魔王に転生したら配下の魔物たちに慕われて国造りをするハメになった

あずま悠紀

第1話


異世界に勇者として召喚されながらも魔王として覚醒し、世界を滅ぼそうとした元高校生。彼はその運命を変えるべく自らの手で命を断とうとした。しかしそんな彼を救ったのは、なんと彼を勇者だと信じていた配下である少女だった。彼女は魔王となってしまった自分を必死で助けようと戦い続けてくれたが、彼の圧倒的な力の前で敗れ去り死んでしまった。

そして、彼は死んだはずの配下であり愛しい女性でもある彼女と入れ替わるようにして新たなる世界に生まれ落ちる。そう、そこは魔族が支配する魔王の支配する大陸、魔族領。そこで彼は魔王となって生きていく事になるのだが。


本文:

「おや?もういいのか?」

(えっと。ここはどこなんだろ)

目を開けると見覚えの無い場所にいる事に気がついた俺は思わず困惑してしまったよ。だけどすぐに何が起きたのかを思い出せたのでひとまず落ち着いて考える事ができたんだけどね。俺がこうして冷静でいられるのもやっぱり目の前にいる人が関係しているんだろうな。この人こそが、さっきから言っている人物、まあ簡単に言えば神様的な存在になるんだよ。見た目的にどう見ても女にしか見えないけど、それはあくまで外見上の事で性別までは確認していないから分からない。というか男だとしたらこんな美人さんとお近づきになれているって凄いなと思う訳ですよ!うん!それに神様的存在とか言う割には威厳がない

「はい。あのーここって天国なんですか?」

取り敢えず自分の置かれてる状況を確認しようとした俺はまず質問してみたわけですが、それが正解だったみたいだな。何故か相手の方が物言いたげな雰囲気になっているからな。多分これは神様的な存在が話しやすい環境を整えてくれようとしているんじゃないかと思ったんだよな。それで実際どうなのかと言うと当たりだったらしく早速説明してくれようとしていたよ。しかもちゃんとその答えを用意していてくれたらしいな

『君はまだ死んでいる訳ではない』

そう言った相手の言葉を俺なりに解釈していくとするとまだ生きているけど死んだ後の処理的な感じじゃないかなと思っている。というのも実は結構前に同じような事をされた経験があったりもするんだよ。確かあれは中学生くらいの時だった気がするが。確か交通事故に巻き込まれそうになった女の子

「あの!助けてください!」

って言って来て、そのまま轢かれそうになった時に助けられた記憶があるから恐らく今回もそれだと思うんだよなぁ〜 なんて思っていたら今度は何か紙みたいな物が渡されてそれを受け取ってみる

『それは神からの祝福を受けられる証明書のようなものだと思ってくれればいい』

(なるほどなぁ)

という事は今回は俺にも神になれるチャンスが与えられたと考えていいのかな?まぁ確かに俺は今の生活を捨てて別の人生を送る事ができるなら願ったり叶ったりだよ。正直このままではまた同じ様な失敗を繰り返しそうな自分が嫌になり始めているところだから丁度良かったよ

『では行くがよい』

(え?)

唐突にそんな事を言われても全く意味がわかんないんですが。だってこれから人生をやり直せますよって言っていた

「どういうことなんですか!?まさかこれが本当に天国とかじゃないでしょうねぇ〜」

流石に疑問を感じた俺がそう聞いた瞬間いきなり地面がなくなったんだよ。いや正確には足元にあるはずべき床が無くなって落とし穴になっていたみたいでそのまま落ちちゃったんですよね。でも俺はその程度じゃ死ぬことはないし特に慌てることなく落下する事にして、その間に今後の方針を考える事にしたんだよ

「うーんこれってもしかしたら転生させてくれるのか?そうだとしたらラッキーかもしんない」

今まで何度も失敗したのもあって今回のこの話はまさに転機と呼べるものかもしれないと考えているよ。そもそも俺の場合は前世の記憶を持ったまま産まれてきているせいで周りの子と比べて精神年齢が高かったのもあると思うんだよね。それでも

「ふっ、やっとここまで来たぜ」

(なんかカッコつけたセリフになってしまった)

内心でちょっと照れながらも地面に着地できた俺は取り敢えず周囲を確認してから移動を開始する。と言ってもこの洞窟の中は一本道で特に障害もなく突き進んでいくとようやく出口が見えてきたのが見えた

「おぉ〜やっぱりここは地下迷宮か。って事は俺も魔物になった可能性があるなぁ〜ワクワクしてきたぜぇ」

テンションが上がった俺はそんな風に叫びながら勢い良く外へと飛び出したのだが ドシン!! そんな音と共に何か硬いものに激突してしまいましたよ。というかさっきの衝撃のせいで頭も少し痛かったりする

「いたたたた。ってなんじゃこりゃ!!」

ぶつけて怪我をしているであろう頭を擦りながらも俺は何やら巨大な物体を見て驚いてしまった。そう、なんで俺がぶつかってしまった物というのが何とドラゴンだったんだよね。いやさっきの衝撃といいもしかしなくてもコイツが上から降ってきたのが原因で間違いないだろう そんな事を考えていたのだがすぐに我に帰った俺は急いでその場から離れると、それから改めて目の前にいる奴を観察する

「えっと。取り敢えず鑑定で調べてみるしかないのか」

目の前にいる相手は全体的に赤色の体表をした二足歩行のトカゲみたいな外見をしていた。そして大きさだが俺が知っている中でも最大級のものだったりしてかなりデカいんだよなぁ〜。それに何より怖いのが顔だ。まるで人間のような容姿をしていてそれが更に恐怖感を与えてくるんだよ

「グルルルル、貴様何者だ。どうやって我が領域に入り込んだ」

俺の姿を確認した相手が突然話しかけてきて俺はビックリしてしまった。

だけどこの反応ってつまり、今の俺は人型の姿で存在しているのか?

「あのさ。一応質問に答えたいんだかいいかね?」

恐る恐る俺は質問をしてみたところ相手の方はコクリとう

「構わんぞ言って見ろ」

意外と話が通じそうな相手に安心した俺は早速さっきまで考えていた事を相談することにする

「あぁそうかい!それなら俺に名前を付けてくれよ!」

「なんだって?」

「だからよ。お前さんには名付けの才能がないみたいで誰も名前を呼んでくれねーんだよ!だから頼むからつけてくれよな?」

自分でも何を言っているのか分からなかったが相手は特に疑問に思うこともなく考え始めてくれた

「ふむ、そうだな。よしならば、貴様には赤き龍神の名を与えようではないか。どうだ?気に入っただろ?なーんつって」

相手は冗談混じりにそんな提案

「いいね!それ採用させて貰おう!ってかセンスあるなおい!じゃあこれから俺はお前のことをアスターって呼ぶからよろしくな」

そう言った後でお互い自己紹介を始めたんだよな ちなみに俺の名前は「アスター」って言うらしく、なんでも赤い鱗が特徴的らしいからそこからとられたみたいだな。ただ俺

「って事はもしかしてあんたも魔物だったりする?」

もし俺のように人型になれたりすれば名前がつけられるんじゃないかと思い質問してみたんだけど。どうやら違ったようで

「いいや。俺は見ての通り普通のレッドドラゴンだよ。だから残念だか名前はつけられねーんだわ」

どうにもそういうことらしかった。でも考えてみれば当たり前だよな。ドラゴンなんだし。まぁそんなこんながあって、俺は無事に「ドラゴニア王国」っていう所に生まれ変わってから、色々と大変な思いをしていた。まず、赤ん坊の頃は泣き叫ぶことしか出来なかったから何もできなかった。なので、まずは泣くこと以外の行動ができるようになりたいと考えるようになったんだよな。その結果、俺は

「おい!起きろ!もう朝飯できてるぞ!」

母親を真似たような声を出せるようになった。そうやって俺は毎日頑張っている

「うぅ。あともう少し寝させてください」

母親の方も最初は驚いといてすぐに布団を引っペがしに来るが。最近ではすっかり慣れてきたようでこうして二度寝をする余裕が生まれてきていたんだよな。というか、俺の方が早く目が覚めてしまっているのが問題なのか?まぁいいか。とりあえず俺は母親が目を離した隙に スゥーーーー そのまま部屋の窓から外に飛び出た どうやらここは地上三階ほどの位置にある

「はぁ〜今日もいい天気だな。絶好の冒険日和じゃないか」

この世界に転生して一ヶ月が経過したが未だに元の生活を忘れることができないせいでつい前世の感覚に戻ってしまうんだよ。まぁ別に今の状況に不満はないんだけどな 俺の名前は「レイナ=カーミラーレラ」この国の第三王女という身分であるのだが。何故か俺が生まれた時にはすでに母さんがいなかったのが原因なのか、俺には王位継承権がなく王族としての立場も与えられなかったんだ。だからこそ俺は基本的に自由に生きることが許されていて、今では冒険者を生業にしている。元々俺はこの世界に生まれたのではなく、地球という場所にいたのだが、とある事故で命を落とした結果ここにいるわけなんだ。そして今はここで第二の人生を楽しむ

「よっしゃ!それじゃ行くか!」

まずは手頃な依頼を見つけないとな!



「なに!?」

王都にある「ドラゴニアンギルド本部第一修練場」と呼ばれる施設の中で俺達一行は、目の前の相手に対して驚愕の声を上げてしまった。その理由と言うのが、先程俺達が相対していた相手の実力なのだが。どうやら予想以上に強い相手だったらしくて、全員かなりの疲労困ぱいしてしまっていた。それに

「どうした?これで終わりか?」

「チッ、まだ終わらねーぞ!まだまだ!」

「そうです!まだこれからです!」

「諦めたら試合終了なんですよ!ですから、僕達はあなたを倒して見せる!その為の全力を出し尽くします!」

「皆、最後まで諦めないで戦うのですよ」

まだ戦えるメンバーが、俺を含めて4人いる訳だが、その中でもまだ体力が残っているメンバーで攻撃を続けていったんだ。

それからどれくらい時間が経ったのか分からないけど、遂にその相手が動き出した

「ほほう、なかなかやるじゃないか。俺も本気を出すとしよう。悪いがここからは少し本気で行かせてもらうぜ」

その言葉を合図にしたかのように、相手の雰囲気が変わり、俺達の方に視線を向けた瞬間 ゾクっ 悪寒を感じた俺達は思わず後ろに下がってしまった。そして次の瞬間には既に相手の姿が消え失せてしまい、一体どこにいったのかと思っていると、いつの間にか俺の身体に拳を突き刺してきたんだ。

「グハァ!」

「レイ!」

仲間の一人であるリータがその人物に向かって攻撃をしようとしたが。そいつもまた姿を消した すると今度は俺の背後に気配を感じたと思ったら

「フン!」

背中を思いっきり蹴られて俺は吹き飛ばされた。しかしそこで倒れる事はなく なんとか踏ん張ってみせた俺だったんだが、その間に他のメンバーの方は全員が倒れており、既に立ち上がれなくなっている状況だったんだ。

(クソ、やべぇ。こ

「おい、大丈夫だったのか?って、これはひでぇな」

そんな時突然、俺の元に一人の男がやって来た。そして俺の姿をみて直ぐに治療魔法を施してくれたおかげで何とか回復させる事に成功した。だけどその時

「お前、この俺と対等に戦ったお前には特別に合格だ。名前はなんていう」

目の前の人物はそんな言葉を掛けてきたので

「おぉ、ありがとよ。俺は、アスターだ。よろしく頼むぜ。それでよ、アンタの名前を教えてくれないか?」

「俺はグラマス。よろしく頼むぞアスター。だが、俺はこう見えても忙しい身だかんな。今日のところはこれでおさらばさせてもらうぜ」

そう言うと男はそのまま何処かに去って行ったんだ。その後

「アスター殿!」

「ご無事ですか?」

俺はその場に残っていたメンバーの三人に支えられる形で立ち上がった後で、お互いに自己紹介を始めたよ。その中でリーダー格である金髪の男の名は アルヴィンって言う名前だった。ちなみにもう一人の少女についてはアリシアと言い名前だけ聞く限りだと外国人っぽい名前に聞こえるかもしんないが彼女はれっきとした日本人であり、なんとその年齢にして既に高校生の域を超えているとかいないとかそんな話も聞いた気がするな

(しかしあのおっさん強過ぎだろ?しかも全然底を見せてくれないからマジ怖かった)

しかしまさかあんな化け物がいたとは思いもしなかったが取り敢えずこれからの事を考えるとワクワクが止まらないんだよな そして時は流れ、あれから1年が経過してようやく新しい環境

「学園」

に入学する事になった俺。本来であれば15歳を迎えるまでは入ることが出来ないはずの場所だったんだ。だがそこはやはり貴族と平民の壁が存在するからか、俺の場合は普通に入ることができた それからの時間は、ひたすら魔法の習得に努めてた。それもこれも全部 あの野郎を倒す為の特訓だ。だけどそれだけじゃない。あいつに負けないように強くなるために俺は毎日を頑張って生きていた 俺は今「ドラゴニア王国」の中にある唯一のダンジョンに潜って修行をしている。何故ならあの時出会ったあの男は間違いなく俺より強い。だからこそ俺は少しでも強くなりたいと願いながら日々戦い続けている 俺はあの時の出来事を思い出しつつ目の前に現れた敵を見て

「へ、中々いい度胸してんじゃねーの!いいだろう。この俺をそこまで追い込んだ褒美としてお前だけは殺さずに生け捕ってやんよ!感謝しろよな!」

よし決めた。コイツぶっ飛ばします! そう思った後、俺はすぐに動き出しまず最初に敵の武器を奪ってからの不意打ちを繰り出した後はひたすらボコる事に専念し始めたんだよな。ただそれでも 相手の方が一枚上手だったため何度も死にかけた。特にやばいなと感じているのは、どうにも相手の方がレベル差が大きくともステータスが高い場合

「なぁ、お前は何か武術を学んだのか?正直に言ってかなりやりにくい相手だ」

そんな事を言ってくる始末だから本当に困ったもんだよ。

そしてそんな相手と暫くの間、戦い続けた結果俺は遂に相手の首根っこを掴むことに成功すると。そのまま地面に引きずり倒すことに成功した

「はぁはぁはぁ、どうだ?降参するか?」

「ははははは!それはこちらのセリフだぜ。さぁどうすんだ?」

どうやら相手にはまだ余力があるようで余裕の表情を見せていたんだ。だから俺はそれを利用してやることにした。

「じゃあさ、取引しないか?」

「取引?」

「そう。もしこの俺と戦ってくれれば。この国に君臨するドラゴンを倒した勇者の名を持つ最強の騎士として認めよう。だけどもし、この勝負で俺が勝利したら俺の命令を聞いて貰う」

まぁ、ぶっちゃけたことを言えばこれ以外に勝ち目はないんだよね。俺の今のレベルで倒せるようなドラゴンじゃなくて最低でも50レベルはある奴が最低条件になるから。それに、こんな所で死ぬわけにはいかないんだよ。だからどんなことになってもいいから俺は絶対に生き延びてみせる!そんな気持ちを胸に抱き

「ハッ、面白ぇ。俺様は、別に構わないぜ。ま、精々俺を失望させないよう頑張ってくれよな!」

こうして戦いは再開した そしてそれから更に2時間が経過

「ふー。やっと勝てたぁ〜もうダメかと思ってヒヤッとしたが何とか勝つことが出来て良かったぁ〜」

そういやあの頃は若かったからこその無謀もあったな。だってアイツは強かったからなぁ〜

「まぁ今はこうしてこの国で一番の最強騎士になれているしな。結果オーライってことで」

うん、我ながら実にナイスガイな考え方をしてるわ

「おい、貴様に頼みたい事があるのだが、ちょっといいだろうか?」

そう言い俺に近づいてきたのはこの国の王女であるリザリアさんで。俺に対していきなり話しかけてくると。何故か真剣な顔で

「この国の王女である私の専属の騎士として仕えてほしいのだが、どうだろうか?」

「は、はは。何を仰ってるんですかね?俺なんかに貴方のような美しい方に仕えるなんて勿体ない事なんてできるわけないじゃないですか」

俺みたいな凡人に王女様のお付きをするとか。一体何を言い出してんだこの女は!?俺には無理!マジ勘弁して!そもそも俺にそういうの期待されても応えることできないんだからな!?

「そ、そうなのか。ならばせめて友達にはなってくれぬか?」

「へ?俺なんかで良ければ是非」

俺があっさり引き受けたことが意外だったのか少し驚いていたが、そのお陰なのか笑顔を見せるようになったんだ。そんな感じであれやこれやと話しているうちにいつの間に

「よし!それではこれから宜しく頼むぞ!」

「ははは。分かりましたよ。お姫さま」

そう、なんやかんやで俺達はお友達になった訳で。今ではこうして二人っきりでお茶会をする関係になってたりします。だけどそんなある時に事件が起きた。俺達は一緒に行動していた時にたまたまモンスターに狙われてしまい、逃げ遅れてしまった。しかし、その時には俺達の実力よりも遥かに上のレベルの敵が出現していて、俺達の命はここで尽きようとしていたんだ。だがその時に俺は自分の中に眠るあるスキルに目覚めてしまったんだ

「俺が守らなくちゃ」

その時俺の頭の中に浮かんできたイメージ。そこには今まさに殺されそうな女性の姿とそして俺自身が手に持っている刀を使って、襲

「クソがァ!!!!」

俺の突然の行動によって、相手の攻撃を逸らすことが出来た俺だったが、その代償に

「グッ」

「だ、大丈夫か?」

敵の攻撃を直に食らい吹き飛ばされた俺に、心配したのか声をかけてきたんだ。

そしてそこで俺の中の意識は途絶えてしまうのであった。そして再び目覚めた時は既に夜になっていた 俺が気を失っている間に一体どれくらいの時間が経過したんだろうか。俺には分からないが取り敢えず辺りを見渡してみた。すると近くにいた一人の少女が、起き上がった俺に気づいたのか近寄ってきた

「大丈夫だったのですね?良かったです!」

俺が起き上がると同時に安堵したのか少女が泣き

「ご無事で本当に、よかった!」

「え?君は、どうしてここに」

なんと、その少女がこの城のメイドだったのだ。そして彼女の口からとんでもない事を聞かされることになった。なんでも、あの後、お城にいた兵士は皆死んでしまったということだ

「嘘だろ」

俺は目の前が真っ暗になってしまったが。直ぐに頭を切り替えて今後の方針について考える事にした。

そして結論を出す事ができた

「俺は決めた。俺は強くなる。その為にもまず、俺の仲間を救いに行くぜ」

「しかし」

「分かっている。俺はもう、俺の知っている世界じゃない事に。だがなそれでもだ。例えどんなに過酷な環境だとしても。それでも仲間だけは救う。たとえそれで自分が死ぬ運命だとしてもだ。俺は行くぜ」

そう、俺は俺の為に。今の世界をぶち壊してやるんだ。そして俺は立ち上がり。今、俺の前に存在している壁を乗り越える事を決意して、歩き出した。そしてこの時を境にして、俺の戦いの物語が始まったのだった さーて、次の町を目指して出発だ そう思いつつ、俺は目的地に向かって歩いていると。早速モンスターと遭遇しちまったよ

「くそ!またお前に逢えるとは思ってなかったよ」

そう、目の前にいるモンスターはかつて戦ったことのある相手だったんだ。確か名前はスピアって名前だったかな? しかしこっちのレベルが30代だというのにも関わらずレベル60超えだと?

「マジでどうなってんだよ!ここは」

俺が一人で戦っているのは、ここのところ俺の経験値稼ぎ用の狩り場になっている「ダンジョン」

だが俺にとってはこの場所も危険な場所に変わりはない しかし俺の敵ではなかった。

俺はあっと言う間に現れた敵を殲滅させると、すぐに先に進むことにした 暫く進んでいくと今度は大量のゴブリンの集団に遭遇してしまった だが俺の敵じゃない

「俺様の前に立ち塞がったことを後悔するといいぜ」

俺は腰に差していた二振りの刀を取り出し、一気に敵の群れに斬りかかっていった

「さぁ、覚悟はできてるかよ?」

それから暫く戦闘が続き。敵を全て倒して進むこと数時間ようやく町の付近まで辿り着いた。流石にあの数と戦うと

「きついものがあるな。全くレベル差がないなら問題ないが。あれ程のレベル差のある相手はな」

俺は少し休憩した後、この町で装備を買うために立ち寄った そしてこの世界は

『魔剣召喚士』と呼ばれる存在は俺の他にも存在するらしい 俺の場合は特殊らしくて普通は一人一つのはずの「スキル」というものを俺の場合、同時に三つ所持する事が可能となっている。しかもそれはただの能力として存在するわけではなく、ちゃんとした武器として扱われており、武器として扱うと所有者の力を反映し強化されていくようだ そして

「まさか俺以外にもこの力を持っている人間がいたのか」

そう、その能力こそが俺の持つ固有技能の一つである「無限収納」だった

「これは俺以外の奴は誰も持ってないんだよな。それにしても便利すぎるぜ。いくらでも物を持ち運べるなんて」

そして俺はそんな便利な能力を手に入れたからなのか。

それを使いこなしている内に「最強無敵伝説」を築き上げたとかなんとか。まぁ、その辺はよく覚えてはいないんだよな。だって俺にとって最強であることが一番重要で。それ以上は特に求めてもいなかったから 俺はそんなこんなの理由で。

ドラグニア王国最強の剣士として有名となり。更には自分の欲望の赴くままにこの国で最強の称号である「最強騎士」にまで登りつめたという経緯があった そんな感じで過ごし

「まぁ、俺は別に最強の肩書きにそこまで興味もなかったんだけどな。だって最強の名を手にしたいと思う連中なんてそこらじゅうに腐るほど存在してんじゃん。正直な話」

まぁ俺自身。そういう類いの話に興味がある訳でもなく。だから特に何かに困ることもなければ 逆に楽でいいよ。まぁ偶には退屈にもなるけど。俺は基本的に何もかも自分の好きにしたいタイプだから他人から色々と頼まれるっていうのが嫌なんだよね そんな感じで過ごしながら

「ふー、やっぱり美味しいよな。これ!」

ただいま俺が飲んでいるこの飲み物は俺が最近見つけた「ジュース屋」の特製ミックスフルーツジューズ

「やっぱ異世界といえばこれだよな!」

そんな感じで日々過ごしていたある日の事だった

「ふぅー今日も終わったぜ」

そう、今日の俺の勤め先は

『ドラゴニアンの鍛冶屋さん』

という店で。俺の唯一の職場でもある そして俺の仕事内容とは

「いや〜本当助かるぜ!お前さんの作る装備は頑丈かつ使い勝手もいいしよ!俺の注文にすぐ応えてくれっから。本当頼りになるよな。これからもこの店に頼むぜ!」

そう言って俺のことをべた褒めしてくれるのは、この店の店主であり、俺の親友のドラコニー族の「ガルダ」

こいつは俺より一つ

「ん?」

年上だが親友なので呼び捨てにしていいって言われたので初めて呼んだんだが、その時になんか凄まじく感動された記憶があるな。そうそう、それで思い出したわ。この男との出会い

「俺の名前はガレッド。見ての通りドラコン族だがあんたも俺みたいなドラゴンっぽい姿になれないのか?」

なんかいきなり馴れ馴れしく話しかけてきたんだよ。しかもなんか上から目線な態度で。その癖

「おい、聞いているのか?俺みたいなドラゴンの姿になれるのか?」

そう言った後にいきなり俺のこと殴ってきたのを覚えてる だけどそれが切っ掛けで仲良しになったんだが

「懐かしいな。あいつはどうしているのやら」

実はその昔出会った事のある友人。俺の唯一と言っていいかもしれない知り合いがいるのさ そいつはなんと人型の姿にも変身できる希少種で。しかも見た目年齢10歳前後の少女なのだが。そんな少女の姿をしたやつと出会った時に俺は

『おっす!お姉ちゃん

「え!?」

『お姉ちゃんはね。このお店のオーナーなの! お客さま、お買い物ですか?』

そう言いながら、俺の腕の中に収まって甘えてくる女の子 その愛らしさと可愛さに俺は骨抜きになってしまい。そしてその日を境に俺は、その少女の虜になってしまったんだ。

そのせいもあって、仕事に集中できなかったりして

「あはははは、今思えばかなり迷惑かけてたよな」

そしてこの世界にやってきたあの日から、既に一ヶ月ほどが経っていた。その間ずっと俺はこの世界の事を知ろうと思って色々な場所を旅していた。そうして辿り着いたのはこの「王都 エルザリオン」という

「相変わらず賑やかな街だな」

俺はこの世界に来て、初めて見るような巨大な城を見上げるように眺めた すると 《おい、そろそろ来る頃かと思っていたんだがな》 俺にだけ聞こえているであろう声が頭の中で響く

「よう。待たせたか?」

《いや、それほどでもない。それにしても随分と久々だなお前

「ああ。ちょっとした旅行に行っててな」

俺は俺の声に対して返事をする

「さて、俺を呼び出した理由は何となく分かる。だが俺は俺の目的のためにお前の手助けはできない」

俺の言葉を聞き、俺と会話をしてくれている相手は、少し黙った後 《そうだ。貴様のような人間はこちら側に立つべきではないのだから。しかしだ。私達の仲間がこの世界に来ている。恐らくは既にこの世界に存在する全ての魔剣を手にしていることだろう。つまり 《俺に助けを求めているというわけだろ?》

「その通りだ。しかし勘違いしないで欲しいのだが、これは我々の独断による行動であって。我々は魔剣召喚士 の君と敵対するつもりは一切ない。だからこそ君の力を貸して欲しいのだ》

「分かったよ。ならこうしようぜ。お前らが手に入れられなかった物を俺は全て揃えてやるよ。それで文句ないよな」

それから俺はある場所に案内してもらう事になったのだ

(まさかまたアイツに会う事になるとはな)

俺はこの世界に迷い込んでから最初の方に出会って以来二度と会わなかった存在を思い浮かべる

(確か名前はアシッドとか言ったかな?)

俺はかつてこの世界を荒らし回していたとされる盗賊集団のリーダー格であった男に会いに行っていた

(まさか俺が魔王として召喚される羽目になるとはなぁ)

そう、それはもう遥か昔の話になるが、その当時はこの世界には沢山の国が存在したらしいが今ではそのほとんどが消滅してしまった。その原因というのが。ある時突然出現した謎の軍団だった 最初はその

「へーい、へい。俺達の邪魔をしたらぶっ殺すぞ」

と威勢よく叫んでいたその軍団も次第に大人しくなり。そしていつしか消えてなくなったらしい だがその集団の正体が「俺」だということを知る者は極僅かな人物だけだった。俺自身。そんなことは

「全く気にも留めていなかったからな」

そしてそんな感じで過ごし、それなりに長い月日が経ったある日のことだった。突如現れた正体不明の一団によって国は瞬く間に侵略されていった だが俺の力を持ってすれば。それ程の脅威にはならなかったはずなんだ。だが俺は

「どうしてこんなことに。一体誰が」

その時、俺はその瞬間、俺はこの世界を恨んでしまった

「ふざけるなぁ!!!」

そんな感じで俺は 俺は、俺は

「あの野郎に、あのクズ女に、絶対にこの恨みをぶつけて殺してみせる!」

俺の心の底に溜まっていた負の感情が爆発し。その結果、あの時の力が暴走を始めてしまい。俺自身も俺を止められなくなった そしてそれからは

「俺自身が、俺の意思で。世界を滅ぼす為に動くことになるのか。本当皮肉だよな」

俺は、自分の犯したことを忘れていない

「本当最悪だぜ」

この世界にやってきてからの日々。そして仲間と出会い、一緒に過ごし、冒険を続けてきた日々は 確かに楽しかった。だから、その全てが夢のように思える

「だけどこれが現実なんだよな」

だからせめて

「俺の手で終わらせなきゃな」

この世界が本当に滅ぶ前に、この世界で共に暮らしてきた皆と。俺を勇者と慕ってくれた彼女だけでも救い出さなければ そう思っての行動だったが

「やばいぜ。流石はレベル差30以上。普通だったら死んでたわ」

俺は目の前の相手を見て苦笑いを浮かべるしかなかった だってこいつは、こいつだけは桁違いな化け物だったから

「さぁ、俺と遊ぼうぜ。最強の力を手に入れた最強の騎士様よ」

ただただ単純に俺は強くなりたい。強くなればそれだけ多くの人達を守ることができる そんなことを考えながら俺は

「いくぜ。最強の騎士さんよぉ」

俺は、その男の拳に吹き飛ばされた。だが

「俺は最強なんだぁ!!俺が一番最強無敵で最強の英雄でなけりゃダメなんだぁぁぁぁ!!!!」

その言葉を胸に刻み込み。

俺はその日 ドラゴニア王国最強にして、この世界で最も強い存在である「最強騎士」の称号を手に入れたの

「ふー、まぁそんなことがあってな」

「なるほどなぁ。でも、だからと言って。そんなに強いのに、わざわざ他の国に行く必要はないんじゃねえのか?」

「まあそうなんだけど。なんかこうな。たまには、のんびりと旅をしてみたい気分になったりすることもある訳じゃん」

「まあ分からんではないがな」

俺達は酒場の席に腰をかけ 俺達が話をしていた内容 それは 俺には、この国以外にも行きたいと願っている場所があるという話だった。その理由については色々とあったりするが。とりあえず一番大きい理由としては。今のこの国の環境についてだった

「正直、今のままでは俺もいずれ限界が来ると思う」

そう言い放ったアルヴィンの言葉の意味 それを俺は直ぐに察することが出来た

「確かにお前の言う通りかもしんないな。このドラゴニアンの王が病に侵されているのはかなりの大きな問題だしな」

そう、ドラゴニアンの王。ドラゴニアン王は生まれつき身体が悪く、あまり外にも出てこず、滅多に表に出る

「なによりもあの王も。俺がこの国を出る原因の一つでもあるわけだからな」

そう、ドラゴニアン王がこの国に居づらく感じる理由の一つが。今まさに俺の目の届くところにあった。俺達ドラゴニア王国の民はその殆どが「ドラゴン族」で構成されている そしてその種族特性として「竜の血」と呼ばれるものを所持している

「この血を持つ者の寿命は他のどの種族よりも高い。そして俺も、恐らくは近いうちに死ぬ。だけどそれでも、まだ俺の命は残っているはずだ」

そう言って彼は自らの胸元に手を置き、その表情が苦しそうになるが。すぐに元に戻し

「だが、その血はいつかは途絶えてしまう。俺の子供が次の王になり、そしてその子に受け継がれていく。それがドラコニア王の一族の運命であり、義務だと思っている」

「そんなもんなのかね。でも俺はお前みたいな奴なら。子供が生まれた後も元気で生きていけるような気がするけどな」

「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい限りだが、やはりそう簡単な問題ではないんだ。例えその身に宿している力がどれほど強大なものであっても、俺が老いて力を失ってしまったら、俺が死なない限りは。この国の者達は次の王に託すことはできなくなる」

「そっか。でも、なんでそこまでこの国は他と比べて。そんなに厳しい決まりを作ってたりするんだ?そりゃあ。王族と貴族って存在を無くしてしまえっていう気持ちがないわけじゃないが。その考えを貫いているこの国は。少しばかり異常だと思うんだがな」

「確かに、俺が知る限りでもこの国がここまでの権力と力を持っている理由はそれくらいしか思いつかない」

「そうか。じゃあ、もう一つ質問だ。どうしてこの国の人間達だけが、特別な力を使えるようになったんだ?お前達の家系の者は全員何かしら特殊な能力を使う事ができるよな?」

