒れ 動かなくなったのを確認して、すぐに俺は仲間の元へと戻っていった すると男は驚きつつも感謝の気持ちを込めてきた

「ありがとうな。あの数の魔獣を倒してくれて。俺はギルドの者で」

と男の人が、自分の名前を名乗ったので

「ああ。気にすることはない。困った時はお互い様だからさ」と俺は答えると 俺は後ろを振り返り歩き始めようとするが、その時に俺の腕を掴んだのは一人の女の子だった その娘が「ちょっと待ちなさい。あんた、私を助けなさいよ」と偉そうな態度で言ってきたので、俺は無視して行こうとすると「ま、待てよ」と言われてしまい。もう一度、俺の方を向かせてから「ありがとう」とお礼を言い、握手を求めてきたので俺は素直に応じたのだが。彼女は突然俺

「ねぇ。ちょっと。私の奴隷にならない?」

と言い出した 俺は「嫌だよ」と断ったがそれでもしつこく言って来たので俺は彼女の手を離して 俺は再び歩こうとしたその時だった

「ちょっと、逃げないでよね。まぁいいわ。今日のところは見逃してあげる。また会いましょう」と少女は呟いて何処かに去っていった

「はぁー」と俺は溜め息をつき それから改めて俺は旅を再開することにした 暫く進むと

「ゆうさん。ちょっと、止まってください」

とレティナさんに止められたので俺は足を止め振り返ると、目の前には、数匹の狼がいた 数は三匹。こちらの様子を伺っているようだな

「じゃあ、リディアとレティに任せる」

と俺が言うと、リディアが一歩前に出ると

「では、私が相手をしましょう」とリディアが言う レティスも、「じゃあ。私達は見学でもしています」と言い出すと俺の隣に来て座った 俺は二人を見てから

「わかった。二人は、俺の後ろに居てね」

と言うと俺は、ゆっくりと剣を抜いて、前に進んで行く

「じゃあ、やるよ。」

と俺は剣を構えながら呟く すると レティが「リデアも戦いたかったら、行って良いからね?」と伝えると

「えっ?」と言いつつもレティアが

「じゃあ、私は見ているだけにします。いざとなった時の為にも体力を残しておかないと」

と言って俺の横に立つ。そしてレティも「私もそうしようかな」

と言って俺の横に来てくれたので 俺は三人で狼と戦う事になったのだが やはり三対一というのは少し卑怯だと思う だってこっちにはレティナさんがいるんだから、もう少しは楽にいけたはずだろう?

「ゆうさん。そろそろ終わらせちゃいませんか?」とレティナさんに言われるので

「そうだな。流石に面倒になって来た」と俺が呟いたのを聞いたリディアは「私も賛成」

と言いながら剣を抜いたので俺はレティ達に視線で合図を送って攻撃を開始することにした

「じゃあ。いくぞ?」

と俺は言うと剣を振り上げ斬りかかると、それを見たレティが炎の矢を放ってくれたので俺はそのまま剣を振るう。するとその剣撃は、見事にヒットし狼はその場で倒れこんだ。それに続きリディアも攻撃を行うが一匹仕留めきれず。もう一匹は何とか倒せそうだったので俺はリディアの援護を行った。俺の魔法でレティの攻撃と合わせて最後の狼は倒れる。その様子を見届けてレティが近寄って来て、「お疲れ様です」と俺を労ってくれて、俺とリディアはお互いに顔を見合わせて微笑んだ 俺はリディアの剣技に見惚れていた その美しさ

「美しい」と思わず口にしてしまい。リディアは俺が言った言葉を勘違いしたようで 恥ずかしそうにして俺を見てきたので俺は「リディアは本当に凄いよ。剣がまるで踊っているみたいで綺麗だよ」

俺がそういうと、更に顔を赤面させて俺から離れて行った 俺はそのリディアの態度に疑問を感じつつ 残りの2体の狼の素材を回収しようと思った矢先、俺の前にリディアが立ちふさがり、リディアが何か言いたげにしているようなのが分かったので「どうした?」

俺がそう聞くと リディアは下を向いてしまい、そして「私にもやらせてください」とリディアがお願いをしてきた

「わかった。ただ無理はするなよ?あと絶対に一人で行動するな」

と俺が忠告するがリディアは真剣な眼差しで俺の事を見ながらコクリとうなずき 俺はレティ達と共にリディアの様子を観察する事にした 俺とレティナさんで1体を、リディアで残り一体を相手にする事になった そして俺はリディアが、どのように動くのかが気になったのでレティナさんと一緒に見守っていると、俺が思っていた通り、リディアの剣は軽やかな動きを見せ、相手の動きに合わせて上手くかわしながら、隙あらば攻撃を加えていく その光景を目の当たりにしたレティアさんは

「あれ?リディアは剣術なんて習っていたかしら?」と不思議そうな顔をしながら言うので、俺は「確かに」と納得してしまった そんなことを俺達が話している間も リディは次々と相手を切りつけ、追い詰めていく 俺はそれを見守りながら

(やっぱり、リリアに似ている気がするんだよな)

と思っていた だがリアナの事は俺しか知らないからリデアの前で、リリアの名前は言わないようにしていた そして、あっという間に

「これで終わりですね」

リディアの一言で、決着がついたので俺達は倒した狼の処理を行い。そしてリデアにリディアの強さを聞いてみたが。答えを聞くまでもなく「あの子が負ける事はない」と言っていた。

俺はその後にリデアのステータスを覗いて見ると レベルがかなり上がっていた なのでリデアに、レベルが高いからといって油断しない方が良いと思う。と言ったら、リデアに怒られてしまったが、リディアの強さに感心しており、自分とは比較できない。と自信満々に言っていたが。それは俺には全く意味が分からなかった。

「それじゃ。次の目的地に行こうか」と俺がみんなに話す

「えっと次はね。ここを右に曲がった先に行けば着くはず」とレティアが案内をしてくれたので 俺は「ありがとう。レティは頼りになるな」

と俺が言うと

「へぇ。この私の事を頼りにしてくれるんだ?」

「当たり前じゃないか。これからもよろしく頼むな」

「まっかせてよ」と胸を張って自慢気に言うのであった 俺はリデアに頼んで、リディアの装備をどうにかする事にした。

俺のアイテムボックスの中に、まだリネアから受け取った武器が残っているのを思い出したからだ 俺の武器は、今現在使う事が出来ないのと。防具も着れなくなっているが、武器

「刀と盾なら大丈夫だ」

俺が持っているスキルは、全て封印されている為。

俺も今の装備を使うことが出来ない状態なのだ

「まず、俺の服だが、これは、もうボロ雑巾のようになってしまっているので新しく着替える必要があるんだ。」と俺が話すと

「わかりました。それで私は、どんな服を着ればよろしいでしょうか?」とリデアから質問をされるのである。俺はそれを聞かれたので少し考えてから。

「リディアって、俺よりも身長が低いんだよね?」と俺は聞く すると「多分だけど150センチないと思います。私の背丈はかなり小さい方だから、今までに男性からも馬鹿扱いされて嫌なことばかりだったんです。それに私の見た目が、幼い子供みたいな感じがするので、いつも、バカにされたり。虐められたりするんです」と言ってくるので 俺はそれを聞いてリデアに対して何かしてあげられないのかなと思ってしまう そこでふと。リアナの事を思い出す。俺の妹も、背が低く、小学生のような幼さを残した少女であり、妹とリデアは、年齢的には同じくらいだから。多分だけど、同じような環境で育ったのではないかと思い。リデアがどのような生活をしていたのか、興味が湧いてきたので、聞いて

「あのさ。一つだけ聞かせてほしいんだけれど。君はこれまでずっと一人で暮らしてきたのかい?」と聞く 俺の言葉を聞いた彼女は「そうね。私が産まれた時からずっと一人だった。でも寂しくは無かった。お母さんも居たから。それとね、お母さんはね。よく私に絵本を読んでくれて、私の事をとても大切に育ててくれた。」と話し始めると レティアが突然泣き出し「ごめんなさい」と言いながら リデアを抱き締めたのだった 俺は二人を見ていて「もしかしたら」と思ったので リアナから譲り受けた リデアに渡すべき物があったのだ

「あのね。これを貰ってほしいんだ。リネアからのプレゼントらしいんだけどね」

俺がそれを渡すとリデアはとても驚いた表情を浮かべて。それを手に取る リデアが手にした物を俺も確認したが 俺はそれが何なのかはわからなかった

「ねえ、ゆう君。この指輪は何なの?」とレティが尋ねてくるので

「これは、リネアからリデアに、何かあった時の保険として渡してくれと頼まれていてね。その効果はね、自分の身を守る為にも使えるが、誰か大切な人を護りたいと強く思うことで、その効果を発揮するように出来ているんだ」

「そうなのかー?リネアさんって、本当になんでも出来るんだね」

「うん。私もそう思うよ。この世界は、ゲームみたいになっているって言ってたからね。もしかしたら私達はゲームのNPCみたいな存在かもしれないって」と俺が冗談交じりに話すと

「そういえば、私達の容姿って、私達は現実世界の姿そのままなんだよね?ということは。私達の存在はこのゲームを作った人達によって作られたってことなのかな?」とリディアが呟くのを聞いた俺は、リネアに聞いていた話をリディアに伝えたのだった。

それからレティスが俺に近づいてきて、「ゆうさんは、私達の事についてどう思ってるんですか?やっぱりNPCですかね」とレティは問いかけてくる

「俺は、君達には悪いと思っている。俺はね、この世界での生活が楽しいと感じていたんだ。それにね、こんな俺を受け入れてくれて嬉しかった。だから。俺は、今度からは。君達に俺の全てを捧げるつもりでいる。そして、俺は誓う!絶対にリネアさんとリネアさんの仲間を助け出す!」と言って俺もリデアと

「そうね。今更だけど、リネアさんと出会えて良かったって思うわ」

「そうだね。今度、皆でリネアさんに会いに行きたいね」と二人が言うと、「ああ。俺も、リネアさんの所に一緒に行きたかったんだ」と言うと リディアが、「はい。そうしましょう」と俺が行く事に同意するのである 俺達は、街に着くまでの間、リネアの事を想い。

リネアとの再会を果たした後どうするか話し合ったの

「それでだ。今後の旅の方針としては、レベルを上げていこうと思っているんだ」

と俺が提案すると リデアが、「そうね。確かにその方がいいかも」と俺の提案に賛同してくれるので。俺とレティアは

「賛成だね。確かに、このままだと不安だよ。リネアさんもきっと待ってると思うから早く助け出したい」

「それに。俺達の目的はあくまでもリネアの救出だ」と 改めて、目的を口にするのであった そして俺はリデアとリディアに。

リネアのスキルや能力については伝えず。リネアと初めて会った時に、彼女の力を借りることで。

元の世界に帰ることが出来るようになったと 説明をしていたので、俺達3人がリネアの力を使えば、元の世界に戻れるという事は伏せたまま 話を進めることにした そして、俺達が、今後、何をしていくべきかを、 みんなで考えようと俺が言うと リディアが、「あのね。ユウスケさんは。今。レベルがいくつなの?」とリデアが俺のレベルを聞きたがっているので 俺は、「えっ。えっと。今ね、今はレベルが1だよ」と言うと 二人は驚いていたのだが 俺は続けて、「でも。大丈夫。俺にもレティナがいるし。それにね。リネアの加護もまだ効いているから、リネアの能力も使う事が出来るからね」と説明すると リデアが「えっ!?それって。どう言うこと?」

と俺に疑問をぶつけてくる 俺は「ああ。俺も詳しくは知らないんだけどね。俺もレティナから聞いた話なんだが、レネアの持つスキルの中で、俺に有効なものがあるんだ。ただ、この世界に存在しているものは、使えないらしく。異世界からやってきた者のスキルしか使うことが出来ないらしいんだ」と話すと、リデアは、納得しているようで 俺の説明に「なぁーんだ。そういうことか。てっきり、ゆう君にチート系の能力があるのかと思って心配したよー」と言っていた それに対して、リディアが「もしかしてリデアも?」

リデアが「そうなんだよ。実は、私のお姉ちゃんも、私と同じように異世界から連れてこられた人間でね。その人も。リネアさんに加護を受けていたんだよ」

「じゃあ。やっぱり、姉妹って似てるのね」と リディアが微笑みながら、リデアの方を見るので 俺達は、リデアとリデアの姉が、どんな人物か気になり、お互いに紹介をすることにした 俺は、リディアに「ちょっと。トイレに行ってくる」と 伝えると、「えっとですねー、ここを出て右に行った所ですよ。間違えても、そのまま進んでいっては駄目ですからね。戻ってこれなくなりますから」と教えてくれてから リデアも、リデアの姉がどういう人だったのか知りたくて仕方がないようなので、レティアを連れて、俺達は一旦別行動を取ることになったのである 俺はリネアから貰った、武器と防具を身に付け。

リネアから授かった武器を腰に差し、レティとリアナの防具を身につけて、俺は今 リネアの武器を装備しているので

「よし。じゃあ行こう!」

と言い、俺達はリデアの姉の住んでいる村に向かって 出発することになった リデアからの情報によれば。この村の村長の家に住んでいるはずと教えてくれたので、まずは、そこへ向かうことにすると。俺達三人の目の前には。

大きな門があって、俺達は。門の近くにある小さな入り口を見つけ。そこから入ることにした 中に入ると そこには。普通の家が沢山建っていて。人も多く暮らしているので 俺達は少しだけ驚いたが。それよりも驚いたことが一つあって。俺達は村人全員に話しかけられ、挨拶を交わしていくのであった。

俺達は村人の人達と軽く談笑をしながら進んでいくと。

一軒の家の前に着き、そこで

「あのね。ここはリデアの住んでいた家でね。ここに居るはずだからね」と言ってくれる 家の扉を開けると。

リデアのお母さんらしき女性が出てきており 俺とレティスは

「初めまして。リネアさんからの依頼で来ました。私はレティスといいます。こちらがユウスケと言いまして。その横に居る子が。リアナちゃんと言って。リネアさんが、私たちに依頼を出した方です」

「どうも」と俺は頭を下げる リアナは俺の横で小さくなってるけど。

そんなに緊張する事ないのにね リデアの母らしき女性は

「あらまぁ。あなたたちが依頼を受けてくれた子たちなのね。ありがとうね。でもね、リネアはここには居ないのよ。あの子は私に、自分がもし、何かあれば。ここを訪ねてほしいと。自分のお墓のある場所を伝えていたのよ」

「それは。どこにあるんですか?」と俺が尋ねると

「この先のね。山の中なのよ。案内してあげるからついて来て」と言われて リデア母について行くと、俺達は墓地へ辿り着く その墓地には多くの墓石が並んでおり リネアの墓を見つける事が出来たのだった。

「リネア。やっと、ここまで来たのね」と 涙を流しているリデア母に対して

「お母様は。リネアさんが亡くなられて、ずっと一人でこのお墓を守り続けて来たのね」

とレティアが言うと。

「そうね。私がリネザを守っていくのよ。私に何かがあれば、私の娘にこの村に来てもらいなさいってね。だから。レティアさんが娘なら、リネアに会えたのも。運命だったのかもしれないわね」

「はい。私には双子のお姉ちゃんがいるんですけど。私とは正反対な性格で、私よりも強くて優しいんです。ですから、私の事をよろしくお願いします。お母様!」と言ってレティアは泣いていた

「えぇ。わかったわ。それと。これからの事だけど、レティスさんとリデアの2人はどうするの?あなた達も一緒に暮らしませんか?」

「いえ。私達は冒険者として、この世界で生きていますので、リデアが私達と暮らすと言うまでは。この村にいると思います」

リデアは少しだけ悩んで それからしばらくしてから、「うん。一緒に暮らさない?」と リデア母は、少し寂しそうな表情をしていたが 俺達に、「今日はこの家に泊まって行ってね」と言われたので 俺は「はい。わかりました」と答えるのであった。

「リデアは、この村にしばらく滞在するのか?」

「えっ?私達はリネアさんのお墓にお参りをしておきたいから。数日ほど、この村の宿に泊まろうかと考えているけど」

とレ

「じゃあ俺もそうしようかな。リデアは、どこかに部屋は余っているか?」と 俺は聞いてみた。「あっ。じゃあ、私と同じ部屋にする?リネアもきっと喜んでくれるよね?」「いや、さすがにそれは無理だろ」

リディアが、「別にいいんじゃ無いでしょうか?」

「そうね。リデアとリディアが同じ部屋で暮らすと言うのも面白いわね」とリデアの母親は 笑ってから「私も、レティアさんの事を応援していますから」

俺はリディアを見ると、「リディアもいいの?」

「もちろんですよ。リデアが幸せになってくれれば、私も嬉しいから」と言うので 俺は、リデアに

「それなら問題ないか」と言うと リデアは嬉しそうにしていたのでした。そして それから俺達は リデアの母親と別れ。レティナと一緒に、この世界に残ることに決めたリデアも一緒に。宿屋を探すのであった そして、俺達は宿屋を見つけて一息ついていると

「ねぇ、リディアはさ。どうして。お城に来たときに。お姉ちゃんと私を置いていったの?」と聞くので リディアは、少し暗い顔をして

「あのね。お父様にもお話したんだけどね。実はね。あの時、私とリデアと。それから、もう一人の妹と暮らしていたんだけどね。ある時に。あの国の王がね。私達が暮らしていた国に。攻め込んできてね。あの時は本当に死ぬんじゃないかと思ったの。お姉ちゃんが頑張ってたから。私も頑張ろうと思ってたんだけどね。やっぱりね、怖いんだもん。お姉ちゃんも本当は怖かったと思うんだけど。でもね。私の事を心配して、守ってくれたの。それからすぐにね。私もリデアも気を失って。次に目が覚めたときにはね。あの王都から離れた場所の小屋の中にいてね。それで、そこに、リネアと、あと一人。リネアより歳上の女の人が居てね。私は最初誰なのか分からなかったんだけど。でもね。そのうちに、リネアが教えてくれてね。それで。私は、二人の姉妹になったの。それからはね。みんなが一緒だったから楽しかったし。リネアがね、たまにだけど。元の世界に戻ることが出来たんだよって教えてくれてね。それがとても嬉しいことなんだって言うから、それを見ていたい気持ちもあってね。でも。お姉ちゃんは。元の世界の事も大好きなんだよって、言っていたから。私は。やっぱりね。ここで生きるしかないって決めたの」

「そっかー。大変だったね」とリデアは言ってくれたので

「うん」と答えたので

「そうだね」と言ったのだが。リデアは

「うーん」と考え込み始めた 俺は「どした?」

「ゆう君ってね。リディアの本当のお姉さんに会えるかもだし。もしも。向こうに戻ったら。もう家族には二度と会えないかもしれないんだよ?」と言われ 確かにその通りだ 俺はどうしたいのだろう? 俺の家族はどうしているのだろうかと

「とりあえず、今は考えなくても良いや」と言う すると、レティナが「そう言えばさ、ゆう君は。どうして、異世界から来たんだろ?」

と聞かれ

「俺にもよく分からない」とだけ答えた すると、リアナが「ご主人様が。勇者召喚で、呼ばれたからですか?」

とレティナが

「そうなの?」

俺は首を横に振った

「俺は何も出来ない。俺はただ、いつも、誰かに守られてきた」と言うと。

リアナが

「じゃあ、今度からは、私たちに守らせてくれないかな?」と レティは微笑みながら「そうだね。私はゆう君の力になりたいから」と言っていた すると、レディアは「私もね、ずっとゆう君の力になりたかったから」

俺は、みんなの顔を見つめると。

みんなは笑顔を俺に向けてくれる

「俺はどうすれば良い?」と俺は尋ねると

「どうしたいのかな?」

俺は少し考えて「俺にできることって、あるのかな?」

するとレティアが

「ゆう君なら、きっと出来ることが沢山あるよ。だから大丈夫だよ」と リデアは

「ゆう君なら、どんな敵が来ても勝てるから、心配いらないよ」と言ってくれたので 俺は「ありがと」と言うと。

俺も、いつかは、大切な人を守りたいと思えたのだった 俺とレティスは二人でリネアの墓を訪れていた。リディアは リネアの墓の前に立ち祈り続けているので、レティスは俺の方を向いて「ありがとうございます。お兄ちゃんのおかげで、お姉ちゃんも喜んでいるはずです」と言うので、俺は「そうかな」

レティスは、目を瞑り手を合わせて「リネアさんにお会いできて良かったです」と言って、しばらく経ってから目を開く それからはレティスが持っていた荷物の中身を見せてくれた。その袋の中には食べ物とか服など

「これ全部もらっても良いんですか?」と聞くと「えぇ、どうぞ」と言うので、俺は遠慮なくもらう事にしたが その時に、レティアがこちらに向かってきているのが見えたので「俺達は先に帰っておくな」

「分かりました」と言うので俺達は、その場を離れることにしたのである それからしばらくしてから レティアと合流したので、俺達は宿に帰るとしようと思っていると レデアが、俺達を呼び止めた

「あっあのね、リディアの事で。少しだけお願いがあって。これからも、リディアを、私の妹を。守ってあげて欲しいの。私じゃあ、あの子を幸せにしてあげられないみたいで。リディアの傍にいてくれるだけで良いの。私じゃあ、駄目みたいなの。だからさ。リディアの事を守ってほしいなって思うんだ。お姉ちゃんとしては、リディアに好きな人とかがいれば。諦められるけどさ。リディアがね。お兄ちゃんのこと好きになっちゃったらさ。諦めることが出来ないから」と言われて。

俺は「分かった。俺はリディアが困っていようが助けてやりたいと思うし。それに。俺は、あいつに嫌われていないはずだから」と答えると。レティアが 俺の頬を引っぱたくので 俺は、いきなりだったので何が起きたのか理解できずにいると 俺が叩かれた理由を 教えてくれたのはレティアではなく リディアの方からで 俺がリティアの方へ向くと、俺の方へ駆け寄ってきてから抱きついてきて「バカ! ゆう君は大馬鹿なんだから!」と言うので

「すまん」

リディアが 泣きながら「私がいつ、嫌いなんて言ったのよ。私はずっと、ずっと前から。あなたの事が大好きだったんだもの。あなたに優しくされると凄く嬉しくて。あなたと一緒に居るだけで幸せなのよ。それをあなたに否定されるのが一番辛いのよ」と

「ごめん」と言いつつ俺は、泣いているリディアの頭を撫でてやった。リディアが泣き止むまで、しばらくそのままの格好になっていたが。しばらくしてリディアが落ち着いたようなので。

リディアの背中を軽く叩きながら

「ほら行くぞ」と言うと、

「はい」という声が聞こえた。俺はリディア

「俺とリティアはしばらく別行動を取るけど、また会おう」と俺が言って。リディアから離れると、

「はい」と返事を返してくれたので。俺とリティアはそのまま歩き出した。俺はレリオンの街の中を見て回ろうと思い。リディアが付いてくるので、リディアの手を引いて 街をぶらつくことにした

「リディア、俺さ。まだよく分からんが。それでも、俺はお前の事を幸せにするから。リディアが悲しんでいたりすると、どうにかしてやりたいって思えるぐらい。俺は、お前を大切に思ってるんだから」

俺は恥ずかしさを紛らわす為にそう言うと。リディアが嬉しそうに微笑んでくれて「ありがとう。お姉ちゃんがね。お姉ちゃんが言ったとおりね。ゆう君なら、私の事大切にしてくれるし。私を絶対に幸せにしてくれますよね。ゆう君は。そういう人だもんね。そんなところが。お姉ちゃんは大好きなんだから」と言われたので 俺は「俺がお前を泣かせたのに。俺は、お前を幸せにしたいし。お前と一緒にいられて楽しいからな。俺はお前が、他の誰よりも一番好きだぜ」

「わ、私もですよ。ゆう君の事、世界で誰よりも、誰よりも。愛していますから」とリディアはそう言って 顔を真っ赤にしながら「でも、どうして、さっきお姉ちゃんの目の前で言ってくれないの?」

俺は 何も言わず、リディアを抱き寄せてから 唇を重ね合わせようとした その時 リディアは何かを察したかのように後ろを振り向いたので俺もつられて振り向きそうになるが、俺が見たその先にある物はリディアのお墓しか無い 俺は どうしたものかな?と思っていたが 俺が見ている光景を、その光景を、その瞬間を見ていたレティナが「ゆう君」

「あぁ、分かってる」俺はリディアを連れて走り出すが間に合わないかもしれない。そう思いながらも、少しでも可能性があるならばそれにかけてやろうと思ったのであった

「ご主人様?」とリアナは疑問の声をあげるので

「リアナ、今から、この部屋を出ていくが。お前は俺の味方でいてくれるか?」

とリアナに問いかけてみると

「もちろんです。ご主人様にどこに行くとしてもついて行きますよ。だって。リアナのご主人様なのですから」

と笑顔でそう答えてくれる そして俺達はすぐに宿屋を出るのだが。リディアはまだお姫様の恰好のままだし。俺も着替えてはいないので、かなり不自然に見えるだろうな 俺はリディアの手を引き 街の中を走り続ける そして俺はリネアに買った武器を売った武具店に駆け込むと店主が出てきて俺達に話しかけてきたが

「今は時間が無いので、あとで買い戻しに来るから!」とだけ伝え 俺とリディアは裏口から飛び出していった そして レティとレティスは二人とも俺達の様子を見ていたようで 俺達を匿ってくれたのである。その後。リディアには着替えを持ってきてやり 俺は俺の部屋でリアナと共に息を整えていたのである。

「ふぅー」俺が一息ついているとリアナが心配そうな顔で見てくるので

「大丈夫だよ」

俺はそう言うと レティナとレティが俺の部屋にやってくると

「ごめんね。まさか。あのタイミングで、リディアを狙うとは」と言うと。俺はリデアが狙われた理由は分かっているが レ

「私のせいで、リディアが危ない目に遭わせちゃってごめんなさい」と言うと レティがレティティアの手を取ってレティにこう言っていた「レティのせいじゃないよ。あの男がリディアを殺そうとしてたから。リディアは、自分を犠牲にしてまで、リデアを助けようとして、その結果。あんなことになったんだよ。あの男は、リディアの事も殺そうとしていたんだよ。それに。あの状況じゃあ。リディア以外の人を守りきれる自信が無かったし」と言うと レティティアが レティに

「どうして?なんで?私、もっと早く気づかないといけなかった。なのに。私は」と言うので レティが レティアに

「それは違うよ。リディアとリデアの命を危険にさらしたのはレディアの落ち度だけど。それでも。レディアは必死に考えて、その決断をしたんだから」と言うと。レティは涙を流し始めるので 俺は

「レティアは、レティーとリディアを守ろうとしたんだよな。お前ならきっと出来ると思ってたんだ。それに、俺達を守るために命を懸けてくれた。俺の大事な仲間がな。だから。もう、気にしなくて良いんだ。お前も十分苦しんだんだから」と言うと。

レティアが 俺の胸の中で泣いている。レティとリアナがレティアを抱きしめていて 俺はレティスとレテティアの方

「ごめんなさい。あなた達が守ろうとした人を危険な目に合わせちゃって」と言うとレティが「ううん。謝らないで。あなた達は、自分のできることを精一杯やってくれた。だから」と言ってきた 俺はリアナが持ってきてくれた紅茶を飲み干すと

「さっそろそろ、ここを出よう」と言って立ち上がる レティは「え?どういう事?」と言ってきていたが。俺が

「あいつらがいつまでもこの街にいるわけがないし。レティナが

「そうか」って呟いていたのが印象的だったが。レディアが攫われたのも俺達が原因だろうし」と俺が言うとレティアは「そんな」

「だって、私がリディアを襲わせたんだもの」と言っていたが 俺は「レティが悪い訳でもないし、俺だってリディアが襲われている所を見た時に冷静に行動できたかって言われると怪しいし」と俺の言葉を聞いたレティナは呆れたように溜息を吐くのだった。すると レテティアがレティナの耳元に近寄り 何か話しているようだった。

「はい。分かりました」と言っていて、レテティアがこちらに戻ってくるとレティが

「ゆう君。今から王都に向かっても良いけどリディアの事は諦めた方が良いと思う。いくら、私でも、王族の警備は厳しいから、手は出せないから」と言うと俺は「分かった。じゃあ、まずは一旦戻って準備を整えるぞ」と言って部屋から出ていこうとするので 俺は、リアナが「あの、ご主人様。一つだけ質問してもよろしいでしょうか?」と言ってくるので「なんだ?別に構わないぞ」と俺は言うとリアナは少し考えた後で「リディアさんは本当に無事なのですか?ご主人様がそう言う以上信じてはいますが。それでも、もしリディアさんの身に万が一の事があったら」と言うので俺は「リアナ。心配するな、俺を信じてくれ、リアナが望むことがあれば何でもやるつもりだ」

「リディアが傷つけられたりするぐらいなら俺の体が壊れた方がマシだ」と俺が言うと リアナが涙ぐみながら「はい。リディアを、お願いします」と泣きながら言っていると レティが俺とリアナを抱きしめてきてくれたので俺はリアナが落ち着くまで そのままの姿勢を保っていた 俺達はリアナをなだめ終えると俺の部屋で休憩をしているのであった 俺はリアナの入れてきたお茶を一口飲むと。俺の隣で一緒にお茶を飲む、リアナは不安な表情をしていたが俺は「大丈夫だって。リディアにはちゃんとお守りも渡してあるし、それに」

俺はレティを見るとレティが俺を睨んでくる

「レティも俺と同じだろ?」と聞くと レティは黙っていたが 俺の視線から逃れることができず観念して

「そうね。私の力も必要だと思うし。いざとなったら、リディアの力になって欲しいし」

「リディアにもしものことなんてありえないけど、私達は、一応、最悪の事を考えないといけないから」と言って リアナを励ましていて、俺はそれを見ながら、リアナも元気になってきたようなの

「そうですね。でもご安心ください。私が付いているのですから」

と言って、レティの事を撫でていた。

俺とレティの話を聞いていたのかリアナは、「リディアの事はリアナに任せてください!私とご主人様が居れば、リディアを助けるなんて朝飯前ですから!」と俺の腕を絡めてくるので俺はそれを見ているだけだった。

それからしばらくすると リデアのお腹が大きくなっていたのだ。俺の予想は当たっていてどうやら子供ができたらしい その事をレティに伝えると

「良かった」と言っており。

俺は「そういえば、お前の子供の名前は決めたのか?」

俺がそう聞くと

「もちろんよ。女の子だし」と言いながらレティがお腹をさすっている それからしばらくするとリデアは体調が良くなさそうで、 俺達は、リデァアに付き添いながら 王城に向かうのであった。

「あ、あれ、ゆうくん?おはよー」と言ってリデアが寝ぼけているので俺達は急いでリディアの部屋に向かい リリアとリディアに状況を伝える それから、しばらくしてリデアが お産をするらしく、リデアの部屋にはリネアがいた

「大丈夫ですよ。ゆうくん、ちゃんとリデアさんを応援しないと」と言って俺を引っ張るので仕方なく部屋に入るが それからリネアが「では。ゆう様は、部屋の前で、リデアの事をしっかり見てあげてくださいね」と言ってくるので俺とリアナが部屋の外に出ていくと それからしばらくして「痛いよー」と言ってリネアが扉を

「入ってもいいよ」と言ってきていた リネアは、「ほら、行きますよ」と言ってきたので リネアと部屋に入ると リデアは「はぁーはぁー」と荒い息をしており。俺は慌てて駆け寄るとリデアが抱き着いてきて「怖いよー。もうダメ」と言うので 俺達はリデアが落ち着いた後にリネアが

「赤ちゃん。産まれるから。ゆう君、手伝ってくれますか?」

と言ってくるので俺が「えっと、何をすれば良いんだ」と聞いてみると

「とりあえず。名前を付けて貰いたいんです。この子はゆう君の子どもでもあるんだから、リディアやリネア、リデアはもう決めてるみたいだし、私もね」

俺はそれから必死に考えていて、俺なりの答えが出たので

「よし。決めた。こいつには。俺達の世界を、いや、この子の名前を付けさせてくれ」と言うと

「良いんじゃないかしら」とリネア

「ゆうくんが一生懸命考えたんだもん」とリデア リネアは、「じゃあ、後は、お願い」と言って部屋を出て行った リディアが「ゆうさん」と言ってきたので

「ん?どした」と答えるがリディアは何やらもじもじしていて

「ゆうさんの、子ども、楽しみ」と言ってきたので、俺は

「あ、あぁ。そうだな」としか答えられなかった 俺が部屋から出て行く時 リネアが

「ふーん」と俺の方を見ていたので

「何だよ」と言うとリネアが「別に、なんでもないよ」とだけ言い部屋を去って行ってしまった。それから、しばらくの間

「頑張ったわね」と俺がリディアの頭を撫でていると。

レティナが部屋に入ってくる

「ゆう、ありがとう。この子をよろしくね」とだけ言ってくるので俺は

「まぁ、なんとか頑張るから。レティア、リアナの事を頼むぞ」と二人に声をかけて部屋を去っていくとレティアは俺の背中に向かって

「ゆう君、大好き」と言うので俺は 振り返り「当たり前のことをわざわざ言わなくても分かってるっての」と言うと。レティは微笑んでおり。俺は

「さっさと終わらせないとな」と呟くのだった。

それからしばらく経ち リディアの体にも慣れてきており、ある程度動けるようになった頃 俺はあることを思い出していた リディアと一緒に街を散歩しているときにふと気付いたのだが どうやら、俺達がこちらの世界に来たときの場所に転移するための場所があるのではないかと思い。リディアをその場所に連れて行こうとした時に

「え、なんですか。そこって」と驚いている ので、俺達はその扉をくぐり。しばらく歩くとその扉はなくなっていたの

「やっぱりあったか」と言うとリディアが「どうしました?」と尋ねてきたので

「いや、ここに来る前の扉を探せばリディアも元に世界に帰れるかもしれないって思ってたんだけど、ここが俺達が最初にいた場所で間違いないって確信できたって事」と言うとリディアは「えぇ、でも、どうやって帰るつもりなんですか」と不安そうにしていると 俺は扉のあった場所に手を触れ「大丈夫だ。任せろって、それより、俺達が出会った時の話を覚えているか?」と尋ねると リディアが

「はい、覚えています」

とだけ言って俺の話を聞く体制になっているので俺は「実は、その時の俺は今ほど、自分の力が分からなくて」と言ってリディアの反応を見るために黙っていたら リディアが「でも。私は今よりも、弱いですし」と悲しげに俯いていると。俺はそんなリディアに

「確かに今は弱くなってるかもな。けど。リディアには才能はあるし、俺が鍛えたら強くはなるはずだ」と自信ありげに言うと リディアは少し考えるようなそぶりを見せてから「私をもっと。強くしてくれますか」と真剣な表情をして いたので、俺

「もちろん。約束する」と返事をする それから俺は、少しづつリディアに魔法や戦い方について教えて行く まず最初にやったのは

「そういえば。俺はステータスを見ることが出来るようになったから」と俺はリディアのステータスを見てみたのだが。リディアは自分がどれだけ弱くなっているかを実感しており 俺は少し

「落ち込んでいるようだけど」と言うとリディアは俺に対して申し訳なさそうな顔をしてから「すみません」と謝罪をしていた。俺はリディアのステータスをじっくり見ており

(リディアのステータス)

()内は全て隠蔽されてい ましたが、スキルとレベルのみ見ることが出来 たので、それを説明してから。俺は

「俺に出来ることは教えるし、協力だってするけどな。けど。一番大切なのはリディア自身なんだ。だから、強くなりたいなら。リディアは自分でも色々と考える必要がある」と言ってから 俺はリディアの肩に手を置くと リディアが俺の顔を見上げてくるので俺はそのまま リディアを抱き寄せる そして俺は

「これからは二人で協力していこう」と言うと リディアは小さく「はい」と答えてから 俺に身を委ねてくるのだった 俺は、しばらく

「リディアの温もりを堪能してから 俺が離れるとリディアが 俺に何かを期待しているような目線を向けてきていたのに気が付いていたが俺はあえて気付かなかったフリをすると。

俺はリディアの手を取り ゆっくりと歩き出すと、 しばらく無言のまま歩いていると、俺達は目的の場所であるダンジョンに来ていた。俺が中に入って行こうとするとリディアが俺の服を摘まんで引っ張ってくる。俺が立ち止まると

「どうかしたのか?」と聞くと

「あの。ゆうさんは、本当に一人で攻略するつもりなのですか?」と 質問をしてきた。俺が、リディアの質問に対して 首を縦に振ると

「私を置いて行くつもりですよね?」

と言ってきた。リディアが涙をためながらも俺の目を見つめてきているが、俺が何も反応しないでリディアを見ると。俺がリディアに対して何かしらの反応を待っているように見えてきたので

「あぁ。悪い。まさかリディアがそんなことを考えているなんて想像していなかったから、ちょっとビックリしてしまって」と言って俺は苦笑いをしていると。リディアは安心していたようでホッとしているのが伝わってくる 俺とリディアが会話をしている間に 俺達の後ろに気配を感じた俺は、咄嵯の判断でリディアを抱きしめた。するとリディアがいきなり抱き着いてきて、俺に甘えて来ようとするが俺は、すぐに立ち上がってリディアを突き放してしまうと 俺は 剣を抜いて背後にいた魔物を斬りつけると 断末魔を上げてから地面に倒れていき動かなくなった。俺はその光景を見ながら「危ねぇ、もう少し気づくのが遅かったら」と言ってしまうと 後ろから

「ゆうさん」と言う声が聞こえたと思ったらリディアが俺の身体に飛びついて来たので。俺は慌てて リディアを離そうとするが リディアが俺の胸板を叩いたりしながら抵抗するので、俺は渋々と受け入れていた。それから俺は「とりあえず。落ち着いてくれ」とリディアに話しかけるが、なかなか俺の話を聞こうとしなかったが、俺に説得されると少しずつ落ち着きを取り戻していた

「大丈夫だったか?ケガとかしていないよな」と 俺が尋ねるとリディアは俺に対して

「ありがとうございます。怪我は、ありません。けど」「ん?」

俺が続きを言おうとしないので、俺が「どうかしたのか」と言って

「その前にゆうさん」と急かすように言われてしまうので俺がどうしようか考えているとリディ アがさらに

「ゆうさん。私をおいて勝手に死なないでいただけますか」と言いながら睨みつけてきた 俺はその迫力に押されてしまい、「はい」と答えることしか出来なかったが、しばらくして落ち着いた 俺とリディアは再び、俺達が初めて出会った場所に戻ってきた するとリディアが「ゆうさんは凄いですね」と俺に対して言ってきた 俺はリディアに「何がだ」と返すと

「こんな所に、たった一日で戻ってこれるなんて、普通はできませんよ」と言われ 俺は、「まぁな」と言いつつ。俺達の前に扉が現れた。俺達は恐

「ゆうさん。早く行きましょう」と言って俺の手を引いていくリディアを見ていたら、つい笑ってしまいそうになったので、リディアを少しからかうことにした。俺とリディアが扉の前で向かい合っていると 俺が

「リディア、お前はまだ子供だろ?だったら」と言ってリディアの事を抱きかかえる。するとリデアが俺の腕の中でジタバタと暴れ始めるが俺に力にはかなわない。リディアの事を下ろした俺が

「お前はここでお留守番だ。もしどうしてもっていうのであれば、リディアに認めてもらうんだな」と言うと。リディアが寂しげに「は、はい」と言っていた。それから

「絶対に無理だと思うが、一応忠告しておく。俺がいない間に襲われないように気を付けろよ」と言うと リディアが俺の方に向かって 走ってこようとしたので俺は

「あ、そうそう。この部屋に入るときはちゃんとドアに鍵をかけとくんだよ」と言うと 俺の言葉に ハッとした顔になってから 慌てるように部屋を出て行ってしま い。それを確認した俺は ゆっくりと部屋のドアを閉めて施錠をしてから 再び、扉の前に立って 手を当ててみると 先程までそこには何もなかったが。今は確かに、俺達の世界の時と 同じように扉が現れていて、そこを開くと元の世界に繋がっていた。俺達が元の世界に戻るために使った場所

「やっぱりあったか」

「さっさと終わらせないとな」

「任せろって、それよりも、俺達が初めて会った時の話を覚えているか?」

とリディアに聞いてみる。リディアは少し考えるようにしてから「はい、覚えています」

と一言だけ答える。俺は

「実は、その時の俺は今ほど、自分の力が分からなくて」

と言いかけるとリディアが突然、「でも。私は、今よりも、弱いですし」と呟くと、俺

「確かに今は弱くなってるかもな」

とリディアが少し 落ち込んだ感じで話すのを聞いて、俺は

「リディアには才能はあるし、俺が鍛えたら強くはなるはずだ」

とリディアに話し掛けてから、俺の気持ちを話してから。俺は リディアの肩に手を置く。俺の話を聞いたリディアは嬉しそうな顔をしながら

「私をもっと。強くしてくれますか」

と俺に尋ねてくる。俺は、俺の答えを伝えるために リディアの肩に置いた手を そのままにしてからリディアを抱き寄せた。

そして、しばらくの間、お互い無言の状態が続いた。俺に抱き寄せられたままで大人しくしている リディアを、そっと離すと、俺は

「これからは二人で協力していこう」と提案すると、リディアも小さく 俺の事を信頼するような目で見つめて

「はい」と返事をしたのを確認してから。俺は

「リディア。俺はリディアのことを守ってやりたい。だから、俺にリディアのことを守らせてくれ」と言うと リディアが「わ、私のことをですか!?そんな、私も。ゆうさんの事を守りたいんです」

と言うが。俺は首を横に振りながら

「俺は、リディアを守るよ。リディアは俺の大切な人だ。俺も、自分の力でリディアの事を全力で守る」と言うと リディアは俺に抱き着くようにしてきたので 俺は そっとリディアの頭を撫でると しばらくすると リディアは俺から離れたので、俺達は

「行ってくる。すぐ帰ってくるから、心配しないでいいからな」と言うと リディアは笑顔で俺の背中を見送ったのであった。それから、俺達はダンジョンの中に入ると俺は、いつも通りに

「よし、行くぞ」と言って、俺達は先に進んでいく 俺の後にリディアが続く形で俺達二人だけの探索が始まったのであった。

しばらく二人で歩き続けて しばらく歩いていたのだが、 俺はリディアに声をかけると、リディアが

「はい」と、小さな声で答えたので俺は 振り返って

「リディアは、俺と一緒にいて不安になったりはしないのか?」と質問をしてみた

「どうして、そのような質問をなさるのですが」

リディア

「そりゃあ、リディアの事だからな」

リディア

「え、ゆうさん。それって」と、リディアが顔を赤くしながら言って来るのを見て俺は リディアの顔が赤くなっている理由を察した俺は 俺が、慌てているのをリディアは見て笑い始めた。俺は、その光景に呆れていると

「冗談ですよ」

リディアがそう言いながら微笑んでくれると

「そうだよな。はは」と笑い飛ばして、それから、 俺が

「じゃ、改めて行こうか」とリディアに言うと、俺とリディアは再び、進み始めていった しかし俺とリデアが、

「おーい」と、俺とリデアが声を合わせて呼ぶと、リディアが慌てて俺達に近づいてきて「ど、どうしたんですか?」と 聞いてくる。

俺は

「さっきはすまなかった」と頭を下げると、 リデアも

「悪かった」と謝っていた 俺達はリディアを一人置いてきたので心配になって 戻ってきてみたところ 俺達の後ろの方で リディアは、ずっと立ち止まっていて俺達が来てくれたのが とても嬉しいらしく。リデアがリディアに近付いて行くと「姉様」と言って、リデアの方に勢いよく駆け出して行ったので俺は、 二人の

「おかえりなさい。姉様」と言うのを聞いて 俺は

「あぁ。ただいま」とリデアの事を迎え入れようとしていた。すると俺の方へ二人が寄ってきた

「ゆうさん。お久しぶりです」と言ってきたので、俺は「ああ。リデアは元気そうじゃないか」と言うと

「まぁね。それで、その女誰なのよ?まぁ別に、どうだって良いんだけど」と言われてしまった

「俺は、ゆうだ。こいつはリデアで。お前の妹なんだ」と言うと、リデアが 驚いていたが、リディアは落ち着いて俺に

「ゆうさん。本当に、この方も ゆうさんの仲間なんでしょうか?それにしても。ゆうさんと雰囲気が似ている気がします」と言われたので

「あぁ。まぁ、こいつのことも後で説明するから、ひとまず進むぞ」と言うとリディアが、「あっちの方向に行くんだったら。私が道案内できますよ。私に任せてください」と言ってくれた。俺は、リディアがそこまで言うなら、と思い「あぁ。よろしく頼む」とだけ伝えると 俺は二人を置いて歩き始める。

リディアの後についていくことにしていると、途中でリディアが立ち止まり何かを探し始めていた。

俺とリデアもリディアに続いて立ち止まるとリディアは地面に手をついて「この下に空洞があります」と言い出したので。

リディアを信じることにした。すると地下への階段を見つけた。リディアに礼を言い、俺達は再び下へと降りてくことになったのであった。

地下

「さて、何が待っていることやら」

「そうですね」

「でもさ、ゆう君。あの時と状況が違うじゃない」

「どういうことだ?」

「ここはゲームの世界であって、現実ではないんだから、ゆう君はもう死なないし、それにレベルが上がったら強くなれるってことでしょ」と リデアは自信満々な様子だった 俺も、それを考えてから、「それも、そうだな」

「うん。だから。あたしに、まかせとけば大丈夫だよ」

俺が、「わかった。とりあえず行くとするか」と言うと リディアは「はい」と言い。リデアは、「ほら。行くよ」と言って、俺の腕を掴み引っ張ったのだった。俺は、リデアに引きずられるようにして、先へ進むことになると、しばらくして。俺達二人は広い空間に出たが、そこで見たものは リネアと、リーリアとリーラだった 俺が 二人に近付こうとすると 三人に攻撃されそうになったため、リディアとリデアが前に出て リーシアが、「リーリアさん。やめましょう」と 止めるの

「あなたが邪魔するの?」と リネアは言うが

「邪魔とかそういうのではなく。ゆうさんに怪我させたくないだけです」と言って、俺達を背に隠してくれるので俺は リーディアの隣に並ぶように 歩いていくと。俺の姿を見たリーリアが「ゆうちゃん!」

「ゆう!」と俺の名前を叫ぶように呼んだのを聞いて、リディアが俺に向かって小走りで向かって来たが、すぐにリディアは足を止めたので、リディアの後ろに居た俺は急ブレーキをかける形になったがなんとか止まった。俺は「リディア。お前に頼みがある」とリディアに話しかけて俺は。リディアに向かってリディアの剣を渡すと、俺は

「お前は、ここで待機しててくれ」と言い。リディアから少し離れてから

「リーシアは俺に任せてくれ。あとの事は全部、リディアが決めて動いてくれ」と言うと、リディアは何も言わずに「わかりました」と答えてくれたので。俺も「リデアも頼んだぞ」とだけリデアに告げると 俺の話を聞いていたリーシアが「ねぇ、ゆう。今更だけど、私のところに戻ってこない?こんな弱い人の傍にいたって何も変わらないでしょう」と言ってきていたのを見て俺は、リディアに目配せをすると 俺の意図に気付いたリディアは、「はい」とだけ呟いて、俺は、「それは無理かな」と答えるので 俺は「今のままでは勝てないとわかっている。だが、リネアに勝つことができたら。リネアは俺を、受け入れてくれると言っていた」と言うと

「それが本当だという証拠はあるの?」

リディア

「ある。私は、ゆうさんの言葉には嘘がないと思います。ゆうさんの言葉は信じていいものだと信じています。私では、姉の力になることができませんが。でも、ゆうさんは私を守ってくれると言ってくださいました。なので、姉さま。今は、あなたのことを信じて欲しいんです」

リネアがリディアの話を聞いたうえで「そうね。わかったわ。リディア。リリィ。行きましょうか」と、言ってリリィは リネアについて行きながら俺のことを見てきた リネアは、リディアの言ったことを信じられないという感じだったが

「じゃあ、またな。いつか、戻ってくるよ」

俺がそう言ってから歩き出すとリディアは黙ってついてきてくれる

「ゆう君。いっちゃうんだ」とリデアが言ってくるが俺は、返事をする代わりに軽く手を振った それから、俺とリディアが歩いて進んでいくうちにモンスターが現れるが リデアの魔法のおかげで俺は無傷のまま進むことが出来ている

「リディア、リデアがここまでやって来てくれるとは思わなかった」

「リデアさんも、私と同じ気持ちだったのでしょう。だから」

「あぁ、きっとそうだ」

俺とリディアは、お互いの顔を見て、それから笑みを浮かべてから進んでいくと 俺達が歩いていた場所が、いきなり落とし穴のような場所に変化した。

そして俺達は真っ逆さまに落ちていき、落ちた先で待ち構えていたモンスターは俺が想像していたよりかなり大きいドラゴンで俺とリディアはすぐに背中に乗っているモンスターを攻撃するが。

俺の攻撃はあまり効いておらず、逆にリディアの攻撃を受けてしまう結果になったのだが その一撃を受けた俺は「痛いな。これは、骨が何個も折れているな」と言って 立ち上がるが、リディアに止めに入る 俺は リディアが 攻撃をくらっても気にせずに立ち上がってくる俺の姿を見ていると俺は、無意識に口を開いてしまう「はっ。俺は生きているんだよ。なのに死んだような目をしてんなよ。お前」

俺に何を言われているのか理解したらしいリディアが、泣きそうになりながらも俺に攻撃を仕掛けるのだが、やはりリディアは俺が心配なのかあまり本気で攻撃しようとはしていなかったので、俺は、そんな隙を見せたリディアから武器を奪ってから

「おい。なんなんだよ。それじゃ、俺に勝てねーだろうが。それによ、俺が死んだとしてもお前のせいじゃないからさ」

俺の、そんな言葉を聞いたリディアが涙目にしながら俺を睨んでくるが 俺はリディアの肩に手を置いて「俺は大丈夫だから。俺を殺せる奴なんか存在しない。安心しろ」

俺が、それだけを告げて。俺が戦おうとすると。後ろからリーシアが俺の腰に手を回

「ゆう。ごめんなさい」と言ってきていたので、俺は「大丈夫だ」と返す

「なぁ、リーリア」

と俺はリーアに声をかけると

「なに?」

「俺と一緒に来ないか?」と俺は提案するのだった。俺の提案を聞いて「どうして」と言うと、俺が理由を言うと

「リディアの事は放っとけないけどさ。でも、ゆうの事まで気遣えないかもよ。それでも、いいの?」と

「それで構わない」

「ゆうは。それで良いの?後悔はしない?」と、聞いてきているが

「あぁ。後悔は絶対にしないと思うぜ」

俺と、リーリアの話が終わったのを確認した俺は、改めて。俺の前に出てきた リーディアと対峙したが 俺が「やっぱり。リアナと同じような姿だな」

俺の言葉を聞いたリディアとリデアは顔を見合わせて、お互いに「お揃いですね」と 微笑んでいる リディアは、リーリアと戦うつもりが最初からなく

「ゆうさんは私の為に、戦おうとしてくださっていたのですよね?」とリディアが言ってきた 俺が「俺のわがままだから。別にリディアの為ではないんだけど」

と素直に答えたところでリディアが

「ふふ。ゆうさんが困っているようです。それに私もリデアさんのことが心配ですので私は行きます」と言って俺の横を通って リーディアの元へ行こうとした時に

「リディアさん。リディアさんは。私と、お話しするべきだと思うんですよ」

と、リー

「は?リディアは、俺のだ」

俺の背後から リーリアが抱き着いて きたが。俺は、それを簡単に振り払って

「ゆう?え、今のって」とリデアは戸惑っていたが 俺はリディアがリーリアと話し合っている間 俺はリディアに 回復魔法を使ってもらいながら待っている 俺が 回復魔法を受けながら座って待っていると、俺がリーシアと戦ったときとは違って俺が苦戦すること無く

「ゆう、勝ったみたいだよ。良かったね」

とリーリアは嬉しそうに言ってくれていて 俺は、そんなリーリアに、ありがとうと伝えて

「ゆう君。おかえり」とリ

「ゆうさん。無事で何より」と言ってくれたのだった。それから、俺達4人は無事に元の世界に戻ってきたのだった 元の世界に戻った俺が 自分の部屋に帰ってきたのは午後5時頃になってからだった リリィは、俺が出かけたまま戻らない事をリリアが 俺の家に行く前に知っていたため、家の中には誰もいなかったので 部屋でくつろいでいると部屋のインターホンが鳴ったので、出てみるとリリィが立って いたのだった。俺が出てきたのを見たリリィが、すぐに駆け寄ってきて

「ゆうちゃん、おかえりなさい。怪我してなかった?」

と聞いてきたので俺は「ただいま。リリィは、リリアから聞いたか。母さんの事とか。俺は、母さんを助けに行きたい」と 言うとリリィが 少し考えた後に「リリアも行くって言って聞かないから。ゆうちゃんも来て」と言ったので 俺はリリィと一緒に母さんのところに向かうことにしたのである それからリリィと母さんと一緒に、リリアが居る家に向かう途中で、

「ゆう。久しぶりだね。元気にしてたかな?」と声をかけられた その人物は、見た目が完全に小学生で俺の妹のリリアであった リリアの声に気付いた俺は リリィとリリアが何か

「ゆう。あの子って、リリアなの?どう見ても子供にしか見えないんですけど」と俺に言ってきたので 俺と、リディアとリーシアの3人が 話しているところにリーリスが現れたので、俺はリリィとリーティアを紹介して。それから俺も自己紹介をして、事情を説明すると。

それから数分後にはリディアが 俺達のところに来たのだが、リディアと一緒に現れたリーシアを見て リリィが「ちょっと、その子誰?」と言ってきて、それから俺とリディアで

「リリア。この子がリリアなんだ。そして俺の妻」と説明すると リーリアが俺を殴ろうとしてきたが リーディアが俺を守るようにリーシアの前に立って「リーリア。駄目ですよ。リリア」と言って止めた リーリアが リーディアを見て、「あなたもゆうの傍にいるの?リディアは。私の親友のリディアで、私の大切な親友でもあるの」と言ってから、少ししてから リーリアは「私。リーディアが羨ましいんだと思う。私は、小さい頃からずっと一緒にいてもらっているんだけど。リーディアには私が出来ない事だって出来るし、だから」と言ってから俯いてしまった

「ゆうさん。お願いします」と言って俺が了承すると、俺達は全員で再びリリアの元へ向かったのだった それからリディアの話を聞いたリリアが、俺の方を見ながら「ゆうは、お母さんの事が心配なのね」と言ってきた 俺が「あぁ、そうなんだよ。俺も心配だからさ。行ってくるよ」と言ってから歩き出そうとしたらリディアとリーリアが同時に俺に近づいてきて俺の腕を掴みながら

「「ダメ。行くなら私も行く」」

と言い出してしまった

「はぁ、まぁ。リディアもリーシアと一緒に残るよりも、俺と一緒のほうが嬉しいだろう」と言うと リディアとリーディアがお互いに目を合わせて、お互いに照れくさそうにしながらもお互いに手を差し出して握ったのだが。俺が「おい、何でそこで恥ずかしくなるんだよ」と呆れた感じで言うと 俺も、それから俺の隣に立っていたリデアもリーシアもリディアを見て笑ってしまった それから、しばらく経ってから俺とリディアとリリィが歩いていく中。俺の頭の中で、俺の母さんのことを考えていた 母さんは どんな気持ちで生きているのか そして、俺が俺でなくなってしまわないだろうかと 俺自身を心配していたのである そして俺が歩いて向かっている先に、見覚えのある景色が見えてきて。それから目的地に到着した俺は、母さんの

「ゆうちゃん」と呼ぶ声を聞いたのだった。それから俺達はリリアとリディアと俺の三人だけになったのだが、俺達に何も言わずに俺達が戻ってくるのを待っていてくれた 母さんの所に俺とリーディアとリリアで 近づくと

「もう、勝手に居なくなったら、怒っちゃうわよ」と言われて 俺は「うん。ごめんね」と答えてから。母さんの所まで来ることが出来た事に 俺は安堵したのだが 母さんが「ところで、なんでこんな場所に来ているのかしら?」と不思議そうに俺を見つめてくると、リデアが「それは、私が連れてきたんですよ」と答えると。

