毎晩、小説の朗読を聴きながら眠るのが習慣になっています。
殆どが時代小説です。武士道とか武家の心得とかに惹かれます。
その中で武家の娘にいつも感心させられております。厳しく躾けられ、奥ゆかしさとか気丈さとか気品とかに・・今では遠くなってしまったけれど、この礼子さんのような、礼節をわきまえた可愛らしい人にとても惹かれます。
兄様の最期を知った礼子さんの姿を私なりに想像してみました。
きっと武家の娘らしく現実を受け止めたことでしょう。
最後のちらし寿司、お別れのちらし寿司。いつまでも忘れられないものになりましたね。
作者からの返信
@88chama様
こちらにおいでくださって、ありがとうございます!
ローバ様は朗読で本を聞かれるのですね。
それはとてもいい方法ですね!
『銀漢の賦』(葉室麟作品)も朗読サービスがあるでしょうか?
大好きな本だったのてすが、田舎に引っ越すときに手放しました。
もう一回読みたいなぁと思います。
武家の時代は現代と価値観も違って、男も女も厳しくしつけられていたようですね。
その自分に出来る範囲で、精一杯頑張る姿にホロリとします。
さて、この「語られぬ物語」を楽しんでいただけて嬉しいです!
時代物はたくさん下調べをしないといけないので最近は書けてないのですが、また書いてみたくなりました。
現代の私たちはつい「歴史」と思ってしまうけれど、当時の人たちにとっては紛れもなく「生活」だったのだ…と、改めて思いました。
やんちゃで盛り付けにやんやと口を出すお兄様、皆に慕われている様子が微笑ましい。地方の情報など手に入りにくい時代、弟妹たちにとってお兄様のお話はさぞ興味深かったのでしょうね。
賑やかで、ほのぼのとした家族団欒……と思ったら、この結末。最後まで変わらぬ淡々とした語り口が、静かな涙を誘います。
作者からの返信
霧野様
コメントをありがとうございます!
生活の積み重ねが歴史で、歴史になってしまうと生活が見えなくなってしまいますよね。
この兄妹も家が幕臣なので覚悟はあったでしょうが、やはりこの最後はつらいでよね。
歴史の勉強と食べ物の歴史も知れて、素晴らしいです!!
鳥羽伏見の戦い、幕府方圧倒的有利にもかかわらず敗北。
司令官の戦慣れしていない判断ミスや多勢に頼り過ぎて、大まかな作戦で良しとした適当さが生んだ敗北。
こんな重要な戦いにもかかわらず、慶喜公は切れ者にもかかわらず、その任を任せた責任者の選び方が、力量に見合ったものではなく、単なるお役所的システムで行われた、勝ち負けよりもそういう封建制の肩書を尊重するという、平和時のみ機能しうる考え方で非常時を行った愚。
動脈硬化をしている制度の犠牲者だったと思います。
上に立つ者達の責任は重く、また、個人の有能無能を越えたところに、この社会の大転換は行われたと思います。
今、まさに、ロシアの理不尽な戦争について、標的にされうる国々は、早急に対策を立案し、国民もそういう意識を持ち、今までとは世界の事情が違うフェーズに入ったことを自覚しないと手遅れになると思います!(`・ω・´)
作者からの返信
風鈴様
いつもありがとうございます!
鳥羽伏見の戦い、追加情報ありがとうございます!
本当に今の状況と重なりますね。
いつも、その才能に惚れ惚れしています。
史実の影で、こんな、ほのぼのとした風景があったなら…いや、あったと信じたいですが、普通の幸せな時間も過ごされていたこと、読者としても嬉しいです。
賑やかで、優しくて、美味しくて、嬉しいちらし寿司。お兄様の、励みになったと思います。
※私の実家のちらし寿司は混ぜる派です。中に焼いて砂糖醤油に漬け込んだ穴子を刻んで、煮た根菜類と一緒に混ぜます。
作者からの返信
緋雪様
いつもありがとうございます!
この「兄上」は幕末の動乱で命を散らすのですが、一緒にちらし寿司を食べた「父上」や弟たちは生き抜いて子孫さまが今もおられます。
歴史の流れで日常は隠れてしましますが、こんな一コマもあったはずですよね。
ちらし寿司を混ぜる派!
しかもアナゴ!ぜいたくだ!
おはようございます。
今回のお話も、良い話でございました。
「兄はこのあと、箱根で戦い、函館で戦い、歴史に名を残します。」
戦い、戦い、鉄砲にも大勢の敵にひるまず……。
でもその胸には、きっと、ささやかな、家族とすごした幸せな食卓が、おのれを慕う可愛い妹の笑顔が、消えることはなかったのでしょう……。
泣ける……。
「お仕事」した新鮮お魚の、ちらし寿司、美味しそうでした!
作者からの返信
加須 千花様
コメントをありがとうございます!
お!
もしやこの「兄」のこと、ご存じですか?
あらあら!
まあまあ!
(握手のために手を差し出す)
この時代のちらし寿司は今よりしっかり「仕事」をしていたんでしょうね。
赤い酢飯を食べてみたいです。