第12話 シズクのミッション・コンソール、なのか?
「そんなわけで、かれこれ7年もうだつの上がらない生活をしてたんだな。
で、ここ最近突然レベルが上がり始めてくれて。
スキルもなんだかんだ覚え始めてさ。
おかげでD級挑戦も狙える感じになってきたわけよ。
ははっ!遅過ぎだってーの。いやー俺も7年かかるとは思ってなかったよ!
シズクは何年目だ?年も若いし、実はかなりスピード出世組だったりするのか?」
人の身の上を聞くなら、まずは自分から。
精一杯の気さくさを演じながら、俺は自分の来歴を話していた。
つっても、流石にステータス・コンソールのことは説明しきれないんで適当にぼかしつつ、孤児院の出身ってこととか冒険者としてサクセスして孤児院に寄付したいこととか、まあちょっと自分にとっていい風に盛りつつだけど話してみた。
シズクも特に表情でリアクション返してくれない人だから、それに対してどんな感想を持っているのかわからないけど。
そろそろこの子のことも聞きたいなとか思ってきたあたりで。
「……私が冒険者になったのは、"人間"になるため」
唐突なタイミングでシズクが語りだす。
「人間ってのは、人種って話じゃないよな?獣人から人間に変わるとか、そういうことじゃなくて」
「……もちろん。私には戸籍がない。
……マサキのように戸籍をもって遺棄された子とは違う。物心ついた時からスラム街で育った、この都市にとっては"存在しない人間"。シズクという名前も、スラムのチームのボスに適当に与えられたもの。
……スラムを抜けて”人間”として生きるためには、冒険者として活動が認められる必要がある。私が試験に挑戦しているのは、そのため」
思った以上に重い背景が出てきたが、まあそういう人間も冒険者には結構多い。
「やっぱり戸籍がないと苦しいもんか。
いや……、無神経な言い方だったらすまん」
「……構わない。私の場合は喘息の発作を抱えている分、不便が多い。
……発作止めの薬が無ければ活動ができないけど、正規の薬は高い。少し前までは仮戸籍のE級冒険者も市民皆保険の対象に含まれていたから、制限付きとはいえ補助を受けることができた。
……でも今の市長が『小さな行政』政策を掲げて、真っ先に削減されたのが低級冒険者への社会福祉の打ち切りだった。
……10割負担で薬を買い続けるのは、私の経済力では難しい。補助がなくなったのに、税金は変わることなく取られているからなおさら厳しい。
……今は副作用を覚悟で、粗悪な非正規品を使っている。どんどん体調が悪くなっている自覚はある。だから、早く昇級して戸籍と経済力を得なければ生きていけない」
切実だった。
胸を穿つほどに。
「気持ちはわかるが……なにかやりようはないものなのか?
回復魔術も使えるし、それにシズクはなんというか、特別な幸運に守られているようにも見える。
そのあたりをうまく利用して、生活して行く方法もありそうなもんだが」
「……私はこれまでその力を使って、この貧弱な体でなんとか生きながらえてきた。
抗争の絶えないスラムでは回復魔術の力を重宝されて、寝床と食料を与えられた。
4年前に冒険者になってからも、回復魔術を目当てにパーティに参加させてくれる人達はいた。
……でも、長くは続かなかった。
私は動きが遅い。体力も続かない。
喘息の発作で、必要な時に回復ができないことも多い。弓での援護も安定しない。
……回復魔術だけじゃなくて、私には特別な幸運が備わっていることも後から気が付いた。
スラムの時代はチームの縄張りにカモが通ることが多く、冒険者活動でも異常にドロップに恵まれている。
もっとも、それが私の手柄という証明ができない。アガリのほとんどは周囲に取られてしまう。
……前に組んでいたパーティも、初めは優しかったけど、段々と私を煙たがるようになった。
私がいることでの回復薬の節約効果と、私の同行に伴う収益性の低下。いつもこれを天秤にかけられ、ギリギリのところでパーティ在籍を許されていた。