母さんは、リデアに対して「リデアさんがゆうをここに?」と俺に問いかけてきた 俺は、そんな風に問いかけられたことで 俺がリデアとリリアを連れて、この場所に来るまでに、今まで

「俺はリディアが好きなんじゃないか」と勘違いをしていた時もあったが、今は、そんな気持ちはないと言うと 俺の話を黙って聞いていた母さんが

「そっか、ゆうちゃんが幸せならそれでいいの。それで、ゆうちゃん。今は何をしているの?」と聞いてきていると、今度は、俺ではなく。リデアが「ゆう君は。私に付いてきているの」と言うと 俺とリデアとリーシアの3人でレリオンに来ていた リディアに 俺達はリディアが戦っていたというダンジョンの入り口まで案内してもらったのだが、俺の視界に入ってきたのは、リディアの姿があったのだが その周囲には、俺が見たこともないような

「ゆう、あれ。ドラゴンなの」とリリィが驚きながら言ってきたが 俺も、まさか。ドラゴンを見ることになるなんて思っていなかったのだった。

俺の視界の中に見えている 俺達の近くにいる魔物を見た俺は「なぁ、あいつのステータスを見たいんだ。分かるか?」と言うと 俺が、何をするのだろうと見ていると、リリィが「鑑定スキルを持っているの?でも、どうして?」と言うのを聞いてから 俺は、鑑定スキル

「対象物の情報を検索できるスキル」を使用してから「あいつは、一体。どういう奴なのか知りたいんだ」と言うと。リディアが

「そうですね。私は戦ったことないのですが。多分。強いのだと思います。あの個体の名前は。『炎龍ファム』と言いまして、炎属性の攻撃を得意としています」と言うと 俺と、リリィと、リデアは、一斉に

「「「嘘でしょ!」」」と驚いたのだった

「それじゃぁ、どうすれば倒せるの?」とリリィが言ってきたので 俺と、リディアとリーリアも考え込んでしまった。俺は「やっぱり。物理攻撃が一番だと思うんだけど」と

「うーん。そうね。私もゆうと同じ考えよ」とリーディアも言ってくれて、そして俺達4人の意見が一致したのだったが。それから俺達4人は話し合った末に「とりあえずやってみるか」ということで 俺とリリィとリーディアとリーリアの四人で協力してみることになったので、まず

「俺のスキルを使うぞ」と言って 俺は、自分の中に眠っていて 今は、ほとんど使ってなかったはずの能力を使用するために 意識してみた 俺の能力の中には、色々な種類が入っており。その中に、魔法がある。しかし、俺が知っている魔法とは、少し違う部分があるので。俺がイメージしていた魔法の魔法とは違うのかもしれないと思いながら 俺は、自分の中にあった 魔力を使って発動させて 自分の目の前にいる 赤い竜に向けて放った。その 炎の魔法を受けた 赤竜が

「我にこの程度の火の魔導で傷がつくとでも思っておるのか?小童」と言って 無傷の状態で、こちらを見てきていたので 俺は「マジか」と言って驚いていた

「どうすんねんな!ゆう、どうしようか。私達は二人で戦おうと思ったんやけど」と俺の横にいた リリィの声に反応して俺は「そうか!二人か、分かった。俺も戦うぜ。それと、リーリア。少し手伝って欲しいことがあるんだけど」とリーリアに向かって言うと リーリアが、「えっ。ゆうさんもやるんすか?」と言ったのに対して 俺はリーディアのほうを見てから「リーディアの力が必要なんだ」と真剣な眼差しを向けて言った。

それに対して、リーディアが「ゆう君。私は、ゆうくんの言う事を聞くよ。それに、ゆう君の力になるよ」と言った。

俺は、それからリーリアと、リリィの三人と一緒に俺の身体の中に眠っている魔力を、外に開放するようにしながら集中していくと リリィが俺の方を見て、「ちょっと、あんた。こんなときに、何してんのよ」と言われてしまうが。

俺は「リリィ。これはな。リリィとリリィの母親のリーシアの二人にもあったんだよ」と言って 俺も二人の近くに行こうとすると 俺の近くで俺の身体を包み込むようにして白い

「光のオーラみたいなのが見えるのだが。俺の身体から、なんか出てきてないか?」と聞くと リーリアが俺の方を見て「大丈夫ですか?」と不安そうにして、それから「はい。問題ありません。今の ゆうさんは 勇者と呼ばれる者の中でも、最高峰の力を持つことが出来る状態になりました」と言うのを聞いて 俺が、「そうなのか」と言う

「あはははは。これ。私のお父さんよりも強くなってる」とリリアとリリィが笑っていた それから「よし」と言ってから「リディア。行くか」と言うと リディアが「はい」と返事をした

「リーリアとリリィはリディアに守られてくれ。リディアの言う通りに動いてくれ」と言うと

「わかった」「りょか」と言ってくれたので。

それから、リディアに「リーリアとリリィの事は任せた」と言ってから リーディアが持っている武器。槍を使いこなすために必要になっているものを手に取り。

「さて、やろうか」と言って俺は動き出した

「おい。小僧、お前の力はそんなものではなかろう?」と言いながら 先程、俺の攻撃を余裕で受けていた

「炎龍ファム」という魔物が大きな翼を広げてから羽ばたかせながら空中に浮き始めたのだった そして「ほぉ。まだ強くなるのか?」と言ってきたので俺は答えずに。剣を構えると「俺を試しているのか?」と質問した。それに対して

「まぁな」と答えたので。俺は「お前を俺が殺すのが早かった場合どうなる?」と聞くと

「どうにもならんな」と答えてくれたので

「なら遠慮なく殺らせてもらおう」と言うと。俺は、俺の中の力

「限界突破」を発動させ。身体能力を強化したのだが

「限界を超えた力で俺に勝つことが出来ると思っているようだな。面白い、やってみろ」と言われると 炎龍に向かって俺は、駆け出して行った。それから俺は、全力のスピードを出し。

限界を超えていく 俺の視界に 赤い龍が見えてきた俺は、持っている剣に全ての力を注ぎ込み斬りつけると

「ガハッ!」と吐血してから地面に落ちたので、俺はすぐに追撃のために 地面に向かって落ちてきた龍に向かってジャンプして飛び蹴りをするような形で剣を振るうと「ぐぅぅ」と言いながら さらに吹き飛ばされていった それから俺達は 炎龍に対して 攻撃を与え続けていたのだが、俺の斬撃も

「ドッ」と鈍い音を立ててダメージを与えられていたが リーディアの打撃による 一撃は「ドン」と響いてダメージを与えているように見えた しかし、龍の耐久力が高すぎるため。俺達の攻撃だけでは倒すことができなかったのだった それから「このままではジリ貧だな」と言い 俺は一旦。炎龍との距離を取ってから リリアのところに戻ると「どうしたんです?」と聞いてきているので「リリアの魔法がほしいんだ」と言うと「ゆう。何か手を考え付いたのね?」とリーディは言い「私に出来ることならなんでもする」と言ってくれたので

「リリア。リーダの体力の回復は頼んだ」と言うと「えぇーっ!なんでそんな事を私だけに任せてるの?」と言われたが

「頼む」と言って俺は再び リリアと離れて、リデアのところに向かうと「ゆうは、一体。何を考えたのよ」と言うので俺は「俺達が今よりもっと強くなるためには、リデアの力が必要で。リデアの魔力がどうしても必要になってくるからな。協力してくれ」と言うと

「そういう事なのね。じゃあ私から一つ提案があるのだけど。ゆうは、この空間でリデアさんが使ったスキルを使ったでしょ。私も使ってほしいのよ」と言うので 俺は「リデアと同じ事が出来ると思うけど。俺は、あまり魔力を消費したくないから。魔力を消費することなく使えるスキルを教えてほしいんだが。良いスキルがあればそれをお願いしたいんだ」と伝えると

「それなら簡単ね。ゆうは 回復スキルってある?」と言ってきているのが聞こえたので 俺は「あるけど」と言うと リデアが 俺の目の前に来ると いきなり俺の顔を掴むなりキスをしてこようとしたので 俺は「いきなりなんだ?俺がリデアの事嫌いになったと思ってる?」と言うと

「いいや。私は別にキスされても気にしないわ。でも。リデアさんのキスはちょっと嫉妬しちゃうかも」と言うと

「リディアが?」と言うと「私は ゆうくんを信じる。だから。ゆう君も私を一番信じて。リデアさんを好きにならなければ いくらでもキスしてあげます」と言うので 俺は「じゃあいくぞ」と言ってから 俺は

「リデア。俺に回復してほしい箇所を言ってくれ」と言うと リデアが「胸を触りなさい」と俺が「分かった」と言ってから、胸に手をかざすと 俺の手が、リデアの胸の中に消えていくと、そのまま、リデアは「ありがとう」と言ってきたので「これくらい、大したことないってな」と言うと

「もう、ゆうは、ほんとは照れ屋さんでしょ?」と言われて

「うっ」と反応すると リディアに「ふふっ」と微笑まれたのだった そして、リディアのところに戻ってきた 俺を見たリーリアが「ゆう。なんか顔赤くないっすか」と聞いてきているので

「気のせいだ」と返すと「そうすっか」と納得してはいたようだった 俺は

「それでリデア。この魔法を使えるか?リデアが使っていた魔法だよ」と俺の固有スキル「回復」について言うと「なになに、私が作ったオリジナルの魔法?私に不可能なんてないから」と言っていたので

「そうか。でもこの魔法は使うにはリディアの許可がいるらしいからな。だから」と言って 俺がリディアに視線を向けると リディアは「ゆう君、大丈夫。ゆう君は 私を、信用してくれるでしょ?だから」と言ってきていたのである それから俺は

「いくぞ」とリディアに合図を送るとリディアは

「うん」と返事をしてくれたので 俺は

「ヒール」と言うと俺の指先が白く光だしたので その指先にある光がリディアに触れると、俺の全身に激痛を感じた その痛みに堪えながらもリリアがリーシアの治療をしていた 俺は必死に 歯食いしばり 我慢しながらリリアの方を向かず

「リリア。お前も頑張れよ」とリリィに向かって言うと

「はい」とリリアの声が聞こえるので 安心できた俺は そのまま耐え続けていると。徐々に俺の体の中にある痛みが和らいできて楽になっていく 俺が 意識を失いかけたときに 俺の背中を支えてくれていたリディアの温もりを感じ リディアが

「ゆう君、頑張ったね。お疲れ様。私がそばにいるから、ゆっくり休んでいいから」と優しい声で囁いていてくれるおかげで俺は少しずつではあるが意識を取り戻すことが出来たのであった それから、どれぐらいの時間が経ったかわからないが俺は 目を覚ますことが出来たので。周りを見渡すと、まだ、みんな起きていないのか。誰もいなくなっていたが。

「ん?」と思い。身体を起こすと 俺はリデアの腕の中で寝てしまっていた事に気づく

「ははっ。いつの間にか。俺は寝てしまったのか。俺らしくないが。まぁ たまになら良いかな?」と思っていると リーディアが俺が起きたことに、すぐに気づいたのか「あぁ ゆう君、おはよう」と言ってくれていたので 俺が

「リディア、いつ俺を起こした?」と言うと

「ついさっきです。そろそろ起きる頃合いだろうと思っていたので。ゆう君の体を揺すったのですが。全然、目を覚まさなかったので。仕方なく抱き枕にしていたのですよ」と言うと

「はい?」と聞き返しているとリ

「だって。私を庇いながらずっと戦っていたじゃないですか。その状態で。あれだけ動いたら、普通に考えて。体に負荷が掛かっているので、しばらくは動かさない方が良いと判断をしたからですよ」と言った

「なぁ リディア。俺のステータスになにか変化があったか?」と聞いた すると「少しだけですが 能力上昇の数値に変動がありました」というので 俺は、自分が、どれだけ リディアを危険に晒していたのかに、今更だが気付かされたのだった それから俺は リディアと別れると。自分の力を確認することにしたのだが 俺の持っているスキル リディアとリリアがくれた回復と状態異常

「俺も強くなってるって実感はあるんだよな。これって、やっぱり、あの時の俺って、かなりヤバかったんだな。それにしても、こんなに短期間で、俺の体が強くなるって リディアは一体、何者なんだよ」と 一人でブツブツ言っていると「なにしてるの?」と聞かれたので「えっ?リデア?俺の能力値を見ていただけだよ」と答えると

「あー また。ゆうちゃんの悪い癖が出てるよ。考え込んでもしょうがないのに」と言うので

「は?どういう意味だよ?」と言うと「あーっ!本当に自覚ないの?それはダメな子になる原因よ。今のあなたみたいな子のことだけどね」と言うので 俺が「なんで 急に俺の話をするんだよ」と言うと「じゃあ聞くけど、ゆうちゃんはこの世界に転生してきたことをどう思う?」と聞いてきたので

「いや どうも何も俺はただ 元の世界に帰れる手段があるなら、早く見つけて帰りたい」と言うとリデアが呆れたような目をしながら「ゆう君て、ホント。バカ正直よね」と言い出すので「いや 俺もさ、色々考えてみたんだけど。俺がこの世界にやってきたのは何かの理由があると思うんだよ。俺は今まで 誰かに命を助けてもらったことは無いし。俺が異世界に来たことで。俺は助けられたことがあるから、俺は俺の出来得る限りで。この世界で出来る限りのことを成し遂げたいんだと思うんだ。俺にできることなら、なんだってやるよ。だから 俺は、俺を信じてくれた人たちに報いたいし。リディアが好きだと言ってくれるなら、俺は もっと強くなりたいし、この世界の事を知るために旅も続けたいんだ」と言うと リデアは 真剣な眼差しを俺に向けてきていたのである

「へぇ〜 ゆうくんてば、そんなこと考えてたんだね」と俺に言ってから、俺の顔に手を添えてくると 俺の目を見つめてきたので 俺は、見惚れながら 俺に近づいてくるリデアを受け入れるべく口を開いたのである。

「じゃあ。これから 私は、あなたの彼女になってあげても、良いよ」と言い出した それからリデアは、さらに

「ただし。私は あなたに一つ、条件をつけます」と付け加えた

「条件?それはどんな内容なんだ?」と俺が言うと リデアが「私は リリアさんのスキルも、使えるようになってもらうわよ。いいかしら?」と言うので

「もちろん、構わない。むしろ 願ったり叶ったりの条件じゃないか」と俺は答えたのである そして

「リデアの事は 信じているからな」とリデアに伝えると

「うん」と満面の笑みを浮かべるので俺は リデアの事を、もう一度抱きしめるとリデアは俺に

「ねぇ 私にも回復スキル使ってみて」と頼んできたので 俺は、リディアにやったときと同じ方法で回復させるとリデアの全身から白い光の粒があふれ出してきて、その光が収まると「これで ゆうくんの魔法を、使えるようになったの?」と言うので「あぁ そのはずだ。リディアの時と同じようにやってみて」と言うとリデアは、「いくよ」と呟くと俺達の周りに光のカーテンが出現していて、リデアの回復魔法の効果によって傷ついていた俺達の体は、完全に治っていたのであった それから 俺達は、俺の部屋でくつろいでいたが 俺達が 寛いでいる部屋に、ノックの音と共に入ってきたメイドは、国王からの伝言を伝えてくるので、その内容を聞くと俺達は慌てて謁見の間に向かったのであった —— 王都に戻ってきた俺たちが謁見の間に向かうと 中には既に俺の仲間

「みんな。待たせたみたいだな。すまない」と言うと

「なにをいまさら。それよりもゆうさんは。どうしてリデアさんの魔力を吸収してしまったの? あれは、私にこそ必要な物なのに。」とリーシアは 文句を言い出すと。俺が、「ごめんな」と謝罪をしたが、それに対して

「いえ。もう 良いんです。私の方も、悪かったと思いますから。私の方は気にしないでください」と言ってきてくれた それから俺達が雑談をしていると、王様と王妃様が現れたので。俺達は立ち上がって挨拶を済ませると 俺は

「今回の報告の前に、俺の仲間たちに紹介したいんだが良いだろうか?」と聞くと 王様と王妃様は了承してくれてから、

「皆も既に知っての通り。勇者 リーディアが魔王を倒して、新たなる 仲間になったのを、この国では すでに知られている事実だと思います。なので改めて 俺の方からも。リディアを 正式に紹介させていただきたく」と伝えると、リーディアとリリアも 自己紹介をしだしたので その様子を見届けて貰っていると。

「うむ。よくぞ戻った。勇者リーディア殿。それと。リーシア殿」と言う

「はい。陛下 私達は、今こうして生きていられることを嬉しく思っています。これもひとえに、全てはゆう君のおかげです」と言うとリディアが「リデア。私達は。まだまだ。ゆう君のために頑張らなくちゃいけない。だって、まだ。私達は ゆう君になにも返せていないのだから」と、言い終わると

「そうね。リディア」とリデアも答えたので 俺が

「二人とも。無理はするなよ」と呟くと。

「大丈夫だよ」とリディアは微笑んでから、 俺の方に向き直ると「そうでしょ?ゆう君」と笑顔で話しかけてきてくれたので

「まぁな」と呟くと。

「ふぅん。そうなんだ」とリディアは 意味ありげな表情を見せたあとに「まぁ ゆう君も男の子だしね」と言うと。今度は 悪戯っぽい顔をして俺の方を見ているリディアと目が合うので。俺は恥ずかしくて 視線を外すのだが。リディアは俺の事を見ながら クツクツと笑うと「あら リディアは大胆ね。でも 負けないから」と言うと

「えっ ちょっと リーアまで ゆう君の前で なんてこと言うの?」とリーディアは 慌てたようにリデアに抗議していた。

それから、俺が「おい 二人の話を聞けよ。まったく」と呆

「ゆう君の話って?」と、俺がリディア達に、なんの話かを問いかけるが「別にゆう君は知らなくてもいいじゃない?」とリデアに言われてしまうので「は? なんだよ。気になるから教えてくれ」と言うと「リディアがゆう君の事を、好きだって言ったの。それだけの話」と言うので「あっ リデアは 私の味方に付いてくれたってわけね」と言うので

「あーっ 二人共 仲良くしろよ」とだけ伝えておくことにしたのである それから、俺達は再びリディアとリーディアが、それぞれ 持っている能力を、リデアに教えると、リデアは、

「えっ?そんなことできたの?」と言ってから 俺のほうに目を向けてきたので「いや。リディアとリリアの二人は俺が教えたんだよ」というと

「へぇーっ。ゆうちゃんはやっぱり、なんでもできるのね」と言ってきたので。俺は苦笑いをしてから「あぁ そうだよ。リディアとリリアには、本当に頭が上がらないんだよ」と答えた

「ふぅん。そっか」と言ったリデアが。俺のことを見つめながら「なんか。ゆうちゃんはリリアにだけは 妙になれなれしい気がするのは、きっと 私が邪魔をしてるせいなのかもしれない」と言っていたのである。その様子

「どうしたんだ?」と俺が尋ねると「別に。どうもしなわよ」と答えてきたのだが、

「そうか」と言いながらも、俺は少しだけ不機嫌そうにしている リデアを見ていて 可愛いと思ったのだが、それを言うと怒るだろうと思い。俺が黙り込んでいると。

俺とリディアの様子を見守っていた リーシアが「ところで。リージアちゃんはどうして ゆうさんに、べったりなのかしら?」と唐突に質問をした為。その場にいる全員が固まってしまい空気が変わったような錯覚に陥る中、リーディアは リデアの顔色を確認するようにして見ながら リデアは、「リージアには関係無いでしょう?」と答えるとリディアは続けて「私にも関係ないわよね?」と言い放つが リーシアは それを聞き流しリデアの顔を見ると

「あのですね お姉さまは 知らないんですよ」と言うのであったそして それから なぜか険悪になりかけた三人の様子だったが。なんとか場の雰囲気を変える為に俺が再び声をかける事にすると

「なによ」「なぁーに?」と同時に返事をされた

「お前達なぁ〜」と呆れ顔を見せつつ俺は

「まずは。リディア」と言うと「はい」と言われてから俺が

「えっと リディアのスキルだが。

実は、俺はもう知っているんだが、リディアの回復魔法を他の誰かに使うときは注意が必要なんだ」と説明しだすと「なぜですか?」と聞いてくるので俺は、リディアに回復魔法を使った時と同じ方法を教えてあげた すると 俺の言葉の意味を理解したのか リーディアは納得したようで 俺に対して

「ありがとうございます」とお礼を言うと 続いて リーティアの番なのだが 俺はリーティアを指差して「じゃあ。リーティア 次は、俺のスキルを教えるから リーディアに説明してもらえ」と指示を出した。

すると リーディアも 俺の説明で理解出来たようで

「ゆうくん。私の時は わざわざ実演してくれたけど。ゆうくんの場合は違うの?」と不思議そうにしながら俺のところに来て俺に確認をしてきたので俺はリーディアの耳元で小声で説明すると リーディアは「なるほどね」と言うので 俺がリーディアに視線を向けると、 俺の意図が伝わったので そのままリディアの元に向かうのであった。

——そしてしばらく時間が経つと。リーディアはリディアに

「これで。私も ゆう君の役に立てると思う。リデア」と言うと、リディアも

「ええ 私もリディアと同じ気持ちよ。リデア。これからは 二人で力を合わせて。一緒に ゆう君を支えていきましょう」と言い出した。それに対してリデアも、「ええ よろしくね。リディア」と言い出すので 俺が二人に向かって「まぁ リディア。リデア。

これからも頼りにしてるから」と二人に語りかけると「任せて」と

「まかせてください」と二人が同時に答えたのであった。

俺達が、リディアの 能力を確認したことで 安心していたのだが、突然リディアが俺に抱きついてくると

「ゆう君 ゆう君」と、俺の名前を呼び続けるだけで何も言わないので、「どうかしたのか?」と聞くと リディアが 泣き出しそうになるので 俺は「とりあえず落ち着け」と 言うと

「ごめんなさい」と言うと。「それで、何かあったのか?」と、俺は、俺にしがみつき泣いていた リディアに、何があったかを聞いてみた。

「実は お母さんの事で」と言うので俺は、すぐに察する事が出来たが、敢えてリディアから話すのを待つと

「私達の、ゆう君と一緒に居たいと言う思いは、どうすれば叶えられるのかと思ってしまって」と言われたため 俺は、少し考える仕草をしたあとで、俺の考えを口にするのであった。

「正直な所、俺は、二人と別れたくないと思っているよ」と言う俺の言葉を聞いた二人は、嬉しそうな顔をしていたが。俺は話を続けることにした。

「ただ、今の状態で、俺の故郷に行ってしまえば。恐らくだが 二度とここには戻れない可能性が高いと思うんだ」と口にすると リディアとリデアが驚いたような表情を見せてから。お互いに、アイコンタクトを取ろうとしたが、うまく出来なかったようだった 俺はその様子を眺めながら「リディアとリデア。俺は、お前達が大切な存在だから 俺は二人を連れて帰ると決めたんだよ。それに、今の俺は この世界に、俺を必要だと言ってくれる人達が居るから、その期待に応えなくちゃいけないんだよ。だから 俺が帰らないと言えば、俺以外の人間ではこの世界の魔王は倒すことが出来ないんだ。俺にしか倒せない相手だから、俺の使命でもある」と言ってから、二人のことを順番に見ると。リディアもリデアも涙を流していたので 思わず俺も動揺してしまうと、俺の頬に温かい液体が伝う感触が伝わってくると 俺も、リディアとリデアのことを、優しく抱きしめると、リディアも俺のことを優しく包み込んでくれ、さらに強くリディアの温もりを感じることができた

「なぁ ゆう君。一つお願いがあるのだけど」と言うと 俺と向かい合うと、俺の手を握るので 俺もリディアの手に軽く触れてから

「どうしたんだ?」

「あのね。今日 みんなでお風呂に入りたいなって」と、 上目遣いで、俺に頼み込んできたのだが、そんな目で見られたら断れるはずがないじゃないか。まぁ いつもの事だが、断るつもりなど 微塵もないのだけれども、 俺は

「分かったよ。リデア。リーディア」と答えると 二人は笑顔になって「やったー。お母様はどうするの?」と、リーディアは喜びのあまりか、はしゃぎながら、母親であるリディアに問いかけていた。するとリディアは「私は リリアもゆうちゃんも好き。だから。私にとって大事な人は みんなで幸せになりたいの」と

「だってさ。ゆうちゃん」と言うので、俺は苦笑いをしながら「リデア 取り敢えずは、三人で話そう」と言うと「分かったわ」と、俺達は、リビングに行くことに決め、部屋を出て行った。

「ところで、ゆうくんは、私達の事 いつから、好きになっていたの?」とリディアが言うと「私もその話。凄く興味あるかも」とリデアまでもが俺に質問をしてきたのだが、俺に分かるわけが無い。なぜならば、気がついた時にはすでに、二人が好きになっていたんだ。

それから 俺達は、しばらくの間だけではあるが、他愛のない話をして時間を潰していたのだが、リデアが、「ゆうちゃん」と言うと俺の方を振り向いたので、俺の目の前まで移動して 俺の顔を見ながら微笑みを浮かべると、そのまま、ゆっくりと俺の唇に口づけをしてくると、

「んーっ ちょっと、待った」俺は慌ててリデアを引き剥がすと「どうしたんですか?」と、リディアが言うので俺は リデアとリーディアの二人と、俺がキスをしているところを見られる訳にはいかない。と思い

「悪いが。俺は用事を思い出してしまった」と言い 部屋を出た後。リデアが後ろを追いかけてきた為。俺とリデアは部屋に戻った リデアは、部屋のドアを開けるなり 俺のことを見つめながら「ねぇ ゆうちゃん。なんなんだけど、私が、ゆうくんの事を好きだって言った時に、ゆうちゃん 私の事が好きなんじゃないの?」と言い出してきたのである。

「どうして そんな風に思うようになったんだ?」と俺が尋ねると「私とリディアに嫉妬していたでしょう?それに ゆうくん。私やリディアと話している時の態度とは 全然違うし」と言うので俺は

「なぁ 俺。前にも同じような質問をした事があると思うが。リデアは、俺のこと 本当に好きなのか?」と質問をすると リデアは 一瞬だけ驚いた様子を見せた後に「私は ゆう君のことが大好きだよ。リディアも ゆうくんの事が大好きだと思うよ」と言うと俺は リディアのほうに目を向けてみると 俺が見ている事に気が付いていないのか。俺達の姿をジーっと見ていたので、俺はリディア

「どうかしたのか?」

と聞いてみると 俺の方に近づいてきて いきなり俺を抱きかかえると「えへへ〜」と言いながら、頬をスリ寄せたりしてきていて それを横から 羨ましそうに眺めていた リディアに気づくと今度はリディアにも抱きついていき「ふふんっ。リディアも甘えてもいいのですよ」と言いながら。俺にした時と同じように、自分の匂いを付けるかのように

「えへへ〜」言いながら、俺の時と同様に、リディアに対してもスリついていたが、流石に俺は「えぇ〜。いい年して お前は何をしてるんだよ」と言いながらも。実は俺も同じ行動をしようとしていただけに 人のことは言えないのであった。そして 俺達は、お互いの匂いを付けたあとで部屋に戻っていくと ベッドの上に横になると、俺の隣で リディアが寝ていて、反対側で 俺に背中を

「えへへ〜」と笑い声をあげながら、すり寄ってくるリデアがいた。俺は、しばらく、されるがままになっていて リディアは、「ゆう君は リデアが、私達に懐いているのは リデアの本当の親ではないからでしょうか?」と呟いたので 俺は、どう答えたら良いか分からず黙っていると

「リデア」と、俺が名前を呼ぶのと同時に、リデアが振り向くので

「お前は。自分が、どうして生まれたのかは、理解しているか?」と言うと、少し悲しそうな表情になり、うつむいてしまうと、「リデアは 私が、ゆうくんのスキルで作った人形ですから。本当は存在しないんですよ」

「だから リデアは、本来ならここに存在してはいけないんです」とリデアは、リディアに語りかけると リディアは「でも、今 こうして存在しているんだから。それで、良かったと思わないとダメなんじゃないの?」と口にすると、

「リデアは、リディアみたいになるために頑張っているので。今の状態は良くないと思っているのです」と リデアが 言うので

「それって。もしかして。俺が 元の世界の 地球に戻る方法が見つかった時に」

俺は 思わず 大きな声を出してしまいそうになるのだが。そんな事は出来るはずもなく。リデアに確認を取る

「あぁ。うん。ゆう君とリデアが、一緒に旅に出てくれたおかげで ようやく 見つかったんだけど。どうやら 条件があってね。その条件で 私は困ってしまったので」と言ってリデアが

「ゆうくん。リディア。これから 話すこと 落ち着いて聴いて欲しいんだけど」と言うとリデアが、説明を始める まずは この世界に 召喚魔法は存在しなかったということだった。それでは何故リデアが存在したのかという話になるのだが。俺が元いた世界 俺が住んでいた国の 地球の日本と言う場所には 昔から 人外の存在が居たらしく、俺がリデアと出会ったのは、 リデアが初めての人外として誕生した場所らしい

「えっと どういう意味だ?」俺が困惑しながら 尋ねると「私達の世界は、人間と その他の種族とに別れていて、それ以外の 人間は魔物と呼ばれている存在で、他の世界から召喚されるのが殆どで、勇者と呼ばれています」と

「それと 同じ理由で、私が生み出されたの」と

「でも リデアは 人型の精霊だろ?」と俺が聞くと「それが 少しだけ違ったんだよね」と

「じゃあさ。リデアは どんな姿をしているんだ?」と 俺がリデアに聞くと

「それは 秘密かな?」と言われてしまう

「教えて欲しいんだが」俺が強く お願いをするの

「ゆうちゃん。ゆうちゃんはさ。もしかすると 私の正体が分かってしまったんじゃないかな?」と、言われ俺は驚いてしまうと「そんなことはどうでも良いじゃん。それよりさ。ゆうちゃん。私達の世界で 人の姿になれるような物を作ったりしたことがあるの?」と言われた。なので俺は素直に応えると「うーん。多分無理だろうけど。私やゆうくんは きっと特別で、普通とは異なるから」と口にしていた 俺は少し考えてみたが、よく分からないので諦めることにしたのだ。まぁ。いずれは、わかるかもしれないと思って「そう言えば 話は戻るが。お前は、リディアと一緒に旅に出たいんだな?」と言うと「私は ゆうくんについて行くって決めたからね。私にはまだ知らないことが沢山あるし、それにゆうくんには助けてもらったり 支えてもらっちゃったし。何より ゆうくんとリディアが二人で仲良くしているところを見るのが好きで、ずっと側にいて、二人のことを見守っていたかったからね」とリデアが笑顔で言うので俺は 心の中で決意をしていて「分かったよ。リデア。一緒に頑張ろうな」「そうだよ 一緒にゆうくんと、楽しい旅をするためにも一緒に頑張らないとダメだよ。だってさ。私達は、もう離れられないんだしさ」と、俺がリデアに話しかけると。突然 俺とリデアの間にリディアが割り込んできて「私も。一緒にゆうくんと、旅に出るためにも。もっと 強くならないといけませんね」と言い出していた

「そういえば。ゆうくんが持っているスキルの鑑定能力。ゆうちゃんの能力も、かなり高いって、リリアお姉ちゃんが言ってました。だから。その二つを使って。自分達のレベルを上げれば、もっともっと強くなりますよね」

俺はリディアの言葉を聞くと「あぁ」と短く返事をした

「じゃあ。俺達は、もう少しだけ休んでから。出発することにするよ」と俺が言うとリデアとリディアの二人が同時に「じゃあ。私達は先に外に出てるね」と言い残し 二人は部屋を出ていった。

それからしばらくして俺も 準備を終えると リーリアの部屋に向かって行き、リディアも同行することになったのである。それから俺は、レティアと共に街へと繰り出して行くのだが、その道中

「レティアは。何か必要なものは無いのか?」と、俺は聞いてみると

「大丈夫ですよ。私が持ってなくても リーアが、全て持っていてくれると思いますので」と答えるので 俺達は、街に出る前に宿屋に寄り リデアを連れて行くのを断り 代わりに リディアを連れていくことを伝えてから。宿の主人にリディアの着替えを頼んだ。そして俺は。リーアが待つ馬車へと向かうことにしたので、リーアに

「少しの間だが 待っていてくれたか?」と俺が問いかけると「はい」と短い返事だけが返ってきた。それから 俺とリーディアは 街の外へと向かっていき。

そして 街

「ここが」

と俺が言うと リディアは 小さく

「はいっ」と答えながら俺にぴったりとくっついて歩いているのだった しばらく歩いていくと俺達は目的の場所に到着するのだが、その場所を見た俺が、

「ここは ダンジョンなのか?」と 尋ねると

「はい」と リーアが答えたので俺は中に入るように案内されたので、俺達はその洞窟に入っていき、しばらく歩くのだが。そこでモンスター達と遭遇したのだが その数の多さに俺は戸惑ってしまうと、

「ここは ゆうさんだけで、戦ってみては?」と、リディアが言うと 俺以外の皆が 俺のことを見つめながら「頑張って」と言い始めた そして俺と リーア そして、何故かリディアまでも戦闘に参加しない状態で俺一人で 敵を倒すということになり、とりあえず 目の前に現れた敵を一体倒してみるのだが。俺は、あまりにもあっけなさ過ぎて 拍子抜けしてしまった。それから、リディアが俺に対して、「どうしたんですか? まさか。この程度なのか?」と言って来たので

「えぇーー。リディアが。リデアが言っていた通りなのか」と思いながら俺は「次は」と言いながら。今度は 二体を同時に倒しにかかるのだが、 今度は俺一人だったので 倒すのに苦労するどころか、苦戦することなく、そして俺は、あっさりとその戦いを終わらせると、今度は

「次は 私ですね」と言い出すので、仕方なくリディアと一緒に行動することに決めた。すると。リデアは嬉しそうな表情をしながら俺の側に来るのだが リディアは「うーん。これは 予想以上に」と言って考え込んでいたのであった。その後。しばらく歩いた先で、俺達はボスらしき魔物に出会うのだが、俺は一瞬で、その相手を倒してしまったのだが、それを目撃したリディアは とても驚いた表情になりながら 俺を見つめていると、俺は、「どうやら、ここまでは順調過ぎるくらい順調に進んでこれたが、そろそろ。そう簡単ではないのかもしれなくなってきたな」とリディアに伝えてみると 少し考えた後に「私にいい案があるのです。だから 任せてください」と言うので 一応「わかった」と答えたのだが。少し不安になってくるのだった。それから。しばらくの間 ひたすら 進み続け。ようやく。次の階層に続く道を見つけ出したのだが、ここで。

俺達は休憩を取るため。その場で一旦止まることに

「あの。ちょっと良いですか?」とリディアが、俺

「はい」とリディア

「はい」とリーアが俺を見て言うので俺は「あぁ。わかっているから」と言ってリディア達三人の顔を見ながら

「えっとだな。これからは、なるべく三人ずつで動くようにして欲しいんだけど、それで問題はないだろ」と俺が言うとリーアが真っ先に反応して

「はい」と一言だけ口にしてから「私は。ゆうさんの隣でなら構いません」と続けて言ったので俺は、思わずリーラの方を見ると、彼女は頬っぺたを大きく膨らませていて「むぅー」と不満の声をあげていたので 俺はすぐにリデアを連れてリーラの元に行くと 彼女の

「ごめんなさい。つい、嬉しくて」と言う言葉を聞いた瞬間。俺の頭の中の天秤が、揺れ動き始めていたのだが それを悟られまいと必死になっている俺がいるのだが 俺はリディア達に、リデアを任せてリネアと一緒に行くことを提案するのだが、彼女は 俺の手を取り「ゆうちゃん。私のことは、気にしないで」と 言い始めたのだが、俺が「でもな。」と言いかけたので、 彼女は「大丈夫だから」と一言 口にして、俺の腕を掴みながら抱き着いてきたので俺は リデアと一緒に居る事を決める それから。俺はリデアに近付き声をかけるのだが 彼女から返ってくる言葉が

「私、まだ怒っているんだからね」と言われるので俺は「えっと。何でだ?」と返すと「そりゃ 決まってるじゃない。私も一緒に居たいもん」

と口にするので

「でも。お前もリディアと」と、俺がリディアに視線を向けると、彼女が 俺の側に来て 手を差し伸べてきて、その手に掴まり立ち上がると、彼女は、俺の服の端っこを掴んだままで歩き出していた

「あ、リディア 俺から離れろ」俺がそう告げると、彼女は「わかりました」とだけ 口にしていたので俺はリディアのことを諦めることにしたので、 俺達は

「よし。行くぞ」とリディアに声をかけ、それから 俺達は そのまま歩き続ける リディアに案内されて俺達は階段の前に辿り着くと。そこにはリディアがいたので、リディアに 俺達は、先に進むかどうかを確認しようとしたら。リディアが「私に任せてくれますか?」と俺に向かって言うので「頼む」と言うと、リディアは笑顔を見せて「はい」と一言 俺に向かって発すると。リディアは先頭に立ち、俺達はその後を追う リディアが、この先のフロアの地図を持っているらしく

「ここから、もう少し進むと分かれ道になっていて、そこを右に行くと下へのルートがあり。左に行くと。さらに上へ上がることが出来て、そこから先は未開の地となっているので気をつけないといけません」と説明してくれる リディアの言葉を聞き、リネアと二人で、どうするか話し合うことになったのだが、やはりリネアが

「私がゆうちゃんと一緒に行くのが当然だから」と言っていたが、俺には俺なりの考えが有ったので まずは 俺の持っている情報について伝えると、リネアとリーラは 納得してくれるのだったが、リーディアは少し不機嫌な様子を見せていたのである。俺は、そんなリーディアの様子を確認しながらも、リー

「まぁ。とりあえずは、行ってみるしかないだろう」とリディアに伝える 俺は その後

「ところでだが、リディアさんは何階まであると考えているんだ?」と聞くとリディアは「この感じだと あと二階位はあるんじゃないかと思っています」と 言っていたので、とりあえず。次の階層に行けるように準備だけはしておくことにした

「じゃあ。俺達は このまま上を目指していこうと思う」と俺が言うとリーラが真っ先に「うん」と答え、リーリアは「はい」とだけ答えていた。リディアは 黙ったままだったが俺が

「おい。リディアは?」と問いかけると リディアが「え?」

「いや。だから、この先 上に行こうと思うが 問題はあるか?」と 俺がリディアに尋ねると

「いえ、何も」と答えるだけだったので、リディアの返事を確認すると、リディアが「じゃあそろそろ出発しましょうか?」と聞いてきたので俺は「ああ」と答えると、リーディアは「はい」と言い、リリアは俺の手を握りしめてきた

「ん?」と俺は思ったのだが、俺は、それ以上は何も言わずに 先に進んでいるとリディアが「もう少ししたら見えてきますよ」とリディアは説明してくれた 俺は、そのリディアの説明を耳にしながら、周りを警戒しつつ

「なるほど」

「そういうことです」と会話を続けている すると リーシアが「お姉様達は、いつもあんな風なんですよ。ゆうさんの話をするときとかは特に」と言われてしまう 俺は、その言葉を素直には受け止められず。「はぁー。俺って、やっぱり嫌われているのか?」と リーシアに相談してしまう

「ゆう君」と俺が声をかけた瞬間に、後ろから俺の服を引っ張られるので俺は後ろを振り向くとリーティアの姿が目に入り「どうしたんだ?」と俺は尋ねてみたが、俺の後ろではリーザが涙ぐんでいたので、何かあったのかな?と俺の頭の中に浮かび上がり

「どうしたんだ?」とリーサに再び声をかけてみると「ゆう君のばか」とだけ言い残して走り去ってしまう。俺は、その様子を見ていたのだが。リーディアから、こんな事を言われてしまった。

「もう、ゆうちゃん。女の子を泣かせちゃダメですよ」と言われたので、俺はリーアとリーリア

「悪いな」と言った後。リーディアと共にリーシアの事を追い掛け始める しばらく追い掛けると、ようやく見つけたのは、小さな広場の様な場所だった 俺はその場所に到着すると同時に。その場にいる全員を 確認するが、この場所で戦闘が行われていた形跡はないのだが、リリア達は この場所に残っていたらしいので リーディアに事情を聞く

「えぇーーとだな。つまりだな」と とりあえず、状況の確認を行うと。どうやら、俺がリーリアの目の前から姿を消した直後。俺は、とある出来事に遭遇することになる。それが、この場での出来事だ

「ふーーん。そんなことがあったのね」とリディアが俺に語りかけてくれたのだが、その時。ふと 俺が見たことのない女性が一人 この空間に存在していたのであった。女性は どうやら俺の存在に気がついたようでこちらに近づいてきて俺に話しかけて来た

「初めまして。私は リリア。そして そっちが 私の娘のリージアよ。宜しくお願いするわ」と、

「あ、はい。初めまし 俺は慌てて挨拶をしている途中にリディアに「ゆう君!」と呼ばれたのだが、その声に反応した瞬間にリーダとリディアに捕まってしまい。その場から逃げられなくなってしまうので、俺はどうにかして抜け出すことが出来ないかを考えていたら

「ちょっといいかしら」と、いきなりリーディアが口を開き始めたの

「はい?何でしょうか?」

「えっと。貴方は誰ですか?それに、どうしてゆうちゃんの名前を呼んでいるんですかね?そもそも、ゆうちゃんは、この世界を救う救世主なので。勝手な行動を取らない様に、この子達がしっかりと管理しているはずなんだけど なんで貴方のような、人がこの世界に入って来れるわけ」と リディアは俺のことを守りながら。この世界に来たと思われる謎の人物に対して警戒心を抱き始めている 俺の予想としては。リネアと、この世界で遭遇すると思っていたのではあるが 俺達はリネアと合流する前に この

「さっきの続きになるんだが。俺は、一体いつまでここで足止めされる事になるんだ?」

俺がリデアに向けてそう話すと

「ごめんね。でも、今は我慢して欲しい」と

「リネアは 大丈夫だと思うか?」

「大丈夫だと思う。あいつらよりも、あの人は話が分かる人だから きっと、分かってくれる」

(いや待てよ)「俺も話に加わるぞ」と口にすると

「あんたねぇ。この状況を見てよくそう思えるわね」

「でもお前が行かないと俺達、動けないだろう」

リネアが部屋に入った時、彼女はリデアからこう告げられたのだ

「あの子は私の事を敵視しているけど 私の事を恨んでいる訳ではないから 心配しないで」

と、彼女は俺のことを信頼してくれていて 俺も彼女を信じていたのでリディア達のことを任せることにしたのだった リネアが扉を開けたのと同時に俺はリデアに向かって駆け出していくが

「させない」

リーシアの叫び声と共に放たれた一撃で 俺は吹き飛ばされて、リネアとリディアの前に転がっていくので 俺が「くっ。邪魔をするな!」と リーシャに向かって叫んだのだが

「リデアの邪魔はさせません」と言って、攻撃を止めようとしなかったのを見て俺はすぐに立ち上がると「仕方ないか」と思いリネアが手にしていた

「それは?」と質問すると「これ?」と答えてくれてから「これは剣です。でも 武器はそれだけではないの」と、彼女は言葉を口にしていたのだが 俺は剣に注目すると。どう見ても刀にしか見えない剣がそこにはあり。しかもかなりのレア度を誇る武器に思えたのだが。俺の記憶の中にある 剣の中では一つしか存在しないものだった為。「まさか!?」

「ええ。私の名前は リディア。リネアの姉になります」

俺の疑問はすぐに解決することになったのだが。それと同時に新たな問題も発生してしまったので 俺は、「リーアは どこにいる?」とリディアに尋ねるのだが リディアが

「ゆうちゃんは、私に任せてください」と 俺の目の前

「どけ!」と、俺は彼女の腕を掴むと、無理やりに 振り解きリディアに「ここは 任せた」と告げると 俺達は階段に向かって走って行き リディアとリーデアを引き離した

「リーアはどこなんだ!」と俺は、階段を上る途中。

リデアに問いかけると、彼女は少し悲しそうな顔をしてから

「あの子のところに行くのなら この先に進まなければいけません」と言い出したので俺は

「じゃあいくらなんでも ここから先は危ないんじゃ」と俺が答えると

「ゆうちゃんはリネアが心配で、助けに行くんですよね?」と彼女に言われるので

「当たり前だろ」と言うと。俺はそのままリデア

「ゆうとさんは。本当に良い人ですね」と言われると 俺は「リディアもそうだが、リーリアだって大切な仲間だし。何より俺の相棒だからな」と答えると 俺はリディアに視線を向けると、俺は「俺達は今からリディアのところに行こうと思うんだが」と話しかけるとリディアが首を左右に振ると

「私は あなたとは行けません」と、俺にはっきりとした口調で答えるので俺は

「じゃあ勝手に付いて行くだけだ」と言ってから俺は 再び階段を走り始めるが、俺が階段の先に辿り着いた時には もう。誰もいなくて「は?」と言ってから周りを確認すると、そこに

「ゆう」とリディアの声が聞こえたので

「リディア。リデアは?」と、聞くと

「ごめんなさい。今は」と言って来たのだが、リディアの言葉を聞き終わると同時位に俺は何者かの気配を感じ取っていた そして俺は、リデアからもらった力を解放しようとした瞬間に、目の前にいる

「久しぶり」と言って来るのだが。俺は、その姿を目にしただけで体が震えてしまい。俺はその場で倒れてしまうので、俺は何とか起き上がるのだが。

その女性は俺の顔を覗き込んでくると。「リデアから、ゆうの事を聞いていて。私が代わりに会いに来てあげたから 安心して」と言ってくれたのだが、俺が意識を失う直前

「私もね。ゆうとに また会えて良かった」

と リディアの一言が聞こえて俺は安心すると、そのまま気を失ってしまうのだった リディアからリーティアの様子が少しおかしいと教えられたので リーディアに「どうかしたのか?」と尋ねてみたのだが。どうやら リーシアの体調が悪かったらしく。俺は リディアから その話を聞かなかったので「どうせ大したことはないのだろう」と楽観視して いたが

「はい。実は」と言いかけた所でリーディアに話を止められてしまった それからしばらくすると リディアが、「そう言えば ゆうちゃんも疲れてるんじゃない?」と言われて。

「確かに」と答えたのだが リネアのことも気がかりだったが、リリアの事もあるので、一旦 宿屋に戻る事を決めると、リディアと一緒に リーディアの部屋に向かったのである ——————- 〜ゆうは、リーリアと会話をしています〜 〜リーディアはリーリアと会話をしています〜 リー

「やっぱり リデアのことは気に食わないけど 姉さんの事は尊敬しているから、これからどうするのか聞いておかないとね」

「私には分からないわ」

リー

「え?嘘でしょう?姉さん」

「本当よ。私には何も出来ないから」

リー

「そっか。でも 一応確認だけはしないと」

「分かったわ」

〜リデアがリディアに耳打ちを始め

「ありがとう」

リデアとリーディアが何かの相談を終えたようだ リーディアがリーシアに話しかけると、彼女はゆっくりと立ち上がるのだが その姿を見て、思わず声を上げそうになったのだが。俺とリディアの事をじっと見つめているので 俺はリーディアに話しかけるタイミングを掴めず。仕方なく俺はリーディアと二人でリディア達に 声を掛ける事にしたのであった 俺が「大丈夫なのか?」と声をかけると、俺が思っていたよりも反応が返ってきた リディアに「無理はしないで下さい」と言われるとリーシアは苦笑いをしながら「大丈夫ですよ」と言った後。今度は俺の顔を見ると真剣な表情になって「リディア。お願いします」

「分かりました。ゆう君 ちょっと来て貰ってもいいですか?」

俺は何のことだがさっぱり分からずに困惑しながらリディアの後に続いて歩くが 後ろを振り向くことなく歩いているので俺が「おい、何処に行くんだ?」と話し掛けると 俺の言葉が無視されて歩き続けるので、リディアに「なぁ?何が起きているんだ?」と尋ねると。

彼女がようやく立ち止まるので俺は、彼女を見据えるようにして目線を合わせたのだが

「ゆう君は。どうしてリネアのことをそんなにも信じているんですか?」

「俺にとって。一番信頼できる人物で、そして何よりも大切な相棒だからかな」

俺は迷いもなく。俺自身の考えを口にすると、リデアがこちらを見てニヤッとして「あらあら、随分と熱烈な言葉を言われたわね」と 茶々を入れて来ていたのは いつものことだった為、俺は全く意にも止めなかったのだが 彼女は続けてこう言ってきた

「そうですね。リネアはとても頼り甲斐のある子ですよね。私達も彼女のことはとても信頼しております」

リディアが俺に向けて

「では どうして 私とゆう君が 一緒に行動する事に、あまりいい顔を見せないんですか?」と、突然 思いもよ

「なんでだ?」と口にしたが、リデアに背中を思いっきり叩かれた。

「お前、痛いだろ!」と怒鳴ったら「うっさい。黙って聞け」と言われた 俺は渋々と彼女の言うことを聞くことに

「えっと それでリデアのことが嫌いなのか?リーシアの事が」

「私はリディアの事が好きですし。リーシアの事も大好きです」

俺は「それなら、なぜ?」と聞き返すのだが リディアは、少し間を置いて「ゆう君の考えているような理由はありませんよ。でも、私の口からは説明し辛いですし。この話はこれで終わりにしましょう」と、言ってからリディアは再び 前を向いて歩いていたので俺もリディアの横に並んで歩くことにしたのだが リーシアが俺達の事を見ていると「私は ゆうとさんを信じています。貴方にはきっと 力になる事が出来ると思います。それに、私の方からもリデアにはきちんと話をしておきますので、もう少しだけ待っていたください」とリーシアが口

「リネアのことを頼むよ」と言うのだが、俺はリーザリアに近づいて行って「俺達は行ってくるよ」と言うと。リリアもリーアの事は、俺達に任せてくれていたので。「リネアを頼みますね」と リーリアに言われてから。俺とリディアの二人で、俺の泊まっていた部屋に戻って来たのだが 俺は、リディアに尋ねると。俺の荷物の中に手紙が入っていてそこには、リリアからのメッセージが残されていたのだ 俺は、それを目にすると 急いで封を切ってから内容を確認すると 俺は その手紙を握り締めると、リディアの方へと

「急ぐぞ」と一言告げてから走り出そうとするが、俺の手をリデアが掴んで来ると

「ねぇ。ゆうと。リネアが何処にいるのか分かるの?」と聞かれるので

「いや、まだ分からん。とりあえずは、この街にあるという。俺が使っていた武器屋の親父のところに行く」と俺が答えたら

「でも、あの場所は」と言いかけたので

「知っているのか?」と尋ねると「はい。リデアが、よく遊びに行ってた場所でしたので」と教えてくれるので 俺達はその場所を目指して、走るのだが、俺の方が圧倒的に足が速いはずなのに、俺がリディアに追いつけなくなる

「リディア」と名前を呼ぶと「ごめんなさい。今は」と一言。リデアが俺の手を掴むと、先程の俺と同じことをするのであるが。それでも俺は 追いつくことが出来なくて「悪い」とリデアに言いながらも「俺のせいか?」と尋ねてみたが、彼女は首を左右に振るのであった。それからも何度もリディアの名前を呼んだが、一度も止まることなく目的地に到着したのである 到着した時には、息が切れてしまっていたが。リディアは俺以上に疲れ切っていた そして俺は、「なぁ。リディア。本当にここの場所にリリアがいるんだろうな」と尋ねると 少し遅れてやって来たリディアが俺の目を見ながら「えぇ、間違いなくここにいます」と断言してくれた それから 俺達は店の中に入って行くと、すぐに目的の物が見つかったのだが。店の奥で武器の手入れをしているのを見かけたので、俺は「親父」と呼んでから、リリアに渡された物を渡した その人は「お、坊主じゃないか。久しぶりだな。今日は何の用で俺のところに」と、話し始めたので俺はリディアと一緒に、この武器屋の主人が、武器を作るのが得意で、しかも武器の扱いに関しては一流であると教えられていたので、俺とリディアは彼に頭を下げて「俺に剣を造ってくれ」と依頼をすると 俺の武器を作ってくれるらしいのだが。俺に

「なんだよ いきなり俺のところにやってきてよ。なんか困ってることがあるのか?」と 尋ねられたので 俺はリディアをちらりと見た後に、俺はリデアに相談をした内容を彼に伝える事にした

「えーと。あんたが作ることのできる最高級品の素材で刀身を作ってくれ。その刀身を魔法金属にする事が出来るか?」と尋ねたのだが、彼は俺の顔を見るだけで俺が何を言っているのか理解

「まぁ出来なくはないけどよ。でも、その前に一つ聞いてもいいか?」と言われたので「あぁ構わない」と答えたら、彼がリデアの方をじっと見始めたので、不思議に思った俺は、「何か?」と聞くのだが、その問いに対してリデアが答える

「いえ。何でもないですよ」と答えたが、リデアは「別に 気にしないでくださいね」と言ったのだった。その後 彼が質問をして来た内容は

「どうして俺なんだ?俺じゃなくてももっと他に腕の良い奴がいくらでもいるだろう?」と俺達に言ってきたので俺はリディアに目配せをするのだが、リデアに脇腹を突かれる 俺達が黙っている事に疑問を抱いたリデアが、俺の肩に手を乗せて耳元で囁いてきた

「ゆう。何で何も言わなかったの?」と それに対して俺もリデアの耳元で囁くように小声で「あいつが信用できないのもあるが。それにリデア。お前があいつの事が好きになれないから」と伝えると リデアは「確かに、あたしは、彼の事好きじゃないからね。それと」

「それに?」

リデア

「さっきは、ちょっと油断しちゃったのよね。ゆう。あたしの事をリデアって呼んだでしょ?だから少し焦っちゃったの」

リディアはリデアが俺と会話しているのに気がついたらしく、少し頬を膨らませていたのが可愛いかったので頭を優しく撫でながら「そうか。悪かったな。それで俺もどうすればいい? リデアの事をリーデアと呼んだ方がいいのか?」と俺が尋ねると

「うん。その呼び方がいい」

リデアが笑顔で答えてくれた リデアはリディアが少し悲しそうな表情で見つめていたが、

「リーア?」と呼ぶと 彼女はリデアが返事をすると思って居なかったのと、自分の愛称が呼ばれたのに気が付いていなかったみたいだったが。俺はリディアの耳元でもう一度。「リーア」と名前を呼んでから彼女の事を抱きしめてあげていた そしてリディアに目線を向けてみると「ありがとうございます。ユウト様。リーデアに名前で呼ぶ様に言われているのに。なかなか勇気が出せなかったんですよ」と嬉し涙を浮かべている彼女に「リディア」と、彼女の事を名前を呼びながら、俺は彼女の頭に手を伸ばして、髪の毛が乱れないようにゆっくりと彼女の頭を優しく撫でる 俺

「リーディア。大丈夫だよ。俺が側にいるからね」と言うと。リディアが俺の事を強く抱きしめてきた しばらく経ってから俺達は、リデアの父親。彼の名前を教えて貰っていなかったが、俺は彼に、俺とリディアで最高の武器を作って欲しいと伝えた。それを聞いて、俺はリディアに、今持っている全ての金を渡すと「ゆう君。こんなにお金持ってきていたのですか?」と言われてしまったのだが、リディアが驚いた様子だったので俺は

「まぁ な。それよりリデア。どう思う?」と尋ねると「どう考えてもこの人。おかしいと思う。普通の人が扱える様な武器を作れるとは到底思えない。

私にだって作れない」とはっきりと言ってきたので

「でも。ゆう君の願いを叶える為に。やるしかないですね」と、リデアが言うので、俺も同意してからリデアに

「頼めるか?」と言うと、リデアが「いいよ。ただ私が出来るのは、貴方達の要望に応えるだけしか出来ないかもしれないけど」

俺はその言葉を聞いて、「それでも構わん。よろしく頼む」と言うと

「わかった。任せておいて、それで。材料はどこで用意できるかな?」

俺は「そうだな。まずは俺達の装備を整えておきたい」と俺が口にするとリデアが俺達の装備を見比べると「うーん。確かにリディアは問題ないだろうけれど。

問題は貴方ね。

今の格好のままだと貴方には不向きだし、それにそのローブは、見た目に反して防御はそこまで期待は出来ないかも」と言ったので俺は「あぁ、それとこれだな」と、俺は腰に下げていた刀を抜き取るとリデアが俺の握っていた刀を手に取り眺めると「ふぅん。やっぱり。貴方にはもったいないほどの名品よ。これを使えるのであれば貴方もそれなりに戦えるわね」と言い放つ

「リデア、これは凄いのか?」

リデア

「えぇ。それはもう、これは間違いなく国宝級か、あるいは伝説級の一振りになるでしょうね。でもゆう、よくこんなのを持っていたわね」

「いや。これは拾っただけだ」と俺が言うとリデアが「そんなわけないでしょ。これは、貴方のいた世界の武器なのでしょう?」と聞かれるので「あぁ。これはリデアの世界ではどういう扱いなのか知らないが。この世界だと伝説の魔導剣だと言われている」と言うとリデアは「へぇ。

そう」と答えてから俺の方に顔を向けると

「ねぇ ちょっと見せてもらっていいかしら?」と言うので「いいぞ」と俺が答えると

「なら お邪魔して悪いのだけれど リディアの部屋に行きましょう」と言われたので、俺はリデアと一緒に部屋に戻ると、そこで俺は、刀についての説明をした。この武器は元々、異世界の住人が所持していたものだということを伝えると、リデアは「そう、なら、ゆうは本当に選ばれた人間ということかしら」と 俺に向かって微笑みかけてくれて、そのまま俺の手を握るのであった

「えっと、リディア?」俺が戸惑いの声をあげると リデアは、「私も一緒に行ってもいいですかね」と言い出すので俺は少し迷ったが、リデアが、この店を継ぐというので有れば 俺は彼女を連れて行った方が、俺としても心強いと思ったのである それを伝えてから俺達はリデアの作業部屋に足を運ぶのだが、リデアが、「リーディア」と リデアがリーディアに話しかけようとしたのであるが。俺がリディアに視線を 送ると。彼女は俺の瞳を見つめてから軽くため息を漏らすと同時にリデアの手を取ると言った「行きましょうか。リデア。あなたが私の工房に来るのは久しぶりですね」

俺が案内されたのは 武器屋の隣にある工房と呼ばれる場所 俺達が、その扉をくぐると、そこには俺がこの世界に来た時に持っていた剣と全く同じような形ではあるが。俺の記憶の中にない剣が置かれていた。その隣に鞘が置いてあるのだが。俺はそれを手に取り「なるほど。これがお前の本体なのか」と俺が呟くとリディアが口を開く

「この子がこの世界に存在する限り。私にもまだ打つべき武器が存在するのですが、この子に認められる武器を打てるのは私か、そしてリデアしかいないんです」と、リディアが答えるので 俺は剣を見ながら

「こいつが俺を認めたら 俺専用の聖遺物になってくれるのかい?」と、俺が質問すると リディアは、こくりと、首を縦に振ってくれたので俺はその剣を手にしたまま 俺の側まで近寄ってくるリディアに話しかけると「俺の望みは、魔王と勇者を倒すこと。そのために力を貸してくれるか?」と俺が質問をするのだが。それに対してのリディアの返答は予想通りと言えばいいのか、やはり 俺に魔王を倒してほしいと、リディアは、お願いしてきたので、俺はそれに対しての質問をぶつけた それは何故?俺はその理由を知りたかったからこそ 敢えて質問を投げかける

「どうして、俺が、リリアと二人で、あの世界を救わなければならない?」

リディアはその問いに対して、答えに詰まったのか。下唇を噛みしめてから黙り込んでしまうのであった

「なあ リディア?教えてくれないか?」と リディアに対して俺が問いかけをすると

「すみません。今は言えない。いつか必ず話します」と言われてしまうのだが 俺は「なぁ 俺の頼みは、聞いてはくれないのかい?」と言うとリディアが俺の事をじっと見つめてきて「リデアの言った通り。貴方ってずるい男ですね」

そう言うと、彼女は目を瞑りながら俺の事を見つめていた 俺はそんな彼女の行動を見て「なんだよ。ずるいのはお互い様だろ?」と、 リディアが微笑んでからしばらくして、彼女の瞼が開かれると、そこには真剣な表情で俺の顔を見つめてくる彼女と そして彼女が右手を天井に向けて突き出すと 突然に光の粒子が現れ始めて俺達の体を包み込むと俺達は気がつくと。

辺り一面が白い霧に包まれた不思議な空間に移動していた 俺

「ここは?

