116 2月22日(水) アナグラムと俳句

 今日、2月22日は『猫の日』だそうだ。


 どうして、『猫の日』なのかというと、『2月22日』と『2』が3つ並ぶので、『ニャン・ニャン・ニャン』と読めることから制定されたらしい。


 『2』を『ニャン』と読んで、発想を猫の日につなげるなんて、遊び心が満載で、とっても楽しいですね。まあ、一種の言葉遊びなのだが、『〇〇の日』というのは、こういった言葉遊びで制定されたものが多いらしいのだ。


 この日記を読んでくださる皆様は既にご存じだと思うが、僕は応援いただいたコメントには出来るだけ、アナグラムという言葉遊びでお返しをしている。ただ、入院しているときなど・・アナグラムができないときもあって、そんなときは、勘弁していただいている。


 アナグラムというのは・・文の中の文字をいくつか入れ替えることによって、全く別の意味にさせる言葉遊びのことだ。


 てか、実際のものを見ていただいた方が話が早いですね。


 カクヨムの妖艶美女作家の一人である『ともはっと』様が、僕の駄作にくださった応援コメントへの、僕のアナグラムのお返しを以下に引用しますね。


 ご存じの方が多いと思うが、『ともはっと』様は、妖艶美女作家であり、美人を描くのを得意とする画家でもあり、魔人パンナコッタを崇拝する、恐怖のパンナコッタ教の首領もなさっていて、カクヨムの妖艶美女作家のアイドルグループである『カクヨムフィンガーファイブレディース』の親分でもある、というものすごい才女なのだ。


〔ボク〕ともはっと様。

〔ともはっと様〕アホバカ最底辺作家かい。何の用?

〔ボク〕ぱんなこった検定で優勝した架子(たなこ)さんは、普段、パンティを履いてないんですね。

〔ともはっと様〕ぱんなこった検定ですって?・・『架子(たなこ)はパンティを履いてない』ですって?・・お前は何を言ってるの?

〔ボク〕はい。

 ぱんなこった検定・・

 ぱんなこつたけんてい・・

 入れ替えて・・

 たなこぱんていつけん・・

 たなこ ぱんてい つけん・・

 架子(たなこ)パンティつけん。。

〔ともはっと様〕ぎゃび~ん。


 僕はこういったアナグラムが大好きなので、『猫の日』といった言葉遊びも大好きなのだ。


 僕は、このような言葉遊びの対極にあるのが、俳句とか短歌といったものではないかと思っている。僕はとても俳句とか短歌を作ることはできない。だから、カクヨムに、皆様がよく自作の俳句や短歌を載せておられるのを拝読し、いつもすごいなあと感心しているのだ。


 俳句というと・・・実は僕には忘れられない句がある。


 で、ここで、唐突に話が変わるのだが・・・


 皆様は自由律俳句というのをご存じだろうか。


 俳句は普通、五七五の17文字で作るわけだが・・五七五にとらわれず、もっと自由に何かを表現しようということでできたのが自由律俳句だ。


 僕は高校のときに、国語の時間にこの話を聞いて、自由律俳句というのを初めて知った。そして、そのとき、教科書に載っていた自由律俳句を今でも覚えている。


 それは、尾崎放哉ほうさい(1885年~1926年)の次の句だ。


 せきをしても一人ひとり


 作者の放哉ほうさいは結核を患っていて、いおりに家族もなく、たった一人で住んでいた。この句は亡くなる数カ月前に詠んだものらしいのだが、結核で咳をしても、庵の中には誰もおらず・・咳だけが庵の中に響いているという意味だと先生が教えてくれた。


 高校生の僕はこの句に衝撃を受けた。


 たった9文字だが、病気と死の不安、そして恐ろしいまでの孤独が、これほどまでに凝縮された文学作品はないと思った。


 だけど、自由律俳句だけがすごいのではない。僕は五七五の定型俳句でも衝撃を受けたものがある。


 最後に、その句をご紹介したい。


 湯豆腐や いのちのはての うすあかり  久保田万太郎


 久保田万太郎(1889年~1963年)が亡くなる5週間前に詠んだ句だ。


 今日は『猫の日』から発想があちこちに飛んで・・とりとめのない話になってしまいました(まあ、いつも、とりとめがないけれど・・)。


 どうか、アホバカ最底辺作家ゆえ、ご容赦ください。

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