第35話 元の世界への戻り方 その3

「私、ここに残ってもいいですか?」


遠慮がちに呟いた美波は恐る恐る顔を上げる。


パッと目に入ってきたのは驚いた顔のナノ様と嬉しそうなセシル達。


……許されそう?


「いいのか?本当にここに残って?」


「ちゃんと転生出来るか分からないのに死ぬのは怖いですから。……嘘です。私ナノ様と離れたくないです」


恥ずかしくて誤魔化したけどやっぱり本当の事を言いたくて言ったけどやっぱり恥ずかしくて最後の声はかなり小さくなった。


「美波、お前、ほんとかわいいな」


「え?なんて言いました?」


「なんでもない」


ナノ様のつぶやきは聞き流してしまったけど異議を唱える言葉じゃないならそれでいいや。


「あの、これからも不束者ですがどうかよろしくお願いします」


美波は出来る限り美しくお辞儀する。


これからも2人の物語は続くだろう。


                   完


_____


最後までお付き合いいただきありがとうございました。


是非、良かったら☆や♡やフォローよろしくお願いします。


新作は現在執筆中ですのでお楽しみに。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

防災大好きJKが難攻不落の騎士様を落としてみせます!! 虹都れいん @reintoday

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