117 2月23日(木) 私を冬山ハイクに連れてって・・

 1~2カ月入院して、2週間ほど退院することを繰り返している。


 僕は、退院しているときには、極力、体力の回復に努めている。1~2カ月の入院期間中は、表面上は特に何もなくても、クスリの影響などで、身体が相当のダメージを受けていることが多いのだ。


 2週間の退院期間をどう過ごしているかというと、最初の1週間はひたすら寝て、次の1週間にできるだけ身体を動かすといったケースが多い。


 僕の家の近くに、標高300m程度の低い山があって、地元の自治体が山頂までのちょっとしたハイキング道を造っている。今は冬枯れのハイキング道がとっても素敵なのだ。だから、体力の回復のために、僕はよくその山に登っている。家から30分歩いて、そのハイキング道の入り口に着いて、30分ほどハイキング道を登って、山の中腹の展望台まで行って引き返す・・といったことをよくしているのだ。


 僕は今は治療中ということで、仕事は一切していない。だから、平日もゆっくりとハイキングができるのだ。


 妻と二人で登りたいので、一度、妻についてきてもらったのだが、妻がハイキング道の入り口に着いたところでバテてしまった。そういうことがあったので、今は、やむなく、僕が一人で登っている。


 さて、ハイキング道の入り口には竹製の杖が置いてある。ハイキング道を利用する人が自由に使って、下山したときに、また戻しておくようになっているのだ。


 僕は最初、そんな杖を使わなかったのだが・・・落ち葉がハイキング道に落ちていて、歩いていると、結構、道が滑るのだ。それで怖くなって、必ず杖を2本借りて、両手に持って歩くようにしている。


 このハイキング道なのだが、近隣の人もやって来て、よく登っている。僕は、まあ病気治療中ということもあって、ゆっくりゆっくり登るのだが・・中には元気な人もいて、ジャージ姿にジョギングシューズという出で立ちで、駆け抜けている人もいる。


 この前の日曜などは、ジャージ姿の若いお姉さんがすごい勢いで駆けあがって来て、道を登っているボクを追い越していって・・・おそらく山頂まで行ってUターンしたと思うのだが・・・少しして、今度はすごい勢いで山道を駆け降りてきたので、ビックリしてしまった。


 ハイキング道といっても、結構、傾斜のきついところもあるので、よくあんな勢いで登り降りができるなあと感心したのだ。


 山を登っている人は若い人ばかりではない。いや、むしろ、若い人よりも、中高年の人、特に若くない女性・・・つまり、中高年のおばさんが多いのだ。中高年のおばさんは、2人から6人ぐらいでグループを作って登っている。おばさんたちが登ってくると、かしましい話し声と嬌声が聞こえるので、すぐに分かるのだ。


 しかし、よくあんなにペチャクチャと話をして、かつ大騒ぎをしながら・・低いといっても一応は山なのだが・・山道を登れるものだと、ここでも僕は感心してしまうのだ。


 上方落語に『地獄じごく八景はっけい亡者戯もうじゃのたわむれ』という噺がある。噺の冒頭に、現世を遊びつくした若旦那が供周りの男女を連れて地獄を大騒ぎしながら見物するというシーンがあるが・・・僕は中高年のおばさんグループが大騒ぎしながら山を登ってくるのに出会うと、いつもそのシーンを思い出してしまうのだ。おばさんパワーって凄まじいですね!


 と、こういうふうに、若いお姉さんから中高年のおばさんまで、とにかく女性のパワーに圧倒されるハイキング道というわけなのだ。


 男性ももちろん登っているのだが・・・男性は僕のように一人で登っているか、中高年のおばさんグループに一人だけ加わっているケースが多い。だから、おばさんに比べて、男性は至って静かなのだ。


 さて、昨日(2月22日)はいいお天気だったので、さっそく山の中腹までゆっくりと登ってきました。普段は平日でも、ハイキングの途中でいろんな人と会うのだが・・・昨日はどういうわけか誰にも会わなかった。僕が山を独占した状態だったわけですね。こういうのも実に気持ちがいいものだ。


 写真を近況ノートにアップしますね。この写真をアップしたことが、今日のよかったこと。皆様も冬枯れのハイキング道を楽しんでくださいマセ。。。


 近況ノートのURLだよ。


 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330653588536052


 しかし、女性のパワーってすごいですね! 


 僕なんかもう完全に負けていて、全く太刀打ちできまっしぇ~ん! 

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