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2022年12月31日 22:51
※逆光の樹影、ガラスのリノウの章のみを読んでのコメントです 大変私好みの世界観でした。崩壊後の世界、断片しか知らぬ子どもたち、人間とそれ以外、自分たち以外の何かとの邂逅。天蓋を支えていた白い樹とガラスに覆われた再現施設、そして人間らしさの希薄なリノウ。前後章を読んでいないため第一印象に惹かれたエカの素性が分からないのが残念ですが、恐らく人間ではない側のようで。リオとアリィの純粋無垢さに対比して描かれるリノウの知識や大人びた応対は彼に「頼りたい」と思わせるのに、彼は彼で“フラスコの中の小人”。なるほど私の見た章では「完璧な大人」「できた人間」が一人もいなかったのですね。では、“先生”が……? と考察も進んでしまいます。最後のエピソードで見上げていた白い樹を見つけてナイフを当てるシーンは印象的でした。その欠片粉は手の中に収まるものになり、過ぎたものになり、リノウの儚い想像(過去の現実/知識)から、リオとアリィとエカのいる強かな現実/現在でまさに残骸に還ったようで。素敵です。 何より驚いたのが、各月のタイトルをそのまま章にしている点です。崩壊後の世界、兄妹という設定は一貫しているはず。私のタイトルは(たまたまなのか私がSF寄りだからなのか)この世界観と相性がよさそうに見えましたが、はてさて他のタイトルは一体どんな風に扱われているのでしょう。 大変遅くなり申し訳ありません。この度は自主企画にご参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。企画から随分と時間が経ってしまっているのに……感無量です。何気ない一場面をそのように感じていただけるのは、意図しなかったこととはいえ、大変嬉しいことです。同題異話の特性上、話の構成は即興的になってしまうのですが、それだけに書きごたえのある作品となっております。こちらこそ美しいタイトルをありがとうございました。
2022年8月2日 20:55
外に出るべきか、留まるべきか。そう簡単に答えの出る問題では無いですね。結局、本人が決めるしかないことですし。
いつもありがとうございます。現状に満足するか、それとも新しい環境を追い求めるか。結局それは本人の問題なのですよね。責任を取るのが自分である以上、自分で答えを見つけなければいけない。人生は、悩ましい問題ばかりです。お読みいただきありがとうございました。
※逆光の樹影、ガラスのリノウの章のみを読んでのコメントです
大変私好みの世界観でした。崩壊後の世界、断片しか知らぬ子どもたち、人間とそれ以外、自分たち以外の何かとの邂逅。天蓋を支えていた白い樹とガラスに覆われた再現施設、そして人間らしさの希薄なリノウ。前後章を読んでいないため第一印象に惹かれたエカの素性が分からないのが残念ですが、恐らく人間ではない側のようで。リオとアリィの純粋無垢さに対比して描かれるリノウの知識や大人びた応対は彼に「頼りたい」と思わせるのに、彼は彼で“フラスコの中の小人”。なるほど私の見た章では「完璧な大人」「できた人間」が一人もいなかったのですね。では、“先生”が……? と考察も進んでしまいます。最後のエピソードで見上げていた白い樹を見つけてナイフを当てるシーンは印象的でした。その欠片粉は手の中に収まるものになり、過ぎたものになり、リノウの儚い想像(過去の現実/知識)から、リオとアリィとエカのいる強かな現実/現在でまさに残骸に還ったようで。素敵です。
何より驚いたのが、各月のタイトルをそのまま章にしている点です。崩壊後の世界、兄妹という設定は一貫しているはず。私のタイトルは(たまたまなのか私がSF寄りだからなのか)この世界観と相性がよさそうに見えましたが、はてさて他のタイトルは一体どんな風に扱われているのでしょう。
大変遅くなり申し訳ありません。この度は自主企画にご参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
企画から随分と時間が経ってしまっているのに……感無量です。
何気ない一場面をそのように感じていただけるのは、意図しなかったこととはいえ、大変嬉しいことです。
同題異話の特性上、話の構成は即興的になってしまうのですが、それだけに書きごたえのある作品となっております。
こちらこそ美しいタイトルをありがとうございました。