すると少しだけ悩んだ後にアルヴィンは答えてくれる

「ああ。恐らくではあるが、その理由は簡単だ」

俺が疑問に思っているのと同じ

「この世界に魔素と呼ばれる存在が存在しているからだ」

魔素とは魔法を生み出す為に必要な要素だ。その力は、生物が

「体内で生成できる魔力の何倍にもなる」と言われている。そしてそれは魔獣などが存在する この世界のどこかに存在する

「魔の森から湧き出ていると考えられているが。詳しくは俺も分かっていない」

俺の考えをまるで肯定するように話を続けてくれたので。俺は更に踏み込んだ内容を尋ねてみる

「その森では魔物が発生する事がある。それも魔剣を所持するような魔物達が多数出現するような場所で、その魔剣を体内に取り込んだ者が魔素を吸収し、肉体強化を行い、そして魔剣の能力も得る事が出来れば、普通の人間の何十倍もの身体能力を手にすることが出来るだろうな」

俺は思わず口の中にたまった唾を飲み込んでしまう。それ程までの力が、魔剣を手にした者が得られるとすれば、この世界で俺達人間が太刀打ち出来ない

「魔王が誕生しちまうんじゃないか?それにそんな危険なものが放置されていいのかよ?もしも他国に漏れ出したりした時に大変な事になるぞ」

だがそんな事を言われてもなと言うように首を横に振った後でアルヴィンが

「安心しろ。そもそも魔王が誕生したという報告がこれまでにあったか?魔王が誕生するのは、魔王の力が完全に解放される前でなければ不可能。しかし、お前はどう思う?」

「まあそうだよな。魔王なんてのは、この世界にとって最大の脅威だ。その魔王の誕生は俺達人間には大きな恐怖になる。なら、俺達の住む大陸以外の場所で生まれる可能性も充分にある筈だ。だけど俺は。もしこの国以外でそんな存在が誕生すれば。直ぐに情報が流れて来るとは考えている。だからこそ俺はこの国を出て他の国に」

だがその途中で

「おい!聞いたぜぇ。あの国に行く為に金を集めてるって噂になってたみたいだが、もしかして本当だったのかぁ」

俺達の会話に割って入ってきた一人の男

「本当かどうかと言われれば本当だ。だが悪いな。これはあんたにも関係ない事で、別に大したことにはならないさ」

「へへへっ、そうかいそうかい。確かに俺達みたいな下級の者には関係ねぇことかもしれねえがなぁ」

俺はその男の視線から感じ取ったものに。無意識のうちに、反射的に体が動き 気付いた時には

「おっ、お前。今なにしやが った」

目の前にいた男の腹部に拳を叩き込んでいた。すると男は膝をつく

「さぁ、なんのことかさっぱりわからないが」

そしてそのまま男の

「お前、よくも俺のダチを」

仲間と思われる連中が現れ 俺達を取り囲もうとした瞬間。酒場の中で悲鳴が上がる そして俺は気付いていなかった 自分達を取り囲むように集まった大勢の冒険者たちの存在。その中心に立つ一人の人物 その存在の放つオーラに、俺だけではなく。他の冒険者達の意識も奪われていたのだから。その圧倒的な威圧感を前に、俺を含める冒険者達が、誰よりも恐れているはずの男が、その場に現れた そう。それは俺とアルヴィンの仲間の一人。このドラゴニア王国の最高権力者にして、冒険者として最強の名を有する人物。ドラゴニア王国最強の戦士である。アルフォンス ドラゴニアン王であった

「お前達はそこで何をしていた。何故俺の目の前で喧嘩をしている」

その問い掛けに。俺と、俺と一緒にいた二人。この三人はお互いの顔を一度見ただけで直ぐにその場から離れようと

「逃げるつもりですか?」

「な、なんだぁ、お前ら」

「僕達は」

そうして二人は

「私の名前はリスタと言います。それでこちらは」

「俺の名はアルヴィン。一応このドラゴニアン王に仕える者の一人だ。俺の身分は平民の出だがな」

二人の言葉にドラゴニアン王が反応した

「なるほど、お前達があの国の関係者か」

すると二人が突然その場で膝を突き、そして両手を合わせ祈り始める その姿は、このドラゴニアン王国において最上位に位置する者に対して行われる挨拶

「まぁまぁ、そういうことは、俺の前でするもんじゃない。まぁ今回は許そう」

「ありがとうございます」

そしてその後で、改めてリスタと名乗った女性が立ち上がり

「ところでお主達が先ほど口にしていた事は、本当の話なのだな?」

そう問われたので。今度は二人で同じ答えを口にすると。ドラゴニア王は

「なるほどな。お前達がそう決めたのであれば。俺には止める権限は無い。好きにすると良い。まあでもそうなると」

そして

「レイナ、そなたに頼みたい事が一つある」

「俺に、一体どんな用があるんだ?」

ドラコニア王は、一拍置いてから 俺に向かって言った。それはあまりにも意外な言葉で

「お前が、我が国の王となり。このドラゴニアンを救って欲しい」

俺にとっては予想外の展開。このドラゴニアンの王からの言葉に

「ちょっと待ってくれ、いきなりなんだよ。なんでそうなる。どうしてお前は俺にそんな事を頼む」

ドラゴニアン王は静かに息を整えた後で ゆっくりと俺に話し始めていく

「実はこの国の王。ドラゴニアン王は現在病に侵されている」

俺は直ぐにその意味を理解する

「その王を救う手段を探すために。お前が俺の国に向かうと聞いたが、まさかそれが理由なのか」

ドラゴニアン王の病について。ドラゴニアン王が俺達だけにその事を伝えた意味も理解出来る。この国の民が

「その病によって命を失う可能性が極めて高いからだ。病がいつ発症するかまでは俺にも分からないが。だが俺の勘は告げている。この国に残された時間は長くないのだと」

そう語るドラゴニア王の顔はとても辛そうで、その顔を見る度に俺は。自分がドラコニア王という存在がどういうものなのかを、少しだけ分かってしまった気がする この国にとってのドラコニア王の存在は。国民全ての命を握っているといっても過言ではない そんな人物が病に苦しんでいる。それはつまり

「このドラコニアの王族の血筋を絶やすわけにはいかない。しかしそれは不可能に近い」

それは当たり前の事だと思う。この国にどれだけの貴族がいると思っているんだ

「俺はそんな無茶な要求をされる為にここまで来たわけじゃ無いんだぞ」

俺ははっきりと告げる。俺は別にこの国が滅びる事に対してなんとも思っていないし助けたいとも思わない ただ俺に迷惑をかけないでくれと思うだけだ しかしそれでもドラゴニアン王は

「お前の力があれば可能だと思うのだ」そんな言葉を言ってくるから俺は苛立ってしまう 確かに俺の持つ能力を使えば確かに不可能ではないかもしれないけどな。それこそ俺とあいつらの力を合わせる事でな 俺達の目的を果たす為に必要なものはただ一つ。魔素と魔王だ そしてその魔素と、魔王が存在する場所を知っている唯一の存在

「本当にこの国がそんな事を望むなら」そう言ってから

「あんたは自分の子供にこの国の未来を託せるのか?もしもその子が。俺達みたいに特殊な能力を持ったとして。その時。そいつもこの国から逃げ出す事が可能だっていう保証がどこにある?」

俺の言葉に。何も言い返せずにいるドラゴニアン王の姿に

「この国は、自分の子供達にまでそんな苦労を掛けたくないんだろ?そんなもの背負い込まない方が良いだろ」

俺のこの言葉を聞いた瞬間。それまで俯いていたドラゴニアン王が顔を上げ 俺のことを見つめながら叫ぶ

「そんなの分かっている!だが俺の子供も!そして孫も!この国と共に滅ぶ事になる!この国に生まれ育った人間全てを犠牲にしなければならないんだぞ!その事を承知で俺の娘に。その宿命を押し付ける訳にいくものか!」

俺は何も答える事が出来なくなる その叫びを耳にしてしまったせいだ。俺は、俺達三人以外の人間がどうなろうと構わない。だけど目の前の男は

「あんたは、あんたの守りたいと願うものの為に」そこまで呟いてから俺は首を横に振り

「違う。俺達とは関係が無い筈の。その人達の為なんかじゃない」

俺はその事に気が付いた

「あんたはその事を覚悟した上で。この国で産まれて育った者達を守ると誓ったんだな」

そう。この男もまた俺達と同じだ。この国の人間が好きだから 愛しているから

「俺はお前達とは違う。だけどあんたの気持ちは痛い程良く分かる。だからこそ、この国を救う事が出来るとすれば。俺の力を借りずに、俺に頼らずに。そしてその道を選んだあんたが」

その言葉の後で俺は。真っ直ぐに

「自分の力で、大切な者達を守っていけるようにする事が一番の解決方法なんだ。だからこそ俺の力が必要なんていうのは間違ってる」

俺にはこの国を助ける義理なんて一切無い だけどそんな状況になったとしても、俺の力を必要とする存在なんてこの世界に必要とはしていない。俺がこの力を誰かの為に振るってやる理由は存在しない

「お前にその意志が無くても」

「悪いが俺の意志なんてものはとっくの昔に決まっている。俺には、あの場所に行く以外の選択肢は無い」

その言葉に、ドラゴニアン王は目を閉じ そして大きくため息を吐き出してから

「ならば仕方あるまい。俺はここでお前との勝負を受けるとしよう」

俺は目の前の相手を見つめ。その男が何者なのかを思い出した。この男は俺の師匠の知り合いでもあり

「まさかお前と戦う日が来るとはな。ドラゴニアン王国最強の男。お前の実力は、どれ程の物なんだ」

俺は目の前の相手を睨み付け この世界での最強を目指す男

「お前に勝って証明してやろう。この世界の、俺達こそが」

俺達の戦いはこうして始まった 俺はアルヴィンの言葉を聞き。

「俺達の力は、今のままだと、どこまで届くか分からない。だけどな」

そう言って。アルヴィンとリスタさんが、同時に拳を前に突き出すと

「今の俺達に出来ないこと。俺達の思い。そして願い。それらが俺達を強くしていく。お前にはそれが出来る。お前と、お前の仲間達が一緒になれば」

そして二人の拳が、互いの拳にぶつかる

「その拳で。俺達が守るべきこの国を守り抜けるんだ。だから頼むよ」

その光景を目にしていた冒険者達は皆揃って、涙を流し始めた 俺も、何故かは知らないが、涙が流れ落ちてしまう。なんでだろうか、その理由が分からず。ただ 俺は

「俺の負けだよ」そう言うしかなかった。だって

「その想いは俺にも、リスタさんにもある。それに俺にはまだ。仲間が残っている」

俺のその言葉に。アルヴィンは笑った後で

「お前に負けた以上。もう何も言わないさ。俺達はこの国の外で待機しておく」

リスタさんの肩を軽く叩き、アルヴィンはそう言葉を残して酒場から出て行った

「アルヴィンは私に任せてください」そう言葉を口にしたリスタさんと一緒に、その後で酒場から出た俺は。このドラゴニアン王の言葉に耳を傾ける事になった。そして

「お前と、その配下二人だけの力で俺を倒して見せてくれないか?」そんな言葉を俺は受けたのだった。俺はそれに対しての返答を考えていたが。そこで酒場の中から悲鳴が聞こえてきたので 急いで駆け出した 俺の視界に入ったのは既に息を引き取った状態の。女性の死体だったのを見てしまってから。どうしてこんな事が平然と行えるんんだと思いつつ。この世界は本当に腐っていると感じた俺は直ぐに行動に移す事にした。そして

「ちょっと良いかな?貴方に聞きたい事があるんだけど」まず俺はドラゴニアン王に声を掛けた ドラゴニアン王の言葉を受けてから。すぐに酒場の中に入ると、一人の男がこちらに背を向けて座っていた 男の周囲には酒瓶がいくつか散乱していて、恐らくそれを

「飲み干すつもりだったんだな」俺がそう口にすると。その男は振り返り、そして口元を吊り上げ笑い始める

「何がおかしいんだ」俺の言葉を受けたその男は自分の手の中にあるグラスを握り締めながら

「いやいや、まさかこんなに早くお前みたいな化け物がこの町に来るだなんて思っても居なかったからな。俺の計画は順調に進み過ぎていてね。お前達の様な連中は。もっと後に来ると思っていたんだよ」

俺はそいつの態度を見ながら。この世界に存在する。様々な組織のボスと呼ばれているような連中の事を思い出していた この男は俺に対して敵対の意思があるとしか思えないが。俺は敢えてその言葉を発しない事にした なぜならば、俺が相手にしているこの男の目的が全く理解出来なかったからだ。ただ 俺と会話をするだけで満足出来るような人間には見えない。それは確実だ 俺のそんな判断を裏付けるかのように

「お前はこの世界を壊すつもりか?」男は突然。俺にそう聞いてきた 俺はその問い掛けの意味を理解した上で。あえてその問いかけを無視すると

「その力。お前の力は一体どこで手に入れた」男は俺に向かって

「俺の部下がお前の事を見ていた。その時に感じたんだ」

俺がこの力をどうやって身に付けたのか。そんなものは当然言えない。俺のこの力がどんな代物なのかは俺にも良く分かっていないのだし

「この世界の力を手に入れたのだろう。その力は危険過ぎる」

俺は何も答えずに。相手が話すのを待っていた その沈黙をどのように受け取ったのか。このドラゴニアンの王を名乗る男は俺の方へゆっくりと歩いてくる

「なぁお前。このままこの世界を破壊する気は無いんだろ」

この世界に未練なんてものは全くない

「なら取引をしないか」

「内容によるな」俺は相手の提案を受け入れる事に決めた こいつの目的は何か

「俺と手を組まないか。そうすれば俺は、お前に協力できると思うぜ」俺に協力する理由は無い筈なのに。何故わざわざこんなことを言って来たのか。俺はそれが気になり始めていたのだが ただそれよりも 俺はこいつの持っている剣に意識が向いてしまっていた

「あんたの持つ武器は何なんだ。その剣に込められた力を感じたから。俺はあんたの言葉を受け入れようと思ったんだ」

男の持つ大鎌から感じる魔力の量が凄まじい。ただでさえ、このドラゴニア王と名乗る男からも感じられる膨大な量の魔素を感じているというのに、それ

「お前が何を勘違いしているのか知らんが。この俺の持つこの剣が俺の力そのもので。そしてこの俺の力は全てこの剣に集約されている」

そう言いながら。手に持っていたその剣を見せびらかすようにしながら俺に見せつけて来たのだ その行為自体が、この男が俺の能力を探ろうとしていることの証左になる つまり俺が持つ力を把握されなければ この男に勝ち目は絶対に訪れないと。そんな予感を覚えながらも。俺がこの目の前の男を倒す為にはどうするかを考えている間にも話は続く

「それで。お前と俺の二人で、この国を守ろうじゃないか」

「どういう意味だ」

その言葉に、目の前の男は。ニヤッとした笑みを浮かべ

「俺がこの国の人間達を全員殺せば。俺は誰にも文句は言われなくなるだろ」

「あんた正気なのか」俺が言葉を発すると。目の前の男は楽しげに笑うと

「当たり前だろ。だって、俺はこの国を愛しているんだからな」

そう言った瞬間に。このドラゴニアン王の身体が発光を始めた。まるで光の柱のようになって

「おい。あんたの狙いはそれか」

俺は、目の前の存在の正体をようやく知る事になる 目の前のこのドラゴニアン王は、この国の民を守る為ではなく この国を崩壊させる。その目的で動いていた

「俺の計画通りにこの国が壊れれば」その先に続く言葉は簡単に想像出来た

「あんたが愛してやまない国民達の死に顔を、しっかりと目に焼き付けることが出来るから」

「そんな事、そんな事はさせない。俺達がこの国を守るんだ。この国の人達の笑顔を守るのは、俺達だ。俺達なんだ」

このドラゴニア王は俺の言葉を嘲笑するかのような態度で

「お前達がどれだけ強くなったとしても。お前達は結局。自分達の身内さえ守る事が出来ていない」俺の言葉を聞いた直後に「俺を倒せる程の実力者が今のお前の側に存在したとしても」そう言葉を紡いだ男の手には。黒い刃の付いた短剣が握られていた そしてその剣が放つ気配には覚えがあった。俺が師匠の使っていた短刀のそれと、全く同じものだと、その

「あんたの狙いは」俺は男に向けて言葉を投げ掛ける

「そうだよ。俺は俺の為にこの国の全てを犠牲にしようと思っている。お前には悪いけどな。俺はこの国が好きだけど。この国に価値を見いだせなくなっている。俺はな、お前の大切な物を奪った。お前の家族を奪い、お前の心を傷つけた」その言葉を耳にした直後。俺は、俺の師匠の事を思い出していた。そして

「その罪を償ってもらうために、俺はお前達を滅ぼす。お前達の存在が、お前の大切な存在を殺してしまう」

そう言いながら。男は、俺に対して斬りかかってきた。それを受け止めた俺は。男の剣に宿る異様なまでの圧力に驚き。そのまま鍔迫り合いを続ける

「お前の相手はこの俺がしてやる。だから精々頑張れよ。今のお前の実力だとこの俺には勝てないが。俺が本気を出す前に死んじまうかもしれないが」俺は自分の腰に差してある二本目の剣に右手を当ててから。俺に攻撃を仕掛けてきている男の方を睨み付け

「本気で来てくれ。じゃないと。俺はアンタを」俺は、この男が口にしていた内容を理解していた。だからこそ俺は怒りを感じていた。この男の言葉によって 俺はこの世界で生きていく事に、そして、これから出会う仲間に。俺の仲間に手を出した。その事実が俺の中にあった 俺のその感情に反応してくれたかのように。この世界に存在する、あらゆる生き物

「おおおぉぉっ!」俺の口から、俺の意思とは関係なく声が漏れ出し。そしてその声に合わせるかのように、全身から力が溢れ出すのを感じた この世界の全てが俺に協力してくれるかのような感覚 そして俺が纏っていた衣服に変化が起きた それは俺が元々着ていた服に似てはいるが。その生地や装飾の作りが全く違う、そして俺の右腕を覆うように変化していったのはその装備の表面に。今までの俺では絶対に使いこなす事が出来ないであろう巨大な籠手が装備されていた それは明らかにこの俺の魔力に呼応するように その力が解放される

「お前に何が起こっているのか分からんが。俺はお前を許さない」俺の頭の中で響いた

「いいや俺の方こそお前を。俺に力を貸してくれる者達と一緒に、お前を必ず殺す」俺は俺に敵意を持って襲い掛かってくる、その人物の言葉を。そしてその殺意を全て理解したから 俺に攻撃を加えて来た男に向かって走り出した。俺が接近してくるのが分かっていたのか、男の口元には、さっきまでとは違って。どこか愉快そうな笑みが存在していた。

「俺の一撃を受けて立ってられるかな?」その言葉と共に男は動き始める 男は手にした剣で、俺に目掛けて攻撃を繰り出してくる。そしてその剣が俺に届くと思われた次の瞬間。男の振るったその斬撃を俺に直撃する前に止める

「何?」男は驚いているが。俺にとっては別に驚くべき事でもなかった なぜならば俺は その剣の動きを完全に読みきっていたのだから 俺は俺に向けられている剣に右拳を振り抜き

「終わりだな」俺の言葉と同時だった。俺の拳とぶつかり合った剣にヒビが入る この程度の武器に俺が傷つく事は無いが。それでも。俺はこの目の前のドラゴニアン王に。これ以上の力を振るわせてはいけないと判断したから。俺は全力でこの武器を破壊した 俺に武器を破壊するつもりが無かったとはいえ。俺

「あんたは」男はそう言って

「俺は」俺はその男に。俺は俺自身の名を告げる その男の名はドラゴニア王と呼ばれる。かつてこの国の守り神として君臨し、その強大な力と権力でもって、この国を治めてきた者の末裔であり。そして今は、このドラゴニア

「俺は、お前を倒す為に生まれた存在だ」

その日、この世界に一つの王国が生まれた

そしてその王国の王の名を。人々はこう呼ぶようになったのだ。「最強無敵伝説」を持つ。魔王、その人の名前を 【名前】リキト=ドラゴニア 種族:人間族

職業;勇者 体力 :55000/80000

精神力 :10500/100300

攻撃力 :9800(+10000)

防御力

:9000 魔法行使力 ;2700 【スキル一覧】

<ユニーク級>

『勇者補正LV-』『限界突破LV6』<レア度EXTENDED!

『真言語変換』〈MAX〉『

「お前、何を言って、俺はお前達を殺そうとしているのが」俺を睨むその視線は鋭く 俺も男と同じように 俺の言葉を耳に入れたから

「あんたには悪いけど。俺はもうあんたを殺すしかないんだよ。だって俺は。あんたに殺されかけた時に、この国のみんなに守られて。それで俺は生きている」俺は俺の体の中にある魔力が、その魔力を循環させる肉体の動作に付いてこれるように調整し 俺はこの国の人達を守りたいから このドラゴニア王国を守る為に 目の前の男を倒し、そして。その背後にある組織を潰してしまおうと考えたから 俺の持つその力を使えば

「あんたは、この国の人達を傷つけようとした」俺の怒りに呼応してくれてる

「ふざけるな。お前達が俺達を殺しておいて。そんな勝手は通らない」俺が手に持っているのは、師匠が残してくれた短刀 俺がその男に勝つには この力を使う以外に無いだろうと考えてる。俺と男の戦いは、今この場で

「ふざけていない。俺に、あんた達を害する気が無いという事を証明する必要がある」俺の言葉を聞き入れてくれたのか その男は俺に向けて構えていた剣を下ろし

「ならどうする」

「俺の質問に答えろ。お前が本当に、このドラゴニアンの王を名乗る男ならば。お前はどうして」俺は男に対して言葉を投げ掛けた直後

「お喋りをしている暇なんてあると思ってんのか。俺は、俺はお前を殺したくて殺したくて仕方がねーんだよ」そう言い放った男は

「お前の相手はこの俺が」そう言葉を言い終えるまでも無く。俺は、その男の背後に回り込み その背を向けて立っていた 俺の姿を確認した直後に、俺の方に向き直ろうとするが。俺はそれをさせなかった その男の首の後ろに腕を当ててから、俺の手には俺の力で作った刃が存在しており。そしてそれを勢い良く突き立てる

「お前」首筋に俺の作り出したその刃

「終わりだな」俺は、俺に出来る最高の一撃を放ったつもりだった だが、この俺の攻撃を阻んだのは。男の体に宿っている魔力 それは、俺の身体に宿る魔力と。同じ性質を持っていたようで 俺の一撃は完全に無効化されていた その証拠のように 男の表情には笑みが存在している そして男の身体に存在している魔力は、その男の体内で凝縮されていき。そしてそれが解き放たれた時には、その魔力の性質が変化していた 男の身体を覆っている鎧の表面からは、紫色の霧のような物が噴き出しているように見え その紫の煙は俺の周囲に広がっているようでもあった

「俺はお前を殺したくないと思っている」俺を見つめながら

「俺には、俺には」俺は自分の手にしていた短刀に意識を向ける その刀身は、その刀身を形作る物質が耐えられないほどの高熱に晒されたかの如く、溶け出してしまっている 俺の手にしている刃は。既に本来の姿を維持する事が出来ないほど、破壊され尽くしてしまった 俺に攻撃を加えようとしていたその男が身に纏っていた魔力によって生み出されたであろうその紫の炎のようなものが、その威力を高めているのだと 俺の攻撃が効かなかった事に、俺は驚きを感じる事も無かった

「だから、俺は、俺に力を貸してくれている。みんなの事を想ってくれる人の事を信じている。俺の師匠。あの人がそうだったから」師匠 師匠。貴方は、

「俺は、お前が、嫌いだ」師匠が俺に残したもの

「お前なんかには負けない」

師匠が教えてくれた俺の技で、

「お前に俺は」俺は師匠から受け取った力を

「殺さないで」俺は俺を生かそうとしてくれる人々の

「殺してやる」そして俺は俺に好意を持ってくれている

「俺は」そして俺を

「絶対に殺す!」

その瞬間、その男は剣を地面に振り下ろす それと同時に地面を這うようにして広がっていったのはその紫の炎の波 俺に対して目掛けて迫り来るそれは 俺を焼き付くそうとするのと同時に 俺は、それを避けなければならないと思った 俺の命を救

「逃げんじゃねぇぇっ!」その声は上から降ってきた。俺の耳にその声が届くのとほぼ同時に。俺は俺に向かって迫りくる炎を避けるように跳躍しながら、手に持っていた折れてしまった短剣に魔力を込めた後で、それを上に突き出すように投げつけた 短剣と俺が纏っていた魔力が重なり合う それは一瞬の出来事でしかなかったが。俺の頭の中には鮮明に。俺が投げた短剣の先に、膨大なまでの魔力を溜め込んでくれるような光景が広がっていた その景色はまるで俺の視界そのものが書き換えられたかのような 俺は、その魔力が十分に込められるのを待った後に その短剣に宿っていた全ての魔力を使い果たすつもりで 俺は

「これで終わらせ」そしてその短剣の先に存在した俺の魔力と合わさる事で、爆発的に膨れ上がったその力は、俺の体を包み込む形で俺が想像した現象を引き起こす事に成功 そしてその結果。俺の周囲に広がる紫の炎の波が、全て消し飛んでしまうという結果が生まれた 俺はその衝撃に耐えられず。後方に向かって吹き飛ばされてしまう それでも。俺はこの力を使って

「どうだぁぁぁぁ」その瞬間。俺の口から言葉にならない叫びが溢れ出した。その言葉に、その意思に反応するように 俺の体は その力を解き放つ為に、再び、俺の中で眠っているはずの魔王としての本能が呼び起こされていく

「おおぉ」その

「俺に」俺はその男に対して、全力を振り絞り。俺は、男に対して。全力で殴り掛かった 男は自分の体が、俺が繰り出した全力の攻撃をまともに受けた事で大きく後方に押し戻されてしまう そしてその男に 俺は更なる追撃を与えるべく、その男と距離を詰め 俺は、その男に向かって拳を振り抜き、男を壁に叩きつける 男は壁にぶつかった際も まだ、立ち上がろうとしていたが 俺はその男の頭を鷲掴みにし その男を床へと叩きつけようとする その男に抵抗する素ぶりは無かったが。それでも俺は

「死なないように気を付けろ」そう言ってから。俺は、このドラゴニア王国の王様であり

「このドラゴニア王国の勇者だ」俺の言葉を聞いた 俺に殺される寸前であったドラゴニアン王と呼ばれる男は。俺の言葉を聞くと、口元を歪ませ そして次の瞬間。その顔は醜悪な笑みへと変貌を遂げていったのだ その男が、その身に宿しているその魔力は、俺が放った渾身の攻撃を受け止めきれなかったのが原因か 男の身体の至る所からは出血が見られた。しかしそんな傷を負っていながらも、その男は笑い続け、そして言葉を発するのだ

「まさかこのドラゴニアの王が。勇者とは思わなかったぜ」男は血を吐き出し 俺の方を見ながら「それによ」言葉を続けていく

「勇者って奴は、大層な力を持っているらしいじゃねえか」

「そうだ。俺には、俺にだけに与えられた特別な能力がある」

俺の肉体には 魔王の力は、封印されている

「お前に俺を倒せるわけがないだろうが」そう言って笑う男は 俺から放たれたその蹴りによって顔面

「この程度の力で」男の顎は俺の脚を跳ね上げるような形で直撃し

「調子に乗るな」その攻撃により俺の足の裏は男の下顎を捉える。俺はそのまま、その男を壁に押し潰し

「終わりだな」俺の言葉に その言葉に反応して「ああ」と 俺の攻撃を真正面から受け止めた

「もう良いだろう。俺達はこれ以上争う必要は無い」そう言うとその男の全身に広がっていた紫色の炎は消え去り、その男の姿を包んでいた禍々しい気配もまた鳴りを潜めていった 俺はその男が倒れ込んだのを確認すると、その場に座り込み。その男に向けて、右手をかざす。すると俺の腕輪から出現した魔力は俺が望んだ通りの形に変化していった。その形は小さな小瓶のような物だった。その瓶の蓋を開けた俺は、その中の中身を飲み干すと、その効果はすぐさま俺に実感出来るようなものとなり、それはすぐに現れてくれた 俺は俺の中に感じ取れていた その男の持つ魔道の力は 俺の中にあるその力を、より

「楽になったか」その男は立ち上がるなり 俺に話しかけてきた。その姿を見る限りだが 怪我の影響が多少残っているのか、それとも俺の攻撃を受けてダメージが大きかったせいなのか、男の身体中からは未だに血液が流れ続けているように思われるのだが 男は気にする事も無く 俺の事を見つめながら言葉を続けるのだ

「お前の今の状態を簡単に言えば。自分の体内に存在していた力が弱まったのを感じる。その証拠に。今お前が飲み込んだのは何だと思う?」

俺に問いかけてくる男に対し

「お前に答えてやる義理はないぞ」俺は俺が手に

「俺にだって、分からない」答えようが、無いんだよな

「なら俺が当ててやる」そう言い放った直後。俺の背後に移動して来たその男は「魔力」そう言葉を発した直後 俺は振り返りつつ拳を叩き込み その一撃は確実に決まった筈だった。だけどその男の体には俺の放った一撃は当たらずに。逆に俺の身体は俺の放った一撃を受けてしまい 俺はそのまま後方に勢い良く弾き返されてしまった。

俺はどうにか立ち上がり 俺は「魔力か」と。俺は俺に何が起きたのかを理解できずに、ただ 俺の背後にいるその男に視線を向けていた そしてその男は俺に語り掛けてきてくれていた

「俺はお前を殺す気は無い。だからお前を殺さないために。そしてお前に教えてやるために。こうして俺は」

男は言葉を続けた。俺にはその言葉を聞き取る事が出来るようになっていた だが俺は「どういう意味だ」俺にその男が言っている事が理解できる その事実に。俺は驚いてしまう。だが今はそれどころじゃない その男が再び俺に襲い掛かっているからだ

「くっ」俺は男に意識を向ける その男が身に纏っているその鎧は さっきまでよりも輝きを増していて。その男自身の身体能力に関しても上昇していたようで 明らかにその動きを視認するのが困難なほどに速くなっていた その男の動きを目で追う事が出来ない以上 俺は

「避けきれない」俺がそう判断して拳を構えると同時だった。その男は

「だから俺からお前へのプレゼントだ。俺の魔力を込めたこの拳が直撃すれば。その傷だらけのお前の状態ならば。それで死ぬ事も無い。そして」その男が言葉を止めてから数秒の沈黙が続いてしまった時 男は口を開いた「これが俺が出来る精一杯だ」

その言葉の後に。男は、今までとは比べものにならない程の速度を誇っており。男は、一瞬にして俺の視界にその姿を現したかと思うと同時に、俺の顔目掛けて右拳を突き出すように振り抜こうとしているのが分かった そして俺は男の言葉通り 男の振り抜くようにして突き出された

「うぐぅっ」男の拳が俺の頬を捕らえ 俺は地面に打ち付けられてしまうが

「はぁっ!」俺の体は直ぐにでも動かせて。俺が地面の上に立つ頃には 俺は既に俺に向かって迫ってきていた男に反応できており 男の拳を、その右腕を掴み取った。

男はそれでも諦めない。男は俺の手を払おうと試みるも

「させねぇよ」俺がそう言うと 男は一瞬だけ目を閉じてから「お前に俺が勝てるわけがねぇ」と。その直後。その男の拳から俺の腕に伝わる形で 男が持つその魔力が伝わってくるのを感じた 俺は、男から魔力を流し込まれてしまっている

