第5話 彼女の秘密

「ねぇ、君って面食いなんでしょ?イケメン片っ端から告白してさぁ?」

「違います。彼には以前、助けて貰ってそれで..好きなんです」

「嘘ついてんじゃねぇよ!面食い女、イケメンなら誰でも良いんだろ」

僕の背後から物騒な喧嘩声が聞こえる。巻き込まれたくない僕は、

足早に帰宅しよう。そう思っていた矢先、飛び火は飛んできた。

ギャル系の髪が金に染まった女子に絡まれた。

「ねぇ?蒼汰くん?正直ぃ〜早苗ちゃんのことどう思う?」

何を答えても駄目な気がしたので、1番当たり障りのないように

僕はこう言った。

「早苗さんは良い子だと思うよ。友達として仲良くなれそうだ」と。

それを聞いた早苗さんは、突如泣き出して、ローファで外へ駆け出して行った。

いったい何だったんだろう。自分が泣かせてしまったんだろうか。疑問は湧くばかり

早苗さんのことが心配だったので、行きそうな場所をスマホで調べて歩き回った。

ここでもない...気づけば日が暮れて15時を過ぎていたころだった。

僕は何を考えていたんだろう。早苗さんが行く場所は1つしかなかった。

僕は急ぎ足で向かった。

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