ランプ置き
『ランプ置き』
「“ランプ置き”を知っているかい? ダンジョンの中にほんのり
商人は
「見たことはある」
「うちの
「ランプを置いて回るのか?」
「そうさぁ。何でも一番初めにダンジョンを歩く探検家について行ってポツポツと安全な場所に置いて行くんだと」
「地味な仕事だ」
「仕事なんてみんなそうじゃないかい? あんたも……」
商人は
「あまり金稼ぎに
「ただの金欠だ」
「いやぁいやぁ、
男は先ほど己が包帯を巻いた右足を辛そうにさする商人をちらりと見やり器を傾けた。
「一人飯がつまらんだけだ」
「本当に、お前さんはよぉ」
商人はここでよいと
「
冒険者は小さくなる背を見送って
男はランプの前で
「今度ランプ置きの仕事を手伝ってみるか」
冒険者は薄っすら笑ってダンジョンの扉を
【掌編集】王の庭 ふろたん/月海 香 @Furotan
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