第34話 異世界で僕は賢王となったらしい。

全てのその後――。


ジャックはその後、宰相としての素質を見出され、シャナリアとも無事に結婚し3人の子をもうけた。

それぞれシャナリアの良い所を引き継ぎ、次代の宰相としての素質は十分に備わっていた。

ムギーラ国王陛下が崩御した際、遺言でカズマが次の国王となったのに伴い、ジャックはカズマの為に宰相の地位に就いた。

そして、カズマとマリリンの長男である【マリギリニス】を王太子とし、ジャックとシャナリアの長男を次代の宰相として育て始めた。


レディー・マッスルには、他の二人の子供たちが入る事になり、数多ある書類関係の仕事を率先してやってくれることになる。

元々頭脳を使う事が苦手であったマリリンにとっても嬉しい事だったようだ。


さて、マイケルとファナはと言うと、二人の息子は騎士団に入団し、将来的に王室騎士団長へと登り詰めることとなる。

多くの武勲を残し、マリギリニスを支え、結果的にカズマを賢王とするなら、マリギリニスもまた賢王として名を馳せた。


それからもカズマの子孫たちは皆が賢王となり、ムギーラ王国は世界で最も優れた国として名を馳せる事となった。



後に語り継がれるのは――初代カズマとマリリンの熱愛夫婦ぶりである。

決して美しいといは言えないマリリンを、カズマが一目惚れして射止め、あらゆる贅を尽くして愛し続けた。

そして、最終的に20人の子沢山となり、殆どの子孫たちは活躍するレディー・マッスルに所属している事。


マイケルとジャックの子供たちもまた、レディー・マッスルに所属し、その子孫たちもまた世界屈指のレディー・マッスルにて活躍しているらしい。



街の中心には、カズマとマリリンの緻密な像が作られ、平和の象徴とされている。

そして、子供を欲する夫婦はこぞって像へ祈りを捧げるのだ。

20人の子沢山と言う二人に肖りたい夫婦は多い。

そして何より、賢王と名高いカズマの栄光を少しでもあやかりたい妊婦も多かった。



後に、カズマとマリリンの本が多数出版され、絵本にまでなって現在も読み継がれている。

そして、まるで姿を切り取ったかのような緻密な絵も全ての本に印刷され、本人たちがどのような人物であったのか、誰もが知る事実になっている。



カズマは後にこう語っている。



『僕の妻は異世界人で、世紀末覇者のようなマッスルボディの可愛らしい妻です』



異世界人と言う謎の言葉を残した賢王だが、愛妻家として今も尚、語り継がれている――。





=====================

短いですが、これにて終了です!


ラストはもう少し長く叱ったのですが

長くすると説明が多くなりすぎてアレだったので……纏めました。


4月中には完結予定だったのですが

色々リアルで重なり遅くなりました(;´Д`)

今まで読んで頂き、有難うございます!

次回作はまだ考え中ですが、楽しんで頂ける内容にしたいと思います!

☆や♡があると幸いです(`・ω・´)ゞ

今までありがとうございました!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕の妻は異世界人で、世紀末覇者のようなマッスルボディの可愛らしい妻です。 udonlevel2 @taninakamituki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画