「なるほどな」その男の魔力の質を俺は確認出来た気がしたが それでも俺にとっては、それは それは俺の命を奪い得るような脅威になるような代物ではなく。

俺は俺の中にあった魔王としての感覚が薄れている事に。その魔力を受けた事により気付いたのだ そして俺の魔力も男に向かって流れ込んでいく事を感じ取れるようになり 俺の体が、この男に侵食され 俺はこのままだとこの男の操り人形のようにされてしまうと それが直感的に分かってしまうような状況に陥っていた だが俺にはどうする事も出来ずに。俺は、俺の意思とは無関係に、俺の体を男に利用されてしまうというのであれば その前に その結末を受け入れる訳にもいかなかったので

「こんなところで」その男を、男としての存在そのものを否定するかのような存在に変えてしまうのは忍びないが。俺は、この男に。そう思って、俺は拳を振り抜いた。すると男は

「がああっ」悲鳴をあげながら後方に向かって吹っ飛んで行き その男に 俺は追撃を加えようとしたが。そこで俺は、気

「はぁ、はぁ」息を荒げてしまっていた 俺は呼吸を整えながら考える どうしてこの男の力は急激に上昇したんだ?と その男から流し込まれたその力は明らかに異常で。

俺の力を利用して強引に自らの力へと変える。そんな強引な力の変換の仕方をする奴は。そう簡単に存在するとは思えないんだ 俺は、そう考えて。男に視線を向けると。そこには、血塗れになりながら、それでも立ち上がる男の姿が存在しており。その男の口元には笑みが存在していた

「はっ」その男から溢れ出る膨大な魔力の量を。肌身を通して感じ取り、その量を確認した俺は 俺は「はは」と。つい笑い声を上げてしまい

「これは無理そうだ」と。そう思うと 次の瞬間には、その男の口元は歪み。口元から垂れ流れる血が 俺の方に向けられて そして男は

「俺は」そう言い放つと 男は俺の前から姿を消す。そして俺は男の声が聞こえる方向へと視線を向けるが その瞬間に、腹部に激痛が走る そして俺は腹を抱えながら。俺は男を見失ってしまった事を 見失ったのが俺だけでは無くなってしまう可能性を考えながらも。俺は痛みに耐えていたのだが その俺が受けていた苦痛が 唐突に消え去った そしてそれと同時に 俺の中から何かが流れ出していくような。そんな違和感が その男から魔力が放たれた

「くそったれ」俺は、その男が身に纏っていたはずの鎧に 俺の力を利用しようと その男は俺に対して「魔力を流す事で強化させる」という そんな方法を選んでいるのか それは、つまり

「あの鎧そのものが魔道具みたいな物なのかよ」

そんな風に考えている間にも、その男の行動は続いていたようで 男は先程よりも遥かに素早い速度で、俺に接近してきていて 俺は男の行動に、反応出来ていない状態になっていた 男が俺に向かって 蹴りを放ってきている事に

「ちぃ」俺の反応速度は男の速さに対応出来ないレベルにまで達する事が出来ていなかったようで その男によって俺は 壁に叩きつけられてしまっていて その俺の姿を見て、その男が「終わりか?」なんて言ってくる始末

「終わりだよ。お前にはもう、打つ手が無いんだから」男は俺の事を嘲り笑うかのように言葉を放ち。そして男は

「さっきまでの勢いはどうしたんだ?」

その男は、その言葉と共に

「ははははは」と 男は、その言葉を吐き出すと

「俺の負けだ。俺はもう何もしねえ」俺に背を向けたままの状態で言葉を放つ男 そしてその男は、俺に話しかけるのではなく 自分自身の中で、考えを整理しているかの如く言葉を続ける

「今のお前では俺に勝てないと分かり、その上で俺にお前が殺されないというのなら。お前の目的は、何だ?」

俺はその男の問いかけに答えずに

「あんたが何を企んでいるのか分からないが、今は見逃してやるって事かよ」と。そう言葉を投げかけたのだが 俺の質問に対しても、男は俺の問いに対する返答をせず

「まぁいいだろう。今ここで戦うよりもお前の力を利用する方が良い」それだけを言い残してその場から離れていこうとするのだが 俺はその男を呼び止め

「お前の名前は」俺は俺の事を殺す事も無く 生かす事を選んだ理由を聞こうと思い。名前を聞いたのだった。だが男は俺に名前を答えることなくそのまま立ち去っていってしまい。そして男は

「俺はお前が強くなるのを待っていてやろう」と言い残した後で その場を離れて行くのだ

「なんなんだ、あいつ」俺は、男の正体が気になって仕方がない状態ではあるのだが それよりも俺は、この場を離れていくのが得策なんじゃないか。と そう判断してから

「はぁ」俺はため息混じりの深呼吸を行う 俺は自分の中に残っている魔王としての力を探ろうとするも 魔王としての記憶が まるで俺に語り掛けて来るような事はなくて 本当に、俺は「普通の一般人に戻っちまったのか?」と考えさせられてしまう だがそれでも 俺の中に残っている「何かが」

それは「魔王の魔力」と呼ばれる物なのだが。それに関しては 確かに俺の体内からは感じることは出来ず。俺は一体何が起きたんだと考えるしかなくなっていたんだ

「うーん。俺が知らないうちに勝手にパワーアップしていたって訳でもないみたいだし」俺はそう思いながら

「いや、待てよ」と考えてみる。この世界に召喚されて一ヶ月経過した俺だが。その間に、この世界の勇者であるらしい。レイナと行動する機会は結構あって。だからこそ俺は「勇者」という立場にある人物。その力を目の当たりにしてきている この世界には魔法が存在するようで その魔法は この世界の住民にしか使えないと言われている特殊な力らしく。俺は、その話を聞かされたときに じゃあ

「この国の王女」でもある俺の母親もその「魔法の力」を扱う事が出来るのだろうか。と思ってしまったんだよ 俺は「もし仮に母さんがその力を持っているとしたら。その力を使いこなせているのならば、それはそれで。色々と面倒なことになりそうな気がするけど」と考えていた だってさ。この世界で生活していても、やっぱり、俺は。この世界の住人とはちょっと違うような気がするんだよな 例えばだ この国に居る騎士が、俺が普段からお世話になっている騎士団のメンバーを見てみても

「あれ?これ」と疑問を感じるようなレベルでしかない訳で。だからといって。この国の騎士が弱すぎる

「と言うわけではない」と思う訳だ。俺が知っている限りで言えば

「冒険者として活動している俺より強い人だっているわけだし」と思う程度であって。俺自身は別に弱いという訳ではない筈だと。俺がそんな事を考えていると 俺の近くに人の気配を感知したので そちらの方に視線を向けると

「あら、あなた」その人物は俺の顔を確認するとそう口にするのだが 俺はその女性に対して見

「あ」俺はそう言って「誰、です、かね」と言ってしまい 俺の言葉を受けて 俺に話しかけて来た女性の方は「あ、申し遅れました。私の名はアリシア=カーミラー。貴方の妻となる女よ」と。そう言うのだった。すると その女性は続けて「それにしても。私がここにいるのに。貴女の魔力を感知できなかったのは少しだけ残念ね」と そして俺が「どうしてこんなところに」と思っていると

「あぁ」その女性は、そう言った直後に「この子、もしかして、貴女の隠し子?まさか、浮気をして」と。その人は俺の事をからかい始めた その女性が「冗談、よね」とか言っている最中に、この部屋に一人の兵士が入ってきたのだ 俺はその男に目を向け その男は俺の視線に気が付いたのだろう。こちらに近づいてきて「おい、お前は確か。第三王 男の声が部屋の中で響き渡る。俺は男を目を見開きながら見ている

「こいつは」と。俺は、そう思ったんだ。そしてその男は俺の前で立ち止まると「レイナ様。私は第一騎士団長を勤めさせていただいております「ガイルド」という者でありまして。本日はこの城内におきまして、私共が仕えさせて頂いております姫君。つまり、第三王女であります「アリシア」様をお迎えに上が

「あぁ、そうか。分かったよ。お前らがこの城で、一番偉いんだったよな」と、そう口にする俺。するとその男はその言葉を聞くなり顔を真っ赤に染め上げていて「ふざけるんじゃない!」そう怒鳴ってきたんだ 俺はその男の態度に「ふざけているのはそっちじゃないのか?」と思いながら。「まぁいいや」そう思うことにした俺は男に向かって

「なぁあんた」と そう問いかけて

「何が言いたい?」とその男はそう言ってきて。俺はその男の耳元まで顔を持っていき

「俺は、あんた達に用がある訳でも。あんた達が守るべき対象であろう。アリシアを攫おうとした。っていう事実も無いんだ。そうだろ?」と、そう伝えた

「何?」その男は、怪しげな表情を浮かべながら「お前は」と、俺に言い寄ろうとしてきたのだが。俺はその前に言葉を紡ぎ「俺は、お前達、王国にとって敵だと思われてもおかしくは無い人間だと思うぞ」

そしてその男は「くっくっ」と笑みを浮かべ始め。そして俺の方を向いたかと思うとその口を開く。その男の声色は先程とは違い

「お前は俺に何か用か」

俺は、その男が発した声を聞いて、何か違和感を覚えたのと同時に。俺には「この男が何を求めているのか?」が、分からなくなってしまった だけど俺が「俺はお前と話し合いがしたいだけだ」と伝えると その男は俺の目を見る事無く「ふむ。お前の目的はなんだ」なんて聞いてくるので 俺は、その男に向かって「あんたら、一体何があったのか、説明してくれないかな?」

「何があったか、か」

俺の目の前に居るその男が呟いた一言。それは俺には分からない単語が並んでいるように思えて

「あぁ」その男は「お前が知る必要の無い情報だろう」なんて事を言ってくる 俺は「俺の質問は無視ですか?」と。そう聞いたのは良いんだが

「ふん」その男は

「はは」俺の言葉を鼻で笑い。そのまま言葉を続けるのだ

「なぁレイナよ」その男は

「俺に何をさせたい?」と そしてその男は「レイナ」と。その言葉と共に俺の名前を呼んで そして「なぁ、俺はお前のことを愛しているんだ」

俺はその言葉を聞き「あんたが、俺のことを愛してる?」と、その言葉を発した後に、そう考えると。なんとなく、だが なんとなくなんだが、俺が今抱いている感情は「嫌悪」に近いのかもしれないと感じてしまう。それは何故か それは多分。俺は今 その男の口から吐き出された「レイナ」という単語を聞いた時に。

「気持ちが悪い」と

「うげぇ」

俺は今現在進行形で。自分が吐き気がするのを堪えている状態であって

「大丈夫なのかしら?体調を崩されているみたいだけど」

俺の傍で心配をしてくれているその人物を、俺は「気にしないで下さい」と口にしながら この城の近くにある公園みたいな場所。そこに置かれているベンチに座る。俺の視界に広がっている光景は、綺麗で美しい街並みが見えるような景色になっていて 俺はこの場所が好きになっていたりするのだけれど。まぁ 今はそんなことを話していて そしてその人物に話しかけようとして「あれ、君は」と言いかけるのだが。彼女は俺の事を見て「貴方、は、この国に、何を」と言い出すのだが。そこで俺に話しかけてきた人物が誰なのかが判明したので、その人物の方に身体を向けるのだが だがしかし、そんな状況の中でも俺はその人の名前を口にすることが出来ない訳だ その人が俺に声をかけてきてからしばらく経つと

「あぁもう。やっぱり貴方は」と言い出したのだ 俺が彼女に声を掛けようとするも、彼女は俺の方を見ながらも俺

「何しに来たんですかね。この人は」俺は自分の事を俺の嫁だとか言っている奴の事が理解できないでいて しかも「私達の仲を引き裂こうとしているのよ?この国の王様達は。それに。あの時も。私は騙されていたのよ」と そう言った彼女の言葉を俺は黙って聞くことしか出来なかった 俺にはこの女の正体は分かっていて。それはこの国の女王である。その女王が、この国を支配するのに必要な「力を持っているかどうか」を。確認するために俺を利用していただけの事だと、今の会話を耳にすれば誰でも分かるようなことだ 俺は「この国は狂っていますよ」と言うと

「そんな事は知っているわよ」と言ってきて。俺に対して更に言葉を続けていくのだが 俺はその話を「はぁ」そう相槌を打つだけ だがその人物に対して「俺がここに居る理由」を話すと。その人物は俺の顔色を伺いながら「それじゃ、やっぱり、この国から逃げ出さないと」と言ってくるのだが

「どうしてですかね?」俺はその女性に聞き返す。するとその人物は

「どうして、って」その女性は俺に対して「だって」とか「その、この国では貴方の力は」

だが俺は

「なにが言いたいのかわかんねぇけど」と、言っておく 俺は俺が勇者だと名乗った時の「国王の顔色の変化と、王妃が見せた。恐怖心が混ざったような反応はしっかりと目に焼き付いているから だから「俺は別にあんたをどうにかしよう、なんて考えていないから」と言うと 俺が「俺の実力を知っていれば。そんな風に思われる事はないんだ」と口にしたら。その女性は驚いた表情を見せ「本当に、貴女が、その、貴女の力で、そんなに強いと言うならば。私の夫は貴女の事を」そう口にしてから暫く沈黙が続いた後「でも、私と夫の子供がこの国の後継者争いに巻き込まれたら」と口にするので そんな女に対して俺は言う

「この国の王族は、みんな頭がおかしい」と。そして続けて「俺の妻は、この国の姫だったんだけど。あんたの息子よりも強い存在なんだよ」と言った後に「そしてあんたの息子が次期後継者に選ばれれば問題無いんじゃないか?俺はただ旅をしている身だしな」なんて事を言っている最中に

「そう言えばさっきの話の続きなんだけどね」なんて事を言ってくるもんなので。「はい?」と答えておくと 俺の隣に居たはずの女が突然俺の腕を掴み始めたので。俺は反射的に「ちょ!?やめろや!何してんだ!!」と叫んだ訳なんだが。その女性が「レイナ様!」と言ってきたもんだから

「はい?」と。その女性に向かって すると、俺に向かって「どうして。こんな所に、こんな時間に」そう尋ねられた

「どうして?」と。聞かれて俺は「ちょっと散歩にな」と、答える。そして「お前はここで何をしていたんだ?」と、聞いてみる。そして俺の問いにその女性が答えてくれたのは「私と息子の子供と一緒に買い物をして。これから帰る途中なの」と言われて 俺は思わず「え?」と、言葉を零すのだが。

「息子が生まれて一年が経った記念日に」その言葉に。その母親が嬉々として語るのを聞いて 俺は言葉に出来ない思いを抱いてしまった その母親の顔が、なんとなく

「アリシアに似ている?」と、そう思った俺は 俺には妻が三人存在しているんだが。まぁ一人目は当然アリシアなんだが。アリシアと、俺の二人の間に産まれた子が「アリン」という そして、もう一人の子の名前は 俺は目の前で俺と話をしていた「アイーダ」という人物に。俺が思っていた名前を口にした訳なのだが。そうすると、彼女は

「なに?」なんてことを言い出して。俺の言葉を疑っていた 俺の目の前にいるその人物は「なんで俺がその人のことを知っていないのか?」と疑問を感じてしまっているようで 俺はその質問に対して、少し考えた結果。俺が覚えている限りではその人の名を聞いたことがないという事実

「俺の勘違いかもしんないけど、聞いたことのない名前が出てきていた」

俺のそんな言葉に、アイーダは、表情を暗くさせていき。そしてその女性は「そっか」そう呟く

「レイナ。ごめんなさい」その言葉を俺に向かって放ったのであった。だが俺としてはそんな謝罪なんか求めてもいないので その言葉の意味を聞くことにする

「なにが?」

俺がその言葉を言うと。「私の娘。私達が、レイナのことを誤解していたから」なんて言葉を吐くので 俺が「あ、はい。もういいですよ」と、その事については何も気にしていないということを、伝えようとしたのだが。

だけど 俺は

「私と、娘の。名前は。その娘の名は」その女性が

「あぁもう、何やってるの?この人、貴方の奥さんでしょう?」

「奥さんの、はずなんだよね?」と、その女性の傍で俺に言ってくるその人物の傍に居る 俺に話しかけてきた女性。そしてその隣にはその母親であろうと思われる人物も

「あ、あぁ、その通りだよ」俺の言葉を聞いた母親は、「貴方達も。この国から出て行った方が良いわよ」なんてことを口にし始めるのだが 俺が「なんで?」と。その理由を聞こうと思った時。俺に腕を掴んできたアイーダは「その前に」と言い出す

「先にレイナ様に謝りたかったのよ」俺に向かって そんな言葉を投げかけてくるのだが。俺からすれば、いきなり現れては、勝手に話し始められて。俺の事情を一切考えてもいなかった そんな俺からすれば迷惑なことこの上なかった訳だが。それでも、俺のことを心配してくれる人達から向けられている「好意」のようなものを感じることは出来る。だが、それが余計俺のことを困惑させている原因でもあった

「俺は、別にあんたらのことは何も思っちゃいねぇし。そもそも俺は」そこまで言って気が付いたのだけれど、俺は自分の本名を名乗るべきかどうなのか。それについて考える 俺が自分の名前を明かせばこの二人はどんな反応をするんだろうか?そんな事を考えていると。俺は「貴方達は一体」と だが俺は「俺が勇者だと名乗っている時に見たことのある反応だぞ」と その反応とは勇者として旅をしている時に立ち寄った街で。魔王として君臨していた存在を退治するために旅を続けていた勇者と行動を共にしている際に出くわしてしまった魔物の類の存在 その時に出会った冒険者連中の中にそういう態度を取ってくる人間が大勢いたので、その経験からしてみれば、こういう態度は普通じゃないことだけは分かるわけでしてね そしてそれはやはりと言うべきな

「え?」と。俺に言われたアイーダは、戸惑いを見せながら「なに、それ。どういうこと」と口にするのだが 俺に腕を引っ張っている人物が、俺の事をジッと見つめてきている 俺はこの女性が「自分の正体を知っている人なのかどうか」と言うのを確認しなければならない。なので「俺の名前。知ってますか?」と 俺にそう尋ねられたその女性は 俺の目を真っ直ぐに見たままで口を開き始めて「あぁ」と、何かを思いだしたというか、思い出したことに気が付いて

「まさか」と、その女性が言い出そうとしている途中で俺は

「あー、その。悪いんだが。今はあんた達に付き合っている暇がないんだよ」そう口にした瞬間に 俺の背後にはいつの間に現れたのか?先程まで俺が戦っていた筈の化け物が、姿を現していて。その手には剣を持ち俺に向けて振り下ろしてきていたのだった それを見ていた女性達の行動は速かった 女性は咄嵯の判断により、自分の後ろに居座っていた「子供」を抱え上げると。子供を護るために女性の前に出たのだが。その際に女性が身に着けていた鎧の一部が破損して地面に転がってしまい。

女性は、それに目を向けることはなく。直ぐにその場から離れて、その女性が抱いている

「この国では希少価値の高い宝石を身に付けた我が子を守るように抱え込んでいくのだが だが俺は女性に対して言葉をかける時間なんて与えようとしない速度で移動を開始し。俺はその化け物に対して殴りかかろうとするのだが、化け物はそんな速度では対応してくる。俺は「クソがっ!!」と悪態をつく

「レイナ!!」女性は自分の愛しき夫の名前を叫び。自分が着ている鎧が砕けて剥がれ落ちていくことも厭わずに。ただ必死になって自分の腕の中に収めようとしている赤子の事を護ろうと

「邪魔すんじゃねぇよ!!ババァ!!」と。俺は化け物の攻撃を防ごうとしているアイーダの前に立つと

「アンタが庇おうとしようとしている子供」そう言って。その女性は子供に指を差し出して「あんたの子供が死ぬかもしれない」と すると 子供はそんな事を知らないかのように。いや、そんな事を気にすること無く俺に向かって笑みを浮かべたのだ。

「俺の子供に手を出そうとしたら殺すからな?」

「お前は何を」俺のそんな声は「うるせぇな!俺は今こっちの奴らと喋ってんだよ!」という怒声によって遮られてしまう 俺がそう言った直後に、俺に対して「死ね」と

「お前、俺の事が」と、言葉を吐き出そうとしたところで。「黙れ」なんて言葉が耳に入ってきた。その言葉と同時に、化け物の体がバラバラに引き千切れてしまった

「な、なにが、起こった?」俺は言葉に出して。その場にいたアイーダ、それから。彼女達の傍に立っていた俺の妻の一人に声を掛けると。妻が答えるよりも先に「大丈夫?」と女性に問いかけていく 俺の妻の言葉に対して「ありがとうございます」そう答えた女性に対して。妻である女性が言う

「私は」

俺の妻は。その女性が抱き締めている赤子に目線をやり「子供。大事にしないと駄目だから。もうこんな事はやめよう?」そう言葉にするのだが。俺の隣にいた女性が。俺に向かって「子供に、怪我はない?」と。そんなことを言ってくる それに対して俺は、「あぁ、うん。大丈夫」と答えてしまう すると「良かった」なんて言葉と共に。その女性が俺に向かって笑顔を向けてきたのだ そして俺はその表情を見て、その女性の事を思い出してしまっていた 俺が「あの時助けてくれなければ俺は死んでたんだ。本当に助かりました。貴方が助けてくれたおかげで俺はこうして生きてる。俺を助けて頂き、そして俺の命を救ってくれて」そう感謝の気持ちを伝える為に俺は 俺は目の前の女性の頬に触れて、その行為の意味を理解してくれないかなぁ、なんて。思ってたんだけど。やっぱり俺の事を全く知らない人から見れば

「なんで」と。目の前のその女性は、困惑気味な表情を見せると。そんな表情を見た女性が「レイナ様」そう呼びかけてきて

「あ、ごめんなさい」俺はその言葉を受けてすぐに女性の肌に触れるのをやめようとするのだが。俺はその女性の顔が

「貴方の本当の名前が、知りたいのよ」その女性が、そう口にすると。俺に向かって言ってくる 俺が名前を教えれば。きっと彼女は喜ぶのだろうと。そう思った俺は「俺はレイナ」と名乗ることにした だが だがしかし。俺がそう名乗った時。アイーダが「違う」なんて言葉を放ってきた

「レイナは、もっと綺麗な名前」そしてそう言葉を紡いだ彼女は続けて言葉を続ける

「その人が、この国に来てから」彼女は 彼女が 彼女は

「私の娘の名前は」

彼女の名前は そして、彼女はその名前を その女性に告げる その言葉に。その女性は「そうなの」と。それだけで理解したのか。納得をしたのかは俺には分からないのだが。だがそれでも。その名前を名乗った後に。その女性が「よろしくお願いします」と。そんな事を言っている 俺はその様子を見ていることしか出来なかったのだが そんな俺の事を見向きもせずに「貴方のお嫁さんですか?」と。その女性が言ってきたので 俺は「え?あ、はい」そうです、と。そんな感じで返

「違うでしょ?」

「あぁ、いやまぁ」

俺の言葉を途中でさえぎってまで否定してきたので 俺としては、何が正解なのだろうかと。悩むことになる そして、この女性と俺との関係がどのようなものなのかが分かったような。分かっていないかのような。そんな状況になってしまったのだが だが、そんなことは俺からすればどうでも良い それよりも重要なことは

「俺の仲間は」

その質問を投げかけた俺だったが、俺の腕の中に居座っていた子供の事を大切に抱いているその女性が「レイナ様」と そして俺はそんな

「レイナ様がお守りになっているその子が勇者でありますか」そう聞かれたので。俺はそうだとも言えないのに。「そうだよ」なんて答えてしまってね 俺は勇者としての力を使えない状態だし、魔王の力を持っている人間でも。

「勇者として召喚された」と、そう言い切れないし 俺は「魔王なんだが、どうにも力が使えなくて」そう説明してみる そんな俺の言葉を聞いて、俺の奥さんになるはずだった人物は

「え?え?なんの、冗談でしょうか」

そう聞いてくるのだが 俺が「え?いやいや、マジですよ」

その会話をしている最中も俺にくっついている子供 まぁ、今は奥さんが抱きしめている訳だが。それでも子供には罪が無いわけなので。しっかりと護らないといけなく そう思っている俺に対して、子供を抱いていない方の手で頭を掻きながら、俺の方を見ながら「うーん」と考えている 俺がそんな女性の行動に注目している中。俺の後ろに居座っていた化け

「おい」と。俺が振り返りざまに。その化け物をぶん殴ろうとするが 俺の拳が化け物にぶち当たる直前に、俺は何かに弾き飛ばされて 地面に背中を打ち付けてしまい「いっつぅ!!」と 痛みを感じながら立ち上がる俺

「クソッ!!」俺は直ぐに立ち上がり。化け物に向かって攻撃を仕掛けようと動くのだが

「待て!お前じゃ相手に出来ない」と その女性が止めてくるのだけれど

「あんたらの邪魔する気なんて、俺にはないんだよ!」俺は叫ぶように 俺は自分の感情をぶつけていく

「なに、言ってるんですか?」その女性が、不思議そうに首を傾げていて 俺の話を聞いていたアイーダが俺

「その方は」アイーダの事を指差し

「私の夫だった人だよ」そう言われてしまった俺は 俺に「レイナ?」と

「お前は誰だ?」って、そんな事を問いかけられてきたんだけど 俺はそれに答える事ができなかった ただ 俺はその女性 いや、女性ではないのだけれどもね その女性の顔をジッと見つめたまま「君は、いったい」と そう言葉を吐いた後で、化け物へと目線を向けた すると

「その女が。どうしてこんなところに」そんな言葉を化け物が発すると アイーダはその言葉に返事をするかのように アイーダに抱えられているその子供が、化け物の言葉に反応しているかのように アイーダは言うんだ アイーダは言ったんだ

「その言葉。そっくりそのまま返す」なんて言葉を口にして それから「ねぇ、レイナ。そいつ殺していいよね?」なんて、問いかけてきてくれるんだ その言葉を受けた俺は 俺の大切な家族を傷つけたその化け物は許さない だから俺はアイーダの言葉に対してこう言ったんだよ 俺が「駄目」なんて言葉をアイーダに放つと 俺のその言葉に対して。化け物は笑い出したんだよ

「ク、ハハッ!!面白い事を言うじゃないか!!お前ら!!コイツはな!!俺達が召喚したんだよ!!こいつも!!他のやつのように!!!お前らを騙していたんだよ!!そして、俺達はお前らに負けちまった!!俺達を殺したのは!!お前の夫だろう!?なのに、どうして、そのお前らが!!その男を守ろうとするんだぁぁ!!」

化け物のその叫びに対して 俺は「あぁ」

とだけ。呟き。化け物の体を粉々にしようと。そんな思いから。腕を振り下ろして殴りつけるために動き出そうとしたところで 俺よりも早く。俺が守るべき存在が動いてくれていた 俺の妻の一人。そう呼べる存在である女性に 俺の妻である女性は、その

「貴様如きの屑が。我の事を好き勝手に呼ぶんじゃないぞ?」なんて 言葉が聞こえてきて。それから、俺は見たことの無い魔法を使っていた 化け物の全身から血が噴き出し、悲鳴をあげながら 俺の妻に向かって、攻撃をしかけるが

「貴様のその行動も全て、想定通りだ。さぁ、我が愛しきレイナよ」と。

その言葉と同時に、その女性が 俺に向かって微笑みかけて 俺に「ありがとう」そう言うんだよ その言葉を聞いた瞬間に。俺は動けなくなって。ただ呆然と見守るしかなく そんな俺に向かって「ありがとう、本当にありがとう」なんて言葉を続けていくんだ 俺

「ありがとう」

そんな言葉を告げた後で 俺はアイーダと 化け物にトドメをさす為に動き始めたアイーダを見ていた俺なんだけど アイーダは、そんな言葉を放ちつつ 俺に近付いて来て そんな言葉の後で

「貴方の気持ちが。凄く、嬉しい。私は」

俺の耳元に顔を持って

「貴方の子供を」

その言葉を最後にして 彼女は化け物に近づいて行くと 彼女の攻撃によって、既に虫の息となっている化け物に対して。

彼女は容赦なく。化け物を消滅させてしまう そんな出来事が起こった直後 俺に駆け寄ってくる人達の姿があり。それは

「ごめんなさい」そんな言葉を口にしながら。抱き着いて来たので

「無事で良かったよ」なんて言葉を掛けながら

「でも、これから大変かもしれないけど。大丈夫。俺がいる限り」なんて

「うん」なんて言葉が返ってくる そんなやり取りをしていた時に 俺はふと。この場に来ている人達の人数を確認してみる事にすると

「えっと」と。俺はそう口にしつつ。俺が確認出来る範囲内にいる人間の数を数えた結果

「二十三人。あぁ、俺がこの世界に来る前に召喚されてた人達の数と一致するな。って、なると。あっちの世界で俺の仲間になっていた奴らも。向こうに残っているってことだもんな。あいつらはどうなったかな」と。俺 そんな俺の言葉を受けて、奥さんが

「貴方のお仲間。この世界に残っていれば良いのですが」と。そんな事を言うのだけれど

「そう簡単に死なないだろう。あの世界の連中だし。そもそも俺の仲間になるような人間はそれなりに力があるし」

そう答えておいたのだ 俺は、奥さんに「俺の家族を安全な場所に連れて行く。その後で俺は戻るから。お前の仲間たちに俺達の帰還を伝えてくれ」と。そう頼んでおくと

「はい。お任せください」そんな感じで引き受けてくれたのだ 奥さんの言葉に対して「あぁ、よろしく頼む」と。そう伝えた後に 俺は子供を抱いて俺に歩み寄り、俺の腕の中に入り込んでくる そして俺は子供に頬ずりをしながら。奥さんの方を向きながら「また後で会おう」なんて声を掛けると そんな俺の姿を見て

「あははっ。はい、ではまた後程」そんな言葉で返してくれるので

「あぁ、よろしくな」と、そんな言葉を返した俺だったのだが 俺はそんな時に気付いた 化け物が消えた場所を見ていると「おや?おかしいな」そんな言葉を漏らしてしまったのだが。俺はその事について考える事をやめて。まずは奥さんや子供達の安全を確保するために動かなければいけないな。と、そんな風に考えていくのであった 化け物が消えて行った方向を見据えている俺の目に映るのは、化け物と共に居たであろう人物達が居なくなっているのを確認できる状況なので

「アイーダ」俺はアイーダに声をかけてから移動を開始しようと思うのだが アイ

「うむ、どうした?」と そう尋ねてくるのだが アイーダの声が何処となく元気がないような気がしたので そんな彼女を見て「疲れたか?」なんて そんな事を問いかけてみると

「あぁ、まぁ」

そう答えてくれたのだ まぁ、それも仕方ないかと思いながら。それでも奥さんに子供を抱きかかえてもらって、俺と手を繋ぎ。歩き始めることにしたんだが。アイーダは歩くペースが遅いんだよ だから俺としてはアイーダに合わせて動くしかないわけだが

「もう少し急いでも平気だぞ?まだ時間的に早い」そんな事を言ってくれるんだが 俺は「無理する必要はない」って そう言ってやったんだが その

「いや。そういう訳にはいかない」とか「だって」そんな言葉を何度も繰り返して言ってくれたんだ 俺が少し心配になってきた所で

「それにしても。なんという、その、何と言えばいいのか。言葉に表しにくいのだが。あれだ。お前の嫁達は皆、綺麗だったりするから」そんな事をアイーダが言ってきてね 俺がアイーダに対して「確かに」なんて言葉を呟いたのだが。その直後に俺にアイーダが「お前の連れてきた嫁とやらには。私達のように人とは違う見た目の者が多いのだな」そう言われてしまったんだよ 俺はその言葉に対して「そうなんだよな。でも」なんて言いながら 自分の足に引っ

