カクヨムに登録して1周年記念。

 まだ一年しか経っていません。もっと経っているような気がしていましたが、一歳です。おめでとうカクヨムの秋乃晃。プロフィールページ行くと〝何年何月何日に登録〟という記述があるので、自作品を応援されたり星を贈られたりした人のページを見に行った時に確認しています。ながーくやっていらっしゃる方もいれば、最近登録された方もいらっしゃる。


 今回はカクヨムユーザーとしての秋乃晃のこれまでを振り返りつつこれからどうしていきたいかを考えていきます。決意表明のようなものです。もし来年もカクヨムが存続していて、まだ秋乃晃が秋乃晃として活動していたら、この文章を読んで反省できるように書き残しています。公開しておくのは、この一年間で秋乃晃と仲良くなってくれたもしくは興味を持ってくれた人の記憶の片隅に残っていたら嬉しいからです。人間、肉体の死の他に二度目の死として「みんなから忘れられること」っていうのがありますしね。


 はじめに。

 どうしてカクヨムに登録したのかについてですが、人生の節目にして『自分に内在するキャラクターたちをインターネット上に残しておきたかったから』というのがあります。自分自身はそこまで有名になりたくなくて――No one knowな存在でよくて――十年以上、自分と共に歩んできたキャラクターたちは。キャラクターたちを有名にするためには自分の脳内から外に出してあげないといけない。それで、自分はイラストや絵が苦手で、決して上手いわけではないけれど小説という形でしか表現できそうにないから、小説投稿サイトに登録したわけです。他にもサイトがある中でカクヨムを選んだのは、当時KADOKAWAグループに知り合いがいたからですね。


 登録してすぐは自信満々で「まあ載せておけば誰かしら読みにきてくれるやろ」ぐらいのスタンスでいましたが、しばらくはPVがつかない日々がありました。ツイッターで宣伝してみたり、友人に頼んでみたり。書いた直後は「自分めっちゃ面白い話書いてるじゃーん」って思ってしまうタイプなもので。なんで読まれないんだろうなみたいな悩みを抱えていましたね。公開したら読んでもらえるみたいな甘っちょろい場所ではなかったってワケ。


 いろんな方々の作品を読むようにもなりました。自分は自分の作品が一番面白いと信じて疑わなかったのですが、文章力だとか構成力だとか、1話における文字数だとか読みやすさ(空白行、ルビなど)だとかを、他の作品から学んでいきました。みんな面白い。人って人によって育ってきた環境や考え方が違うわけじゃあないですか。これまで触れてきた作品も違うし、そこから読み取った情報も違ってくる。自分とは違う価値観やものの捉え方、ひとつの物事の表現に対しての語彙量を目の当たりにして、自分の作品って「まだまだ伸び代があるな」と感じました。


 パーフェクトシリーズ(※パーフェクト・ワン〜あのときのリテイカー〜パーフェクト・プラン〜パーフェクト・エディションまでの一連の作品陣をまとめた呼称)は、十年来ずっと温め続けていた物語をようやくアウトプットして完結させた形になります。書いた直後は「最高傑作をこの世に送り出してしまったのだわ」と思い込んでいましたが、他の作品を読んで皆様の良いところを摂取した今は「バージョンアップした作品を書けるんじゃあないか」と考えが変わりました。そりゃあカクヨムコン7もダメだべ。気付けたのは、カクヨムで出会った皆様のおかげです。


 ここからは月毎に振り返っていきます。

 思い出せる範囲で。


 8月

 別のところで公開していた『#1 / 100 (+1)』を引っ提げて参戦。各話タイトルはお気に入り。PUBGの二次創作というていで書いていたものなので、こちらに載せる際にPUBGっぽい表現を削って書き換えるなどはしました。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700426699361008


 パフェワンこと『パーフェクト・ワン!』と交互に公開していました。パフェワンはそもそもがpixivで公開していたものですが、加筆修正しているので過去のバージョンは見つけても見なかったことにしてください。周りに合わせるために長々しいタイトルを考えましたが、いまだに慣れない自分がいる。この際だからと思って消しました。パフェワンの各話タイトルはリアル友人のしろたさんが考えたものです。めっちゃいい。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700426740794877



