鴨の足跡

ルーツ巡り

今年の目標は、自分がこれまで暮らしたことのある場所を巡ることだ。

現在は名古屋市で暮らしているが、これまでに6県7都市を転々としてきた。

死ぬまでに47都道府県を制覇したい私は、一度暮らしたことがある場所を再び旅行で訪れるということに「もったいなさ」を感じて避けてきた。

ただ、今となって、当時見えていた世界と、成長した私が見る世界は違うだろうということに思い至り「自分のルーツを巡る旅」をしようと決めた。

5月までは予定が決まってしまっているため、スタートは6月頃になるだろうか。

それまでに、その土地での思い出や当時抱いていた感情、自分にとっての学びを書き出し、整理しておこうと思う。

訪れてから全てを纏めることも検討した。

しかし一度行ってしまえば、その新しい記憶に上書きされて、過去が上手く文字にできないような気がする。

このタイミングで「文章を書く」ということを決断していたのも、何かの巡り合わせかもしれない。

これから先、自分はどう生きていきたいのか。

未来を考えるために、過去を振り返り、そして現在に立ち返る。

そうすれば、思い描く未来に近づくための選択肢が見えてくるはずだ。

私が、私の未来を考えるエッセイ。

これらは「1996」と異なるシリーズ「鴨の足跡」として纏めることにする。