「なに、どうかしたか?」

と、俺は足を滑らせかけたんだが。そんな事をしている間に俺の視界に、俺の奥さんの一人である女性が入って来たんだよね。俺は「おい、ちょっと来い!」って声をかけようと そう思っていた俺だったが。そこで俺は自分の体に起こっている異変に気付く 俺は「うおっ!?なんだ、これ」

そんな事を口から出してしまうくらい。突然の感覚に襲われたのだよ 俺が体の変化に戸惑いながら「どういうことだよ」と 俺はそう呟いたのだが

「なぁ、お前、いったい何を、したんだ」って、そんな言葉を投げかけられてね アイーダが俺に向けて。そんな言葉を

「ん、何がだ?」

俺はそう答えるが アイーダの様子が、明らかにおかしかった アイーダの体が俺と同じ状態になっていてね。アイーダは自分の変化を俺と同じように気にしていたんだが

「アイーダ。その」俺の言葉が詰まりそうになったの

「貴様が何かをしたのではない。これは貴様と私達の間に起こった現象だ」アイーダの言っている事が、全く分からない 俺はそんな事を考えつつ。とりあえず 俺の側に近づいてきている女性に視線を向けたんだけど

「レイナ?」

アイーダがそんな言葉を発した直後だった 俺はアイーダに対して「待ってくれ。そいつの名前は」なんて言葉を放っていた 俺の知っている人間と。そいつの姿が重なったからなのか 俺と、そいつが同時に。お互いに名前を呼び合った事で 俺はそいつの名前を知ってしまい

「久しぶり」なんて言葉が出てきたんだけど 俺はアイーダに向かって「俺達も行こう」って、そんな言葉を口に

「はははははははっ!!ははははははは!!」って。化け物を倒した場所に響き渡るように化け物の笑い声が大きく鳴り響いていた その化け物を見た者達は全員では無いのだが。化け物の近くに移動してきていて、そんな化け物を見ながら会話を交わしていたりしたのだが。そんな中で化け物は笑うことを止める事は無く 笑い続けた化け物はそのままで化け物がいた方角へと向かって行き姿を消したのだ その化け物の笑いを聞いた者は誰一人として口を開く者がおらず、その場の誰もが動けずに固まったままの状態でしばらくの時間が流れたのだが

「あぁ、クソが」なんて言葉と共に その場に居た男が立ち上がろうとした時に 男が地面に倒れ込んでしまうと。それに続くように次々と。その場の多くの人間が地面に膝をつく事となり そんな出来事を目の当たりにしていた化け物に殺された男女。化け物を討伐するために行動を起こし。結果的に失敗に終わってしまった者たちが化け物に攻撃を仕掛け

「やめろ」そんな言葉を叫びながら走り出す者も現れるのであった 化け物に殺されるのが分かっていてもなお 仲間のために化け物に戦いを挑みに行った彼らは勇敢なのだろうか。それとも愚かだと蔑まれてもおかしくない行動なのであろうか 化け物に挑んだ彼らに対する行動は。それこそ様々なものであったのだけれど。化け物に殺されて命を落とした者の中には彼らの行動を愚行であると評価するものもおり。仲間を救うための行動に化け物に突っ込んだ男たちの行為を褒め称える者もいたのは事実なのだが しかし、それは、あくまで化け物に殺された者たちの価値観からすれば。そう言えるのであって それ以外の者たちは、化け物に挑む勇気を持ちながらも。何もできなかった自分を責め

「あいつらに謝らないと」そんな思いに囚われてしまい、心ここに在らずといった感じの状態だったのだ そんな彼らに

「今は立ち止まるよりも前に」なんて言葉をかけられるものは誰もいない。いや、それは語弊があっただろう そんな言葉をかけられたのは、その場に居る中でも一握りの人々だけで。残りの大多数の人たちは。自らの心に負った傷と向き合うために必死な状態で。化け物に立ち向かった彼らがどのような想いを抱き化け物と対峙したのかを考える余裕もなく。化け物が消えた方向へと視線を向けながら呆然としたまま立ち尽くすのだった

「お父様が、お父様が」

そんな事を口にしながら 目の前の化け物を、ただ見つめ

「もう駄目よ」と、絶望を感じて座り込む女性もいる そんな状況の化け物との遭遇を体験した後の出来事で。一番印象的だった事を語ると まず、先ほど化け物によって殺害された男性の妻だった人が泣き崩れたのだが 彼女の夫は、既に化け物の攻撃で息を引き取っており。遺体となった彼の身体が消えて行く様子に彼女は

「あぁ、あなた」と、そう言いながら泣いているだけだった 次に、俺の仲間の一人で。この世界の住人でもある女性の夫が その女性が俺の側にまで歩いてきた際に。

「あいつ、なんなんだよ。あれはいったいなんなんだ。お前、あの化け物はなんだって言うんだよ。説明しろよ」なんて俺に対して詰め寄

「あぁ、くそっ」

俺の仲間の男性が。そんな言葉を吐いているのを聞いて。俺は彼に近づきながら「おい、落ち着け」って、そんな言葉をかけたんだよ すると、仲間の男性は「これが落ち着いてられるかよ。あいつが、なんで、俺達の敵だったはずの化け物が、どうして俺たちを助けるみたいな事を」なんて口にするも その言葉に対して「だからといって」なんて俺が答えようとした瞬間だった 化け物が「うぅー、ううっ」と、苦しみだすのであった そんな化け物の様子を 化け物が苦しんでいる姿を見て、動き出そうとする者も現れ始めるのだが その時には、化け物が

「ぎゃあっ、うああ、おおお、おおお」なんて、まるで人の断末魔の如き鳴き声を そう表現するに相応しい叫びを化け物が発したのだが。その叫びに驚いて足を止めてしまう人々も存在していたのは間違いない事であろう ただ 化け物の声を間近に聞いていた者達は皆が 恐怖を、覚えて、足が震えて 動こうとしても、動かなかったのだ。それだけ化け物の声には凄まじい力が宿っているかの如く そんな時 俺はアイーダに声をかけられたのだ アイーダは俺の腕の中にいた子供に声をかけると 俺達二人は子供を抱きかかえてからアイーダと手を繋ぐ形になり、奥

「大丈夫、お前は私が必ず守ってやるから」

そんなアイーダの声を聞きながら、俺は「頼む」と、そんな言葉を返していたんだ そんな言葉を、俺達が、交わした直後。突然化け物の動きに変化が起こり

「うぉっ、なんだ、あれは」

化け物の変化を目撃した一人の男はそんな言葉を口にするのだが。そんな言葉を発した男が見たものというのは

「おいおいおい、嘘だろ。なんであんな事に」そんな事を言った直後に彼は自分の目を信じられず 化け物の様子を見る事をやめてしまったのだ 化け物の姿に視線を向けるのを躊躇したくなる程、異様な姿をしていた訳だが。しかし、だからと言って化け物の事

「どうせまた変な攻撃して来るに違いないだろ」なんて考えて。そんな気持ちを押し殺す為に別の事を考えていたりしていたのだ そんな彼だったから。彼は化け物から目を逸らす事はしなかったのだが、やはり彼が目の当たりにした変化が異常だったのであろう 変化が起こった直後ということもあって彼は一瞬 本当に僅かな時間ではあったのだが。自分が見ていたものを信じることが出来ずにいたのだけれども。しかし現実は変わる事無く、その変化が起こってしまい それから暫くの時間が経過した後のことだったが。その時になってようやく他の人々が変化について話し始めたのだが、その話を聞いた者達は

「なんだ、あれは」なんて事を皆口々に言っていてね

「いったいどういうことなんだ」とか、「なんだ、あれは」「なんだ、何が起きてるんだ」なんて言葉ばかりが辺りには響いていたんだけど。俺は、そんな周りの者達とは違い。化け物の姿をしっかりと捉え続けていた その化け物は、全身真っ黒で、巨大な人の形をした何かに見えたのだが それが動く度に。その巨体の一部が少しずつ見えてきていてね。その姿を見た者は、全員が全員 化け物のことを化け物と呼ぶようになっていったんだ そう、化け物の見た目を表現するとする

「黒い巨人のような姿に見える何か」なんて言葉で表してしまうと分かり難いとは思うのだが「黒い鎧をまとった人間のような形をした何か」っていう言い方をすれば理解しやすいのではないか

「なにが起こっているの?ねぇ、私、何を見ているの」そう言っている女性の隣で

「化け物め」なんて声が聞こえてきたのだけれど。俺は化け物に向かって歩き出していた 俺は「なぁ、俺に任せてくれ」と。そんな言葉をアイーダに向かって放った後に

「なぁ、ちょっと」俺はアイーダが抱えている子供の頭を撫でてから「いいか?」と、そんな言葉を告げ 俺達は、そのままの状態で その場から離れていくのであった。その行動に対して 俺達に向かって「まて、どこに」って

「おい待ってくれよ。あんたら。逃げるなら一緒に」と そう、声をかけてくれる人達も居たりはしたんだけど。だけど 俺達の視界に化け物の姿が入り込んでくるのと同時に化け物の頭部が見えてくると「おい。あいつら」なんて言葉を発する人も現れ始めて。そんな言葉を聞いてか、それとも化け物の外見を目の当たりにしたからなのか「おい、逃げようぜ」「逃げた方が良さそうだぞ。なんか様子がおかしいし。このままだと殺されるかもしれねえし」という言葉を発しながら化け物を見ずに走り去っていく者もいたりしていて そんな中 化け物と戦う意思を持った者が一人だけ存在したのだ それは、あの化け物に家族を殺され その怒りや憎しみによって戦おうとした男であり そして俺は「俺が行く」と、そんな言葉を男に向けて投げかけたのだ 男の方としては、そんな言葉を聞いたところで素直に受け入れるような状況ではなく

「なにが起きているのか分からないが、こんな危険な場所に子供を」そんな事を言ってきたわけなのだが。そんな言葉を最後まで言い終えるよりも先に、化け物の近くにいる

「あの化け物。なんだよ。ふざけんな。こっちに来てみろ。このやろう」と、叫び始めた男が 男の目に映った光景というのが、なんとも凄惨なものになっていて 先ほどまでは普通の人間に見えたはずの人物が 今では、もう 人の顔すら保てていない化け物に変わっていたのだ 化け物へと変貌を遂げた者の傍で 先ほどまで人間であったはずなのに。既に化け物に変わり果ててしまっていた者たちも 皆、同じような状態に成り代わっており。その者達を見て 男は恐怖を覚えたのかもしれない それでも そんな感情を抱いたからといって 今の状況が変化するわけではないのだが 俺は走り出すと、俺の行動に気が付き慌ててこちらに走ってくる

「おい、あんた。まさか戦う気かよ。馬鹿か、お前は。なにを考えていやがんだよ。あの化け物はなんだって言うんだよ。どうしてあんな奴が出てくるってんだよ。そもそも、あの化け物は、本当に化け物で間違い無いのか。なんなんだよ。どうして化け物が」

俺が言葉を放つよりも早く「危ないから下がっていろ。絶対にそこから動かないようにしてくれよ。あとでいくらでも質問に答えてやるからな」と、言い放ちながら。剣を握りしめ化け物に立ち向かって行こうとした時 その瞬間の出来事だったのだが

「ぐぅっ、うう、おぉ、おお」なんて、うめき声を上げていた化け物の動きが突如止まり。動き

「なっ」そう呟く事しか出来なかった俺の眼前に、俺が斬りかかるよりも前に。あの化け物の拳によって、この身体は吹き飛ばされてしまう事になったのだ。その結果として俺は壁に身体を打ち付けられてしまい、息が出来なくなり「がぁっ、あ、くそっ、くそっ、くそっ」と、そんな言葉を吐くしかなかったのだが 俺は、そんな状態に陥ってしまう直前に。俺の目の前を通り過ぎた「何か」の存在を感じたのだが それが「誰か」であると分かった時には。その「何か」の正体を確認しようとした俺の前に、俺が知る者とは異なる人物が立ち塞が

「おいおいおいおい、お前なにやってんだよ」と、そんな声が響き渡ったかと思えば

「あの化け物、お前を」そう言いながら 俺を助けてくれた人物は俺に対して

「とりあえず立てよ。まだ動けるか。無理だろ。だったら、お前がどうするつもりでいるのか教えろ。そうした上で、私はあいつの相手をする」

「おい、ちょっと。お前は、なんで」そう言って、立ち上がろうとした瞬間に痛みを感じてしまう俺に その女は「ほれっ、無理をするなっての。良いから座っとけ」と、そんな風に言われてしまう始末 そうしている間にも 俺はその

「なんなんだよ。お前」

そう、その化け物に対して、俺の仲間であった少女は「お前は一体」そう口にするのだが

「悪い。私のことは気にする必要はない。それより、あれは私が相手する。その間、その子のこと、見ててもらえると嬉しいんだが」との言葉を口にした後 化け物の姿に目を向ける事も無く彼女は駆け出し。

「え?ちょ、は?おい、待てよ」そんな彼女の姿を見て。俺はそんな事を口にしていたのだが その彼女も化け物の標的になってしまった

「おい、マジかよ。嘘だろ」と、思わず口から漏れ出してしまう言葉 それを聞いていた周囲の人間は「おいおい、いったい何が起きてんだってばよ」そう言い始めており その声を聞きながら 化け物の足音が聞こえ始める

「うぉ、おいおい、まじか。本当にどうすんだこれ。まじか、やべぇんじゃねぇの」なんて、そんな事を口にしながら化け物の方へ目を向けてみると。そこに立っていた化け物の姿は「真っ黒で、巨大な人間のような形をした何か」に変化を遂げていて。そして、そんな変化を遂げた存在の腹部には 一人の女性の頭が存在していたのだ

「どういうことだよ。これは」そう口に出してしまうのだが。俺が言葉を発すると同時の事だったので 当然と言えば、まぁ、そうなってしまうのだが 化け物に変化があったのだ。俺の視線が変化した化け物に向けられた直後 突然「うぁ、がぁ、ぐ、うう」そんな事を言った化け物の声の後に、俺の視界に写り込んだのが、化け物の右腕に捕まり、苦しんでいる「仲間の少女」の姿で 俺の目の前に現れたのは「黒い巨体」で、しかも頭部が無い状態だった。しかし、その黒い巨体の全身からは黒い血が大量に噴き出してしまっていて、全身が真っ黒なのではあったんだが。その黒が赤に染まっていく その変化が起こった直後。巨体は俺

「なに、あれは。なんで」

そんな疑問を抱くよりも前に、俺は化け物の頭部を見上げていた 化け物の姿を視認して。俺は咄嵯に逃げる事を選択した 逃げなければと思った 理由は特になかった ただ、あれには勝てないと、そう思ったんだ 逃げようと決断した直後には俺は踵を返しており。その化け物から離れるようにして全力疾走をすると、俺の背後に 俺が逃げる姿を追う形で「巨大な黒い影」が追い付いてきた 俺は、背後に迫ってくる化け物に向かって剣を振りかざし、振り向き様に斬撃を放ちつつ 後ろを振り返る事はせずに走り続け 振り返ってしまった場合、恐らく俺に訪れる未来というのが、あの巨大な黒い影に追い付かれ、あの巨体に潰されてしまう

「冗談じゃねえぞ。あんな化け物に」そう言葉を発し、俺を追いかけてきた「黒い化け物」から少しでも距離を離そうとしたのだが。俺が走り出した方向にいた人の中には「あの化け物に追いかけられてた人達が、あんな」と、俺に対して言葉を漏らしてきた者も居たわけで。そんな言葉に対して

「だから。なんだって話なんだけど」なんて言葉を俺が言い終えようとした時。化け物が再び「グギャァ」と

「ふざけんなっての、クソッ、なんでこんな目に」と、声を上げた俺なのだが。その化け物の頭部が いつの間にか「人の形に近い頭部」に変化している事に気が付き「おい、ちょっと。なんだって言うんだ。ふざけんな。なんなんだよ。さっきまでのアレって。あいつの頭に」なんて言葉を漏らしつつ 俺が走り続けると 化け物との距離が少しだけ開き 俺が逃げ続けた先に存在していた「壁のようなもの」にぶつかり 俺は、そのまま「壁のような何か」にぶつかった衝撃により転んでしまう 俺と化け物との間には先ほどよりも大きな距離があり その化け物は俺をじっと見

「なんだってんだよ」そんな言葉を発すると共に、俺は「壁」に触れている右手に力を込めて「こりゃあ。なんだよ。なんなんだ。なんで俺がこんな目に」なんて事を俺は言葉にしてしまったのだが。その直後の出来事に 俺は そんな言葉を吐いて 地面に倒れ込んでいる俺に対して 俺の目に見える光景というのが 先ほどまで走っていた道に存在していた「壁」なのだが その「地面」から

「まるで、植物の蔦が」と、そう言い終えるより先に 俺の手の平が触れている部分を中心にして、壁一面に亀裂が入り その隙間から伸びてきた蔦に、俺の両手両足の自由を奪われてしまう事になる その結果

「やばい」なんて言葉を口にし。どうにか逃れようともがくのだが。どれだけ暴れようとしても。蔦による拘束が解けるような気配は訪れない訳であり 俺が必死で逃げようとしている最中だという事もあってか、あの化け物は動く様子もなく、その場で立ち尽くしているだけだったが そんな俺に対して、化け物は動きを見せ その身体を動かした途端に、化け物の動きが止まり「なっ」そんな言葉を吐き出しながら、化け物と俺との距離はかなり離れているはずなのだが。化け物が移動した際に発生した風が、俺に届き、その風の

「あああぁぁっぁっぁっっぁっぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁっぁぁぁぁぁっぁっぁぁぁっぁぁぁっぁっぁぁっぁぁっぁぁっぁぁぁ」と 声を荒げてしまい それとほぼ同時に。声を出す事が出来なくなった その化け物が、何をしようと行動を開始したのだろう なんて事を考える余裕がある筈も無く。その瞬間には、既に俺は全身から力が抜け落ちていき、意識を失ってしまった そんな俺に対して

「なんで、お前。なんで私達の前に現れたんだよ。お前は、なんで」と 泣き叫びながら化け物の頭に向けて言葉を投げ掛ける

「なん、だっ。お前はっ。お前のせいでっ」そう言って涙を流し始めたドラゴニア王だったが。次の瞬間に彼女の前に出現した人物の姿を確認した直後。彼女はその涙を引っ込めてしまっていて その「彼女」の姿というのは 全身傷だらけの状態となっており それでも「俺を守る為に立ちはだかる少女の姿だったのだ」

その化け物の姿を確認すると同時に 俺の腕を掴み 無理

「もういいだろ。頼むから。お願いだ」

「お前の、命を」そんな事を言いながら、化け物の頭部目掛けて その化け物の頭部の直ぐ傍にいた化け物の顔を持つ「女性だった者」の胴体が、まるで槍を突き出すかのようにして放たれており それを確認していた俺は 咄嵯に身を引く事が出来ず。俺を助けに来てくれた人物が、俺の事を掴んでいたせいで動けなかったからなのだが

「うぁ、がぁっ、あ、くそ、お前っ、お前だけは」との言葉を発した直後。化け物の腹部が「その女性の胴体」を飲み込んでしまい そんな女性の「声が聞こえてきた」

「どうして、あんたが、お前が、なんで、なんでだよ」と そんな事を言っている彼女の姿が 一瞬だけだが見えて その直後に、俺は気を失い。次に目を覚ましたのは病室のベッドの上だ

「あれ、俺」そんな言葉を口にし、自分の置かれている状況を確認しようとしたのだが そこで俺の隣に立っていた人物の存在に気が付いて「なんで。ここに」そんな言葉を俺は漏らすのだが。そんな言葉を漏らした俺に対し

「いや、なんで。は、私の台詞だっての。ここは私の病院だし」と口にしてきたので そんな言葉を聞き流しつつ「いや、それは知ってますよ。でも」と、そんな

「なんで俺。ここに居るんですかね」そう問い掛けたのだ そうすると「は?あんただってばよ。私が、あの化け物を倒す寸前までは」そう答えてくれ そう口にしていた彼女だが。そんな彼女に向かって、俺は

「いやいやいやいや、だから、何言ってんすか?あの化け物、倒されてなんか無いでしょ。あれ、マジでヤバいんすけど。あんな化け物を俺達は今まで見たことが」そこまで言い終えると 突然の事で頭が混乱していた俺ではあったが。俺は

「え?マジで?俺ってば夢でも見てたのか?」なんて、疑問を抱き始めると、俺の視界に

「おいおいおいおい、ちょっとまて。おいおいおいおい、待ってくれよ。これは、まじか。どうすりゃあいんだ。俺」と 目の前の光景が「理解不能なものに変わっている事に、思わず疑問符を口にしてしまうのだが。そんな言葉を俺が呟いていると、俺の肩に 誰かの手が触れる感触を覚えた俺が視線を動かすと、そこには、目の前の女性の姿が映っており

「ま、そういうことなんだよね」そんな言葉を彼女が告げてきたのである その女性は

「私はさ、別にあんたを助けるつもりなんてこれっぽっちもなかったんだけど。あんたのおかげで色々と助かったって感じだから。そこは感謝するわ。本当にありがとう」と言ってくると、俺は、なんと言えば良いか分からず。言葉を探している最中に

「とりあえず、この子を連れてきてくれないかな」と そう言ってきた彼女に、俺は その女性が指差した方角を見てみると 俺達の真正面には扉が有り 俺は、その扉の向こう側に、恐らく「その化け物が存在していた」という事を予測すると 俺を拘束している「蔦のようなモノ」を引きちぎった後に 俺がその場から離れようとした直後には 俺が蔦を振りほどいた事に驚きの声を上げてくる女性がいたが 俺は、そんな彼女に向かって手を伸ばしつつ

「俺に構わず逃げろ」と、声を出し。俺は、その女性に向かって、逃げるように伝えようとするのだが。その女性は

「なんなんだよ、もう。お前」なんて言葉を口にし。その直後の事であったのだが。その化け物が現れていた場所からは「黒い人影のようなもの」が現れたのだ

「なんなんだよ。ほんとに」そう言葉を吐き捨てるようにして、黒い人影のようなものを見つめているのだが。黒い人影のようなものが「こちらに近づいて来ている事」に気が付いた俺は

「早く、その女の人を」そう言葉を吐き捨てるのだが

「だから。どういう意味なんだよ」と 黒い人影のようなものが接近してきている中で俺と会話を続けようとしてくるその女性を見ている俺に対して、その黒い人影は突如として襲い掛かって来て

「おいおいおいおいおいおい、ちょっと。ふざけんなって。なんだよ、これ」と その黒い何かによって 俺は「身体の節々」が砕かれてしまうかのような感覚を覚えてしまい その場に膝をついてしまう事になる その現象を目の当たりにしながらも その「俺」に攻撃をしたであろう存在に目を向けた直後。そこに居たのは、「白い何か」であり その白い何かが放つ威圧が尋常ではなく

「ははっ」乾いた笑い声を吐き出した直後。俺は 意識を失った そんな俺に対して、彼女は言葉を発してくれたんだが 俺が気絶してからどれぐらいの時間が経過したんだろうか

「なにやってんだよ。あんたは」と

「私もね。助けるつもりだったのよ。あの場に倒れ込んでいるお前を助けようとしたんだから」と

「でも、無理で」と言葉を続けると、彼女は

「どうして、あんたがあの場所に倒れ込んでるのかさっぱり分からない。でも。あの化け物に襲われそうになった際に」

そう口にしている間に 俺の腕を掴みながら「あのままだと確実に死んでいた」と説明してくれた後 彼女は、その腕に「注射器の針を刺してきたのだった」

そんな状況に戸惑いながら「あ、えっと、なにをして」そんな言葉を発した瞬間に「お前に渡しておくものがある」そう言った彼女の表情は「真剣」そのものであり 俺

「はぁ、はい。なにか分かりませんが。頂けるものなら貰いますよ」そう答えると 俺が着ていた服の内側ポケットに小さなカプセルを入れてきて それが終わったと思ったら「お前。死ぬぞ」とだけ言い残すと「じゃぁな」「おいっ」そんな声が俺の耳に入ってきたが。それも当然だろうが 俺が目覚めた時には 俺は病室の中に寝転がっていて そして俺が寝そべっているベッドの枕元にあるテーブルには 一つの手紙

「あんまりにも無茶し過ぎてんじゃねぇって。お前が生きてないと。こいつらの命だって危ういかもしんないから。絶対に死んでくれるなって、お願いだ」

なんて事が書かれてある文章を読み終えた後に 俺の目からは 涙が零れ落ちていくのだった。俺の名前は鈴木亮太だ 俺は現在16歳だ。今は、高校3年生 俺が通っている高校の名は聖陵学園高等学校。俺は今年から、高校生になり2年目を迎え、もうすぐ3年になろうとしている。俺には親友が4人いる まず、一人目は相川大翔(アイカワタイト)、17歳で同じクラスの男子だ。こいつは、いつも明るいやつで、クラスのリーダー的な存在でもある。イケメン

「おはよう!みんな」

「おお、きたぜ!」

「ははっ、お前が朝からくるなんて、明日雨降るんじゃないか?」

と冗談混じりに俺の友達の佐藤龍がいう

「ははっ確かにそうだ」

と俺は笑った ちなみにこの学校は私立の高校なので、学費が高い、しかし学力レベルが高く毎年難関大学合格者を出している名門学校らしい。だからか入学するのはとても難しく、定員が300人と決められていて、試験を受ける生徒は約1000人ほどいる 倍率約20倍と、かなりの高確率の受験である 俺はその入学試験を受けずに推薦で合格している、そのため周りからよく、ズルいとか言われたがそんなことを気に

「まあ俺の実力だから仕方ないさ、それにここに通うことができて満足しているからなぁ、それに勉強嫌いじゃないし、楽しいし、あ、先生来たみたいだから座ろう」

といい俺は席についた

「では、今日はテストをする。教科書の問題全部解いてみせろよ」

と国語担当の、中岡誠也(ナカオカセイヤ)が言った 授業は普通でつまらなくもなく楽しく

「ふぅー疲れた」と伸びをしながらいった

「ははは、さすがの亮太でもテストは難しかったか」

と俺の親友である田中裕一はそう言って笑っていた キーンコーンカーン と、鐘がなり昼休みとなった 俺たちは弁当を持ってきて食べていた

「今日の数学めっちゃ大変だったよ」

と、大翔はそういい、他の二人に話していた すると一人の生徒がこう叫んだ

「あれ!?いないやつがいる」

と俺のことを指差していた。すると、教室が静かになった。俺は少し恥ずかしくなり顔を赤くした

「誰だよ。あいつ」

「あの人がどうしたんですかね?」

「いやいや、知らないけど、なんか、あの人この前のテスト学年トップ取った人でしょ?しかも全教科満点だって、聞いたよ。すごいよね」

「へぇ~そうなんですか」

と、俺の悪口?のような話し声が聞こえた、でも、俺はあまり気にはしなかった それから、午後の授業を受けて、放課後になった 俺は部活に入っているため、部室で練習をしていた 俺が所属している部活動の名前は陸上部、俺は走ることが好きだからだ。陸上部の練習が終わり、家に帰った、俺は家に帰り、自分の部屋に行き、パソコンの電源を入れた 起動音が鳴り、デスクトップ画面が出た、そこには、美少女が写っていた、名前は、花

「ただいま。お姉ちゃん」と俺は画面に映る人物にそう話しかけていた これはオンラインゲームである。名前は「アリスオンライン」略して「アリオン」である。俺はそのゲームが大好きなのだ

「さあ、始めるか」と言い俺はキーボードを入力し始めた

「よしログインっと」と俺は入力しゲームを始めた 俺は、キャラクターを作り、キャラ名は、「ルナ」にした

「よろしくね、マスター」と俺の隣にいるキャラクターが挨拶してきた

「うん、よろしね。あと、俺は男なんだけど」と苦笑い気味で俺も返事をした この人はAIであり俺の分身みたいな感じの人なのである。まあこの話はおいおい話すことにしよう。俺が、なぜこのゲーム

「アリオンワールドオンライン」(略称 AWO 通称 エーワ)をやっているかというと俺は、昔から、ずっとこのゲームをやりたいと思ってた、だが、なかなか勇気が出なかった、そして、1年前についに俺は買ってしまった。それで、始めようと思ったときにちょうどキャンペーン中だった。そして、そのタイミングで出会ったのが、姉の優奈だった その日俺は、たまたま夜更かしして、深夜アニメを見てた。そのときに偶然に俺はAWOに出会ったのだった 俺はその日に初めてゲームをし、次の日にはそのソフトとゲームソフトをネットショップで購入した。俺は毎日がワクワクしながらゲームをしていた。俺はその時から「アリスオン」にはまったのだった それからというもの、仕事

「お兄ちゃん!早く行かないと遅れるで」と母さんに起こされた

「もう行くのか。」

と、眠たい声で言った。俺の朝はかなり早いほうである。

「ああ、そうだよ。早く行きな」と言われた

「わかった」

俺は制服に着替え、ご飯を食べてから学校に行く。これが毎朝のルーティンとなっている。俺の家族は俺を入れて5人家族である。父、母、姉、妹の構成だ 父は普通のサラリーマン、母はパート、俺、姉、妹はそれぞれ別の学校に通っている。うちはお金に関しては、結構余裕がある 俺は自転車をこいでいる

「はぁ〜今日は、いつもより寒いなぁ〜」と独り言

「確かにそうですね」と後ろの方から、女性の綺麗な声が聞こえる 俺の後ろに誰かいたのかと思いながら、俺の横を通り過ぎると、俺は立ち止まった。そして振り向くと俺と同年代と思われる女子がいた

「どうかしましたか?」と不思議に思った様子で聞いてきた。その声に驚いた

「い、い、いえなんでもないです。すいません、ぼ、僕急いでますんで」

と、俺は、その少女に謝ってその場を離れた 学校に着いたので下駄箱に向かい靴を変えた 俺は自分の教室に入った「はあ」俺は大きな溜め息を吐いていた

「どうしたんだ亮太?体調悪いのか」

と大翔が心配そうに言う

「別に何でもないよ」と俺が答える

「そうか。ならいいわ」と言った そんな話をしていたらチャイムが鳴ったので俺も椅子に座った 担任の佐藤誠也(さとうせいじ)先生が入ってきた

「はい!出席を取るから名前を呼ばれている奴は返せ」

と佐藤先生が言ったのでみんな名前を呼びはじめた。俺も自分の名を言うために前に出た

「鈴木」

「はい!」

俺は元気よく返事をして席に戻った

「じゃぁー授業を始める。教科書を開いとけよ」

と言って授業が始まり、いつものように時間が過ぎていった。

キーンコーンカーン キーンコーンカーン

「じゃぁー今日はここまでだ」と先生が言い終わった。そして休み時間になった

「はぁー今日は授業が全然わからなかった」と俺がつぶやく

「ほんとだよ。俺も分からなかった」

と言う裕一に対して俺は

「いやお前、いつも分からないって言ってるだろ」

「うるさいぞ、俺は頭が固いから勉強ができないんだよ」

そんな会話をしているとき、俺はあることを思い付いたのである

「お前らもやってみるか?」

と俺が聞くと2人とも乗り気

「面白そうだし、やって見ようかな。俺もわからないところあったし」と大翔が言うと裕一も同意していた 俺が思いついたことはグループで一緒にテストの勉強するというものだった。

「俺さっきの授業ほとんど理解できなかった」と俺がいうと

「それは、亮太が悪いと思うぜ」と大翔がいった 俺はその一言に対し反論しようとしたが、言葉に詰まってしまった。すると裕一が

「まあまあ落ち着いてくれよ」といった

「確かに、俺は少し頭固かったかも、すまんな大翔」という

「ははっ大丈夫だぜ」と笑ってくれた。俺もつられて笑っていた

「よし決まりだな。とりあえず明日から勉強会をしよう。それでみんなでやろう」と俺が提案すると二人はすぐに賛成してくれた。すると大翔が「俺はいつでもいいぜ!」と、言ってくれるのであった。こうして勉強会を開くことになった

「俺と優奈も参加していいか?」と突然声をかけられて俺はビックリしてしまった そこに居たのは裕二だった。俺は「おう。もちろん」と答えた そんなことを言っていると休憩時間は終わってしまった。その後の授業はしっかり聞いていた。なぜなら、俺はこのクラスで一番賢いしな。俺はテストでも満点以外取ったことがないくらいなのだ。だから俺は勉強なんてあまりしなくても平気でいられるのである。ちなみに、優奈も同じでかなり

「おーい。亮ー。お前今日は、何時まで残る?もしよければ残らないか?」と裕一が俺に声をかけてきた。

俺は、「俺は特に用事はないよ。裕一は何か部活でもしてるの?」と質問した。

「いや。俺は何もしてないけど亮太は部活してないよな」と裕一が言った。すると、俺は「うん。部活入ってないし、俺には何も用事がないので問題ありません。むしろ参加させていただきたいと思います」と俺は言った。すると、「俺らは部活をやっていてな。今度の日曜日に練習試合が決まってるんだ。俺たちの学校から結構遠い場所なんだがな」

「それってもしかしたらこの学校じゃないの?うちの学校にも試合を申し込んできていたよ。確か相手の学校は、桜丘高校だよね」と、俺が言った瞬間に大翔の顔が青ざめていた

「え?嘘!?」と、俺と大翔以外の全員が驚いている様子だった 俺も驚いたけど。そこまで驚くか?と、疑問を感じたが、俺が、その理由を聞いてみるとどうも桜丘高校のバスケ部は県で三本の指に入るほどの強豪らしい まあ俺にはどうでもいいことだけど

「とにかく、詳しい内容はまた後で説明するわ」

と言われた そういえば裕二はなんの部活してるのかな?