 9月

 秋月千夏が主人公な『あのときのリテイカー』の始まり。パフェワンを書いている途中から外伝(パーフェクトシリーズの黒幕側のストーリーとしての)リテイカーとパフェワンの続きとしてのパフェプラこと『パーフェクト・プラン』は同時にプロットを作成していました。公開順はリテイカーが先になったけど。こちらの各話タイトルはパフェワンの各話タイトルを見てそれっぽく自分が考えたもの。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700426698505639


 10月

 今でもたまにエピソードが追加される短編集の『あのときのショートショート』が設置されました。永遠に連載中のままです。あのショーと略しています。伊代さんなんかはこっちの方が出番多い。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700428140521118


 11月

 リテイカーが終わり、1日から『パーフェクト・プラン』がスタートしています。パフェワンの完結済のステータスを連載中に戻して続きからにするのか、それとも新しく話として独立させるのかで当時は悩みに悩み抜いて後者を選んだわけなんですが、前者の方がよかった気はしなくもなく。パフェプラまでの自分って、なんか「とにかく話数が多いととっつきにくいんじゃないか」っていう偏見があって、全13話とか14話ぐらいの、〝アニメのワンクール分〟への意識が強かったんですよね。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700428101228537


 12月

 カクヨムコンがスタート。短編の『居場所を(以下略』と『かつて青く、いまとなってはさびついた宇宙船に』を書きました。『居場所を(以下略』のほうは『5分で読書』コンテストにも応募しています。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927859487128926


 雰囲気と世界観は気に入っているので『かつて青く、いまとなってはさびついた宇宙船に』はコンテスト用に再公開しました。オチを加筆修正しています。


 https://kakuyomu.jp/works/16816927859366001223


 あと、パーフェクトシリーズの補足資料としてちょっとBL風味な中編を載せました。好きな人は好きなはず。多分。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700429385948437


 1月

 あけまして令和4年になりました。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700429261224828

『パーフェクト・エディション』が連載開始です。


 https://kakuyomu.jp/users/EM_Akino/news/16816927860394531793

 パーフェクションの目論見はこんな感じです。ちゃんと書き残していてえらい。パーフェクトシリーズに関しては、思い入れの強さがTGXやZSGとは段違いにあって(もちろんTGXやZSGもとっても大事な作品ではあるのですが)今後新人賞用に改稿していきたい作品です。


 2月

 https://kakuyomu.jp/user_events/16816927860826368666

 こちらの自主企画から、参加された作品を読んでみての

 https://kakuyomu.jp/users/EM_Akino/news/16816927860929020584

 という近況ノートを書いて、作者同士のつながりを求めにいく姿勢を見せています。つながりっていうと聞こえが悪いな。書くばっかりではなく読むのほうをやっていこうとしていますね。


 現在(2022年8月16日)代表作に設定されている『TGX・ポンコツ賢者 でも、世界〝は〟救えますか?』が始まったのはこの月です。メディアワークス文庫さんのコンテストに参加するため、女性主人公でファンタジーな作品を始めましたよ。結果は一次選考にも残れなかったのですが、TGXを書き始めたおかげでさらに付き合いの幅が広がりましたし、パーフェクトシリーズの世界観に固執しすぎない新たな世界へと一歩踏み出せたので、自分の中ではものすんごく価値のある作品となりました。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860504240061


 さらに、こちらのTGXはカクヨムの秋乃晃☆100を達成しました! みなさまありがとうございます! 3桁嬉しいですね! それだけたくさんの人にカイリちゃんというキャラクターが愛されたことでもある、と自分は解釈します。


 完結済にはなっていますが、今後マイナーアップデートしつつのSeason3以降の構想もあります。乞うご期待。


 3月

 KAC2022に参加しました。お題がトリッキー(特に焼き鳥とか88歳とか)なものもあって、後から読み返すと「そこまで面白くないな……」と自分でも納得いかない作品が多いので、パーフェクトシリーズに関連している第六感テーマの時の『ピリオドの本来のお仕事』のみ公開となっています。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927861453672462