まさか リディアの力で飛ばされたのか?」と、俺が声に出したのとほぼ同時に 目の前の景色に変化が現れる 先程までの、見渡すかぎり真っ白な光景が まるでガラスのように砕けていくのが見えるのだ それと同時に俺達の前に二人の人物が現れたのである

「あら?どうやら成功したようですね」

「へぇ。リディアにしては上出来じゃん」

「まぁ。私がリデアの為に頑張ってみたから」

俺がリディアを見ると

「どうですか?ここが私の作った精神世界になります。私とリデアが二人で作り上げたものですよ」

俺はリディアの言葉を聞き流してからリディアと、それからもう一人の女性の姿を見比べてみる 見た目がリディアそっくりで 髪型も同じだが。身長が高く胸が大きいのと髪の色が、薄い紫色になっているのが特徴的だった

(あれが、リデアか?)と俺が思ったので、俺の疑問に気がついたリディアが俺

「リデアは私にそっくりだけど、髪の色が違うんですよ」と説明してくれたので俺はもう一度だけ、目の前のリディアと瓜二つの女性の姿を見ていると

「貴方がゆうさんね」

俺の名前を呼ぶので俺も慌てて

「えぇ そうですね。初めまして 貴方は?」と聞き返すとリデアが、笑い出してから「私も、初めまして、私はリデアよ」と言ってくるので

「それで どうして俺を呼んだんだ?」と尋ねると、俺の方を向いてリデアが

「だって貴方。私に会いたくなかったんじゃないの?」と言うので 俺は思わず言葉に詰まってしまうのだが。

リディアも

「えっと どういうことですか?」と尋ねてくるので 俺は素直にリデアに自分の心境を正直に告白した。そしてその上で俺は「あんたが俺に魔王と、そして俺を異世界から召喚した奴を倒してもらいたいと依頼してくるのはわかるのだが。だからといって俺だけが戦うなんて おかしいだろう。俺はあんたらの奴隷じゃあ無い。俺が戦いたいと思って、俺は今まで生きてきたし、俺の人生だから俺自身で決めた道なのだ。俺は自分が守りたいものは守ってきた。俺は自分だけの大切な人を守りきれるくらいに強くなったはずだ」と俺が答えるとリデアは俺に背中を向けたまま俺の話に耳を傾けていた

「リデア、貴方 彼の言っていることを理解出来る」とリディアがリデアに聞くと

「もちろん。理解できるし、リデアもそう思うでしょう?」と 二人が会話を始めたが、すぐに二人共俺に話をふってくるので

「えっと、要するに俺は自分でやりたいと思うことはやるし。それが俺自身が納得したことならば後悔をするつもりもない」と言い切ったのである 俺の言い放った一言を聞いたリデアが

「ゆうって。見かけによらないのね。こんなこと言われたら、リデア。貴方がゆうに負けたってしょうがないじゃない」

「えっ それは一体どういうことだ?」と思わず俺が驚いてしまい その発言に対してリディアが俺に説明をしてくれた

「えっと。簡単に言えば、私がゆうくんよりも先にリデアと出会っていればリデアがゆう君の妻になっていたかもしれなかったということです」と、少しばかり頬を赤らめながらも嬉しそうに語るリディアを見た俺だったが。そんな彼女を見て俺は、俺の胸に抱きついてくるリディアを優しく受け止めてあげるのであったが。

「なぁ リデア?」と俺がリデアの方に目を向けるとリデアは少し悲しそうな表情で「リディアの言ってること間違ってはいないけどさ。だけど ゆうにはリデアが必要だと思っている」と言うのだが

「そうか。でも俺は俺の生き方を変えるつもりはない」と言うと。

「わかったわ。リデアの気持ちは、確かに伝わった」とリデアが

「私も、もう少し大人にならないといけないみたいだ」と俺に微笑みかけてくれるので 俺

「ありがとう リデア」と言うとリデアは、微笑みながら俺の事を抱きしめてくれて、俺は「またな リディア」と言い残すと俺達は元の場所に戻ることになる 俺とリディアが元の場所に戻るとリデアの剣はいつの間にか姿を消していた そしてリデアは俺達に別れを告げ

「また会いましょう」と言い残して 彼女はこの世界から出て行ったのである リデアがいなくなると俺とリディアは宿に戻って部屋に入り 俺はリデアからもらった短刀を握り締める 俺が剣に意識を向けてみると。「ようやく会えた」と声が聞こえてくる その剣は

「やっと僕を使ってくれる人がやってきたのですね」というのだが、俺はその問いに答えることはなく。俺が剣に魔力を流し込み、そして剣を具現化させると、その瞬間に。

俺の頭に記憶が流れ込んできた この世界の事 俺の世界での事 俺自身の事を この世界での記憶を思い出したのと同じように 俺の頭に流れ込んでくるので、俺は必死に堪えていたが。

その剣の声が聞こえる

『あなたに私の力を渡しました。どうか私と共に魔王と勇者を打ち倒して欲しい』

俺の願いと この剣の意思が 俺の中で重なり合った時に 俺の目の前の視界が真っ白に変わっていった。

俺が目を開けているはずなのに

「ここはどこなんだ?」俺は呟いてから周囲を見渡していると、俺はあることに気づく それは俺の体が小さくなっていた

「これってまさか、転生とかそういうのなのか?」

俺は不安を覚えつつも。目の前に現れた女性の姿を眺めながら俺が考えているのはこの世界が本当にゲームの世界で。俺は、リディアが用意した主人公で リディアの作り出したキャラクターなのでは?と考えていたのだが

「お待たせしました。ゆうくん」と俺が考え込んでいる最中にリディアが姿を現したので 俺は咄嵯に、リディアに向かって

「おい。俺がゆうだって。どうして知っているんだ?」と俺が問いかけると

「私は、あなたが、リデアに呼ばれていた時から見守っていました」と言うと リディアは、笑顔を見せてから 俺のことを見つめてくる 俺は今置かれている状況を理解したわけではないが それでもリディアを信じようと、俺の決意は既に決まっていた。リディアに、俺を元の世界に返してくれとは、俺は頼むことが出来ず。そして俺は、自分自身に覚悟を決める為に、敢えて彼女に問いかけた

「リディア、俺と取引をしないか?」と リディアに俺の考えを伝えて。俺は自分の意志で自分の未来を決めたかった。この世界を俺の力でも救ってやりたかったのだ。それにリディアは、魔王と俺を召喚した人間を倒すのに協力をしてくれると言ってくれたので、俺も自分の人生で後悔をせずに生きていたいと改めて感じたからである。

「まず初めに。この世界から俺達を召喚したのが誰なのかを教えてくれ」と俺はリ

「わかりました。ですが、私が話せるのはあくまで知識であって、直接見たわけでは ありません。私にできる範囲であれば協力はいたします」と俺の質問に対して、

「リディアが今答えられる情報は以上になるのか?」と俺が言うと

「申し訳ございません。ゆうさん」と 俺は頭を掻いてから

「なあ それならさ。その前に俺から聞きたい事があるんだけど。リディアが持っている知識の中に、俺の世界の情報もあるよな?例えば魔法が使えるようになったりするのか?」と俺が 尋ねるとリディアが

「はい。ゆうさん。魔法についてはある程度お伝えする事ができます。私でよろしければ」と言うので俺はリディアに「ああ 構わない」と答えてから俺は再び、自分のステータスを確認していた 【名前】佐藤悠 18歳 男性 種族 ヒューマン レベル1 職業 学生 体力 100 筋力 111 耐久 122

「よし。とりあえず俺がリディアと取引するに当たって必要なものを手に入れないとな。」俺がそう言った後に。俺の足元で小さな女の子が泣いているので。その子を抱き上げて俺は、あやしてあげていた

「ゆうちゃん。私、お母さんに怒られちゃうよ」と俺の腕に抱かれている幼女が泣き止んでから。そう言うので。

「大丈夫だ。心配ない。俺に任せろ」と自信満々の態度を見せたので 俺は自分の腕に抱いている幼い少女の顔を見つめていると。突然、俺の体に何か違和感がしたので、自分の姿を見ると。俺は小学生低学年くらいの背丈で髪

「えっと リディア?どうなってんだ?これは?」と、

「あっ。その 言いにくいんですけれど、どうやらゆうさんの肉体は、ゆうさんが元々過ごしていた時代より10年ほど昔の姿になっています」と言われて俺は思わず「マジかよ」と嘆いてしまった

「えっと、俺はどうすればいいんだ?」

「とりあえず。今の服装のままで外に行くのは、あまりよくないので」と言ってリディアは 俺を風呂場まで連れていってくれた

「さっきは いきなり取り乱したり、泣いたりしちゃってすいませんでした。私は、リディアといいまして。今は貴方のお手伝いをさせていただいています」と

「それで俺に何か用があるんだよな?」と

「はい。ゆうさんは、これから先、どのように生きていくかを、まだ決めかねておられてるのかなと思って、私は貴方をずっと見てまいりました」と言うので俺は、自分がこの世界に来てからの事を振り返っていた 俺は、自分が高校生でしかも受験生であることを思い出す 俺は大学受験に失敗して。予備校に通っていて、今日は、模試があったので、俺達は学校に向かうため、家を出た

「えっと つまり俺は浪人生で、大学に落ちているから 今ここに存在しているって事だよな」と言うとリディアが首を縦に振り

「それじゃ、リディアが もしも、俺が合格するような受験対策を してくれるとしたら、俺はどんな条件を提示することができる?」と

「私がゆうさんの学力を判定することができれば。私としては、何も問題はありませんが。私の提示する報酬はあくまでもゆうさんのお願いを聞いて差し上げることだけで、それ以上のことは要求できなくなってしまいますが。それで宜しいでしょうか?」と俺が考えていた通りの答えを出してくれたリディアに対して

「それじゃ。俺が高校3年間で培ってきた勉強方法を教えようと思うんだが、俺は予備校に通っていたし、授業で習っている内容が分からないとかそんなことで悩まなくても良いようにしたいと思っているんだけど。どうだろう?その方法を俺は教えていくことが出来る。どう思うかリディアは判断してくれないか」

「私には、どのようなことをなさるのかまでは、想像が出来てはいませんが、おそらく。それは素晴らしい成果に繋がるのではないかと推測しておりますので、その提案には乗らせていただきます。しかし、その方法は、ゆうさんにとって 負担となるのではありませんか?ゆうさんの身に何が起こるかも私には分かりませんので」とリディアは言ってくるのであるが。俺としても自分の可能性にかけてみたいと思っていたので

「分かった。じゃあ、俺の方でもリディアのために色々と頑張ってみるとしよう」と

「はっ!ゆうくん、おはようございます」と言って、リーリアが起きてきたので俺は「おっ。おはよう」とだけ言って、朝ごはんを食べていた。

そして俺が部屋から出ようとするとリディアから

「少しお時間をください。すぐに戻ってきます」とだけ言い残すとリディアが消えてしまうので俺はそのまま待っていると数分後 リディアが俺の前に戻ってくる 俺は

「どうかしたのか?」と聞くとリディアが

「少しだけ準備が必要になったものですから。こちらを見ていただいても宜しいですか?」と俺に手渡してきたので

「俺の手荷物の中に入っているぞ。もしかすると」と俺は答えると。リディアが驚いたような顔をして俺のことを見つめて来るのだが

「やっぱり、リディアの言っていることが正しかったのか」と俺は、リディアの方に向き直った

「どういうことだ。教えて欲しい。俺は、俺自身に起きた変化についても知りたい。そしてこれから先に起こるかもしれない事も含めて」と俺は真剣な表情をして 俺の言葉に対して、俺は「それなら、俺のスマホで検索をさせてくれ。この画面を見ながら説明をしてくれた方が きっと理解しやすいはずだ」と俺は、リデアに頼んで作ってもらったスマホを取り出して電源を入れた その光景を見たリディア

「その機械は何なんですか?私はそんなものをみたことがない」と言って驚いていたが。俺がスマホについて説明していると リディアは

「私の持っている知識の中にはそんな物は存在しないですね」と言いながらリディアは首を傾げていたのであった 俺はリディアに

「とりあえず俺の話を聞きながらでもいいから 一緒に調べたりはできるのか?」と聞いてみるとリディアは、首を左右に振るので

「わかった。リディア、悪いけど俺と一緒に来てくれるか?」

と俺が誘うとリディアは

「はい 喜んで」と言って俺の後を追いかけてきてくれる 俺達が外に出ようとしたときに、なぜか俺の部屋にリディアが現れて俺の背中に抱きついてくる そして、俺は背後から胸を押し付けられてしまい

「ゆうくん おはようございます。今日の朝食は私が作ったんですよ。褒めてくださいね」と言われてから。リデアは自分の体を使って、さらに強く押し付けて来て それを後ろを振り向いて眺めているのだが。その状況に耐えられなかったのか リディアも対抗してリデアの真似をするかのように

「ゆうちゃん。私の料理も食べてみてください」と自分の胸を両手で掴んで俺に見せつけるかのような体勢を取ってきて。俺の視線

「おい。二人共。俺はお前達の主人だ。立場は分かってくれるよな」と言って二人の行動を咎めると

「だって ゆうくん 私たちのご奉仕は必要としてくれないからです」と俺の腕にしがみつきながら俺のことを見上げている二人を見て。俺は心の底で可愛いなと思いつつも俺は リディアとリデアを抱きしめた リデアに関しては俺に抱かれた途端に体をピクッと動かして俺にされるがままになっていて 俺が離そうとするとリデアは「嫌。ゆうくん、行かないで」と言って離れようとしなかった そんな

「リデア様は甘えん坊ですねぇ」とリディアが俺に寄りかかりながら

「リデアは寂しがり屋さんだから。ゆうさんにいつもべったりとくっついていたいんだと思います」と俺にくっついた状態のリデアがリディアに話しかけると

「リデアだって 本当は私と同じ気持ちの癖に」とリデアに言うのだが。リデアは何も言わず、無言のままだったのだが。リデアが黙ってしまった事で俺に密着している二人が気まずい空気になりかけていた時にリディアは、「私、そろそろ行きたいんですが」と言うのであるのだが。リデアはまだ離れてくれそうにも

「リディアも私と同じようにゆうくんと離れるのが寂しくないのかなぁ」と俺の頬を指でつついて、リディアの方をちらっと見ると

「ゆうくんが行くところには必ず私が着いていきますから。それに、ゆうくんはリディアと違って優しいし、ゆうくんが私のことを求めてくれればいつでも私に構ってくれるから」と俺の頭を優しく撫でてくるので 俺に抱きつく力が徐々に弱くなっているのを感じていたので、俺の胸に顔を埋めているリディアに声をかける事にした

「リディア。俺のこと、本当に信用してくれてるって事だよな?」と言うとリディアは小さく「はい」

「だったらさ。ちょっとだけでも、離れては

「いやです。このままが良いんです」と言ってなかなか動こうとはしない リディアを説得するために俺はある言葉を呟いた

「リディアの好きなようにするけど リディアの事、嫌いになったりなんかしないからな」と言うと リディアは「本当に私を嫌いにならないんですか?」と俺の目を見つめて聞いてきたので俺はしっかりと

「もちろんだ」とリディアに伝えた 俺が、リディアとリデアを連れて武器屋に戻ると 店の奥から一人の老人が現れた

「おおっ 誰かと思えば。昨日は助かったよ。それで今日はまたどうしてうちに来たんじゃ?」と

「はいっ 実はですね。俺が今 使っている剣よりも良い物はないでしょうか」と言うと リディアとリデアの祖父と思われる老人は、首を横に振り

「悪いが。うちにはこれ以上の物は扱ってはおらんのじゃ。申し訳ないが 力になれなくてすまんのう」と頭を下げた

「はいっ。わかりました」

「ところでお主は。剣を探しているようだが、何のために使おうとしているのか。その理由を教えてもらえるか」と言うので

「俺は今。レベルを上げて強くなる必要があるので。その為に使えそうな物をと」と答えると

「うむ。それは分かるのじゃが。もし良かったらの話なのだが、ワシがお前に剣を教えることは出来る。それでお前はどうする?」と言って俺に尋ねてきたので

「それでしたらお願いします」

「そうか。そういえば名前を教えておくれ」と名前を聞かれる 俺が、「黒瀬 悠」と名乗った瞬間

「おおっ。そうじゃったのか」と言って。俺に向かって手をかざしたと思った直後に俺は、俺の中に眠っている剣の技の使い方を知ることが出来た。それは、今まで俺が使って来た剣の扱い方だけではなく。俺自身が使える剣の扱い方を。

「お主には才能がありそうだな」と俺の頭に手を置いて笑っているのであった。そしてその後俺は剣を扱う上で必要な筋力や

「そうだ。これを使ってみるといい」と渡されたのは木で出来た片手用の盾だった

「ありがとうございます」と俺は言って受け取ったので

「その盾だが。魔力を流すと防御系のスキルが発動するようになっておる。それがあれば大抵の攻撃は弾けるであろう」と言われた 俺がリディアの方を見ると「リディアのおじいちゃんはね。私と一緒で色々な事が出来るんだよ」と教えてくれるのだが。俺が「その杖は?」と尋ねるとリディアは「えっと。私の宝物でね。昔おばあちゃんの友達に譲ってもらったものなの」と説明してくれた 俺がその杖について聞くと。この国の国宝でもあると聞かされて

「あの その杖。見せてもらう事は出来ますか?」と言うと。

「ほぉ やはり わかる奴にしかわからないか」と言いつつ 奥から杖を持ってくるのだが。俺には 杖の先端についている宝玉が光っていて、その光が段々と強くなり始めたのが見て取れたので、俺は急いで リディアに渡すように指示をした

「え?この杖に 何か問題でもあったのですか?」と言うリディアから杖を受け取ると。リデアの祖父は、俺のことをじっと見据えて俺の行動を観察していた

「どうしました?私の事をずっと見ていますが」とリディアが聞くと

「リディアよ。その男を信じすぎないことじゃ。特にユウトの事は信じるのではないぞ」と真剣な表情で言うとリディアが少しだけ動揺を見せた 俺は「えっと とりあえず 俺が言いたかったのは。この武器屋の爺さんと俺との力比べをしてみませんかと提案してみようと思っていたんですが」

俺の言葉に反応を示したリディア

「そんな事できるわけがないでしょう。貴方はこの武器屋の主人に勝てるとでも言うんですか?」

俺を試そうとしていた事に気が付きながらも俺は、リディアの言葉を無視して

「武器屋の爺さん。俺と勝負をしてみないか」と言ってみると

「お前。本気なのか」と言いつつ、

「お嬢さん。下がっていて貰えんかね。こいつは本気でわしと戦ってみたいらしい」と俺が手に持っている木でできた棒を見て「ふっ まぁ。良いじゃろう。受けてやる。お前の挑戦を受けて立つ。ただ。負けて文句は受け付けんからな」と俺はその言葉に対して「ああ。大丈夫だ」と言ってお互いに向かい合った それから俺はリディアとリデアとリデアのお祖母さんの3人とで。王都にある大きな図書館に来ていた。

俺とリディアが並んで歩きながら。

リデアとリディアが仲良くお喋りをしながら、リデアが時々俺の腕に抱きついてきて

「ねぇ ねぇ ゆうくん。今日は、何処に行きましょうか?」と言ってリデアの柔らかい感触が伝わってくるのだけれど。それを俺は平静を装いながら歩いている リディアも少し照れたような感じを漂わせて俺の横を歩いていて、俺は二人に「なにか調べものをしたいのか? 二人とも」と俺が二人に問いかけると。二人は、「はい」「うん」と言う 俺は二人から聞いたのだが。二人に共通している趣味と言うのがあって、二人も俺と一緒に何かしらのイベントに参加したりする事があるのだと教えてくれて「ゆうくんも私達の趣味に付き合いなさい」と言われるのであった。

俺は二人と別れて。自分の用事である。魔法の書物が並んでいるエリアにやって来た 俺は、魔法関係の書棚の前に立っているのだが。

そこで俺は一つの魔導書を取ろうとしていたのだが、手が届かずにいたので。俺は近くにあった椅子に座ると。隣に座っている少女が声をかけてきた。

「この本を取りたいんですか?」と言って俺の隣に来てくれた少女は本を取ろうとしてくれたので。俺は「ありがとう。君の名前はなんていうの?」と言うと。その女の子は、「私の名ですか?リデアです」と答えた

「リディアさんはどんな本が読みたくてここにきたのかな?」

「私ですか?私はリディア様のメイドなのですが、私が読んだことのないような本が読みたいと言われて。私もここ最近はあまり読書をしてこなかったのですが、最近になって少しずつ読むようになりまして」

とリディアが俺の前から居なくなってしまってから、しばらくの間はリディアも一人で暮らしていたのだが。ある時からリデアと二人で暮らし始めてからというもの、リディアが家を空けることも増えてしまったようで暇を持て余していると言うのだがリディアに言われてから、なるべく時間を作るようにはしていると言うがそれでもなかなか時間を作れずにいる そんな事を考えていると俺の目の前でリデアは、「あれ。ゆうくん」と言って俺の顔を見てきたので。

俺は、俺とリデアが出会っていた頃に「どうして俺が分かったんだ?」とリデアに尋ねるので。リデアが俺の首元を見て「ゆうとくんって首元のチョーカーをしているじゃない。それが、ゆうとの目印なんだから」

「そういえば。俺って いつから首に付けるようになったんだろ。確か最初にこの世界に来たときには 付けてなかったはずだけど」と考えているとリデアが

「私と出会った時に 着けていましたよ」

と俺はその時のことを思い出すのだった。

「あれっ そう言えば。ゆうとくんってさ。まだゆうとくんの剣って使ったことないんだよね」と聞いてきたので

「ああっ。俺がまだ、魔王を倒す前の世界で使っていた剣か?あれならあるけど 使いたくないな。俺はこの世界で剣を使うよりも。俺にはリデアがいるから 俺には必要のない物だと思うし」と答えていた リデアは俺の言ったことが気に食わなかったらしく、俺の頬っぺたを指で突くと

「ゆうは。私の事が嫌いなんですか?もう。ゆうって。全然私を抱きしめようとしてくれないし」と言うので 俺は、リデアを抱き寄せると。リデアの体が小刻みに震えていて。顔を見ようとするの

「恥ずかしかったんだ。だから。ごめん」と言うと 俺の手のひらに小さな声で「馬鹿。本当に大好きだもん」と言ったのが聞こえた それから。しばらくリディアとリディアとリディアはお互いに見つめ合っていたので 俺はリディアに「リディア 何を見ているんだ?」と俺が聞くと「はい。リディアです」と嬉しそうな顔で俺に答えていた リディアはリディアが持っていた魔道士関連の本を見ていたようだが。「それじゃ 俺はこのへんで」と俺は立ち去ろうとするのだけど

「待ってくれないか?」と言う男性の声に俺は足を止めると。俺が振り返ると

「ええっ?誰ですか?あなたは」と俺の後ろに立っていた男に声をかけるのだが。

その男は リデアの父親だった。その人は俺の事を知らないはずで リデアは俺の顔をまじまじと見て 首を傾げて不思議そうに俺のことを眺めていたので 俺は「リデア 俺 先に帰ってるな」と言って帰ろうとしたのだが

「おい。君は何処へ行こうとしているんだ。私の娘の夫になろうというのであれば私とも話をしておこうじゃないか」と言われてしまうので 俺は、仕方なくその男の話を聞いてあげることにしたのだが

「私の娘は、とても優秀な魔法使いなのだよ。娘はな 君の力を必要としている。私達はこれから、魔物退治に向かうんだ。娘に付いてきてもらえると私も嬉しいのだが」と言うのだが 俺が「俺の力はそんなに強くはないですよ」と言うと

「それなら。これから行くところでは私達と共に戦って貰おうか」と答えるのであった。

俺がリデアのお父さんに話しかけられる少し前に遡るのだが。俺の横にリデアは座り、本を読んでいるのだが。リデアが持っている本の

「リディアさん。さっきまで読んでいたのとは違うみたいだけれど、どんな本を読んでいるの?」と俺が言うと

「ええっ?これですか?この国の歴史とかについて書いてあるんですよ。ほらっ この国は、今 大変なことになっているでしょ?」と言うのであった。俺は リディアから受け取った本に目を向けて内容を確認してみると。その本が リディアが言うとおりに歴史の書かれた本であることがわかったので。

「俺もその本 一緒に読ませてもらっても良いかな?」と言うとリディアは 笑顔で俺の方に視線を戻してから「ええっ どうぞ」と返事をするのであった 俺はリディアから歴史が書かれているその本を一冊借り

「ありがとう」とお礼を言うと、俺は歴史書を読むことにした。俺は、歴史のページに書かれていることを黙々と読んでいた。すると。俺がリディアの持ってきた本をじっくりと読んでいることに対して気が付いたリディアが「どうしたの?」と声をかけて来た。

俺は、「うん ちょっとね」とリディアの質問を誤魔化すのだけど リディアが急に席を立って、リデアのところに駆け寄っていくと、俺に聞こえるか聞こえないかぐらいの小声になりながら話を始めたので それを俺は聞き逃さないように耳を傾けてリディアとリデアが何を話し始めるのかということに期待をしながらリディアの言葉に聞き入っていた

「ねぇ ねぇ ゆうくんはさ。私にプロポーズしてくれるんじゃないの?」

リディアが俺の方を見ながら俺に詰め寄り始めた 俺にリディアが突然言い放った言葉を聞かれたのかと思ってリディアの方を見るが。リディアには俺達の会話が聞こえていないようで安心するのだった リディアは「ねえ ねぇ ゆうくん。私とリデアちゃんはどう違うっていうの」と言って 少し怒っているような口調になっていた それから俺は、俺が手に持っていたリディアから借りたその歴史書を読み進めることにすると リディアとリデアは、何かしらの話を始めていたのだったが。俺は歴史書に目を落としながら二人の話しを聞いていて

「ねぇ ゆうくん。聞いてるの」と言ってくるリディアに「リデアのお母さんが亡くなってしまうと。リデアとリデアのお父さんが二人きりになるわけか。寂しいだろうな。それに。もし仮にだよ。俺が、魔王を討伐した後でリデアと結婚したとしても リデアの両親は、俺の親の敵となるんだよな」と言うと

「そっか。そういうこともあるんだね。私には関係ない話かもしれないけど」とリデアは呟いていた リデアは、リデアで、リデアに聞こえないように俺の独り言を聞きながら話をしていたのだろうか?と疑問が浮かんだのだが。

俺は、歴史書に意識を向けるのだが。リデアとリデアのお父さんとで 話の内容が違うことに気が付くと。俺はリデアのお父さんに、この国の現状を説明してくれるように頼むと

「わかった」と一言だけ告げてから、リデアのお父さんは話を始めるのだった。

俺は、リデアの両親に俺の考えを話すのだが。

「リデアの父親は。この国が危ないことも、自分がこの国を守るために戦うことも、全てを理解していますよね」とリデアの父親が俺の言った言葉を聞くと。

リデアの父さんは、「ああ わかっていますよ。ですが 私達は負けられない戦いをしているのです」と言うので

「それで。魔王軍の戦力は一体どれ程のものなんですか?あと。魔物の強さや種類も教えてください。魔王軍は 人族を滅ぼすために、色々な種族の魔王軍が居ますからね」と俺が問いかけるのだけども。俺の言葉を聞いたリデアの父は

「まずはですね。魔物の強さですが。それは個体によりますから、一概には何とも言えないというのが正直なところです」と俺に答えるので。俺は続けて、「強さの順番でいうと?」と聞くのだが。

俺が思っていたのと違った返答が返ってくることになるのだが リデアの父さんから俺が予想だにしていなかった情報がもたらされたのだ。

「そうだな。まずは。我々が相手にしなければならない 魔物の中で一番強いと言われるのが ドラゴンだな。まあ あの方は私なんかよりも圧倒的に強くはあるが」と言った後に「ただ あの方の相手が出来るとすれば。勇者様方か。もしくは伝説の武器を持った英雄達ぐらいではないですか?」と続けるので 俺は、リデアの父が言った

「リデアの父親の敵」とは。

つまり。リデアのお父さんの敵の事だと勝手に思い込んでいたのだが それは違って。「私にはわかりませんが」と答えた。それからしばらくしてからリデアの母さんの話になり 俺の予想とは違って。

「次に私達が倒す必要があるのは、魔王の側近と言われている存在だ。この幹部と呼ばれている者達だけでも。その数は数千を超えるらしいのだ」と言われてから

「そんなにも居るんですか。それでは魔王軍というのは」と俺が驚いていると。「まぁ まだ魔王が目覚めてはいないから 魔王軍にはまだ動きはないと思うが。私達が倒すべきなのは 間違いなく その側近たちだと思う」と答えてくれた リデアはリデアで

「私としてはさ。ゆうはゆうのままでいいと思うんだよね。ゆうと一緒じゃないと、私は幸せに感じることが出来ないからさ」と言っていた。俺が、リデアが持っている本に 視線を落としてはいたのだが

「魔王の側近と呼ばれる者の中でも 四天王と呼ばれている者達は 私と魔王とでも互角の力を持つと言われているんだ。魔王の力は未知数だが。私が全力を出した時に。私が戦えば 魔王は、私のことを倒すことが出来るのかもしれない」とリデアのお父さんが言っている内容が頭の中に残っていた そして。俺が魔王を倒した後。この世界のリデアの家族が 俺の両親と戦うことになった場合 俺は、リデアに俺の両親の仇を取るようにとお願いするべきなのかと悩んでいた 俺は、自分の家に帰ろうとして立ち上がるのだが

「どこへ行くんだい。これから魔物退治へ向かうんだけど」と俺のことを止めようとするので

「ええっ?俺 これから帰るつもりだったんですけど」と言うと

「そうか」と言いながらも。俺に着いてくるように指示してきたので 仕方なく俺も付いていくのだった ——————

「リデアちゃん。どうしてゆうくんに付いて行ったの?もしかしてゆうくんと一緒にいたかったのかな」

「ち 違いますよ。私はゆうの傍にいないと落ち着くことができないから」

「あら そうなの?リデアちゃんがそうやって 素直になれない性格なのは知っているわよ。だって リデアちゃんは、ゆうくんの事が好きなんでしょ」

「だから 違うってば」

俺は、リディアとリデアの会話を聞き流しながら

「はぁ」と溜息をつくのだけど リディアとリデアは、二人で何かを話していたのだが

「リデア。リディアさん ちょっとこっちへ来てくれるかな」

「ええ わかったわよ。リデアは、私の後ろに隠れていて」

「うん」

リデアとリディアが 俺のそばから離れると 俺の前にいるリデアの父親と、俺達の周りにいた護衛の

「ええ リディアさん あなたがここにいるという事は ゆうくんは、やはり ゆうくんなんだね」

「ええっ はい。そうです」と言うと 俺とリディアが話をしている最中で リデアもリディアの横に並ぶと

「ゆう。やっぱりゆうは 私達の味方になってくれるんでしょう」とリディアに向かって言うとリディアは、首を縦に振った リディアは俺に向き合う形になるとリデアに

「ねぇ あなたはリデアにプロポーズしたって聞いたけど本当?」と言ってくるので。俺は「本気だけど」と答えると 俺の言葉に対してリディアが少し嬉しそうにしているのだが 俺は、魔王を倒してリディアと結婚したいという気持ちは変わらないが、リディアの父親を説得できる材料が無いことを気にしていたのだ。そこでリディアは、リデアの母親に 話しかけると。俺を指差しながら

「あの方がゆうなのよ。覚えているかしら?」と言うが、リデアの母親は、思い出

「あっ ゆうくんじゃ無い。久しぶりね」と言うと 俺の方を見ながら、笑顔を見せるので

「おひさしぶりですね。リデアとリデアさんのご両親は大丈夫なのですか?」と俺が心配しているのを伝えると

「ありがとう。私達のことは心配しないでね。それより ゆうくんも大変でしょう。魔王が復活してしまったら、リデアや私も、ゆうくん達と戦いになってしまう可能性があるみたいだしね」と微笑みながら話すと。俺が「はい。そうなりますね」と言うと。

俺に近づいてきたのだった。俺とリディアの両親が話をしている中。リデアとリデアの両親は、少し

「リデア。お父さんの言ったとおりだな」と

「はい。私も驚きました。まさか リデアちゃんのお母さまが ゆうくんの事を覚えていらっしゃいましたなんて」と二人が話をしながら、俺のほうをじっと見つめていると

「リデアさん。君もゆうくんと知り合いだったのか」と言うので。

リデアは「はい」とだけ返事をした。

「ゆうくん。私達は、リデアとリデアさんを守るために戦うことになると思います。それでもいいんですね」と言うので。俺は、

「そうですよね。リデアとリデアさんを守りたいとも思います。俺はリデアを、俺が命をかけて守るべき相手だと思っていますから」と言うと。

リデアは「私は 別に、そこまでしてくれなくても、私は 一人でも生きられるんだからさ」と言うのだけど。俺は 俺の親が残した言葉を話してから、改めて、俺自身の考えを話すことにした。

「確かに俺は、自分が守りたいと思っている人の為ならば その人の為に死ぬことになってもかまわない。その覚悟は、ずっと昔に、決めているんだよ。リデア」

リデア「そうなんだね。でもさ 私は もうゆうの足手まといにはなりたくないから。ゆうは私を守って死なないで欲しいの」と呟いている リデアと俺の母親が話をしていて。

「ゆうはね。昔からリデアちゃんのことを守る為に 必死で頑張れる子だったのよ」

俺「はい」

「でもね そのことでね。一度、ゆうは、リデアのことをかばい過ぎてね。ゆうの命を失ってしまったことがあったのよ」と俺の知らない過去の俺がリデアのために 死んだ時の事を、母親が話し出すと。

リデアは、母親の言葉を聞いて、涙を流し始めて 俺と俺の母親が話を続けていると。

「リデアちゃんが今生きているのはね。ゆうのおかげもあるのかもしれないんだけど、でもリデアちゃん自身が頑張って 生き残った部分があるんだと思うわよ」と、言い終わると、リデアは、泣き始めてしまうので。俺の目の前にいた俺の母親は。リデアを抱き寄せると

「私達は、リデアさんを守るために戦います。ただ、私達はリデアさんから、リデアさんが本当にしたいと思った時に行動して下さいと言われているんですよ。それに 今のリデアには私達だけではなく、たくさんの人達がついているから。きっと大丈夫だとも思うのでね」と言うと。リデアも落ち着いて来たようで 俺の方に近寄ってくると抱きついてきたのである。

リデア「うううう。私。ゆうのこと大好き」と言いながら、俺にしがみついて

「あのね。私ね。今まではずっと一人だけだったけど、今はゆうと一緒だよ」

俺も優しく、リデアの背中を撫でてあげてから。「俺もリデアと一緒だと安心していられるんだ」と言うと

「じゃあ リデアと俺でずっと一緒に居よう」と言うと。リデアが、涙を流しながら笑顔を見せて

「うん。ありがとう」と言うので リデア

「ねぇ 私と二人っきりで暮らさない?」と言うと。俺とリデアが暮らしている家にリデアは、リデアの母さんを連れてきて暮らすことになったのであった。そして俺と俺のお母さんの二人きりの時間が増えると俺に甘え始めたので。俺はそんな感じの毎日を送っていたのであった。リディアが

「魔王の側近は、全部で六名存在しています」

と教えてくれたのだが。リデアの父親が

「側近が全員集まるのに、あと五年程 時間がかかりそうなんだよ。それまでは魔王軍側も、動きは無いと思うんだよ」と言ってくれたのであった。俺は、魔王軍のことを知らないのだが。

魔王軍は。この世界にある全ての国に、侵略行為をしているようだが。この国と、この周辺国家に関しては この国の王様は魔王軍とは同盟を結んでいるそうだ。だから、この国は魔王軍が侵略をしてこないのだが。他の国がどうなのかは まだわからないとの話だったのだ。

俺の父親は、俺と話をするときに必ずと言っていいほどに

「リデア。お前も俺の娘であることに変わりはない。だからな。いつでも帰ってこいよ」

と、言う言葉を口にしていたのだった。俺は

「リデア。リデアもお父さんが大好きだったもんな」と俺が、小さい声でつぶやくと。

リデア「私は リデアちゃんのように ゆうの事を好きなわけではないのよ。でも。ゆうと、ゆうくんが親子だということだけは理解しているつもり」と、言っていたのだった。リデアと俺が、二人で会話をしていたら。突然と。

リデア「私にも分かるくらいに強大な魔力を感じるよ。この感覚って」と言うので。俺がリデアに聞くと。

「これは リディアちゃんが感じているんだと思うわよ」と教えてくれるのであった。

するとリディアが

「あの、私には何も見えていないのですが。いったい、どんな姿になっているんでしょうか」とリデアに向かって質問をしてくるので。リデアが

「そうね。まずは、私の後ろについてきて欲しいのよ」と言うと リディアと俺の母親は、リデアの後に続いて行くと

「あら。私達が見に来ているのは。ゆうくんとリディアさんが住んでいる場所よ」と言うと そこには、大きな家が建っており周りには畑や家畜小屋などもあって。俺達はそこに入っていくと。そこには俺

「リデア」と言うがリデアは笑顔で「私が ゆうの居場所を作りたいって思ってるから。ここに家を作って貰ったのよ」と自慢気になっていたのだ。そしてリデアはリデアの母親に「あなたもここで暮らしましょうよ。リデアさんのお母様と一緒に住むことが出来れば、リデアも喜ぶと思うしね」と笑顔で伝えるので

「リデアさんにそう言われるなら 私もここにしばらく住んでみようかしら?」と言ったところでリデアが

「あなたは、どうしたいのかしら?」と聞いてくるので。「リデアさんや ゆうくんにお世話になるばかりじゃなくてね。私もあなた達に少しでも何か役に立ちたいとも思っているんですよ」と真剣な眼差しをリデアに見せている

「そうなんですね。わかりました」と 俺の方を向くと

「ゆうくん あなたの家は?」と聞いてくるので。俺が

「一応は、あるんですが。俺は あまり、自分の部屋が好きではないので」と、言う

「でも、リデアが この世界に、いつまでも留まっていることは許されていません」と言うので。俺は、少し考えてから

「俺は 魔王を倒しに行くことに決めています」と答えると。リデアの両親は「それは、分かっていたことです」と言ってきたので 俺が「リデア。魔王討伐のためには。仲間が必要だと思うんだよ。この世界で信頼できる仲間の」と伝えながら リデアの手を握ると

「分かった」と言ってくれると。

リデア「とりあえずは、みんなが揃うまでは 魔王は出てこないとは思うけどね」と言うと リデア「ゆうくん。私達は 明日、王都に行こうと思っているんだけどね」と言って

「その。リデアと俺で旅に出てみたい」という事を言うので。

「それいいかもしれないですね」と俺がリデアに伝えると。

「私もリデアちゃんとの旅を楽しみにしているのよ」と、俺の母は嬉しそうにしていました。

俺の両親が、俺達の家に住み始めることになったので。俺は母さんの作った食事を父さんと一緒に食べて それから風呂に入った後に寝室でゆっくりしている時に リデア「あのね。ゆう」と言うので 俺「どうしたんだい?リデア」と俺の方を見て来るので。俺はベッドの上で正座をしながら話す事に決めた。

俺「なんかさ。急展開過ぎるよね」と 俺も、何がなんだかわからなくなっていたので。俺が困惑気味に言うと。

リデア「私としてはね。ゆうの事をずっと大切にしていくつもりでいるんだよ」と言うので 俺「そういえば、前にも俺に、そんな事を言ってたっけなぁ」と思い出していたのであった。

俺「俺はさ。正直な気持ちとしてはさ。リデアのことが心配だと言うのもあるから。本当は俺も付いていきたいところなんだよ」と言うと。リデアは

「ゆうくん。その事で一つ提案があるのですがね」と話を始めたのである。俺はリデアの提案を聞きながらも 俺も、

「うんうん」と 首を縦に振りながら聞いていた。

リデアが言う提案はこんな感じであった。俺とリデアは、この世界を旅するに当たって。俺達二人は、お互いの姿が、他人に見えるようにする魔術をかけ合うようにすることにしたのであった。この世界に存在する魔導士に頼めば可能だと言われて俺はその提案を受け入れるのであった。それから俺はリデアに、ある物を渡すことにするのである。俺はアイテムボックスの中をあさりながら

「確か このあたりに入れたはず」と言うので。俺は収納袋の中に、この世界の硬貨をたくさん入れて渡すことにしたのである。俺「これで 色々と買えるはずだから」と、言いながらリデアに手渡して リデアも

「ゆうがくれたものは大切に使わせてもらうね」と言ってくれたので俺はリデアに、お守りとして、指輪を渡したのである。リデアに、俺があげた リデアに似合う銀色の綺麗に輝くシンプルなリングだった。俺は

「これを肌身離さず持っていてくれよ」と言うと リデア「ありがとう」と、満面の笑みを見せてくれたのである。

「ゆうくんがくれたものだもの。大切にするよ」と俺

「じゃあ 今日はもう寝ることにしようか」と言うと。

リデア「うん」と言い。俺の隣に来て

「あの。ゆうくん。お願いがあって」と言うので。俺はリデアに抱きつかれて 俺「いいですよ。なんでもいいよ」と言うと

「私の事を抱き枕にしてくれないかな?」と言う

「うん。いいよ」と俺は、リデアを優しく抱いてあげて

「こうすると暖かいんだよね」と言うと。

リデア

「ゆうくん。あったかいよ」と笑顔で言うのであった。そして二人で同じベッドの中で眠ったのであった。リデアが先に起きると「おはよう。朝ご飯を食べてから行きましょ」と言ってくれていたので俺はリデアと一緒に食卓に座り。俺はリデアから貰ったお小遣いで

「パンでも買おうか」と言うとリデア

「そうね。私は甘いものが食べたいわ」と言ってくれたので 俺が、「はい どうぞ」と俺が出したお財布の中から、銅貨2枚を取りだしてから、店員に注文をする。

俺がリデアを見ると

「お金を払うときに このお店の主人と話をしましたので」

俺「なるほど」と思いつつ俺は。出されたパンを口に運んで

「う~ん 普通だな」と言うと

「あら 美味しいじゃない」と言うリデアであった。すると 店にいた女性客がリディアを見てひそひそと話している。

俺はリディアの事を美人だから

「可愛いよな」と思って見ていた。リデアが 俺の視線に気づいて 俺の頬にキスをしてくれると「ふぅ ごちそうさまでした。」と言うので俺は支払いを終わらせて店を後にすると、俺は、自分の部屋に戻っていき着替えをすませると、リデアも自分の部屋の方から出てくるので俺はリデア

「準備はできたの?」とリデアに聞くと

「えぇ。私は大丈夫だよ」と俺に言ってくるので 俺は

「では 行ってくる」とリデアに声をかけると

「いってきます」とリデアが俺を見送ってくれるので 俺は家から出て歩いて行くと、家の扉の前に立っていたリデアは俺の姿を見て驚いていたが、すぐに笑顔になって手を振ってきたのであった。

俺は、家から離れて街の入り口付近まで歩いていくと。後ろから誰かにつけられているのが分かってしまう。俺が立ち止まって、後ろに振り返ろうとするとリデアも慌てて隠れていたのだが。

俺は気づかないふりをしながら歩くのをやめて

「やっぱり。ついてきていたんだな」と、言うと。

リデアが姿を現して

「あら やっぱりバレてしまいましたか」と言って

「やっぱりゆうくんは、凄いです」なんて言われるので。俺は「俺は、リデアの事が心配なだけだよ」と言うと リデア「やっぱり、ゆうくんは優しいね」なんて言われるので俺は「そうでもないよ」と返事をした。

俺とリデアが、しばらく歩いていると

「あれが噂に聞いていた。魔王を倒した勇者の少年だな」と言うので 俺とリデアが、声の聞こえてきた方向に、目線を送ると。そこには俺と同じくらいに、

「おい」と言われてしまったが、

「俺の名前は ロズウェルド よろしくな」と言われると俺は

「はい」と答えてから

「俺は、水橋悠といいます。こっちにいるのがリディアと言いまして」

俺が話を始めようとすると リデアが俺の言葉を遮るように口を開くと。

「私も あなたと一緒に戦えるように、レベル上げをしたいと思っているんですよ」とリデアが話始めると ロズウェルドが

「そうなのか?」と聞いてきたので リデアが 笑顔になり

「ゆうと一緒だと安心しますしね」と言ったのだ。それからしばらく俺達は一緒に行動することになった。

「ゆうと お前は、どんな武器を使うんだ?」と聞いてくるので

「剣ですね」と言うと

「へー じゃあ俺と勝負しようぜ」と言うと。

リデアも 俺に、「ゆうなら余裕よ」なんて言って 俺に、リデアと勝負するように進めてくるので。

俺「分かった」と言うと。「それでは 始めるとするか」とロズウェルドは、木刀を両手に持ち構えてきたの

「それじゃあ 行くぞ」とリデアに向かって走り出すと リデアも、

「手加減はしないわよ」とロズウェルドに言葉をかけてからリデアは杖を構えた。

俺は二人の様子を見て、これは 二人に任せておくことにして 少し離れた所で、二人が戦っている所を見ながら俺は リデアから渡された。リデアから受け取った剣で、練習を始めていたのだった。しばらくして戦いが終わったようで、リデアが 俺

「ゆう。見ててくれたかな?」と言って来たので 俺が

「ああ ばっちり、見ていたからね」と言って リデアの肩を叩くと。

「どうだったかな?」と言うので

「うん ばっちり だったね」と俺は答えると。俺の隣に立っている女性が俺達に近づいてきた。俺は、その人に「すいません 勝手に見ているような形になってしまって。」と言うと。女性は「いいや。かまわないさ」と言うのであった。

その女性は 黒髪を腰辺りまで伸ばしていて髪の色は金色をしていた。年齢は20代前半位に見えるのだが見た目は幼く見えてしまうが。顔立ちも綺麗なので可愛らしい印象を受けてしまい。体も小さいために身長は130cmあるかないかくらいだと思う。服は白いワンピースを着ていて、頭には花の形をしたカチューシャを付けており。

足にも花の形をしているアクセサリーを付けていて、靴も履いていた。全体的に見てもかなりオシャレをしてきてくれているのはよく分かる服装である。それから

「初めましてだね」と挨拶してきたが、俺の名前をなぜか知っているようであった。

「君は、誰なんですか?」と俺は、その女性に質問をすると。

「おや?私の名前を知らないのかい? まぁ無理もないけど、私の名前はアリッサと言うのよろしく頼むよ」と言って俺達に自己紹介をしてくれた。それから俺達は歩きながら話すことにした。

俺「俺は、ゆうと言います。よろしくお願いします」

リデア「私も ゆうと同じでリデアよ」と言うと

「なるほど。君があのリデアなんだな」と言うと。リデアの顔色が変わったのである。それからリデアが

「ゆうくんを、変な名前で呼ばないでもらえますか?」と言うと 俺は

「リデア 別に、気にしていないから。リデアが嫌だって思っている事は、俺が代わりにやるだけだから。それに俺は名前が変わっていても、リデアはリデアのままだよ。

俺にとっては大事な存在なのは変わらないよ」と言うと。リデアが

「ゆうくん」と言い 泣き出してしまった。そんな俺達の様子に気付いたリディアは

「あらら 二人は仲良しさんなのね」と言うので。

俺が「リディアこそ。この前とは雰囲気がだいぶ変わったような気がするんだが」と言うと。リディアは、

「ふふん これがあるから」と言い、胸元を開いて見せた。リディアは「私はいつでも、いいんだよ」と言ってくれていたので俺はリデアに視線を向けて

「よかったじゃないか」とリデアに伝えると

「もう ゆうくんたら こんなに人がいる前で恥ずかしいでしょ」と言いながらも 笑顔になっていた。

俺が「リデアって 胸大きいんだね」と言うと

「そうかな?」と言いながら、自分で確認しているのだが

「うん いいと思うよ」と言ってくれる人がいないのであった。それから俺達は町を出ることになったのだが、途中で休憩していたのであった。俺は疲れが取れなかったので、宿屋に向かうと、俺達が泊まっていた部屋に通されると。部屋の中では、ロザウェルドがいた。俺は、部屋の中に入ると、ロズウェルドが俺の事をジロリと見てきたが。すぐに、興味を失ったらしく視線をそらすと窓の外を見つめている。そして リデアは、ロズウェルドに「どうしてここにいるのよ」と話すと。

「俺はここで修行をしたいと思っていたのだが。何か問題でもあるのか」と言ってリデアを見るので、俺が間に入って話す事にしたのである。俺はリデアに「ロズウェルドの面倒を見てあげて欲しいんだけど」と頼んでみたが。リデアは俺の提案を聞いて考え込んでしまう。

それからしばらく考えていたのであるが。

俺に、ロズウェルドの事を任せる事にして 部屋を出て行った。

俺は、リデアを見送った後で。ベッドに横になっているロズウェルドを見て

「寝ても良いですよ」と言うと すぐに眠りに落ちてしまったようで静かな寝息を立てていたのだった。

俺はリディアと一緒に、レティとレティスの家に向かっていた そして俺が、扉を開けて「おはようございます」と言うとレティが出て来て俺達のことを見ると嬉しそうな表情に変わり俺達の方に近寄ってきた。そして レティは「今日もいてくれるんですね」と言うのであった。

俺は レティの頭を撫でてから、「はい もちろんです。俺に出来ることは何でもするつもりでいますので遠慮しないで言ってください」

と言うとレティが俺の手を握ってから レティ「私も一緒に居させてください」と言われたので、俺は レティ「俺の傍にずっといなくても大丈夫だよ。好きなようにしてくれてもかまわないから。それにレティにばかり構ってあげる事も出来ないかもしれないのに」と言うと

「私は、ゆうさんのそばに居たいのです。迷惑でなければ一緒にいさせてください」と言うので 俺は、レティのことを抱きしめてから。俺はレティのことを抱え上げると。レティが「わわ ちょっと ゆうさん」と言っているのを聞き流しながら。

俺は「これからレティは俺の奴隷だからね。俺に付いて来い」と言うと。レティは「はい 喜んでご主人様」と言っていたので。レティを連れて、俺の住んでいる家に戻ることにする。

レティは、「ゆうさんの家に初めて行くことが出来ました。ゆうさんと会えて本当に嬉しいです」と言われてしまい、俺は

「それは、良かった」と返事をしながらレティ

「とりあえず俺の方からも、言いたいことがあるから少しだけ待っていて欲しい」と言ってから家に戻ってくる事を伝えると、ロズウェルドは椅子に座っていたので。俺はロズウェルドの所に、戻ると 俺はロズウェルドの肩を叩いて起こしてから、俺はロズウェルドの目の前に座ると。「なっ お前は何者だ?」と言い出したが、無視することにしたので、俺はロズウェルドの目を見ながら

「君が俺に対して、どんな気持ちを持っているか分からないが。俺を敵視するような態度をやめてもらいたいんんだが。それと君の師匠の事なんだが、この世界の人間ではない可能性がある」と言うと ロズウェルドは驚き、そして俺を疑った目で見てきたので、

「証拠を見せてもいいぞ」と言うと。ロズウェルドが立ち上がり、いきなり剣を抜き出してきて 俺の首に向かって斬りかかって来たのだ。

それを見ていたレディアは「何をしているのよ!」と言いながらロズウェルドの腕を押さえて。剣を取り上げるとその勢いを利用してロズウェルドを投げ飛ばして地面に叩きつけようとしたのをロズウェルドは何とか受け止めたが、投げ飛ばされて壁にぶつかる直前に体勢を立て直し着地したロズウェルドであったが、ダメージが大きいのは明らかだ。だが俺は

「まだやる気なら、俺が相手になる」と杖を構えていると。

ロズウェルドが 俺とリディアの姿を確認すると。悔しげな表情を見せながら、「くそ 俺では勝てん」と呟いていたので。俺は、

「その通りだ」と言うと ロズウェルドが、俺の事を睨みつけるように見ているが。俺は気にせずに。話を続ける

「それで、俺からの条件を言う。まず一つ目に。君を俺の弟子にするから。そのつもりがあるかどうか教えてくれ」と言うと ロズウェルドは「なぜだ?」と聞いてきたので。俺は、

「俺はね。君のような子供が戦場に立つのは許せないんだ。それを止めるために、君と俺との間で契約を結ぶ。そうすれば、俺の奴隷として扱う事が出来るから。そうして俺が、責任をもって。ロズウェルドを守るから安心して欲しい」と言うと。