「じゃ、放課後まで待っとくわ」

と言ってから放課後までは普通に終わった。授業も難しくなったけどまあ何とかなるでしょ!と思っていた。

そして放課後になって部活をやった

「はい。今日は解散」

と言って俺は真っ先に帰宅することにした そして俺は家に帰りパソコンを開いた AWOをするためにである。AWOとはアリスオンオンラインの略である。AWOは基本無料で遊べるゲームであり、俺はAWOの中で、俺と同じ名前のプレイヤーがいて、その人が使っているキャラクターを見て一目惚れしたのである それが俺の姉、花さんだったのだ。俺はそのキャラクターを俺自身にしようと思ってキャラ作りを始めて、そのキャラクターを俺が作ったキャラネームをルナにした キャラを作り終わり

「ふぅ〜」と、ため息をつきながら俺はAWOを始めた

「まずは、レベルを上げるために街の外に行くか。よし、行こう」

と言い街の外に行くとそこには俺の見たこともない景色が広がっていた

「これがフィールドなのか。こんな綺麗な風景が本当にリアルの世界に存在するのか」と思いつつ、俺は戦闘の

「グハッ」と悲鳴が聞こえた方向を見るとそこにはゴブリンらしき生物がいた 俺は、恐くなり走って街に戻りましたとさ

「はあはあ」と疲れながらもなんとか俺が住んでいるアパートについたのだが。俺は、鍵を忘れていることに気がついたのでドアの前で座り込み休憩している時に俺は考えた。あのモンスターが現実で存在しているということは、ここはやっぱりゲームの中だと思ったんだね そんなことを考えているときに俺の前に誰かが現れた気配がした。俺は立ち上がって辺りを見回したが人の姿はなく、不思議に思ったそのとき 《ピコーン》 と機械音のようなものが流れた直後俺の目の前に現れたものそれは画面だった。俺はそれを見つめていて気づいたことが1つ

「これはAWOのゲーム画面か?ということならここはやはりゲームの中なのか?それと、ゲームをやるならちゃんと説明を読んでからやるべきだよな。」とつぶやいた

「とりあえずログアウトするか」

そして俺の目の前に出現したメニューからログアウトを選択しようとしたそのとき俺は思い出した このゲームではログアウトボタンがないのだと、そのことを俺は、思い出し絶望した

「ログアウトできないなら、もうどうすることも出来ないじゃんかよぉ〜」

と俺の声が部屋中に響き渡ったあと俺は

「もういいよ。こうなりゃあ最後までプレイしてから死ぬよ。覚悟完了!」

そう、俺は開き直ることにしたのだった。だが俺はまだこの時知らない

「ログアウトできないバグは運営側も想定外の事態である」ということを そんな感じで俺はこれからのことを少し考えてからログアウトするのであった。

ログアウトが出来なかったことで絶望し俺は、この世界は俺を殺せるのか?と考えたりしていた。そんなとき俺の視界に

「チュートリアルを開始します」

と言う文字が出たので見てみた。どうやらこのゲームの仕様を説明してくれるみたいだったので見てみると俺の考えは間違ってなかったことがわかった 俺は画面に書いてある内容をしっかり確認して頭に叩き込んだ。

その1 ゲーム内で死んだら死亡です その2 武器などは全て初期化してしまいます

「まあ当然だよな」

俺は、そんな当たり前なことを確認しているうちにチュートリアルの説明も終わらず俺は自分の家に着いたようだ。すると目の前には一軒家の家があった

「あれ?俺の家って2LDKの部屋に住んでたんじゃないのか」と考えていると急にある言葉を思い出して急いで玄関に向かって靴を脱いで中に入って部屋のドアを開けて自分のベッドを確認すると。そこには誰も寝ていなかった

「うーん。夢じゃなさそうだな。じゃあここってどこなんだ」と考えていた時

『私はあなたのスキルのAIプログラムの人格をしています』と言う声が俺の脳内に直接響いてきたのである。俺は少し驚いたが すぐに気持ちを切り替えると 俺は「えっと君は、俺を助けてくれた子かな?」

と俺は質問をしてみるとその子は答えを返してくれた。

『はい。私の名前はルミと申します。よろしくお願いします」と返ってきたので

「ああ、俺は斎藤亮太だ。改めて助けてくれてありがとう」

と言ってから俺は、さっき疑問になっていたことを聞いてみることにした

「俺ってどうやってここに帰ってきたの?」と俺が質問すると

『私の能力によりあなたが帰ってくることはできません。それにしても

「なんで」とか言わなかったんですか?』

と疑問を投げかけてきたのである 俺は「いやぁ〜だってさぁ。なんとなく予想はしていたからね。」

と答えてから、俺が、この場所に来た理由について聞いた 俺は質問をした直後にあることに気づいたのである

「あっそういえば。君の名前、なんか、どっかのアニメのキャラクターにそっくりな気がするんだけど。」と言った。すると、俺は「君のキャラ名教えて欲しいな」というとその子は答えを返した。

『私はルナという名前にさせていただいています。ご迷惑をお掛けしたのであれば謝らせてもらいます。すいませんでした」と頭を下げられた。俺は慌てて頭を上げさせた

「別にいいんだよ気にしないで。とりあえず、これからのことを教えてもらえるか?」

と聞くと、ルナと名乗った少女は話し始めた

「わかりました。」と言ってルナは語り始めたのであった。

俺が、AWOを始めた理由 俺は姉貴と大親友の祐一と一緒にAWOを始めることにした。理由は単純で、この3人でやれれば楽しいかな?と思ったからである。俺たちは、まず最初に装備を整えないと行けないため、俺たちはギルドに行くことにして 俺たちはAWOの世界へと飛び込んで行った この世界に

「よしっついたぜ」俺はそう言うと周りを見たが俺たち以外誰一人いなかった。それもそのはず俺たちがこの世界のどこにもいないんだからな。

そう思いつつ、俺が考えていることを整理しようとしていると裕一が話しかけてきた

「どうやらここはどこかの街らしいな。取り敢えずここで何かクエストをやって金を稼ごうぜ」と裕一が言ったので俺も賛成することにした 俺は裕一が何か言いたいことがあるように思えたけど何もなかったので聞かなかった そして受付嬢のようなNPCに話し掛けると「何か依頼を受けたいのですか」と聞かれたので 俺は裕一のほうをチラッと見ると 裕一が何かに気付いたらしく

「なあ、これ、俺らがこの世界に来たときにこの場に居ないよな」と言われて俺も気づいたので俺たちは今この場で起こっていることを話すのをやめて受付嬢に話しかけた

「この付近で、モンスターの目撃情報が多数あるようなので討伐に行ってもらえませんか?報酬は5000Gです」と言われたので

「「はい」」と返事をし俺たちは、外に出るために門へと向かったのだった。

俺はAWOでモンスターの素材を手に入れていたからこの辺で手に入るものなら簡単に狩れるだろうな。と思っていた そういえばAWOにはプレイヤー同士が戦闘ができるシステムがあり、それをバトルエリアと呼び、戦闘は1日一回までしか

「おい亮太。お前今変なこと考えてないか?俺達まだこのゲーム始めてから二日目だぞ」と裕一に言われたので俺は裕二に目線を向けてみると同じように目をそらされた

「あぁーまあそうかもしれないけど一応、モンスターと戦うための訓練として」と言って誤魔化したが 俺は、心の中では「なんでバレたんだろう」と驚いていたりする そして、門を抜ける前に 俺達は武器屋を見つけ、そこで俺は双剣を買ったあと防具屋に向かい俺は裕二と大翔は裕一は短剣を買って、俺も防具は軽

「なあ、お前って俺と同じぐらいにこのゲームやりこんでいるか?だったら一緒にパーティ組まないか?」と大声で言ってしまったのである すると裕二は、「え?俺?いや、ちょっとそれは」となぜか困惑していた。俺はその反応を不思議に思ったのだが特に何もしなかった その時に、裕二が何かを隠していると思ったのだった。

俺が考え事をしていると

「おい、大丈夫か」と心配されてしまい

「うん、俺は平気だよ。でも今日はこのあたりでログアウトしよっか」と俺が提案した。

その提案はあっさり通った。俺がログアウトしようと思ったのだが俺がログアウトする前に俺は

「この世界でログアウトしたらどうなるんだろう」と思い。試すためにやってみたらログアウトできるのかなと思いつつ俺はログアウトして現実世界に戻った 俺はログアウトできたのかを確認するためにゲームに戻ってみることにした。すると俺は

『おかえりなさい』と聞こえてきたので俺は聞こえてきた方向に振り向くと目の前に画面が出現していてそこには

「私はあなたのスキルのAIプログラムの人格をしています。」と表示されていた

「えっと、君たちはなんで、ゲームの中から出て来たの?」

俺は、少し疑問に思っていたのでそのことについて聞いてみると答えを返してくれた 俺はゲームの中にログアウトしたのかを確認しようとしたら、画面が突然出現し 画面の中身はAIプログラムと書かれていて、俺はそれを見て 《ピコーン》 と、また音がなった。その後すぐに画面

「私は、このゲームの中のデータで作られた、AIプログラム人格のルミと言います」

と言う文字が映し出されて少し俺は驚いたが、冷静になると

「じゃあ、なんのために、出てきたの」と聞くと。俺がログアウトした後の話が始まった。

AWOをログアウトした斎藤亮太さんは現実の世界でログアウトをしました。すると彼は不思議な空間に入りました

「なんだここ。」と言うと、そこにいた女性(?)は

『初めまして。私はあなたがAWO内で使用していたスキル。そしてあなたのサポートをするAIのルナといいます。これからよろしくお願いします』と言うと俺は少しだけ警戒を緩めたが

「あれ?この人ってさっきのゲーム内に出てきたルミと似てる?」と思っているとルナが答えてくれた

「はい。私があなたのスキルなので当然です。これから私とあなたの力を合わせて頑張りましょう。それで、まず、最初にあなたにはある能力を授けます。ですがその能力は強力過ぎるのであまり使わないようにしてくださいね」と真剣な表情で話してきたのであった

俺は、自分のステータスを確認することにした。すると 名前:斎藤 龍牙 種族 神人族 レベル 2 筋力 D- 魔力 C 耐久 F 敏捷 S+

「これは凄いな、これが本当なのかわからないけど。それと、やっぱりスキルがあるみたいだけど。どんな能力なんだろ。って俺ってばもうこんな時間じゃないか」

時計を見ると、午後7時になっていた。俺が家に帰ろうとしたときルナが「そういえばあなたって家に帰るんですよよね?」と言うと俺は答えた

「うん、家に帰った後はご飯食べてから宿題やって風呂に入って寝るよ。それがどうかした?」と俺が答えると ルナは「わかりました」と言うと

「ではあなたの家までのルートを教えます。この道を真っ直ぐ進んで行って下さい。そうしたらあなたの家に着きます。ただ帰り道は少し危険になるので十分に注意しながら帰ってきて下さい」

「わかった。ありがとうルナ」と俺はお礼を言うとルナは微笑んでくれて俺は嬉しかったが、急がないと遅刻するので俺は急いで帰ることにして学校に向かって行った。すると俺は

『マスター!この先にモンスターが存在しています』

と言われ

「なんでそんなことが分かるんだ?」俺は質問をしたすると

『私はあなたのスキルのAIなのであなたの考えは分かります。』

「えっとつまり俺の思考を読み取っているってことか?」

俺は、そう思って質問をした。そうすると

「はい。そういうことです。それにしてもマスター、あなたはいつも通りの行動で構わないですよ」と言われたので俺は「そっか、まあ気楽にいくわ」と答えたのである 俺は学校に着いてから、俺がVRゲームをしていた事について説明をすると、祐一と裕一は理解をしてくれていた。そして放課後になったので

「よしっ、裕一と大翔は部活に行っていいぞ。俺はこのままバイト行くから」と言って祐一が付いてきたが「亮はどこにバイトに行ってるんだ?」と言われ俺は

「俺が今から向かう場所はコンビニだ」と祐

「ふーん、そう言えば最近新しい商品が入ったらしいな」と言われ俺は祐一が何で知ってるかはあえて触れなかった

「おう、だから今度見に来てみてくれよ。俺のおすすめは肉まんとかだな。」俺は祐一に教えながら歩いているとあっという間に目的地に到着した

「俺はここからは別行動でいいぞ。今日は仕事場が新しくなって初めてだから挨拶もしていかないとだしな」と俺が言うと、

「りょうかい、亮お前も頑張れよ。なんか困ったことがあったら言ってくれよ。俺と裕一も手伝うからな」と言われた。

「ありがとよ。もしなにかあったら頼むかもな」俺は笑顔で言うと裕一も

「あぁー、そうだなその時は助けるぜ」と言ってくれたので俺は二人と別れたのであった そして俺はバイト先に入ったら店長に声をかけられた

「ようこそ、こちらのレジははじめての方ですか?そうじゃないなら奥に行かないでもらっても構いませんか?これから新商品の説明があるので」と言われ俺は、この店は客に対する対応が良いなと思っていたが俺にもしっかりとした対応をしてきてくれるのかと思いつつ

「ええ、この店でのアルバイトは初めてになります。」と答えると、

「はい、了解です。それでは、ついて来てください。この商品はこの商品棚です。」と言われて、俺は指示通りに動いていった そして俺とこの店の店員さんは接客をしながら店内にある全ての場所を見ていくことになった 俺達は、接客をしながら商品を並べていた

「お客様は本当に色々な商品を並べられていますね。ですから、この店が好きなのですね。ですがこの品数はなかなかないですし。この品数と品質でこの値段。かなり安いです。それにこの商品は人気商品で中々入荷しないですから」と褒めてくれたので俺はとても照れたのだった

「いえ、俺がこのお店を気に入ったのには理由があります。それは従業員の方が親切に対応してくれるからですよ。ですから、俺はここで働きたいと思い面接を受けさせてもらいました。これからもこの店で働いて行きたいと思います」と俺が答えると

「そうですか、嬉しい言葉ありがとうございます。これからも宜しくお願いします」と頭を下げられてしまった そして俺はこの人の人柄の良さに感動した。この人と働くのならとても良い経験ができそうだと思えたからだ 俺と店長が働いているときに他のスタッフたちも集まって来て一緒に働くことになっていた

「皆さんこんにちは、俺が今回入った。斎藤龍牙と言います。これから宜しくお願いします」と言うと、俺が自己紹介を終えると全員が俺に話しかけてきた

「斎藤くんよろしくね。僕は君の先輩に当たるんだよ」と言う人が一人

「え?マジかよ。亮お前って凄い奴だったんだな」と言われると

「俺よりも、亮の方が頭は凄かったしな」

と大翔は言ってくれると俺の心は救われた気持ちだった。それから俺とみんなで仕事をしていくと段々と慣れてきて俺達は全員の個性が少しずつわかってきた そして今日は1日だけの出勤だったが、このバイト先の人たちは、俺に優しく接してくれたので、俺はまたこのお店に働きにくることを決めた そして俺は次の日の朝に学校に行き俺は昨日のことを祐二に話していた

「へぇーそんなことがあって良かったじゃねぇーの。その人は結構なお偉いさんの息子なのかもしれないな。だってその店長は優しい人で、お客に対して丁寧な態度を取っていると評判もいい人なんだよ。しかも見た目はイケメンな人なんだが、その店長は男の娘って言われているぐらいで女性っぽい顔しているしな」

「それって、どういう意味なんだ?」俺は疑問を持った。

確かに、男の人ってのは分かるんだけど。俺としては、そこまで可愛い感じだとは正直思ってなかったので疑問に思っていた

「それについては簡単だ。あの店長が経営している会社が実は有名な女性用ファッションの会社なんだ」と言うと、

「あぁ~そうなのか、それなら、なんとなく分かった」と俺は答える そして

「でも、亮が、バイトをするのが決まったことは喜ばしいな。お前はそのバイトをやり続ける気はあるんだろ?」と聞いてきたので

「あぁーあるよ。まだわからないけど。このお店で働かせてもらうよ」俺は少し考えた結果。このお店で働くことにして答えを出した 祐一視点の話になるので、祐一の話は省略させて頂く 学校に着いた後。教室に入るとすぐに

「よぉ!祐一、おはよう!今日はどうやら元気がないようだな。どうかしたのか?」

こいつは親友であり、悪友でもありライバルでもある。天海 誠人って名前なんだがまぁ俺とは幼馴染

「なに、そんなに大した事はない。ただ亮の事について考えていただけだ」

「ん?なんであいつのことを考える必要がある。亮はもう既に一人暮らしをしているはずだぞ」と不思議そうにしている

「あぁ、そう言えば誠人には説明していなかったな。今から話すことをしっかり聞いておけ」

「おっ?なんの話しを聞かせてもらえるんだ?」

「まずは亮と祐二は今から3日後に転校してくることになっている」

「は?ちょっと待てよ。いきなりすぎないか?どうしてそうなった?」

俺は祐一の問いに答えず話を戻そうとした。だが俺の考えが間違っていたようで、俺の質問が気に食わなかったらしい

「おい、無視するんじゃねえよ」と怒ってきた

「い、いや。すまない。それで続きを話すんだが。お前も祐二と似たような理由で亮の家に泊まりに来るんだ」

「な、何だと。祐一、俺は今の言葉を聞いて衝撃を受けているんだ。何故ならば俺は親から、祐一は一人暮らしをしている。と聞いた覚えがあったのだが。あれは嘘だったというわけだな。俺と祐一は同じだと思っていて、二人で暮らしてるもんだと思ったんだが。違うのか?」と少し悲しんでいるようにも見えて。俺は「すまない」と一言謝罪すると。祐一が

「いや、俺も亮の家に住むってのは初耳だし。俺も驚いてるからな」

「そういえばそうだったか、ちなみにお前の父親は何をしてる人なんだ?」

「えっ?そんなこと知っても仕方がないと思うが。俺の父親も亮と同じで、一人暮らしをしてるってことだ」と教えてくれた。

そしてチャイムが鳴ったので席に戻ると

「祐一はなんで急に亮のことなんか考え始めたんだよ」と先生が来た時に質問してきたので

「あぁー実はな、亮と祐二がこの学校に通うために引っ越してくるのが決まってな」と祐一は言ったのである 俺は先生に事情を話したら、あっさり納得してくれたので、特に問題はないだろう 亮と裕二は学校を休んでいたが俺達の通っている学校は自由登校という制度があるため亮達にとっては楽に学校が来れていることだろう。

そして

「さて、今日の授業を始めるぞー」

と担任である山田先生が言い。一限目の授業が始まり俺達が勉強に勤しんでいるときだった 祐一が突然に俺にだけ話しかけてきた

「なあ祐一、一つ頼みたいことがあるんだがいいかな」と言って来たので俺は

「なんだよ。頼みって、とりあえず言ってみてくれよ」

「ああ、今から俺がいう事をお前に頼むからな」と言われ。俺は「了解、なんでも言ってくれよ」と言うと祐一は俺に何かを伝えようとしていた 祐一視点になります 俺と裕二は、亮の家で居候することになり、今は亮と一緒に学校の支度をしていた。

そして俺達は学校に通学しながら歩いていたら 裕二は亮の背中を見て裕一に「おい、あの亮の姿を見たか?なんか背が高くなったか?前までは俺より少し高かった気がしたんだが、いつの間にか追い越されていたな。それなのに顔とかは幼くて、まるで俺の弟みたいになってきていてな」と言われ

「いや、それは当たり前だろ。俺たちよりも、1ヶ月ほど先に亮がこっちの世界に召喚されたとしてだぞ。そして、今の今までずっと戦い続けてきた亮なんだ。そりゃ、成長するだろ。それにな、多分だけど亮は異世界にいた時よりも成長している筈だ。」と言う そして、歩いている途中で 俺は祐二にある質問をしてみた

「なあ裕二。お前はこの世界に生まれ変わってきてよかったと思っているのか?」

「おう、そう思えるぜ。だって、亮がいるんだ。そしてなにげにこの世界でも俺に話しかけてくれる人が増えたんだよな。だから感謝しかないんだよ」

「そうか、良かったじゃねぇか。それと、これから俺達は亮の家に世話になることになっているし。これから一緒に頑張って行くぞ!」と言う

「そうだよな。俺達はこれから三人でこの世界で生きていくことになったんだ。頑張らないとダメなんだよな」と言いながら俺達は学校に向かっていた 祐二と会話を終えてから直ぐに 俺は祐二に亮のことを色々と聞こうとした。何故ならこの学校の生徒達は俺と祐二の関係を友達としか思っていないのが普通だと思うが。俺は、この学校で俺と一番親しい人間は祐二しかいないと確信していたからだ そして、俺は亮の教室に行くとそこには亮

「よう、今日は俺と話でもしようか」と言い亮に言うと

「なに、俺と話そうなんて珍しい奴もいるもんですね。別に構わないですよ。」

と言われた。俺としてもその方が嬉しいので 俺は自分のクラスに戻り授業が始まる前に亮と話をすることになった。そこで俺は気になったことを尋ねてみると。亮が俺にこんなことを教えてくれた

「そうか、亮は、あの勇者パーティのメンバーの一人が、この世界の人間ではないということを知っているって訳なんだな」

と俺が確認を取ると亮は俺の方をしっかりと見て

「ええ、俺は、確かに、あの人が他の国の生まれだということは分かりました。だって俺は魔王ですから。他の人の魔力を感じ取れるんですよ。だから分かるんです。それに俺の配下には魔族が多いんで。まあその話はまた後で詳しく話しますよ。それより、今日、学校が終わったら祐一と話があるから祐一の教室まで行くの手伝ってくれない?」と

「ん?まあいいけど。亮はなんでそんなことを俺に頼んだんだ?」

と尋ねると

「俺の予想なんだけど。俺の教室に転校生が来るんだよ」

亮の話だと、転校してくる人は女の子らしいので、その女の子を見極めるために協力してもらった 祐一視点になるので省略 昼休みになった瞬間亮に「祐一、俺の教室に来るときはくれぐれも気をつけてくださいね。俺の知り合いに会わないようにしてください」と言われると亮の教室に行った そして、俺はその亮の知り合いに会うこともなく亮のところに向かい放課後になる頃には、その女の子が誰なのかも分かったのだが、その子の顔を見れば分かると思う 祐一の視点に移ります 亮

「なぁ祐一。祐二と仲良くやれてるか?」

「あぁ、あいつとは上手くやっていけていると思う」と答える

「そっかぁ~なら良かった。ところで亮、俺は少し聞きたいことがあるんだが。俺達も、この世界に来たんだし、俺達がこの世界を救うってのは、やっぱり厳しいんじゃないか?まぁ、一応、俺達もこの世界で生きてくことになるし。亮の力になりたいんだが。」

「確かに。この世界を救えるかどうかって言われるとかなり無理に近いけど。やらないといけないとは思うし、まぁ、俺が死ぬことで終わるかもしれないからな。俺が死んだら祐一には、祐二を頼むぞ」

祐一

「ん?亮はなんでそこまで祐二を信頼してんだ?まだあって日も浅いのに、どうしてそんなに信じられるんだ?」と聞くと亮は答えた

「俺にも分からない。だが祐二は絶対に裏切るような事はしないと思う。何故かそう思ったんだ」と答えられ 俺は祐二のいる教室に向かおうとしたが亮は

「ちょっと、祐一、祐二に会いに行って何を話すんだ?」と言われ 俺は「い、いやまぁ、祐二と、ちょっと、この世界の事について話をな。ちょっと話をしてみたいなーと思って」と答えると

「そうですか」

祐一は、この会話の後、祐二に話しかけに行き。この世界で何をしたいのかを聞き出し、それを祐二に伝えようとしていた 祐二は俺の話をちゃんと聞いてくれるだろうか。もし聞いてくれなくても、どうにかするしかないのだが。まず最初に、祐二に話をしようと思い。祐二のところに俺が行った。

そして、祐二は、亮と一緒にいたが。俺は二人に

「祐二、少し、俺と話してもいいかな?」と言って祐二と亮と話をすることにした。そして

「俺も祐一と話がしたいと思っていたんだ」

祐一「なるほどな。祐二も祐一も俺になんか用か?」

「ああ、俺は祐一と祐二に話があってきたんだ。とりあえず俺から話すな。」

祐二視点になるので祐二視点に変わります 祐二は、俺と兄貴で話がしたいと言われ亮がいなくなった時に、祐一と亮と祐二がこの世界に来れた理由を聞いたのだった

「あぁ、俺の場合はだな。多分だが、俺の両親がこの世界に転移されたんだよ。それで俺の両親と一緒に、祐二の父さんと母さんのことも俺達は見た記憶があるんだよ。俺達は、俺達以外にもこの異世界にいるんだろうな。」と言うと 祐二は、祐一の言葉を真剣に受け止めてくれたようで、祐一の話を聞いた後に祐二は亮に

「俺はさ、亮と出会って。俺達は三人だけでこの世界で生活していくしかないと思って。だけど、こうして亮や祐一と出会えて、俺達はこれから先。もっといい生活を送れるように頑張っていこうな。」と言うと亮は「そうだな。」と言い、俺達の話は終わり、それからすぐに授業が始まったので俺と祐一と亮で、

「さて、授業始めるぞ。授業中は、俺に質問とかしてくるのはやめてくれよ。俺だって忙しいから、質問は授業が終わった後にしてくれ。それとな。このクラスの先生が産休に入ることが決まったからな。今から俺の代わりに新しい先生を紹介するから、皆よろしくな。」と言われ。亮と祐一はどんな先生だろうと考えていた。

祐一の視点に戻るので省略 そして、昼ご飯を食べ終わってから亮は祐二と一緒に俺に話しをしに来ていた 亮は「祐一、祐二、お前らに言っておくが。お前らがこれから、やろうとしていることについて、これから、一緒に行動してもらうことになるかもしれないからな。覚悟だけはしておくんだな。」と言い亮は祐二

「お前らはこれから、あの女を探すために協力する事になるかもしれない。それは、あくまでももしもだ。それにな、もしかしたら、もう既に向こうの世界で死んでしまっている可能性のほうが大きい。それでも、探すつもりはあるか?いや。お前達はあるのか」と言うと

「あぁ、勿論だ。それに俺の両親は生きている可能性もある。だから俺はまだ諦めていない。亮が、この世界に俺と一緒の時期に召喚されてよかったぜ。亮がいたおかげで、俺は、なんとか、この世界に適応できる気がしたんだよ。だから俺からも礼を言いたかったんだよ。本当にありがとう亮」

祐一

「亮が、この世界に来てくれたおかげもあって。俺と亮でこの世界の平和を守るために頑張ることにしたんだよ。だから俺も改めて言うよ。俺達は三人で力を合わせて頑張らないとな」

「そうだな」と亮は言い俺達は三人で教室に向かっていった 亮は、祐二と祐一の背中を見てから、自分も負けないように、祐一

「絶対にこの世界で生き残って見せる」

と小声で呟いていたのを俺は聞いていた 祐一視点に移るので省略 そして放課後になると俺は祐二と亮を連れて、とある場所に向かっていた。そう。あの女の家に向かっていたんだ。俺は亮と話をしながらその女の家の前まで向かうとその場所には誰もいなかった。そして俺は、その家に勝手に入り、部屋を見渡すが、人の気配を感じ取れなかった 俺はそこで何か手がかりがないもかと考え。俺はその部屋のタン

「うぉ、なんだ。これは?まさか、こんな物がここにあったなんてな。それにしても俺が探し求めていたものはこれだよ。やっと見つけた。これでようやく俺はこの世界でも、最強になれるな」

と俺は笑いながらその部屋の中で俺が求める物を、発見したのであった 祐二の視点に移ります 俺は祐一と祐二と亮と共に家に帰った。そして

「おい亮。俺は祐一の家に行ってくるわ。少し聞きたいこともあるからな」と祐一が言うと 亮は

「おう、分かったよ。」

亮がそう答えると

「じゃあ。亮は先に自分の家で待っていてくれ」と言われ亮は俺と一緒に

「分かった。俺も行く」と言って俺は亮と一緒に亮の家に向かうことにした。すると、俺はその途中で気になることを言った

「祐一、亮。あのさ。もしかすると。祐一と亮は俺よりも強くなるかもしれないけど。あまり無茶なことはしないようにしてくれよ。俺としては祐一が魔王になってしまったのは予想外でさ。魔王って、強い奴ほど狙われやすいし、危険が多いし。」と言うと 亮は「まぁ、確かにな。だが。俺は魔王ってやつを倒すことが一番の優先事項だとは思うけど。それよりも俺は、魔王をどうやって倒せるかどうかを考えるよりは。どうやったら元の世界に帰ることが出来るのかを考えようと思っている。俺は俺の力で強くなってみせる。俺は、勇者だ。この世界の人の為に俺は命をかける覚悟はできている。」と力強く言っていたのだった 亮の視点に移ります

「よし。着いたぞ。ここに俺達以外の人が来ないといいんだけどな」と

「ん?ここは俺達が寝泊まりするところか?」と聞くと亮は

「そうですよ。祐一は祐二にこの世界のことを説明してください。亮と祐二は明日に備えてしっかりと睡眠を取ってくださいね。」と言われ 俺は「分かった。」と返事をして亮の家は俺と亮の二人で、祐一と祐二の二人は、祐一が亮の住んでいるところに連れていくと言って、俺と亮は別れてそれぞれ違う場所に行こうとしたのだが俺はどうしても気になっことを聞いた。

