アホバカ夫婦のんびり旅(ソウル明洞編)
永嶋良一
はじめに
ボクは2018年から2019年にかけて、白血病による第一回目の長期入院を経験しました。入院中、ボクはアホバカ妻と「もし無事に退院できたら、どっか海外旅行にでも行きたいね」って話していました。もちろん、『もし無事に退院できたら』という願望に過ぎなかったのですが・・・
それでも、2019年初夏に予定通り無事に退院できましたので(笑)、ボクたちアホバカ夫婦は海外旅行に行くことにしたのです。行先は韓国のソウルにしました。2019年というと、その年の冬からコロナが流行り出した年です。ソウルに行ったのは6月でしたので、ちょうどコロナ前の最後の海外旅行になったというわけです。
さて、ボクは以前仕事で韓国の地方都市に3年ほど単身赴任していたことがありました。この単身赴任はボクにとって思い出深いものでした。ボクはたまたま、欧米への出張は多いがアジアの国に行くことは少ないという会社生活を送っていました。ところがあるとき、ひょんなことから、仕事で急遽韓国に3年間行くことになってしまったのです。
そして、韓国のことは何も知らず、韓国語も全くできない・・そんなところからスタートして、なんとか3年間を韓国の田舎町で過ごすことができました。このため、韓国の単身赴任は大変思い出深いものになったのです。いずれ機会があったら、この韓国での思い出もご紹介したいなと思っています。
さて、そんな韓国単身赴任中に、ボクはソウルにも何度も行ったのですが、仕事の旅行ばかりで残念ながら一度も観光をしたことがありませんでした。このため、韓国に単身赴任していながら、ソウル観光には行ったことがないという『近くて遠いソウル』だったのです。
そこで、第一回目の長期入院が終わったという機会に、ボクはアホバカ妻と念願だったソウル観光旅行に行くことにしたのです。ただ、入院を終えたばかりでしたので、長期旅行ではなく三泊四日の旅行にしました。
当時、アホバカ妻は韓国ドラマにハマっていて、日本の韓国語学校に通っていました。それで、その学校の友人同士で一回、そして韓国語学校の旅行で一回と、過去に二回もソウルを訪問していました。妻の韓国語学校関係の旅行ですので、ボクはそれらには同行していません。そのアホバカ妻が、ソウル三泊四日なら
ここで本音を言いますと、ボクは今回のソウル観光を軽く考えていました。なにせ3年間仕事で住んでいた韓国です。勝手知ったる韓国で、かつ、仕事ではありますがソウルには何回も行っています。また、ソウル以外の韓国各地もボクは一人で何度も出張に行っていました。韓国語も片言レベルではありますが、食堂で注文したり買い物をする程度はなんとか話せるようになっていました。さらに、同行するアホバカ妻が二度もソウルを観光しています。
このため、ボクは海外旅行というより、ちょっとした国内旅行のような感覚で、アホバカ妻と日本からソウルの
しかし、実際にアホバカ妻とソウルに到着してみると・・・ドタバタ、アタフタの連続だったのです。
さて、お話は2019年6月18日(火)13:40に、アホバカ妻とボクのお笑い二人組が、ソウル
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