初めまして、おかゆと申します!
とても興味深く、そして面白く拝読いたしました!恥ずかしながら浅学を放置してきた身なので、未知の領域(劉邦さんの名前はうっすら……)でしたがそんな私でも非常に読みやすく、素敵な解釈だと感じました。
これを機に中国史について学んでみようと思います。この度は企画に参加いただきありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございますー!
知らない方でも読めるようにと(少なくとも気持ちは)思って書いているので、そう言ってくださるとうれしい限りです。
光武帝・劉秀は、戦争上手い、政治上手い、性格良し、顔も良し(歴史書で明記)、しかも皇帝になってからも、こっそり夜遊びして叱られるお茶目っぷりまであるという、主人公属性もりもりのスーパースターなので、この時代を書いてる方は、大体はこの劉秀かその周辺の武将を書いてる事が多いんですよね。
一方で劉盆子は、赤眉軍とかいう盗賊集団に「こいつ劉家のガキらしいぜ!」と拉致られて、「ヤダヤダ!」と泣きわめいてる中で無理やり冠をかぶせられ「これで俺たちも皇帝を擁立したぜ!」みたいな悪役の中で傀儡にされてた子供なんですよね。
それを劉秀が「倒した」という建前で、実質的に劉盆子は「救われた」感じなんですよ。
ただ歴史書では、この子ってその後にどうなったんだろうって部分がほとんど残ってないので、そこを想像して書いてみたってお話でしたw
またまたの企画参加有難うございます。
とても読みやすく解りやすく、劉盆子の心情や人となりが伝わってくる好短編でした。
というか前作をアップしてすぐにこちらもアップなさってますよね。スコップ活動の傍ら新作をアップなさる水城様の機動力が凄いです。
作者からの返信
ありがとうございますー。
後漢初の乱世は、一言で言うと「統率・武力・知力・政治力・カリスマ性とオールMAX級! 外見も公式イケメンで、初恋の人を妃に迎え色恋も勝者! 皇帝即位後もまるで闇落ち無し!」という、実在人物とは思えない完璧超人すぎる光武帝が無双して天下を取った時代なんですが、その敗者の中でもこの劉盆子が妙に好きでしてねぇ。
あ、機動力に関してはそうでもないんですよw
もともと趣味で史料を読んだりしてる時に、妄想した物をアイデアノートにまとめてて、プロット段階まで出来てるのが20個以上ストックされてて、短編だったら時間と気力が重なった時に、そのストックの中から一気に書き上げるだけでしてw
劉盆子に着目されるとは恐れ入りました。
陳舜臣先生の『小説十八史略』を読んで何となく記憶にはありましたが……。
彼を斬らなかったのは、劉秀の人となりもあったのでしょうが、時代ということもあったかもしれないですね。
後の三国時代の各国ラストエンペラーも、皆殺されてはいませんし。
これが南北朝や五代十国だったら……。gkbr.
作者からの返信
ありがとうございますー。
新末に触れた頃から劉盆子が好きというか惹かれておりましてw
文中で語った通り「恨みも同情もなく、ただ天下の安定のためにはどうするべきか」という点では同じながら、漢代ごろの皇帝権威(特に劉氏)が高かった時期と、南北朝や五代の皇帝権力が非常に軽かった時期との差なんでしょうなぁ。