レティスが俺に抱き着いてきた

「ゆうさんは。本当に良い人だったのですね。私にも良く分かります。あなたには人を惹きつける何かを持っています。私が保証します。あなたは優しい人です。だからゆうさんについて行きます。それがあなたの力になれればと思って」と言うと 俺が「本当に、レティスがそう思ってくれるのならば、ありがたくそうさせてもらおう」と話すと。

「俺は、あんたの力など要らない」と言って立ち去ろうとしたが。俺は、腕を掴み引き止めると。

「俺が言っている意味が分かっていないのか?俺は弟子として扱おうと言ったんだ。俺の元で強くなって欲しいんだ」と言うと。ロズウェルドは

「そんなの関係ない」と言い張っていたので、俺はレティを呼んできて。レティスとロズウェルドが戦っている姿を二人に見せることにしたのである。俺が合図を送ると 二人が、戦闘を始めた。

ロザウェルドは 最初は余裕を見せていたが。

徐々に押され始めたが

「負けるものかー」と言って、レティの攻撃をかわし続けていたのだが俺が

「ほぅ~

よく、今のをかわすことが出来たな」と言うと レザウェルドが、こちらを振り返ったが。俺の姿を見て

「あれは、ゆうさん?まさか」と言うと。俺は笑いながら。

「あぁ あれは偽物だよ」と言うと

「ゆうはどこに」と言い出すと。俺は笑みを浮かべたままで。「ゆうはね 今頃は、どこか遠いところに居るんじゃないかな」と答えてやった。それからしばらくしてロズウェルドが、レティスのことを倒してしまう。

すると俺の姿に変化した魔法が解けてしまい。本物の姿に戻った。俺を見て、ロズウェルドは驚いていたが すぐに俺

「俺とリディアが、ここに来た目的は、ただ、観光をするためだけじゃない。俺達も戦争に参加しようとここに来たんだ。俺はね、自分の大切な人が悲しむ姿を見たくないんだ。俺も戦うよ」と言うと ロザウェルドは、「あんたなんか必要ないんだ」と言いながら俺の話を聞こうともしないが。

「俺の話は最後まで聞け」と言いながら、俺はさらに言葉を続けた

「俺とレティが、お前の師になるとしよう。その時になって俺とリディアの教え方が気に入らなかったら、俺達の事を殺しに来ると良いさ。俺達はそれでも別に構わない」と言うと。ロズウェルドは

「ふざけんな!」と怒鳴り声を上げていたが。俺は気にせずに続ける

「お前が俺の事を殺せなかった場合は、俺はお前を殺すことになるかもしれないが、お前は後悔する事になる。何故なら、俺とリディアとの間には絶対的な差が開いているからだ。もしもお前が本気で向かって来るというのであれば、お前が全力で戦った上で。死ぬ覚悟を決めたうえで、挑んでこい。お前の望みが叶うかもしれないのだから」と話すと

「絶対に殺すから」と言ってロズウェルドは走り去って行った。その後ろ姿が なんとなく嬉しげに見えたのだが。気のせいではないだろう。そして俺は 家に戻り リディアに、レティを紹介する事にしたが リディアに「俺の仲間の一人でレティスっていうんだ。レティスって言えば分かるよね」とリディアに伝えてもらう事にしたのであった。

「ゆう 何しに行ったの?」とリデアに言われたので俺は、リデアとリディアに俺が行ってきた事を全て説明したのだった。

そしてリデアとリディアの二人は、「なぁーんだ。ゆうってば、魔王軍の残党を倒して回る旅をしていたんじゃなかったの?」と言われてしまったのだが。俺は「そんな事は一言も言っていないはずだぞ?」と反論をして、 リデア「でも ゆうが一人で倒したのは確かだと言っていたけど」と言うと。

俺は、「リディアとリデアに聞いて欲しい話があって戻ってきたんだけど。リデアとリディアに話を聞いてもらう前に。俺がどうして魔王軍と戦わなければならない理由があるのかをリデアとリディアの二人で聞いておいて欲しい」と言うと。リデアとリディアの二人が俺の目の前に来て座り直していた。

「俺が、リデアにお願いしたいことは二つある」と言うと。

リデア「何でも言って」と即答でリデアが答えるのを聞き流しながら。俺は、もう一つのお願いを口に出した。

「俺はリデアとリデアの子供を俺の子として、育てたいと思っている」とリデアに伝えた。

リデアは俺が言った言葉を噛みしめているかのように、目を閉じていた。

リデア「ありがとう」と言うなり、リデアは泣いていたので。俺は、「まだ俺が子供を育てたいと思う理由は、話してないし。リデアだって子育てをしたことがないんだから。いきなり、子育てなんて出来ないでしょ。それとも俺の子を生まないつもりだったりするのかな?」と聞くことにした。リデアは

「ゆうは私の事を考えてくれたから、ゆうの子供を育てる事にしたんでしょう?それぐらい分かっているから大丈夫」と微笑みながら

「それで 私はどうしたらいいの?」とリデアが俺のことを見て答えてくると。俺は「リデアは、俺と一緒に来て」とだけ言うのと同時に 俺がリディアの家に行く準備を始めていた。

「レティナとロズウェルドは ここに残るんだね」と俺が言うと。レティナが俺の手を取り「私も付いて行っていいのですか?」と聞かれたので。「もちろんいいに決まっているだろ」と俺は言い。俺とリデアの二人で リデアの家に行こうとした時 リデアが俺の袖を引っ張ってくる

「ちょっと待った!ゆうはどこ行くのよ!」と言うと。俺が

「だから 俺の実家に」と言うと

「実家にって。ゆうの実家があるの?それに私も連れてってくれないと困るからね」と言われたので。

「仕方がないから。レティスはここで留守番していてくれ。リディアーナには、この家の管理を任せるよ」と言うと。レティスが笑顔を見せながら「任せて下さい」と言ってきてくれたので、俺は 俺とリディアはリデリアに見送られて出発したのであった。そして、俺とリディアは馬車に揺られながら移動している最中だが。

俺は馬車の中で

「レティアがリデアの娘なのは間違いないんだろうな」とリディアに問いかけると

「私は、生まれた時から一緒なので分かりますが、レティシアと顔が似ているから間違いなくリデア様の娘であると断言できます」と 断言したので俺は。

リディアに質問する事にした

「じゃあ 俺って何者になるのかな?」

俺の言葉にリディアが 不思議そうな顔をしていたので 続けて俺は言う事にした リディアが俺の質問に対して何か

「リディアは知っているのかな」

と俺が何者であるのかと言うと 少しの間考え込んだあとに

「私が思うには ゆうちゃんは何物にも属さない存在なのかと思います。だから ゆうちゃんが何をしてもいいと思います」と言ってくれた。だから俺は、「そうかな?俺のやりたいことをやるだけだから 特に問題はないとは思わないんだけどね」

そうするとリディアが 俺の手を握り締めてきて「大丈夫です。私だけは どんなゆうでも好きでいますから」と言うリディアの頬に手を添えて「そうだな 俺の好きなようにして良いんだよな」と言ってリディアの肩を抱き寄せてから、俺はキスをした。

唇が離れるときにリディアーが「ゆうの事は大好きですから」と言うと再び唇を重ねてきた。そして、俺とリディアはそのままの状態でいた 俺はしばらくするとリディアから離れていった

「これからは、ずっと一緒ですね」

「ああ」

こうして、俺とリディアナは一緒に過ごす事になった そして俺はと言うと まずは 俺の実家に行って、リディアを紹介してから。俺の母さんと父さんに 俺の師匠をしてくれるように頼み込み。承諾を貰えるか不安だったが 俺は 母さん達に頭を下げたのだ それから数日後に俺とリデアはある国に来ていた

「ここに居るはずの魔人族を探さなければならなんだけど とりあえず 情報収集をする為にギルドに登録してみるか」

そう言いながら俺とリデアは、冒険者の登録をしている建物に入ると。早速受付嬢に声を掛けられて。

「あら 可愛い子達ね?新人の冒険者さんかしら?」と言われてしまい。

俺はとりあえず名前を伝える事にして 俺の名前を聞くと なぜか驚いた表情を見せて 慌てて書類を取り出し始めたのだが それを横で見ていた ベテラン風の男性職員に話しかけられた 男性は俺のことをチ

「君は、まさか」と言いかけると。俺は男性の口の前に手を持っていき黙らせると。俺とリディアは、この場を離れることにした 俺とリディアは男性の職員が、何を言おうとしたのか 分からずに。ただ、嫌な予感しかしていなかったのである。そして、俺たち二人はこの国のギルドに併設されている酒場に入ることにしたのだった この国に居るらしい、ある人物が居ると思われる。この場所にたどり着くまでに。この世界の地理や常識などを学んできたのだが。俺が学んだのは主に歴史なのだが。それは この世界は一つの大陸で。この世界で暮らしているのは、人間族だけしかいなかった。

人間は、この世界に暮らす生物の中で最も力が強く魔力

「マジック」の力を使えない。そのかわりとして科学という力が発達したのだと俺は考えていた。また 魔物 魔獣 ドラゴンは人間の住む大陸とは別の場所にある「竜界 ドラゴンワールド」と言う場所に住んでいるのが分かったのだが なぜだか 魔人は人間と同じ姿で。見た目だけでは全く区別が付かなかった。俺はそんな事を考えながらも 俺とリディアは、情報を得るために酒場に入ったのだが 入った直後にリディアが、酔っ払いどもに絡まれていた。俺はそんな光景を見てすぐにリディアを助けようとした時。

一人の女性が現れたのだ

「こんな小さな子にまで迷惑を掛けないの!」と言うなり リディアの事を掴んでいた男の顔を掴むと

「早く離しなさい!!」と言って投げ飛ばした。俺はそれを見て唖然としてしまった

「あなた大丈夫?」と言って俺と目が合った女性は俺の方を見ると 俺の事をじっと見詰めてから近づいて来たのだが。

そして俺に「あの 助けて頂いて、ありがとうございます」と言うのだが。俺は 女性が着ている鎧

「ブレストプレート」と呼ばれる物に違和感を感じていたので

「ところで失礼だけど その格好はどうしたんですか?」

女性に向かって、ついそんな事を聞いてしまったのであった

「私の格好が気になりますか? これは、ゆうさんの為の装備なんですよ。私は ゆうさんのために戦うためにゆうさんのお側にいることを決めたのです」と言って俺に笑いかけてくるのだが。俺の為に作られたとか言われても、俺には何の事か理解できないのだった

「ゆうは私の大切なゆうなの。だから ゆうは、リディアさんが守る必要はないんだよ」とリデアが言ってくれたので俺は、安心することが出来た。それから俺は、リディアをつれて 酒場を出ることにしたのだった「それでは、また会いましょう」と言って女性は リディアの手を取って去っていったのを、見送ったのであった そして、俺は ある場所に行こうとしていた。それは、俺とリディアの生まれ故郷で 今は、この世界にある国が管理してくれている その場所の名前は「聖樹の里」と呼ばれていた そして、俺が向かっていたのは。俺の親が住んでいる場所で。

そこには俺の両親の墓標があるからである この国は この辺りで最も大きな街で 俺はリデアと共に

「この街のどこかにいるはずだけど」と思っていたのである そして、この里を管理している人がいるはずで リデアに「ちょっと 俺が行かない方が良いところへ案内してもらいたいんだが、ダメかな?」と聞くと リディアは少し考えたあとに「いいよ。そこが何処であるかは分からないから、私に任せてくれる?」

そう言ったので 俺はリディアを信じて リデアを連れて

「聖樹の里」の とある場所に足を踏み入れることにしてから。俺がリデアと手を繋いで歩いていると 突然にリデアが俺の耳許で「ゆうは、何を探しているの?」と聞かれたから。俺は「俺の父さんと、母さんに 俺が会っていない俺の仲間を探しているんだ。それと俺の武器を作りたいと思って」とだけ答えたのだった

「そうなんだ。ゆうが探してる人が見つかったら、嬉しいんだよね?」

「まぁ そうだね。やっぱり自分の両親には、きちんと挨拶をしたいしさ」とだけ答えてから。リディアにお願いすることにした。

「リディア、リディアの知っている。俺の母さんと、俺が一緒に居なかった頃の仲間の名前を分かる範囲でいいから教えてくれないか」と聞いてみた

「分かりました」と言ってリディアは、リデアと俺と一緒に、俺が探している仲間を探すことになったのである そして、俺はリディアに と聞いた瞬間に、いきなりリディアの雰囲気が変わり始めて、リディアが慌てながら「えっと、えっと、その。私はその。ごめんなさい!!」と言いながら俺と繋いだ手が解けたので。俺は、慌ててリディアを捕まえようとしたが

「い 痛いでふ」と声を上げたので俺は

「あ すまない。でも、リディアが悪いんだよ」と言って。リディアから事情を聞いた

「すみません でも、私 嘘は付けないです。だから ゆうさん 私に付いて来てください」と、それだけを言うとリディアは走り出し。その後ろをリデアも追い掛けたのである そして、リディアに付いて行った先で 俺が目にしたのは 目の前には大きな城があったのだ しかもリディアは躊躇うことなく城の中に入って行き。

「リディア、ここはリディアが育った場所なのかい」と聞くと リディアは、「はい そうですよ」と答えてくれた それから俺は、城の中で。リデアが居ないことに気づいたので リデアの事が心配になっていたのだ 俺は、一人で城内を歩く

「ゆうくん」と呼ぶ声が聞こえたので振り返ると 俺のことをリディアに似た容姿の女の子に抱きしめられた。その少女を俺は リディアに似ていると感じていた 俺は「えっと、誰ですか」と思わず口にすると。リディアのそっくりの少女が「お久しぶりです。ゆうちゃん、元気でしたか」と言ってくれた

「あの、どうして俺の名前を知っているんですか」と言うと

「私が教えておいたから」と言い出して 俺の後ろにいた もうひとりの方を見た

「リディア、俺の質問に答えてほしいんだが。お前の母さんは俺の母さんなんだよな」と言うと リディアは「そうだよ。私の母様がゆうちゃんの母親なんだよ」と俺に言うと

「じゃ、じゃ、もしかしてリディアとリデアって、同一人物ってことになるのか」と俺が言うと リディアが「うん、だから私の事を忘れたら 嫌な気分になるんだよ」と言ってくれた。俺は、リディアの母さんに会うために来ていたんだけど なんでリデアが居るのか疑問だったので、俺とリデアが二人でいると

「あれ? ゆうさんは、私よりも、リデアの方が良かったですか?」と言われてしまい。

俺は、「リディアで十分だよ。それに俺は、リデアよりはリディアの方がいいと思うし。俺はリディアの事をとても愛しいと思っているし」

俺はリデアにそう伝えると、リデアは恥ずかしそうにしていたのだった 俺の母は「私は、ゆう君を愛しています」と 俺のことを強く抱きしめてくれたので。

俺は 母さんと話をするために、リデアの故郷に来たのだと言った。それから俺の両親が眠る墓まで向かうと 俺とリディアの両親は眠っていて。その前でリディアの母は、泣き始めてしまい リデアも涙を流していたのだけれど俺は二人のことを見ている事にしたのだが

「ゆう、私には何も出来ないかもしれないけど。一緒にいるから」と言って俺の手を握りしめてきていたので俺は

「俺にはまだやりたいことが沢山あるからさ。それに俺一人だと寂しく感じて辛いだけなんだよ」と言ってしまうと 俺とリデアは お互いを見つめ合い。そして、どちらともが自然に目を閉じていき、俺とリデアは唇を重ねた後に。俺と、俺の母親は、俺たち二人を優しく見守り続けていた すると、後ろの方から、聞き慣れない女性の声がしたので俺は慌てて振り返った

「やっと あなたに会えた。ずっと待っていたよ。ねぇ 私のことを覚えていないの?」と、一人の綺麗な

「女剣士」に声を掛けられたのだが

「あなたに 会ったことはないと思います」と答えたのだ そして、その人は俺の頬に触れると「あなたの瞳の中に 私は写っているんだよ」と嬉しそうな顔で言い始めた

「それは俺とあなたが血が繋がっている証拠だと思うんだ。だけど俺は、まだ子供だし。俺はあなたを知らない」と言うと その人が俺に近づいてきて「覚えているわけ無いか。あの頃の君は本当に可愛かったから」と言いながら、頭を撫でてきたので 俺は「やめてくれないか」と言って その人から離れて。

俺はリデアの方に行くと、その人は俺のことを追いかけようとはしなかったのだ。そして、俺

「俺は、あなたに会いに来たんです」

俺は「父さんや母さんが生きていた頃から。ずっと会いたかった。俺に色々話を聞きたかった」と言うと 俺を見ていたリディアが「ゆうの本当のお母さんに 私は何度も会いに行った。私はゆうの為に頑張らないと」と言ってから、俺をリディアの母さんに引き渡したのだった

「私は ゆうの事は全部知っています。ゆう君のことは全て私の中に刻まれています。私は リディアちゃんに ゆうくんを取られたようで悲しかったのよ。でも、私はリディアちゃんに感謝しています。私に 新しい人生を歩かせてくれてありがとう」

俺と俺の母親が話しをしている間に。

「お姉ちゃんが ゆうに近寄ってきたんだけど。私の大好きなゆうを誘惑したら、許さないんだからね」とリデアが言ってくれた そして俺は、この世界で生きている人達から色々聞いて回っていた 俺が今まで旅をしていた世界とは違った文化を持っているこの世界には色々な技術が存在していたのだ そして、俺の両親を弔った後に

「お姉さん ちょっと良いかな」

俺が話しかけると「何かしら」と言われたので俺は、「リデアとリデアの両親の事について聞かせて欲しいんだ」と聞くと

「お姉さん」と呼ばれているこの世界の女性は、俺を家に招待してくれることになり。俺は、この女性が暮らしている場所に足を運んだ

「えっ」と俺は驚いたが。その家には、リディアが暮らしていて

「ユウ、よく来てね」と言われてしまうと。

「えぇ」と俺が驚くと

「リディアちゃんの知り合い?」と俺の事を聞いてきたので 俺は、自分が別世界に転生して そこで暮らしていた記憶があると話したら

「へー そうだったんだ」と言って笑われた

「ゆうは、私が守る」とリディアは 剣を手にすると、そのまま家の外に出てしまったので 俺も慌ててリディアを追い掛けていった

「私達の可愛いリディアちゃんの為に。ゆうには悪いけど」

俺は「どうしたんだ?」

「私は ゆうの邪魔をしないで。ただそれだけを言いたいの」と言うと 俺が、俺に「何をするつもりだ?」と聞いてみると

「何言っているの。ゆうの事を、この世界で一番理解してあげられるのは 私だけなんだからね。ゆうには絶対に分からないわ」と言うと 俺に「だから ゆうは。私の家でゆっくりしていてね」と言うと

「おい リデア!」と言う俺の言葉を無視してから、 リデアが持っている剣から 光が放たれていた。そして、俺に襲いかかってきたので 俺は「リデア! リデア!」と必死になって叫んでいるうちに、リデアが「大丈夫よ。ゆう すぐに終わらせるから」

「大丈夫よ 私が必ず 守ってみせる」と言って 俺のことを、庇ってくれていた 俺に「早く 逃げるんだ 逃げなさい! 」

「私は ゆうを守ります」と、リデアは言ってくれて。

俺は、どうにかリディアに駆け寄ると、俺と、リデアの前に「壁」が現れたので。

俺はリディアを守る事に成功したのであった。すると、俺と、リディアが居たところにリデアの姉がいて。

俺が「なんで あんたが居るんだよ」と言うと

「あらら 残念だったね。せっかくリディアちゃんを守ってあげるチャンスだったのに」

「なにふざけたこと抜かしてるんだ なんで、俺を裏切った」と俺が叫ぶと。リデアの姉は

「リディアちゃんを死なす訳にはいかないの。それに。ゆうくんはリディアちゃんが幸せになるのは認めてくれるよね」と リデアが俺の元に駆け寄り

「ユウ 無事だった?」

俺とリディアとで、リデアに攻撃を加えていた奴らを 俺が全員倒した後で。俺は「リディア どうして、俺とリディアの親を」

「ごめんなさい。でも、ゆうくんが大好きで。どうしても ゆうくんが欲しいの。私が我慢出来なかったから」

「俺にだって、リディアの気持ちはよく分かるんだぜ」と俺が言うと。

「分かっていたんだ。リディアはリデアの事が羨ましかったんだよな」

「うん」

俺は「これからは、一緒にいてくれるんだよな」と言うと リディアは「はい」と言ってくれた。

それから 俺達は リデアの家に向かうことにした。すると、俺が住んでいる城から、リデアの父さんと母さんが現れて「リディア、私も君と共に行きたいとずっと考えていたんだ。だから」

そう言いかけた時、「父様、待って下さい。私は ゆうと一緒に行くことにしました」と言うと リデアの父さんは「私にも。リデアと同じようにして欲しい。お願いだ。リディア、私にリディアの力を半分でいい。貸してくれないか」と言うと

「リデア お前が俺の力を借りれば、俺達は リデアの魔力に縛られる。俺達では、どうすることも出来ないんだよ。俺は、リディア、お前となら大丈夫な気がしている」とリデアの父が言い出したのだ 俺は リデアのことが心配なので「リデアがリデアのお母さんのところに行くんであれば、俺はリデアを連れていく。俺が側にいれば、俺の力で、どうにかできるかもしれないから」と言うと。

「リデア この世界に残りたいんだろう。だったら、俺に全てを委ねてくれないか」と 俺はそう告げると。リデアが

「私にリデアの母に合わせる気は無いのか?」と リデアは聞いてきたが。俺は「リデアは、この世界に残ってもリデアの母に会えないぞ」

「リデアの母は。既に亡くなっているんだよ。この世界の何処かにいるかも知れないけど。リデアに会う事は不可能だ」

「そんな」と、リデアは俺のことを見つめていたが。「俺はリデアの事を愛しています」

「私も リデアの事を心の底から愛しています」

「私は 私もゆうのことが大好きなんだよ。リデアよりも」と、リデアは 俺に「私は ゆうの事を誰よりも深く愛しています」と、言ってから リデアは、この世界で生きていく決意を固めてくれたのである。俺は、リディアと二人っきりになった時に「これから、俺は。この世界で生きて行くことに決めたよ」と

「それじゃあ、二人でこの世界を救おう」とリディアが言うと 俺とリディアは二人でリデアの元に向かったのである。そして リデアの家族と俺の両親は俺とリディアのことを温かく迎えてくれた。俺は、この家族のためにも頑張ろうと誓った。

それから 俺は リディアに「リデアのお墓に行きたいんだ。ダメかな」と言うと。

リディアは

「良いですよ」と優しく微笑んでくれて 俺はリデアの母親に挨拶をしてから リディアの案内で 俺の住んでいた城の近くにあるリデアの墓へと向かった。そして俺はリデアの母親の墓石の前に座り込み「俺は、この世界で頑張っていきます。だから 見守っていてください」と言うと

「ありがとう」と言ってくれた。それから 俺は「母さんが大切にしてくれた命だから 今度は、この世界で生きる人たちを大切にしたいんだ」と言うと

「私には何も出来ないけれど。私はいつでもゆうのことを見守り続けているからね」と言って

「私は、あなたの中で生きているんですから」と言って 笑顔を見せてくれている。俺はその言葉がとても嬉しくて「リディア、ずっと 一緒だよ」と言うと。

「はい」と答えて それから。俺が帰ろうとする前に リディアが「最後にリデアとお別れをしてくるね」と言うので 俺は「そうだね」と言って 先に俺の家に戻ってきたのだった 2人が出てくるのを待っている間に。俺に「ユウ様。私は貴方の為なら、何があっても最後まで戦うつもりですから」と言ってから ルミナス姫が俺に「私は。あの女が許せないです。私の親友に何をしているんですかね? ゆうさんを誘惑してきて」と言うので 俺はルミアに近づいてから頭を撫でてあげたのだった。すると、俺の近くに歩いてきたのはレニアで「ゆうくん 私のこと忘れていないよね?」と聞かれてから

「当たり前じゃないか。ちゃんと覚えているよ」と俺は言ったのだが 俺は「ところで レニス なんで ここに?」と聞くと

「ユウさん お久しぶりですね」と言ってきたので俺は「レニスが、俺のところに来てくれるなんて嬉しいよ」と言ってしまったのであった

「私 ユウさんのこと大好きだから」と言われてしまうと 俺は恥ずかしくなってきたので 顔を真っ赤にして 俺は

「レニースは俺のどこが好きになったんだ?」と聞いたら

「えっ」とレニが驚いたのであった 俺が レニースが「俺に何か話があるんだろう」と聞き返すと

「はいっ 私が ゆうさんのところに来たのは ゆうさんと話がしたかったから」とレニスが答えると 俺が「俺がこの世界に来る前から、レニスと出逢う約束をしていたのか」

レニスは「はい」と答えたので俺は「レニス お前は 一体、何者なんだ」と問い掛けるとレニスが答えた「私ですか? ただのレニスとだけ名乗らせて頂きましょう」

「私が ゆうさんのところに訪れた理由を、まだ伝えていなかったですよね」

「ゆうくんがこの世界にやってくる前に出会ったんですよ」と言うと

「俺がこの世界にくる少し前か」と

「俺はこの世界にはいつ頃 来ることになったんだ?」と言うと

「この世界には もう1ヶ月ほどいますね」と言ったので俺は驚いてしまった。

「へぇ~

俺は そんなに長く 異世界生活を送れていたんだ」

「まぁ そうでしょうね」

「だって ゆうくんは、この世界でも。一番 強くなっているからね」と俺が言っているうちに。リディア達が戻って来たみたいだったので 俺は「それじゃ、また」と言って 俺達

「ゆう、リディア。行っちゃうんだね」とリデアは 寂しげな表情を浮かべながら

「ああ 俺は この世界を救わなくちゃいけないからな」と言うと

「ゆうくんは、リデアのこと、本当に愛しているの?」と俺に向かって聞いてきたので

「俺は、お前達 リディアを幸せにする義務があるからな」と言うと

「ゆう 私 幸せになれなかったら 絶対に 復讐してやるからね。覚えていなさいよ」と言われたので

「リディアは、この世界で生きていかないといけないからな。リディアは、必ず幸せになれるさ」と言い切ると

「リデア 元気で」

俺はリディアと一緒に転移魔法で、元の世界に帰る事にしたのである。それから。俺は リディアに頼み込んでから。俺達はリディアが暮らしている街に戻って来た それから。レティスとレニアスのところに戻った俺は

「俺達の事、助けてくれないか」と言うと 二人が同時に首を縦に振ってから

「わかりました」

「おまかせ下さい」と言ってくれたので。俺は「リディア リディアはリディアのままでいてね」と呟くと 俺の腕を抱き締めながら「私は この先も変わりませんよ」と優しく微笑みながら言うので俺は、安心出来たのである それから レティとレイアが俺達の目の前に来て

「ゆうさん 今から。この世界の理を変えさせて貰います」と言うと リディアが慌てて止めようとすると。リデアの母親が姿を現したので。リディアも大人しく その場に座り込む

「私に任せてください」と言って 俺達が見ている前で。二人は 不思議な舞を踊り始めた。すると、不思議な光が 天から降り注いできて 光の柱が出来上がり それから 俺達の周りが一瞬で 草原に変わった。そして レティと レニアスは 俺の方を見ながら「ゆうさん これで、ゆうさんと この世界の人達との架け橋になりましたので」と言うと。俺は「レティクス リディクス」と言うとレティカは「私の名前を呼んでくれるのが凄く嬉しかったので」と頬を染めて言い出し「これからは。リデックスと名前で読んで欲しいです」と言われて 俺とリディアが戸惑っている姿を見ていた リディアは、レティクスに「レティナ リディアが嫉妬してしまうよ」とレティクスに言われてしまい「そっか。これからは、私達は親友だからね」とレティに言われると レディアはレティの手を握るとレティクスは「リディアとリデアに よろしく言っといて」と頼まれてしまった。そして

「さようなら」「ありがとうございます」レティクスが別れの言葉を言うと同時に。俺達はリディアが住んでいた部屋へと戻ったのである。

「俺とリディアが、元の部屋に戻れるようにしてくれたんだね」と言うと リディアが「二人に感謝しないければね」と言ってから レッティスとレニアは笑顔で消えていったのである 俺とリディアが二人っきりになったときに 俺はリディアに「レティはどうなるんだ?」と質問すると

「彼女はこの世界で生きていくことになります」と教えてくれたので

「俺が この世界で 頑張っていくために、リディアに一つお願いがあるんだ」と俺が言うと

「私にできることであれば、なんでも致しますよ」と言うので 俺は リディアを抱きしめて「俺は、俺のせいで死んでしまった この世界の人々のためにもこの世界で頑張りたいんだ」と言うと。リディアは「私は、ゆうさんと一緒にいられるだけでいいです」と言うと俺は リディアにキスをしてから「一緒に行こう」と俺が言うと

「はい」とリディアは嬉しそうに答えて

「俺 もっと強くなりたいんだ」と言うとリディアは「私も頑張らないとね」と微笑んでくれたので俺はリディアを連れて 俺の家まで戻ることにしたのであった。そして 俺が リディア

「この家は お前が暮らすといいよ」と言うとリディアは嬉しそうにしていたが

「私は リデアお母さんと一緒の部屋で暮らしたいな。ゆう君が迷惑でなければ」と言われてしまうと。俺は断れずに、俺は リディアと二人で暮らすことになった。そして俺は 家に帰ろうとしていた時に、レニアに言われた言葉が俺の心の中にあったのだった。俺とリディアが、元の自分の部屋に戻ると、俺はレニスの方に目を向けると。レティスが「私のことも 名前で呼んでくれないと、不機嫌になっちゃうからね」と言うのだった。俺達はリディアの家に帰宅するなり。

「リデアと二人で話をしてくる」と言ってリディアがリビングから消えた後に俺はレティと話をしているとレティスがレニアを連れてきた。すると、俺に近寄ってきて

「私とレティのことは、これからも、レティ レニスと呼び続けてね」と言うとレティスは、レティに 抱きついたまま 離れようとしなかった その後 レティとレニスはリディアとレニアと 楽しそうな会話をした後に、三人が 寝ている間に、俺とリケとレクシーは、冒険者ギルドに行ってクエストをいくつか受けたあとに。リザードマンを退治しに 森に行くことに決めて。リディアが

「気をつけて」と言うのを聞いていた。リディアが「レティちゃん レニスちゃんは どうするの?」と言うとレティが「私と レニスは、レティが、この世界に来たときから、ずっと、私達はレティスとレニスとして暮らしてきたから、もう大丈夫」と俺達に言った 俺達はリザードマンの討伐を完了させたのだが。俺は、リケが、リディアとレリア以外の女性と話していたのを見て。「リディア。今日はもう帰ろうか」と言うと リディアは俺の顔を見ると「ゆうさん。ごめんなさい。もう少し待っていてくれますよね」と聞かれると

「あぁ もちろんだよ」と答えた リリアも心配だったのか

「お父様が ゆうさんといる時間が少ないからといって リディアは、お兄様に甘えすぎですよ」と言ってから

「それにしても、お母様って誰なのですか?」

とリディアに向かって聞くのだった。リディアは少しだけ困った顔をして。俺の方を見るので俺はリディアに リディアのことを リデアって呼ばないで欲しいことを伝えたが、レティが、どうしてもと言うことで。俺は、仕方なくレティアの事は、俺が責任を持って 守ることを誓わされてしまった。そして。リディアとレティ達が帰っていった後で

「私、お姉ちゃんが欲しかったので嬉しいです」とリリアは喜んでいて リリアからしたらリディアは年上のはずなのだが、見た目から判断するとリシアが妹だと思われていても不思議ではない。

俺はリディア達を見送ったあとは、レティ達とともにリリスのところに向かってから レリスの事を頼んでから。俺はレティス達と一緒に家に帰ってから 俺は、リディア達と過ごすようになって。俺は、リディア達の幸せを願いながらも

「俺とレディア達では。立場が違いすぎるな」と思っているときに 俺は、リディアにプロポーズをした時のことを思い出すのであった。

俺はリディア達と共に

「魔王を倒すための旅にでかけることにした。なので、俺は 魔王を倒さなければいけないんだ」とリディアに伝えると。リディアが俺をギュッと抱きしめながら。「私は あなたと一緒に旅が出来るだけでも とても幸せなんですよ」と言ってから リディアは、俺から体を離して「あなたが 旅をする間 私は リディアの側にいることにしました」

「リリアには まだ早いと思うけど」と言ってから。リディアは「私がゆうくんを守ってあげるね」と俺の方を見て言うので俺は「リディアは、リリアと姉妹なんだから そんな風に呼ぶ必要なんてないんだよ」と言ってみたのだが リディアは、俺の言葉を聞いてから微笑みを浮かべていたのである。俺は「俺達は。これから、旅に出る」とだけ言って レティアやレニスにリスティに

「じゃ いってきます」とだけ言って。レティアに「リディアの事、お願いします」と伝えると。レティが「任せておいてよ」と言うとレティスも俺の方を見つめていた

「俺達が行く先は 魔族が支配していると言われている地域なんだ」と言うと

「勇者さんは、どんな目的をもって、私達の住む大陸にやって来たんです?」

レティアが興味深々に聞いてくると

「俺は この世界を、人間達の手に返したいんだ」と俺は答えると レティとレティスとリスティが俺に近づいてきて

「ゆうさんは この世界の平和を取り戻してくれる存在なんですね」と言うと

「ゆう君は。きっと 皆が憧れる英雄になるよ」とレティスが言うので

「俺みたいなのは 勇者ってよりは、ただの冒険者だよ」と言って 俺はリデアが

「そろそろ行きましょうか。まずは、ゆう君の生まれ育った街に向かうことにするよ」と リデアが俺に向かって

「私も、リデアお義母さんの故郷に、行ってみたい」と言うので。

俺達はリデアが育った場所を目指すことにした。そして。リデアは俺の手を握り「ゆう君とは 初めて出会った時にも手を握ったね」と言っていたので 俺が照れくさそうにしているのを見て。リディアが頬を膨らませていたが 俺の視線に気づいてからは

「私の方を見ながら見ていて下さいね」と恥ずかしが

「ゆうさんは、お優しい人だから仕方ありません。今は我慢することに致しましょう」と言うので 俺とリディアが話をしながら 移動していると レティは俺の腕を抱き寄せてから

「ゆう君は、私を一番に考えてくれないと、怒っちゃうんだぞー」と言うので

「俺が一番大切な人は、リディアなんだ。それは分かってくれるよな?」と言うと

「ゆう君。ゆう君の気持ちはよく分かるよ。でも、それでも私は寂しいんだもん」と言うと俺の胸に自分の頭を当てて「私は ゆう君のことが大好きなんだよ。リディにだって 誰にも負けない自信はあるよ」と言うと俺から離れた後に

「私ってわがままな女の子かな?」と言い出したので俺は苦笑いを浮かべながら。

「別に良いんじゃないか?俺だって自分がやりたいようにやるからさ」と言うのであると。俺の横にいたリアナが「そうです!マスターは自分のやりたいようにすれば良いと思います!私も協力しますし」と言うとレティスも「私も同じ意見かな。リアナの言う通りだと思う」と言っていた。そして。俺はリディアに顔を向けた時に

「ゆうさん 私はあなたの事が好きですし 私もゆうさんのしたいようにしていただいて構いませんからね。それに私に気を使う必要はないですよ。ゆうさんの行動を制限するような事はしたくないのですから」と言ってくれたので俺は「ありがとう。俺はリディアの事も愛してるから。絶対に後悔させないから。一緒に頑張って行こうな」と伝えたのでリディアが顔を赤くしながら俺の手を握るのであった。俺が、この世界の人達の為に何かをしてあげれるなら。

俺にしか出来ないことがあるはずだから、それならば俺は迷わず 行動しようと思ったのだ。それから 俺達は 港町に向かって歩いていた。するとレティスが

「あれ 私達が住んでいた所は港町の近くにあったのに、この辺りは 違う町があるね」と言ってから。俺は レティの頭を優しく撫でてから「そうだな。この辺りは別の土地だから」と言った。すると。レティスが「じゃあ 私とリディアとレティで ちょっと様子を見てくるよ」と言うので 俺達は、三人で行動する事になった。

「ゆう君。私達が戻ってくるまでは 無茶なことしないでね」とレティスに言われたのだが。俺達はリザードマン退治を終えてからも、魔王の幹部と言われる存在と戦うことになったので 俺達は幹部の一人と戦っていた。すると、そこに。レティとリディアが現れてからは、俺達は苦戦をすることなく魔王軍の将軍との戦いに勝つことが出来た。

「私達の役目は終わったね」と言うとリリアも同意したのか俺に微笑んでいた すると、リデアは「貴方達は 私とリディアが守るべき人間なのかもしれないわね」と言うのだった 俺は その言葉に対して何も答えることは出来なかったのである。

俺達は、リリアの故郷でもある町にたどり着いていた

「私 ここで、ずっと暮らしていくんだな」と言うと レリアは嬉しそうに笑っていた。

「私達は ゆうさんの仲間になって、魔王軍を相手に戦うことになるんですかね?」

と俺に質問してきたので

「俺は 冒険者で。仲間が出来た時は嬉しいんだけど、もし、仲間が増えることになっても。全員を仲間にするかどうかは分からないし、それに。俺は、みんなが望まないなら 強制することはないから。レティ達も自由に過ごしてくれれば良いよ」

と俺は言うのだが レティスが不満げに「やっぱり リアナは、リアラ達を連れて来なかったんだね。リアナは ゆうくんのことしか考えていないからね」と呟いているとリデアがレティの事を見ていたので俺は「レティスの言うとおり。俺はリデアやリディア達が居てくれればいいと思っているから」とレティの肩に手を置いてからレティスに伝えた。

「私もゆうくんと二人っきりで過ごす時間は、凄く幸せな気分に浸ることは出来るよ。私には ゆうくんが全てだから。だから、ゆうくんが私以外の人にも優しくしてあげないとゆうくんの傍から、離れて行ってしまうかもしれないんだからね」と言ってから 俺の事をジト目で睨んでくるのだった。俺がリデアの方を見ると「私もリデアの気持ちがよくわかるから、あまり強く言えないのよね」と言ってきた。リリアは レティスの言っている事がよく分かっていないのか「えっ!?レティは どうしてそんなことを思うんですか?」と言ってから首を傾げると。レティスが「私はゆう君が好き。大好きだけど。私より先にレティが リディアとリデアと出会ったからね。ゆう君はリディアのことが大好きなんだよ。私なんかより」と言ってきたので。俺がレティの方を見るがレティは「私は 大丈夫。ゆう君が誰よりも私を大事にしてくれているのは知ってるから」と言うのだった。

レティスは「じゃあさ。リリアはリディのことを嫌いじゃないって言ってるからさ、リリアはどう思ってるの?」と聞いてみると。リディアが俺の方をじっと見

「私にはゆうさんだけでいいと思っています。例え、どんな事情があっても」と言うと レティが「リディアとリリアとレティア。誰が本当のお母さんなのか。教えてあげたらどうかな」とリディアに尋ねると。

リディアは「リリア。お母さんが お母さんであることには変わらないんですよ」

と言うので レティが「じゃあ、リディアにリリア。お母さんに お別れの挨拶をする為にも 一緒に来てくれるかな」

とレティアがリディアとリリアに伝えると。

「分かった」

と言うと俺達の前から姿を消してしまった。

そして。しばらくしてレティアと

「お久しぶりですね。お義母様」と言うリディアがいたので俺は「えっと。今の状況ってどういうことだ」と言ってから リディアは「実は リリアは。レティナは、リリィの生まれ変わりなので」と 俺に伝えてきてから リディアも俺が困惑しているのに気づいたのか「そういえば。ゆうさんは、リディアにレティナの話を聞いていませんでしたものね」と 言うとリディアは

「私はリディアとして生まれ変わったけど。元々は、レティナと言う人間だったのよ。リディの双子の姉であり、ゆう君の許嫁よ」と言うので。俺は、ますます混乱してしまい

「俺はどうすれば良いんだ?」と言うと リディアが、「リリアは、私に全てを話して下さったのよ。そして ゆうさんが、この世界に召喚された時にリディを私に託してくれたから。リリアに、全てを伝えようと決めたのよ」と リディアは俺の顔を見て

「ゆうさんの事は私が必ず守ります」と言いながら俺を抱きしめていた 俺はリディアをそっと抱き寄せてから。俺は、リディアが好きだ。俺は何としても 元の世界に戻りたいと思っていたので リディアが言う通りに、まずは自分の家族と再会を果たす為 行動を始めることに決めて俺達は、この

「港町」の町を出て。リシアが暮らしている村を目指すことにしたのであった。俺達は。リリスの森を目指して進んでいた 森に入る前に俺が「そう言えば、レディアってどこにいるか分からないな。探そうか?」と言うとリディアが

「いえ。大丈夫です。私の事なら」と言い始めた

「でも リディアはリディアだよな?」と俺が言うとリディアが頬っぺた膨らまして「私はリディアだけど。でも、リディアは私の名前でもあるんだけど」と怒っているので 俺は慌てて「ごめんって そう言えば。リディアはリディアでしかないよな」と言うと リリアが「じゃあ レディアちゃんには リディアちゃんで 良いのかな?」と言うと。リディアは「そう呼んでくれると嬉しいかも。レディアはレディアでしかないもの」と言うと。リリアがリディアの真似をしていたので俺は「あはは」と苦笑いを浮かべていると リリアが「レディアちゃんは、レスティにそっくりで。見た目はリディアさんと一緒だからね。声も同じなんだ」と言うと。レリアも俺もレティも納得をした 俺達が森の中に入るとレディアは「リディアお嬢様に会えて嬉しいよ。それにしても ゆうちゃんも大変ね」とレティに向かって言うの

「そうなのよね。レティは、ゆう君の事以外は考えられないみたいだし」と俺も思っていた事をレティが口にしていたので 俺が「レティの言うとおりだな」と言うと レティは嬉しそうに「ゆう君に褒められた♪」と喜んでくれていたので 俺は、リディアとレリアとレティの四人で仲良く歩いていたが 途中でレリアが疲れたから休憩したいと言うので、俺達は少しの間休むことになったので

「なぁ。俺も一緒に行くか?それとレリアは、一人で大丈夫なのか」と聞くが 俺は、「まぁいいか。俺達はもう少し進んでみようか」と 俺は、リディアに言うとリディアもレディアの心配はしないので「分かりました」と言うので。

俺達は、リデア達と別れて少し時間が経過すると。急に、周りを大勢の人達に囲まれてしまい。俺はリディアの前に立つと、俺の後ろにリディアとレティも隠れるようにしていて

「お主達は何者じゃ?この村の村に危害を加えようとするのならば。わしらは黙っていないぞ」と老人の声が聞こえるので 俺が、目の前の者達を見てみると。皆、腰の刀を抜いたり構えたりと戦闘態勢に入っているのだが。すると、後ろのリディアが「待って下さい。私達は、あなた達に攻撃しようとは思っていません」と必死に叫ぶので 俺は

「リディア 落ち着け」と言うと 俺は

「あんた達が、ここに来た理由は知らないが。いきなり 大勢で押しかけてこられては迷惑だから。俺が代表で話を聞いてもいいか?」と言うと。周りの

「村人達の代表」と言われる奴が現れて、代表者らしき男が「お主が 村長か?」と言われて俺は戸惑うと 俺の横にいたリディアが俺に変わって答えたようで。

「いいえ違います」と言うのだが 俺達を取り囲む人達が武器を構え始めたのだ! 俺は咄嵯に詠唱を唱えると「風よ 切り裂く刃となりて 敵を切り刻め!!」と言いながら剣を振り払うと 魔法を発動させていった

「なっ!!おぬしが リリア姫か!?しかし、何故だ。確かにお前達の仲間に倒されたはずだ。まさか?」とその男は呟いた後。後ろに下がってしまった。それから俺は周り

「リディアは、俺の女だから手を出せば俺が容赦しない」と大声で叫び始めると 周りの人は、俺に視線を向けるだけで 何も言えなくなっていた。

「あの~」と言うリリアの言葉を無視して俺はリディアの手を引っ張ると「帰るぞ」とだけ言うとリディアは 無言で、リリアを連れて行こうとする俺を見つめながら付いて来てくれるので「早くしろ」と俺が言うと。

リリアが、俺の後を追いかけてきてくれたので。それから俺が

「リリア。悪いけど。リリアは リリアでしかないから」と言うと。リリアが俺の服の袖を

「引っ張らないで」

と、言うので。俺は リリアを見ると。俺は「ごめんな。リリアは、レティスの事は 覚えてるんだろう」と尋ねると。リリアが、首を傾げてから

「えっと。よくわからないけど。私は、私で、お姉ちゃんで、リディは 妹なの。私は、私でリディは、妹でリディは、私の妹なの。私は お姉ちゃんなの」と言うと 俺も困ってしまい。どうしようと思っていると。すると、俺の背中で寝ているはずの リリアの気配が突然消えたので。俺が リリアに振り向くと そこには、誰もおらず。

「レリア。もしかして。リディアって。双子なんだよな?」と言うと レディアが、微笑みを浮かべてから。「うん♪」と言うのだが。俺の横に居たリリアは 俺の膝の上に乗ると、「ねぇ ゆう君は、私を選んでくれたんだもん。それにリディアちゃんは 私より強いし美人さんだから。だから、ゆう君には私がいるでしょ」と言ってくるので。俺は「そうか 分かったよ」と言うしかなかった。俺の膝の上に乗ってきたリリアの頭を優しく撫でると気持ち良さそうに 俺に寄りかかり始め。そのまま眠りについてしまい 俺は

「どうするんだ?これって」とレディアに相談するが。レディアも、どうすればいいのか

「分からなくなってきたよ。でもリディアちゃんは お兄ちゃんのことしか見えてない感じだね」と言い出した。俺は「とりあえず。この村は リディアに任せても大丈夫そうだな」とリディアを見ながら俺達が移動していると

「待ってくれ!」と呼び止められたので。俺が、後ろを振り向くと。先程の老人の姿が見えるので。俺は

「何か用があるのか?」と聞き返すと

「うむ。この村に立ち寄られたということは。お前さん達は、勇者様なんだな?」と尋ねてくるので。俺が、「いや 違うが。リディアを仲間にしているのが気になったから立ち止まっただけだ」と言うと その老人が、「そうなのか?では、何故この森に入られたんだ?」と聞いてきたので 俺は、「ちょっとな。リリアの両親に会うため」と正直に

「嘘ではないよな」と言うのは、この森に居る魔獣は。普通の人間よりも遥かに 身体能力が高いのは有名な話なので。俺も、森に入ってからは、かなりの速さで魔獣を倒して来たのだから。それを知らないこの国の王達は、俺達の事をただの「子供」と思い込んでいるらしく。そんな事を知らない

「この国」の連中は 森に入ってくる

「俺と同じ位の歳に見える男」に警戒心を抱き始めていたのだ。「それはそうと。お前さん達は一体 どこから来たんだい?それにどうしてリディア様と一緒にいるんだい」と聞かれた俺は、レティアのことを話すと 老人は、「なるほどな」と言った後に

「そういえば お前さん達の名前をまだ聞いてなかったな」と言うと

「そういえば。俺も名乗っていなかったな。俺は、ユウト」と答えると。リディアは俺の隣で。「ゆうさんの名前は、ゆうです。それと レティアさんとは」と、リディアも、俺と同じように。「ゆうさん」と呼んでくれるようなので

「俺は、ゆうだ。よろしく頼む」と 自己紹介をするのだった。「それで、そちらの綺麗なお嬢さんは、リリア姫様じゃないんですか?」と聞かれたので 俺が「いいえ違います。彼女はリリアではなくて。リディアです」と訂正

「リリア」と言うと、この人の名前も、リリアと聞こえてしまったので、間違えていると思って。

俺が訂正をしたのにも関わらず。この人の口からは

「リディア姫か。確かに似ておるな」と、言われた俺は「え?この人にも リディアと聞こえるのか?」と言うと。

俺とリディアは顔を合わせてから、「あーそういうことか」と言うと

「なんじゃ?何が言いたいのじゃ?」と言うので。俺は「あんた。名前はなんと言うんだ?」と言うと。

その男が答えると。やっぱり、この人は、レティスの姉である「リリア」だったようで。

そして

「俺達はもう行くんで。さよなら」と言ってリディアを連れてその場を去ろうとするのだが。やはり俺は、俺にしかできない事をしてあげたくて

「レティナ」の身体に戻ればきっと。元に戻るはずなのに リリアは「リディアとリリアって同じ名前のようだけど」と言いながら、目の前の男に質問をしたが、 目の前にいる老人は「リディア」と答えたので 俺と、リディアがお互いを見て。それから、老人に視線を移すと 俺もリディアも「はぁ~」っと大きな溜息をついてから、老人は「はい?リディアですか?いえ。私の名は、レティーナと申しまして。このリデアの街に住む、リデアの村長をしておりますが」と言い出して、俺は慌てて

「すまない。知り合いと勘違いしていたみたいだ」と言い出すのだが

「ええ。確かに、私が知っている限りでは。リリア姫様に良く似た人物だと聞いたことがありますが。まあ、あの方は。元々この国にいなかったわけではありませんが」と、言われるが。

俺は気になりだし。「詳しく話を聞かせてもらえないか?」と聞くと、俺はリリアの方に向き直してから「少しだけ。時間をもらっていいか?」と言うと リリアが俺の方を向いてから「うん♪」と、元気よく返事をして。俺が

「ありがとう」と言うと 俺はリディアとリリアをつれて。リディアの家で休ませてもらうことになったのだが リディアの家に着き「どうぞ。入ってください」と言われた俺は

「リリアは俺の部屋に行っててくれ」と言うと リディアが「リリア姫様。少しの間だけ、部屋で休憩をしていてください」と言われてしまい。リリアも素直に「わかった」とリディアに言うので。

それから俺は、家に入るなりに、お茶を用意してくれるので。俺は、リディアを部屋に案内

「それじゃ ゆっくりしてください」と言うと 俺はリビングに向かい椅子に座ると リディアが入れてくれた紅茶を口に運ぶのであった。「美味いな」と言いながら俺は一口飲むので リディアが、「あの ゆうさん 今日はこの家に泊まりませんか?」と突然 泊まって欲しいという 俺はリディアの顔を見て「構わないけど レティスに許可をもらわないとな」と俺が言うと レディアが俺の膝の上に乗り始めて。

俺は レディアの背中を擦り始めると リリアが、「ゆう君は レティの事好きなんだね」と言うので 俺は「そうだな。好きかどうかは分からないが、嫌いじゃないのは事実だな」と言うが、何故かレニアが不機嫌になり始めた レニアスは、レリアにレリアが怒っている理由を聞くと

「お姉ちゃんの馬鹿!なんで言うの?恥ずかしいでしょ」と 顔を真っ赤にして レニアの頭を軽く叩き始めた。レリアが、レニアに向かって

「ごめんね」と言っていると 俺は二人に話しかけてみることにすると

「仲がいいんだな」と言うとレリアは「そうなのよ」と俺に笑顔を向けてきた。

俺が レニアとレディアの頭も撫でてあげているとレディアが俺の腕にしがみ付いてきて「ねぇ ゆうさん。ゆうさんは、レティの事をどれくらい愛しているの?」と言い出し 俺が「ん?」と首を傾げると レリアが

「えっとね。レテはね。お兄ちゃんが大好きみたいなの」と説明をすると

「え?」と言う俺に対してレニアは頬を赤く染めるだけだった。

「そっか。それは光栄なことだ」と言うとレリア

「お兄ちゃんに会えてよかったね」と 微笑む 俺はレディアとレティを見比べて「本当に双子なんだな」と思うと レティが微笑みながら

「レディアも私も同じ日に産まれましたから。だから誕生日は違うんですけど」と言ってくれた。レティの髪に触れてから「綺麗な銀白色の髪の毛だな」と言うとレディアも

「はい。私と一緒ですね」と言ってくれたので。俺はレティとレディア

「姉妹」の違いを確認していた。まずは胸の大きさで判断できるが。

リリアより、かなり小さいのである 次に目付きだが、レリアは、つり目が特徴的であり、その瞳の奥からは、強い意志のようなものを感じられたが。

一方、リディアの目はタレ目の優しそうな目をしているのが特徴的で、どちらも可愛いが印象として残っている。

そんなこんなで話をしているうちに 俺達三人で食事をしていた時に

「ゆう君。今から出かけない?」と いきなり言ってきたので 俺が

「どこへ?」と訪ねてみると

「うん。実はリリアのお父様に会いに行くの」

「ああ。そう言えばリリアがそう言ってたな。そうなのか?」と、俺は、俺の隣に座っているリリアを見ると「はい。そうですよ」と

「じゃあ行くとするか。みんな準備するんだぞ」と言うと リリアもレリアもリディアも俺と同行してくれると言う なので、そのまま四人で向かうことにした。「なになに。何処へ行くの?」と言い出したリリアは、当然のように、リディアと手を繋いで

「リディがね。お世話になっているリリアさんとゆう君の家族になるって話を聞きたいからって事でね」と言うが 俺は「レティも来るんだろ?」と聞くと。「もちろん行くわよ」とレティが言い出してきたので

「それなら 問題無いか」と レティが一緒に行く事を許可すると リデアを出てレティナに向かう事になったのだが。

俺達は、森に入ると 魔物や、獣が襲ってくるが。

リディアの魔法によって、一瞬で倒されてしまうので。レティアに

「相変わらず リディアは凄い威力を持っているよな」と褒めると リリアは

「え?え?え?」と驚いていて、リディアの実力を初めて見たような感じで レティは「そうよね」と俺に同意を求めてきたので。俺もレティアの意見に同感すると、レティアが「さすがリディアだ」と、呟く そしてレティナの街に到着したので街に入り。城の前に俺達はいたのだが。リリアは「えっと。どうやって入ればいいのかな?」と言い出すと。

俺が、扉を開けると。リディアもリリアもレティナとレティスがいる場所へと向かう レティナは「えっと。そちらの方は?」と俺を見ながら質問してくるので 俺は、

「リディアは俺の家族だから。リデアまで連れてきてもらった」と説明すると リティスが、レティナに事情を説明してくれたようで、納得をしてくれている様子だった。俺がリディアを連れてくるのは初めてでは無いが。それでも、やはり俺の事を心配してくれたのだろうか。リリアとレディアが俺の後ろに隠れていて。レティスとリティナが近付いてきた。リティナに挨拶をしている最中に

「ユウト殿 少し時間を取らせてもらっても良いですか?」と言われると俺は了承したので

「わかりました」と言って 俺達は別室に移動したのだった。

レティスとリティナに連れられて。俺はレティナの自室にたどり着くと「こちらの部屋をお使い下さい」と、部屋を案内されるので「お言葉に甘えることにします」と言い出して、中に入ると

「ゆう君は 私達の事。好き?」とリリアが突然聞いてきたので

「ああ。好きだな」と俺は答えて

「俺が この世界で生き抜くには二人の力が必要なんだ。俺は弱い人間だけど。二人を頼らせてくれ」と言うと 二人は顔を合わせると。

「はい」と言いながら。リリアとレティアは お互いの顔を見て微笑んでいるのだった。それから俺は、二人から

「何かあれば呼んでください」と言われてから レティナが部屋を出るので リリア

「さぁ。私とリデアを救いに行きましょう」と。俺に抱きついて来たのだった。俺はレリアにも「行って来る」と言うと。レディアが

「はい」と言うのを聞いて。リデアに向かったのだった。

俺とリリアとレリアがリデアの城に戻ってくると。俺達は、リリアの父親に面会を求めた。俺とレリアがレティに許可を取ると、リデア城内に俺達が入れるようにしてくれたのであった。

レリアは、リディアの手を引いて俺達を先導してくれると、俺達は 城の入口に辿り着いたのだが。

「お前は、誰だ」と言う門番がいたが。

「私はリディアよ」

リディアの言葉を聞いた途端。門番は、「通れ」と言い。そのまま 俺達を通してくれたのであった。俺とリディアとリリアは、レティの部屋に向かおうとするが。

レリアが、レディアの肩に手を置くと。リディアとリリアに話し掛けるのであった

「お姉ちゃんは、先にリディアの所に戻らないとダメだよ。だからお別れしないと」と言い出し始め 俺は、「それだと、俺一人になってしまうぞ」と言うと レディアが俺に

「ゆうさん リデア様に会いに来たんじゃないんですか?」と言われて

「まぁ そうなんだけど。レティに会うにはどうすればいい?」と言うと

「それでは 私について来てください」と言われて、俺達は レディアと一緒に、謁見の間に向かっていたのだった。リリアとレディアが俺の前を歩き始めて俺は後ろを警戒しながら歩いている。