しかし私以外の全員がD級に昇格したこと、私以外の全員にレアドロップの指輪が行き渡ったこと、社会保障の打ち切り。
これらが同時に起きたのがきっかけで、私はパーティから放り出された。
彼らが求めていたのは私がもたらすものであって、私という"人間"自体を受け入れてくれたわけではなかった」
たどたどしく、しかし情念の籠った口調で。
シズクは滔々と語る。
「……悔しかった。悲しかった。寂しかった。
でも、彼らが悪いわけではない。慈善事業で戦えるわけがないのだから。
私が弱いのが悪い。
弱くても、悪くても、それでも生きていかなければならない。それが、とても心細い。
……それから数か月、自分なりにソロ活動を頑張ってみた。
でも、金銭的にも体力的にも限界が訪れた。
苦境を脱するには、昇級するしかない。
D級になれば、収入が上がる。D級の肩書があれば、拾ってくれるパーティも増える。
少しは薬の品質を上げられて、寿命を延ばすことができる。
……どうにかしてC級まで上がることができれば、市民権が手に入る。
社会保障も受けられるし、収入も上がる。正規品の薬をまた飲むことができる。
戸籍ももらえる。不動産だって買う権利が得られる。自分の生活を、人生を作ることができる。
……"人間"になれる。周囲に、社会に、"人間"として扱ってもらえる。
私は、そのために生きている。
そのために、すぐにでもD級に昇格する必要がある。……正直、もうあまり猶予はない」
シズクの言葉を、俺はただ黙って聞いていた。
身につまされる話だった。
彼女が慰めを求めていないことは明らかだった。
彼女が求めているのは、言葉ではなく救い。
それも曖昧な親切さなどではなく、具体的な問題解決なのだから。
「冒険者の生活が一番変化するのは、E級からD級昇格する時だって言うな」
だから俺は、あえて金の話をした。
彼女が、いや俺もだが、今一番切実に必要としているものだから。
「E級下位の年収が2-300万円で、E級上位で500万行かないくらいが一般的かな。
これがD級になると、その時点で600万強でスタートになる。D級上位で800行くか行かないか。
まあ時々D級なのに死ぬほど働いて1000の大台に乗せるやつもいるけど、例外だな。
C級になると1000に乗せる奴も珍しくなくなるけど……まあそっから先はあんまり生活変わらないっていうし。
とにかくD級になれば、一気に救われるんだよ。
命懸けってトコは普通の仕事と違うけど、それ以外の面じゃ世間の連中と同等以上の生活ができる。
薬もきっといいものが買える。身体のことを優先した生活だって、きっとできる。
……勝とうぜ、シズク。
勝って、生き残って、成り上がろうぜ。
世間の連中に、俺らのことをゴミだと思ってる連中に、見せつけてやろう。俺達だって、生きてるんだってことを」
俺もシズクも、具体的な話はしていない。
どんな状況で、誰に、どんな目にあわされたのか。その時どんな思いをしたのか。そんなことは話していない。
お互い、人に言えない思いをしてきたことは間違いない。
相手の気持ちは自分で勝手に想像するしかないが、それでもさっきまでとは違う空気が2人の間を流れていた。
2人で勝とう。
俺だけでも、シズクだけでもなく。
残る試験はあと一つ。
十分な休息で体力を全快させた俺たちは、5部屋目の扉に手をかけた。
―――
「予定通りだ!行くぞシズク!」
「……シールド」
5部屋目にいたのは想像通りというべきか、2匹のゴブリンキングだった。
不潔で粗悪な品ながらも、剣、盾、鎧、兜で武装した大型のゴブリン達。
強力な身体能力に加えて一応の剣術を使う。
1匹ならば互角以上に戦う自信はあるが、2匹同時となると……。
「うおおおっ!!」
咆哮を上げて突進する。
作戦は、とにかくシズクと距離のある位置で俺が2匹を同時に相手取ること。
シズクを背負って戦うにしても、4部屋目の雑魚相手ならばともかくこいつら相手に完全に抜かせないのは難しい。
だから距離。シズクにも、脚を使って敵とは一定以上の距離を保つよう言い含めてある。
ヒュン!