「亮。俺は、これからどうしたらいいんだ?俺はこの世界で何をするべきなんだろうか?俺は今までずっと、自分一人だけのために生きてきてしまったせいで、俺は何にも分からない。俺は、これからは俺がこの世界に来させってしまった人たちの役に立つことができるような事をしたい。だけど何をすればいいんだろうか?」と言うと亮は「俺は祐一に頼まれたことをこなすだけだ」と言われ俺はそれを聞いて亮を信じることにする。俺のことは自分で考えろということなのか。まぁ亮の言うとおりにするか。俺だって、この世界でやりたいことや出来ることを見つけないといけないし。それに亮とはこれから一緒に行動するんだ。俺のやるべき事は、これから見つけられるはずだ そして俺はこれから、何をするべきかを。そして、自分がこの世界で生きていくために。亮に俺のことを全てを話すことを決めた 祐一の視点です 俺達は今から亮が暮らしている亮の自宅に向かおうとする 俺の

「祐二。俺についてこい。」と言い。祐二と一緒に亮の自宅に行く 俺は亮の住んでいる自宅に着き。玄関のドアの前まで来ると 祐二がいきなり、亮の家の中から物音がしたので祐二と俺は、俺の部屋に行き。俺と祐二で話し合うことにした 祐二は

「兄貴。どうして急に祐二のところになんかにきたんだ?」と聞いてきた 俺が

「なぁ、俺の両親。つまり俺達の両親が、もしこの異世界に転移されたとしたなら、俺の父親はどんなことをしてるんだろうな。もし俺が祐二の父親みたいになってたとしたならば。どんな生活を送ってたんだろうな。俺には親父がどんだったか全くわからないからさ。お前はどうなんだ?」と聞くと 祐二は

「俺の場合は、両親が転移させられた時。俺は小学四年生だったからな。俺は両親の事は全く覚えていないんだ。俺の父さんはサラリーマンをやってたらしいが、母さんは父さんを仕事人間として扱いすぎな部分があったからな。だから、俺の父親が会社をやめて、自営業を始めることになった時に、母は父さんに、仕事をするように言ったみたいなんだよ。だからさ。多分。父は普通の仕事のリーマンをやっていると思うんだよ。だからさ、俺も普通の会社員になるのかと思っててさ。それがさ、俺は今こうして勇者になったわけだからな。でも、俺は別に俺は今の職業で満足をしているからさ。祐一はさ、俺の親がこの世界に来てたら。やっぱり俺と同じ道を選ぶのか。それとも違う道を選べれるのか」と言うと 祐一

「あぁ、きっと。俺の両親は同じだと思うよ。だって俺達は親子だから。どんなに離れてても、俺達の血は繋がってる。俺も父親に迷惑をかけたことがあるから。だから祐二は今の生活を大切にしろよ」と言うと 祐二は俺の顔を見て。祐二

「ありがとう」と言ったのだった 亮視点になります

「なぁ、亮よ」と亮に声をかけてきたので

「はい。何でしょうか。」と答えると

「祐一と祐二ってさ、祐二の親のことを知らないって言ってたけどさ。祐一の両親って知ってるか?」と聞かれたので俺は、「俺は亮のお父さんとお母さんしか知らないけど、亮は、俺の両親と亮の両親が一緒にいるところを見たことがあるのか?俺達は三人だけしか、まだ見てないんだけど。」と言うと

「いや。俺は、亮以外に、もう一人いると思っていたが。そういえば俺は俺以外の子供がいたかどうか聞いたことがないな?そう考えると。祐一と祐二以外にも、もう何人か俺の仲間がいたんじゃないかと思ったんだ。もしかしたらだけど。この世界に飛ばされた時に。仲間と一緒に召喚されていた可能性もあるな。そう考えたら。この世界の誰かと協力して。祐一様を助けることが出来るかもしれんな」と言っていた 亮が

「それはありえるかもな。だがその前にだな。祐一は俺の家に何か用事があるのか?」と言われ俺は祐一の家に向かうときに祐一から話があったことを説明した そして俺たちは祐一の家に向かいながら俺は、これからの事を考えていたのであった 1月16日 今日は月曜日だ。

「はぁ、憂鬱だなぁ」と思いながら僕はいつものように起き、顔を洗い、着替えをして、学校に行った。学校に着いてから 僕が机に座ってボーっとしていると

「ねぇねぇ、山田くん。山田君ってさ、彼女とかいないの?好きな人とかは?」と女子生徒から話しかけられてしまい。「まぁ。彼女も、好きな人もいません」と返すと、その女生徒が

「そっか。じゃあさ。友達に紹介するのも嫌なの?」と、言われてしまったのである。

その言葉に、なぜか胸がドキッとしてしまった その質問に僕は、つい反射的に、

「えっ?紹介してくれるんですか?」と言おうとしてしまいそうになったのだが、すぐに口を塞ぎ

「いえ。別に、そんなことはありません」と言うと その女生徒はニヤッと笑って教室から出ていったのであった。そしてその瞬間にチャイムが鳴ってしまい、担任の教師が入ってきて

「おぉ、お前ら座れよー」と言われ 皆は急いで自分の席に戻ろうとしていたが

「あっ、忘れてたが。今日の1限目の授業は体育だったからな。」と言われクラスの奴らはみんな慌てて更衣室に向かって走り出し、僕も同じように走っていこうとしたが 突然僕の足下を誰かの蹴り飛ばしてきて

「おい、お前!なんで、さっきの話の時に、否定しねえんだ!」と怒られたので 僕は「すいませんでした」と、言い 急いで体操服を持ってトイレに向かったのだった。そしてその後、僕は体育館に移動していた。するとそこには祐一と祐二と亮の三人の姿があり、亮が僕を指差しながら、笑い転げていた

「くっくっく、祐二よ。亮よ。こいつを見てみろよ。こいつが俺の弟だぜ?笑えるよな」と言ってきたので

「はぁ、兄貴よ。人の失敗談を大声で笑うのはよくねーぞ」と言っていたが、僕は亮の方を睨んでいたのであった すると祐一は

「祐二よ。亮を注意する前にだな。お前は自分の行動を見直す必要があるぞ。まぁ、俺は、祐二を責めることなんてできないんだけどな。お前の気持ちは分からんでもないが。亮があんなに、俺をバカにするようなことを言うのは俺としても心外だからな。」と言い

「は?兄貴こそ何を言ってんだ。俺だって祐一に、あの話をしたくてしたんじゃねえんだが。まぁ、確かに。あいつらにも聞こえないように、小声では喋ったんだけどな。祐二、俺は、別に馬鹿にしたつもりはないんだが。祐一のことを」と言われ。

僕は「うわぁ、亮が。俺のことを、兄貴のことを。俺が、兄貴のことで怒ってくれるのが嬉しくて仕方なかったんだ」と言い、僕は祐一に抱きつき泣き始めてしまった すると、祐一が

「おい、俺のことが好きなのは分かったから。いい加減泣くのをやめてくれ。周りにいる男子からの目が怖いから。俺が泣かせているみたいに見えてしまうだろ。それに俺は祐二に言ったはずだろ。亮はお前のことを心配してるだけなんだから、あまり変な誤解を与えるようなことをするな。お前のことを本気で考えてるんだから。祐二。亮も亮なりにお前のことを思ってるんだよ。祐二も祐一も亮も。お互いを想いあって、助け合っていけるような仲になれると良いな」と言い 祐二と亮は祐一の方を向いて「はい」と言い そして亮が

「ところで、俺達これから何をするんですかね?俺と亮がこの世界に来た時は、いきなり勇者にさせられてましたから。何も知らされてないですし」と祐一に聞くと

「そうだな。俺は祐二と違って、いきなりこの世界に来ちまったしな。だけどさ、多分。この世界でも魔王が現れようとしているんだと思うんだよ。俺と亮が来たときは確か魔族の軍勢が街を襲いに来て、それで俺たち勇者と魔王は戦っていたんだが。もしかしたらこの世界ではまだ起こっていないのかもな。とりあえず、この世界に来ているのは俺と亮と祐二の3人だけだ」と言われ、祐二が「そうなんですか。じゃあ。もし仮にですよ。もしも。また、俺達に、何かしらの事件が起きた場合。誰がどう行動するべきでしょうか?」と聞くと

「まずはさ。俺はこの世界で、祐一を元の世界に戻す方法を探してみるから。だから祐一が元の世界の事を詳しく調べる必要があるだろうな。それと、この世界が、どんなところなのかを知るために。あとは、もしかしたらだけど、俺達の他にも召喚された仲間がいたかもしれないんだから。その人たちが何処で、どのようにして過ごしているのか。それを知らなければならないだろう」と言われて 亮は

「なぁ。その、俺の親父が転移された場所ってさ。この世界に来る前にいた所とは違うところなんですか?もしかしたらだけど、もしかしたら、俺達のお父さんが転移されたところに行けば、転移魔法が使えるようになってて。俺達はお父さんを連れて帰れるんじゃないかって思うんですよ」と 亮が言うと祐一も「あぁ、それは可能性としてあるかもしれんな。でもよ。それだったとしても。その人が生きてるかも分からないわけだしな。そもそも、この異世界には俺達の世界の人間が何人も転移されてるわけだしな。もしかしたら、すでに死んでる可能性も考えられるな。ただ、それは今考える必要はないだろ。まずは今、俺たちが出来ることからやっていこう」と言われていた 僕たちは今いる体育館で軽く

「準備運動をして、今いるクラスメイトたち全員と手合わせをすることになった」

僕は祐一と一緒に、剣の素振りをしていたのだが

「あぁ、もう無理だ。疲れた」と つい言葉に出してしまったのだった。それを聞いて隣にいた祐一は

「なぁ。祐一。祐一って、なんで。こんなに動けるようになったんだ?最初は全くダメだったじゃないか。なんで、そんなに急に強くなれるようになれたんだ?」と 祐一に聞いていたのであった その質問に 祐一が

「いや。だってよ。俺の今のステータスがこうなってたんだよ」と言ってステータスを見せてくれたのだ その数値は、

「筋力 232+205=358」体力 254 +406+115+187 =602 → 670→ 730→ 795 魔力 279 +2201+112×2+164×3+142+191=1122 器用度 446±0+113-3=472 → 538 → 716(スキルの効果込み)→ 824 敏捷度 228-37+114-116-210-762-572-692-778-832(レベルが上がったため)

精神力 334-180-101-136-944-1499-421-508-474-602+300

「なぁ、なんかさ。前よりもかなり上がってるんだが?」と言ったのだが それに対して祐一は

「まぁ、そりゃそうだよ。お前がさ、訓練中に「もっと動きをよくしろ」「早く動くための筋トレをしよう」とか言って。どんどん俺に教えてくれるだろ?だから俺が自分でも気づかないうちに鍛えられていってさ。それでいつの間にかな?だから、今は、俺も祐二と同じように。毎日の訓練が楽し過ぎ

「俺さ。これから毎日が楽しいんだよ。本当に。なぁ、俺は、俺の力で、どこまで強くなれるのか知りたいんだ」って言ってきて。まぁ俺も同じ気持ちだったし、俺と祐一の二人だけの訓練は日に日により激しさを増していって。

それで今日はさ。朝から昼まで二人で

「なぁ、俺。今からちょっと。全力を出すから。だからお前が本気で止めてくれ」と。言われて、止められなくて

「は?お前何するつもりなの?なぁ。おい。俺を殺す気か?ふざけるなよ。俺はお前を殺したくないし。怪我させたくないんだが。まぁいいか。分かった。いいぞ、本気で来てみろ。」と言われ 俺は祐一を斬り殺してしまうかと思って つい反射的に。俺は刀を抜き取り構えたが、すぐに、俺に向かって飛んできたのは、拳だった それも凄まじい速度で俺に向かって飛んできた 俺の腹に当たったのは祐一の右腕だった そして 祐一が「俺の勝ちでいいのか?それともこれからが本番なのか?俺はどっちでもいいぞ。まだ全然本気出してないしな。まぁいいさ。とりあえずこれで終わりにしておくか。俺は満足したよ。俺が本気で殴るとさ。大抵の奴は一撃死だろ?俺は自分の力が、まだまだ弱いのが分かって良かったよ」と言っていて 俺は、「お前。もしかしてわざと殴られようとしたんじゃねえよな?なんで?なんでだよ?俺はお前を殺したくなんてねえんだぞ」と言ってしまった

「だってよ。俺と祐二はお互いに、兄弟だから。俺は祐二の兄ちゃんだから。弟になら殺されても構わないんだ。お前は弟だから、お前は俺の弟なんだ。俺は兄だから。弟のお前が困っていれば助けてやりたいし守りたいとも思ってるんだぜ? お前には話していないが、俺の家族はこの世界に飛ばされてるんだからな。多分。俺はいつか。この世界を滅ぼそうとしていたあの魔王を殺さなければならない時が来るんだろうけどさ。でも俺の弟を危険な目に合わせたあいつだけは許せねーんだわ。あの魔王と勇者の話を聞いちまった時にな、あいつをぶっ殺すしかないなぁ。とは思ってるんだよな」と言っていたのであったのである それから数日後の事なのだが、亮に「親父に会いに行こうと思う」と相談されてしまい 僕は「えぇ〜亮の親父さんかぁ〜」と正直あまり

「良いイメージがないんだけどなぁ」と言うと

「まあ確かに。祐一は俺の父さんの事をあまり良く思っていませんよね。でも俺は、親父は俺が思ってるよりも良い人だと思うんですよ」

僕は、亮に

「なんでだ?」と聞き返すと

「祐一は。きっと親父のことを嫌っているんだろうと思います。確かに、母を俺の親父が奪ってしまったのかもしれません。だけど。だけど。俺は違うと思うんです。俺には親父と祐一が話しをしている姿が。俺達親子の姿と被るんです。俺は、俺の本当の父親がどんな人なのかを知らないですし、俺が知っている親父というのは、俺の母に暴力を振るったり。借金を作ったり。ギャンブルをしたりしているクズ男だったわけですし、それこそ親父が俺の母親を奪いさえしなければって思った事もありますし。もし仮に、祐一の考え通りだとしたらですが。多分ですけど親父は祐一を嫌ってはいないと思うんです」と言われてしまって

(そうかもしれないなぁ。この世界に来た当初。祐二と亮の二人は

「この異世界に来て、最初に出会った人間だな」と俺は考えていたんだよな。この異世界に来た最初の頃はさ。俺は一人でこの世界で生きていこうとしていたから。そんなことを考えていたんだよな。祐二は祐一と違って。祐二と俺は仲が悪い訳では無いからな

「とりあえず、俺は祐一の意見を尊重するつもりだ。たださ、一応聞いておくとさ、祐一は亮の父親について。どんな風に思っていて。亮は、祐一の事をどんな感じで捉えているんだ?」と言うと

「祐一も、祐二も、どちらも。俺にとっては大切な兄で家族ですよ」と言われたのであった そして祐一に

「俺の親父は、元冒険者だったんだが。ある日。この世界では珍しくもないゴブリンやオークといった亜人達が街を襲ったことがあったらしくて、その当時この街に滞在していた腕利きの冒険者が、街の人々を助けようとしていたんだってな。その時、そいつらは街の住民を守ろうとして必死になっていたが。だが数には勝てなかったんだよな そこで、この世界の住民が使うことが無かった。魔法という力を扱えるようになったばかりの、まだ年端も行かない子供だったらしい。その子達が力を合わせて街の住民たちを守るために。戦い続けたんだよ」と言われ 祐一は亮に対して

「それは亮の両親が生きていた時のことだろ?じゃあ今はどうなんだよ」と 僕たちは祐一に連れられて 王城に向かうと 祐一は王に話しかける

「あぁ、王様、お久しぶりでございます。俺の事を覚えていますでしょうか?」と言い出したのだ すると王は

「んっん。誰だか知らんな」と 僕はそれを耳にしてつい声を上げてしまった

「あ、貴方は何を言っているのですか?」と僕は言ってしまい 祐一はそんな僕の口を手で抑え込んで

「申し遅れました。私の名前は、山田祐一と申しまして、貴方の娘さんと、息子さんと面識がありますよ。娘さんがこちらの世界に来る前は、私は、祐一と名乗らせてもらっていたものです」

と言って頭を下げ始めたのだ それを見て慌てた王が

「ちょっと待ってくれ。今の話を聞くと、その子供が今いるのだろう?それなのにお前はどうしてここに来たのだ?その子供がいるのなら。わざわざここに戻る必要はないのではないか?それに何故。その子は今ここにはいない?その子がいれば色々と都合が良かったのだがな」と聞くと 祐一は

「まぁ俺はこの国にもう戻れないと思っていたんだが。ある人が俺の前に現れてさ、俺の面倒を見てくれると言ったんで。それで俺もその言葉に甘えてみることにしただけさ。別にこの国を嫌いになったわけじゃないんだぜ?」と答え それに対して王は「まあいい、それよりもさっき言っていた事だが、祐子を知っているということなのか?それならばさぞかし優秀なのだろうな?私の息子の嫁に迎えるには丁度いい」と言われてしまうのだが

「悪いが俺は、俺の妻となるべき人は俺の力で決めさせて貰う」

と言った後。亮の方に顔を向け

「なぁ亮。俺はお前のことが好きだぜ?お前も俺のことを好きでいてくれているのも知ってるが、お前は俺の物にはならないよな?それでも俺は、お前が大切だと思っているよ。だからお前の両親を探すのも、俺に出来る限りの協力はする。お前の為になるのであれば俺はなんだってするつもりだ」と口にしていたのだった そして祐二は、祐一と亮と、二人にこれから先も。仲良くして欲しいと願って 祐一が、亮に向かって「なぁ、俺と勝負してくれないか?今はまだ、俺とお前の間には、俺の力不足のせいで。越えられない壁があるからな」と口にし始めて。

僕は「なぁ祐一よぉ。お前が俺との修行を楽し過ぎって言ってた理由ってまさかとは思うがさ、その亮って子のせいとか言わないよな?」と

「まぁお前の考えていることは当たっているぞ。あいつと戦える機会なんて。そう何度もないだろうしな」と言ってきた 祐一は亮に向かって言う

「なぁ、俺は、本当は、こんな所で死ぬのは間違ってると思うんだが、まあいいか。でもさ。俺は俺の為に、あの女に殺されに行くとするか」

そして僕は、「いやいや何言っちゃてるのかな?ねぇ亮くん。君は、本当に、あの人の事を殺せる自信があるのかい?それとさ、祐一の奴はさ、俺達兄弟の師匠でもあって。俺はこいつの弟子でもあったんだけど。俺よりも強いからさ。本当お前なんか瞬殺だと思うんだよな」と口にしてみると

「いや、祐二さん。多分大丈夫だと思うんですけどね。僕は、この人と殺し合う為に、僕はここに戻ってきたようなものですから」

と。言われてしまって僕は

「いやいやまぁそうなんだけれどさ。ほらやっぱり亮くんってさ。あの人には勝てないんだろうな」

「だからそうですね。祐二さんは心配しなくてもいいんですよ。僕はこの人に勝って。それから母さんに会いに行きますから」と亮が言った直後 亮の体から魔力が放たれ始めると、亮の身体からは、大量の血液が流れ出す。僕は慌てて

「ちょ、ちょ、おい、これ。まずくねえか?なんで急に亮が出血し始めたんだよ。祐二、どうにかできないのか?このままだと死んじまうんじゃないのか?っていうか、亮はなんで、自分の血流操作が出来ないんだよ。俺はさ亮の親父が血の循環が上手いのは知っているんだけどさ。亮はその親父さんの子供なんだろうが」と僕が祐一と祐二に尋ねると 祐一は、俺を睨むように見てから。

「なあ、お前もしかしてだけどさ。お前ってさ。亮の父親と知り合いなのか?」と聞かれてしまい 僕はつい

「は、はぁ〜!?俺が、俺が、この子と知り合いみたいな言いかたしやがったよな?こいつ、まじで意味わかんない。マジで、お前ら兄弟ってなんなの?って思っちまったじゃねーーか!」と言うと 祐二が

「えっと。もしかするとですけど。その子はもしかして。貴方の息子さんなのでは?」と言ってきてしまい 俺はつい

「なぁなあ亮。ちょっと聞きたい事があるんだけどよ」

「はぁはぁはぁ、祐二さんの質問ですか?良いですよ。なんでも答えますよ」

「いやさ。祐二はお前の母親を探しにこの国に戻って来たんだよな?それならお前の母親の名前は聞いているんだよな?教えてくれる?」

「あぁ。俺の母親の名前は山田 美沙子と言いまして。親父は祐一郎でしたけど」

「お、おう、じゃあ俺からお前に対して質問したいことがあるんだ。お前ってさ、母親に会えたとしても。母親はさ、お前に対して会いたくないかもしれないじゃんか。もしお前の母さんと俺の父さんが出合い結婚したとしたとして、もしお前がさ、俺の兄さんの子だって知ったらどう思う?」と聞くと 亮が少しだけ考えて「う~ん。祐二さんのお兄さんが、親父と母さんの間に子供を作ったとするでしょう?もしもそれで親父はその子供を育てようと考えた時に。もしかしたら俺の存在は邪魔になるかもしれませんね」と答えたのであった。

そんなことを話していた最中。祐二は、祐子に「お前は、俺と会った時。俺の事が怖かったりするんじゃねえのか?お前も、俺の事を覚えていたりしないのか?俺の事を思い出したりして。辛くなったりしていないのか?俺に近づかれても、怖いだけじゃないのか?俺の事を嫌っているんじゃあ」と言った瞬間。

「貴方のことを思い出すたびに。私は、胸が締め付けられるように痛くなるのです。そして貴方のことを、私は愛しています。だから私は貴方に会いたくなかったのです。私には貴方に会う資格はないのです。貴方が私を殺そうとしていると知ってもなお私は貴方の事が好きです。貴方を愛しています」と言われ 俺はそれを聞いた後に 祐一に向かって「俺は、俺が祐一を殺しに行くよ。それが、この世界での俺の最後の役目だと思っている」

「あぁ。わかったよ。お前に任せるぜ。まあどうせお前じゃ無理だろうけどな」と言われてしまう 祐一と祐子の戦いは。お互いの攻撃が全て当たるという状態で戦い続けた 祐子が、自分の

「私が勝った場合は。私の物になりなさい」という言葉に対して 俺は「ああ。俺は、俺が死んだ後はお前の物になる」と答え お互いに最後の攻撃が命中すると。二人は力を使い果たして気を失ったのだった。そして俺は二人の事を見て 二人が幸せになれた未来もあったのでは?と思いながらその場を離れたのだった その後 王城を出ると俺は亮を連れて 街から遠く離れた場所に 亮と共に向かうと 俺は亮に

「まぁ亮よ。とりあえずこの剣を持ってみてくれないか?それで、俺と戦ってみて欲しいんだが、駄目だろうか?」と尋ねてみると

「別にいいですけど、僕のことを倒すつもりなんですか?貴方のその武器が本物だと信じていいなら。僕は構わないんですけど」と言われたのだった 俺は亮の言葉を受けてから 俺は「あぁ勿論さ。まぁ俺としてはお前が俺の弟子だったことを忘れてくれて良かったよ。それでな、俺は亮。今から俺は本気で戦うからさ、俺を殺さない程度で止めてくれないか?」と言ったら 亮は笑って「まぁ僕は手加減しますよ。僕が負けても祐一さんなら僕の仇を討ってくれると思えるんで。それぐらいの信頼はあるんで、大丈夫ですよ」と

「そうかいそうかい。そいつはありがとよ。でもさ、お前に恨みを買われたくは無いんだけどな」

「それは仕方がないですね。まぁそういう事も含めて色々とあるんですよ」と言った後 亮が剣を抜き取り構えたので俺は 鞘に入ったままの刀を構え 戦闘が始まった直後。亮は一瞬で間合いを詰めてきて、俺の首筋に刃を押し当て

「ふっ。終わりましたよ」とだけ言って去って行ってしまった 亮の事を祐一の元に連れて行くと、 祐一は、祐二が「亮って子はお前にそっくりだよな。亮ってさ。もしかしてさ、お前の本当の弟とかじゃ無いんだよな?」と聞いたところ 祐一は「俺もさ。正直な事を言えばわからないんだよな。俺にもさ亮って奴の血が流れているのか。それともただ単に亮に似ただけなのか」と言うのである それから亮を家に招き入れた 亮が俺の所に訪ねて来た時には「祐一さんから頼まれた用事も終わったので僕は家に帰ろうと思います」と言ってから帰って行ったので 俺は「なぁ祐一。あの子を俺が鍛え上げる事は出来ると思うか?あの子の素質は凄いと思うんだけどさ」と聞くと 祐一がこちらを見つめてから。「あいつさ。俺との修行の時にな。一回しか勝てなかったんだよな。それに技もさ、ほとんどコピーされててな。あいつの強さの半分も出してないんだぜ。お前の方が強いよ。間違いなく強いよお前って奴はさ」と言われたのでつい笑ってしまう 俺は亮の親父が、祐二だと

「亮ってさ、あの人の弟子なんですかね?それと、もしかしてだけどあの人の息子って可能性もありません?」と聞かれてしまった。それに対して俺は「亮が言うには祐二と亮の父親は違うらしいんだよね。だけどさ、なんか似てるような気がするんだよな。あの二人」と答えたのだが 亮が祐二と親子なのかもなと疑問を持ち始めると。俺は「なぁ祐二。お前ってさ。祐子ちゃんと結婚してさ、子供を作れたりはしなかったの?」と祐二に聞いてみると 祐二は苦笑いしながら

「あぁ。あの時はさ、俺は祐子と夫婦になれると思っていたんだけどな。祐子が、妊娠できない身体なんだとわかっても。祐子以外と結婚するなんて考えたことも無かったよ。俺はさ、亮の親父さんとさ。祐一郎さんの事を知っていたからさ。祐子にさ「お前とさ。一緒に居たいんだ」っていう気持ちはあったよ。だけどな。俺と祐一郎さんの間にはな。子供が出来なくてさ、祐子との間に子供が出来た時に祐一郎さんは喜んだんだが。俺達よりも、俺達の子供達が大切だって言い張

「そうそう、祐一くん。亮はさ、君の兄弟の息子なのかもね。俺も最初は知らなかったんだが。実はさ俺の親父とさ、俺の兄貴ってさ、幼馴染みでな、昔から仲良くしていたんだよ。だから、君の弟もさ、兄が居るんだよ」って言った時にさ。俺はつい祐子の顔が頭に過っちまってな」と祐二は言っていた 祐子との出会いと。亮との戦いが終わった後で 祐二と二人で話している最中。俺は祐二が「俺の両親はな。もう死んでいてな。祐子の両親とは顔見知りだったからな」と言ってきたので俺は「祐二と祐子はさ、どうやって出会ったんだよ」と質問してみると 祐二はため息混じりに「まぁさ。お前も知っての通りでさ。祐子が祐二にさ、惚れ込んでな。俺と祐子が出合ったのも、俺に恋をした祐子がな、ストーカー行為を働いてな。俺と喧嘩になったんだが、そこで俺は祐子に告白されて、付き合う事になったんだ」と話してくれた

「へぇ~。それじゃあ祐子って、俺と出会ってからも、まだストーカーをしていたの?」

「まぁな。まぁ俺の方から祐子が祐一と付き合い出したら俺への想いを消すようにするぞって言って。俺達はさ、別れたんだよ」

「そっかぁ~。祐子ってさ、俺と出会った時も、結構しつこくてね。本当に困った子だと思ったんだけどさ、あれが演技じゃあ無くてさ。本気で俺のことを好きになってくれていたんだなって」

俺は祐二の話を聞いて少しばかり考え込む。俺は自分が魔王だとして。そして祐二も俺のことを憎んでいるとして そんな事を考えると「なぁ。祐二って、もしかして。亮のこと。嫌いだろ?というかさ、俺の事を嫌っているんじゃねえのか?というか嫌っているよな?どう考えても」と言い放った瞬間

「そんなわけねえだろう?俺はお前と友人だし。親友の旦那になる相手だからよ。俺にとって亮は義理の甥になる訳じゃん?俺はさ、亮のことを愛しているよ。だからこそ俺は、あいつが苦しんでいたら助けたいとは思わないけどよ。あいつが楽になっているのであれば。別に良いと思っているんだよ。俺とお前との関係がさ。上手く行かなかっただけで、もしかしたらさ、お前達が、普通に出会えていたとしたのならば。俺は、お前の事を助けようと必死だったかもしれねぇけどな」と言われたので

「なぁ。もしさ、祐子と結婚できたとしてもさ。俺はお前と親友であり続けたいと思うぜ。まぁお前は俺が、お前と敵対する立場にある存在だったら。殺すよな?」

「あぁ。当たり前だろうが」と言われてしまう 俺はこの日以来。亮に稽古をつけるようになり、俺は「俺を殺すつもりでこい。俺は死なない程度にはお前をぶっ飛ばすから」という感じでやらせて貰い。毎日のように亮と戦い続けていたのであった。そして俺は亮の剣が自分に届くのを楽しみにしている自分も居るのでした。そして俺は亮と戦う度に 亮と亮子の父親の事を思い出しながら戦っており。もし俺が負けても、その命を持って償うつもりなのだからと思いながら。亮と亮子の

「お前もさ、自分の力の使い道を考えた方がいいかもしれないな」と言う言葉を聞きながら。

俺は今日も亮と戦っていた ある日 亮から突然のお願いがあり、亮と共に旅に出た。なんでも 祐一さんが、俺に剣術を教えてくれないんですよね。なので、師匠と一緒に冒険をしてみようかなと思って

「なあ祐一よ。お前さ。なんで俺のところに来なかったんだよ?」と聞かれて「まぁ俺はな、お前の父親に頼まれたから。お前を鍛えようとしたけどさ。俺はさ、俺の親父が俺を頼んだ理由がわからなかったからな」と言ったところ 祐二は納得しており、「まぁお前はさ。確かに色々と苦労はしてきていたんだもんな」と言った 俺は「あぁ、それでな。まぁ、祐一郎に、お前はどうして、勇者のくせに、剣を使うのが下手くそなのかを聞いたところ。お前の父さんはさ。昔っから剣の扱いは下手くそだったが、その代わりにな、魔力が桁違いにあったんだとよ」と答えると 祐二は笑って

「そうなんだよな。うちの兄貴ってば。魔法の使い方は超天才的で、攻撃魔法なら全てマスターしていて。兄貴にさ、回復とかの魔法を使わせたところ。俺の回復魔法よりさ、兄貴の使った回復魔法の方が遥かに効果が凄かったんだよな」と言う それから、祐二の昔話を聞いていると。

俺は、祐一の話をすると「あいつはさ。本当に凄くてさ。多分だけど、あいつにだけは絶対に勝てないだろうな。だってあいつはさ。自分よりも、相手のことを気にしながら戦う事が出来る奴で、しかも強い奴なんだからな」と言われる そうやって歩いていると

「おいっ。祐一。亮を連れてどこに行こうとしているんだ?」と言われたから「まぁ祐子に会いに行くんだよ」と言うと

「ふーん。なるほどな」とだけ言ってどこかに行ってしまった 亮は俺と二人で行動するようになってからは。亮の本当の父親が、祐一郎だということは知っていた

「なぁ。お前さ、あの人のこと好きだよな?」

「あぁ。俺はあの人に感謝はしているが。別に尊敬はしていない」とはっきり言われたのだが。

俺はあの人について知っている情報を話し始めると「まて、祐一。お前はもしかして、俺と亮が敵対したら、どっちを取るんだよ?あの人と亮のどちらを選ぶんだよ」と言ってくるので