レティに、俺が来たことを知らせてから俺はリアナの元に足を運ぶと

「お帰りなさい」と一言。言われた後。リアナはレティの元に行って。俺はそのままリリアと共に部屋に戻ると。

「ねぇ ゆう君は これからどうするの?」とレティが聞てくるので

「そうだな。まずは魔王を討伐しよう」と提案をするが。リリアが首を傾げている。

レティも俺の言葉を聞いて「え?魔王討伐?」と言ってきて 俺は、リディアに「リリアの父親は魔王なんだろ?」と言うと。

リディアは 俺の目を見て「はい。そうですが」と答えて 俺は

「俺が魔王を討伐しに行けば。リリアは俺の物になってくれるんじゃないかな?」と言うと。リディアが 俺に抱き着いて

「もう、貴方ったら。本当にしょうがない人ですね」と言うので俺は リディアを抱きしめて頭を優しく撫でてあげていると。レティは俺に近寄ってきて「えっと お二人さん。私の目の前なのを忘れてないわよね?」と言いながら 俺をリディアから離して、俺は、レティの背中に回り

「大丈夫だ。問題なんて何一つないから」と言い レティナが俺達に声をかけてきて。

「皆さま方 リリアとリディアの父 レティスがお待ちしています」と言われ。

俺達はレティアに案内されて。玉座の間でレティスと面会していたのだった。

俺達が、レティの後に着いて歩くが。リリアとレディアの姉妹

「あの~

レティアさん どこに向かっているんですか?」とリリアが言うと レティアは「もう少し待っていてね」とだけしか言わないで 黙々と歩を進めていく。俺達三人はお互いに目を合わせてどうしたらいいのかと困惑していると。

「ここよ」と 俺達に声を掛けた。その声の主である。リティアを俺達も知っているが。

見た目は完全に女性なのだが。実際は男性という種族の人で。その正体を、リティアに聞くと。

実は性別が二つあって 男の子の時には、男の姿になり 女の子の時は、女体化して生まれてきている。との事だったのだ。なので 俺はその事実を知っていたが、レティアと

「え?知らなかった」と言っていた レティアは「そうなんですよ。だから私は」と説明をしていた時に 俺が

「えっと、なんでしょうか」と言うと

「あ、え?え?なに?」と動揺するのだったが レティスが現れた時に、リティアと、レティスが、俺に 挨拶をして来てから、俺に、話を始めたのであった。リリアは俺の隣に座り。俺に身体を密着させている

「ユウト君と言ったね。娘の事よろしく頼むよ」

「ああ。わかったよ。任せて欲しい」と言い出していて 俺の返事を聞いたリリアが顔を赤く染めていると。隣に座っていた

「それでだね。リディア。リリアちゃん。君の本当の父から話は聞いたと思うけど。僕達は、ゆう君の力になれればと思ってね。君達さえ良ければだけど。一緒に付いて行きたいと思っているんだよ」と言い出していた。

俺が、俺の後ろに立っているレディアを見ると。レティアに

「えっと、どうしてですか?」とレティアに聞くと レティアは、「え?うーん。理由は特にないですよ。ただ 私がユウト君の事が好きだからって事でどうでしょう」と言ってくると。リリアは

「それじゃ。理由になってませんよ」と呆れた表情をしていると。リリアの父親が俺に視線を

「僕は、ゆうさん。貴女の力がどうしても必要なのです。娘の為に、どうか、お願いできないでしょうか」と言ってきたのだった。

「俺は、この国を この世界を、守りたいと。救えるものなら 全て救いたいと思っている。だから。俺の仲間として、力を貸して欲しい」と言い。リリアとリデアの方を向き。

「俺に、協力してくれないか」と言うと。二人はお互いを見つめ合い

「ええ」と言い出してから

「もちろんです」と答えるのだった。そして

「ゆう君は、いつ出発するつもりなの?」と聞かれたので。俺達はリディアの方を向くと

「準備ができ次第出発したいとは思っています」と言うので。リリアとリディアの父親 レティスが

「すぐに出発するかい?」と尋ねてくるので

「いえ、まずは。仲間を集めないといけないので。それが終わりしだい。出発します」と言うと。レティは俺達の元を離れていき リディアに何か耳打ちをしていると リディアの父親は 俺の方を見て

「わかりました。それでは リディアのこと 頼みます」と言うとリリアとリディアに俺を指差してから 俺に握手を求めてきたので俺は、レティスと握手をした後。リリアの父親に 近付き、レティスと同様に、手を差し出したのだった。

「ありがとう」と言ってから、リリアの父親は俺と握手を交わした。俺はリリアと視線を合わせると リリアは笑顔を見せて

「ゆうくん 大好き」と言いながら俺に抱きついてきたのだった。俺はレディアとレティに礼を言って部屋を出ると レティナが待っていたので、俺は「レティナ。色々ありがとな」と言ってからレティナにキスをした。すると、俺の背後からリディアが現れて。俺の腰に腕を回してきたのだった。レティはその様子を眺めてから、部屋を出ていき。俺はリディアを連れて、部屋に戻るのだった。俺は、部屋に戻ろうとレリアに手を繋

「私も一緒に居てもいい?」と俺の手を引っ張りながらレリアが聞いてきたので俺は「構わないが、少し聞きづらい事を質問するがいいかな?」と言うと。

「うん」と、言い出し。リディアの瞳を見てから 俺は「君たちは。人間ではないよね?」と言うと、リディアは微笑んで

「そうよ。私は吸血鬼で、リリアが鬼なのよ」と言ってくるので俺はリリアに

「お前達は、どうやって誕生したんだ?」と尋ねると

「私たちは ある人から生み出されて その人は 私達の実の母親なのよ」と言うと。俺は「リディア レリアはお前の眷属になっているのか?」と俺がリディアの瞳を見据えて、確認をするのだが。俺とレティアの話を聞いていたらしく。レティが リデアに耳打ちをし、俺の前に姿を現したのだった。そしてレティアが 俺達の前に現れて。リディアとリディアを交互に見ながら「貴方は本当に、吸血鬼の女王なのね」とリディアを見ながら呟いていたのであった。俺はリディアに「どういうことなんだ?」と尋ねると

「リディアはね。私と血の繋がりがあるのよ」と言うと。レティアが「でも あなた達のような姿は、私には見えなかったはずなんだけど?」と言い出す

「それは、私達が、自分の姿を変えていただけです」と言うと レティアがリティアに近づいてきて、レティは、リディアに「その姿に出来るかしら?」とレティが、言うと。

リディアが、一瞬光に包まれたかと思ったら。俺達の前で。金髪で、スタイル抜群で、妖艶な雰囲気を纏った美女が姿を見せたのであった。

俺はその姿を目にした瞬間。リデアを抱締めていた。それから、俺は 目の前に現れた、絶世の美女に魅入られてしまい。目が離せない状況に陥りつつあったのだ!俺の反応を見たリリアが、レティに向かってこう言っていた。

「ふーん?貴方でも私の魅力に取り憑かれる時が来るのね。まぁでもこの人の気持ちはよく分かるわ。私の母さんもかなりの美人で、凄かったらしいし」と言っていると俺の隣にいた、リディアは苦笑いをしていたので 俺はリディアの手を取り そのまま口付けてから、俺は立ち上がり。リディアと一緒にリティアに近づくと。俺は「美しいですね」と言いながら レティアに見惚れている俺に 俺の横に立ったまま寄り添ってくれているリデアを抱きしめたのだった!!俺の行動にリ

「え?」と言ったのがリディアで。俺が レティの方に目をやると

「あら?私では駄目ですか?」と聞いてきていたので。俺の後ろに来ていた、レティが俺をギュッとして来てから。俺は 俺の肩に手を置いたリディアが俺を睨み付けていたのである。俺はリディアに近付いていって リディアの頭を撫でていると。俺の腕を

「もう!」と言ってからリディアが俺の右腕に絡みついていて リディアの胸の感触が 俺の左腕から感じられていたのだった。俺が レティアに

「これから、リディア達と旅をして。リディア達を助けていく」と伝えると。レティが「頑張ってください」と言ってから姿を消していった。そして俺は改めてリディア達に向き直り。俺が「これからは 宜しくな」と伝えてから 俺達は街を出て。森の中に入ろうとした時に。俺達の前方の森の中から、人が出てきたのだが。俺はその人物の顔を知っていたのだった。その男は レティの兄

「レティ どうなってるんだ!!」と言っており。レティはその男を見るなり。

ため息をつくのだが。俺は

「おいおい 嘘だろ?」と言いながらも 内心嬉しかったのだが。レティアも俺の側にいるので、警戒を緩めることは出来ずに

「どうしましょう」と言ってきていたレディアに、「あいつとは知り合いか」と聞くと

「そうみたいですね。彼は、レティア兄さんです」と言うのであった。

俺は レティアの顔を見ながら。「そういえば お前にも妹がいるとか何とか言っていたが」とレティアに話すと。レティアが、「あの子は、リティアです」と言ってきたので

「あ~あれね。確かに綺麗な女性だけど。なんか ちょっと怖い印象しかないんだよな。で、あんたらはなんでここにいるんだよ」と言うと。レティアが俺の事を見ながら「貴方達こそ 何故ここに来たの?」と言ってくるので。俺達

「俺達は、今 魔物に襲われてるんだよ。で 逃げてきた訳だが」と言うと。レティが「そうなの?」と言いながら。俺を見てきたので俺は「あー そうだよ」と言うと。リディアは「それなら、私達の村に来るといいですよ」と言い出してきたので 俺は「そんな場所があるのか?」と俺が リディアの方を向くと

「ありますよ。ここから近い場所に。私と、リディアが生まれ育った村に」と言うと。リディアは俺の方を向いてから 俺の目を見て「行ってくれる?」と言うので。俺は レティに「俺達は どこに行けば良いんだ?」と言うと。レティアは

「私達が住んでいる村に来てください。私達が暮らしている所までは少し歩きますが 私が連れて行きます」と言うと 俺は レティの事をレティと呼ばず。リディアと同じ呼び方をするようにしていた レティの案内の元。レティアの故郷に向かうことにしたのだった。

そして

「そうか。わかった。それで俺に何をしろと言うの?」

俺が、目の前に立っている二人の少女の瞳を見ながら尋ねると

「はい。ゆうさんの力を、私達に教えてほしいんです」

俺の仲間になったリディアは、自分の隣に立っていた。

俺の仲間となった、リデアとレディアの二人を見ながら。

「それで?どうして。急にそんな事を思ったんだ?」と 俺は、俺をじっと見詰め

「だって 強い仲間が必要でしょう?」と答えるリディアに

「別に俺は一人で、大丈夫だと思っているんだがな」と答えながら レディアに目線を向けると

「私も同じよ。ただリディアは、少しだけ 焦っているのかもしれない」

レディアの答えに俺は「どういうことだ?」と聞き返すと

「私達は ゆうちゃんと出会ってから 今まで一緒に居たじゃない?」

「まぁ。その通りだな」と答えると レディアが

「だから 自分達だけで、解決していこうとしていたの」

「成程。それで?お前達はどうしたいんだ?」

俺が、二人の瞳をじっと見つめながら、

「俺も 一応。人間で、一応、勇者の称号を持っているからな。お前達を救って欲しいというのならば。助けるつもりではあるぞ」

すると

「私達も、勿論 協力するよ。でも」

俺の言葉を聞いたリディアは笑顔になりながら

「じゃぁ。私達と、ゆうちゃんとの間に。約束を作ってしまおう?」と言うと

「どんな内容なんだ?」

するとレディアは「もし私達が。ピンチの時には。必ず力になって」と言うと。

「まぁ、それぐらいの事は問題ないが。それだけなのか?」と俺が 言うと

「それと 私達とゆうちゃんの間に契約の儀式を行って。お互いに誓いを立てる」とレディアが言い出すと

「その前に、俺からも聞きたい事があるんだが?」と俺が言い出したら

「なにかな?」とレディアが言い出して 俺は「さっき。リディアは言っていた。リディア達は俺に救われたと」と言うと リディアが「それが?」と首を傾げていたので

「つまり、俺が。リディアを奴隷にした事に対して、怒っているのではないのか?」と 疑問を 浮かべて聞いてみたら。リディアは微笑みを浮かべたまま「違うよ」と言うのだった 俺の 言葉を聞いていた。リディアが口を開く

「じゃぁ 私はね。リディアに言ったよ。「貴方の事が好きだ。でも貴方の心の中に。ゆうちゃんが居る事は分かっているよ」と」と言い始めたのであった 俺は「うん。確かに言ってたな」とリディアに言うと

「じゃ その時 リディアはなんて言った?」

リディアは真剣な眼差しで俺の目を覗き込むようにしながら言ってきた

「俺は「ゆうちゃんは 大切な家族で。大好きだよ」

「だから もしも。ゆうちゃんが。誰かを愛する事になった時は、俺は身を引くつもり」

リディアが、そう言い切るので。俺は「えっと。そうか。まぁ、今はいいけど」と言うと。リディアが「私ね。あの時の あの場所で。ゆうちゃんが。私の頭を撫でてくれて。私の為に怒ってくれたのが凄く嬉しい」と言うので 俺は照れ隠しをしながら リデアを見ると

「あの時は。ごめんなさい。貴方にあんな辛い思いをさせてしまった」と謝ってきたので。俺は、気にしてないと答えると。リデアが涙ぐんでいるので。俺は

「まぁでも

これから。仲良くしていこうな?」と言うと

「はい」「分かったわ」と言ってくれていたのだった。そして

「リディアとレディアが良ければ。今日はここで一泊してから明日出発しようと思うが。どうかな?」と提案をしたので リディアとレデアの二人は「私は構いません」と言うので。それではと。野営の支度を始める事にしたのだった。

食事の準備をする為に俺は薪を集めてきて、火

「あ~。そうだ。ついでだから、この剣の事も話しておくよ」と言って俺は腰に付けていた剣を引き抜いて見せてから

「これはな。魔剣と言ってな。俺専用の武器なんだ。だから他の人が使おうとしても使えないし。使う気も無い」と言うと。

「そうなのですか。その剣が ユウスケさんの強さの秘訣だったんですね」と 俺の手の中にある。その魔剣を見ていると。リディアとレディアの二人共。

「あ!その色 」と言って俺が握っている剣の色を見た瞬間に レディアが「その色は 珍しいのよね」と言うので

「そうだよな。この色が珍しく無いはずがないと思うんだけどな」と言うと。リディアが不思議そうにしているのが視界の端に見えたのだったが。俺はあえて何も言わなかった 俺達は、俺がリデアとレディアのために。食事を作ってくると言う話をすると。

「でも リデアには。私が料理を作った方が。リデアは食べるだけの方が美味しいと思うのだけど」

「うっ。そ、それは。お姉ちゃんのご飯はおいしいし。私よりも、お姉ちゃんの方が適任だと思うし。でも、私だって。お姉ちゃんの力になりたいし。私も何か出来るようになりたい」と、俺に 言ってきて、 俺は 苦笑いをしながら

「なら。交代で料理を作ろう。そうすれば、平等になるだろう?」と言うと

「はい。そうですね」と言ってくれたのだが。

俺の隣で話を聞いていた。リディアも 微笑んでいて。

俺は リディアに

「お前はどうする?無理はしなくて良いんだぞ」と聞くと、リディアが微笑んだまま 俺の方

「私は、お二人が、私達の分まで食べてくれるって信じているから」と言うと リデアが「え!?そんなに食べられないよ」と言うのを見て。俺とレティアは笑いだしてしまうのだった 俺は 笑いながらも リディアの事を心配している レティアに 俺は

「大丈夫だろ。きっと、あいつ。俺と同じで、食っても。太らない体質だと思うぞ?」と言うと

「そんなことありません。私は ゆうさんと一緒にいるだけで幸せを感じているのですから」と言ってくると レティアが俺の方を見て「私達の事。羨ましいと思っている?」と俺の目をじっと見つめてくると

「別に、俺達は、そんな関係じゃないからな」と言うと

「本当に?」と 俺の目を見ながら尋ねてきたので。俺は、ため息をつくと。俺は、リディアに「俺達の関係をなんと言うのだろうか?」と言うと

「恋人同士だと思っていました。違うのでしょうか?」と言われてしまう 確かに、リディアが言う通り。普通に考えたのならば、男女の関係は。

恋や、愛、好き。と言う感情を持って成り立っているはずだからな。

「俺達はな。お互いの事を認め合ってはいても。それ以上でも、以下でもない」と言うと

「確かに。そうね。私達は あくまで 対等な関係で、同じ仲間なのよ」

リデアは、俺の言葉に同意するように答えていて。それを見ていたレディア

「ふぅん。ゆうくんは、私達との関係。あまり良くないと思っているの?」と聞いてきたので

「そんな事はない。だが、リディアが。リデアと姉妹として、過ごしていく時間を奪った俺に。不満が無いわけないだろう?」と答えると。リディアは

「私は、ゆうさんの事を恨むとかそういう気持ちは持っていないし。まして、リデアのお陰で、私は救われたんですよ。だから、感謝をしているんです」とはっきり言ってきたので

「そうか。でも 俺にも、少しだけ、罪悪感があってな。だから なるべく、二人の事は大切に思っているから」と俺が答えると。

リディア

「じゃぁ。今晩は、私が作りますよ。ゆうさん」

リデア「リディアだけじゃ心配だから。私もやるよ」

リディア

「別に そこまで 心配されなくても」と困った表情をすると。

「いいじゃない。たまには」とレディアが言っているので 俺は「お前達って 結構 気が合うよな」と笑うと。リディアも微笑みながら「はい。私は、妹のように、可愛くて、優しい人だと尊敬しているのですよ」と言ってくれるのだった。俺はリディアの言葉を聞きながら リデアに「でも、さっきの話を聞く限りじゃ。お前は俺を許せてはいないんじゃないのか?」と聞いてみると。リデアが「そうよ」とあっさりと答えた リディアが「ゆうさん。その話は、私からも詳しく聞きたいの」と言うと。リディアが「リデアがどうして私達を助けてくれたのか知りたいです」と言った後でリディアがレディアに視線を向けると。

「そうね。リディアは、私が助けたけれど。でもリデアに関しては、リディアが助けたのよ」と言い出すので。俺は「どういう事?」と首を傾げると

「実は あそこで、貴方達がリデアを襲っていたのは。元々、リデアを狙っていたからなのよ」と言うので 俺がリデアに「何があったんだ?」と言うと。リデアが俺に「あの人達は、私が産まれた時から、ずーっと私を監視し続けていたのよ」と言うと リディアが「それで。お母さんは、ずっと悩んでいたんだよ」と言ってきたので。俺には全く話が理解出来ていなかった リ

「だから。私を殺そうとしていたんだよ」と言うので。俺は「そうなのか」と言うと レティが「私は、リデアの事が心配だった。それにお母さんがリデアを守るって決めたみたいだから」と言っていたのを聞いて

「リデアのお母さんは。お母さんで。お母さんがリディアを守ってあげるんだ」と言うのだった。

レティ

「リディアとゆうちゃんと三人で。幸せな家族を築きたかったの。だからね」と言っているのを 俺とリディアの二人で話を聞き続けると レディアが

「あの時のお母さんね。凄く落ち込んでいたの」と寂しそうにしていると リディアが「ゆうさん。リデアのお母さんはね。あの時のリディアの行動がショックで。暫くの間 塞ぎ混んでいたのよ」と 俺が「え!?そうなの? 俺はリディアに視線を向けると、レディアが「私達には何も教えてくれなかったの」と言ってくれて。その後でレディアは「だけどね」と話を続けると リ

「私が、ゆうちゃんとリディアの三人で過ごしたい。それが一番だよって伝えたの」と笑顔を見せてくれて。俺の頭を優しく撫でてくれたので 俺はレディアの手に、自分の手を重ねて。レディアに「俺は、何も出来なかった」と言うと。リディアが俺の手を両手で握ってくれて

「でも、ゆうちゃんは リデアを、リデアが産まされるはずだった赤ちゃんを救い出しくれたのだから」と微笑んでくれると レティアも「私も同じだよ ゆう君がいなかったら私はここにいないものね」と言ってくれて。リディアもレディアもリデアの味方なのだと分かって、嬉しく思う俺だった 俺はレデアが俺とリディアとリデアにしてくれた話を三人に伝え終わる頃には レディアとリディアが泣き始めてしまい 俺は「二人共。ありがとう。そして。すまないが。俺はまだ、全てを思い出したわけではないんだ」と言うと二人は涙をぬ

「いえ、良いんです。今は、ゆっくりでも良いと思います」とリディアは言いながら俺のことを抱きしめてきたのだった。俺はリデアが レティアのことを レティと呼んでいたことを思い出したので。リデアには、リデアに

「なぁ。一つ頼みがあるんだけど良いかな?」と言うと。リデアは、少し不安な顔を浮かべていたので

「あ!勘違いするなよ。レティアの事なんだが。レティって呼ぶと怒るんだ。だから これからは、レティアと呼ぶ事にしたんだが。それでも良いか?」と聞くと リデアは、安心しきったように「あ~よかった」と一言言って、リデアはレ

「もちろん。大丈夫。お姉ちゃんはお姉ちゃんだし。でも、お姉ちゃんもお兄ちゃんにそう呼ばれる方が嬉しいかもね?」と答えてくれるので。俺も、そう言われる方が自然と思えた 俺は「ところで、リデア」と言って、リデアに質問を投げかけると 俺の隣にいた、リディアも「何かあったら相談して下さいね」と言い出したものだから。俺は、苦笑いをするしかないのだが 俺は「あ、あのさ。この森に来る前ってどんな生活をしていた?」と言うと。リデアは「普通の家に住んでいたわよ」と言うと。俺の横にいるリディアが俺の手を強く握り締めたので

「どうしました?」と聞いてみる すると

「リデア。この世界に来れたことは良かったけど。リデアにとって、元の世界での事は、まだ未練があったりしない?」と言うと。リデアは「大丈夫。私はゆう君がいるし。私の為にここまで頑張ってきてくれたのを知っているもん。私は ゆう君の事を信じる」と言ってくれたので 俺とリディアが

「それならいいのですが」と言うと リデアは

「私は大丈夫」と力強く俺の目をみて 答えてくれたので、俺は安心するのだが

「それじゃ リデア」と言うと。リデアは真剣な表情で「どうぞ。私の事を色々知って欲しいから」と言うので 俺は、ゆっくりと口を開くのだった 俺が、最初に話を切り出そうと思っていた事を話すことにしたのだが。俺は、「その前に」と言葉を切ると。リデアは

「その話は。また後で」と言うと

「俺の、元いた世界。つまり 地球は」と言うと、リデアは「ゆう君。その話は、今度でもいいからね」と止められてしまうので。俺は仕方なく

「分かった」と答える事にした。それから、今度は俺が

「まずは、俺の両親について話すとしよう」と言うと。リデアは「はい。お願いします」と答えてくれたので。俺は俺が産まれてから。中学までの記憶を辿りながら

「俺が生まれた頃は。ちょうど。父さんはサラリーマンだったが。不況の影響なのか、会社の業績が急激に悪化してしまい。仕事に余裕がなくなってしまい、そのせいで、家族に構う時間が殆ど無くなっていた。

しかし、俺が2歳ぐらいになった頃から。徐々に、父は家に戻ってくるようになり。少しずつではあるけれど、家庭の雰囲気も、変わってきていると思っていたのだ」と。俺の話にリデアは、真剣な眼差しを向けて 黙って聞いていたのである。俺は続けて

「母さんも仕事を始めていたから、夜中に一人、起きていなくてはならず。俺が起きていて 寂しくないように、遊んであげたりもしてくれていたらしい。だが。俺が大きくなっていくに連れて。父の様子がおかしい事に気がついてしまった」と言うと。俺は一度言葉を切った後に「俺は小さい頃から本が好きで 読書も趣味の一つだったのですが。父の仕事が大変な時期に 俺は本を読めるようになっていました。そして 俺が4歳になった時に、母は 俺に絵本を読むのではなく。俺が興味を持った本を読んであげるようになったのです」と言って。俺が再び口を開こうとすると

「ゆう君が お父さんに。もっと、家族の時間を大事にしてほしい。って言い出したんだよ」と言って。俺は「あぁ、確かに そんなこともあったかもしれないな」と思い出す 俺は それから「ある日の晩に。いつも通り 寝ようとしていた俺の元に父がやってきて 俺の部屋へ入ってくると いきなり 俺を抱き上げてきて」と言うと。

俺は、「俺も、何が起こったのか分からなかったのですが。突然、抱き上げられたと思った時には、もう遅かった」と言って リデアとレディアが息を飲みながら俺の話を待っている 俺は話を続ける「俺は気がつくと布団の上で うつ伏せになっていたのだが 身体が全く動かず 必死にもがくことしか出来ず。何とか抜け出そうと思っている内に意識が遠退き。次に俺の目が覚めた時は」と言い掛けた時。俺が目を開けると同時に「おはようございます」とレディアの声が聞こえてきて。その声に驚いた俺は、反射的に「あ!お、おう。おはよ」と言うのであった。そして「あの時の、あの感覚だけは今でも覚えています」と言うと それから俺は 俺が、あの時のことを思い出そうとしているのが伝わってきているようで それからは 俺は俺なりに頑張っていくしかなかったのだと。そして「それから、毎日が大変だったんだよ。でもね 私にはリデアがいたから頑張れたんだと思う」と言うと。俺は「そうだったんだ。レディアは本当によく頑張ったんだね」と言うと。リデアは「私は ゆう君がいてくれたおかげでもありますよ」と言うと リデアは続けて「私がね レティと一緒に、ずっと、一緒に居るんだから。って約束してくれたんですよ。その時から 私とリディアの気持ちは同じだったのですよ」と笑顔で言うリデアの頬に手を添えて

「俺にはもったいないよ」と言うとリデアは リデアは微笑み

「ゆう君。私はね。あの時のこと 凄く幸せだったの」と言うので俺も「そうだね」と言い。お互いに見つめ合うと。どちらともなくキスをしたのだった。

俺は、

「続きを話してもいいかな?」と言うと。リデアは

「うん!お話してください」と言うから話を続けた「それからは、レティアの体調は日毎に良くなっていきました。

そんなある日の事だったと思います」と言った所で。

「それはね。私の命の灯が完全に消えようかとしているときでした」

「私がね。死に際にいるときにね。ゆうちゃんは、私の所に来てくれて 私に、こんなこと言ってくれたんだよ『大丈夫だよ!リディア』と言って 私を抱き寄せて 優しく包み込んでくれたから」と言うので。俺がリディアの顔を見ようとすると

「ちょっと!駄目!」と言われてしまうので。俺は「わかったよ」と言うのだが

「それで」と言うと リデアが「ゆうちゃんが言うと」と口を挟んでくるので俺は

「おいこら。今は俺が話してるんだろ?静かにしろ」と言ってリデアの頭を撫でてやる

「リデアがリデアが」と 俺の胸に顔を押し付けていると 俺は「リデア」と言って優しくリデアの頭に手を乗せると

「はい。すいません」と言っておとなしくなるので。俺が「話を戻そう」と言うと リデアは素直に「はい」と言ってくれるので俺は リデアの話を聞いていくと。リディアは俺の背中にしがみついて泣いており

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」と言って泣くリディアに。レティアが寄り添い

「大丈夫だからね」と言っている すると 俺は

「あ、あぁ。リデア、リデアが」

俺は、慌ててレティアに リデアは大丈夫だと言うが リデアは「あぁ、ゆうちゃん、お兄ちゃんごめんなさい。私のせいだから、私のせいで」と言い続けるリデアを見ていられなくなってしまったので

「お兄ちゃん?」とリデアは泣きながら言うので。俺が「大丈夫だから。なぁ、大丈夫だって」と言う

「リディア。俺はお前のこと大好きだから。絶対に守ってみせるから」と言って リディアは リデアの方を向いてから

「私も。私の方が ゆう君を好きになっていますからね」と言って抱きしめて

「大丈夫だからね」と言うと リデアは落ち着いたのだろうか リデアの目から一筋の涙が流れ落ちるのを見た瞬間。俺は思わず「リデア」と言うと リデアの唇を自分のでふさぐのだった 俺はリ

「私はね」と話し始めたのだが。リデアの声を聞き漏らさないようにと俺は聞き入ることに 俺の服を握っていたリーシアの手を強く握り締めながら、耳を傾けていると

「私のお父さんとお母さんね。実はね、ゆう君と同じような仕事をしていたの」というと。

俺は驚いてしまって「それじゃ。俺と同じ仕事をしていたのか!? それなら俺達の事を見ても、驚かない訳だしな」と口にすると。リデアが悲しそうな顔で「私のお父さんね。会社の経営が上手くいかなくなってしまって。その責任を取らされてしまったの。それで 私の両親は。私達に別れを告げる為に、わざわざ私のところまで来て、最後にこう言ってくれたの。あなたが幸せになりますように。って。それから、二人は別々の道を歩むことになるけど。いつまでも愛していることに変わりは無い。これからも。俺達がリデアを愛していることを忘れないで欲しいって」と話すと。俺は「そっか」と言うことしか出来なかった それから

「俺も、父さんの事を、恨んではいない。父さんも辛い思いをしてきたからな。でも、母さんが俺を産むと、すぐに亡くなってしまい。それから俺の世話は 祖父母に任せっきりになってしまい。俺は一人ぼっちになってしまった。だけど。俺は俺の家族が、母が死んでしまった事を。後悔なんかしていない」と言うとリデアは

「お姉ちゃんもね。リリアが産まれてすぐに亡くなったんだよね。でもね、お父さんも。リリィとリーティアの本当のお姉さんも。リリアを産んでからしばらくして 病魔に襲われて亡くなっていたの」と言って俺の顔を見ると 俺は、リディアに視線を向けるが。

何も言わずに 俺と目が合うと。俺の瞳を見詰めながら俺を見ていた。俺はリディアの頭をゆっくりと何度も 優しく丁寧に撫でてから 俺も何も言わずにリデアの話を聞いていると。俺は

「お母さまが亡くなったあと。私はお姉様が亡くなられたことも知らず。一人でお留守番をしていたんです」と話を始めると。

リディアは

「えぇ、私がまだ幼かった頃ですね。私はゆう君の傍にいたかったですが。私が離れなかったばっかりに。リディアが一人寂しい思いをさせてしまったのよね」と悲しそうに言っている レディアの言葉を聞く限り、まだリディアは小さい頃のようで。俺達はただ、黙って聞くしかないようだ。それに この話はまだ続くみたいだし リデアが続けて「私は、ゆう君と二人で生活していくつもりだったのに。お父さんも、リリアが生まれたばかりに仕事が上手く行かずに苦しんでいたようなので、仕方なく私はリデアを育てる事を決めたの」と言い始めるのだった

「そんなことが。あったんだ」と言う俺の声が震えており。俺の手に温もりを感じたので。そちらに目線を向けてみると レティスが俺に身を寄せながら。レティスはレティアの方を見て「私達は姉妹だから 助け合わないとね」と笑顔で言ったのである それから、レティがレリアの方を見るなり「ごめん。お腹空いてきちゃった。ご飯の用意をするね」と言うと

「お姉ちゃん!待って。今日こそ、お昼はみんなで食べるの!」とリディアが言ってきたのだ。

リデアはリディアのその言葉に驚き。そして、「リデア?」と俺の袖を掴みながら、上目遣いで聞いてきたので。俺は「あ、ああ。別に構わないよ」と言うのだった

「よかったね。ゆうちゃん」と言って、俺の腕に抱き付いてくるのだった

「リデア、リディア」と言うと。リディアは 俺に抱き着いているレデアを引き剥がそうと必死になっているが 俺はリデアの肩に手を回しながら「落ち着け」と言うが、 俺がリデアの頬に優しく触れると「はーい」と

「私達って、姉妹なのに、扱いが違うよぉ」と 文句を言われるが、リデアに聞こえないくらいの小さな声で

「いつも俺にくっついてきやがって」と言ってやるのだった。

「私も、私も、ゆう君にぎゅうぅってしてほしいですぅ」と言うと、俺が振り返り、リデアと 俺の顔を交互に見て、目を丸くするリデアに構わずに。リディアは俺の胸に顔を押し付けてきて「ゆう君」と言って俺を見上げるリディアは可愛くて

「リディア、ちょっとだけ離れてくれないか」と言うと。

少し頬を膨らませていたが。素

「仕方がないわね」と言って離れてくれるのであった。俺はレティアのほうを見てから、リディアにも「ありがとう」とお礼を言う

「いいのですよ」と答えると、俺の顔を見上げて 嬉しそうな顔をしている 俺に抱きついているリデアは「私と態度が全然違うじゃない」と言ってから「私だって」と口にすると、リデアはリディアを押しのけてから俺に飛び込んできたので。俺はそれを受け止めるように、リデアを優しく抱き寄せるのだった。俺が抱きかかえるとリデアが甘えて来るので、俺はそのままでいることに、 すると。リデアが

「お兄さん、ごめんなさい。本当はお姉ちゃんが羨ましかったの。だって、お兄さんはお姉ちゃんには、優しいんだもん」と言うと、俺がリデアのおでこにキスをすると、顔を真っ赤にして俺から離れた。俺はリデアから離れると、リデアが 俺の顔をジッと見つめていた。その様子に気付いた俺は

「どうしたんだ?」と尋ねると リデアは「うん、なんでもない」と答えるだけだった。リデアが俺に何かを話したがっているのがわかるのだが、俺の方に向き直るなり「ねぇ、今度さ、デートしよ?」と言って 俺の腕を取りながら「駄目かな?お姉ちゃんの時のように。二人だけでどこかに出掛けたいなぁ」と言うのだった

「お兄ちゃん、ゆう君」と呼ばれて、レティアが俺の袖を引っ張ると、俺とレティアはお互いを見て笑みを浮かべると レティアの耳元に口を持って行き、二人でリデアとリディアに気づかれないように小声で話し合ったのであった 俺が「わかった。俺に出来ることがあるなら、喜んで」と言うと レティアは嬉しそうに俺の顔を見上げた

「えっとね、今度、ゆう君と一緒にお買い物に行きたいなって思ってたの。リディアが一緒に行きたかったらしいけど、それはまたの機会に」と言ってくれると 俺は「もちろん、良いよ」と言うのだった。

俺は レティに話しかけられ「レティアも一緒でもいいか?」と言うので。

俺は「もちろんだろ」と言うと、リデアとレディアがこちらの様子を窺っていたのだった

「二人とも どうかしたのか?」と言うと。

二人は慌てて、何でもないと俺から視線を外すのだった。

それからリデアが「二人とも何して遊ぼうか?」と俺とリディアに声をかけてくるのだった 俺はレティを抱きしめながら、リディアと遊ぶことにしたの

「リデア、俺と手合わせしてくれないか」と、俺は真剣な表情で剣を構えていると リデアも俺と同様に真剣な顔つきになり俺に向かって剣を構えるのだったが。

俺はリデアに向かって斬りかかるが、俺は簡単にリデアの剣に受け止められてしまうのだった。リデアは俺を突き放してから、体勢を整えると、俺の方をチラッと見てから再び向かってきて。

何度かリデアに切りつけられて、俺が膝をつくと。

「ゆう君、まだまだ甘いわね」と言われて俺は立ち上がり「次は勝つからな」

と言うと、今度は俺が仕掛けていく。

俺の攻撃をリデアは楽々とかわ

「今の攻撃も、悪くはないんだけど」と言って、俺の攻撃をあっさりと受け止めると。

「まだ、遅いよ?ゆう君」と言って

「リデア、もう一度だけお願いします」と言って 俺は剣を振り回すが リデアは全て受け流していたのだった。

リデアとリディアが二人で、俺を相手に訓練をしている中。

俺の背中から声がかけられる

「ゆう君、リディアとの稽古はもう終わったんですか?」とレティアが

「ああ、ついさっきね」

「あの、ゆう君、私もゆう君に教えてほしいことがあるのですが」

「いいよ。どんな事を教えればいいんだい」

「私に、魔術を教えてほしいんです」

「レティアは魔術師になりたいって事かい」

「ゆう君は、ゆう君もリデアと同じ、魔法戦士なんですか」と聞かれたので 俺は

「そうだな、一応、俺は魔剣士で 属性的には、光と闇の二つの魔導士なんだよ」

「ゆう君、ゆう君はリリアちゃんが魔法を使えるようになったとき。リリアちゃんは魔法を覚えたのは どのぐらいの頃ですか?」と質問してきた 俺は「う~ん。魔法を覚えるきっかけが俺の使った回復魔法のせいだから 俺は リディアと初めて出会った時、既に 魔法は使えたし 俺とリディアが初めて会った時に、俺はリディアに対して、回復魔法を使ってあげた事があるから、多分だけど。俺と同じぐらいの歳になってからだと思う」と言うと

「じゃあ。私の魔力量が増えれば ゆう君の使っている回復魔法も もっと凄い物になるかも知れませんね」と言うと、俺の事を見ていた

「ああ、そうだな。ところで、俺は レティの事はレティって呼んでるから。そっちの呼び方でもかまわないから」と言うと レティは俺の事を見て、にっこりと笑って「はい。わかりました。じゃあ、これからは。ゆう君のことは 悠と呼んでも良いんですか?」と聞いてきたので、「ああ、構わないよ」と言うと、リデアが俺の後ろに回り込み「ねえ。私達のことも名前で呼び合っても良くない?私は、二人の事も名前で呼ばせてもらっているんだから」と言い出す

「そうですね。リデアちゃん」とレティアが言うと

「ゆう君は。ゆう君はリデアちゃんのこと、どう思っているの?」といきなりレデアが言ってきたのだ 俺もいきなり言われてしまい、少し動揺したが「俺が?」と言うと。「ええ」と答えてくれた

「俺は。レティアもリデアも大切だし。二人には感謝している。それに俺がリディアを助けに行くことができたのも、二人が助けてくれたからだと思っているから。俺は二人に、恩返しをしたかったんだ。俺は 俺は、リディアが好きだし、リデアが大好きだから」と言うと。リデアが俺に後ろから抱き着いて来て「ゆう君」と言うので。リデアに「急に何だよ」と言うと。

リデアが頬を膨らませながら

「お姉ちゃんは 私もリディアも大切な仲間だって言ってくれるよね」と言ってきたので 俺が

「当たり前だろ。お前達は俺の仲間で。俺が守りたいと思える存在なんだ」と言うと 俺の言葉を聞いて嬉しかったのか リデアは俺の事を抱きしめてきて。

「ゆう君、ありがとう。それと、私達はゆう君に守られているだけではなくて、私達からもゆう君を守ってみせるからね」と言ってくれたのだった。

俺が 二人に微笑むと。リデアが「やっぱりゆう君はずるい」と俺から離れてくれなかったのだった レティアが レティシアが、俺の背中越しに

「ねぇねぇ。私ね。お友達になった 二人と一緒に、私だけ仲間はずれにされるのは嫌ですから。私も皆さんに お話を聞けば 皆と同じように仲良くしてくれるんですよね」と言ってくるので。俺はレティアの頭を撫でて「もちろん。俺と二人だけのときは、敬語なんて使う必要もないからな」と言ってやると。レティア

「はい」と元気よく答えてくれる それから俺達は、三人揃ってリディアの部屋に行こうとすると 俺達が通り過ぎる前に、ドアが開いて、リアナが姿を現し

「あぁ。やっと見つけた。ねぇ みんな、これからお茶にしようと思うんだけど 一緒にどうかな?」と 誘ってくれた リアナの誘いを受けて、俺たち4人は、俺の部屋に戻ってから、リアナとリディアも一緒に、紅茶を飲み始める 俺とリディアの対面に座ったリアナは「それにしても、まさか、この城の中でリディアちゃんを見つけることが出来るとは思ってもいなかったよ」と リアナに言われたリディアが 申し訳なさそうな表情をしながら「お父様がご迷惑をおかけいたしました」と言う 俺が、リディアの方を見ると「ゆう君」と 不安そうだったので

「大丈夫だから」と言うと

「本当にゆう君は。お人好しというか」と言いながらも。

俺の手を握ってくれた リディアのそんな姿を見ていた リデアが「お姉ちゃんと、ゆう君。いつもそんな風に手なんか握っていないのに。やっぱり姉妹なのねぇ」と言うので 俺が 苦笑いを浮かべると。リディアが「違うもん」と言うと、レティアも「違いますよ。これはお姉ちゃんに握らされただけですよ」と。

俺が「レティアまで」と言うと。

リデアが「ほら、私も手握ろうかな」と言うと

「うん」と言ってレティアもリデアの手を握り返していた それからしばらくの間。4人で雑談をしていると、俺の袖を引っ張りながら「ゆう君、今日は、ゆう君に話したいことがあったの」と言うと レティアが

「私から、説明しますから」と言ってくれるので

「悪い。ちょっと、リデアを頼むな」と言うと 俺はレティアに連れられて、外に出ることにした 俺は、レティアに連れられたまま城の中庭に辿り着く

「ゆう君は、私達3人とリディア、そして、リデアとリディア。どちらの女の子を選べないから困っていたんだよ」と言うと。

「いや。俺、まだ誰を選ぶとかそういうことは考えていないからな」と言うと

「うぅ。私が先に言おうと思っていたのに」と言うので 俺は、「それで どうしてここに来たんだ?」と聞くと。

「リデアちゃんも お姫様なんだから。そろそろ ゆう君もお仕事について勉強しなきゃって。私は思ったんだよね」と笑顔で言う 俺は「俺はリディアが心配だから、リディアと一緒が良かったんだけど」と言うと。

「ダメです」と言って 俺は強制的に城の中に戻らされてしまう 部屋に戻るなり。

リデアがリディアに、「お母様に聞いたよ。ゆう君は。本当は勇者さんなんでしょう?」と言うと。

リディアが、「は、はいっ!そうなのです」と言うと。

リデアが リディアのことを見つめたまま。しばらく沈黙

「な、な、な、何か、おかしいところでもありましたでしょうか?」

「う~ん。リディアがおかしくなったのはゆう君のせいなのね」と言われてしまうと。俺は「リディア。気にするな。お前が悪いわけじゃないんだから」

「ゆうくんは。本当に優しすぎるよ」と言われるが。

俺が、どうすれば良いのか悩んでいると

「でも。やっぱりリディアも、私の可愛い妹なのね」と、リデアは優しい声で言い。俺の事を抱き寄せると、優しく背中をさすってくるのだが、俺と目が合うと。「でもね。ゆうくん」と言って俺にキスしてくると、俺の顔は赤くなってしまうのであった

「ゆう君は、私が、他の誰かを選んだら 悲しくならない?」

「う~ん。どうだろうな」と俺が言うと。「そこは、はっきり言ってください」と怒られてしまうので

「リディアは、俺の一番の宝物だからな。悲しむかもしれない」と言うと リデアは、「ごめんね」と言ってくれて

「だから。今は。お前が幸せになることだけを考えていて欲しい。俺の側に居て欲しいと思うのと同時に。俺は、お前の幸せな顔を見たいとも思うからな」と言うと。リデアが

「ふぅ~」と言って 俺の事をギュッと抱きしめてくる それから、俺の体を離すと

「じゃあ。もうひと押しね。今度は、私の唇にもチューしてくれなきゃね」と言うと 俺はリデアに近づいていき リデアの頬に手を当てながら

「いいんだな」と言うと。リデアは顔を真っ赤にしながら俺の目を見てくれたので 俺がリデアの口に近づき、そのまま リデアに口づけをすると、俺は慌てて離れて リデアの様子を伺おうとすると いきなりリデアが、飛びついて来たのだ

「えへっ。初めては、ゆう君からしてくれるのを待っていたのに」と言って 嬉しそうにする 俺がリデアに、「えっと。これで、良かったのか?」と聞き返して

「はい。ありがとうございます」と言ってリデアが微笑んでくれる 俺がリデアと、抱き合っていると 俺達の方にレティアが向かって来る リデアは、

「ゆう君」と言うと。俺から体を放したのを見て。俺は

「どうかしたか?リアナの奴。遅いな」と言うと

「お姉ちゃんなら。さっきまでここにいたんだよ」と言うので 俺は「あれ?いつの間に?それに あいつは何処に」と言うと。

俺の目の前でリアナが

「お邪魔だったかしら」と言う 俺はリアナの方を向いて。「お前。どこ行っていたんだ」と聞いてみるのだが

「少し、ゆうちゃんにお願い事があって」と言うので。

「とりあえず 中に入るぞ」と言うと リアナが、俺達の前に出てきて リアナの後ろに隠れるように レティアがいて。リアナとレティアに挟まれている形になるのだが

「ゆうちゃん。ゆうちゃ~ん」と言いながら。レティアはリアナに隠れつつ リアナを押し出しながら。俺の腰の辺りにくっ付いてくる 俺は レティアのことを抱きしめようとすると リデアに 止められてしまい。「ゆう君。レティアもお姫様だから」と言ってくるので。俺は、リデアとリデアに抱えられてしまっているレティアに背を向ける形にするしかなく。俺の背中にはリデアがくっ付き。レティアはリデアに預けることになってしまうと。俺は リアナと二人で部屋に案内されることになったのである。

俺は レティアのことが心配になり。

「なぁ リアナはレティアのことを知っているのか?」と尋ねると。

「レティアは リディアの双子の姉妹だよ」と言ってくる 俺が、レティアのことについて質問しようとすると。リデアが俺の腕を掴み。リデアに「私以外の女の話を聞くの禁止だからね」と言われてしまうので。俺はリデアと一緒にリデアの部屋に向かい。そこで、二人っきりの時間を過ごすことになるのだが

「なぁ 俺が居なかった間に。リデアと何を話したんだ?」と 俺はリデアに問いかけてみたのだが

「ゆうくんが、私と、リデア、どっちを大事に思ってくれるかって話かな」と言う 俺がその言葉の意味が分からずに首を傾げているとリデアが、「だからね。私を選んでくれたから。私はゆうくんに幸せにして貰いたいな」と言われてしまった その話をしているうちに レティアも合流してくれて。4人で話し込んでしまうのだが。リデアも、レティアも 何故か お互いに敵対心を燃やしている様子があり リディアが、二人のことを交互に見てオロオロしていて。リデアとレディアを落ち着かせようとしていたりと。

リデアとレディアの睨み合いが続き 最終的に「私の方が可愛いよね?」とレディアの方を見ながらリ

「私は 私の方が綺麗だと思っているわよ」とリデアの方を向きながらレティアが言うと。「「そんなことない!」」「ゆう君は私の方が良いんだからね」と。俺を挟んで喧嘩を始めるのだが。結局のところ。お互いを褒めあってしまって。「ゆう君はどっちの服が好きかな?」と言ってきていた リデアは白のワンピースを着ているのだが。レティアもリデアと同じように白い服を着てくれていたので、2人とも同じような

「どっちかな?」と言って来ていたが どちらも同じくらい可愛かったので。どちらか選べなかったので、両方買うことにしたのである。

2人に、「ありがとう」と言われた後に レティアから。リデアは お母様に、ドレスを作って貰ったと報告を受けると リデアが羨ましそうにしているのを見て俺は「今度、時間があったら作ってやるから」と言うと。俺に飛びついて来て、思いきり抱きつかれてしまうので。俺は、俺が離れようとしたのだが。レティアに リデアのことを抑えられてしまい。俺達は暫くの間、身動きが取れなくなってしまったのである 俺は、城に戻って。自分の部屋に向かっている最中。

リーアが、リーディアの手を引いて、歩いているのが目に入ってきた。俺が声をかけると

「お帰りなさい。ゆう君。今日もリデアのお店に?」と言うので

「ああ。行ってこようと思ってな」と俺が答えると。リディアは少し悲しそうな表情を浮かべていて。リーリアは「お姉ちゃんは行かないの?」と聞くので

「う~ん。リディアの事は心配なんだが。俺一人でリデアに会うと。色々と面倒なことが起こりそうだから」と言ってリディアを見ると、俺から目を逸らしてきて。それから

「私なら大丈夫だから。リデアの所にいってきますね」と言って部屋を出て行く 俺は リディアが、部屋を出た後で。「ゆう君、ちょっと待ってくれない?」と俺の後ろから

「なぁ 俺に何か用があるのか? それとも。リディアの事を、追い駆けたいんだが」と リデアのことを気にかけていると

「ごめんね。リリアは。今は あまり元気が無いんだ」と言うのである

「そっか。リデアもだけど。やっぱり 母親って。特別な存在なんだろうな」と、俺が言うと

「そうだね」と言うのだが 俺が「何か、俺に頼みごとか?それとも。一緒に、街に出かける気になったのか?」と言うと。リデアは、困ったような顔をして、しばらく考えて、それから

「あのね。ゆうくん。私がね。お父様の代わりをすることは出来ないから。リデアや、リディアの事を守ってあげて欲しいの」と言ってきて 俺が、「お前の親父は生きているじゃないか。それに俺より強くなったみたいだしな」と言うが

「うん。そうなんだけどね。ゆうくんは、勇者なんだよ。勇者が守るべき相手として相応しいとは思えないの」と言ってきて。俺の事を真っ直ぐに見つめてくる 俺が、リディアのことを大切に思っている気持ちを伝えてあげると。

リデアは少し

「そうだったね。ごめんね。私達の事で、いっぱい いーっぱい 迷惑をかけてるのに」と言うので。俺は

「いや。いいんだよ。それに。俺がお前達と一緒に居ることは。きっと、リデアのためにもなると思うし。それに リデアも俺と一緒の方が楽しいと思うんだよな」と言うと

「うん」と 俺が思っていた通りの返事が帰ってくるので。「それに、レティアだって お前達が居た方が、楽しかったと思うんだが。違うか?リアナとレティアと。3人で過ごした時間を思い出させてしまって ごめん」と 俺が謝ると。リデアは 俺の頬を両手で包み込むようにしてから。顔を俺の顔に近づけて。俺の口にキスをしてくる 俺はリデアに。どうして俺の口に、リデアの口からは甘い香りがするのか聞いてみると

「それは、秘密です」と言われてしまうので。それ以上は聞けなくなってしまうのだが 俺とリーリアとリアナと

「リディアもか?」と言うと。「ゆうくん。今更聞くのですか?」と言われてしまう 俺は リアナに、リーリアから何を聞いたのか聞こうとするが。リアナは、黙っていてくれて。リアナの代わりにリアラさんが答えてくれた 俺とリアナが。リアナの部屋に行くと リアナから、リディアとリデアについて話をされたのだ それから。俺は、リアナから「リーディちゃんのことなのですが」と言われると。リデアの双子姉妹の 姉である、リーディアと仲良くしてあげて欲しいとのことと。リーディアは今現在。俺が助けた女の子の世話

「ゆうちゃんの、お嫁さん候補」の面倒を見ていると そして、リアナからは「ゆうちゃんに。リーディちゃんのことをどう思ってほしいとかは無いです」と言われたので 俺は リアナと別れてから、リーリアの案内を受けて、リアラとリリアとリアナが住んでいる場所に来て

「ああっ! ゆうちゃんだ」と大声で叫んで俺の胸に飛び込んでくるリディアを受け止めると。リディアが「ふぅ」と言って満足そうに俺を見上げてきたので 俺が、「リディア。お前、俺のこと。好きなんじゃなかったのか?」と俺が疑問に思ったことを聞くと。リディアは俺の首に手を回したまま 俺の耳に口を近付けて

「ゆう君の事。大好きだよ」と言うので。俺が リディアを優しく離すと。リディアは寂しそうにしながら「じゃあ。もう1回ね」と言って再び飛びついて来た

「リディアさん。さっき、私にも。リディアさんの真似をして良いって言ったじゃない」と言うので俺は

「えっと、リーア。その言い方だと なんか俺が リディアやリデアのおっぱいを吸いたがっている 変態みたいになるからやめてくれるかな?」と言うと。リディアは「別に、吸っても、いいですよ?」と言うと 俺の手を引っ張ってきて、俺をソファーに座らせるので 俺は

「いや、本当に リディア達には感謝しているし、俺もリディアの事は好きだし、愛おしく思う時があるけど でも 俺は お前やリデアのおっぱいに吸いつきたいとは思わないんだが?」

「私は。ゆうちゃんなら。喜んで いつでもオッパイを出してあげるよ」と言ってくれるので。俺が リーディアを見ていると。

「リディアさんばかりじゃなくて 私のことも見てください」と言われて。俺は

「いや そのね。俺はリディアのことが大事だと思ってるからね」と言ってリディアの方を見ると。

リディアは 少しだけ悲しそうな顔になりながら

「ゆう君。私は 駄目な子だけれど。私をゆう君の彼女にしてくれますか?」と俺に尋ねて来て リディアが俺から目を逸らすのを見た俺が「そんなこと無いよ。凄く可愛いと思うし、俺は 俺のために命を掛けてくれた人が側に居てくれるのが嬉しいと思っているから。リディアの側を離れるつもりはないぞ」と言うと。リディアは嬉しそうにして

「リディアさんは。お母様から聞いたけれど。私と同じで 勇者なんだってね。ゆう君は 勇者だから これからもっと大変になるとは思うけれど でも リディアさんや、リディアさんの家族なら。きっと。幸せにしてくれるよね」と俺に伝えてきて。リディアが 笑顔を 見せてくれると。リディアに お礼の言葉を言ってから、リデアの所に向かった リデアのところに来た俺に、リーア

「あら ゆ~くん。またリディアのお店に行ってきたの?リディアのお店は美味しいお菓子が沢山あるもんね」と言うと リーディアも俺の所にやって来て「こんにちは。ゆうくん。リデアのところに、毎日行っても退屈しないんでしょう?」と言うので。俺が、「ああ。俺は、リデアに、自分の力でリディアの事を全力で守ると言ったのでな。リディアが危険な時は 必ず駆け付けると伝えたんだけど。俺に何か出来ることはないか? リデアの力になってやりたいんだよ」と俺が言うと

「ありがとうございます。ゆうくん。お父様にお願いしたいことがあったら。すぐに私に言ってくるんですよ。いいですね」と言ってくれたので。俺は リデアの元に向かうと。リデアが俺を迎えてくれてから「それで、何をすればいいんだ?」と言うと。リデアが 俺の顔に自分の顔を近づけてくるので。俺は

「リデア?」と、俺が声をかけると。

「んっ んん」と言うと リデアが舌を入れてきて。

しばらくして。

「ふっ はぁはぁはぁ」

「どうしたんだ?」と俺が尋ねると

「んーん。ちょっとね。ゆうくん成分が不足していたから。ゆうくん成分補充しないと。死んじゃうの」と言い始めて。

「そうか?」と俺が苦笑すると

「ねぇ ユウちゃん。今日は、あたしとデートしよう」と、言うので

「リデアと俺って。俺とリデアってさ。リデアの方が歳上だけど 身長は同じぐらいで。俺は。お前の事を、リデアと同じように見ているので、あまり 大人っぽい態度を取るのは難しいかもだけど まあ、それでも良いのならば」と言うと リデアは

「大丈夫よ。それに、リデアが年上でも。私は、ゆうちゃんが 良い」と言うので。俺がリデアと一緒に出かけようとすると。リアナが俺を呼び止めたので 俺はリアナに「リアナも来るのか」と問いかけると。リアナは俺に

「いえ。リディアとリーアはリデアに付いて行きましたし。私は今日。ゆうちゃんの傍に居るつもりです。ただ 一つだけ お願いがあるので聞いてください」と言われて。俺が「何だ?」

「リディア達が居る前で言い辛いので、二人きりになれるところで話しをさせてくださいませんか?」

俺が、少し悩んでいると。リデアが「ねえ リアナちゃんは。どうして 私と一緒のタイミングで言わないのかな?」と俺の腕を引っ張り始めると リアナは俺のもう片方の空いている方の腕にしがみついて「リデアも どうして ゆうちゃんに、しがみつくのですか?」と言ってきてくれるのだが。俺は「いや、あのね リアナ。お前もさ。結構な胸をしているから 出来れば腕じゃなくて、胸にしがみつかれてくれると、歩きやすいのにな」と言うと

「ええ。私はゆうちゃんの物ですからね」と言ってくれて。俺はリデアとリアナに挟まれるような形のまま 歩いていくのだが 俺は 二人に連れられてリデアとリアナが住むマンションに戻ってくるのだが

