第7話 黒魔女さんと部活
清光は考えている。
告白するタイミングを失ったために、そのタイミングをつくりたかった。
そんなことを考えつつ、夜は過ぎる。
そして、朝になる。
清光は思い付いた。
ー部活を作って、さらに仲良くなろう大作戦!
これなら、合宿とか色んな機会で告白する隙は作れるし、瑠李ちゃんとさらに仲良くなれ、告白成功の可能性が上がるはずだ。
しかし、問題がある。
一体なんの部活を作ればいいのか?
この学校では最低でも4人は部活立ち上げに必須。
なお他部活に入ろうとしても、周りが邪魔すぎる。
やはり立ち上げるしかない。
とりあえず白悠に相談を...
『無理だ』
『え?なんでだよ!』
『一応すでに、俺はバレー部に入ってんだよ』
そうだった、白悠は小柄ながらも中学のとき、バレー部のエースだった。
『そんなに立ち上げたいなら、ミルさんと真理恵を入れたらいいじゃないか?黒魔法研究部とかの名前にしてさ』
『えーあいつを?』
清光は考えた。本当にあの黒制服は信用するに値するか。本人は俺の恋を手伝うとか言ってたけど...
そんな話を聞いていたミル。
にやりとしていたような...
『ねえ2人とも〜一緒に部活しない?』
2人は唖然。そして、白悠が言う。
『おお、ちょうどよかったじゃねぇか?お前も部活を立ち上げたい。ミルさんは部活したい。需要合致だね!』
『おいおい、勝手なこt』
『えっとね、瑠李ちゃんと真理恵ちゃんにも誘ってokもらったのよ』
『はい、行きます!』
案の定、ちょろかった清光であった...
■
黒魔法研究部、それが俺たちの部活だ。
活動内容、ミルの黒魔法を使ったボランティア、というスタンスで始めることに。
顧問はいない。理由は他部活との兼ね合いだそうだ。教室は北の方にある旧館2階201室。ちなみに旧館2階と本館一階で渡り廊下がある。
俺は必ず瑠李ちゃんに告白してやるからな〜!
➖➖➖黒魔女さんと好きな人➖➖➖
(完)
黒魔女さんの恋は叶わない アカサ・クジィーラ @Kujirra
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