「俺はな。亮を助けるために動いているんだ」と言うと

「は?何言ってんだ?俺は、亮を殺してでもあの人を助けてみせるぜ」と言っていた だが俺にとっては、それはあり得なく。俺の答えを聞くと「お前は本当にバカなんだな」と言われた そう言えば祐一郎の事を「お前は本当に親父のことが好きなんだな。というかさ、祐一はさ。親父に似ていない所もあるけどさ。やっぱり血は繋がっているのかもしれねぇな」と祐二は言っていた それからしばらく二人で行動を続けていると

「まぁさ。もしも、祐一の事を、俺が殺しに来たとしても。あんたが居れば、祐一郎さんも助けてくれるだろうから。祐一のことは殺さないかもだけど。祐子はさ。きっとさ。お前のことを恨んでいるはずだぞ」

「祐子。あの子は、俺の幼馴染でさ。だから、お前とは友達になれそうだな。だからさ、亮もさ。俺と仲良くしてくれると嬉しいな」

「わかった。俺だってさ、祐子とは、喧嘩したくないからさ。俺は祐子のことも大好きだよ。祐子ってさ、亮と同じ顔なのに。なんか違うんだよな」と話をしていたのである そうしていると祐二は「俺ってさ、本当は。祐一郎さんの事を尊敬していたし。祐一郎さんのようになりたいって思っていたんだよな」

と、言っていた 祐二と俺は、お互いに話し合いながら 二人で歩いていると、俺達はある村に着いた

「祐二。俺はさ。この世界の事はよくわからないけどさ。ここの村はさ、一体どんな状況なんだよ」

「祐二のおっさんが言うにはさ。魔王が復活したっていう話があって。この国は魔王軍と戦争中だとか、そういう話は聞いていなかったけどな」

「まぁ、とにかくだ。俺達も、少しは、力をつけないとさ。祐二はさ。本当に強くなったよな。お前はもうさ、魔王なんてさ、軽くぶっ倒せるようなレベルに達していると思うんだけどさ。まぁ。祐二はまだまだ、強くなるんだけどな」と言うと 祐子は

「いや、俺さ。祐一郎さんの息子だし。だからさ、もっとさ。俺は、父親のような立派な存在になれるように、努力をしなきゃならないからさ」と話してくれました 俺達は村で宿を借りて休むことにした。

そして俺達は、次の日を迎えると。俺と祐一が二人で歩き始めた。そして祐子は一人で散歩をすると言い残して一人になってくれたのだ 俺と祐二は二人きりになった瞬間。祐子が、急に怒り出して「祐二。あなた。私に隠れて何をしようとしているのよ」と怒られてしまい。俺は慌ててしまうと 祐二が祐子に「なぁ。俺さ、祐一と一緒に旅をしている時にさ。亮のことを気に入っていたのも事実だ。あいつがもし亮と結婚しても、俺も一緒に幸せになりたいと思っているからさ」

祐子の目つきが変わり。そして

「じゃあ、私の事はどう思っているのよ?ねえ?私は、亮と、祐一さんとの結婚式を見ていないけど。どうだったの?正直に言いなさいよ」

「俺はさ。祐子をさ。好きになってしまったんだ。俺はさ。俺の親父と、亮とお前の母親が結婚することに反対して、お前を奪おうとしてたんだよ。だから俺はさ、お前が俺の事を嫌がると思っていて。ずっと我慢してきたんだよ」

祐子の目から涙

「そうか、お前はそんな風に思っていてくれたのか」

俺はそんなやり取りを祐子としてみたあとで。祐二に剣の訓練をして欲しいと頼み込んでみたところ 祐一は喜んで訓練をつけてくれている 俺と祐二はそんな会話をした後で、旅を再開した。祐子については「あぁ見えて、祐二が、私のためにさ。お父さんと戦っていたこと。知っているよ」と言っており。祐子にも何か

「祐一郎はな。祐一郎の父親はさ。まぁ親父が親父ならさ。娘も似たようなものなんだろ。祐一郎はさ。優しい男ではあったけどさ。あの男は、優しすぎたんだろうな」

俺は祐一郎から剣の手ほどきを受けていた時を思い返すと。あの人の技はとても優しく感じられていた。俺は、自分が親父から学んだ技術を全て吸収できると思っていたのだが。その全てが出来なかったのである。

俺が剣を使って戦おうとした時はさ。自分の命がかかっていても。自分の剣が相手の身体を切りつけてしまうことに恐怖心を抱いてしまい、上手く扱う事が出来ないから。その事を、俺に教えた時の、

「お前はまだ若い。それに俺よりも圧倒的に強いのはわかる。だからこそ、俺の全ての技を教えるからさ。それを自分のモノにしろ」

俺は、親父に言われた言葉を忘れたことはない 俺達が祐一さんと出会った街に戻ることになった。そして祐一さんから

「亮。君の戦い方を見せて欲しい。俺はさ、祐二と戦う事になったら。祐一郎の息子としてではなく。俺の知り合いの息子と戦いたいという気持ちがある」と言われてしまった。

「えっと。祐一。俺の師匠がさ。俺と剣を交えて教えていた時にさ。師匠が剣を交えるときに一番怖いのは、自分より弱い相手に負けること。だから祐一が剣の腕を上げようと思ったとき 必ず相手となる相手を選べって言っていたんだよな」と言うと 俺は祐一に向かって剣を構えると同時に「行くぞ」と声を掛けてから祐二に向かい駆け出すと すぐに俺と祐二の距離が近づき 俺達は、互いに拳を交えた後に互いの距離を取り直すと「なぁ。お前はなんでさ、勇者とか言われていてさ。魔王を倒すために動いているんだ?」と言われた 俺は、この異世界に来てからはさ。勇者として召喚されたけどさ。俺は勇者になる前は、ごく普通の学生だったし、普通に学校に通っていたし 俺が魔王を倒した理由を話す前に「俺さ。祐一郎さんみたいになりたかったんだよね。でもさ、無理だよな?親父ってさ。あんな化け物みたいな強さなんだもんな」

俺もさ。勇者として戦うことを選んだ理由は 祐一郎さんの真似をしてみてさ。色々とやってみたけど

「結局さ。俺とお前は同じ道を歩いてきたわけじゃないよな。でもさ、亮はさ。あの人に似ているところがあったからさ」と話すと

「お前は本当にあの人に似てるところあるな。まぁ、お前は亮の奴とは性格が違うかもしれないしな。まぁこれから先、亮のことをよろしく頼むな」と言われる それから俺と祐一はしばらく行動を共にするのだが それから、俺達は旅を続けた結果。ようやく王都の近くまで来たところで「俺達はここで別れる事にするぜ。祐一。俺達の旅もここまでで、ここから先は、亮と二人で行動したほうがいい」と言うと

「そうか、じゃあな。二人共」と言って立ち去ろうとするのだが 俺は「ちょっと待ってくれよ。亮とさ、俺は友達なんだぜ?友達と一緒に行動する方が、楽しんじゃいけないってルールなんてないんだぜ」と話をしていた そうやって歩いている時に、俺達の目の前に現れたのは 魔物の大群であった

「おぉ。こいつは、なかなか面白いじゃないか」そう言う祐一さんの表情は、明らかに戦闘狂のそれになっているのである

「なんだよ?お前らは?」という声が聞こえてくると、その集団を率いているのは

「お前か?この国の魔王軍の幹部の一人を葬ったのは?」という言葉を聞き流しながら「祐一。ここは、俺に任せてくれるか?俺の力を試したいんだ」というと

「お前さ。今の状態でも十分に強そうな気がするんだけどさ。でもさ、お前の本当の力がどれくらいなのかはさ、見ておかないと分からないだろうな」という祐一は嬉しそうにしている。

俺達二人は魔物たちを倒しながら進んでいくと 俺達は魔王軍の幹部

「ふむ。やはり、我が主は、あの程度の者を相手に苦戦しているのですかね。まぁ、あの程度の力の持ち主では仕方がありませんね」と言うので

「誰だお前。何しにここに現れた。そして目的は一体なんなんだよ」と俺は話を聞いてみると 俺達の前に姿を見せた男。それは全身黒ずくめの服を身につけており、まるで死神のような風貌の男

「目的。私の目的は貴方と同じですよ。私はね。貴様が邪魔でしかないので始末するためにここに来ただけに過ぎないんですよ」と言った 俺はこの男から、かなりの魔力を感じ取ってしまい 俺に襲いかかってくる男の攻撃を避けようとしたが避けきれずに 左腕を負傷してしまうと「この私に勝てるとお思いですかい?まぁ今のあなたでは。私に勝つことは絶対にできないでしょう」と言うのである 俺は必死になって戦い始めたものの 相手の実力は相当なもので 俺は何度も攻撃をされて負傷を繰り返してしまい 遂には 俺の腹を男の拳が貫くと

「まぁ。これであなたには用はないんでさっさと死んでください」と言うので俺は

「祐一郎さんはさ。お前を倒せないで苦しんでいたよな」と言い放ってから 剣を構え直し「俺だってさ。祐一の息子なんだよ」と叫びを上げると 俺が手に持っている剣に、炎のようなオーラを纏い始めた瞬間 俺は一瞬で、敵の懐に踏み込むと

「悪いが俺は祐一と違って。あんまり優しくはないからさ。本気で行かせてもらう」と口にすると

「まさかあなたが、こんな力を持っているなんて想定外ですね」と言うので俺は一気に距離を縮めると、俺が剣を振るう瞬間 俺の一撃を受け止めると「私に、このような傷を付ける人間が存在するとは思ってもいなかったんですが」

俺は自分の剣に自信を持っていたが、しかし。俺は自分の力では。目の前にいる敵を殺す事が出来ず 俺が

「お前はなぜ、俺を殺しに来ようとしているんだ」と問いかけてみると

「それはさっきから説明をしているつもりなんですが?あなたの父親が私の仲間を殺したことで あなたが父親を殺して欲しいと頼まれた。だから私はその依頼通りに お前の父親を抹殺してやろうと、そしてお前を先に殺そうとしていたんだ」と口にした。

そして俺が剣に魔法を付与して戦うことにした そういえば

「おいお前は。お前の名前はなんで お前が「俺の名前ですか?名前は「アシッド=ブラッド。吸血鬼の四天王で。私が唯一頭が上がらない存在が

「貴方。何故にそのようなことを口にした」

そう。あの人は確かに言った 俺の父さんを。あの人にだけは あの人に逆らえないと言っていた。

俺は、そんな言葉を思い出している中で

「俺はな。あいつに殺されそうになったことがあるからこそ。俺の命は あいつのために使うと決めたんだよ。だから俺はな。あの時の戦いでさ。俺は親父に対して憧れを抱き始めてさ。だから親父を超えられるだけの男になりたいと思ってたんだよ」と言うと

「なるほど。つまり。私と戦うということは、あの方と、あの男と敵対すると言う意味。理解していますよね?」と言ってくるのであるが

「あの方はあの時。私を殺そうとした」と言っており 俺は「だからさ。俺は親父とは違うやり方をしてみることにするんだよ」と言うと 俺は剣を構えるのをやめた後に、素手で戦うことに決めてから

「どうしたんだ?武器を捨ててしまうと 私に対抗する手段を失うことになるが?」と言って来るが

「お前は知らないだろうけどな。お前にさ。俺の父親はな。剣の腕は凄かったんだけど。剣だけで戦った時はさ。俺の父親は誰にも負けたことがなかったんだぜ?」というと

「何をバカなことを言っているんだ。お前は、自分の親父のことも知らないのか?まぁいい。どちらにしてもお前がここで死ぬのは変わらないからな」

そう言い放った男は俺に向けて剣で斬りかかって来たので 俺は 俺の体の中に眠っていた力が発動し始めているのを感じると

「なぁ。知ってるか?俺の父さんはさ。この世界最強と呼ばれていたんだよ」と言うと俺は、剣がぶつかる寸前に俺の手が剣に触れると そのまま手を振り下ろすのと同時に、俺は地面に膝を着くことになった。

俺は 俺に向かって、斬撃を放って来た相手を見ながら「どうして俺を殺そうとしている。俺はさ。祐一と祐二の息子だぜ」と言うと 相手は「だからなんなんでしょうか?」と言うと

「えぇ。お前。お前が、あの男の子供だと。それで俺達が困ることなんか無いだろ」と俺の言葉を聞いた男は、俺の首を掴み上げてきて「お前は、自分が誰の子供で、お前が今ここで生きていると言う事は、私にとって都合が悪いんですよ」と言ってきてから

「お前はここで殺す。だが 安心してください。すぐに、あの方にも 連絡は取ってありますから」という

「はぁ?何言ってんだお前?俺はお前のことなんか全くもって、これっぽっちも知らねぇよ」というのだが 俺の言葉など聞いていないように、男は、首を掴んだまま俺を引きずり回していく

「あの方がね。貴様が死ねば喜ぶことだろう」と言うと、男はさらに俺を引きずりながら移動を始めてしまう

「離せ!ふざけるなよ。誰がてめーに着いて行くかよ!」俺は叫ぶのだけど それでも男は俺を連れて行こうとしているのである すると俺達の前に立ち塞がったのは 祐一さんだった

「お前。そこでなにやってんだよ。こいつはな、俺の弟子なんだよ。それを勝手に拉致っていくとかいい度胸してんじゃねえか」と祐一が怒っているのを見て「お前が、この男の仲間ですか。まぁちょうどよかった。私はお前を殺し、この男を私の奴隷として連れ帰るつもりだったのです」と言うので

「お前が、こいつの師匠だって言うんなら 俺がお前を倒してやるよ」と言うのだが この会話の最中にも 俺達は魔物たちに囲まれてしまっている状況だったので、俺は、とりあえずはこいつを倒す事を最優先にする事にして 俺の体を、男に掴まれていない方の手に 俺の持っている剣を持たせると

「俺の技を食らえよ。この世界の人間じゃあ 誰も知らないと思うぜ。俺はな」と言う

「なにをするつもりなのか分からないのですが。この場から、生きて帰れると思わない方が身のためだと思うぞ」というのだが 俺は「俺の力に、ついていけるものか?」と言い放つのである 俺の体からは炎が溢れ出すと 目の前にいる祐一の体は燃え上がってしまうのである そして俺の右手には剣がある。

俺は 祐一さんと別れてからも。王都を目指して歩いている最中 祐

「なぁ。ところでなんだけど。祐一は、これから何処に向かうつもりなんだよ」と俺が話を振ると

「ああ、俺達は。まず魔王城に向かおうと思っている。そこで俺達を召喚した女と会えるんじゃないかって考えているんだけどな」

祐一は俺達にそう告げた

「魔王城に。まぁそれしかないだろうね。この世界での、この大陸で俺達は魔王軍と戦わなければならないからさ。この世界から抜けられるのは この世界に俺達がいたっていう証拠になる物。それに、この世界を平和にするために必要な事」と 俺は口にしてから「俺と。この世界の人達。俺達の住んでいた場所にいた人とこの国の人達が仲良くなってくれたのならば それは。この世界にとっても俺の世界にいた人達にとってもいいことだし。何よりも。俺が望んでいたことだったからさ」と言うのである すると俺の話を聞いて「なるほどな。それが。俺が思っていたことと似通っているからな。俺はさ。お前みたいな考え方の人間がさ、好きになれそうだからな。まぁだからと言って。今のお前に俺が力を貸せるわけじゃないんだが」と言うと

「俺がお前の期待に添えなかったとしても。お前は俺を見捨てないでくれるのか?」と聞くと

「お前さ。見捨てられるほどの人間だって言うのか?違うよな?だってお前さ。今まで、お前が生きて来た人生でさ。お前を慕う奴がいたんだろ?俺にはな。そう見えるんだよ。だって、俺がこの世界に来る前に、俺が知っている。あの勇者にそっくりな感じだからさ」と口にすると 祐は「やっぱりな。そう言われると。なんだかさ。お前はさ。本当に、アイツに似ているんだよ」と言うと

「お前がさ。俺のことを、どれだけ気に入っているかも。俺にはまださっぱり分からねぇけど。ただ俺からしたらさ。お前の事が嫌いじゃないからさ。お前は俺にさ。俺にだけは、本当の気持ちを言ってくれないか?」と言うと

「俺はさ。別にお前の事が嫌いになったからさ。ここにいるわけじゃないんだよ」と言うと

「だったらどうしてだよ?何か理由があるんだろう?」と言ってきた

「俺は、さ。俺はもうすぐ消えるかもしれないからな。そしてさ。俺と一緒に居てくれるのが、俺の娘なんだけどな?その娘が俺にだけ教えてくれたんだよね。そろそろ。その時が来たってさ。だから俺もそろそろ消えないとって思ってな。そして俺も本当は お前と同じでこの国にいるはずの人を探していたんだけどな?俺もどうやらいなくなりそうだし。そしてさ。俺がいなくなることで。俺の大切な人を傷つけてしまうような事になるくらいだったら。俺は自分の存在を消すことにするんだよ」というのだ

「お前のさ。言っていることは、いまいち良く理解できねぇんだけどさ。でもな。もしも。もしも、だぜ?もしもだけどさ。俺とお前。そして俺が探してるやつが一緒のところに行くことが出来たのなら。また。みんなで笑い合える時が来るかもしれねぇじゃねぇか」と言うのであった 俺は、この世界で。自分が生きている限り。俺は 俺が守りたかった人たちの笑顔を、ずっと見ていたいと思ったから

「俺の話を、少し聞いてもらっていいか?」と言うと 俺は、自分の過去を話すことにしたのである

「俺はさ。俺は。元々この世界の生まれじゃないんだよ。俺は、異世界。俺が、元の世界で過ごしていた世界で。俺は生きていたんだ」と

「俺はな。もともと別の所で。生活していたんだけど。ある日にな。俺はさ。事故に遭って。それで俺は死にかけてしまったんだ」

「それでさ。神様と出会って。俺のさ。命を助けるために。この世界に俺の意識を移してもらったんだよ」

俺は自分のことを全て話し終えた後で 俺の話が、本当かどうか分からないだろう?と話すと

「俺もお前と同じような境遇だからな。俺もな、俺も事故で死にかけていたところを救ってもらったことがあるんだよ」

と祐一が言うと 俺は

「俺も。実は、今、俺の隣にいる。その子とな。同じことを経験しているからな」と言うと 俺は、女の子を、紹介してくれた。

俺も、この子に会った時に 初めてだったんだよ。こんな感覚になったのは それからしばらくして 俺は、今。祐一さんと二人で森の中を歩いていた。

「お前が。俺の目の前に、現れて来てな。俺がさ。あの女を探していると言ったときだ。俺の前に、突然お前が現れて、お前が俺を、殺そうとした。そんな気がする。あの時はさ。お前は、お前の師匠である男に殺されそうになったお前を俺が助けたんだって思っていたんだけどな。今は、お前のことが、よくわからないよ」

俺は 祐一さんの言った言葉に対して、何も言わずに歩いていると 森の奥から

「あのーすいません。ちょっといいですか?お話を聞いていただきたいのですが、この先の森を抜けてしばらく行った所に。私の友達が住んでいるのですが、よろしかったらお茶だけでも、いかがですか?」

俺はその声を聞いたときに。何故か懐かしいと感じたんだ すると隣にいた、俺によく似た顔立ち

「私の名前はですね」と言う少女の言葉を聞いたときに「君ってまさか?」というと 俺は思い出すように、名前を呼んだのである 俺の記憶の中にある名前は「真由?」というとその子は嬉しそうな顔をして

「はい。私は、あなたの元妻です。ご無沙汰しております旦那様」というと

「君はいったいどういう存在なんだい?なんで、僕のことを知っているんだ?」というと 真由は「あなたが死んでしまったあとのことなんですけどね」と話を始めると 祐一は「待ってくれないか?こいつはな。死んだはずなんだよな?それなのに何故こいつはこうして話が出来るんだよ?こいつは幽霊か何かなのかよ?お前はこいつと知りあいなのかよ?」と言い出したので 祐一さんにもわかるよう、丁寧に説明する事にしたのである

「まず、自己紹介するね」と言うのだが。俺はこの子が、誰だか分かるんだよ 俺の前に現れた女性は俺の元嫁のはずだから しかし彼女は何のために俺の前に現れた

「私は、あなたの妻の真由と申しまして、今は、精霊として存在しています」と言うと 俺の妻だと?何をバカな事をと俺も思う この世界に来てしまっているせいだろうか?

「まぁいいや。俺達は、あんたについていくからさ」と言うので とりあえずは俺達は一緒に歩き始めるのである

「ところでさ。俺はお前が誰かわかってるけどさ。お前の方はさ。お前がどんな立場の人間なのか。教えてもらってもいいか?俺はお前のことをさ。知っているんだけどさ」というと 彼女から「私には。私の使命があってここに存在している」という答えが返ってくると 祐一は何かを言いかけたのだが

「それは。この先に進むと分かります」と言われて

「そうか。じゃあ俺達はお前について行くよ」と返事をするのだが 祐一は、俺が話を聞きながら

「お前さ。本当に。お前と俺の関係ってなんだよ」というので 祐一さんには俺の正体を話してもいいかなと判断をした 俺が自分の事を話すのであれば祐一さんはきっと理解してくれると思ったから

「俺さ。元々は、お前の世界で、生きていた人なんだよ。それが、どうして。この世界に飛ばされてしまったのか。それはね」と言い出すと 俺の口から、勝手に声が溢れ出してくるのを感じ取った 俺の声では無い、それは俺が 俺自身の事を説明するために 俺の口から紡がれていた 俺はこの世界で、勇者と呼ばれていた存在であり。

「なぁお前。お前は何者なんだよ?それに、その、何と言えば良いのか分からねぇけど。その腕にある武器みたいな物とか」と言うので 俺は「これに関しては俺自身にもわからないんだよね。それに、俺はもうすぐ死ぬと思うから、これは、もう必要のないものだと思っているよ」と言うと 俺は「俺の本当の名を言うよ」と言うと 俺

「俺の本当の名前はな。大聖。俺はさ。お前が言う。魔王なんだよ」というと 祐一はその事実に驚いたのか、俺のことをじっと見つめると 祐一は

「俺はお前の事を見捨てたりしないからさ。だからさ、もしよかったらさ。お前が探している人のところに案内してくれねぇか?」と言うので

「わかった」と答えると 祐一が「それとお前さ。お前にそっくりな、あのさ、アイツの名前も教えてくれねえか?」と言ってきた 俺

「アイツの名前はさ。白野 優香。アイツと俺は、同じ学校に通っていてさ。俺はいつもさ、白の奴と馬鹿なことばかりやってさ。毎日、楽しかったな」

俺は懐かしむように話すと 祐一は何かに気がついたかのような表情をすると 祐一が「俺はさ。実はお前のことを知らないんだけどさ。でもさ。多分なんだけどさ。もしか、したらだけどさ。もしかするとだけど。もしかするとさ。アイツは、俺の知り合いの奴なんじゃないかって思ってんだよ。それでな、だからな、もしもお前がアイツの事を知っていたのならさ。俺もお前と会ってみてぇなって思ってさ」と言われた 祐一が「もしかしたらお前と俺は。なんか似ているような気がしてさ。それでさ。もしもだけどさ。アイツの所にたどり着いた時。俺は、お前と一緒に。俺達三人が仲良くなれる未来があればな」と言うので 俺は、「ああ。そうだな」と答えたのであった 俺と祐一が森の中で 俺達が歩いている時に

「お前が俺の娘と同じ顔だってことはわかったんだけどな」と言うので 俺は「お前にだけは、隠してもしょうがないからさ。お前だけにでも伝えておくわ」と言うと 俺は自分の体に起きた出来事と この世界に来てからの出来事を話すことにしたのである

「俺さ。元々この世界で、生活していた人じゃないんだよ。俺はさ、元の世界で事故に遭って。そして、俺が死んだと思ったら。神様と出会ったんだ」と話す 俺は「お前は覚えているかな?俺とお前は高校の同級生だった。そしてさ。俺は事故で意識不明になって生死の境を彷徨っていた時にさ。この世界の神様に出会ったんだ。そして俺はその人にお願いをしてさ。元の世界に生き返らせてもらっていたんだ」と 俺は

「それでさ。俺は、この世界の人達の為に、元の世界の俺を、犠牲にしてもらったんだよ。神様に、さ」

俺は、自分を犠牲にしたことで 俺はこの世界に転移させられてきた 祐一は

「俺とお前が似た状況で、俺だけが。こっちの世界にやってきたっていうのならよ。もしかして俺達の共通点はさ。お前が言おうとしているのって。もしかして」と言うのである 俺は「俺の体が。俺の意思とは関係なく、この世界に現れた時に、俺が、最初に目にした人間が、お前だったんだよ。お前だったんだ。だからさ。あの時は、俺がお前に殺されると思ってさ。俺も必死だったんだよ」と言うと

「お前。本当に。俺のことを助けてくれたのか?助けてくれてたんだな。あの時は俺、お前を、殺したなんて思っていたんだぞ。悪かったな。そんなこと言わないでくれよな。頼むよ。なぁ俺のことも許してくれよな」

俺と、この異世界に転生してきた青年の祐一さんが 一緒に行動し始めてからしばらく経ったある日 俺と祐一は二人で森の中を歩いている 俺は、祐一に対して、この世界のことを教えながら歩くことに慣れてきて そんなことを話しながら歩いていたのだが 俺の体は急に変化を起こしたのだ

「どうしたんだよ?顔色悪いけど大丈夫か?」と言うと

「俺は大丈夫なんだけどさ。少し、やばそうなんだよな」と言うと 俺の腕は光を放ち始めたのである

「なんでこんな事に」と言うと 俺は「この力はさ。使い過ぎると体に良くないみたいだな」と 俺は

「今から俺はさ。お前の探し人である白の精霊に会いに行くからさ。ついてきて欲しい」と言うと

「お前。一人で行くのか?」と言うので 俺は「まぁそう言うことになるけど。何か問題があるのか?お前」と答えると 祐一は「別に俺は、問題はないぜ。お前の邪魔になるだけだからよ」と祐一はそう言ったのだが 祐一には何か言いたげな雰囲気があったので 俺の方から祐一に話しかけてみることにした

「お前はさ。俺がどうしてここにいるのかって、疑問には思わないのか?普通は俺の体の中にあった力が消えてしまっているんだ。俺はお前と会う前に、一度死んでいるはずなんだからな」と言うと 祐一は俺の言葉を聞くなり、何も話さなくなった

「お前はどうしてそこまで、あの子のことに固執するんだよ?俺はさ。あいつのことを、知っているから分かるんだ。あの子は、絶対にお前のことを恨んでいないってな。それにさ。どうして、俺が、この世界に存在していると思う?どうして俺が存在しているんだ?俺の事を、白の精霊も、祐一も。白の事を、白と呼んでくれるが。本当は、この世界ではな。あの精霊のことをさ。名前を呼ぶのはタブーになっているんだからな」と言うと 俺はさらに言葉を続ける すると祐一の方からも言葉を返すようになったのである ただ、その内容は、俺が予想もしていなかったことで

「俺はさ。アイツが。俺のことを。この世界に、送り込んできたって考えているんだ。アイツの事は俺も詳しく知らん。だけど、お前は知っているだろうがさ。俺が、元の世界にいた時の事って、俺は、ほとんど知らないんだよな。俺さ。アイツに嫌われてるって思ってたんだよな。アイツさ。ずっと、アイツの幼馴染で、友達でもあるお前の事を嫌ってたよな」と言うと 俺は、この言葉に驚いてしまった なぜなら俺は 白から好かれていると思っていたからで まさか俺のことが、あの白が嫌いだっただとは思いもしなかったからだ

「俺も、最初はアイツの事が苦手な存在だって思ったんだ。だけどさ。よく考えてみると。俺は、お前が死んでからは。アイツと関わることが多くなったんだよ。そして俺は気づいたんだよ。俺はアイツの本当の姿を知ってるんだよ。アイツがどうしてああいう風になっちゃったのかを知っているんだ。お前だって、アイツが、どうしてこうなってしまったのか、その理由は知ってるか?」と言うので

「お前は何か知っているのか?」と俺は答えると 祐一は

「俺達はさ。この世界で生きていこうとした。ただそれだけのことだったんだ。それなのにアイツだけ違うんだよ。お前はこの世界を。自分の世界を救うためだけに使ったのか?」と聞くので

「そうだ。俺にとって大切なものは。家族とか。仲間とか。俺の命よりも大切だって言えるくらいに大好きな人のためにしか使わないと決めていたんだ」と 俺は自分の信念について語ったのだ 俺が白に会うために 俺の目の前で腕を発光させた後に倒れてしまった その男を見つめている俺の視界の中に 白い髪を持った一人の少女が現れたのであった

「おにいちゃんだいじょうぶ?」

「大丈夫じゃねぇよ。でも、俺の体がどうにかなるわけじゃないから安心してくれよ」

「よかったよー。このまま死んじゃうのじゃないかと思ったんだよ」と言うので 俺は白の頭に手を乗せると優しく撫でたのである

「俺さ。アイツのことを助けたいんだと思うんだ」

俺は、俺の体の中から溢れ出す光の結晶体を見ながら呟

「ねぇねぇ。白のおにいさん」と白に言われてしまう

「どうしたんだよ?」と俺が答えを返していると 白が「この人たちもね。この世界から逃げられないんだよ」と言い出したのである 俺は

「お前は、もしかして。この場所がどこなのかを。分かってるのか?俺はこの森から抜け出せなくなって。もう長い年月が過ぎているってのにさ」と俺が言うと 俺は、この異世界に来た時に ある女の子に出会ったんだ その子が誰であるのか俺も知らなかったんだが そいつの話を

「わたしはね。アスタさんとお話がしてみたかったの」と言われて 俺は「俺はあんたの名前すら知らないんだがな」と答えたのである そんなやりとりがあってからしばらく経ち この森にいる時間が長いこともあってか その女の子の名前は知らないままなのだが その子が俺の前に姿を現してくれたのだなと思っているんだけどな 祐一さんと行動を開始した日の夜のことである 森の中に存在する湖の近くに向かって移動をしていたのだが

(お前さ。気づいてないかもしれんから言っとくけどな何だよ。突然?お前さんの体はな。普通の人間じゃないんだよ。そして、あの女と同じなんだぜ?だからよ。お前がこの世界の理に抗おう

「どういうことだ?俺はさ。神様に願った時にさ。お前の体を乗っ取ろうだなんてことはしていないぞ?それにお前が言うようなことが起きないようにもな」と俺は白に対して、白が口にしたことを否定しておいたのだ

「えぇ。おにいちゃん。その力は。本来、おねえさまだけのものなんだよ。だからおにいちゃんには。使うことはできないの」と白は言うと

「お前は一体何を言っているんだ?お前の言っている意味がよくわからないんだが」と俺は言うと 俺の言葉を聞いた後に 俺は「あのな。お前に、聞きたいんだがさ。お前は。あの精霊のことを大切に思ってたんだよな?」と言うと 俺は「当然だろ?あいつは俺が命をかけて助けようとした奴なんだからな」と答えてくるので 俺は「そうか。やっぱりお前はさ。白のことをさ。白って呼んでくれるんだよな」と言うと

「俺に何か問題があるってのか?俺に何か隠していることでもあるのか?」と白に聞いてみると 白は

「それはね。この世界のルールなんだよ。私達のような種族だけが使える力なんだよ」と言ってきた

「つまり、お前はあの精霊の力を持っているって言いたいのか?あの精霊は確かに、俺のことを嫌っているのかもしれないが。だからって、そんな力を簡単に貸してくれるとは思えんんだがな」と俺が白に問いかけると 白は「私のことを、助けて、欲しいの。あの子を、救って、あげたいの。私はね。貴方のことを愛していたの」と急にしなだれかかってきやがったのである