シズクの放つ、援護の射撃。
最悪俺に誤射してもいいから、積極的に撃ちまくるよう打ち合わせている。
俺一人で2匹同時に抑えるのは厳しいので、どうしたって牽制は必要。
シズクの小さな弓でシールド越しに深手を負うリスクは小さいし、敵にクリティカルヒットが入れば大儲けだ。
彼女の幸運が本物なら、賭けてみる価値はあるだろう。
最悪、俺のダメージは回復魔術でどうにでもなる。
1発目、2発目は例の如く大外れ。
構わない。想定の内だ。
3発目を放つ前に、俺が斬撃の間合いに入る。
「うおおおおおおっ!!!」
渾身の一撃が左のキング―――キングAと呼ぶことにしよう、の盾で受け止められる。
研ぎ澄まされた刃は青銅製の盾に深い切り込みを入れるが、切断するには至らない。
むしろそのせいで、刀を引き戻すのに少し手間取る。
その隙をついて、もう1匹のキング―――キングBが斬りかかってくる。
「ふっ!」
きわどいタイミングで飛び退く。
あちらも連携してきたか。
体勢を直したキングAが攻め込んでくる。
ダン!
カウンターになるタイミングで、足の踏み込みだけを入れる。
これはフェイントだ。
一対一なら有効打を入れてやれるタイミングだが、この状況で切り込んでしまったらキングBにやられるからな。
キングAは斬られると思ってその場に一瞬静止。キングBは攻撃のチャンスと思い込んで無造作に突っ込んでくる。
ここだ。このチャンスを作るためのフェイントだ。
シズクの3発目の射撃がまたも大外しするのを無視して、キングBに斬りかかる。
上段を斬るフェイントを入れ、盾が上に上がったところで、右脛を斬り付ける。
「ギギャっ!」
一番奪いたいのは機動力だ。
隙を突かれて抜かれたキングがシズクを襲うのが最悪のシナリオ。
2匹とも俺の前から絶対離さないぜ。
「ギっ!」
キングAが刃こぼれだらけの剣で斬りかかってくる。
大丈夫。怖くない。
キングBとも距離を取る動作でバックステップを入れる。これで躱せるはずだったが……。
「んなっ!?」
キングAの斬撃の軌道が空中で変化する。
俺の動きが読まれていたのか!?
俺の頭部が逃げた先に向かって、剣先が鋭く滑り込んでくる。
ギン!
何とか刀で受け止める。
この攻撃は防げた。しかし。
「ギギャアっ!」
当然キングBが一気呵成に攻めてくる。
キングAとの鍔迫り合い。下手に動くとキングAに深く斬られる。
まずい、と思ったその時。
ヒュン!
シズクの放った矢が、キングBの頭部に向かう軌道で飛来する。
ガっ!
キングBは盾でそれを受け止める―――が、受ける角度が垂直過ぎたのか。
シズクの小さな矢が見事に盾を貫通した。それどころか、盾を持っている左手を貫いたのか、思わず盾を取り落とす。
よし、ここだ!
「ホっ!」
足捌きを利用して、鍔迫り合い状態のキングAの左側に回り込む。
これで、俺、キングA、キングBが一直線の立ち位置。一度に相手にするのが1匹でよい状態だ。
加えてキングBはダメージを受けて、僅かに硬直することが期待できる。
「……ラァっ!」
俺の刀に意識が集中していたキングAに対し、俺は蹴りを叩き込む。
三日月蹴り。前蹴りと回し蹴りの中間軌道で、左斜め下から肝臓を蹴り上げる技が炸裂。
体術スキルの賜物だ。
カハぁっ……と呼吸を漏らしながらキングAが片膝を付く。
よし、ここでトドメを……と焦ったのが不味かったのか。
キングBが予想以上の速さで突進してくる。
ギィン!
