第7話ドSの脳筋エルフ

どうも斎藤真佑改めシンです

あれから更に数週間脳筋エルフもとい師匠に訓練という名のイジメを受け続けています

いやそれは最初は僕がこの世界で生きていける様に鍛えてくれているんだと師匠も心を鬼にして訓練してくれているんだと思っていましたよ

けど最近わかったんですが師匠は訓練?で僕を攻撃している時いつも凄い笑顔なんです

それでわかった訳ですよアレは真正のドSだと

本当誰でもいいから師匠いやあの脳筋エルフを止めて下さい(切実)

いや、マジです。このままだと○ぬ。○んでしまいます

そんな想いも虚しくまた今日という日が訪れてしまいました

アレ、これって社畜人生より酷くない?

くそっ!もう嫌だ。断固拒否だ。今日こそは言ってやる


 「シン早くしなさい。」


 「ハイ、師匠。すぐに行きます。」


クッ、駄目だ身体が完全にパブロフの犬化してしまっている

もうこのサイクルから抜け出せる気がしない


 「さあ、始めるわよ。」


 「…えっ、いや、師匠ちょっと待って…」


 「○ねーーーーーーーーーーーーーーーー!」


 「なんでいきなり殺す気なんですか?グハァーーーーーーーーーーーーーー………」


そして今日の訓練(イジメ)が開始された


 「…よし、それじゃあ午前の訓練はこれまで。昼食を取ったら午後の訓練を再開するわよ。」


 「…は、い…あり…が…とう…ござ…い…まし…た…」


そう言ってシンは昼食を用意する為に厨房へと歩き出した


 「…どう思うイグニス?」


 「…凄まじいですね。初日はボロボロで動く事すら出来なかったのに今では普通に歩いていますからね…やはり異常ですね。」


 「そうなのよ?毎日力を強くしていっているのにもう大丈夫になってきているのよ?…おそらく後数日で私の全力にも耐えられる様になるはずよ?」


 「!?ま、まさかリアーナ様の全力にですか?そ、それは最早最強クラスなのでは?」


 「ええ、その通りよ。そしてシンはそれよりも更に強くなるわ。…これでやっと私も女になれるわ…永かったわ…本当に…」


 「…おめでとうございますリアーナ様。」


 「…ありがとうイグニス。…ただ問題はシン自身が自分の強さに気が付いていない事なのよね?」


 「…確かに。既に我が攻撃など意味を成さないはずなのに何故な効いたフリをしていますからね。」


 「…あれはフリじゃなくて気持ちの問題ね。実際身体は傷付いていないのに気持ちでは効いたと本人が思い込んでいるからね。…そろそろその辺を理解させた方がいいかも知れないわね。…フフ、楽しみだわ本当に…」


その頃シンはまた得体の知れない寒気を感じて震えていた

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気付いたら怪物のいる世界の山の中だった。アレ?これっていきなり詰んでない? @KL97

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