29. Marchへの応援コメント
連載お疲れさまでした。
毎月のお題をきれいにつないでの結末。
とても綺麗にまとまっていたと思います。
人という存在は一人では生きにくい。
群れを作る方が楽なんだと思います。
その結果、軋轢も引き起こされてしまうのは難しいところですけどね。
そういった哲学的な面も思い起こされる物語でした。
作者からの返信
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
ほとんどプロットもなく、出たとこ勝負だった本作、まとめられているのか心配だったのですが、お言葉をいただきほっとしました。
人は一人では生きていけない。そのくせ群れたら群れたで軋轢がある。難しいところですね。どうせなら調和して生きていければいいのに。
彼らが作る未来は、そういった未来であって欲しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
フラスコの外への応援コメント
※逆光の樹影、ガラスのリノウの章のみを読んでのコメントです
大変私好みの世界観でした。崩壊後の世界、断片しか知らぬ子どもたち、人間とそれ以外、自分たち以外の何かとの邂逅。天蓋を支えていた白い樹とガラスに覆われた再現施設、そして人間らしさの希薄なリノウ。前後章を読んでいないため第一印象に惹かれたエカの素性が分からないのが残念ですが、恐らく人間ではない側のようで。リオとアリィの純粋無垢さに対比して描かれるリノウの知識や大人びた応対は彼に「頼りたい」と思わせるのに、彼は彼で“フラスコの中の小人”。なるほど私の見た章では「完璧な大人」「できた人間」が一人もいなかったのですね。では、“先生”が……? と考察も進んでしまいます。最後のエピソードで見上げていた白い樹を見つけてナイフを当てるシーンは印象的でした。その欠片粉は手の中に収まるものになり、過ぎたものになり、リノウの儚い想像(過去の現実/知識)から、リオとアリィとエカのいる強かな現実/現在でまさに残骸に還ったようで。素敵です。
何より驚いたのが、各月のタイトルをそのまま章にしている点です。崩壊後の世界、兄妹という設定は一貫しているはず。私のタイトルは(たまたまなのか私がSF寄りだからなのか)この世界観と相性がよさそうに見えましたが、はてさて他のタイトルは一体どんな風に扱われているのでしょう。
大変遅くなり申し訳ありません。この度は自主企画にご参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
企画から随分と時間が経ってしまっているのに……感無量です。
何気ない一場面をそのように感じていただけるのは、意図しなかったこととはいえ、大変嬉しいことです。
同題異話の特性上、話の構成は即興的になってしまうのですが、それだけに書きごたえのある作品となっております。
こちらこそ美しいタイトルをありがとうございました。
29. Marchへの応援コメント
完結おめでとうございます。
回を追うたびに驚きや新しい発見があり、三人が旅するこの世界についていろいろと考えさせられました。
人は孤独の中では視野が狭くなり、行動の選択肢も殆ど無くなってしまう。
「世界に人間は自分達だけじゃない」
と知ってもらうという、これからの三人の旅は、世界の各地にいるアリィ達も含めた『人間』の行動の選択肢を増やすためのもの。
これからの未来に繋がる旅なのだな、と思いました。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
コメント及び評価をありがとうございます。
毎度土壇場で書いていた物語でしたが、どうにか繋げることができました。
「自分は一人ではない」と知ることはたぶん大きなことなのだと思います。
リオもアリィもエカも、三人とも旅を通してそのことを実感したからこそ、こうして新たな旅に出ることになりました。
その先にある新しい人間の世界がどうなるか、思いを馳せていただけたらと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。