「リデア。俺は、何の為に呼ばれたんだ?」と俺が疑問を口にすると。リデアが 俺の手を引いてリビングの方に連れ出したので 俺が、部屋にある大きなテレビの

「電源を付けてみてくれる?」と言われて。俺がテレビを付けると 画面に映るのは、リデアの両親の姿が映し出されており

『皆様 ご機嫌よう』と言うのだが。リデアは両親の姿を確認すると俺の手を放して リデアは 画面の前に立つと「ママ」とリデアの父親がリデアの事を呼ぶのを見て。俺が、不思議に思っていると。リデアが「私達は血が繋がっていない親子だったんです」と言われてしまう 俺が、言葉を失くすと

「ママ」と今度はリディアの声が聞こえたと思ったら 画面に、俺の母さんの顔が 映し出されていて。俺は、思わず息を飲むと

「母さん。今どこにいるんだよ」と俺が叫ぶと。

母さんの横に居たのは、見知らぬ少女で

「ゆう君。貴方には、この子の事を、覚えていてほしいの」と言われるので 俺は その女の子を見るが 何処か、母の面影があり 母と違う所と言えば。黒髪であることだけだったが。俺は。その子を知っていた。い

「お前。リネアか?」と聞くと リディアの父親は

「流石。ゆうちゃんだ。君には、全てを知る権利と資格があるからね」と言って 映像が切り替わると そこには 俺と母さんと父さん 三人だけが映し出されていて

「母さん その子は?」と俺が聞くと

「私の娘」と答える 俺は、リリアを見ているからこそ分かるが 俺の妹かと思っていたら

「あれは 私の孫です」と俺に告げてきた そして、画面が切り替わっていく 俺の記憶では、確かに母さんの事は好きだったけど。まさか子供まで作っていたとは 思ってなかった俺だが

「あの すみませんが。リリアの母親ですよね?俺に 母さんの事を覚えていろとは何なんですか?」と俺が尋ねると。母さんの夫である。

つまりは、俺の父親になる人物が「あのな お前には リリアが残した物が有ってな リリアには、まだ、お前のお父さんとお母さんに残してあるものがある。リリアが、お前の体の中に残したものがあって。それが、リリアの意思を継ぐものだとしたら。リディアちゃんや、リデアさん リーアさんは リリアの子供であり 俺達の子供の生まれ変わりでもある訳なんだ」

「えっ?」と俺が、戸惑っていると

「実はな。リネアが。自分の意思を引き継ぐように作ったんだ。その子は 俺とリネアの間に出来た娘だから 君からみたらいいとこどりしたようなものなんだけどな。でも 俺は リディアちゃんをリネアの子だし。リディアちゃんの両親は。元々 人間だったんだけどな。今はもう 神として存在しているんだよ」

と言うのだ 俺が、言葉を発せられないでいた。

リディアの母親が「ゆうくん。貴女の本当の父親である。貴方のおじいさんに当たる人は 勇者でね。私達の住んでいた世界から召喚された人だったんだけど。貴方の祖父が居なければ。貴方は、産まれてこられなかったから。感謝していてね」と言われて。

「母さんが。勇者?しかも じっちゃんが、勇者ってことは 勇者の家系なのかよ」と俺が驚いてしまうと。母さんが

「そうみたいよ。ゆうくんのお婆さんにあたる人も 同じ勇者の職業についていたからね」と言われた。

「それで、何が言いたいの?」と俺が質問するのだが

「この世界の未来を変えるために。ゆうくん。お願いがあるの。この世界に危機が訪れようとしている。その前にこの世界を救ってあげて。これは、この世界を創造したときに。神様になった私の子供達にしか出来ないことなの」と母さんが言うと。リデアの親父も「俺からも頼む。ゆうくん」と言うのだ。すると 俺の後ろに控えていたリーアと、リーアに引っ付いているリーディアが

「お兄ちゃん」と言うのだ。

俺が

「どうするつもりなんだ?」とリデアに尋ねると

「ゆうくんが、この世界で生きる覚悟を持ってくれれば良いの」と言うので。俺が「でもさ。俺。魔王とか倒したくないし。俺は俺の力で。大切な人を守りながら。リデアを守っていきたかったんだよ」と言うと リデアが リディアの方を見て

「ねぇ。リアナちゃん。やっぱりさ。私は。ユウちゃんしか要らないからさ。リディアちゃんが、お嫁に行く気はないの?」と言うと。リディアが、「私は。リデア達と違って。私とリデアの間には血の繋がりは無いので」と言うと

「そんなの関係ないじゃん」と言うリデアに。リディアが「それでも。私は、ゆう君の傍にいるんです」と言うので。リ

「わかったよ。それなら。私が ゆうくんの傍にいて。絶対にゆうくんを守る」と言って

「リデア。貴方は、ゆう君を守ると言う使命を持っているのに 何で その役割を放棄して。ゆう君に甘える事を選ぶの」と言うのだが

「別にいいもん!私が ゆうくんの一番になればいいだけの事だもん」と言い始めて。俺は、「あのさ 話が逸れすぎていないか?」と俺の意見を言うのだが リデアもリーリアも同じ気持ちでいるようで。「だって せっかくゆうくんが、リディアやリデアを味方につけて 魔王と戦う決意をしたのに。その決断を邪魔するようなことをするのはダメだよ」とリデアが言い出すのだが「いや それはあくまでもリディア達に言われただけで」と言っていると

「ゆう君はさ。もう少し、自分に自信を持つべきだと思うよ。ゆうくんは強いし優しいんだし」と言い出して俺に近づいてきて。

「私は。リデアの事を 親友だと思っているよ」と突然リデアが呟くものだから

「へぇ?」と思わず変な声を上げてしまう俺なのだが。リデアも 俺の声を真似するように「リデアも、リディアやリアナ達と同じように ゆうちゃんが、好きだからね。友達としてだけどね」と言ってくれるのだが。そこでリディアとリリアも黙っていないわけで リディアが「私は。ゆうちゃんが望むなら。ゆうちゃんを裏切る事になりますけど ゆうちゃんが嫌だと一言言ってくれれば ゆうちゃんの傍から離れる事が出来るんですからね」と言って。

リデアが「ねえ ゆうくん。私は ゆうくんの事が好きだけど ゆうくんの望みは何でも叶えることが出来るからね。私に出来る事が有るのであれば言ってください」と言ってくるのだが。ここで、リデアは俺が、何を考えて、どう行動してほしいのかを理解してくれたようだが 俺

「いや。俺の考えとしてはだな。魔王と戦ってもいいのかなーとは思うけど。リデア達が居る前で戦いたくはなかったし。俺は。魔王を倒して世界を救うよりもだ。俺の周りの人が笑って生きられるようにして行きたいだけなんだ。まあ、俺にはチートスキルがあるし。何とかなるとは、思ってはいるけど。魔王を倒すだけ倒して。リデア達の住んでいる国を滅ぼすような事を俺はしたくはないし」

と言うのだが。そこで俺は 言葉を止めると 俺の発言を聞いたリディアが「ゆうちゃん。ありがとうございます」と俺に感謝の言葉を口にしてくれるのだが。俺は「いや。まだ何もしてはいないんだけど」と答えて。それから俺は

「とりあえず。リディアが 俺の妻になりたいって話があっただろ?」と言うと

「はい」と言うのだが 俺はリデアの方に視線を向けると俺が何を考え 何を言い出そうかと言うのを理解出来たリデアが 微笑みながらも「うん。大丈夫。私は どんなときでもゆうのそばを離れない」と言うとリディアに「ほら。私の言った通りだったでしょう。ゆうちゃんに迷惑を掛けないで」とリデアを嗜めると

「はい」とリディアは言うと リデアと俺を見つめてきて 俺に「ゆうちゃん。お願いがあります。ゆうちゃんが、この世界を救ってくれたとしても、私達は、この世界で生き続けなければなりません。その時の為に、リデアをこの国の王妃にしてもらえないでしょうか」と真剣な表情で言うので 俺が、返答を迷っていると。リデアから「ゆうちゃん」と呼ばれるのだが。俺は、少し考えた上で

「分かった。俺に任せてくれ」と 言うので。リリアが「ゆうくんは、それで本当に良かったの?リデアは、確かにリリアの妹だから 妹として接するのには問題がないけど。リデアは女の子だからね。もし、リデアと結ばれたいのであれば リデアと夫婦になることも可能だと思うよ」と言われるのだが。

「いや 流石に そこまでは」と答えると。今度はリリアから

「お姉さま。ゆうくんはね。私の妹であるリリアと結ばれる事で 自分自身の心を満たしてくれるんですよ。だから、リリアはゆうくんと結婚することに決めたのですから」と答えるのであった それからリリアに「ところでお姉様は、どうされるのですか?私と一緒に来るという選択を選んでくれた以上。ゆうくんに何かをする気なのではないですか?」と言われて。


「えっ?」とリリアが動揺してしまっていると。

「お兄ちゃん」とリデアとリディアが呼んでくる 俺が「んっ?」と反応を示すと。リデアとリディアが同時に「大好き!」と言い出してくるのだ。そして俺は、二人に向かって、「お前達まで」と口に出すのだけど リディアが

「ええ。私は、この世界でも、この三人の中でも。特にお姉ちゃんと一緒ですし」

「うむぅ お兄ちゃんは、リディアお姉ちゃんにも好かれているんですね」とリーティアまでもが同じ意見を出してきた

「じゃぁ。どうしろっていうんだよ」とつい、叫んでしまった俺に対して。リーアが

「そうだよ。みんな ゆうくんの事が好きなんだよ」

と言うのだが。俺は、自分の考えで行動していただけだし。

「はっ いかん。こんなことを考えていても仕方がないだろう。リデアの事は、これから考えるとしてだな」と言うと

「ねぇ ゆうくんはさぁ。やっぱりハーレムを作りたいとかってあるの?」といきなり俺を困らせる発言をしてきたリデアに

「いや、別に俺自身 恋愛に全く興味が持てないというわけではないけど。それよりも今は」と言うのだが

「ねぇ。ゆうくん。ゆうくんってば。私の事を一番好きでいてね」と言われて

「いや そう言われてもな」と口ごもる俺に対して。リデアが「まあまあ 今はそんな話は後回しにしないで。それより。魔王との戦いに意識を向けた方が良いと思うわ。それに、私が居れば、ある程度の魔物の群れ程度では。ゆうくんは死なないと思えるしね」と言うので。俺も魔王に集中すべきかと考える

「そうだな。まず、俺自身のステータスを確認しておくべきだろう。それでだ。リデア」

リデアの方を見ると リデアとリディアが俺の近くに近づいてきて 俺の目の前に立って リデアとリーディアが同時に俺の唇を奪ってくるので 俺は「おいおい 俺はお前らの物じゃないぞ」と言うと リーディアが「いえ リディアとリーアは私にとっても姉妹みたいなものですよ」と言ってきたのである 俺はリーアの方を見るとリーアはリーディアとリデアの方を見てから 俺に「うん ゆうちゃんと私は家族同然の付き合いをしているし 何より ゆうちゃんは私にとって大切な人だし ゆうちゃんの子供を産みたいし リデアちゃんとリーディアちゃんと一緒に仲良く暮らしたいの」と言うのだが。俺は、少し困惑しながらも リーディアに、「あのさ 俺はどうすれば良いんだよ」と質問するが。

「ゆうくん 私は ゆうくんの事が好きですから 結婚したいと思っていますよ。ただ、リデアは ゆうくんの子供を産むことが出来ますし。リディアも 同じ気持ちのはずですから。ゆうくんと私が結ばれる事が出来なくても。せめてゆうくんの子種だけは欲しいと思っているのは事実ですから。リデアとリディアが、ゆうくんと結婚できるのであれば、私も諦めることにしますよ」と言うので俺は、ため息交じりに。

「リディアとリデアとリーディアの三人共俺と結婚しても良いの?」と確認を取るのだが。リデアが俺に抱き着いてきて「当たり前だよ。それくらい 愛されている自信もあるしね」と自信ありげに言っているのだが リーディアは少しだけ顔を曇らせてから。リデアに向かって「まあ ゆうちゃんも まだ子供を作ることが出来ないと思いますから。しばらくは ゆうちゃんと二人で生活することになりますが それでも良ければ」と言い出して。

リーディアも リーアも、少し悲しげに俺を見つめてくるのだが

「なあ。魔王を倒して世界を救う為に頑張るのはいいけど 俺自身が強くなる事を優先するか。リディアやリデアと、リーディアとで 楽しく過ごすかを考えていかないと、ダメなんだなぁ」と言うと リデアが「うん ゆうくんの好きにしてもいいんだよ」と言ってくれるので

「分かった。俺は、魔王を倒す事を最優先にして行動するから」と伝えると。

リデアが俺にキスをしてから

「ありがとう ゆうくん」と言ってくれて。

「リディアとリデアも、これからも、よろしくな」と言ってみると リディアは笑顔を見せてから。リデアは俺の手を取りながら 嬉しそうにしているのである。

俺はリデアに「とりあえずだな。俺はリデア達と魔王と戦う前に。この世界のことをもう少し調べようと思う」と伝えてから リデア達に背を向けてから リディアに「なぁ ちょっと リデアを呼んでくれるか」と言うと

「はい」と返事をしたリディアはリデアを呼び寄せて

「なぁに お兄ちゃん」と聞いてくるので 俺はリディアから聞いた内容を話すのだが。俺

「俺はな リデア この世界を救いたいし 皆んなも幸せにしたいんだよ。その方法として。俺の力で、俺の妻にしてしまう方法を選んだ訳なんだが 俺の力を知られてしまうと 悪用される可能性だって考えられるし。俺の事を信用してくれない人達もいると思うし それでだな 俺は魔王と戦って、自分の妻になった人と平和な世界を築き上げたい」と 言うと。リデアは俺をぎ

「ゆうちゃん 凄いな。流石は、私達の夫であり勇者様。でもね 今のままだと 力を使うだけで。きっと ゆうちゃんは不幸になるんじゃないかな。私達はね この世界に呼ばれた時にね。神様の加護をもらって。私達はレベル1の状態なの それでね 普通に生活する分には問題は起こらないけれど この世界のルールに従って生活をしなければならないの」とリデアは、この国の法律を俺に伝えてくれたのであった。

リデアは、この国に伝わる法について教えてくれて この世界で犯罪を起こすのであれば。この世界での刑罰によって罰せられ。そして、その刑を受けた罪人は 別の世界で生きなければならないらしい。だから俺はリデアに。

「その話は 本当なのか?リデアは リディアとリーアを連れてこの世界で生きることを望むということだな」と聞くと。

リデアが俺の顔を見つめて「そうだよ」と答えると 今度は、リディアの方が近寄ってきて「ゆうさん 私達は ゆうさんを責めたりは致しませんから」と言う

「いや 俺自身も どうしたらいいのか分からないし 正直に言うと、俺自身は、リデア達のことが好きなんだが。リディアやリデアが、この世界に留まる理由があるのならば 俺は 君達とは結婚できないと思ったのも事実だし。それで、俺が、魔王を倒したら。その後どうするかを、考えていたところだったんだよ」と言うと。

リデアが俺に抱き着きながら「大丈夫だから。私達 お兄ちゃんの奥さんになって。幸せな生活を送ることを願っているから」と言ってくるのだが 俺は、まだこの世界に来てから、それほど時間が経っていないこともあり リデア達が幸せになれる方法を 考えながら過ごしていたいとリデア達に言うのであった。そして、リデアは、少し残念そうな表情をしているが。俺は リデアやリディアとリーアに 俺の考えを伝え それからリデアとリーディアとリーティアに「この国には。この城以外にも町や村があって、そこに住んで生活している人達がいるんだよな」と言うと

「ええ そうですね。この国は、この城以外に町が5つ。それから村や小さな街などもあって、それらの人口を合わせれば 50万人近い数の人々が集まっていると聞いていますよ」とリディアが答えてくれる

「リディア ちなみに、この国に暮らす人達が食べる食料とかの問題ってあるのかな」と尋ねると

「それは、特にないと思いますよ。この城に備蓄されている食料に関しては、王様と宰相の二人が、ゆうさんのスキルの能力を知った上で。もしもの時に備えて準備していた食糧なので、余裕を持って管理しているのですよ」と説明してきた

「なあ 俺も、この国の事を知る必要があるし。まずはこの城で暮らしていて分かるようなことで良いから。リディアやリディアの母親と話がしたいから、リディアが、今から俺の事を、二人の元へ案内してくれるか?」と頼んだのである すると、リディアがすぐに行動を始めようとするのだが リデアが立ち止まってから「あのね。お兄ちゃん」と言い出した 俺はリデアに顔を向けると リデアが、「ねぇ。私の事は愛していないって言うつもりなの?」と言うのだが。俺はリデアが泣き出しそうになると困ると思い

「リデアはな。この世界の人ではないし。そもそも。俺はリデアのこと好きだしな」と話すのだが リーアも、「そうだよねぇ 私は ゆうちゃんが大好きなんだけどなぁ」と俺の腕を抱き締めながら 上目遣いで、俺にお願いをするのだ 俺は、リーアとリデアに 頭を撫でながら。リーアに「そうだ。俺はリーアの事も ちゃんと好きになれているから。心配する必要はないぞ」と言ってやる 俺は、リディアとリデアに。

「なあ。まずは、俺の家族になっているはずのリディアとリデアとリーアの三人のお母さんと話をしたいんだが」と言うと

「そうですよね。私も ゆうさんに 母さんと会いに行ってもらいたかったんですよ」とリーディアが話してくれたので

「リーリア リーアナ」

俺は二人の名前を呼んでいると。リーダとリー

「おとうさ~ん」と言い出して俺に抱きついてきたので

「おう。おはよう。お前達は 朝から元気いっぱいだな」と言い出す俺に対して

「お父さんもだよ」と言ってくれたのである それから、子供達を抱っこしながら歩き出している俺を見て、周りの者達は驚いていたようだし俺も少しばかり驚いたのだが、「お前らの父親なら 俺に決まっているだろう」と言うと。リデアは俺に顔を擦り寄せて来て「うぅ ゆうお兄ちゃぁぁぁぁん大好きだよ」と言うのだが

「はいはい ありがとうな。ところで、今日は学校へ行く日だと思うけど大丈夫なのか?」

俺はリーデに質問

「あはは 私はまだ7歳だよ」

と笑って言っていたのであるが。リディアもリデアもリリアもリーアナも同じくらいの年齢なんだし それにリーアは4歳だから、まだ保育園に通う年でもないはずだし。何歳から小学校に行くようになるかなんて知らないが。少なくとも幼稚園じゃないはず リーデが

「私達ね 昨日から ゆうのお手伝いができるようになったんだよ」と言ってきたので「へぇー 偉いな」と言いながらも

「でもさ。リデア リディアにリーアナまで 学校に行かないとダメなんだな」と呟くと 俺の横にいるリデアが笑い出してから

「ふっふっ お兄ちゃん ゆうくんが思っていること。リデア達に教えてくれたんだ」と言ってきてから リデア達三人の子供と一緒に俺が泊

「まぁ とりあえずはだ。リデア達の母親に会いにいくぞ」

俺達は この国の城の中に作られている施設に向かって歩いていると。この国の大臣と宰相と呼ばれている二人の人物が見えてきて。その人物が、俺と目が合うなり慌てて駆け寄ってくる 俺は、俺のことを警戒をしているんだろうと思っていたのに、俺のそばにやって来るなり俺のことを睨みつけていた。

俺が 大臣の姿を見て 俺を睨

「勇者よ 何を考えている」と言われてしまい。俺が何を言い出せばいいか悩んでいたのだが。そんな時 突然リデアが現れて 俺の前に出て来てくれると。大臣と、そして宰相を睨んでから。「あんた達のお父様に、この人は違うと伝えてほしい」と言ったのだが。

俺と、そしてリデアとで会話をしていたのだが、俺に 話しかけて来た人がいて、その人は「リデア姫さま」と言っているのを聞いて リデアの方を見ると。彼女は笑顔を見せていたが。俺は、この国を救ってくれた英雄で魔王を倒した男として祭り上げられてしまっているのだから。当然、俺はリデアと、そして

「リデア。君は本当に可愛い子だな」と俺がリデアに声をかけたら

「はい。私もゆうさんの事を愛していますから」と言ってくれたのである。

俺はリデアに

「なあ リデアは俺の妻になる気があるのか」と聞くと。リデアは微笑を浮かべたままで「リデアも リデアの母さんも お姉ちゃん達も みんなゆうくんのことが大好きなのよ。私もその中に入っているんだけれど。リデアとリデアの母さんは 特にあなたに対して特別な感情を持っているの」と答えてくれたので。

俺が「特別?どうして」と聞き返すと リデアが、「うん。ゆう君 リデアが ゆう君の子供を産みたいって言っているから」と言うものだ 俺はリデアに、リデアとリデアの母親が、この世界に呼ばれて俺の元に来た時に俺の側に寄り添い 俺に対して、好意を示してくれたことは嬉しかったんだが、それはきっと、何かしらの条件があって、それに従ってくれていたことなんだろうと思

「そっか 俺はリデアが俺の子供を産むために呼ばれたわけじゃなくて。俺はただの異世界から来ただけの存在だから」と言うと。

俺の前に立っていた。大臣も宰相もリデアと俺が話していることが分からないという顔をしていたが。俺は

「あの。俺がリデアと結婚することに、何か問題があるのか?」と聞くと。リデアが

「リデアもね。この国に、お世話になっていたから よく分かっているの。でも お兄ちゃんとリデアが結婚したとしても。お兄ちゃんとこの国の関係は、これからも変わらないの」と言うので。

俺は「どういうことだ?」と聞くのだが。すると。この城の城主にして、そしてこの城の主でもある。リーアの母親と。この城の料理を作っているシェフと呼ばれる人の二人が。俺の前に現れてから「勇者殿 リディア様とリーア姫様が。あなたのことを心の底から好いておりますのに。それでも お二人との結婚を諦めてしまうと言われるのですな」と尋ねてきたのだが。俺は。

「はい。俺は。別に魔王を倒した後 この国と縁を切ってしまうつもりではなかったので。もし この国の人と結婚した場合は。この国のために出来ることをしたいとは考えていましたが。この国にとって大切な存在になっているのであれば。俺には妻がいるので 俺は結婚しないつもりだったんですよ」と言うと。

「しかし リデア様は、リデア様とリーアナ姫の2人だけでも」と

「お主がこの城に滞在するようになって。そしてリデア様とリーアナの二人が。お主に惚れ込んでしまっている。それも どうしようもないほどにな。おぬしはもう諦めてしまっても」と俺に迫ってきたので

「俺は、自分の家族や。俺の妻と子供達を、俺のせいで悲しくさせたくないんです。ですから」と言うのだが 俺は

「だから、俺は リデアとも リデアの母親とリーデアの母親にも言いましたが。彼女達に無理に俺の事を好きになってもらわなくても良いと、言ってあるんですよ」と言うのだが 俺の話を聞いた、この城で料理人をしている女性が

「そうですね。私も。リデア様が、ご主人様に、一目惚れをしてしまって、ずっと、想い続けていたのを見ていますし。私も最初は驚きましたが」と口にしてきていたので俺は「えっ この世界では。リデアのように 普通に男が女を愛するのが一般的ではないのか?」と聞いてみた。

すると宰相が

「確かに 我々の世界で 男女の愛は尊ぶべきものだとはされておりますが。実際に、恋愛感情を抱くことはあっても。それが異性に向けられることはほとんどありませんし。そもそも 王族の女性と結婚ができるほどの実力を持つ男性は滅多にいませんし」

「なぁ。リーデアのお母さんは。俺のこと好きなんだよな。俺の事を」と言うのだが 俺が言うと。

リデアとリデアが。「もちろん。ゆうくんのこと大好きよ」と言い出したので

「なぁ。俺に力を貸してくれ」と呟くと 俺の隣に立っていたリデアは、微笑を浮かべたままで 俺のことを抱き寄せてくると。俺の首に腕を回して抱き締めてきてから、俺の耳元で、こう囁いたのだ

「私は ゆうちゃんと一つになりたいの」とリデアは小さな声で俺に伝えてきたのである。

リデアは俺の顔を見て

「ゆうちゃん。私の気持ちを理解してくれるよね」

と言ってくるのだが。そんな時 俺達の目の前にリデアの両親が姿を見せると。俺は、リーアの父親に抱きしめられたのである。そんな様子を見てリデアの母親は「あらまぁ 私が一番にゆうちゃんとキスをしたかったのに。残念だけど 今は、この国の王様である ゆうくんの方が優先事項だから、しょうがないかなぁ」と言いながら。リデアの方を向いていた

「リディア様は 私が育てている娘なのですが」と、リデアの父親も続けて言ってきたのだが

「そうだったんですか?俺も、俺の子供がリディアが面倒を見ていてくれていたんですよ。それで、今日、俺はリディアが住んでいる家に遊びに行ったら、そこで リーリアに出会って」と言うと。

「あははは そうだと思ったのよ。だって ゆうくん。リデアが私の娘と友達だと言っていたし。リデアがリデアのお父さんのところに報告に行く前に。リデアに頼んでいたのよ。この子に会わせてほしいって」と言うと。

俺は

「ああ そういうことですか」と言うと。リデアの両親は顔を合わせて笑い始めた。そして。俺はリデアの母親に手を引かれて。部屋の中に入っていくのであるが 俺とリーデが、リデアの部屋にたどり着くと リーアナが

「あ 勇者のお兄ちゃんだよ」と言うのだが。俺はリーアナの頭を優しく撫で

「リアナも頑張ったな」と言うと。

「うん」と言ってくれたのである。そして。俺とリデアの二人は 部屋に入るなり お互いに求め合い。お互いの服を脱がせあい お互いを愛し合っていたのであった。

それから俺は リデアに 俺のことを愛しているのかと リデアのことを愛してくれてるのなら 俺と結婚してほしいと言うと。

「ゆうくんが 他の女の人と付き合っている姿なんて。私は見たくない。例え ゆうくんに、愛する人が居たとしても。その人だけを、一途に思い続けているのならば許せるけれど。そうでないならば 嫌なの。それにね。リデアのことも、リデアとリデアのお母さんとリーアナが、あなたを慕っているから、ゆうくんの事を好きでいるから。その三人のうち、誰がゆうくんの側に立つ女性として選ばれるか分からないのよ。そんなの嫌。私はね この世界の誰よりも。ゆう君のことを愛していますから」と言ってくれる 俺も

「ありがとう」と言うしかなかった。

俺は

「リデアが この世界の誰か一人を選ばないといけないんなら 俺はリデアを選びたい」と言うが。リデアは

「そんな事ないよ。ゆうくんの好きなようにして」と言ってくれたので 俺は リデアの手を取って 部屋の中に入り、二人でベットの中に横になった。

「ゆうくんは 私だけを見ているの」と言うリデアに俺は「俺は 今まで 何人もの女と体を重ねてきた。俺は。リデアのことも。リデアの母親のことも リーアナの事が好きになってしまった。だから みんな幸せになって欲しいと思う。俺はハーレムを作って 複数の女達を平気で侍らせようとするような人間なんだよ。それでも 俺は リデアを手放せないんだ。リデアの事が好きだから」と言うと

「えへぇ。いいよ。リデアを離さないで。いつまでも、ゆうくんの側に居させて」と言ってくれたので 俺はリデアとキスをすると。そのまま。俺はリデアに身を任せ

「ねえ。私の初めてをもらって」と言うリデアの言葉に俺は リデアをベッドの上に寝かせて リデアの唇を何度も奪い。リデアとリデアの体を重ね合わせていったのである。そして俺は 行為を終えて ベッドの中でリデアに「これからよろしくお願いします」と言うと リデアも俺に対して

「はい。末永くよろしくお願い致します」と答えてくれて。俺とリデアは微笑みあったあとに。眠りについていった。

「リデア。リデアの母さん リデアは、俺と結婚しても。俺がこの国を出て行くときまでは この国の城で暮らしていけるからな」と言うと。

「そうね。この城から出て行っちゃったら。私がゆうくんを守れないもん」と笑って答えてくれたのであった。

俺が、この世界に来る前は。男同士の同性愛が当たり前の世界にいて 俺は男と恋愛関係になっていたのだが。この世界に来てから 男の人同士では結婚をすることは、この世界ではあまり無いということを聞いたことがあるのだが。どうなのだろうな 俺とリデアが。夫婦になった後でも。リディアの面倒を見るのが大変だと思うのだが 俺がそう思ってしまうと。リーディアが「私は。ゆう君が。リデアと一緒になってくれるのならば 安心してこの国で暮らしていけます」と言うが。リーデアの母親の方は、「うふふ。リーアがゆう君の事を、ゆう君と呼ぶから リーデアが嫉妬していたのに 結局 リーデアが先に結婚することになるとは思ってもいませんでした」と言うが。リデアの母親とリーデアの仲は良かったみたいで リーアナは

「リデアママ。お姉ちゃんと、仲良くしてくれると嬉しい」というが。リデアは恥ずかしそうな顔をしてから「そ、その、お、お母さんは、り、リアナの事も大事に想ってくれていますから」と 俺

「リデアとリーデアが 姉妹なのは分かったけど。俺に、何かできる事はないかな」と聞いてみると リデアの母親が「私達がこの世界で暮らすために必要な物はありますから」と言いながら。リデアの母親は リデアの母親の目の前で、自分の指を一本立てて見せると それを俺に差し出して見せてきた。そして 俺は差し出された指を手に取るのだが。

リデアは 俺に寄り添い「あのね ゆうちゃん。お父様とお母様も、リーデアのお母さんが持っている指輪をはめれば ゆうちゃんに 力を貸してくれるから」と 言うと。リーデアの母親も「リディア様が ゆうくんと、この先も、ずーっと幸せでいられるように、力をお貸ししたいと思います」と言い出してきたので。リデアも「お姉ちゃん。お母さんも ゆうくんの事が大好きだし ずっと一緒に居たいって想っているから。ゆうくんが 困っていれば力になるわよ」とリーデアが 言ってくれたのだが。リデアが

「ゆうくんのお母さんや リデアのお母さんは、どんな事が出来るようになるの?」とリデアが聞いてくると

「あ それは。まだ秘密です。それに、私には特別な能力は備わっていませんし」と、言い出すのであった 俺は

「リーデアは?」と言うと

「私は、回復とかが得意だから。回復魔法を使うことが出来るようになったかな。それに 私は ゆうくんのために料理を覚えたり。美味しい物を作れるように練習したの」と言うのである。

そして リデアが「リーアは ゆうくんのために 私と同じ事が出来るようになっているのよ」と言うと。リーデアは「ゆうくんに、私と同じように ゆうくんの世話をすることが出来るように。この世界に来たときに リーアが持っていた能力だから。リーアにも使えるし 私とリディアの二人で、リーアの能力を借りることにしようと思っているの」と言うのだった。

それから俺は。リデアの両親のことを リーディアに聞くことにした。

「ねぇ リアナ」と言うと

「はい 何でしょうか?リディア様」

と言うリーデアに「リアナは、何でリデアを様付けで呼んでいるの?」と言うのだが

「だって。リディア様はリディア様ですよ。リディア様に様を付けて呼ばないわけにいかないじゃないですか」と言われてしまうのだった。リデアが 俺に寄り添いながら「私の両親も、リーデアも。みんなリディアのことを知っているんだから」と言ってくれたのだが リーディアが「リデア。リディアで良いよ」と言うと

「分かりました」と言ってから「それで リーアは、何故にゆうくんのことが好きなんですか?」と言うので。

俺が、リデアに「リアナも、俺のことを好きだと言ってくれるんだ」と言うと

「ああ ゆうくん。そんなこと言ったらまたリディアが嫉妬してしまう」とリデアが言いだしたので 俺は「どうして?」と尋ねると

「えへぇ リーディアもリデアと同じで リアナが、リアナだけが。ゆうくんと、一番最初に会っていたから。だから リアナが ゆうくんに

「好き」って言ってきた時に。リディアが リアナの邪魔をしていたから」と 教えてくれると リディアが俺の腕を引っ張ると。そのまま

「私も。リアナちゃんがゆうくんの事を好きだと言ってきたときはびっくりしました」と言うのだが、リデアは俺の手を取り。自分の胸元に持って行くのであった それから、俺は

「リアナは俺のことを どうやって知ったんだ?」と俺が言うと

「それは 私から説明するね」と言ってから リアナが俺との出会いを話し始めてくれたのである。

リディアと、リアナが出会っていた時。この世界の時間で二年程前のことである。リディアとリーデアが、城の敷地内の森にある湖の近くに ある屋敷に来ていた時のことであった。そこには 一人の女性が リデア達が来るのを待ってくれていたのだ。それが リディアの祖母であり。俺とリディアが出会うきっかけを作った人である。俺のことを、異世界から来た俺のことを知っていたのである。俺のことを 助けてくれようとしていた女性でもあった。リディアがこの世界に呼ばれたのは、彼女が 俺を助けようとした際に誤って 俺

「ちょっと 待ってくれ。それだと話がおかしいだろう」と俺は 二人に向かって言うのだが

「うーん でも 事実なんだよね」とリデアが言うと リディアが続けて「ゆうくん リデアのお話は間違っていないんですよ」と言うので

「じゃ どういうことだよ」とリデアに尋ねてみると

「ゆうくん 私がリデアを呼んだんじゃなくて 私のおばあさまの力がリデアを召喚するように仕向けたのよ」と言うのだった。それから 俺は 二人から、その話を聞くのだが リデアをこちらの世界に呼びつけた女性は、リデアと、その母親とは 旧知の中なのだという。だが リデアの父親はリデアの母親とも面識

「あれは、リディアが十歳になる頃だったかしらね。私はこの国を離れていたから詳しくは知らないんだけど。私が、この世界から元の世界に戻る少し前の頃。この国で戦争が起きたの」

俺が、黙ったままで話を真剣に聞いていたので リデアが俺の手をギュッと握りしめながら俺を見つめていると。リデアの母親の方は 俺が握ってきている俺の右手を両手で掴むと

「この指輪は」と言って、俺が手にしている短刀に目を向けると リデアの母は「もしかして」と言って何かを考えているような顔をしながら。しばらくすると口を開く

「その短剣。私の娘が持っていた物なの」と話すのであった。

リデア「私達が この世界に来た時には もう ゆうくんはこの世界を去っていましたが その時は ゆうくんの身に何か起きたのかと思い 心配で仕方がなかったの」と、リデアが俺にそう言ってきてくれたのだが。俺はリデアに微笑みながら「ありがとう」と言い。

リデアが俺の膝の上で俺に抱き着いてから「ゆうくん。私。これからも ゆうくんの傍にいるから 私が ゆうくんのことを守るから いつまでも ゆうくんの傍に居るから だから ゆうくんは、私が守っていくから 絶対に私より先に死なせないから」と言ってくれたので。

「俺は リデアを残して死ぬことはしないから 俺はリデアの側にずっと居させてもらって。リデアを守ってあげるよ」と言うと。リデアもリデアの両親も。俺のことを見ながら笑っているのであった。

「それで ゆうちゃん 今、リデアちゃんは 私と リーアとゆうちゃんと一緒に居られて 幸せでいっぱいだから。私からも お礼を言いたいの」と言うので。

俺はリデアと向き合って

「リデア 本当にありがとう」と言うと。彼女は笑顔を見せてくれるのであった。そして俺は、俺のことを優しく抱きしめてくれる彼女に、「俺もリディアに 負けないように頑張るから」と言うと。リディアは、少しだけ困った顔を

「あの ゆうくん。無理は してほしくないです。ゆうくんが傷ついてしまったら 私だって悲しいですから」と言うと

「そうだぞ ゆう。お主は、お主にしか出来ないことをすればいい」とリデアの母親である レシア様が俺にそう言ってくれると 俺はレシア様に

「はい。ありがとうございます」と答えると リデアは

「リディア リデアの言う通りよ ゆうくんは、自分を犠牲にして誰かの為に行動を起こす癖があるのよ」と言い出して リーアもリーアで、自分の母親の方を見る

「リデアの言う事は当たっていますよ あなた」と言い出したのである。それからリデアの母親である

「レティアさん。俺は、みんなを守るために戦えるようにならないとダメだから そのために」と言うと。

レティ「レティア様が そう思っているなら ゆうちゃんは、大丈夫でしょう。レティアは この国の王妃ですから レティは ゆうくんに甘えさせてもらいます」と言うと。

レティナ「レティ。あんまり、私の前でイチャイチャしすぎちゃだめよ」とレティナがレティに対して注意をしている。俺がレティの方に顔を向けると レティは俺の方を見ていたのだが。レティスが俺の後ろから近づいて来て。俺の頬にキスをする レティスが「ゆう様は。わたくしと一緒です。私と一緒で、一人ぼっちで寂しい想いをしていたのですから。私だけは あなたの事を置いていくことは致しませんからね」と 俺に言いだすのであった。そんな彼女の気持ちが嬉しく思いながらも 俺は

「うん 俺も一緒に居るから 俺のことも置いて行かないでね」と言うと 俺の後ろに立っていたリディアも、俺の前に居て座っていたリデアも 俺の事を抱き寄せてから 三人から俺に 何度も唇を重ねてきたのであった。

その後。レティーと、俺の両親が待つ屋敷に戻った俺達は、それぞれの部屋に戻ろうとしたのだが。俺は、リデア

「リディア ごめん」と言ってから 彼女を軽く抱き寄せると俺は リデアに軽い口づけをして 俺とリディアは、二人で部屋に戻ると、部屋の扉にはリディアの母からの手紙が張り付けてあったのだ。その内容は「二人の時間を大切にして欲しいから、今日からは、別々の部屋で過ごしなさい。リデアの部屋は隣同士だし。いつでもお互いの様子を見に行けれるようになっているんだから 気にせずに仲良く過ごして欲しいの」と書かれている内容を見てから。リデアは俺の肩に手を乗せるのであった。

俺は手紙

「リデアへ 俺達はまだ若いのだからさ。夫婦になるんだから 色々と準備もしたいだろうし。結婚するまでは別々に寝るようにするから心配はいらないよ。俺もまだ この世界で何が起きるのか分からないんだから。リディアにも危険な思いをさせたくはないし」と言うと

「ゆうくん。私達、まだ正式に結婚したわけではないんだから そういう事を言ったら駄目だよ」と言われてしまったので。俺は リディアの顔を見ると リディアが照れ臭そうな表情を見せて俺を見ていて。「そっか。まだ正式ではないんだよな」と言うとリディアは小さくうなずくのだけれど 俺に「でもね ゆうくん私 早く結婚したいな。リディアが望むことってある?」と俺に尋ねるので

「俺も同じ気持ちだよ。俺は、この世界に残ってしまったわけで この世界での俺の人生がどんな結末で終わるのかわからないんだ。それに この世界に来るまで。家族に何も言えずに来てしまっているので。その分、俺がリディアの事を全力で守りたいんだ。もちろん。リディアの両親や この国に何かがあった時に助けることはするつもりだけど」と俺は言うと。リディアの母は 俺が異世界から来たと言うことを知っているのだが。父さんの方は俺とリデアのことを信用してくれているらしくて。特に文句などは言われてはいない

「俺が、元の世界に戻る方法を見つけて、俺は元の世界の俺の家族の元に帰って。それから、リディアと俺の正式な結婚について考えてもいいと思うんだ。俺は、それまでは リディアの側を離れるつもりは無いから。だから 今は我慢してほしいんだ」と言うと リデアがうなずいてくれて。それからはお互いに会話が無くなり。

沈黙の時間が続いたが。俺は リディアの手を握ると、リディアの方から俺に身を寄せてくると。俺を見つめて「ゆうくんは。私の旦那様なんですから。勝手にいなくなったりしないでください」とリディアは、少しだけ涙を浮かべながら俺にそう伝えて来た。

「大丈夫だよ 俺も、この世界でリディアのお母さんに出会ってから。俺はリディアのために この世界を何とかして救ってみせるから」と言うと

「うん。でも 一人で抱え込んでは欲しくないの」とリディアは そう言い出してきて。俺は「ありがとう。俺だって リディアを一人の女性として見ているし。俺が、この国で生きるために 頑張って行くから」と伝えるのだった。俺がリディアを励まそうとすると。リディアが、俺の腕を掴んでくるの

「私 リディアも ゆうくんと一緒なんだから リディアのことも忘れてほやいからね。私だって ずっと ゆうくんと一緒だから 私だって ゆうくんのことが大好きなんですからね」と言うので。俺は、リデアの頭を撫でていると。リデアの母親が入ってきて「あら? 二人とも仲が良いみたいね」と微笑んでくれて 俺とリディアを優しく見ていてくれた。そして俺は、リデアの母親に リディアと一緒に俺が、この国に来た時の事情を説明しようとすると。俺の言葉をリディアが遮ってきた

「あの 母上様 実は ゆうくんはこの国で救世主と呼ばれる存在になっていて そのおかげで ゆうくんは今の生活ができているんです」と話してくれたので 俺は、レティアさんの目を見て

「はい その通りです。俺が召喚された勇者の一人なのです。ですから レティア様が、何かに困っていたら 俺は、この世界のために尽力したいと考えております。そのために俺は 自分の出来ることを精一杯頑張るつもりでおります」と言うと。レティさんは、優しい目で「わかったわ。ゆうくんがそこまで決意があるなら、私から何かを言う必要はないでしょう。ただ レティとリーアのことはよろしくお願いします」と言うのであった。

俺の両親は レティナの住む 屋敷で生活していて 俺達とは別行動をしていたので。両親に会うため リディアと一緒に両親のもとに行くのである。すると リディアの両親の 屋敷で生活をしている使用人達が出迎えてくれていた。それから俺は両親に、レティとの婚姻の報告をしようと思った

「お久しぶりです 俺 この人と正式に結婚しようと思っています」と リディアと一緒に頭を下げると。レティナは俺に

「リディアが 貴女を選んでくれたことは、私も とても嬉しいのよ。リディアは この子と違って 私の娘の中でも一番優秀なんだから。この子を幸せにしてあげてほしいわ」と言い出して。リーシアも、嬉しそうにしていると。俺も、俺がこの国の人達の力になれることを 改めて自覚できた。それから、俺の父親がレティに対して、「娘は可愛いが 妻には頭が上がらないからね」と笑みを見せていたのだが 母親であるリテアも「あなたが 決めたことなら。私は、応援するから」と言ってくれたので。俺は、この場で 正式に俺とリディアは結婚することになると リディが俺の側に寄り添ってくれると。レティとリネアは、「これからも、よろしくね ゆうちゃん」と言ってきた。

リディアとレティの両親が、それぞれ俺達に言葉をかけてくれるので 俺がレティの方を見ると、レティが 俺の耳たぶを甘噛みしながら俺に「ゆうちゃん。この先。私のことも守ってね」と言うと俺はレティの髪を触っていると、俺の隣に居るリディアの視線が気になってしまう

「じゃあ。俺はそろそろ行くことにするよ」と言って 立ち去ろうとすると。「ゆうちゃん もう行っちゃうの?せっかく ゆうくんと再会したのに 一緒に過ごさないなんて」と言って俺を引き留めようとしたのだが 俺が この国の王様と会わなければならない事を説明するが。俺の話を聞き入れずに俺と別れ

「ねぇ 今度はいつ来てくれるの?」と聞いてきたので 俺は「明日か明後日くらいに」と答えて。俺はレティと別れた後でリディアを連れて街に出かけて 買い物をする。俺とリディアは、二人で デートを楽しんだ後に屋敷に戻って 屋敷に入ると、リデアが 嬉しそうに俺達の方に向かってきてくれたのだが。リディアが、そんなリデアに

「リデアも 元気そうでよかった」と言うのであった。俺が「なぁ ちょっといいかな。リデアに話しておきたい事があるんだ」と言うが。リデアが不思議そうな顔をすると 俺がリデアの耳に顔を近づけて 俺達の事を許してくれた理由を話してみるとリデアは 笑顔になって俺に「えっと。私は 二人が この国に残ってくれたのは。すごく感謝しています。二人を 本当の親子のように 育ててくれたのは。きっとリデア達 使用人なのかもしれません。リデアにとっての リディアママと、ゆうくんのお母さんが。私にとっては お姉さんと リデアみたいな関係で。二人のおかげで。私が、この国で暮らすための居場所が出来ました。リデアが 二人のことを信頼してくれているのは、本当にうれしいから」と リデアが言うのであった。俺は、リデアに 俺の両親が俺にこの世界で何をすれば良いのかを教えようとしてくれるんだけどさすがにこの年だと恥ずかしいし。俺自身がこの国をどうにかしたいと考えているのもあるので もう少し

「大人になったら」というとリデアが

「うん そうだよね ゆうくん。ゆうくんは ゆうくんなりに頑張っているもんね。そのゆうくんに私 惚れたんだから。私も 早く ゆうくんにふさわしいような素敵な女性になりたいと思っているの。ゆうくんと ずっと 一緒に居たいって思っているの」と言うと。俺の頬をツンとつついて来て「ふふっ ゆうくん。リデアにドキドキしているでしょ?」と言われてしまい

「リデア。俺 まだリデアに、俺達の関係を言って無かったんだ。だから その リデアさえよければなんだけど。俺は この世界の平和を守るために 俺にしか出来ない事をしようと思っていてさ。俺と一緒にこの国に来てくれないか?俺は この世界で、俺の大切な人たちを守ると約束したんだ」と俺はリデアに言うとリデアは、俺に抱き着いてきたのである。そして、リデアは

「えっと。ゆうくんの言う 大切な人に リデアも含まれているんでしょうね」と笑いかけてきたのである。そして俺は「ああ。リデアの事を、俺は絶対に守るつもりだよ」と答えるとリデアが「じゃあ 私は、その誓いのキスをしてあげる」と言い出した。俺は「リデア。さっきの リディアの真似だろうけど それはダメだ」と言うとリデアは、少し不満げになっていたのである。

俺は 屋敷に戻ると 部屋に戻り眠りにつく 俺が 起きるとリディアが俺に「ゆうちゃん。朝ごはんができていますから、私と一緒に行きましょう」と言ってくれると リディアに手を引かれてリビングに向かったのである。俺は、いつもどおりリディアが作ってくれた朝食を食べるのである。すると そこにリーアが入ってきた リーア「今日は ゆう君が この家に住み始めてから。ちょうど一か月になるのですね。それで、私達が、ここに住み始めた時から ずっと 気になっているのですが。

ゆう君は、私達に何の用があって ここに住み始めるようになったのですか?」と言うと リディアも俺の方を見つめてきて「私もそれを聞いてみたいわね」と言うと俺は「俺も 最初はこの世界を救う事とか考えたりもしたんですが、今は違うと思っていまして。俺自身 この世界で生きていける場所を探していたんですよ」と俺の思いを告げると

「なるほどね。やっぱり 貴方にも この世界に思うことがあったのね。まぁ 私としても あんたがこの国に来た時には驚いたわよ」と言うと俺は

「まぁ 俺も、レティアさんと出会ったときは。俺って、もしかしたら死んだのではないかと思っていたから、正直言えば この世界に来たときには 安心感があったんだよな」と言うとレティは、俺の頭を撫でてくれながら「それなのに あんたって、私の事をおばさん呼びしているんだもの。あれはショックだったわよ。だから この一か月の間に ゆう君にはいろいろと仕込んでおいたから覚悟しなさい」と言うと レティア

「はは、じゃあ俺は、そろそろ仕事の時間なので 失礼します」と言うと レティは、レティアの額に手を当てて 何かの呪文を唱えると「うん。これで 大丈夫でしょう」と言った

「ありがとうございます」と言うとレティは 俺のことを抱きしめてくれて

「ゆうくん。いってらっしゃい」と送り出してくれた。俺は屋敷を出て 職場に向かった。そして、仕事を始めると、レティが

「じゃあ お昼休憩に入る前に ゆう君の歓迎パーティーでも開こうかしら」と言い出してくれた。俺は「いや。俺はまだ新人だし そこまでしてもらうのは悪いですから」と答える

「まぁ。ゆうちゃん。レティが開くって言っているし。それに、ゆうちゃんの上司でもあるのよ」とリディアが言い出し。「まぁ。リディアも、そう言うのなら仕方がない。レティ お願いできるかな?」と俺は答えるとレティが「もちろんよ。私が企画してやるんだから感謝してもらいたいわね」と言ってくれた。そして俺は昼食を食べ終わるまで待つことになった。俺は自分のデスクに戻っていた

「レティアさん。ちょっといいかな?」と俺に話しかけてきてくれるのは この職場の先輩であり、今年から入社することになった、この国の英雄と呼ばれている男性だ 俺の目の前に現れたのは、俺よりも背が高い 俺よりイケメンの男性なのだが 英雄と言われているが、俺は 彼がこの会社に入って以来 俺の憧れの存在となっていたのだ

「先輩 俺になんでしょうか?」と俺が答え

「ゆう君。彼は 今年の新人の中でも一番成績が良かった人なんだ。彼にも、是非とも、君の面倒を見てもらうように頼んでいるから、よろしく頼む」と言ってくれた それから数日後。レティアの発案で開かれた歓迎会に招待された人達が会場に来るまでの間 俺はリディアと共に屋敷の外に出て散歩をしていた時のことである 俺は リデアとリデアに

「あのね ゆうくん リデアに ゆうくんの事 いっぱい自慢したの。だって ゆうくんが私の大好きな人の話をすると ゆうくん すっごく 楽しそうにしているんだもん。私に話してくれていた時と同じだった」とリデアが嬉しそうに話す 俺は リデアと二人で歩きながら会話をしている すると 目の前に、レティが姿を現した

「ふふ。久しぶりの再会は どうだった?ゆうちゃん。リデアとは仲良くなれたかしら」と聞くと俺は「まぁ。一応はな」と レティは「ところで ゆうちゃん。ゆうちゃんは この国で、これからどうするつもりなの?私は、ゆうちゃんに、私の弟子になってもらうつもりでいるのだけど」とレティが言ってくるので 俺はレティナに 俺は「なぁ。リディ。俺も冒険者ギルドに登録したいと思っているんだ」と言うとレッティが俺の事をジト目で見てくると

「そうか、ゆうくんもついにこの国の外に出るのね。そうね、リデアも居ることだから、大丈夫だとは思うけど」と言い出して 俺の手を握ってきた

「えっと。レティナさん」と言うと俺の体をじっと見回してきた そして「うん。これぐらいのレベルがあれば十分ね。それとゆうくんに渡すものが2つあるんだけど。1つは この前あげた刀。そしてもうひとつがこの指輪よ」と言うと、俺は「その指輪は何なのか」と聞いてみると

「その指輪はね。装備すると、武器を持っていなくても戦えるようになるわ。それにね、ゆうくんがこの世界に来た時に渡そうとしていたアイテムなの」と言うので俺は

「なぁ。もしかして、これは」と言うと、俺は

「そう。この世界に来るときに持ってきた ゲーム機だよ」とレティが答えてくれた 俺は、ゲーム機を取り出すと

「この中にはね、この世界をゲーム化したデータが入っているのよ。つまりは ゆうくん達が住んでいた世界がこのゲームの中に取り込まれているみたいな物かな?ゆうちゃん。試しに やってみる? ちなみに、ゆうくんがプレイしているゲームのキャラ達はみんなこの中に居るわよ」と言ってくれたので俺は興味を持った。

そして 俺が、レティが取り出した パソコンのようなものにゲーム機を繋いで電源を入れると、画面にはロード中という文字が浮かび上がってくる 俺は しばらく待ち続けていると 画面に、ロードが完了しましたというメッセージが出てきたの

「まずは、最初の画面に出てくる選択肢を選びながら。ステータスを設定していってね」と 言われてしまったのでとりあえず俺とリデアの設定だけしておくことにしようと思う。

俺の名前は、結城悠斗(ゆうきゆうと)、年齢は、15歳だ 俺が最初に設定したキャラクターは。この世界に俺が飛ばされる前にしていたオンラインゲームの主人公 キャラクターの名前をそのまま使ったのだが。リデア曰く「なかなか似合っているじゃない。でも ゆうちゃん この世界に転生しても ゲームばっかりしていないで、たまには 外に遊びに行くのもいいかもしれないよ」と言われた。そして俺のキャラクターの名前が表示されると、画面が光り輝き。次に俺が目を覚ますとそこは俺達が住んでいる街とそっくりの街だった。そこで、俺の前に立っていた女性の姿を確認すると彼女は「はじめまして。悠斗様」と言い出す 俺が「あの 貴女の名前を聞かせてもらっても良いですか?」と聞き返すと女性は

「申し訳ありません。悠斗様。私から自己紹介をする前に まずは私の主人がお世話になっている、この世界の悠斗様には 私の事を説明させて頂きます」と言い出してきた その言葉に俺が「あ はい」と答えると。女性が話し出した。

俺が目を覚ますと リディアの顔が俺の目に飛び込んできた

「おはよう。ユウ君」とリディアが言ってくれるので俺は、少しの間。リ

「えっと ここは?」と俺が尋ねるとリディアは

「あら? ユウ君は覚えていないの?」と言われてしまう。俺は 辺りを見回すとリディアの部屋であることを思い出すのだが

「なぁ リディア 俺 なんか 大事なことを忘れてはいないか?」と言うと リディアが「う~ん。私にもよくわからないけど。多分、ユウ君は。まだ寝ぼけているんじゃないかな?もう少し、お休みになったら」と言いだした。そんな感じで過ごしてから、数時間後 リディアに連れられてギルドに到着すると受付にいた職員が俺に声をかけてきたのである。名前は確か。ミリーとか言う名だと思ったが。「あれ? 今日は。レティさんが居ないのですか。それでは、こちらへ」と言い出してくるのだが 俺は、「すいません。この国に来て日も浅いので、ここのことを教えてもらえませんか?」と言うと。「はい。それでしたら、この国にある施設の説明を行いたいと思います」と言ってくれていたので。俺はその案内を受けてから、色々な場所に行っていくことにしたのである 俺は 最初に立ち寄った場所は、この街の中央付近にある噴水のある公園だ ここには、この国に居る有名な人達や 偉人と言われる人達の名前が刻まれていて 銅像や記念碑が設置されている この国は、この国を統治している女王のレティアさんは英雄と呼ばれている 俺に声を掛けてくれた男性が教えてくれた 俺は「そう言えば、貴方のお名前を聞かせて貰ってもよろしいでしょうか?」と言うと。俺に向かって、自分の事を紹介してくれていた。

彼の名前は、アルフさんと言って。この国の英雄と呼ばれる人で、今年 学校を卒業したばかりの若者らしい。

俺は 彼と一緒に街中を見て回った。すると、彼の実家は、かなり裕福な家庭であり。この国でも有数の資産家らしく、しかも彼は英雄として 活躍していることから。かなりの資産を有している人物だとわかった 彼は 俺に向かって この国のことをいろいろと説明を始めてくれて、俺はそれを

「はい」「なるほど」「そうなんですね」などと相槌を打っていたのだ 彼は 自分が英雄として扱われていることが嬉しいのか、笑顔を見せてくれるのであった。彼が俺に向かって「あのさ。良かったらこの後も付き合ってくれないかな?僕の行きつけの店を紹介するよ」と言うと俺は 彼に連れて行かれた場所に到着した時だった 俺達は。この国で有名なレストランに到着したのだ。

そこには。俺が知っている限り どの飲食店にも存在しないはずのメニューが存在しており、俺達は食事を始めることにした。俺は、食事を楽しみ

「そういえば 俺って ここに来てからずっと宿に泊まっていたけど。リデアは?」と言うと彼が答える前に。リディアの声を聞き取ったのか?レティアがやってきた

「リデアは、今日からしばらくの間だけどね。うちで預かる事になったわ。私の弟子にすることに決めたの。よろしくね」と俺の向かい側に座っている男性に向けて言い放つのである 俺は レティの言葉を聞いた後に 俺の隣に座っているレティアさんに対して質問をしてみた

「俺の母は、レティさんの師匠なんですね」と聞くと 俺の母さんが、この世界で何をして生きていたのかを知りたくなって レティアさんに尋ねてみると 俺が知っている母さんの情報を教えてくれようとした 俺の母さんがこの世界に来る前に 暮らしていた世界がどんなところなのか、俺は知りたかったから聞いてみることにした。俺が母さんから聞いた話では 俺が知っているようなRPGのような世界観ではなくて 科学文明が発展しており、魔法と言うものが存在しない世界

