第21話 デス
死にたい。
けど痛いかもしれないし、怖いから遠慮したい。
消えたい。
魂だけとなって浮遊して、世界のあちこちに行きたいが、太平洋か中国大陸横断してる途中でかったるくなりそうだ。
小説が書けない。
前よりも集中力や想像力が無くなった。
いちいち誰かに媚びるための美少女や、純粋な少年、ラッキースケベがダルい。
そういうのを盛り込まないと成り立たないというのだろうか……。盛り込んでないものもあるにはあるかもしれないが、もう書き続ける気力がない。
売れっ子の小説家?
アニメ化?劇場版?
もういらないし無理だ。
こんなこと書いてると、諦めるなと言われそうだが、俺だって諦めたくはなかった。でも今はこんな文章書いてるしか他に書くものがない人間になっちまった。
いちいち心が揺さぶられるのが嫌だ。
生まれ変わるとしたら、感情のないロボットがいいかもしれないが、存在してるということは何かしら影響を与え、与えられるってことになりそうだ。
虚無の空間で浮いてるだけの何かになりたいが、存在自体しなくていい。
好きとか嫌いとか。
良いとか悪いとか。
上とか下とか。
深いとか浅いとか
いちいちめんど臭いんだよ。
はげて腹が出て、顔面油ギットギトの俺が、今後何をしていけばいいか分からない。
もう飯の時間か。
糞ごと自分をドブの下に流れ去りたい。
ウザい。
めんどい。
辛い。
ご迷惑おかけしました。
つばはきすりぬけて ポンコツ・サイシン @nikushio
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。つばはきすりぬけての最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます