🌠幻魔伝☆*:.。.
@tooshiro
〜 舞〜
焼けつくような夕焼け空だった。
海岸線がオレンジ色に照らされるこの 黄昏時が好
きだった。 ナナハンバイクは小気味のよいサウンド
を奏でていた。 ♪吐息〜で〜ネット 包んで〜しま
〜いたいハート♪何気な〜いキス〜が〜と〜ても〜
愛し〜く〜て〜♪ 気持ちよく歌っていたその時だっ
た! 車が!10台!いや 数十台もの車であった。
バスやトラクック それらの 車が まるで 津波のよう
に舞い上がっている。次々と跳ね上がる!
一体っ! 何が!? 何が起きている!?
急ブレーキ 車体を倒して旋回した!
危機一髪でかわすも 次が来る! 車があちら こち
らから降って来る そして舞い上がる。
舞は自分の眼を疑った! 疑ったが どうにもならな
かった。
無情にも 舞はバイクごと 巻き込まれた。
上も下も分からなかった。激突し合う車の燃料に引
火した爆発があちこちで起こっている。
バイクも 舞の体も 既に 原型は無くなっていた。
どのくらい.....。
意識が.....。
私は....。
私は 意識がある。
あっ…そうか....死後の世界。
ゆっくりと眼を開けてみた...。
えっ💦 死後の世界にしては 騒がしい。
車が激突して 舞い上がる。
炎と煙 爆発音 が渦巻いている。
驚くべき事に そんな状況にも関わらず 舞は浮い
ていた。 荒れ狂う大惨事の中で 我関せずの状況
であった。目の前には 舞と同じように 周りとは
一線を引くように 断絶された空間にいる 一匹の
猫がいた。 なぜ! なんなの!? ね...猫!?
私は......生きてる!? イ キ テ イ ル マ ダ キ
ミ ハ イ キ テ イ ル 舞は気持ちの整理をしよ
うとしたが どうにもならなかった。
何も考えるのをやめて この運命に従うしか無か
った。 ワ タ シ ノ ナ ハ ゼ ウ ス イ マ カ ラ
ト キ ヲ ス コ シ モ ド ス すると 猫の眼が!
怪しく輝いた。突風が吹き荒れる。
舞の眼に映るもの全てが 時を 逆回転してゆく....。
あぁ.......こんな.....こんな.....事が...!?
あの時の この瞬間 車が浮き上がる前・・
あー・・❗️
バイクが! 私の....バイクが戻ってゆく 後ろ向き
に....。 私が乗ってる! モ ド ル カ? モ ウ ジ
コ ハ オ コ ラ ナ イ ワ タ シ ガ ト メ ル 〜 ワ
タ シ ト イ ッ シ ョ ニ ク ル カ ? ナ ニ ガ オ
コ ッ テ イ ル カ オ シ エ ヨ ウ ド ウ ス ル ?
舞は後悔しながら 答えた。
行くわ! 知りたいから! ちゃんと教えてよ!
ヨ シ ツ イ テ コ イ !
・・ ・・ ・・・
・・・ ・・・💢
待ってっ! ナ ン ダ ?
一緒に行くけど! 偉そうにしないで!
ねこ のくせにっ❗️
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