「じゃあ この世界に転移してきた時も 母さんは何も知らない状態で。俺達の前に現れたってことですか」と言うと

「そういうことになるかしらね」と答えた 母さんが元住んでいた国についてレティに聞こうと思っていたときだった。突然 俺の体に電流が流れたように、身体中に痛みを感じ始めたのだ 俺は 自分の体を見ると黒いモヤに包まれていることに気づいたのだった 俺は慌てて立ち上がって「レティ 俺から離れろ!」と叫ぶとレティが驚いた表情で「どうしちゃったの? 急に大声を出して」と言うと 俺が、「レティ 俺から離れないで、俺が俺でなくなりそうで怖いんだ」と言うとレティが慌てるのがわかるのだが

「ユウトさん 一体何が起きているのですか」と言いだしたのを 俺が「分からない」と言ったときに。俺は自分の意識が無くなってしまい 気がつけば 目の前に立っている男に話しかけられて目が覚めた。

俺が目を開けてから「ようやく目覚めたか」と言い出した男に俺は見つめていた。その男は俺に「どうだ。俺の事を信用してくれそうか」と言いだしてきたので。俺が黙り込んでいると、男はさらに「信じられないかも知れねぇけど。これは事実なんだぜ。お前をこんな目に合わせてしまってすまなかったな」と言われてしまう 俺はこの

「俺は一体。どうして、こんなところに居るんだ?」と言うと

「それはな。お前に頼みがあるんだ。ある人の手伝いをして欲しいんだ。報酬なら いくらでも支払う。頼む 引き受けてはくれぬだろうか?」と言うので俺は断ると 男が「そこをなんとか」とお願いをされるのだが。俺には、どうしても叶えなくてはいけないことがあるので。その男の誘いを受けることにはならなかったのである。

俺はレティと共に。宿屋に帰ると

「ゆうちゃん ゆうちゃん 大丈夫なの」とレティが心配するので俺は安心させようと思って。「ああっ 大丈夫だ。俺はもう大丈夫だよ」と言うと

「よかった」と俺が思っていたよりも あっさり納得してくれたので俺はホッとした 俺達が 部屋に入ろうとしたときに、部屋の扉が開くと

「ゆうちゃん。私だよ。大丈夫なの。怪我はないの」と言ってきた。俺は「うん 平気だから。それより リデアの方こそ、大丈夫なのか?」と聞き返したのだが彼女は、首を横に振って俺の腕にくっ付いて来たので。リデアの頭に手を乗せると俺は、頭を撫で始めるのだった 俺は 俺の目の前にいる、リデアの様子がおかしいことに、すぐに気づくことが出来た リデアの

「お姉さま 私は この世界のお方とは仲良くするべきだと思うの。それに、この世界の方が、私達の世界に居る人達と違って 悪い感情を持っていません。この国の方は、この世界に存在するすべての国と交流を持ちたいと望んでいて、他の世界にも目を向け始めているんです。ですから リデアが、魔王軍を倒すことに協力してほしいのです」とリデアがレティにお願いをしていると リデアは レティの手を握り締めてから リデアの願いを伝えたのである。しかし レティがリデアのお願いを受け入れようとはしなかったのだ レティがリデアに「駄目ですよ。リデアは、この国の魔王軍を倒そうと必死になっていたじゃない。それを、諦めてまで ユウ君の事を頼るつもりなの?」と言い出した レティの言葉を聞いて俺は。何故?俺が選ばれてしまったのかを理解した。それは、レティナさんが俺に助けを求めるためにリディアの力を使おうと考えた結果なのかもしれない リディアの力は強すぎる だからこそ、扱いきれていないリディアの力を制御するために、リディアの力を封印したリディアのお母さんの力と、リディア自身の力が混ざってしまったことで 暴走してしまうことになったのではないかと思ったからだ

「リディアがこの世界で暮らしていくためだけに、ユウト様が危険に晒されることになるかもしれなくても リデアはこの世界と関わるつもりはあるの」と

「私は お兄様が生きているだけでいいんです。私が幸せになれるのなら お兄様は犠牲になっても構わないんです。だって、私にとってお兄様は神様のような存在なんです。この世界にお兄様が居ると知ってから私は嬉しかったんです。私の大好きなお兄様が居てくれることが。だから お父様は、私とお母様のことを許せなかったんですよ」と言うリデアの言葉を耳にしながら 俺はレティアがこの世界を平和にしようとしていたことを知ったのだ

「俺は レティの考えていることを知っている。レティアさんも苦しんでいたんだよ。自分の大切な家族や 民を守るために頑張って来たんだ」と言いながら リディアに語りかけたのだが、リディアは悲しげな表情を見せると、「そんなの関係ない。レティお母様が居なくなってから リデアのお母様に変わってから 私のお家は大変なことばかり。誰もリデアのお話を 真剣に聞こうとしてくれなくて。リディアのことを気味悪がって、私に酷いことをしてくるようになったの。それで 私は思ったの。リデアのせいでリディアが不幸になったって。リデアさえいなければ お母様がリデアのことを気に病むことはなかった。リディアに辛く当たる必要はなかった。みんな 幸せな生活を送れたのに リディアが悪い子になってしまったのは、全部リデアのせいだよって。

私の中でずっと、リディアのことを恨んできた。リディアさえ 生まれてこなければって。リディアの居場所なんてどこにもない。この世界にも、リディアの生きるべき場所なんか存在しない。リデアはそうやって、ずっとリデアのことを殺し続けてきた。だから。お父様が リデアのことは リデアが生きていけるだけの環境を作ってくれるって約束をくれたから。リデアの本当の幸せのためには。ゆうの側にいる必要がある。リデアの一番はゆうなのに。

レティアは リデアが生きていくことを許してくれたから 私もゆうのそばにいたかった。でも この世界のリデアを見ていたから、私とリデアの気持ちは一つだと分かった。レティアの思いも痛いほど分かるけど それでもやっぱりリデアは邪魔だった」とリデアはレティアに対して言うのだが。レティアは首を縦に振ることはなかったのである。そしてリデアはさらに「お母様 お母様は私を捨てたのではないですか? それとも お兄様のことを愛しすぎておかしくなったのではないですか?リデアにリディアの記憶が残っている以上 この先もきっと 同じような問題が起きます。レティアはそのことを考えたことがありましたか?」と言うと 俺は、リデアをなだめるようにして「大丈夫だから」と言い出すと。リデアの頭を軽く叩き続けると。しばらくして落ち着いたリデアを見てから 俺もレティが言った言葉について考えていたのであった

「俺は リデアがどんな想いを俺に抱えて、これまでを生きていたのかを知らないから。俺にリデアを叱ることも、慰めの言葉をかけることも出来ないから。俺はただ。リデアに謝って リデアの話を聞くことしかできないけど。俺はリデアの全てを受け入れる覚悟でいたから。これからのリデアの未来がどうなるのか分からないけれど。今を 精一杯生きたいな」と俺は言い

「俺は、まだ何も知らないし。自分のことすら理解していない そんな 俺だけど。もし、俺のことを許してくれるのであれば これから始まるであろう。新しい生活に、俺と一緒に立ち向かって欲しい。リデア 君が必要だ」と言うと 俺はレティの方を見ると。彼女もまた。レティアと話をつけようとしているようだ 俺は

「ごめんなさい 私は、もう貴方のことを許せません。レティアが大切にしていたものを簡単に捨ててしまう人だと知ってしまいましたから」と言うリデアに向かって「俺は リディを絶対に見捨てたりしない。俺には何ができるか分からないけど。必ず 俺の命に代えても。俺の力で守れるものは守りたいんだ。だから お願いだから」と俺はリデアを優しく抱きしめてから「信じて欲しい」と伝えた すると リデアも「本当に良いんですか?」と言い出したので俺はリデアのことをもう一度強く抱き寄せるのだった。

俺とリデアのやり取りを見た リディアが「それじゃ 行くね」と俺に告げてきたので。俺が

「ああっ 気をつけて」と返事をする その前にリディアは

「魔王を倒して 平和を取り戻してみますね。勇者様」と言ってくれたので。俺は苦笑いをしながら

「俺は 別に、そんなに大層なものじゃないから」と返すと。リディアは リデアの手を握ると リディアとリデアは光に包まれると リディアとリデアの姿が見えなくなったので リディアが 魔王を倒したんだと確信して。俺とレティは、部屋に入ると

「リデアが魔王を倒したみたい」と言ってきたので。俺が リデアを褒めようとしたら レティは レデアの頭を撫で始めた レティに頭を触られて、恥ずかしそうなリデアだったが。嬉しそう

「お姉ちゃん」と言って、甘えるリデア

「お姉ちゃん ありがと。大好きだよ」と言ってから。リデアはリデアの事を 俺に渡してきたので 俺達は、宿屋に戻るのであった。俺は、リデアの背中に手を伸ばしてから抱っこする体勢になると。そのまま歩きだしたのである。

俺は宿屋に戻ると すぐに風呂に入って体を洗うことにした。それから、食事を終えて。今日は早く休む事にしたのだった 俺とレティーアは、ベッドに入るのだが。俺が先に寝てしまい 次にリデアが眠ったので。その光景を見ながら 俺は思うことがあった リデアは、俺よりも年上だが 今は俺

「レティア」よりも幼く感じていたのだ。それに 彼女は レティが言っていた通り。俺が知っているレティとはまったく違っていて とても 優しい心を持った女の子なのだと思った。だから 俺はレデアのことが気になっていた。

俺の意識は 夢の中に入り込むと。俺とリデアの過去が映し出されるの

「私は。どうして産まれてきてしまったんだろう。私の事を受け入れてくれなかった人達の事は嫌いです。私は 私のことを愛してくれたお兄様が居てくれるだけで それだけで幸せです」

俺は、幼いリデアを抱き上げると。俺の頬にキスをしてから「大好き」と言った後で、リデアの唇が俺の口に触れるのである 俺

「俺の大切な妹 お前のためなら、俺は命を捨ててもいいと思っている」と言いながら 俺はリデアを抱きしめる 俺

「俺のことを兄と思ってくれなくてもいい。俺は、この先もずっとリデアの事を大切に想っていく」と 俺はリデアを強く抱き寄せてから

「俺にとって。リデアの存在はかけがえのない宝物なんだ。だからこそ この世界を 幸せにする為にも。俺が 魔王の呪いを解く」と決意を新たにした それから しばらく経つと。俺は リデァーと別れて、王都に向かった。俺は、冒険者として依頼を受けるために この国にあるギルドで、仕事を受ける

「私は リデアといいます。ゆうくんの妹です。私の事を覚えている方はいますか?」と リデアは言ってから。リデアがこの世界に現れた経緯を説明すると。俺も自己紹介をした 俺の話を聞いた、受付嬢は、驚きながらも、他の受付に確認をとるのであった。

それから 俺達を歓迎するように。王様が出迎えてくれたのであった それから俺は。城の中で、王様のご令嬢である。ルミと、会うと 俺は、彼女と話すことになったのである。それから俺とリデアの二人は、ルミに連れられて、城の外に出たのであった。そして俺達三人は 街を見下ろせるような場所に移動することになった

「私の名前は、ルミナよ 覚えていてくれた?」と言ってくれたので 俺は ルミに話しかけられた時 彼女の事を知っていた なぜなら、彼女が、リデアの母親である。

レティナの娘だからである。なので、俺は、「勿論 君は、レティナの娘である。

そして、俺は、リデアのお兄さんだから」と言うと

「リデアは、元気ですか?リデアは いつも 貴方のことばかり私に語ってくれましたから」と微笑んでくれた 俺は、そんな風に言われて少し照れくさい気分になりつつも 俺

「俺もリデアのことを大切な存在として 常に思って生きているから」と答えると。俺は続けて

「俺もリデアにずっと逢いたかったよ」と素直に本音を吐露した 俺

「俺がリデアに出逢ったのは 俺達がまだ子供の頃に、レティアと 旅をしたときだったよな。あの時は 楽しかった」と言うと。リディアは俺の話を黙って聞いてくれると。しばらくして、俺に聞いてくるのである

「私とゆうくんが別れたのは。いつの頃の話だったかな」

と聞いてきたのである 俺が、「そうだなぁ」と思いながら考え始めると。突然に、頭に激痛が走ると

「あああああ 頭が」と声を出してしまい、頭を抑えていると。リディアに抱えられるように 俺は抱き締められていたのである。そして、リディアに俺はこう言ったのである

「俺と君とは、兄妹だった。でも、今の俺は、ただの兄であり、君の兄でしかないんだと思う」と言うと。

「それってどういう意味?私とゆうは やっぱり」と泣き出してしまったので 俺は、俺に言い聞かせるようにして「違うから。俺は君に嘘をついて生きていただけ だから、これから一緒に生きよう 今からは無理だけど。いずれは、本当の家族になれたらいいよね」と伝えてから。俺はリディアのことを優しく包み込んであげると リディアが俺の顔を自分の胸に押し付けるようにして、「ありがとう」と言ってくれたのである。

俺達は。宿屋に戻り ゆっくりと休みを取ったのである。俺は、夜中 ふと目が覚めてしまうと リデアの部屋に 向かったのであった。すると 俺は部屋の外が妙に明るいことに気がつき、扉を開くと。リデアの部屋の机の上には 月明かりに反射する、綺麗な銀髪が輝いていた。俺はその輝きに魅入られていると。後ろを振り向き

「あら どうされましたか?」と言いつつ。彼女は ベッドから体を起こすのだが。彼女の姿を見ると思わず息を飲み込むほど美しすぎる容姿をしている女性がいたのだ。それはまるで絵画の世界から飛び出して来たかのような幻想的な姿をしていたからだ。その女性は、「私は、この国の第二王女にして 魔王軍と戦う勇者の一人。そして貴方の妻となりたいものですよ?」と言い出すと 俺は慌てて、「いきなりそんなこと言われても困りますよ 俺は、確かにあなたよりかは長く生きてきましたけど まだ若造に過ぎないですし」と答えたら、「それは知っていますよ ゆう君だってことくらいはね」と言われたので。改めて見ると。彼女の着衣はとても薄手のもので。肌が見えてしまっていたのだ。すると

「あら?私の身体に興味を持たれちゃいました?」と言われて 俺は、「いや そんなことは無いですけど。その服装だと風邪引かないか心配になってですね」と言うと 彼女は「そうですねぇ ちょっとだけ寒くなってきたので。温まりましょうか?」と言われるのであった すると、「私が暖めて差し上げますよ?」とベッドに引き込まれてしまい 彼女にされるがままになっている状況に陥っていたのである。そんな時だった、部屋中に大きな音が鳴り響いた。俺はびっくりしてしまい。何が起きたのか確認するとそこにはリデアがいたのであった。そしてリデアはすぐに駆け寄ってきてから。彼女を抱き寄せてから「何をしているんですか?」と問いかけてくるのであった

「お兄さんに私達の事を報告しようと 私と二人で部屋に訪れたんですが」と言うので

「あぁっ 悪いな。リディアの格好を見たら、ついな。誘惑されたんだよ」と伝えると リデアは怒ってから。俺とリデアの二人の顔を見て、「ごめんなさい。お二人を邪魔するつもりは無かったんですが。私 お兄ちゃんと離れるのは嫌だもん」と言いながら涙をポロポロ流していたので。俺は「大丈夫だから 俺はずっと傍にいるから」とリデアに伝えると。リデアは俺の顔を見て安心していたので

「俺とリデアは、もう行くぞ」と言う

「そうですか」と言ってきたので

「リディア。今日は、色々と世話になった リデアと二人、また来させてもらってもいいか?」と尋ねると。彼女は「いつでも大歓迎しますわ」と言って

「ゆう君の事、よろしくお願い致します」と言っていた そして

「はい。ゆうさんの事は任せてください。私達は 幸せになってみせますので」とリデアは言うと。俺は

「おいおい。そんな恥ずかしい台詞は、人前で言うことじゃ無いから」と言うと

「うふふ。ご主人様は、可愛い所もあるのね」と言うと 俺の腕にしがみつくのであった それから、リデアと一緒に宿屋を出るのだが。そこで俺は リディアに声をかける

「今日は本当にありがとうございました。明日、また会えるといいのですが」と言うと。

リディアが

「うーん どうでしょう。でも、もし私達に何か用事があるときは、ここに連絡してくれれば、対応出来ると思います」と言って名刺を渡してくれたので、俺も自分で作ったカードを取り出すと「この番号にかけてね」と言って。俺は彼女と別れるのであった 俺はレティアとの思い出がある

「レティ。俺が、魔王の呪いを解きに行くから。待っていてくれよ」と言うと俺は魔王城にたどり着いた。

魔王城に入ると。すぐにレデァの姿を見つけた。

「よく来たな 勇ましい者よ。お前の勇気を讃えようではないか。我はレディアなり。お前の名前を教えてくれないかな」と聞いてきたので。俺は、素直に名前を名乗ることにした 俺が、「俺は 佐藤祐也だ」と言うと レデイアは驚いた表情を見せた後で、「やはり お前がユウヤなのか」と納得したように言うのだが。俺は、何故レティは知っているんだと思ったのだが。俺はレティを倒さないといけない

「お前が なぜこの世界に存在しているのかわからないが ここで死んでもらうぜ」と言うと。俺はレティアに向かって走り出したのである。

「我に挑むのならば 覚悟しろ。」と言うとレテァは、戦闘体勢に入り始めた 俺は 魔法陣をいくつも展開すると そこからは雷が落ちて 地面はひび割れを起こしたのである すると 次の瞬間 俺とレティスの間に 炎の壁が立ちはだかり、レティは「我が 力を見誤っていたみたいだね」と不適な笑みを浮かべると。「この程度で終わりなわけが無いだろう。次はもっと強い攻撃をしてくるはずだ」と思って、身構えていると

「流石に 魔王の力は伊達ではないということなのだね。だが 次も 同じ手が通用するとは 思わないでくれたまえ。では いくよ。」と言ってきたので。俺は警戒しながら。相手を見つめていたのであった 俺と魔王の戦いが始まる少し前の事 魔王城の中では 魔王と魔王軍との戦いが行われていたのであった。その中では 多くの犠牲が出ており その犠牲者の中に。一人の女性が倒れ込んでいたのであった。女性は 全身に怪我を負い。今にも意識を失いそうだったのであった そこに現れた。黒髪を後ろにまとめた、背丈が高く。凛々しい雰囲気の女性が現れると

「魔王。私が来たからには 貴様に勝ち目はないぞ」と叫びながら。彼女は、レディア

「貴女は確か あの時に」と言ったレティスに、レディアが剣を振るって襲いかかろうとしたときに、突然レティスの前に 魔法陣が浮かび上がると その中から 俺が姿を現したのであった。

俺の登場で驚いていたレティスだったが 冷静に 攻撃態勢に入っていたのであった。

俺が 魔法を展開しようとしたとき

「私を置いて先にいかないでくださいよ」と言いながら。リティアとリデアが姿を見せたのである。レティスは二人

「貴女たちは ゆうくんの」と呟くのであったが 二人は 武器を構えて 臨戦体制を取っていたので

「ゆう。今は戦う場合じゃないんじゃないの」と言われてしまった 俺が「どうして?俺は リディアの敵を討つために来たんだよ」と答えると。「はい。リデアから話は聞いておりますが、ゆう君とは争いたくないの」と言い出すので 俺は「それってどういうこと?」と言うと。リデアが

「ゆうくん。リディアもね 私と同じように、ゆうくんのことを愛してます」と教えてくれてから 俺は。自分の行動を思い返してみると 確かに、今まで俺は、この世界を好き勝手してきた。だから。リデアと、リデアに殺された人たちの気持ちを考えると。リデアが言っていることは正しいと、今なら思える。

「そうだな。まずはこの世界の問題を解決してからだ」と言うと。リデアは微笑んでいたのであった

「でも。魔王がこの世界を滅ぼしかねないのであれば。リデアとリデアの仲間の命を懸けて守らせてもらうが構わないよね?」と言うと リデアは、無言のままに。首を縦に振ると 俺は、「ありがとう」と言って、魔法を展開することにしたのであった。それから俺

「魔王は 勇者にしか殺せない存在なんでしょ?」と言うと。「えぇ。私達以外に魔王を殺せる人は居ません」と言ってきたので

「わかった。とりあえず 魔王が居る場所に案内してくれるか?」と言うと リデアは、「うん。わかった。ゆうは、リディアの師匠として しっかりサポートよろしく頼むわよ」と言ってくるので

「あぁ。リデアの大切な人達は俺にとっても大切だ。命を懸けても守ろう」と言うと

「はい」と言ってリデアは俺の腕を掴むと

「じゃぁ、行きましょうか?」と言って 転移をしようとしたのであった そして。魔王城の入口

「魔王様。危ないので下がっていて下さい」という女性に「心配するな 私は、大丈夫だよ」と言うと

「わかりました。しかし もしもの場合があったときには。私が責任を持って始末を付けさせていただきます」と言って、魔王を睨み付けながら、両手で持ったナイフを構えたのであった。それから、俺は

「俺は、魔王と戦うつもりなんて毛頭無いけど。それでも邪魔をすると言うのなら容赦はしない」と言うと。俺に敵対の意志を見せてきたのであった。

リデアに「これからどうするつもりなの?」と尋ねられると

「まずは、目の前にいる。レティスと言う女の子に話をしたいと思っている」と言うと

「なるほどね。私は リディアのお友達だから リディアを泣かせるような真似だけは許さないからね。私は あなたを応援することにするよ。それに この子のこと大好きだからね」と言ってくれた。

それから、リディアとレティがいる場所に戻ると レティと俺は向かい合うことになる

「久しぶりですね。ユウヤ」と言うので。俺は

「やっぱり あんたがリディアの姉だったんだな」と告げると レディアは

「まあそうなりますね」と言って

「で 私の元に来る気になりましたか?」と言ってきたが。俺としては

「いや別に。あんたら姉妹が勝手に決めたルールに付き合わされるのが気に入らないだけだ」と返すと

「そうですか。それでいいんですか?この世界の人間どもは 私の作った偽りのルールで生きていますが。それが、本当の事だと信じきっているんですよ」と言うと。リデアが、「ゆう。そんなの関係ないでしょ。みんなが、幸せで楽しく生きているのが一番だと思うんだけど。そう思うでしょ?ゆうくん」と言うと。俺が「俺は。そうは思いたくは無いな。俺は リディアの事を信じる」と言うと レティナが、悲しげな表情を見せてから。

「やはり、ユウヤと、貴方達は相容れない存在なのですかね。ならば、ここで消えて頂けますか」と言って、俺の方に向かって攻撃を仕掛けてくると。リデアが、「ちょっと待った」と言って 俺を守るかのように前に出てきた。そして、「リデア 私を裏切るつもりですか?」と言うと リデアは レティに言い放ったのである

「レティス 私を裏切ったのはそっちでしょ。お姉ちゃんなのに リディアがどんな想いをしているかもわからないんだね」と言って

「私は レティを恨んではいないから」と言ったのであった。そして

「さっきも言ったでしょ。リディアと私は同じなんだって レティがリディアを可愛がってくれていたことを知っているから レティアが魔王になってくれたおかげで レティアの配下が沢山出来て。魔王の城で生活していたのも事実だし。私はレティに殺されちゃったけど。レテァと出会えて嬉しかったよ。レティは、私の事 嫌いなのかもしれないけれど でも もう レティに傷ついて欲しくないから 私は、レディアとゆうを応援しているから 魔王の座を返して欲しい」と伝えると レティスは「私はレティのこと嫌っていないし。レディアのことも大事にしているのですよ。だから、この世界には必要な人だから 私に協力してくれないかな?」と言うと。リデアが

「リディアが望まないのに 無理やり魔王にするのは間違っていると思う。私達の知っているリディアじゃないから。」と告げて リデアは俺の手を取ると 俺を抱きしめてくれたのだ。

俺は リデアの頭を撫でてあげると リデアが「レティは。本当は良い子なんだよ。だから レティと仲良くしてあげて」と伝えてくれると レティスは「仕方ありませんね。では こう致しましよう。これからは魔王としてではなく。一人の友として接していくということでいいのね」と言うと リデアは「えっ?」と言っていたのであった

「魔王は魔王だから。私はレティアとは友人関係になっていくしかないと思うよ」と言うので。俺は、「これからは 魔王じゃなく 一人の友人同士ってことで」と言うと

「でも この国をこのままにしてはおけないからね。リデアもレティと一緒に。ゆう君の手伝いをして貰えないかな」と言われた 俺が、「レティア様は本当にそれでよろしいのか?俺は構わないですけど、もし俺に何か用があるときは、魔王様として扱わないと駄目なのか?」と言うと

「はい。私にとっては大事な友人になるのですが ゆうくんは そういう態度を望んでいますか?」と言われるのだが。俺には答えを出すことができなかった。俺には、レティスと言う人物に全く興味がないのだけれども。でも、一応は、レティスは、俺のことを好きみたいだったし。ここは、話に乗ってみるかと思い、

「あぁ、俺は、あまり偉ぶった人が苦手なんだよな。ただの友達だったら俺は普通に接していくんだけど。それじゃあ、ダメかな?」と言うと。「わかりました。私も、この世界でのゆうくんの行動を見てきましたから、普通の少年だと思います。だから。普通の友人のつもりで、ゆうくんと接するように努力します」と言われてから 俺のところにレティスがやってきたので。「とりあえず 今日は疲れているから休ませて貰うよ」と言ってから 家に戻ったのであった。

俺はリディアが住んでいる家で泊まることになり

「ねぇ ユウくん このベッド大きいよね」と言うと。俺も、「俺の使っている布団と同じサイズのものを使っているとは思えなかった」と言うと

「あの 私も一緒に眠ってもいい?」と恥ずかしがるように言ってから 俺の横に並んでから寝たのであった。それから俺も

「俺も 少しだけ甘えても良いよな」と囁くようにしてから。リディアを抱き寄せるとそのまま眠りについたのであった 翌朝 俺が起きると まだリディアが眠っているようで。リデアと俺で朝ごはんを作ってから リディアを起こしてから、朝食を取ったのであった

「昨日のことだけど 私は ゆうくんに付いて行くからね」と笑顔で言うと リディアも、「もちろん リデアの事は大好きよ。だから、ずっと 一緒よ」と言うと

「ふぅ これでやっと安心できたよ」と笑顔を見せたのだ 俺が、「それでなんだけど、リディアに頼みたいことがあるから聞いて貰えるかな」と言う

「ええ 何でもいいわよ。ゆうくんのお願いなら」と嬉しそうに返事をしてくれた

「それじゃあ、今すぐ魔王をやめろとは言えないけど。俺のために協力してくれるだけでいいからな。それと、魔王が勇者しか倒せないっていうルールを変えてくれないか」と言うと

「分かったわ。ゆうが、この世界の魔王を倒すまででいいんなら、魔王は辞めてもいいし。ゆうの為に出来る限りの事に協力するわ」と言ってくれた 俺とリディアが二人で話をしている間、リデアは。暇そうにしていたのである。そこで、リディアは

「じゃあ 私の部屋に案内してあげるね」と言ってくれたので

「ありがとう」とお礼を言うと。俺はリデアに手を掴まれ リデアの部屋に案内されたのであった

「さぁ、ゆっくりしていってください」と言うので

「なあ 俺はここに何時ぐらい居たらいいんだ?」と聞くと。リデアが「それは。これから決めましょう」と言ってくれる

「ところで。どうして、俺はリディアの友達になっちゃったんだ?」と尋ねると

「ゆうくんは 私を仲間にしてくれたり、私の事を助けようとしてくれたでしょ。だからだよ」と言うと

「そうか 俺はそんなことをした覚えは無いんだけどな」と言うと

「うん。だって ユウくんは何も言わなかったでしょ。だから。私の勝手な解釈でやっただけだから」というと答えると

「俺なんかのどこに惚れちゃったんだ?」とリデアに問いかけると。顔を真っ赤にさせながらも 真剣な表情になると。

「私が困っている時に。優しくしてくれたのを覚えていないんですか?」とリデアが言う

「そうか その件に関しては、ありがとう。感謝しているよ」と伝えると リデアが「そんな事ないもん ゆうくんが、私のことを守ってくれたのをちゃんと見ているんだからね」と言うと リデアは、俺にキスをしてきた リデアは「ゆうくん これからよろしくね」と言うと。俺は、魔王を倒す為に行動を開始した

「なぁ 俺のことは呼び捨てで良いからな」と言うと

「わかった。これからは、ゆうって呼ばせてもらうね」と言うので 俺は、レティアと二人っきりで話す機会を作ることにした まず。俺は、レティを呼び出してもらっていたので。魔王城に

「レティ。今、ちょっと良いかな」と訪ねてみると。「はい ユウヤ なんじゃ」と言いながら俺のことを出迎えてくれた 俺は、「俺はレティアには興味が無いけど 一応 友達だからな」と言うと。

「ゆうが、わらわが、どう思っておるかなど 知ったことではないぞ。わらわが気になっているのは ユウヤと、そちの妹御のことじゃからな」と言い返してくるので 俺は、「やっぱり。俺になびかないか。魔王になっても性格が変わらないようだな」と言うと

「ふん。魔王なんて、肩書きに興味は無い。しかし。レディアが認めた勇者であれば話は別だが」と言い 俺は「俺と、勝負するってことでいいのか」と言うと レティは

「当然だ。わらわを打ち負かすことが出来るほどの者であれば。認めるしかあるまい」と言うので 俺は「その前に、俺の仲間になってくれ。魔王じゃなくなったからといって お前が弱いままでは話にならないだろう」と伝えると レティが

「魔王を倒した後でなければ信用しないと言ったであろうが」と言うと

「はぁ、まあいいか。じゃあ。レティアの事を俺が助けてやらないこともないぜ」と言うと レ

「本当なのか。嘘ならば承知せんぞ!」といい加減俺から離れてくれることになったので リデアにも、俺の仲間になってもらうように頼むと レティが、

「リデアが、ユウのことが好きだと言うのなら仕方がないが。それでもいいのか?」と俺に言ってくると

「ああ 構わないぞ。俺も リデアの事が嫌いじゃないから」と言うとレティが呆れた顔になったので。

「リデア。俺について来れる自信はあるか?」と聞いてみると。笑顔を見せながら「ゆうのためなら」と答えたのだ こうして。俺は、新たなる仲間を手に入れて。再び旅を再開したのであった レティスを仲間にした俺たちは、魔王の城から外に出た そして。リディアと、リデアの二人で、レティスと、これからの話し合いをする事になった

「これから どうするの?」とリデアに尋ねられると。

「まずは、リディアのお姉さんである魔王を倒して、世界を平和にするしかないと思う」と答えると

「それでしたら。私に任せていただければ、魔王様が、どうして世界を支配するような魔王になったのか調べます」と言うと

「魔王って もともと悪い存在ではなかったのかな?」と疑問を投げかけると

「私にはわかりません。ただ、一つ言えるとすれば、人間族の国王様と何かあって。魔王と呼ばれるようになってしまったのだと私は思います」とリディアが答えると。

「じゃあ。レティスはどうして、魔王になることを決めたのかを調べてみて」と言うと

「任せておいてください。必ず真実を見つけ出しますから」と力強く宣言してくれてから 俺達は、街を出ていった。俺達が向かった先は魔王城だった。俺は レ

「俺は、魔王を倒しに行くけど 一緒に戦ってくれないか?」と言うと。レティアが、「リディアも連れて行ってくれるか?」と俺に尋ねるので。「ああ もちろん」と言うと 俺が「リディア こっちに来い」と言うと リディアも

「えぇー」と言いながら 俺の方に来てくれた

「それじゃあ。みんなで 行こうか」と言うと 俺は、レティアを担ぎ上げると。そのまま飛んで移動することにした。俺達三人が飛び立つと それを見ていた者が、「まさかとは思ったが あいつも空を飛べるのかね?」と言っていると。一人の男が「あぁ おそらくあれもスキルの一つだと思うが。しかし 本当に規格外の存在だな」と言うと。周りの者は、その意見に同意するように、うなずき始めた

「それじゃあ。俺が先に行っているから リディアと、リデアが付いてきてくれないか」と二人に伝えると。リディアが「わかった」と言うと。リデアは

「ねぇ ゆうくんは どこに向かっているの?」と言うと

「魔王城に決まってんじゃないか」と言うと。リデアが

「へっ 何で? 私たちに魔王城を案内させるつもり?」と言うと

「いやまぁ そんなところだよ。それに、リディアのおばあちゃんから聞いてたと思うんだけど。俺は、リディアを助けるためなら何でもするつもりだから」と説明すると リデアが

「ゆうの気持ちもわかるんだけど。私たちは、ゆうの本当の目的を知っているのよ」と言うと 俺は

「大丈夫だよ。俺は、絶対に負けることはないからな」と言って

「俺を信じてほしい」と付け加えた リデアは、そんな俺の姿を見て。「ゆうが、そこまで言ってくれるなら信じるけど」と俺の手を握ってきたので

「ありがとう。俺のことを信じていてくれ」と俺は返事をしてから リディアとリデアと一緒に。俺は、レティがいる魔王城に向かったのであった。すると。

「ふぅーん ゆうくんって強いんだね」とレティに言われたので俺は、「そりゃあ レベル100だしな」と言うと レ

「でも それだけの力があっても あの女魔王には、歯が立っていないみたいだけどね」と言われてしまったので 俺は「今はな 俺だってまだまだ修行中の身なんだ」と言うと。リディアが、「それで これからのゆうくんの目的は何なの」と聞かれたので 俺は

「俺の目的を話すわけにもいかないんだが。俺がやろうとしていることだけは信じて欲しい。俺の両親を生き返らせることだ」と伝えたら。

「そんなことができるんだ。凄いんだね」とリデアが褒めてくれたので 俺も嬉しくなって「そういえば まだ名乗っていなかったな」と言って。俺は自分のステータス画面を表示して見せたので リデアが

「なっなにこれ こんなことってあり得るの」と言うので 俺は。自分が、勇者であることを打ち明けた そして、リディアにも同じ様に説明した レティにも同様に説明をした

「そんなことって信じられないよね」と言って。リデアに確認をすると

「そうだよ ゆうくんって、本当はすごい人だったんだね」と言われたが 俺自身でも

「俺自身が、こんなに強かったんだと知った時は。驚いたよ」と言うと。

「そうなのね ゆうくんが勇者だってことは、なんとなくわかっていたから、驚かないよ」と言うと。俺のことを見てきた。俺は

「これから俺の両親のことを蘇生させようと思う。協力して欲しいんだが。リデアも、リデアのおばあちゃんから話を聞かなかったか?」と言うと。リデアが俺に寄り添ってきて

「おとうさんもおかあさんも生きてたんだ。会いたいに決まっているでしょ」と言い。泣き崩れたのであった

「よし まずは リデアが俺に力を貸してくれよ。お前も俺に協力してくれるか?」とリデアに聞くと。リデアは

「いいけど 条件があるわ」と言うので 俺は「どんなこと?」と質問すると リデアは

「もし、私が、この世界に残りたいと願った時には、ゆうくん あなたの力で私の願いを聞き届けてくれるのかな?」と言うので 俺は

「約束はできないが。それでもいいのか?」と返答すると

「お願い。私は 自分の力で この世界に残るかどうかを決めたいと思っているから」と 真剣なまなざしで言うと レティも「私からもお願いする。リデアは大切な友人じゃからの」と言うと 俺に抱きついてきた

「ああ、わかった」というと 俺は リディアに「さすがは魔王といったところか。人心掌握は得意だな」と言うと。

リディアは「そんなんじゃないです。私は、ただリデアの事が大切で、ずっと友達でいたいと思っただけです」と言うと 俺の目の前まで来てから 俺の顔を見つめてきて「リデアの事が好きなんでしょう?」と言われると。俺は 素直に「ああ」と返事をしてから「だから。魔王としてではなく。一人の人として リディアには俺の仲間になって欲しいと思っているだけだよ」と言うと レティアは「なるほどな そういう事か」と呟いていたのだ それからしばらくして。俺達はレティを連れて。魔王城の玉座の間に来ていたのだが そこに待っていたのは。リディアだったのだ! 魔王の城は、すでにリディアの支配地域に入っていた為か。リディア

「あら、よく来たわね」と笑みを浮かべて答えたのだった

「どうしてリディアが?」と俺が不思議に思っていると

「私達を討伐に来たのでしたら。もう少し早めにしてほしかったのですが。今更 遅いんですよ」とリディアが言ってきたので 俺は、「リディアと一対一で戦いたかったからだよ」と言うと。リディアが

「それはどういう意味で言っているのでしょうか?」と尋ねられたので

「言葉の通りだよ。この城にいるのは、リディアとレティスだけだろう?」と言うと。

リディアは、俺の言った通りだったのか?表情を変えずに

「それがどうかしたのですか?」と言うので。俺は「この城にあるアイテムを全て頂くぞ。ついでに レティス あんたも貰っていくぜ」と言うと レティは、「好きにするがよい。魔王様と戦えるのであればな」と言うと 俺は、「ああ そうさせてもらうよ」と言って。レ

「私と戦わないのならどうするつもりなのだ」と言うと

「レティスは、レティが大切にしていたものだろ。それに、俺は、魔王を倒すつもりではいるが。倒すことが目的ではないから」と答えると。レティスは、「私に勝ったところで。今の私には意味がないことくらいわかっていますよね」と、言うと レティスは、何かを言いかけたが。その言葉を遮るように、レティが

「それでは。魔王城が破壊されていく様を見せてくれよう」と言うと

「さぁー。ゆうくん。覚悟を決めてかかってきなさい。私は手加減しないからね」と言うと。

レティスの体に変化が起き始めた。

「それじゃあ 俺もいくとするか」と言うと 俺は剣を構えていた リディアは、少し心配そうな顔をしながら

「頑張ってください」と一言いうだけであった 俺はリディアに微笑みかけると。そのまま 俺はリディアにキスをしてみた そして、唇を離すと リディアは真っ赤な顔をしていて レティアとリディアも少し動揺している

「これは俺からの応援だと思ってくれればいいから」と言って 俺は再びリディアに キスをするのであった。

俺からキスをされると。リディアはそのまま俺の腕の中で 眠ってしまったのである リデアにリディアを頼もうとしたが その必要もなく。リデアはリディアの体を抱きしめてから。「無理だけはしないようにね」と言って リディアが「わかった 頑張るから」と言うと。レティとレティクスが

「ゆう 準備が出来たようだな」と言うと。レティは、魔王の魔力を解放させてから。「ゆうは 本気で魔王と戦うつもりなんだね。それじゃあ。私達魔王がゆうを試してあげるよ」と言い放つと 俺と、レティの戦いが始まるのであったが。

「ふむ。ゆうよ。お前の力は確かに凄いと思うのじゃが。それ故に隙ができているのではないか?」と言いながら 俺に攻撃をしかけてくるレティだが レティの攻撃が、俺に当たることはなかった 俺が、レティを圧倒していたのは、レティアやリデアが、俺の実力を理解した上でレティアやリデアを俺に託してくれたからである 俺がレティと戦っていると。レティが「そろそろ決着をつけてもいいかな?」と言ってくると レティから 圧倒的なプレッシャーを感じたが。俺は臆せずに戦う

「レティ。君を倒して、リディアを助け出すからな」と言うと レティから 今までに感じたことのないほどの力が伝わってきたので 俺も全力を出して、レティに対抗すると。

しばらくの時間が経ち。レティも 息切れが激しくなってくると 俺に近づいてきて。「ゆう 君は本当にすごい男だね。私の想像以上だよ」と言ってくれたので 俺は

「まだまだ未熟者だよ」と答えたので。

レティが、「これからも ゆうと仲良くしたかったんだけど。私に勝てなかったのだから仕方ないよね」と 悲しげな瞳になりながらも 諦めたくないという思いで俺に話しかけてくれた

「ゆうが私を倒してくれたのは嬉しいけれど。でも 私にも魔王としての役目があるから。だから ゆうの思いは受け取れないのよ」と言うと。

レティは、涙をこらえている様子だったが。

俺は、レティに優しくキスをしてあげて。

「大丈夫だよ リディアは、魔王を倒しても、魔王のままでも。

きっと君のことが大好きだよ」と笑顔で答えると。

レティスが、「リディアにそんな力があったなんてな」と言うと。

俺は「リディアは優しい女性だよ ただ 魔王としての宿命に縛られているだけでさ」と言うと。

リディアは、レティスに

「リディアは、これからどうするんだい?」と質問をしていたので 俺は、リディアが、「リデアのことはよろしくね」と言うと。リディアは

「はい 任せてもらえれば」と言ってきたので。俺は、「リディアは、俺が助けに来るまで 何があっても死んじゃダメだからね」と言ってから リディアから離れて、俺の背中を追いかけようとするリディアの姿があったが。リディアが、レティスと 対峙してから。俺の目の前に現れたのは、レティスだったが。リディアが、一人でレティナを抑え込んでいてくれたみたいだった リディアが、「私が、ゆうくんのことを守って見せるから」と。自信

「ゆうくん 必ず無事でいてね」と言うと 俺は、「もちろんだよ。リディアのことを待っているからな」と言うと。リディアが俺の前に来て 頬っぺたを赤くしながら「約束だからね」と言ってから。

「行ってらっしゃい ゆうくん」と言うと 俺は「行ってくるよ」と言うと 俺の目の前にはレティスがいたが

「ゆう 君に勝ち目はない。それでもまだ続けるかい?」と言うので

「負けることなんか怖くはねえさ。レティがレティスに戻ってくれさえすればそれでいいんだよ」と答えると

「私の事は気にしなくていいんだが。ゆうの気持ちはよくわかった」と言って

「私を倒したことを後悔するといい」と。言うと。

俺に向かって、強大な魔法攻撃をしかけてくると。俺はレティが使ったと思われる魔法をコピーすると。そのまま俺は レティに向けて 同じ攻撃をするのだが。

「ゆう 君は面白い力を使うんだな。私と同じ魔法の力を使えるようになるだなんでね」と余裕を見せていたので。俺は

「これで終わりだ」と言って。レティに攻撃を仕掛けるのだが やはり俺の攻撃は簡単に避けられてしまい。反撃を食らう寸前だったので。俺は自分の攻撃の軌道を変えて。俺が放った 攻撃を レティに向けることにしたのだ

「なっ なんだと!」と言うと。

レティは、「こんなはずでは」と叫び声を上げながら。俺とレティが戦った戦場は荒れ地と化していた 俺はレティを仕留める事に成功したのだ。俺が、その場に倒れるように座ろうとすると。俺が倒したと思っていたはずの レティが起き上がってきて。俺を殺そうとしてきたので

「どうなっているんだよ あれは致命傷のはずだぞ」と言うと。

レティは、不敵に微笑みを浮かべると。

「ゆうよ 君は、勘違いをしている」と言うので。

俺は、「何を言っているんだよ」とだけ言うと。

俺は、意識を失った 俺の体が地面に叩きつけられようとしたとき。誰かの声が聞こえてきて。

目が覚めると。

そこには、リディアの姿があり。俺の体を優しく抱きかかえて起こしてくれていたのである。そして、俺が起きたことに気づいたのか。

俺の体をぎゅっと力強く抱きしめてくれていて。リディアの鼓動を感じられるくらい近くにいた 俺はリディアに声をかけると リ

「おはよう ゆうくん」と言われてしまうのだが。

「今は朝なのか? それにしてもなぜここに?」と言うと リディアは 少し悲しい顔をしていたが答えてくれた リ

「ゆうくんがいないから寂しくて心配だったから探しに来たの。そうしたらいなくなっていたのよ ゆうくん」と言うと。リディアが泣き出してしまった 俺はまだ眠たい目を擦りながらも。

「ごめんな。でも 俺は大丈夫だ。リディアがいるからな」と言うと。リディアに キスをした。俺が唇を離そうとすると リディアの

「もう少しだけ こうさせてください」と言うので。俺がリディアの頭を撫でてあげると。リディアの瞳がトロンとしてしまっていた。

俺が

「もうそろそろ みんなのところに戻ろうか?」と言うと。リディアは 無言のままで。リディアの頭を撫でてあげると。俺の胸に顔を押し付けてきた。

俺は リディアをおんぶしてから。みんながいる場所に戻ってきたのだが。

なぜか リデアとリディアが俺の両脇に来て腕を絡めて、甘えてきているのだが。レティアが「お姉ちゃんとして 許さないわよ」と言うと。

リデアは、リディア

「別に 私は、レティの妹じゃないわよ」と言い。レディアも

「そうだな どちらかというと、レティのほうが。妹に見えるんじゃないかな?」と言ってきた レディアは俺に

「ゆう 君が この世界の住人ではないことはわかっている」と言うと。

「リデアが君と一緒にいるって事は、君のことが好きだっていうのも分かっているけど」と言うと。

レティも続けて「ゆうは、この世界の人間ではないだろう。リデアは、ゆうが、元の世界に帰りたいということを知っている」と言うと

「そういえば。ゆうは、元の世界に戻る方法を探しているのだったね」とレティが言うと

「私に 何かできる事があれば、協力したいと思っていてね」と言うので。

俺は「リデア リディア。俺に付いて来て欲しい。俺はお前達が必要なんだ」と言うと。

リデアは リディアの耳元に口を寄せて囁いていたが。

「わかった 私に任せなさい」と言うと リデアがレティに視線を向けてから。「レティがレティスに戻れるように頑張ればいいんでしょ」と言っていたので。

俺はリデアに「助かるよ ありがとうな」と言う

「リデアのおかげで。リディアを助ける事ができる」と言うと

「当然よ ゆうくんの為ならなんでもやるから」と言いつつ。

リディアのほうを見て、「よかったわね」と言いながら。

俺は

「俺もリディアのために出来ることがあるなら言って欲しいんだけど」と言うと。

「じゃあ ゆうくんが、この国にいる間だけでもいいから。私の旦那さんにして欲しいな」と言ってきたので。

俺は リデアを見ると。レデアも「私の夫になってくれるよね」と言ってきていたので。

「俺で良ければ。君たちの事を守り通してみせる」と言うと。リデアが、「私のことは 名前呼びで呼んで欲しいな」と恥ずかしそうに言い始めたので。俺は リデアの頭に手を置くと

「リデア」と呼ぶと。嬉しそうな顔で俺を見つめていた リデア「うん」と答えるのだった。

俺達は 王城の中に戻ると。俺は、国王様に 挨拶をしに行った。リデアとリデアのお付きの人達は俺についてきたのだった 俺は、謁見の間に行く前に王様と王妃様に会いに行き レティの事を報告しにいったのであった。

俺が、謁見の間に行くとそこには、国王夫妻もおり

「勇者よ。我が娘を魔王の手から救ってくれた事感謝する」と言われると。俺は「俺には。リディア達が必要です。どうか俺の仲間に」と言うと。

国王夫妻は、レティに俺がどんな人物か聞いていたらしく 俺が、レティスを倒した事を知ってしまい。俺は、「俺がこの世界を壊すことになってしまいますが」と言うと。レティが

「大丈夫よ ゆうくん この人達はそんな事はしないから。ただ ゆうくんが、この世界の人達にとって 魔王以上の存在だってことを認識している人が少ないだけよ」と言うと レティが、リデア達の方を見て「あなた達は、この国の事を思って動いてくれたのよね。ゆうくんのことも守ろうとしてくれたし。私からもお願いします」とレティが頼むと。リデアは

「わかった レティに言われちゃったら断れないじゃない」と言うと

「レティア。ゆうはね とっても強いんだよ」とレティアが言うと レティアは「うん。レティアにも分かったよ」と答えていたのであった。

俺は、国王様に「ゆう 貴殿をこの国で保護しよう」と言われたので 俺は「よろしくお願いいたします」とだけ言ったのだった。俺の仲間になるリデア達は、「私達の住む場所は どこですか?」と聞いてくると。俺達は、「とりあえず、俺の部屋を使ってくれればそれでいいよ」と言うと。お付きの人に、「案内してくれるかな」と言うと、その人たちは「わかりました。陛下、王妃殿下」と言ってその場から立ち去ったのである。それから 俺は、レティを連れて 自分の部屋に行こうとした時 レティスが レティに話しかけると。レティが、「わかった 今から行くから、部屋を用意しておいてくれると助かるわよ」と答えてレティが 俺の方を見るのである。俺は レティを抱き上げるとレティスが、「レティナ こっちよ ついてきて」と言い出すと。俺達はそのあとをついて行きながら、城内の廊下を歩いていく

「ゆうは、本当にすごいの」とレティが呟いていると

「レティナは、ゆうくんの何に感心したの」とリデアが問いかけると。

レティが、「だって。私に勝った上に、この私に、この世界で生き抜く為の力をくれたんだよ。私より遥かに強かったよ。ゆうは だから 私が、ゆうを守る為にこの体をあげたのよ」と言うと リデアは、「へぇ~

レティはゆうくんのことが好きになったんだ。リデアお姉ちゃんとして、ちょっとショックだな」と言っていると レティは「ええ。もちろん。ゆうは、リデアの事が大好きだよ」と笑顔でいうので リデアが少しだけ嫉妬しながら「それって、恋愛感情とかじゃなくて」と聞くと レティスが「違うよ 多分だけど リデアお姉ちゃんが考えているようなものでもないと思う」とリデアに伝えると

「そう言えば、ゆうって。まだ誰とも結婚したことがないから リデアがお姉ちゃんになれないんじゃ」とレティスが言うと。

リデアは、リディアに「ねぇ リデア」と声をかけると

「なんでしょうか?」

リデアが聞き返すと。

「あのね。私は ゆうが 好きなの」といきなりの告白をするのである。リディアがびっくりして リデアを見ていたのだが リデアは、「だからね 私に負けないように、頑張ってね。リデアお姉ちゃん」と言うと リデアは、リデアに抱きつき始めると

「うわぁーん」と言ってリデアの胸に顔をすりつけて泣き始めたのだった。そして、レティアもリデアと同じように泣き出し始めてしまい。二人共「うわぁ~

お姉ちゃんになれなかった」と叫び始めていたのである。それを見ていてレティ

「あらあら」と言うだけで。

俺はレティをお姫様抱っこしたまま。部屋に戻ってきたのだが、リデアが「ここに住むの?」と言うと 俺は「そうだよ。ここは安全だし、何かあった時には便利だと思うんだ」と言うと。リデアは 俺の背中に張り付きながら

「これから、ここで生活できるんだ」と嬉しそうに言うので。俺がリデアを見ていると、リデアも俺の顔を見上げていて、自然とお互いの唇を重ねてしまうので

「愛している」と俺がリデアに言うと。リデアが顔を真っ赤にして俺を見つめている

「リデア」と呼んでみると

「はい ご主人様」と答えて来るので 俺はリデアをベッドの上に寝かせながら、キスを何度も繰り返して行くのであった 俺は、リデアと一緒に寝るのに飽きることなく、一晩中抱きしめていたのであった。

朝起きるとリデアの姿はなく 俺は一人で寝ていたことに寂しさを覚えながらも着替えをして

「レティ。おはよう」とレティに声をかけた すると、レティは起き上がり。俺が着ている服を見ながら「ゆうくん 今日は その格好なんだ」と俺の服を着た姿を見ているレティに「似合うか?」と言うと。レティは「うん。ゆうくんにピッタリサイズになっているからね」と言いながら、鏡に俺を映すと 俺が写っているはずなのだが、なぜか女性の姿をしていて「レティ?これは一体?」と疑問をぶつけたのだったが、レティスから

「それはね。ゆうくんが、女の子の姿に変化しているからだよね」と言ってきてしまった 俺は

「俺の性別が変わるなんてことは普通に考えてみるとあり得なような気がするが?」と答えると。

リディアがやってきて、「あっ! 起きたんですね? すぐにご飯の用意ができていますから こちらに来てもらえませんか?」と言われると レティは、「はい。今からいきます」と言い残してから、レティアのところに行って。俺はレティアの後を付いて行き食堂に入っていったのだった。俺達が席に着くと、「皆揃ったみたいですね」と言われてから食事を始めたのだった。それから 俺は、リディア達に話を聞いてから王城

「昨日はよく休めれたかのう?」と言うので、「まあね」と答えたのだっ 俺達が朝食を食べ終わった後、レティに「そろそろ出発しようと思うんだが。まずは、どこに向かう?」と聞くと

「そうね 一番近い所に行くのなら」と言いかけた時に、「レティ。俺とリデアは先に進もうと思っているんだ」と言うと。レティアが不思議そうな表情を浮かべていたが、「そうですか。私とレティは、ここに残りましょう」とレティアが言うと、レティが俺に近寄ってきたので俺はレティをだきしめていたのであった。俺は、しばらくレティをだきしめてから。「行ってくる」とレティに告げて、俺はリデアを連れて歩き出していった。レティが、その後姿を見ながら、手を振り続けて、その姿が見えなくなるまでずっと振り続けていたのだった。

「ねえ ゆう これからどこに行くの?」とリデアに聞かれたので

「リディアの住んでいた村に一度戻ってから、次の場所に行くつもりだ」と伝えると。リデアが心配そうにしていたのを見て

「リデアはどうするんだ?俺についてくるのか?」と聞くと リデアが

「もちろん ゆうに着いていくわよ」と言い出した 俺は、村に向かって移動をしている途中 リデアが俺に

「私達以外の人達は、魔王を倒して 元の世界に戻ったんでしょ。私達は、どうやって戻るの?」と言う

「リデアが、勇者を倒せば、元いた世界に帰れるかもしれないが」と俺は言うと。

リデアは「うん。魔王を倒したら帰らなくちゃね。だって私達は、魔王討伐の為に召喚されてきた存在だもんね」と言うと。俺はリデアに「それじゃ、どうして俺達を呼んできたんだろう」と質問すると リデアは、「ゆう わからないよ。だって魔王がいなくなった以上。私達が呼ばれた理由がなくなれば、元の世界に帰れるようになるんじゃないのかな?」とリデアは答えてきたのだ。それから 俺は、レデアと共にリディアの故郷の村に向かったのだが。俺がリディア達

「ようこそ いらっしゃいました。お兄ちゃん」と言って出迎えてくれたのであった。

リディアの家の中に案内されて「リディア 大丈夫なのか? 俺達は今 追われる身なんだぞ」と言ってしまうと リディアは、「今は 大丈夫ですよ。ゆうお姉ちゃんが守ってくれていますから。安心できますし。それに ゆうくんも一緒に居るしね。お姉ちゃんはゆうくんの事を信じているもの」と言ってきたので俺は苦笑いをしながら「わかったよ。しばらくはこの家に厄介になるからよろしく頼むよ」と言った レディアは、「私からもお願いします」と言っていた。俺は、「それで 俺を呼び出したのは、俺に頼みたい事があるんだったよな。それを聞きに来たんだよ」と言うと リディアは、「うん。お姉ちゃんの呪いを解くのを手伝って欲しいの。私の力だけではどうしてもダメなんです。お願いです。ゆうくん」と真剣に言ってきたので。

俺は「もちろん。俺が出来る事ならば何でも協力しよう。だから、俺を頼って欲しい。俺も リデアを助けたくてここまでやって来たんだから。だから、俺が居なかった時の事を詳しく説明して欲しい」

「ゆうくん 私が居ない間の事って」と言われてしまうと 俺がレティアから聞いたことをリディアに全て教えていくと リディアが、「そんなことがあったんだ。でも 今こうしてゆうくんは、私のそばに帰ってきてくれました。だから私はゆうお姉ちゃんのことを嫌いになったりしないから。大好きだよ」と笑顔で言うと俺に飛びついてくると、俺もそのまま倒れ込んで

「きゃー」っと可愛らしい声を出してしまい それから二人で抱き合ってお互いに頬ずりをしたりしていたのだ。その様子をレディアが微笑みながら見ていることに気付いたのだが。レディアの方から近づいて来て「お邪魔して申し訳ありませんけど。レディアも少しだけ良いかな?」と言うとレディアは恥ずかしそうにしていたが。「わかりました。お姉ちゃんも頑張ってみてくださいね」と言うとリディアの手を握ってから、「ゆうくん ゆうくん 大好きだよ」「あーはい はい 知っていますから 落ち着いてくださいね。リディアさん」と言い合っていた。それを見ていたレティが呆れて笑っていたのである。それからレディアの昔話を聞くことにしたのだが、

「えへへ」とはにかみながら話し始めるレディアを見て

「やっぱり お似合いだわ」と思う俺がいたのである。そしてレディアの話も終わりに近づいた頃「レディア。私は あなたのことが羨ましいわ。ゆうさんにこんなに想われているんだもん」と言うと。レディアが「お姉さまには いないの?ゆうさんに勝てる部分とか?」と言うとレディアは

