1.第1日 バスが着いたのはどこ?
お話は2019年6月18日(火)13:40に、アホバカ妻とボクのお笑い二人組が、ソウル
さて、ボクはアホバカ妻と一緒に、過去に一度だけ海外旅行に行っています。その一度だけの夫婦海外旅行の行先はシンガポールでした。その時は、現地添乗員付きのツアーに申し込んだのですが、参加したのがボクたちアホバカ夫婦だけだったため、日本語ペラペラの現地添乗員さんとボクたち夫婦の三人でシンガポール市内を周遊したのでした。この現地添乗員さんが実に親切な方で、何から何まで面倒を見てくれたため、全くトラブルも無く快適な旅行ができました。
今回のソウルへの旅行前に、アホバカ妻はこの時のことを思いだして、「ソウルでは現地添乗員付きの観光ツアーに参加したぁ~い」と言いだしたのです。
確かにアホバカ妻は過去二回ソウルに行っていますが、一回は友人たちのグループで、もう一回は韓国語学校の先生が引率してくれたのでした。すなわち、アホバカ妻としては一人で海外に行ったことが無く、「こんな頼りない夫と二人で大丈夫だろうか? 現地添乗員がいる観光ツアーに参加した方が安心ではないだろうか?」と考えたというわけです。
ボクはそれを聞いて、「観光ツアーに申し込むことは無いよ。ボクがいるから大船に乗ったつもりで任せなさい!」と豪語したのです。皆さんは、今どき、ソウル観光ぐらいで大げさな夫婦だと言われると思いますが、なにせアホバカ夫婦ですのでご容赦ください!
結局、ボクたちは旅行社に往復の飛行機とホテルだけを取ってもらい、後はフリータイムという三泊四日のコースでソウルに行くことにしました。
ボクは任せろと豪語した手前、事前に
さて、旅行社が取ってくれたホテルは、
このため、ボクたちは
えっ、どうなってるの?・・・さっそく眼を白黒させるボク・・・
さて、困りました。しかし、こんなことは外国では日常茶飯事です。誰か尋ねる人はいないか?・・・とボクは周囲を眺めました。すると、バス乗り場の隅にボックスがあって、中におじさんが座っているのが見えたのです。
あっ、助かった。きっとバス乗り場の案内のおじさんだ・・・
ボクはさっそくおじさんのところに行きました。そのおじさんはボクの予想通り、バスの案内人でした。おじさんがいるボックスには『日本語OK』と書いてありましたので、ボクはおじさんに日本語で「
すると、おじさんはかなりあやしげな日本語で「
えっ、6001番のバスじゃなかったの? では、" Sky park central Hotel "のホームページに書かれていた『6001番のバスが便利』というのは何だったの?
でも、おじさんが6021番だと言うのです。そこで、6番のバス乗り場に戻って、バスの停留所を探すと・・・今度はちゃんと6021番のバスの停留所があったのです。
よかった、よかった・・・とボクたち、アホバカ夫婦は胸をなでおろしました。
さて、6021番のバスの停留所には路線図がありましたので、それを見ると、ソウル地下鉄4号線の駅でもある『
うわ~、これはかなり時間がかかるぞ・・・困ったな・・・
しかし、バスの路線図をよく見ると・・・日本から持ってきた地図には、ボクたちが泊まる" Sky park central Hotel "の隣に” Royal Hotel "というホテルが記載されていたのですが・・・6021番のバスにまさにその” Royal Hotel "という停留所があったのです。正確には英語と漢字で『 Royal Hotel (乙支路入口駅) 』と書いてありました。
『乙支路入口』は『ユージロイルグ』と読み、ソウル地下鉄2号線の駅です。ここならばバス路線のちょうど中間で、
ボクはもう一度、持ってきた地図を見ました。
よかった。『 Royal Hotel (
しかし、ここは外国です。ボクはもう一度確認しておいた方がいいなと思いました。それで、もう一度、さっきのおじさんのところへ行ったのです。
ボクはバス停のおじさんに、
ボクは大丈夫かいな?と思いました。でも、6021番のバスの行先表示に『 Royal Hotel (
しばらくすると、その6021番のリムジンバスがやってきました。こうして、バス停のおじさんに見送られて、アホバカ夫婦は
バスは快適でした。そして、40分ほど走ると、車内に「次は Royal Hotel」という日本語のアナウンスが流れたのです。空港のバスのアナウンスは、韓国語・英語・中国語・日本語で流れますので、日本人旅行者にとっては大変便利です。また、韓国のバスも日本と同様に、次に自分が降りるバス停が来ると壁のブザーを鳴らして、運転手に知らせるようになっています。
少しして、バスが次のバス停に止まりました。ボクたちは安心して、そのバス停でバスを降りたのでした。
ボクたちは、そこが『 Royal Hotel (
しかし、バスを降りてからいくら探しても、その" Royal Hotel " が見当たらないのです。" Royal Hotel " どころか、バス停の周囲にはホテルなど一軒もありません。降りたところはどう見ても、ビジネスビルが林立するビジネス街だったのです。
どうなってるの?・・・ボクとアホバカ妻は途方にくれました。
そして、ボクは何気なく、バスを降りたバス停の表示を見てみたのです。
しかし、何ということでしょう。ボクたちが下りたバス停の表示は、ハングルで「 ウリ ウヘン」と書いてあったのです。『ウヘン』とは銀行のことです。ですから、「 ウリ ウヘン」とは「ウリ銀行」のことです。「ウリ銀行」は韓国の有名な大手銀行の一つです。そして、「 ウリ ウヘン」の横にはかっこ付きで「ジョンノ支店」と書かれていました。
何が何だか訳が分からないとはこのことです。バスの路線図にあったのは『 Royal Hotel (
そんなアホな? 一体どうなっているの???・・・
ボクの頭の中がパニックになりました。アホバカ妻も呆然としています。ソウルに着くや否や、訳の分からないことばかりです・・・
(近況ノートの写真)
この日は雨でしたので、翌日に写真を撮りました。
左の写真は、ボクたち夫婦が降りたバス停です。バス停の表示は、ハングルで「ウリ銀行(ジョンノ支店)」と書かれています。尚、バス停の横に立っている、上下黒い服を着た若い女性はボクの妻ではありません。ソウルの地元のお姉さまです(よう知らんけど、たぶん・・・)。
右上の写真はバス停から道路を前にして右側の景色です。そして、右下の写真はバス停から道路を前にして左側の景色です。どちらもホテルなど、どこにも見当たりません。尚、右下の写真の茶色の大きくて立派な建物が問題(?)の「ウリ銀行(ジョンノ支店)」です。こうしてみると、ソウルの風景も、ハングルが書かれているということを除けば、日本の東京や大阪と少しも変わりませんね。
近況ノートは以下です。
https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330660588403405
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