141 10月20日(金) ブラジリアンワックス疑似体験記
皆様は、ブラジリアンワックスを体験されたことがあるだうか?
えっ、ブラジリアンワックスって何かって?
そうだよねぇ。。。女性の皆様はブラジリアンワックスをご存じだと思うが、男性の皆様は知らない人が多いでしょうね。
では、ブラジリアンワックスに関するインターネットの記事を引用するよ。
『ブラジリアンワックス脱毛は、ビキニラインを含むVIOのワックス脱毛である。
この脱毛では、肛門、会陰、および外性器(大陰唇もしくは男性器、および恥丘)周辺の毛を完全に取り除く(外性器の上部の陰毛を小さな線状に残す、すべて取り去るなど、ヘアのデザインは好みで決めることができる)。ブラジリアンビキニワックス脱毛あるいはアンダーヘア脱毛などとも呼ばれる。
女性がTバックのビキニ水着を着用するために行われるようになったもので、Tバック発祥の国ブラジルから命名されたという説があり、後に男性に対しても行われるようになった。』
で、何故、いきなりブラジリアンワックスの話をするかと言うと・・・僕の駄作に関係があるのだ。
先日、駄作の『アホバカ夫婦のんびり旅(ソウル
で、読んでいない人はぜひ読んでみてね。URLは以下だよ。 https://kakuyomu.jp/works/16817330660285169963/episodes/16817330660285928164
皆様から「あっ、また、アホバカ最底辺作家が駄作の宣伝をしてるぅ」という声が聞こえますが(笑)。。。無視して先に進みますよぉぉ。
さて、僕たち、アホバカ夫婦が旅行したソウルの
そこで僕はアホバカ旅行記の中で、『
こんなことを書くと・・・今は男性もエステに行く時代なので・・・皆様から「時代遅れ~」と笑われそうだが、知らないものはどうしようもないのだ。
で、結局、『
実はこのとき、エステについて、ネットでいろいろと調べてみたのだ。すると、エステの施術方法の中に『ブラジリアンワックス』というのが出てきた。僕はエステのことはよく知らないのだが、『ブラジリアンワックス』だけは以前テレビで紹介していたのを見たことがあった。
僕が見たテレビではこんなことをしていた。まず、施術を受ける女性のデリケートゾーンやお尻の周りにワックスを塗って、ワックスに体毛を絡ませるのだ。そして、ワックスが充分に乾いてから、女性の施術者がそのワックスを思い切り引きはがして、脱毛をするわけだ。ワックスが引きはがされるたびに、施術を受ける女性が「ヒー」と悲鳴を上げていた。
なんとも乱暴な脱毛で、なんとも痛そうで・・・そのために、『ブラジリアンワックス』が僕の印象に強く残ったという次第だ。
という訳で、僕はネットのエステの記事を読んでいて、テレビで見た『ブラジリアンワックス』のことを思い出したのだ。すると、『白血病の入院中にブラジリアンワックスとよく似たことをされた体験』が僕の脳裏によみがえってきた。こういうふうに、記憶が連鎖して想起されるってこと、よくありますよね。
で、今日はその貴重な(?)『白血病の入院中にブラジリアンワックスとよく似たことをされた体験』を皆様にお話ししようと思う。
読者の皆様には、しばしのお付き合いを賜りたい。
ご存じのように、去年から今年にかけて、僕は白血病の再発で長期入院を余儀なくされた。
このとき受けたのが、さまざまな投薬を段階的に行って、最終的に、血液から自分の『白血球の幹細胞を採取』し、それを自分に『移植』するという治療だった。
『移植』というと大変なことのように聞こえるが、そんなに難しいことではないのだ。点滴で自分の『白血球の幹細胞』を血管の中に入れたら、自然にその幹細胞が骨髄に定着してくれるのだ。だから、この場合の『移植』というのは『点滴』のことだった。難しいのは『移植』ではなくて、自分の『白血球の幹細胞の採取』の方だったのだ。
さて、自分の白血球の幹細胞をどのように採取するかというと・・・
血液中の『白血球の幹細胞』だけを分離することができる『特殊な装置』を病室にセットし、その装置に繋がっている太い針を
ここで、
で、今年の2月のある日、僕は自分の『白血球の幹細胞』を採取されたのだ。
そのとき、僕はいつもの隔離された個室ではなく、4人部屋に入院していた。いつもは治療で白血球が少なくなるので、特別な個室に入院させられるのだが、このときは、白血球は少なくならないので普通の病室だったのだ。
さて、その『採取』の当日・・・朝食が終わると、僕は看護師さんに連れられて、ナースステーションの真ん前にある病室に移動した。
ナースステーションの真ん前には病室が2つあった。この2つの病室は普段は空室なのだ。そこは『特別に観察が必要な患者を治療する病室』だった。つまり、患者に何かあったら、すぐに看護師さんが病室に飛んでいけるように、ナースステーションの眼の前に設置してある病室というわけなのだ。僕は勝手にその病室を『特別室』と呼んでいた。
この『特別室』に入れられるということは・・・僕は『特別に観察が必要な患者』ということになる。これは、つまり、『白血球の幹細胞の採取』は、かなりの危険を伴うということに他ならない。僕は緊張した。
『特別室』のベッドに寝かされると、病院の技師がやってきて、『白血球の幹細胞の採取』を行う『特殊な装置』を病室内にセットした。それが終わると、主治医がやってきて、いよいよ『白血球の幹細胞の採取』が始まったのだ。
まず主治医は僕の右の
麻酔の後、主治医が『特殊な装置』に繋がっている太く長い針を、僕の
そのときだ。僕の右の
主治医が針を持った手を止めて、首をひねった。主治医の声がした。
「あれっ、おかしいなあ・・・」
針が体内の何かにぶつかって、それ以上、血管の中に入らないのだ。主治医が何度やっても同じことだった。針がそれ以上挿入できないのだ。
主治医は、右の
主治医が弱った声を出した。
「右の
僕は左の
『白血球の幹細胞の採取』は数時間かかった。
そして、その日の午後には無事に終わった。
こうして、僕は予定になかった左の
しかし、予備の幹細胞も確保しておく必要があるために、これを翌日も繰り返さなければならないのだ。
僕は左の
で、翌日も同じことを繰り返した。といっても、新たに
こうして、二日目の『白血球の幹細胞の採取』も無事に終わった。
最後に主治医が、僕の左の
これで、全てが終わった・・・はずだった。
(つづく)
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