パンク
結騎 了
#365日ショートショート 110
タイヤが破損し走れなくなった車は、ついにその場で動きを止めた。つい先ほどまで攻撃的なロックミュージックを機嫌よく口ずさんでいた運転手は、突然のアクシデントに悪態をつく。ちっ、なんということだ。しかし、ふと周囲を見渡すと……。ここは交差点のど真ん中。四方八方で渋滞が起きていた。すでに車道には入りきれず、車が歩道まではみ出している。全てのクラクションはけたたましく自分を向いていた。おやっ、このムード、悪くないかもしれない。運転手は密かに口角を上げ、シャツにプリントされた髑髏を撫でた。
パンク 結騎 了 @slinky_dog_s11
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます