第11話 放蕩息子のたとえ
まりや:すると、兄息子である長男は怒ってしまって、家に入ろうともしなかったので、父親が出てきて、いろいろとなだめた。
兄息子は父親にこう言った。
「私は何年もの間、お父さんに仕えて、一度でも言いつけに背いたことはありませんでした。なのに、私には友達と楽しめと言って、子牛どころか子ヤギ一匹与えて下さったことはなかったではありませんか」
ゆり:父親は、結構節約家だったのね。
まりや:兄息子は父親に「父親に忠実だった私を差し置いて、風俗嬢と一緒になって、父の財産を食いつぶして帰ってきた弟のためには、肥えた子牛をほふってごちそうするとは、どういうことですか?」
ゆり:確かに、一見不公平に見えるわね。だって、真面目で父親に忠実な兄には、なんのご褒美もなく、家出をした放蕩三昧の息子には、肥えた子牛をほふってまで、音楽や踊りのある盛大なハーティーを開くなんてね。
まりや:父親は兄息子に返答した。「兄息子であるお前は、いつも父親の私と一緒にいるではないか。私のものは、みなお前のものだよ。
ところが、お前の弟は、死んでいたと思っていたのに、生きて帰ってきたのだ。いなくなっていたのに、こうして見つかったのだ。だから、喜び楽しむのは当たり前ではないか」
ゆり:一見不公平で、弟息子をえこひいきしているようでも、そうじゃないわね。
兄息子は、温室育ちのように、いつも父親と一緒にいて、父親の恵みを存分に受けて生活している。有形無形の恩恵を受けているのね。だけど、弟息子は、いなくなったと思っていたのに生きていたから、喜びもひとしおね。
まりや:私は神を信じてからは、大金が転がり込むなんてことは、一切なかったけど、仕事、金、人間関係、健康には行き詰ったことはないわ。
神はどんな試練があっても、不思議と資格取得という解決方法と新しい職場を用意して下さったの。
ゆり:まさにハレルヤね。
まりやとゆりの漫才調福音 すどう零 @kisamatuma
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