第4話 一歩を踏み出す

 小林がイラストの話をしてくれたから、私も小説のことを話してみようかな。

自分の小説を少しでも読んでほしくなった。和元なら絶対に嫌なこと言わないだろうし、受け入れてくれそうだ。


「私も今……ていうか、小6くらいから二次創作書いててさ」


 私が投稿しているサイトをスマホで開く。ちなみに小説占いツクールで書いている。高校3年生くらいだから、1年前だ。鬼滅の刃の男主小説を書き始めたことでかなり人気度が増したんじゃないかな(個人的な見解)。


「フォローしてくれてる人が90人くらいいてね」

「えっ!? 南波、凄いじゃん」

「んー小林にもちょっとだけ読んでほしい!」


 少しエッチな部分とかいれてたら恥ずかしいから、そこだけ読まれないように読ませた。


「おおおお」

「ど、どう?」

「凄いっす! もっと広めてみたら? Twitterの使い方教えるからやってみようよ!」


 少し躊躇した。でも、やってみなければ何も始まらない。だから小林の言う通り、Twitterを始めてみた。

 もともと大学のアカウントと乃木坂のファンアカウントしか作ってなかったから、そこに追加して小説用アカウントを作成した。


「そしたら、小説サイトのURLを貼って、自己紹介文書いて」


 プロフィールに記入して、とりあえずここで手を止めた。


「私、自作小説の紹介をツイートしたい。まだどこに投稿するか考えてないから、投稿サイトを決めたら始めるよ!」

「うんうん。南波は行動力があるから大丈夫さ!」


 家に帰ってから、パソコンのファイルに保存していた自作小説を適当に眺めた。

 こんなので大丈夫か、やっぱり不安だった。

 でもやるしかない。

 小林が応援してくれた。集客の仕方も教えてくれた。励ましてくれた。


「……よしっ、カクヨムに投稿するか」


 迷っていてもしかたない。とりあえずやってみないと結果はわからない。先のことは心配しないで、行動することが大切なんだ。

 私の唯一の長所は行動力なんだから、活かしていかないと自分には何も残らなくなるぞ!


 そして私はカクヨムで投稿を始めた。

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