 4月

 TGXの外伝という位置付けで『Zero-Sum Game supported by TGX』がスタートです。SeasonXのほうはちゃんと外伝の顔をしていますが、SeasonYはたまに外伝ってことを忘れているというかむしろ独立した別作品なのではという様相。現在も連載中です。もしよかったら読みにきてください。パーフェクトシリーズやTGXの反省を活かして、自分の思うように好き勝手に書いています。ひょっとしたら100話超えてしまうやもしれない。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927862215689324


 何コモを思い立ったら吉日とばかりに始めたんですが共著者が続きを書いてくれません。ネタとしては面白いはずなのに。頼むよー。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927862600557696


 5月

 自主企画の性癖小説選手権に参加しました。『伊代さんは、俺の母親になってくれるかもしれない』という怪文書です。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927863185191285


 あまりにも怪文書なのであとから解説を書きました。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927862683849806/episodes/16817139556959543478


『5分で読書』短編小説コンテストに参加するために『神のMany Manny』という作品を書いています。普段の自分があまり書かないようなテイストにしつつ、短編なのでその話の中で起承転結を考えて、小学校高学年から中学生をターゲットにした物語を意識しました。

 https://kakuyomu.jp/works/16817139554957726626


 6月

 ZSGを平日毎日更新していました。コンスタントに2000〜3000文字を生産しています。文章ばっかり書いていてお金が入ってくるような仕事をしているわけではないので、日々の暮らしの合間に2時間ぐらい集中する時間を設けて書いていましたね。生活との両立。ZSG、みんなに読んでほしい。特にSeasonXとSeasonYの切り替わりである第25話と第26話の部分。Xで読んできた内容が積み重なってから、過去編のYってところ。ここを読んで感想をもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです。いつでもください。


 7月

 自主企画のこむら川朗読小説大賞に参加しました。

 一作目が『トキシックレコード』

 https://kakuyomu.jp/works/16817139556483704969

 二作目が『先祖の祟りで死ぬまでロン毛「かみきりたい」』

 https://kakuyomu.jp/works/16817139557030762941


 あくまで〝朗読〟小説大賞なので、読んでいただけるなら読んでいただきたいし読んでいただけるとしたら読みやすい文章にしたいと思って適宜自分でも朗読してみながら加筆修正しています。こちらの解説は


https://kakuyomu.jp/works/16816927862683849806/episodes/16817139557278578981


ここにあります。読んでな。


 で、これからなんですけど、なんだかんだ言ってパーフェクトシリーズの世界観を完全にポイ捨てできないので、コンテスト向けにリテイクしていきたいと思っています。同時に別々の世界観の話を書いていけない不器用な人間なもので、ZSGの更新は滞ってしまいますが、その間に最新話まで追いついていただけたら嬉しいです。まったく更新しないのはアレなので、特別編を毎週水曜に投げ込みますので読んでくれよな。

 カクヨムで開催されている各種コンテストにはこれからもできる限り参加していきたいです。人生は一度きりなので、自ら可能性を狭めるのではなく、下手な鉄砲も数打てば当たるではありませんが、チャレンジしていきたいところ。


 最後に。

 これまで秋乃晃を応援してくださった皆様、そして、この文章を一番下まで読んでくださった皆様に――中にはスクロールだけした方もいらっしゃるかもわかりませんが、この行だけは読んでいってください。〆の挨拶なので――感謝の気持ちを伝えておきます。ありがとうございました。皆様の応援のおかげでモチベーションを保って、この一年間書き続けることができました。応援がなければ完結まで書き切れないような意志薄弱さ、あります。でも、自分が書かなければ続きを書いてくれる人はいないんですよね。カクヨムに登録した目的である『自分に内在するキャラクターたちをインターネット上に残しておきたい』を忘れずに、これからも活動していきます。

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