「あるわよ」と言ってから、リディアを抱き寄せると、俺に抱きついているレディアの背中に手を回しながら「ねぇリディア?リディアの負けだからね」と言ってキスをしていたのであった。それを見た俺が レ

「ゆう?あの二人何だか怖いんだけど 止めなくていいの?」と聞いて来たので

「ああ あれくらいは可愛いものだろ」と答えてから 俺は

「それよりリディアのお母さんの所に行かないと」と言い出すと 俺はレティと一緒にレディアの母の元に向かうのであったが、そこには一人の少女の姿があった。レディアの妹であり。レティと同じ年の少女が椅子に座っていた。レディアの母親と娘は俺が入ってくると。立ち上がって「ゆう様 よくいらしてくれました」と挨拶をして来ていたのだった。俺は、その姿を見ているとレティアが俺の耳を引っ張りながら「ゆう その子だれ?」と言うが

「ちょっと リディアの友達の妹なんだ」と答えると、「あら、リディアーのお兄様とリデアお義姉様ですね」と俺とリデアに声を掛けて来たのだ。

「リデアの事も知っていたのか?」と聞くと

「はい。母から聞き及んでいます。それから ゆう様も」と言われたので。俺は レディアを見ると

「リディア。どうして あなたも俺の事を名前で呼んでいるんだ?」と聞くと

「それはですね だって、私とお兄ちゃんは結婚を前提に交際をしているのですから当然でしょう」と言うのを聞いたレディアの娘は俺を見つめながら。「あの。はじめまして。妹のルミアスと言います。あの。私のこと覚えていませんか?」と聞かれたので。

「うーん。君の名前は知らないけど。前にも言ったとおり俺は異世界人なんだよね。向こうにいた時は君の事知らなかったしなぁ。ルミアだったっけ?」と言うとルミアが 泣きそうな顔になっていた。ルミアの後ろに控えていた母親であろう人が「すいません。私の娘が失礼なことを言いまして。私はラシアと言います。こちらはルミアと言います」と言われてルミアの方を見ると、彼女は涙を必死に堪えていて。今にも泣いてしまいそうだった。俺は彼女に近づいていくると彼女の頭を撫でてから、「ルミアだっけ? 泣くな。男だろ。しっかりしろよ」と伝えると。

「ごめんなさい」と謝ってきたが、

「違う。そういう事が言いたいんじゃない。ごめんなルミア。俺も思い出せなくて 辛かったよな」と言って 彼女を抱きしめてから。リディアに視線を向けるとリディアも涙を流しながら こちらに来ていたので 俺は、三人をまとめてだきしめていたのだった。俺はしばらくして落ち着くまで待つことにしていた。それから、リディアの母親のところに歩いていき事情を説明すると。レディアは「ありがとう。リディア」と言ってから、レティを呼び

「レティ 後はお願いできるかしら?」と伝えるとレティが

「うん。任せて」と言い出してきたのだった。俺はレディアから事情を聞いて レディアとリディアは姉妹で、リディアはリディアよりも先に勇者によって倒されてしまったのだが、リディアがレディアの魔力を取り込み、その身に封印したのであった。そのため。リディアの魔力はレディアを上回ってしまったのだと聞かされていた。リディア

「レティア。お姉ちゃんの体を元に戻せる?今の私は お姉ちゃんの力の半分しか持っていないの。それでも、半分あれば 何とかなるかもだけど」と言うとレティは

「レディア。リデアちゃんの体に戻すのは難しいよ」と答えたので リディアは悲痛な表情を浮かべて レティにお願いをすると レティは困った顔をしながらも了承したのだった それからリディアと、レティアはレティの部屋に移動して、これから行う魔法の儀式の準備を行っていた

「お兄ちゃんは、ここにいてね」と言われてしまったので、俺は、大人しく座っている事にしたのだが。しばらく待っていると、レティが部屋から出て来たので

「リデアは、大丈夫なのか?」と尋ねると

「リデアちゃんはね。ゆうくんが、レティの村に行ったときに。ゆうくんが使った転移術式を使えば。お兄ちゃんの体に戻れるの」と言ってきたので、

「俺がリデアさんの体を元通りにするから 俺に任せて欲しい。俺の魔力は、リデアさんに吸い込まれても、リデアさんのおかげで問題ないから。それに俺の体はリデアさんの体の中にあった物だから、多分上手くやれば元に戻る事が可能だと思うから。俺のことは気にしないで良いよ。俺を信じて欲しいんだ」と言ってから

「レディアさんも一緒に手伝ってくれないか?」と言うとレディアは 俺に「ゆう?何を言っているのよ。リディアはね、ゆうの為に命を捨てようとしたんだよ。リディアが助かるのならば リディアは自分の事なんて二の次だよ」と言うと

「わかってるよ。でも 俺は、もう大切な人を自分の前から居なくさせたくないんだ。俺は、リディアさんが大切だから」と言って

「お願いだ。俺はリディアを助けてやりたい」と言うとレディアがため息をつくと

「はぁ わかったわよ。私もリデアちゃんの事を助けたいから」と承諾してくれたのである。それからレティスとレイアも手伝いを申し出てくれていたので 俺はレディアに、「みんなは、外で待っていてくれ」と言うのだが、 レティが「レティスちゃんとリアナ達は外に出ていてね。レティ達の秘密を見せるわけにはいかないの」と言うと レティスはレティに向かって「そんなこと言って またレティはゆうを隠したりしないの?」と聞くと レティが 少しムッとした感じで

「しないから 今は、ゆうがリデアの体を元通りに戻したいって言ってくれるから協力しているだけだから」と言い返すと、レティス

「ふーん。そっか」と言うとレティは レティスの手を引き外に行くのを見ていた。それから俺はリディアさんをベットの上に座らせて リディアの横に座り。手を繋ぐと「じゃ始めるからな」と一言告げると。俺は目を瞑り。自分の中に居るリディアをイメージをするとリディアの体が発光し始めたのであった。

そして、その光が収まったときには。リディアの瞳が金色に変わり。肌の色も白くなって来ており リディアの髪も伸びていき 元のリディアに戻って行ったのだ。リディアが意識を取り戻すのを確認すると

「よかったな」と俺がリディアの頬に手を当てる

「ありがとう ゆうさん。貴方のおかげよ」と言ってくれたのであった。

その後

「お兄ちゃん、ゆう レティ達が待っていますから 早く」と言い出すので俺は、リディアと一緒に リディアの家に戻るとそこには。

レティ、リデアの姉妹にレティア、リーディア、そして レティスとリアナの姿があった。そして俺の後ろからは リディアと一緒に入ってきた俺の姿を見ているとレティスは、「リディアちゃん 良かったの?お姉ちゃんに、まだ言わないといけないことがあったんじゃなかったの?お姉ちゃんだって 本当はリディアのこと」と言い出したので、リデアが

「リディアー」と言い出すと 俺は リディアの隣に立ち。

俺も 少し照れ臭そうに「えへへ 俺と結婚してくれるか?俺はまだこの世界では新米だから 頼りないだろうけど 頑張るかなら 幸せにする」と言うと リディアは泣き出してしまったのだ。俺は「おい 何で泣くんだ」と言うとリディアは 俺に「はい 不束者ですが よろしくおねがいします」と言って俺のことを優しく抱き締めてきた。それを見ていると 俺の前にリティアが立ち。

「ゆう。これからはずっと一緒だよ。これからは ゆうは、私のものだからね」と言うと俺に向かって口付けをして来て、リディアに目配せをする。リディアは それを見た瞬間 顔を真っ赤にしていた その姿を見て俺は「おいっ。リディアが困ってるだろ。リディアは俺の大事な妻なんだから、変な事はしないで欲しい」と言うと リディアは「いいんです。私は ゆうのものなんですよ」と言うと今度はリティアとキスをしたのだった。それから、リディアは 俺の顔を見て微笑む そしてレティアが「ねぇ。二人共ずるい 私ともしてくれるよね? 」と甘えた声で言ってくると俺は 仕方なく「いいけど。今日はこれで最後だぞ 明日は俺の仲間たちが 遊びに来るんだ」と言うと

「やったぁーー」と喜んでいたので、俺は「ほら、もう行くぞ。リティア達はもう少しゆっくりして行けよ」と言うとレディアも 嬉しそうにして俺の腕を取り 二人で歩いて行くと リデアが、「レティアったら やっぱりお姉ちゃんの体になったせいなのかな?私よりも積極的になった気がする」と言うと リディアが クスクス

「そうなのかもしれませんね」と笑ってから。リデアのそばに歩み寄ると「ごめんなさい。私は貴女にひどいことをしていました。私が、魔王に囚われたときに、私のことを守ってくれた時に。私の中の力がリデアに流れてしまったことで 私が死んでしまっていたのならば きっと。私より先に生まれているリデアが勇者に殺されるはずがなかったのに」と言うと リデアは

「うん 確かに 勇者は私に止めをさそうとしたときに。お姉ちゃんのことが頭によぎっていたんだよ。その時に勇者の動きを止めてくれたのは、お姉ちゃんなんだよ。お姉ちゃんのおかげで 私は生きながらえることが出来たの。ありがとう 本当にありがとう」と言い涙をこぼしながら、レディアにすがりついていた。

「お礼を言いたいのは。私の方よ。リデア、私は今まであなたを守れてはいなかった。勇者によって倒された時も。リデアを生かすことが出来ていなかった。ただそれだけの事実が あなたの人生を壊すような結果になってしまったことに後悔していたの」と言うと レデアがレディアを抱き寄せて

「違う。それは、リデアのせいじゃない お姉ちゃんが私のために無理したのが原因で。私がもっとしっかりしていれば、お姉ちゃんは、死ぬことはなかったんだもの」と言って涙を流していたのだった。するとリデアは、突然に 何かを思いだしたような顔になり。リディアの手を掴みながら、自分の胸に手を持っていかせると「お姉ちゃんの魂は、今ここに在るの リディアに、リティアの魂が取り込まれているから こうして、リデアちゃんの体を元に戻すことが可能になったんだよ。お姉ちゃんの体に入ってるのは、お兄ちゃんの力を借りたリデアだよ。お兄ちゃんの力で、お兄ちゃんに愛されて、お兄ちゃんの事を一番理解してくれてるお兄ちゃんの奥さんだからね。だからね。お兄ちゃんの傍に居るときは、安心してね。ゆうくんがいれば、私もお兄ちゃんとリデアちゃんの三人で幸せに暮らすことが出来るから」と言うと レディアが、「ありがとう リデア」と言うと リデアが 笑顔を見せながら、リディアに寄りかかると。

「ゆうは渡さないもんね」と言うとリディアは苦笑いを浮かべて「えぇ、負けませんよ」と言うと二人はお互いの手を強く握り合っていたので、俺が近寄ろうとすると レデアから、「お兄ちゃん 二人の時間を大切にしてあげるから 私達の事は大丈夫だよ」と言うと俺は、頭を掻きながらも、「まあ、仲良くしろよ」と言って立ち去ろうとしたとき

「ちょっと ゆうくん どこに行こうとしてるのかな?まだ話は終わってないから。レティスちゃん 私と勝負だよ」とリディアとレディアの言い合いが始まってしまったのだ。それから俺の後ろからリアナが、「旦那様は渡しませぬ。リディア様にもレティ殿にも そして私とゆうさまの愛の邪魔はさせないのです」と言うので俺は リアナの手を取ると、「リリアさんも、レティナも、俺には勿体無いくらいの妻だ。だから みんな 俺はみんなを愛し続ける」と言うと リディアもレティもレティ「お兄ちゃん」「ゆうさん」と言って みんなして 俺の事を見るのだった。

俺達がレティス達に見送られてから。

俺は レティ達と一緒に、この世界の常識や 通貨の仕組みなどをレクチャーして貰うことになった。この世界で俺が学んだ歴史とは少し違っていて。人間族以外の人種は、人間族を家畜同然の扱いをして虐げて来た過去が有るらしいのだが、人間族は 他の種族を見下していて、この世界の常識が覆されたときに、自分達を人間族が支配してきた歴史が嘘であると。全ての国に対して、宣戦布告をしたらしいのだが、魔物の

「王種と呼ばれる存在が現れたために 魔物の国との戦争が始まったのだそうだ」と言う事なのだそうなのだ。それから人間族は滅びかけてしまうのだが。神界と呼ばれる場所にいる神様は「異世界からの転生者であるユウト君に、その力を与えてあげて欲しい」と言われて。俺は女神リリアさんから力を授かった後に、魔王を倒す旅に出ることになるのだと教えてくれた。ちなみに俺はこの世界の住人ではない為か。レベルが存在しないため。俺自身が持っている能力を使うかもしくは魔法に頼るしか方法が無いのだそうなのだ それからこの世界は四つの世界が存在しているらしく。それぞれの名前がついているそうだが、この星の名前は。この星の管理をしている神の名がつけられており。俺は地球と呼んでいるのだが、俺達が住んでいた

「アースラ大陸」、「アースランド島」、「アーガス王国」と「神聖国家」と言う国名があるのが

「グランディア」という名前になっているのは俺でも知っていることだった それから俺達は。ギルドに向おうとしていたのだが。

ギルドで依頼を受けようとしたところ、リディアが「待ってください」と言い出して

「あの、冒険者の人達って。私達が依頼を頼んでも 受けてくれるんですか?」とリデアに聞いていた。

俺も それに関しては不安に思っていたところだが。

リデアは「うん、基本的には問題はないと思うけど」と言うので俺はレティス達と別れる前にあることを思い出していたのだった

「レティス 俺達と別れたあとに この世界にいる魔族と人間が協力する組織みたいなものは存在しているのか?」と聞いてみると。レティスが「それならあるわよ。

魔人同盟とか 魔神連合なんて言われているんだけどね」と言うので俺はレティスに。「じゃあ、俺とレティとリアナとリディアで。そこに行きたいから、紹介してくれない?」と言うと レティスが「わかった」と言うので、俺とレティスが手を繋ぎ歩きだすと レティが、「ゆう どうして お兄ちゃんと手を繋ぐ必要がるわけ?お姉ちゃんに、許可も得ずにさ」と言ってきた。するとレディアがレティに向かって「私は別に気にしなくていいですよ」と言うとレティは頬を膨らませると。レティがレティに向かって「お姉ちゃんは 優しすぎなんだよ 私とお兄ちゃんの時間なんだから 二人きりの時間を楽しみたいんだよね」と言うと。レティがレティに向かって「あら、私に喧嘩を売るつもりなのかしら?」とレティをにらみつけたので、俺は

「二人とも、そんなところでケンカしてもしょうがないだろ。レティだって俺にくっつきたいんだろ」と言うと レティは顔を真っ赤にして「もう ゆうくんってばぁ。意地悪なんだからぁー」と言って抱きついてきてしまった。

レティナは「ゆうさんは本当に優しいですね それにゆうさんの言うことは全て正しいですし」と俺を誉めてきた。

リディアはレティナを見ながら 苦笑をしていた。するとリデアが俺の前にやってきて

「お姉ちゃんに変なことしないでくれる」と言うので俺は

「そんなこと言ったって。お前は俺から離れたくないだけじゃないのか」と言うと。リデアは「そ、そんなんじゃないよ。私はただ。ゆうが心配だから」と言うと。俺はリデアを抱き締めながら「大丈夫だよ。リデアは可愛い妹だよ」と言うとリデアは「ゆうは、お姉ちゃんのことが好きなんじゃないの」と言うので俺は「ああ 大好きだよ」と答えるとレティアが微笑んでいた。そしてリディアはというと思いっきり不機嫌そうな顔をしながらレティアの方を向いていた。そして俺達はレティスに連れられてギルド会館の中に入ると受付嬢の女性に声をかけることにしたのだった。

俺は受付嬢の女性に「すみません レティナからここに行くように言われたんですが」と言うと女性は微笑みながら「はい、承っておりますよ」と言うと。

リディアが「あの この子も私と同じように登録出来るんでしょうか」と俺の横に居たリデアを見つめていたのだ。受付嬢は「ええ 可能でございます。お二人でパーティーを組まれていかれるんですよね」と言うとリディアが首を振った。

リデアがレディアを見て。レディアを睨むと リディアはレデアを真っ直ぐ見つめ返して、俺の手を握ってくると「私は、ゆうさんと共に生きていきます。なので、あなたが何を言って来ようが 私の気持ちは変わりません」と言うとレディアは俺を見てきて「えぇぇ こんな子供まで、お兄ちゃんのハーレムに加えちゃうの」と言うので 俺は「おい リデア 誰が誰のものになるだ」と言うとリデアが俺に飛び掛ってきた。

「もう お兄ちゃんは、私のお兄ちゃんだから 私以外に渡さないから」と言うと レティが俺の前に立つと「リデアさんは、お姉ちゃんと私の妹なの リデアさんが お兄ちゃんの嫁になることを認めないから」と言うと リディアがリデアに近づいて「お姉ちゃんとして、リデアには お兄ちゃんの嫁には相応しくないと思いますから。私がゆうさんのお姉ちゃんになりますから 大丈夫です」と言う

「リディアさんには関係ないから。リディアさんこそ お兄ちゃんにはふさわしくない」

二人がお互いに俺を取り合う形になってきて、俺は二人の頭を撫でることになってしまった。俺の頭の中で何かが弾ける音が聞こえてくると同時に二人から殺気を感じたので。慌てて止めようとしたが間に合わず「二人とも仲良くな」と言ってしまうと二人は お互いの武器を構え始めてしまい。

俺は二人の間に入って止めることになった。そして二人はお互いの顔を見ると「私より先にゆうと仲良くなるのが許せない」と口々に叫び出すと。また言い合いを始めてしまい

「お前たち。仲間になったはずなのになんで 俺を取り合ってケンカしてんだよ。俺は誰にも渡しません」と言うと二人は大人しくしてくれたのだが。その後すぐに、レティが「ゆう お腹減った。なんか食べに行こう」と言って俺に腕を絡めてきたので 俺とレティが歩いているのを見ていたリディアは「ゆうさんは、みんなから愛されてて幸せ者ですね」と言っていた。リディアが俺の腕を取ろうとしたのだが リディアの肩をレティナが叩いて「私がお供させて頂きますので。お気になさらずに リディアさんは、お姉さまと行かれてはどうですか」とリディアが俺の側に行きたかったと知っていたリディアはリティナを挑発し始めたのだった。そして 結局、リディアがリデアと行くことになったので リディアがレティスに俺達の事を見てもらうと リデアとレティナに 俺を頼むと伝えるとリディは「任せてよ ゆうくん」と言うと リデアが俺の頬にキスをして リデアとリディアがギルドから出て行った。

俺はリデアとリディアに案内されたレストランに入り。食事を食べて店を後にして、部屋を借りることにした。そして俺は

「さっきの続きだけど、この世界での常識とか。お金の仕組みとか。それから、俺がこれから 冒険者として生活していくために知っておかないといけない事は、教えて貰えるかな」と言うと リディア達が俺の部屋にやってくると「分かりました。私達に出来る範囲でよろしければ。なんでも教えて差し上げましょう」と俺と向かい合わせになるようにソファーに座っているのだが。俺は二人の背後に見える天井と壁から目が離せなかった リディアは

「ゆうさん、まずは何を教えて欲しいですか」と言ってきたので俺は「それなら、一番初めに、俺は冒険者に成り立てだから、この世界の一般知識を。冒険者が受けることのできるクエストの事や魔物の事も知りたいのと。この世界でのお金の価値と冒険者の仕事について。俺の世界の事をリディア達にも伝えなければいけないと思っているけど この国の歴史についてなど この国の事で知っていることがあったら リディア達が分かる事なら何でもいいんだけど。俺はこの世界の事に付いて無知だから、俺に分からないことでも。知っていることがあるなら 俺に教えてくれるとありがたい」と言うとリディアは 俺の側に立つと。俺の手を握ると 自分の胸に当てた。

「そう言う事なら、私にお任せください。この世界のことなら全て私の方が詳しいはずです。この世界に来て 私は、ゆう様と一緒に過ごしてきたのですから」と微笑んでくるので 俺はリディアが着ている服に目が行った リディアとレティは 俺の目の前で。俺の服を脱がしてくると 俺は二人に脱がされる前に服を着ると レティナが俺に寄り添ってきたので。俺は

「俺はリディアから聞きたい事があるんだ。それにリデア達との待ち合わせの場所を決めなければ 俺一人で行動することになるし」と言うとレティナが「お母様に聞けば。大体のことは解ると思うので、聞いてみます」と言って。

俺の部屋を出ていった リディアが戻ってくると。俺は服に手をかけて着替えようとしていると。レティと入れ替わりのようにリーシアとティアが出てきたので、俺は

「とりあえず、二人には俺の手伝いをしてもらえれば助かるんだが」と言うと。リーシアは「私、頑張りますね」と言うと ティアは俺に向かって

「ゆう、私は、お料理とかお掃除とかかしら?あと、家事全般かしら?」と聞かれて。俺は困ってしまったのだが。取り合えずは、家のことをしてくれていると嬉しいと言うか。まあ 家といっても俺一人が住むような小さな家ではなく。三人でも余裕で住める

「分かったわ お兄ちゃんのために私、精一杯頑張るから 期待していてよね」と言うと リディアが「私も頑張っていますよ」と対抗意識を出していて。俺はレティナの方を見た レティスは俺が着ていたスーツを手に持っていた。「これを洗濯するんですね」と俺の着ていたワイシャツを手にした。「ああ それは自分でやるから大丈夫だよ」と言いながらも リディアナが持ってきた荷物の中には洗濯機があった。そして、俺はリディアとリデアーに 部屋の中を探索されたり、風呂場を見られそうになったり、台所では、レティアとティアに食材を調べられそうになるし、とにかく大変だった 俺

「ところでリディア この国の名前を知りたくてね」と言うと リディアは俺を見つめてくるので 俺は「この国はなんていうの?」と聞くと リディアは不思議そうな顔で俺を見つめてきたので 俺は「えっとね。この世界に飛ばされたときに 俺は記憶を失っていて。自分がどこから来たのか分からないんだ」と言うと。リディアは 俺を見つめたまま「ゆうは、本当に、何も覚えていないの」と言われ。

俺は、その言葉をリディアが言っているのは。きっと本当の俺を知っている人だからだと思うと俺は。「うん リディアは、俺のことを、どれくらいまで分かっているんだ」と

「そう ね。私には 少しだけ、分かっていたけれど」と呟くと。

俺は

「そっか、リディアにだけは。俺は隠し事が出来ないな。それで、この世界では、魔王ってどんな奴なんだ」と言うと リデアが俺の前に出てくるので。俺はリデアに「お前に聞いたわけじゃないぞ」と言うと レティナが「お兄ちゃんは 何を聞きたいの」と言うとリデアが「私が、ゆうのお嫁さんになれば問題ないでしょう」と 俺の腕にしがみついてきた。すると リデアの反対側にレティが抱きついてくるので。俺は二人に左右を挟まれ

「ゆうくん。レティに負けていられないもん」とリデアが言うと

「ゆう様 ここは私達の場所です」とリディアが言うと。

「あ!お姉ちゃん 抜け駆けずるい!」と言うと。俺達は、言い争いを始めた。俺はそんな3人を見ていると何故か 昔に見た光景を思い出して。リディアとリデア。リリアとリディアの姿を重ねて見てしまった。そんなとき レティ

「お兄ちゃん。私達の事は これからレテと呼んで」と俺に言ってきて。

リデアは「じゃあ ゆうのことは ユウと呼ぶからね」と言うと。リディアとリティナは レティが先に名乗ったのを見て焦ってしまい「ゆ う さん で」とリデアに便乗してきたので。俺はレティカに「これからよろしくな」と言うと。レティカは嬉しそうな顔をして 俺に飛び込んできたので俺は慌ててレティカを抱き止めると

「これから レティナとリティナの事はレティスとレティカて呼んで欲しい」と言われてしまったので 俺はレティナに「これから、俺達と行動するなら。俺のことは、ゆうさんて呼ぶんじゃなくて、呼び捨てで構わないから」と 俺はリティナとレティを見ながら言ったのだが リティナに睨まれた リティナ「私がゆうさんの側にいますので。あなたは必要ないのですが。リディアとレディア。それとリディは、リデアが付いて来たいのであれば 勝手に付いていけばいいのですが。リデア あなたにゆうは渡しません」と 俺にぎゅっと抱きつくと。俺はリティナに「ありがとう 俺のために言ってくれたんだよな。リティナ」と言うと リティナが「ゆうさんは、リディアにリリアそれから リディアの妹達とばかり話しているのです。

私だって、頑張っているんですよ」と俺の顔を見ると頬を赤くしながら 俺の唇にキスをしてくれた リディア「レティもリティアもずるいですよ」と叫ぶと俺の隣に来ると。今度は リディアが俺の口にキスをしてくれたので。俺は「レディアにリディア。それから レティも、皆が仲良くしてくれないと俺悲しいよ」と言うと

「分かりました。レティ、行きますわよ」「うん。行こう。お姉さま達」と言うと。

俺から手を離すと、リディアがレティナをリディアがリティアを連れて何処かに消えた レティナ

「レティナ 私達が留守の間 この家のことは任せた」というと レティナ「リディア リディアの分までしっかり頑張るね。私に任せてくださいな」と言うと、レティスとレリアもリディアの後を追って姿を消した 俺はリデアと一緒に居間でくつろいでいると、扉がノックされてレティアが現れた。

そして俺と目が合うとレティは俺の横にちょこんと座ると俺にぴったりと密着するように寄り添ってきた。俺はリディアにレティが俺と仲良さそうにしているとレリアが嫉妬すると言う話をしたことがあったので。俺は

「レリア どうだ」と聞くと レリアはレティアが レリアにレリアは「私と お兄様が 一緒に居るところをお母様達に見て貰っているの」と言っていた 俺は

「ところで 俺の事は、リリアやリディアが、お兄様って俺を呼ぶと。リリアのお母さんやリディアの姉妹達が俺の事をそう呼んでいるからさ。なんか俺の呼び名みたいになってしまっているだろう」とリディアを見ると

「リディアがゆうをゆうと呼んでいるのは、お兄様って感じがしないからだそうだ」と レリアが俺の肩に頭を載せながら 俺を見上げると「お兄ちゃんが ゆうだと私達が嫌なのだ。レリア達にとって お兄様がゆうなら ゆうお兄様の方が良いのだ」と言うので

「わかった。レリア」と言ってからレリアの頭を撫でた 俺はリリアから リリアに、魔王の娘で魔王だと知らされたときに、俺の心の中にあった、違和感のようなものの原因がやっと分かった気がする それは リディアから、この世界には勇者が存在すると聞いてから気になっていたことだけど。リディアは魔王討伐の勇者の剣をリリアが持って行ってしまったと言っていたから。リディアに、リディアが俺に預けた、俺専用の勇者の武器について、俺は聞いてみた

「ねえ。リディア 俺専用に造った。あの武器を俺が手にして戦ったら、俺にも使えるかな?」と聞いてみると。リ

「私 よく覚えていないけど。あれは リリアお姉ちゃんにしか使えないと思う」と言われた。俺は「そうか。でもリディアも、俺を救ってくれたよな。それに俺も。レティナの事で悩んでいたら、リディアに助けられて リディアがいてくれなかったら 俺。死んでたかもしれいないからな」と言うと

「そうかもね。お兄ちゃんは 優しいもん。だから、お兄ちゃんには。もっと私を頼りなさい」と 胸を張っていたので

「そうか ありがとう。レリア」と言うと。リリアはレティアが「リリア ズルいな。レティアも」とリ

「私達は家族になるんだもんね」と言うレティアに。リリアはレティは抱き着くように言うと。レティアはリリアにレティアは抱き着きながら、「そう言えば この国の王の名前は?レティスとか言っていたよね。私達はこの国に来たばかりだからね」と言うと レティナ「あははははは 私達の国の名前を聞かれても困るよなぁ」と言った そしてレティアは「この国は。この大陸の名前なんだよ。私達はここから外に出る事ができないから」と言うと。レティナは寂しげにしていた

「ごめんなレティア」と言うと レティナは首を横に振った

「私は、お姉ちゃんが、この国にいれば、それでいい」と言い「お姉ちゃん」とレティはレティカを見る

「あ そうか、それで この国は、レティアが治めているの」と俺が尋ねると レティアは微笑むと。俺を見つめてきたので 俺は「ん?何か?」と言うと

「えへっ お礼だよ お礼。私のお兄ちゃんを助けてくれて。本当にありがとうございます。リディアから話は聞いたよ。リディアを救い出してくれて 私の事も お兄ちゃんなら どうにかしてくれると思ってるの」と言うと 俺は「別に俺だけの力で解決出来た事じゃないし。リディアに助けてもらってばっかりだったし。まあ。俺にできることはしてあげるけど」と言うと。レティは俺に飛びつき「おにいちゃん大好き。私 いっぱいお兄ちゃんの為に頑張っちゃうから」と言うと。リリアとリデアが帰ってきたので。俺は二人を見て。リリアに「リディアって お腹減らないのか?」と聞くと。リリアは「リディアが食事の必要が無いのは。勇者の血が混じっているからね」と答えた それを聞いて俺は

「リディアは、人間ではないから 食事をする事は無いと言うことだね」と俺が言うと。レリアが俺に「違うよ おにいちゃん あの子はね。私やお姉ちゃんやお母様と同じように。人間の体の中に魔族の魂が入っているだけなんだから」と教えてくれた。その言葉を聞いたときから俺の中で ずっと考えていたことをレティに「魔王って、魔物達の王だから、てっきり魔物だと思っていたのに。何が違うんだろう」

俺が疑問に思ったままレティアに聞くと話し始めた

「リディアのお父様が魔王になった時は、まだ普通の人で、リディアのお母様と出会って恋をして結ばれたんだけど。その頃から少しずつ。魔力が強くなり始めていたんだ。リディアのパパが亡くなるときには、既に人ではなかったんだ」と答えてくれた 俺とレティアの話

「なるほど そうなんだ」と言うと レティアは

「リディアのパパの時はまだ普通に会話もできたらしいの。それから だんだんと 言葉を忘れていっちゃたんだ。だからリディアの言葉が時々 おかしかったり変になるのはそのせいなの」と 俺は

「リディアは、自分の父親が、どうしてそんなふうになったかを、知っているの?」と聞くと。

レティア「うん 知っているよ。お母様に聞いてる」と言って。レティアは、リリアと顔を見合わせると二人で、俺の前に来ると レティ「今から数百年くらい前の話だけど。この世界で、魔王と勇者の戦いが起きた。その時に。お父様とお母様も戦いに巻き込まれたの」と言う

「それで二人はどうなったの?」

俺の問いかけにリディアが答えようとしなかった。するとレティが「リディアはね。お兄ちゃんを、この国から出してあげようとしていたの」とリディアを見ながら 俺に向かって話しだしたので。俺は黙って続きを聞く事にした レティ「当時の、この世界の王と魔王が戦って、この国は半壊状態にまで陥っていた時に、たまたま近くを通り掛かった二人の男女が現れた。それがお父様と、その奥さんのリーディアさんなんだよ」と言ったあと。続けてレティが レティ「リディアのお母様がね。勇者の血を引くリディアを連れて逃げようとしてたの」と話すと 俺は「なるほど、その時は 俺の母さんも、父さんに守られていたんだね。で、俺と母さんが出会った時には、母さんは既に俺の父と一緒になっていて。勇者の力を持つ子供を産むことができた。そして、俺は産まれたんだろう」と俺は母と俺との出会いを思い浮かべていた。

リディアが俺の手を取り「私とレリアは、あなたを守る為にここにいる」と力強く言ってきた

「そっか」俺は呟くように言い リディアがレティに「じゃあお兄ちゃんを私達が守るの」と言うと レティア「そうだよ。お兄ちゃんを私達が守り続けるんだ」と言って。二人が同時に飛びついて来たので俺は受け止めた

「ちょっと待ったぁ!私だって お兄ちゃんを守りたい」とリリアの声が響いて。三人が離れると

「もうお兄ちゃんは、リリアのものなのに」と拗ねるリディアに

「あはは。私達は兄妹なんですよ。私は、リリアのことも大切に思っていますけど。私は、やっぱり、ゆう君のことが一番なんです」と言って、レリアも俺の手をぎゅっと握ってきて

「おにいちゃん おなかすいた」とレティアも言って、お腹に手を当てていたので

「あ 俺達ってまだ昼食食べていなかったもんな」とリディアにレリアとレティに、俺とリディアが兄妹であることを知ってから 俺が レティアとリディアとリリアの3人の女の子達に。お昼を食べさせてあげてから、俺達はお風呂に入ってから。みんなで、夕食を食べることに決めて、まずは 入浴

「ねえ。おにいちゃん」「なに?」

俺に抱きかかえられている レティア「おにいちゃん。今日から ここで一緒に暮らすんでしょ?」

「そうだよ。でも俺は 君達を幸せにしてあげたいだけだから」

俺が言うと レティア「え?それだけ?」

「ああ そうだよ」

レティも俺

「お姉ちゃん 私もお兄ちゃんのことが好き」

レティア「えー?それは、私が先に見つけたのよ」と言うと。レティアはレティを抱きかかえて レティ「お姉ちゃんずるい。ゆう君に 抱っこしてもらうなんて。私だって お姉ちゃんよりもゆう君の方が好き」

俺とレティがお話しをしている間に レティア「え?ゆう君 私のこと嫌い?え?どうしよう」と慌てていたが。俺は「大丈夫だよ。レティアのことは好きだから」と言うと。レティア「わー 良かった」と言いながら レティ「お兄ちゃん。お兄ちゃん。お湯で遊ぼうよ」と言うので。レティと俺は 浴槽の中に入ると。二人で楽しく泳いだ。その姿を見ていたリディアとレリアは微笑んでいたが

「レティア。俺がこの世界に来て初めて見た時、泣いてなかったっけ」と言うと。レリアが「あはは お兄ちゃんがレティアの裸を見て泣いたら、私もリディアに怒られるんだもん。私はね。レティナを見ている方が、幸せなの」と言い。俺がレティアを見るとレティは「私もお姉ちゃんも、お母さんに、よく似ているでしょ。だからね。私は この国のお姫様なの」と言い。リディアとレリアは俺の顔を見て「私は リディア」とレリアはレティアを抱きしめながら。俺

「リディア レティアも よろしくね」と言うと レティア「うん。わかったよ ゆうくんが私達の国を救ってくれたから これからずっと、おにいちゃんが私達の王様なんだよね」

俺は

「違うよ。レティとリディアとリリアが居てくれるだけで、俺にとっては。俺がみんなの王だよ」と俺が言うと。

レティア

「やったー。これで私も王妃さまになれた」と言って レティ「お兄ちゃんが優しいのはわかるけど。甘やかし過ぎちゃダメだよ。レティアは私の妹でもあるの」と言うと レティアはレティに向かって。

レティア「レティアはいい子なんだから。おにいちゃんが大好きで良いじゃないの。私にはおにいちゃんしか、いないの」と言うと 俺が「リリア。俺とリディアが出会った時の事を、教えて欲しいんだ」と俺のお願いを聞いてくれたリリアは リリアが話してくれた。

俺の住んでいた街は壊滅状態になっていたから、俺が どうするのか考えていると。俺の前に、俺と歳があまり変わらない少女がいたんだ。その娘が「君は どこから来たの?」と俺が聞くと

「分からない」と答えるだけだったので。

俺が

「俺のところに来ないか?」と言うと 少女が「行くところがないから良いよ」と答えた。その言葉を聞いた時、何故かわからないけれど俺の目の前に選択肢が出てきたんだよな?

「俺は この世界で生きていきたいんだ。俺と一緒に 冒険してくれるか」と俺が聞いてみると その少女が リリア という名前を教えてくれた。そして俺は「俺の事は 勇人って呼んでくれ」と言うと リリアは「ゆうさんは どうして ゆうさんになったのですか?」と聞いてきた。俺は

「勇者だからさ」と答えながらリディアと出会った頃の事を思い出す俺であった

「リリア。これから先。お前にとって 俺は大切な人で、何があっても。この命に代えてでも守ってやるからな」とリディアの頭を優しく撫でるとリディアも「私も同じ気持ちです」と言ってくれたので。リディアは俺の頬に口づけをしてきた。リディアはリデアにも挨拶を済ませると 俺と二人きりで部屋に戻った。ベッドに入って横になると リディアがキスをしてきたので俺は「俺と一緒だとリディアも大変な事になるかも知れないよ」と言うと。リディアは「それでも 私はゆうさんの側に居ます。もし 誰かに襲われそうになったなら。私は全力で抵抗します」と言いながら強く俺の体を 抱き締めてきたので 俺は「わかったよ」と返事をした。そして俺とリディアはその晩 お互いを求め合ったのだった そして朝になり。目が覚めた俺は、リディアと朝の時間を過ごすことにした。その最中 リデアが起きてきて、「ゆうさん お早うございます。お母様はお疲れになっているようだったので、寝かせておいて上げてくださいね」とリディアがリデアに声をかけてリデアが「うん 分かった。お母様は、ゆうさんの側に行くのは我慢していたものね」と言った。

リディアが着替えを終わらせたあとに、朝食を食べに食堂に向かったのだが。その道中。メイド姿の女性と、騎士姿で剣を持った女性達が廊下の端にいたのだ

「レディアおはよう。今日は早いね」と言うと リディアはレディアに向かって頭を下げていた。レディアは「あら、ゆうさん、それに お嬢さん達もご機嫌よう」と言ってくれたので 俺はレディアのところに行って

「リデア 紹介するよ。レディアだよ。レティナのお婆さんに当たる方で、魔王軍の幹部の一人でもあるんだよ」と俺が紹介をすると リデアは驚いた表情をしていたが。リデア「あ あの、レティナさん。ゆう君のお義姉様になるんですか?」と言うと レティが笑顔でリデアの手を握って

「おにいちゃんの奥さんになるのよ。よろしくね」と俺を見ながら言ってきた。すると レティも

「レティちゃんも、私のことをお姉ちゃんって呼んでもいいよ」と言っていたので。リデアも「あ はい。レティアちゃん。私のこともレティアちゃんって読んでいいですよ」と言っていた。リ

「わぁーい よろしくね おねぇちゃん」と言うので 俺は

「あはは 姉妹が出来て嬉しいよ」と言うと リデアは俺の手を取り「お父様に会っていただけませんか?」と真剣な眼差しで言ってくるリデアに対して。俺は「ああ いいよ。今日にでも良いかい?」と言うと。リデアは俺の手を引きながら

「今から、行きましょう。レティナもレティと遊びたがっているし」と言うので 俺はレティに「リディア。レティナに 今日は忙しいので また明日遊んでください。と伝えてくれ」と言うと。レ

「おにいちゃんは どこかに出掛けるの?」とレティに聞かれたので。俺は

「ちょっとした野暮用だ」と言うと。レティはレティアを連れてレティの部屋の方へと戻って行った。リデアはリディア達と別れを告げて 俺とリデアが一緒に、国王の執務室へと向かうのだった リデアの父親である。

アベルが仕事を行っている部屋に着くと そこには、レティナとレティもいたので俺は「父さんも来てたんだな」と言うと。レテ ィナが笑いながら

「ふっふ 私達親子を甘く見て貰っては困るよ。ユウトが何処に向かうにしても。付いて行かないとな」と言うので 俺は「じゃあさ。みんなも一緒に連れて行くよ」と俺が言うと アベ ルとレティナも喜んでいた 俺とリデアとレティナとレディアで、王城の地下にある大図書館に転移をして移動をした俺は そこにいる人達に声を掛けることにした。まずは

「初めまして」と言うと。アネラスさんとアルスラン王子に。アネラスとアルスは驚いていた。それからも。俺は「はじめまし て」「初めまして」と言って回るのである。その途中で。俺のスキルを見たアネルとエアリスとアリサが驚きの声を上げていたが、とりあえず今は 挨拶を優先したかった。俺

「初めまして 俺の名前は勇人と申します」と言うと レティ

「おぉ~お爺ちゃんだ。リディア お祖父ちゃんだ。お久ぶりです。レティとレティアがお世話になっています」と言うので レティが「レティナお姉ちゃん。リディアお祖母ちゃんも、こちらが私のお母さんとお姉ちゃんよ」と言うので リディアが笑顔を見せてレディア達に近づいて レティ

「レティナお母さま。私の娘もお世話になってます」と言うのであった。それから俺はリディア達と共に この世界に来る前の事を話す事にしたので、俺は、自分が、この世界の人間ではない

「異世界の人間であり」というところから話す事になったので。リデアが「お兄ちゃんは 勇者なの」と言うと アネ ラルは、信じられないといった様子だったし。アネルやエルスやアリアや アスティア やアネルも。リネアも アルフレット までもが驚いていた。そして レティも、レティだけは「そう言えば。リディアとゆうくんは。不思議な感じはしてたけど、そういうことなんだね」と言うだけだったので。俺の話を最後まで信じたのは レティとレティだけであった 俺は話を終えると。

俺は話を終え「それでは。俺達は失礼させていただきます」と言って立ち去ろうとすると 俺はレティナから 声をかけられたので「なんでしょうか?」と言うと レティ

「ゆう君。あなたに聞きたいことが有るんだけど」と言われ 俺は

「はい。何でしょう?」と質問に答えようとしたが その時

「ゆう君が、元居た世界に。帰れることってできるの?」と言われ 俺は。その質問の返答に困ってしまった

「えぇと。すみません。それは、分かりかねます」と言うと 俺は、この場にいる全員に謝る事にしたが。その前に、俺は。リディアの両親とリデアの母親の三人に。話しておくことにした 俺は「父さんと母さんには 俺の本当の事を話していなかったから 改めて自己紹介をするけど。俺の名前は、田中勇人。歳も21で大学に通っていたけど。トラックにひかれて、気づいたら、この世界で目を覚ましたのは、2年前の事になる」と言うと 俺の両親が唖然としているのが見えたが、俺が続けて「そして こっちの世界に来たのが この国の王様と王妃様が この世界に来ないかと誘われたから。この国で この世界の人達の為に。何かが出来るようにと思ってこの国にやって来たのが俺がこの世界に来て すぐの頃だった」と話し始めると。

両親は俺の話を聞いていて「それならば 何故。俺がこの世界を救ってみせる と言ったのは嘘偽りの言葉ではなかったのか?」とアベルに言われてしまうと 俺は「最初は俺一人でこの国で生きていくことを思っていた。だけど。レティナのお父さん。俺をこの世界に召喚してくださった。国王様と。俺にこの国で暮らす場所を提供してくれた。そして、俺を養女として育ててくれる。リーリア様。そして俺の大切な妻になるリディア。レティナ。そして。この城の人達と過ごすようになって、俺は この国の人の為に何かがしたいと思うようになっていた」と言うと。

俺は「俺のステータスに表示されている称号欄を見てもらえればわかると思いますが。俺の称号欄に表示されているのは 女神レティーナに授けられた称号ばかりです。だから、女神レティーナに俺の力を使ってくれと言われている。そんな気持ちになっていたのは事実です。だから 俺はこの国が好きだし 国民も好きなんだ」と言うと。レティナは涙ぐんでいた。レティは「おにいちゃん」と言うと リディアはレティを抱き締めていた。そして俺は リデアの両親にも。今までの事を説明した上で「これから 俺の言う事は。リデアとレティナ以外の人達には黙っていて欲しい」と言うことにしてから。俺は、アネランス達のステータスを表示させたのである。そして。俺は この国で生活していくうちに 俺の持っている。

「女神レティ」と、同じ能力がある事を説明するのだが。その時に、俺は「女神レティの能力と、俺の能力が同じ物であるか どうか までは分からない」と付け加えた後に 女神レティのステータスを見せるのだった。それを見て 皆 言葉を失ってしまう。俺は説明を始めると レティスの父親は「そんな力を持っているのか」と言い。母親は「凄い力を、持っていられるのですな」と 驚いていた。俺は「それに、この能力は レティナがくれた物だし」と言うので リディアとレティも うん とうなずくのであった 俺のステータスを見た事で分かったが 皆のレベルは そこまで高くはなかったのだ。だから「皆は、レベルを上げる事が 今後の課題になるかもしれないな」と 俺から言われると アネラスが

「しかし レティス様に教えて頂いているとはいえ 私達が、レティス様のように魔法を使う事が出来るようになるかどうか心配です」と言うの

「そうだね。アネル。君は 魔力量は豊富に持っていたみたいだ。後は 君が、どうすれば 自分の中に眠っている才能を開花させる事ができるかだと思う」と言うと

「そうですね。ユウト様。私の考えが足りませんでした。私もレティシア様に、ご教授願いたいと思っていたところです」と言うと

「ああっ もちろんだよ。アネル」とレティが嬉しそうな表情を浮かべながら。アネルに手を伸ばし

「私は リディアちゃんほどじゃないけど。魔法の使い方を教えられるよ」と言うので。俺も、「レティが 良いと言うなら」と、俺も了承した。すると

「あはははは 僕からも お願いします。僕は、魔道書を読むことくらいしかできないので」と アベルが言ってきた。それから、俺とリデアは。この国で暮らしている間 アベル達。アベル達の子供達を鍛えてやる事にしたのだった。

「リデア 俺は、少しだけ。この国を離れている間に変わっていたことがあるから」と言うと 俺が、レティアを連れて、リデアの生まれ育った村

「リデアが住んでいた。リデアが生まれた村は、既にない」と言うことを 俺のスキルを使って調べた結果を伝えようとした時 リデアに「ゆう君。ゆう君 あのね。私の家に行って見てほしいんだけど」と言うので 俺が「わかったよ。リデア」と言うと リデアとレティナと俺で。俺は、リデアと手を繋いでいる状態でリデアの故郷に向かったのである。

そして俺は、その村を見たときに この村が。この国の何処に位置しているかを考えて 俺は「やっぱり。この村に居たんだね。リディアは、俺の想像していた通りだと思ったよ」と言うと レティナが「そう言えば ゆう君。この前、私が話したことを覚えている?」と聞かれたので レティを先頭にして、リデアと一緒に歩いている中で。俺達は、ある村の前まで来たので。俺は、「あぁ 覚えているぞ。この村にリデアは住んでいたんだよな?」と言うと

「そうだよ。ここは、私の生まれ故郷でもある村だ」という事を言うのであった。それで、俺は、俺の隣にいたリデアの顔を見ていると。

「お兄ちゃん。この場所が懐かしく感じる?」と聞いてきたので 俺が、「そうかもな。俺はリデアの記憶を頼りにこの場所にたどり着いたから。リデアと俺の過ごした思い出の場所だからかな」というのである。それから俺達は 村の中に入り レティと俺は、村人と話をして回ったのである。その時に俺は 俺の事をレティの妹だと思い込んでいる人から、「レティさんのお兄様ですか?」と尋ねられて。俺が「レティがいつも世話になっているようだな。妹が迷惑を掛けてはいないだろうか?」と言うのである。そして 俺の横に居るリデアが、笑顔を見せてはしゃいでいるのを見ながら 俺は、「いいや迷惑を掛けているのは 俺の方だろう」と思っているのだが リデアとレティは、お互いの顔を見合わせて笑っている

「それじゃ リデアの家に行こう」と俺がリデアに話しかけるのであった 俺とリデアとリティナの三人が、俺の住んでいる城に帰ってくるなり。俺の部屋に向かうと 俺のベッドの上で、リディアとアネラが抱き合って眠っていた 俺は アネ ラを起こしてしまわないように、アネ ラを起こすのに躊躇してしまう

「アネラ。起きなさい。アネ ラナ 朝だよ」と 俺は、アネラを起こしにかかるのだったが。アネ ラウが起きる気配が全くなかったので

「アネ ラナ。そろそろ、起きる時間だよ」と言うと

「ふえぇ まだ。もうちょっと」と、言って 俺の腕に抱き着いて離れなかった。そして アネ ラナが起きた時には

「あれっ? ゆうさん。おはよう」と言って、俺が「ああ アネラ。お早う」と言うのだった

「アネリ。起きたか。ゆうとレティは帰ってきたのか?」と俺の後ろから聞こえてきた声がしたので

「はい。パパ様」と、アネラウはレティに向かって挨拶をしていた

「パパ様 レティは?」と俺の方に振り返ってから。「パパ様はレティと何を話し合っていたんですか?」と言うので。俺は「いゃ レティナにね。リデアの実家の場所は、分かるの?」と、俺が言うと アネ ララは、少し寂しそうな顔をしながら

「分かります。私も 一度 この国の様子を見に行きましたし。この国に何か有れば、リディアちゃんに知らせるようにと言われていましたから」と 話してきた

「そうなのか」と、アネ ラウに聞くと

「はい。私とママ様とレティちゃんの三人だけで、この国の人達を見守っていたんです」と答えてくれたので

「そうだったんだな。それじゃ今からでも行けるか?」と

「はい。問題ありません」と言うので俺は、早速レティナに事情を説明して許可を取った後 俺は、レティと共に アネラルを先導役にして、レティの家に行くことにした そして俺達は、レティの家に到着したのだった。レティの家の前には、大きな門があったのだが。その門には錠前は付けられていなかった 俺は「この家の中には。俺がこの世界に来てからは誰も入ったことが無いんだったけ?」と 俺が疑問を口にすると レティナが俺の方を向いて「ゆうくん以外は 私もこの家には一度も入っていないの」と言うのだった レティは俺の後ろに立っているだけだった。その表情は暗く、俯いているのである

「それでは、レティナ。レティのことを頼めるかな。それとリディアとアネラールにも一緒に付いて行ってくれないか」と言うと。レティは、俺の目を見ながら、「私も行く」と言ってきたので。「それじゃ みんな。よろしく頼むよ」と俺は言い残し、レティとリデアの手を引き、俺はリディヤ達の元に戻るのであった 俺達が戻る頃には、リディアもレティス達と一緒に 城へと

「戻って来ていて 城の中庭に皆が集まろうとしている所なので 俺達が 中庭に着くころには既に、全員が そこに揃っていた

「リディア 待たせて悪かった」と 俺は謝ったのだが リディアから「全然待って無いですよ。ゆうくんが、レティア様と、何をされていたのか。気になりません」と言われてしまうのだった そして、俺が、「さて、集まって貰ったわけだが。レティア。レティの家は見つかった。ただ」と言いかけたところで レティアに、「私達が暮らしていた。あの村はもう存在しない」と言われてしまった レティは、その言葉に驚いていた。その話の最中に、リディアから「あの リデア様 その、あの村にレティが住んでいたのに、リディア様とリデアちゃんが知らない理由を聞いても良いでしょうか」と質問をされたので 俺は「実は 俺の持っているアイテムの効果によって リデアが生きていた事は分かったんだけど。リデアが住んでいた場所だけは分からない状態だったんだよ」と、説明するのである。

俺は リデアの村で、村長

「私は レティの母親 名前は」と言いかけると

「あっ!母さんの名前は、確か、カランさん」と 俺が リデアに名前を言わせたくないと思いながら 慌てている間に リデアが名前を教えてしまった リデアは俺の態度が可怪しい事に気づいて

「ゆうちゃん? 私のお母さんの名前を知ってるの」と、俺に対して聞いてくるのだが 俺は答えられなかった。しかしそんな状態にも関わらず、何故か俺が焦っている事にレティ以外の他の者達は不思議そうな顔つきで俺の事を見つめていた。その空気に耐え切れなくなった俺は リディア達に

「リディア 悪いけど。レティ達を連れて先に帰ってくれないか」と言うと

「わかった。先に戻っておくね」と、レティは、リデアを連れて帰っていくのであった 俺は 俺とリディア以外が居なくなり二人っきりになると

「ねえ 優斗 どうしたの?」と、リデアが俺の頬に手を触れてきたので

「リデア 大丈夫だから」と 俺は答えるのである 俺が、リデアの村がある方角を見ても。何も感じる事は無かった そして リディアがレティを連れて戻ってきて、それからしばらくして リデアが「リデアは 私の妹で ゆうくんの彼女です」と言ったのだった。

「なあ レディア。俺と二人で話をしよう」と言うと

「わかりました」と言うので俺はレディアを連れて部屋に戻ったのである 俺とレディアが部屋の中に入ると、ドアの前にリリアナとアルフがいたのだ。そこで「お前達。ここで待機してくれ」と俺はリディアの双子姉妹に伝える

「わかったわ」「はい」と、二人は素直に返事をしたのだった。それで俺は、レディアに、どうしてリデアの妹として、レディアがここに来たのか。何故レティと名乗っているのかを聞き出す為に「なあ リディア」と話し掛けると。

「はい なんですか?」と 微笑みを浮かべ

「リデアにそっくりだ」と言うと。リディアは、嬉しそうな顔をしていた そして「俺の側に来てくれ」と言うと

「はい」と俺の言葉に従い俺に近づき俺に抱きしめられた。

リディアは「はぅ~ゆうくん 温かいです」と幸せそうな顔をしていた 俺は リデアから、双子の妹のレティアについて、レティから 双子の母親の話を聞いていた事を

「リディア リティアに母親に逢わせる為だとは言え お前の村を俺の我ままの為に消してしまい 申し訳ない」と言うと

「いいえ 私は気にしていません。それに村は無くなってはいませんからね」と言われるのだった。俺は、「どういうことだ?」と聞くと

「それはですね。私のスキルを使って貰うために必要だったので 仕方が無かったんです。それにゆうくんなら分かってくれると思っていました」と 言われてしまう

「そうだな。俺の魔法でこの大陸が消えるとか無いからな」と 俺が言うと

「そうですね」と言うのだった 俺は、リディアに、「これから、どうする?」と リディアに問いかけると

「はい。ゆうくんさえ良ければ、私の家に行ってください」とリディアが言った 俺は「そうだな。俺の家に行く前にレティナに許可を取らないと」と言うと。

「そうですね。レティ姉様にお願いしましょう」と言うと リディアは、レティナに連絡を取り。リディアが俺の側から離れると同時に。リデアは「リディア ごめんなさい」と泣きながらリディアに抱きついていたのであった。

俺は リディアから離れて、リディアを抱き

「リディア。レティアとレティに説明してくれるかい?」と、優しくリディアに頼むのだった

「うん」と 小さくうなずき レティナとレティを呼び出すと、まずは、俺の魔法の件で、この大陸の地図から消滅させる事が可能であり。

「もしも、その力が悪用されれば大変な事になる」と説明してくれたので。

レティナが、「レディアちゃん。その力を使う時は、必ずゆうくんに言ってからにしてね」と念押しで言われたのだった。

リディアは

「わかりました」と笑顔で言うので 俺は「ありがとう」とお礼を言い。続けてレティアと話をする事にしたのだった。

レディア

「お父様 私が リデア様をこちらの世界に呼んだのは」

リティア

「ああ、わかって居る」

レディア

「では、やはり リデア様が」と、リデアの方を見ると、リデアはレディアを睨んでいた

「レティ。あなた 何時まで ここにいるの?」とリディアに聞かれたのだった リデアは、「リディアが帰してくれたら、直ぐに帰ります」

「駄目よ。あなたの帰る場所は、ここじゃないでしょう」とリディアに諭されてしまうのだった 俺は、そんなやり取りを眺めてから「さて そろそろ良いか?」と俺がレティに尋ねると。レティが「私に話があるのならば。リデアの前でも構いません」と言うと。リデアが、俺に向かって「ゆうちゃん」と話しかけてきた

「どうしたんだ」と、俺が リデアに聞き返すと

「あのさ もしかして 私達を元いた世界に戻せるの」と聞いてきたのである 俺は

「まだ分からないが。その方法も調べようと思っているんだ」

「それなら 今すぐ 私に 私にゆうちゃんの元いた世界を見せて」と懇願されてしまった

「それじゃ ちょっと行ってくる」と言い俺は転移をする すると、そこには、レティアや、リディアにそっくりな少女が一人立っていたのであった。俺は「誰だ」と思わず声が出てしまい。警戒しながら、一歩 後ず去った すると、その少女は リディア似の少女が出てきて。レティア似の少女が消えてしまったのである 俺が「今のは何だ」と思いレディアに聞こうとするも、リディアが、突然俺の手を握り「ゆうくん。私の側にいてね」と言うのであった。俺は、「わかった」と答え しばらく、その場から動かずに

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勇者様、もう帰れません!— 『“魔王様”と勇者、のんびり異世界スローライフ生活します!』 あずま悠紀 @berute00

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