ゴブリンの錆び切った剣を刀で受け止め、再度鍔迫り合いの状態となる。
ちっ、仕切り直しか。
そう思ったその瞬間。
ニィ。
キングBの口元が嫌らしく歪んだ。
『ゴブリンの魔剣には気を付けろよ』
D級昇格試験に臨む後輩たちに、俺自身が何度も伝えてきた指導を思い出す。
自分の目で目撃したことはない。
だが、低級冒険者に伝聞される、最悪の不運。
ゴブリン、特にゴブリンキングのごく一部の個体が持つ、ゴブリンの魔剣が持つ特性。
剣を、そしてその持ち主を犠牲にして放つ必殺技。
ゴブリン達に伝わる粗悪な魔剣に魔力を暴走・爆発させ、自分もろとも相手を爆殺する禁忌の剣技。
通称——
「——ファイナルストライクかっ!」
ボォンっ!!!
一瞬の爆音に鼓膜が爆ぜ、視界が白く消失する。
後方に激しく吹き飛ばされ、床に何回転も打ち付けられる。
防御も回避も不可能だった。
「マサキっ!!!」
視界の遠くで、最後っ屁を放ったキングBの脳天をシズクの矢が貫くのが見えた。
しかし全身の感覚がない。
腕は、脚は、つながっているか?
両掌を開け閉めする。辛うじて運動神経が機能していることを確かめた。
立てる——か?
身体が重い。膝が利かない。顔が、首が、激しく灼けついている。
呼吸が細い。動けない。正直、戦闘不能だ。
取り残されたキングAがしばし逡巡し、シズクに向かって走り出す。
不味い!逃げろ、シズク!
しかし、シズクは逃げることなくキングAに向かって射撃を放つ。
ここでクリティカルヒットが発生する奇跡が起きれば万々歳だが、現実は非情。矢はまるで見当はずれの方向に飛ぶ。
時間がない。俺は全速力でシズクの元へと走り出す。
位置的にキングのほうがシズクに近いが、キングより俺のほうが脚が速い。
タイミングは際どい。
一歩先にシズクの元にたどり着いたキングが、シズクに向かって剣を振りかざす。
「逃げろ、シズク!」
しかしシズクは瞑目して神経を集中させ、逃げようとしない。
また喘息の発作でも出たのか!?
キングの剣が、無情にもシズクの細い体を斜めに切り裂く。
「……っ!」
声にならない悲鳴を上げつつも、シズクは倒れることなく踏みとどまる。
……耐えてくれたのか!?
しかし当然キングは再度剣戟を放とうとする。
ダメだ。あのダメージでは、さっき以上に避けられない。
ここでキングの真後ろにたどり着いた俺には、選択肢があった。
いまキングを後ろから切り殺せば、タイミング的にシズクは殺されるだろうが、俺は勝てる。
生きて帰って、D級冒険者として新しい生活を謳歌することができる。
だが、俺はそれを選ばなかった。
「ちく……しょおおっ!」
俺は咄嗟にシズクに飛びつき、覆いかぶさる。
ズバぁっ!
俺の背中が深く―――あまりに深く切り裂かれた。
これは不味い。受けてはいけない一撃だった。
さっきの爆発と合わせて、許容不能水準のダメージが俺の命を削り取る。
フォン……。
優しく、暖かい何かが俺の体を包む。
今日何度も受けた回復魔術だ。
そうか、シズク。
お前が逃げなかったのは、俺に回復魔術を使うためだったんだな。
あの時点で、2人ともが安全に勝ち残れる選択肢はなかった。
だから、自分が切り殺されるリスクを負ってでも、俺を回復することを優先した。
2人で、パーティとして勝つために。
しかし、俺が受けたダメージは大きすぎた。
一度の回復魔術では、死を回避できない程に。
ふと、シズクと目が合った。
潰れた鼓膜では会話ができないが、目を見れば気持ちが伝わる。
——マサキ、どうして?
——わからない、無我夢中だったから。
結局、俺の判断ミスだ。
——勝ちたかったから。俺だけじゃなくて、2人で勝って帰りたかったんだ。
シズクの献身を無にしたのは俺だ。
それで俺がやられては、結局シズクも危険に晒される。
それでも、最後の力でこのキングだけは倒す。
俺はダメでも、シズクだけでも生きて帰さなくては……。
——ダメだよ、マサキ。私だけでも、アナタだけでもダメ。
——2人で勝って帰る。そう約束したでしょう?
シズクの、これまで見たことがないほど強い視線。
それが俺の雑念を吹き飛ばす。
目で会話していたのは、どのくらいの時間だっただろう。
ひょっとすると、走馬灯のように短い時間だったのかもしれない。
「ギギっ!」
キングが止めを刺そうと、背後から襲ってくるのがわかる。
だが。
「……ハァっ!」
振り返り、その斬撃を容易く跳ね飛ばす。
全身から力があふれる。まるで命を追加されたみたいに。
【メインミッション「パーティを結成しよう!」を達成しました。パーティメンバー全員のレベルが上昇します。】
視界に浮かぶメッセージを黙殺し、俺はキングに向き直る。
俺の体を再びシズクの回復魔術が優しく包む。
見れば、シズクも強い足取りで立っている。
あいつもレベルアップしたようだな。
「ギギっ!」
「もういい……お前はすっこんでろ」
一刀両断。
これで、5部屋目も攻略。晴れてD級昇格決定だ。
「勝ったな、シズク」
「……ん」
シズクは短く返答し、再度俺に向かって回復魔術を使おうとする。
「無理するな。まずは自分の負傷を癒してくれ。
俺は大丈夫だから」
そう言って俺はその場に腰を下ろす。
危なかった。ギリギリだった。
ファイナルストライクのダメージが痛む。
あれを食らって生き残れたのは僥倖だろう。
油断が過ぎたな。
最後に力が湧いて立ち上がれたからよかったようなものの。
そういえばミッションを達成していたのか。
シズクが回復している間にミッション・コンソールを確認しておくか。
と、思ったら。
・マサキ
・レベル13
・ジュエル:38
・スキル:
【身体】
筋力:2
体力:2
【技能】
刀剣技:2
体術:1
身躱し:1
【自動】
HP自動回復:2
感覚鋭敏:2
【特殊】
挑戦者:0
斬鉄:1
・シズク
・レベル11
・ジュエル:10
・スキル:
【身体】
体力:-1
魔力:1
【技能】
弓術:1
回復魔術:1
【体質】
視力:-1
免疫:-2
【特殊】
幸運:1
……これは?
シズクのミッション・コンソール、なのか?
今まで見えていなかったが……もしかしてパーティ結成の効果なのか?
ジュエルがかなり蓄積されている。
これを使えばシズクも俺同様、大幅にパワーアップできるんじゃないか?
気になるのはやはり回復魔術。
だがそれ以上に目を引くのは「幸運」とかいう特殊スキルだ。
やはりこういうものがあったのか。
スキルレベル1でこれなら、レベルアップしたらどうなるんだ。
それに何より、いくつかのマイナスステータス達。
体力に視力、それに免疫か。
シズクの弱点って、これが原因だったりするのか?
だとしたら、ジュエルの消費で解決可能だったりするのかな。
本人に確認してみよう。
シズク本人にこれが見えるのか、操作できるのか。
できるとしたら、どれから上げていきたいか希望を聞かないとな。
幸い、シズク専用のミッションもずらりと並んでいる。
ボーナスポイントも、今後ある程度獲得できる見込みがある。
そんなことを考えていると。
……コトン。
唐突な物音に振り返る。
見ると、先ほどまでキングのいた場所に何か落ちている。
またぞろレアドロップか?
拾い上げて見てみると。
「なんだこりゃ?」
それは、黄金に輝く鍵だった。
——
【作者より】
ご愛読いただきありがとうございます。
現在、過去なろうに掲載していたストックを基に書き進めており、しばらくは一日一話更新します。
初日の掲載後に各エピソードの内容(ミッションの設定やレベル、スキルなど)を結構修正しているので、もしお時間あったら見直してやってください。
(とりあえず今の状態で落ち着けたかと思います。ご迷惑かけてしまいすみません。。。)
是非是非、応援コメントやレビューコメントなどで作者を励ましてやってください。
星のクレクレとかカクヨムは大丈夫でしたっけ?
ともあれ、作者は数字で成果を見るのが一番元気出るタイプであることは明記しておきます笑。
では、明日の更新でもよろしくお願いします!
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