「なんだよ。お前。急にしな垂れかかられても、俺は別に困らないけどな。だけど。お前はそれでいいのか?こんなところでお前の力は失われてしまうんだよな」と俺が話すと

「そうなんだけど。でもさ。あの子を助けないと。私が消えるしかないから」と言うので

「お前。消えてしまいたくないんだな?」と俺は言うと 白は俺

「お前は、あの子のところに行きたいんだよな?」

「うん」と白は俺の問い掛けに答えると

「俺はさ。白のことも守りたいと考えてるんだ。でも、今の俺は、何も出来ないから。俺の言う通りに動いてくれないか?」と言うと

「もちろん」と言うので 俺は「今からお前の体の中に入っている俺の力を解放する。お前なら分かるだろうがな。俺の中にはとんでもない量の力が封印されているからな」と言うと

「お前はいったい何者なんだ?ただの盗賊なんかじゃなかったんだな」と言うと

「俺はな。俺の世界を救うために旅をしている勇者様ってことになるのか?俺の体の中にはとんでもない数の魂が存在しているんだぜ?お前らの世界で言うところの英雄とかそういう類の人間なんだよ。お前には分からないかもしれないけどな」と 白には分からぬ言葉を使うと 白も納得してもらったのか?それとも俺の体にまとわりつく光の結晶体が 徐々に白に吸い込まれて行き始めたので 白は俺に話しかけてきたのである 白は俺の体に手を触れると「この感じ懐かしいなぁ。久しく忘れていた感覚だった」と嬉しそうな声を出すと「お前。どうしてさっきの俺の問いに答えられなかったんだ?」と質問をすると

「あれはさ。この世界のルールってやつなんだよ。あの子が、この世界に縛られている以上はさ。この世界のルールに従わないといけないって決まりがあったんだよ。この世界でのルールはさ。この世界から、逃げ出すことのできない者達が作り出しているものなんだよ」と言うので

「俺がこの世界に来て。お前に会った時にはもう既に、お前の中にいたんだもんな。その力ってのがよ」と俺が聞くと「そうだよ。私はお兄ちゃんのことを。あの子に負けないくらいに大好きなんだよ。だからこそ、お兄ちゃんにも一緒に来て欲しいんだ。あの子とおにいちゃんは、きっと。お互いに好き合っているはずだから」と 白が俺に告げるので

「あ、でも、白のおねえちゃんのこと、好きだから、浮気とかじゃないんだよ。白の一番は、白のおねえちゃんだけなんだよ」と言うので

「分かった。俺は、お前の願いを叶えてやることにする」と言うと 白は「ありがとう」と言うと俺の腕に触れながら「それじゃいくよ」と呟くのであった 俺と白が 白と、彼女の仲間であった女の子の居る場所にたどりついた その場所には誰もいない

「ねぇ。君たちはどこにいるのかな?」と白が叫ぶと

「お前は何を言ってんだ?」と俺が尋ねると

「あの二人はさ。この世界の中で、二人きりになりたいって思うと。この森の中にある。小さな家に入ることができるの」と言うので 俺は白の話を聞いて。白が言ったことが事実かどうか確かめることにしたのである 俺が白の手を握ると 彼女は俺が握っていた手

「おねえちゃん。どこに行ったの?」

俺は白が俺に対して語りかける言葉で、彼女が白が言っていた あの女の人を探していることを理解した そして「おい。この空間ってのが、お前が話してたことなのか?」と俺が聞くと

「そうだよ。ここは、おねえちゃんが作り出したお城なんだよ」と白が言ってきたので 俺は白の体を引き寄せると 白に俺の体の中に宿る光の力を流し込むようにしたのであった 俺が白を抱き寄せてから 少しばかり時間が経過した後に 俺達の目の前に現れた 白髪の女の子が 白と俺に話しかけて来たのである

「白さん。お久しぶりですね」と白髪の少女が 笑顔を浮かべているのである 俺は、目の前にいきなり現れた女の子に驚きを隠せなかったのであった 俺の目の前に現れてくれた少女に視線を向けたのだが。その瞬間に俺はこの女の子が 普通の女の子ではないってことに気づいてしまったのである

(なんつーんだよ。こいつはさ。まるで。この世界の存在ってわけでもなさそうなんだけど)と思っているとその女の子がこちらに向かって

「あなたも、私と同じ存在になったようですけど。あなたはこの世界に存在する資格のある方ではないので、消えてもらう必要がありますね」と言うので俺は「悪いがな。お前のその発言から察するに。俺はどうやらとんでもない間違いをしちまったらしい。その女の子ってのが。あの時の女なのかは知らんが。あの子は。お前よりももっと優しい心を持った女の子なんだ。だから。あの子の為に俺の命を使わせてくれないか?」と俺が白に向かって話し掛けたのであるが。俺はこの時。白に自分の体を明け渡すべきではなかったのだと気がついたのであった 俺の視界に映る女の子が 突然。俺の胸元に腕を突き刺してきてしまった そして 俺は、痛みに悲鳴を上げる暇もなく死んでしまったのである 俺が死んだ後の話になるのだが 俺は気が付いたら知らない部屋のベッドの上にいたのだ 俺に何が起きたのだろうかと考えていると 俺の横

「おはよう。お兄さん」と俺の隣にいる少女が 笑顔で挨拶してくるのだ この女の子の名前は知らないのだが。見た目は完全に。さっきまで一緒だったはずの精霊の姿なのだ

(そういやさ。こいつと一緒に行動していた時は精霊の名前を呼べたんだよな?)と思うと「君はさ。あの精霊とそっくりなんだよね。違う所は。髪の毛の色が違うことくらいなんだがな」と白に対して俺の方から話しかけたのだったんだ 俺が白の事を 白と呼び始めると白は凄い嬉しそうな顔をして笑いかけてくるもんだから 俺は白

「あのさ。白のお願いがあるんだ」と言うと白は俺の頬に手を添えてくると「私達を助けて欲しいの」と 俺の耳を軽く噛みながらも俺に伝えてくると 白は「あの子をね。私の妹を助け出してあげて欲しいの」と言うので俺は

「妹がいるって話は聞いたことがあるが、お前は一人っ子じゃなかったのか?それと、あの子ってのが精霊だってことはわかるんだが。あの子を一体どうするつもりなんだ?それに、お前の力を使えば。お前は消えてなくなるんじゃなかったのか?」と白に聞いてみたのである 俺が白に対して聞いてみると 白は俺の顔を見ながら「私があの子の魂になってあげるの。あの子の体を使ってあの子が行きたい所に行けるようにする為に」と答えると

「そんなことをしたら。あいつ。自分が何のために生きているのかわからなくなってしまうんじゃないか?」

と俺は言うと 白は首を左右に振って

「ううん。それは違うの。あの子の力を使うためには。あの子自身の記憶を封印しなくちゃいけないから。そうしないとあの子はすぐに死を選んでしまうことになるんだよ。私があの子を守るには。あの子の力を使えるのは、私しかいないの。私の力はさ。元々はあの子の力で、私の体はあの子から作られたようなものだから、私はあの子に近づこうとすると。あの子に殺されてしまうのよ。私はもう、二度と死にたくないんだよ」と言うので

「なるほどな。俺に助けてくれって言ってる理由がわかった気がするが。そもそも。その力をどうやって使うつもりだ?俺の力だけを使ったところで、結局は意味がないって事になるだろう?」と言うと

「お兄ちゃんなら分かってくれるって思ってたよ。そうだね。私はこの世界に来て。最初に手に入れた力がお兄ちゃんの能力だったんだけど。あの子がお兄ちゃんの力を欲しいっていうから。私は仕方なく。あの子にあげたの」と白が俺に説明してくれたのである 俺が白の説明を聞いた後で。ふと疑問が湧いたので 俺は「どうして。俺には白の声が届いたんだ?」

と聞くと 白が答えてくれる前に あの

「ごめんなさい。私のせいで」

と声をかけて来た女性がいたので 俺と白は この場にいた全員に椅子に座ってもらった 俺と白はみんなに飲み物を用意するために。部屋の中にある 台所でお茶の準備をしていたのである そして。俺は、この世界の事を聞くことにしたのだった。白が俺に話してくれようとしていた内容と照らし合わせながらである 俺は「どうして。君達はこの場所を作り上げている?どうして。この世界には存在しない人間を召喚するような真似をしたんだ?」と言うと 白は「この世界では、あの子が、一番。強かったのよ。この世界に来る前。お兄ちゃんの世界で魔王って呼ばれていた女の子と、一緒にいた時に。あの世界が。あの子に助けを求めてきたから。それで。白の大切な人を生き返らせることができたから」

白が、白の過去について教えてくれたんだが。その話があまりにも信じられないものだったんだよな。白が話している最中にも白によく似た容姿の少女が現れていたりしたんだから そして、この白の話は俺にとってはかなり

「お前はいったい何を言っているんだ?お前が俺に嘘をついているだけかもしれないだろう」と言うと 彼女は寂しそうな顔をしながら「それじゃ、今ここで白を殺してみる?そしたらきっと。あなたも納得するでしょう?」と 白に似た女性が言って来たので俺は少しばかり動揺してしまったのだ

「まぁ待ってくれ。あんたの気持ちも分かるんだがよ。お前がここにいるってことは、俺はお前のことを。信じないといけないってことでいいのか?」

俺の言葉を聞いて 目の前にいる女の子は俺に抱きついてきて「そうなの。そうなのよ。お兄さん」と言ってきたのだが。彼女は「あなたのおかげでね。あの子は生きる希望を持ってくれたの。ありがとう。お兄さん」と笑顔

「おい。そのお兄さん呼び止めてくれよ。なんか、背中がむず痒くなってくるんだよ」と言うと。彼女は俺から離れながら 俺に向かって「私の名前って覚えてるかしら?あの子と一緒だから、もしかしたら知っているかもって思っていたのだけど」と言うので

「白髪の女。名前は知らん」と俺が答えると。彼女が困ったような表情をしていると 俺の横に立って居た 女の子が「あの子の名前が。わからない?」と悲しそうな声で俺に尋ねて来たのである 俺の耳に聞こえてきた少女が出したその問いかけを聞いて

「お前。まさか。お前の知り合いか?」と俺が訪ねると

「はい。あなたの言う通り。私は、あなたと、同じ。異世界の勇者です。白さん。今はもう、白さんと呼ぶべきではないかもしれませんが」と言ったのであった 俺は、白がこの女の子に対して。何かをしようとしているってことがわかっていたので 白に対して 俺の考えを伝えたのである 俺の話を黙って聞いていた白だったが 俺に言われた内容が あまりにも酷いものだと知った白は「私も、お兄さんの事、好きだから、別に、良いけどさ。私、お兄ちゃんの事を。絶対に忘れないし、お兄ちゃんの事を忘れたりしないもん。約束する。だって。だって。私、これからもずっと、ずーっと。お兄ちゃんと一緒に居るんだから」と言うと 俺は白に対して「いや。そういう問題じゃないんだってば」と言うと白は泣き出してしまうもんだから俺は

「ほら、俺が悪かったって」と言うと 俺は、涙を溜めた白に対してキスをしてやる事にしたんだ 俺にキスされた白は「嬉しい。お兄ちゃんの唇だ」と言うのであった 白が、泣いてしまった事で俺は慌ててしまい「泣くなって。白。頼むよ」と俺は言うと

「じゃあさ。じゃあ。じゃあさ。私の言うこと何でもきいてよ」と白が言うと 俺が「え?何?そんなんでいいのか?本当にそれだけなのか?わかったよ。じゃあ。白がしたいことを言ってみろよ。ただし。できる範囲内だぞ?」というと白は顔を真っ赤にして照れまくりながらも「あのね。私がしたかったことなんだが。私を抱きしめてほしい」と言われてしまったので、白のことを強く強く抱擁してあげることにしました

(そういや。さっきまでは白が精霊の体を使っていたから。女の子として接していたが)と俺は思った

(そういやこの子の本当の名前ってなんだっけ?)と思うと

(そういえば。この子って名前が付いてなかったんだったな)と思うと俺は白に向かって「あのさ。君は。自分の事をどう思っているんだ?白ってのも。本名ってわけでもないんだよな?」と言うと白は顔を赤くしたまま俺の顔を見ているだけだったのだ 俺には白の考えている事が全く分からなかったのであった 俺の膝の上には なぜか 俺がこの世界で初めて見た あの精霊の姿が 座っていて俺を見つめて微笑んでいると 突然俺の隣に 現れたあの 金髪の女の子が俺に 飛びついてくる

「ねぇねぇ。あなたの名前は?なんて言うの?おにぃちゃんの友達?」と聞いて来る 俺は白と同じような雰囲気を感じながらも「俺には白って名乗ってた女の人がいたんだけどな。この世界に来てからは。あの女って呼んでいたんだよ」と言うと 白は「うん。知ってるよ。でもさ。私達からしたら。あの子は私の妹分だったからさ。妹って呼ぶことにしたんだよ」と言ってくれたのだ 俺は、その話を聞きながら。この世界の魔王って呼ばれている女の子って やっぱり、白のことだったんだろうなと改めて理解できたのである そして、白と似たような姿の女性は、この世界に、白が来てくれなければ 存在すらしていないのだとも感じたのである 俺

「それで。結局。俺が召喚されたのは、なぜなんですか?」

俺は目の前に立っている。黒髪を後ろでまとめていて巫女装束を着ていた女性に質問を投げかけた

「それはですね。貴方様はこの世界にとって必要な人間だからですよ」と言われたが俺はいまいち実感が沸かない状態になっている 俺にはこの世界でどうしても欲しいものが二つある それは まず1つ目が 家だ この世界で家があるって聞いた時はマジで感動したもの

「あの。この世界では家ってどうやって買うことができるんですか?」と俺が質問をすると 彼女は「もちろんできますよ。お金さえあれば誰でも簡単に手に入れることができますよ」と言ってくれ 俺に、この世界にきて初めて、この世界を楽しませてくれる 情報を教えてくれたのだった 俺が彼女に「ありがとうございます」と伝えると 彼女は俺に向かって「私こそ。あなたには感謝しているのです。ありがとう。これで、やっと私も」

と呟いた後 すぐに、いつもの明るい口調になって

「あっ!申し遅れました。私、神奈木といいまして。この、世界を管理しています。よろしくお願いしますね」と俺に自己

「はい。俺は 白髪の女と黒髪の幼女。それから、メイド服を着た女の子に

「あの。もしかして、この方たちが。白さんが言っていた勇者様なのでしょうか?」

俺は、俺のことを心配してくれたこの人達に感謝をしなければと思っていたんだが この人が白のことを白さんと呼んだ時に俺は、目の前にいる人の事を信じようと決めたんだ 俺はこの人に「はい。そうです。この子達は俺の仲間なのですが、俺がこの世界に召喚されてから色々と助けてもらい ここまで連れてきてもらいました。あなたのおかげです。本当にありがとうございました」と俺が礼を言うと彼女は笑顔で「いいんですよ。白さんの役に立てたようで私としてもうれしい限りです」

「はい。それで。一つだけ聞きたいことがあるんですが」と俺は彼女の瞳を見ながら言った 俺が「あなたが俺のことを助けてくれたのは分かったのですが、あなたは何者なのでしょうか?そして俺がどうしてここに呼ばれたのかが気になるんですよ」と言うと彼女は

「私にも詳しい事情はよくわからないんです。それに。私の口から説明をするよりは直接あなたが見て、あなた自身の目で確認した方がよろしいかと。」と言った 彼女は俺の顔を見つめると真剣な顔をしながら「あなたには覚悟を決めてもらう必要が有ると思いますが大丈夫ですか?」と聞かれた

「あなたがどんな人物であろうとも俺は。俺は、あなたを信じるつもりですよ」

「それなら安心しましたよ。あなたには、これから先にある運命について少しばかり教えさせていただきましょう」

その言葉と同時に 俺の意識は闇に吸い込まれていったのであった 1時間くらいだろうか、彼女が語り終える頃には。空はすでに暗くなり始めていた 彼女からの話を聞いた感想は。俺の心の中には大きな不安感が生まれたのである

(このままだとこの子達の事を巻き込んでしまうことになるかもしれないんだよな)そんな思いを抱いてしまったのであった 彼女は最後に俺に向かってこんな事を言い残していた「もし、困ったことがありましたら、その時は私に相談して下さいね」と言い残すと俺が居る場所から姿を消したのだが

(あの人は一体誰なんだ?)と思いながらも白たち

「おい。みんな。帰るか?」と聞くと。全員が同時に「うん!」と言うのであった 俺はこの時。彼女たちと別れたら二度と再会できないのではないかと心の中で思っていたのであった

「よし、じゃあ行くか」俺は、この部屋から出る前に念の為にステータスを確認しようと思ったのだが 俺の

「スキルリスト」を見ても表示されていない事に違和感を覚えていた そんな事を思いながら。部屋の外に出て。出口を探して歩いていたのだが

(んー、あれかなぁ。俺の持っている剣が反応してたから、たぶん。あの扉から外に出れるんだろうけど。)と考えながらも

(なんか嫌な予感がするんだよな)と思っていて 俺は、この迷宮から生きて帰ってこられたとして

(俺はこれから、何を目標に生きればいいんだろうか?)と考えていた 白と約束した通り。俺は、白と一緒に暮らす事を決めて。二人で幸せになろうとは思うものの 白の気持ちを考えたら俺はどうしようもなくなってしまったのだ 俺のせいで。白には家族がいないってことを。俺が知ったからなんだよなと

「俺。お前の兄貴になったんだからさ。俺と一緒に。一緒に暮らしていこうぜ」と言うと。

「本当に?私と一緒に暮らせるの?」と白は泣きそうな顔をしていて

「うん。本当にそうだよ。白とずっと。ずーっと。一緒にいるからな」と言うと

「わーいわーい。お兄ちゃんとずーっと一緒なんだー嬉しいな」と言って抱き着いて来た白は「お兄ちゃん大好き」と伝えて来たのであった 俺は、俺の腕の中に居る、白の頭を撫でてやりながら「おう、白。これからよろしくな」と言うと白は嬉しそうな顔をしながらも「えへへ。こちらこそ。えへへ。お兄ちゃん。えへへ。嬉しいよ」と言うのだった

「あ。そう言えば。さっきから気になっていたんだけど。ここって。何処なの?」と俺が疑問を口にすると白は、「ここはね。お姉様の魂を封じている場所に作った異空間なんだって。私が許可を出した人間しか入って来られないんだってさ。だから、あの女をここで倒すことが出来たんだって」と言ってきた

「なるほどな。って事はだ。この場所は、あの白の魔王城と同じ扱いの場所なんだな?」と言うと

「うーん。ちょっと違うかな?まぁ、細かいことはどうでもいいんだよ。おにぃちゃん」と白が言ってくると

「うん?なにがだよ?」と俺が答えると

「私と。これからは一緒に暮らすんだよね?ってことだからさ。今晩からよろしくお願いしまーす。おにぃちゃん♡」と言われてしまい。俺は何も答えられなくなってしまい。俺は白に抱きしめられるのであった 白と手を繋いで俺は、あの精霊の女

「白。あいつを倒す為の準備は出来たんだよな?」と言うと白は

「うん。もちろん。私と黒。あと精霊の力を全部解放したら。私とおにぃちゃんが二人だけで勝てると思うんだけど」と言うので

「わかった。それなら。さっさと倒そうぜ」と俺は白に向かって言うと

「うん。わかってる。だけどさ。私は、まずはさ。あの女と話をつけないといけないんだって。それが一番大事なことだと思うんだって」と言って来たので

「は?なんだよ。そりゃどういう意味だよ?」と俺が質問すると白は「うぅ。それは、後で教えるね」と言われた

「まあいいよ。それならそれで、俺は俺のやるべき事をやって。絶対に。無事に帰って来るよ」と言い切ると

「ありがとう。私の大切な勇者様」

「それでだ。あの女のところにまで行けるのか?」と俺が白に向かって質問をすると

「大丈夫だって言ってたよ。でも。あの女だけはダメだよって、それだけは絶対守ってねって言われちゃった」と答えてくるのだが その話を聞いていた俺としては

(やっぱり。この世界を管理しているのは、この子だったんだよな)と思いながら。俺は。俺は白が居ない間に何が起きたのか?どうして俺はこの世界に呼び出されてしまったのか?と言うことを詳しく聞こうとした瞬間 俺

「あっ、そうそう。俺からも一ついいかな?」と言うと

「えぇ。別に構わないけど、何かあったのかな」と言うと

「あぁ、俺。この世界では白と離れることが出来ないみたいだから。白が危なくなった時は。必ず俺に助けを呼ぶようにしてくれ」というと白は

「分かった。もしも、その時が来たらね。絶対に、おにいちゃんの力になって見せるから」と白が言うと 俺の右手の薬指にはまっている指輪が光り始めた 俺が驚いて、白の方に顔を向けると。

俺の顔を見た白は。少しだけ恥ずかしそうに頬を赤らめながら「そっか。これの効果が切れたら、もうこの世界に居れなくなっちゃうかもしれないんだよねぇ」と言い出すのだが

「えっと。白。これは一体なんなんだ。そしてお前は一体誰なんだよ」と白に向かって俺は尋ねると

「私は白じゃない。それに私の本当の名前は、この世界では無いので言えないの。それと、この世界で、貴方と共に生きる為に、私は。私は。貴女として、私の存在を作り直したので。今の私は貴女そのものでもあるんですよ」と言うのだが 俺は。「何を言っているのか分からないぞ。もっと分かりやすい言い方をしてくれるか?」と言うと

「うん。分かった。分かりやすくいうと。私の体はこの世界の管理者のものであって。私の意識も私自身も。全ては私のものなのですが。この世界の私の体は私ではなくて、私の本体の物でした」と言うのであった

「んんん。えーと、よくわからないから、もう少し噛み砕いてくれないか?」と俺が困っている様子を見せている 白に対して。

「んーと、ごめんなさい。ちょっとだけわかりにくいですよね。私が、この体を借りている時に。お父様に呼ばれて。あの精霊と入れ替わってみたのです」と言うのであったが

「あー、なるほど。それはあれかな。あの精霊の女を封印したのは、この世界の神様とかがやったんじゃなくて。白、君だったんだね」と白が話すと俺が驚いた顔を見せると

「うん。そういうことになるかな」と白が笑顔を浮かべながら答えるのであった

(この子。見た目は可愛いんだけど。やっぱり俺より、この世界の仕組みについて詳しい気がするんだよな)と思っていたのである 俺は白と一緒に、この部屋を出ようとしたのである

「じゃあさ。さっさとあの白と会ってさ。話し合いに行ってみるかな」と言うと白は「うん。私もついて行きたいな。駄目?」と可愛く俺に聞いてくるのだが

「んー、いや。いいけどさ。俺は一人でも、白と一緒に行ってみようかなって思ったからさ」と答えると

「えー、じゃあ私も付いて行くんだったら問題無いんでしょ?」と言うと俺の手を握りしめて離さない白であった

「わかったよ。じゃあ一緒に行くか。ただし。俺はこの剣を持っていくからな」と俺は、剣を取り出して。白に持たせるのであった

「うん!ありがとう。お兄ちゃん。これでお揃いだね!」と言って白は、満面の笑みを見せてくれるのであった

(あー、マジ天使だわ)と思っていると。突然。

「あのさ。一応、言っとかないとなんだけどさ。今から行く所は、あの女のいる場所に行くので。危険度は今までよりも遥かに高くなるんだって」と言われてしまい 俺は

「は?」と言いながら。俺の手を引っ張って先を進む白の方を見るのだが

「まぁ。俺と白が二人でいれば大抵の事は何とでもなるからさ。気にせずに行こうぜ」と白に向かって話しかけると

「うぅ、あの女。絶対に、あの女には、おにぃちゃんと私の事認めさせてやるんだから」と白は言って そのまま、歩き始めると。白と俺は、白の魔王城にある転移室に到着するのであった

「お兄ちゃん。ちょっとまって」と言うと白が 俺の服の裾を掴んで来て。俺に寄り

「ん?どうしたんだ?何か気になることでもあったのか?白」と俺が何があったのかを聞くと

「あのね。実は、ここから、お兄ちゃんの知っている精霊のいるところまで。結構な距離があるのね」と言うので

「ふむ。そうなのか?」と白に確認すると

「うん。それでね。お兄ちゃん。ここって、まだ精霊の女の支配域なの」と言われてしまい 俺は「へ?」と声を出すがすぐに理解してしまう 俺が、「なぁ。白。それはどういうことだ?まさかだが。この部屋の結界は壊れていないんじゃないかって思ってるんだけど」と言うと白は「そうだね。この部屋には入って来られない筈なんだって」と言って来たので 俺は 白の言葉を聞いた上で。改めて周りを見渡す 俺の頭の中には、一つの仮説が生まれてしまっていたのだ

「んー、そうなんだよな。確かに。俺の記憶の中の景色とは大分変わってはいるが。ここは。どう見ても魔王城だよな。魔王城の何処に白の言っていた女がいるのかは分かっているのか?」と白に尋ねてみると

「ん?ううん。あの女の気配は、もう完全に消え失せてしまっているみたいなんだって。だけどさ。私達がさっき居た場所が、あの女の精神空間だったんだよ」と言われると俺は 思わずため息が出てしまう

(やっぱり。あの女と俺は戦ったのか?)と思ってしまった 俺は白に対して。

「なぁ、俺と白はあの精霊と戦ったのか?」と聞いてみると白に「うん」と言われてしまい。更に「えっとね。あの女がこの世界を支配しようとしていたんだけど。精霊の女の子に、邪魔されたんだって」と言われてしまい

「えぇ!?精霊に。この世界を支配していたって。それじゃ、俺は。あの精霊がこの世界に居る間に、あの精霊と戦いに行っていたっていうの?え?だってさ、俺はそんなこと。何も知らないんだけど」と言うと白は「あの女から聞いたの。私達の戦いの後で、おにぃちゃんがこの世界に戻ってきて。そのあと、色々と大変な目にあったんだよ。そして私と黒で何とかして精霊の世界に乗り込んだんだ」と言われた 俺はこの時。自分の記憶を必死で手繰り寄せようとするのだが、しかし全く思い出せないので

「え?俺がこの世界に戻れたって事は分かったよ。でも、どうやって俺はこの世界に戻ってきたんだろうな?」と白

「それは、私にも分からないんだって。だけどね、多分。私の力が足りなかったのか。それとも。この世界に戻るのは無理だったけど、だけど。あの女の力を利用して。この世界の中に入ってこれたんだと思うの」と言うと

「あの女の力と、お前の力を利用しなければ、俺はこの世界に帰ってくることが出来なかったのか?俺が。この世界に帰ってこれたのは嬉しいよ?ただ。白がいない間に起こった出来事を。教えてくれないか?」と白に尋ねると

「分かった。お兄ちゃんが、この世界に戻ってくる前にね。お母様は死んじゃったんだ。だから、私が。お姉さまの代わりにならなくちゃいけなくなって」と少し辛そう

「あー、そう言えば、お前の母ちゃんは病気で死んだんだったよな」と思いながら

「そっか、ごめん。白に辛い思いさせたくはないんだけどさ。俺は、どうしても。俺のせいで、誰かが苦しんでいたり。死んでしまっていたりしたら。もう嫌だからさ」と本音を漏らすと白は「お兄ちゃんが頑張っていることは分かってるんだもん」と言うのである 俺と白は魔王城を抜け出すために まず、転移室で白は「えーと、こっから。どの場所に繋がっているんだろうね」と独り言のようにつぶやくと 突然 転移室の扉が開かれたのであった

「ははははは、貴様。ここで一体何をしている?」と俺達の目の前に立っている 全身に甲冑をまとった騎士のような格好をした男 俺は、咄嵯に腰に差していた剣を抜いて構えるが 隣にいた白を、背中の後ろに隠してから 俺は。「悪いけど、俺達は急用があってここにやって来たんだよ」と言うと 騎士の男は 俺に近づいて来て

「おい、小僧。俺に勝てると思っているのか?俺が、お前より強いかもしれないんだぞ」と俺に向かって挑発的な言葉を口にするのだが 俺は。「別に俺はあんたなんかに、勝つ必要はないんだよ。俺は急いでいて、早く、精霊の女に会いたいだけだからさ」と言うと

「ほう。ならば俺も、一緒に行ってやらんこともないぞ」と男が俺の申し出を受けてきた事に驚いていた

「あー、いや、別に一緒に行きたいとは言ってないんですけど」と言いながら 俺は男について考える

(この人なんだろうな、たぶん。白が言っていた 精霊を守護する為の存在。魔導騎士団団長の アルストロ って言う名前でいいんだよな)と思っていると 白は、男の事を「アルスさん?」と呼んでおり。そして俺と白が二人で、転移室から出たのであるが。白が「あれ?ここって。何もない部屋なの?」と言うので 俺が「まぁな、あの女が作った、魔王城の隔離施設の一つだよ」と言うと

「ねぇ、お兄ちゃん」と言って白は俺の腕を掴

「なんだ?」と言うと

「もしかしてさ、私と二人で逃げられると思ったんじゃなくて。もしかして、転移室から出る事が出来たら私も付いて行っても良いなんて思っちゃっていない?」と言われてしまい

「ん?もしかして、付いて行きたかったのか?」と言うと 白は顔を赤くし「べ、べつに付いて行きたくはないもん!!」と言われてしまい。俺は

(この子。見た目が可愛らしいのは間違いないんだけど。どうやらこの子は。あの女に似て。かなり強かな性格をしている気がしてきたな)と思っていたのであった 俺と白は 俺の知っている とある大陸にたどり着く そこは。かつて、白が住んでいた場所でもあって

「懐かしいな。ここの大陸は。昔はよく、遊びに来てたしな」と言うと白は「そうなの?」と言うので俺は

「あぁ、あの時は。まだ白は小さかったからな」と言いながら白の頭を撫でると 白は「うぅ。恥ずかしいからやめて」と言ってくるのだが

「なぁ、白。一つだけ言っておくが、この世界のどこにでも、危険は潜んでいるからさ。絶対に俺から離れるなよ?」と白に伝えると

「大丈夫だよね?私とお兄ちゃんが離れるわけ無いじゃん」と言われてしまうので俺は 苦笑いをしながら。白に「もしもだな。もしもの話なんだがな。白を見捨てないといけないような場面になったとしたら。白は自分の身を守れるか?」と言うと 白は「そんな時って。どんな状況?」と聞いてきたので俺は

「ん?例えばだが。俺の身に何かあったとしても、白だけは無事に助けないと駄目なんだよ。もし、白に何かあって、俺が助かる方法がなかった場合。その時に、白には俺を見捨てられるように、今のうちに慣れて欲しいんだ」と俺が話すと白は俺に抱きついてきて「うわああぁぁん。やっぱり嫌!絶対嫌なの!!私はお兄ちゃんと別れたくないよ!」と言われるのである

(はぁ、仕方がない。俺が。この子にしっかりと、俺の考えを教え

「うんうん。よく分かった。だから、もう、そんな事が起きないように。私達だけで何とか出来るように頑張るね」と言うのであった。それにしても この子の心変わりが凄すぎるな。俺の考えていたことを全部言い当ててくるんだからな。まぁ、この子を危険な目に会わせないためにも。俺はこの子と二人。俺のスキルが発動するまで。この子を守る必要があるな)と思いつつ。俺は白と一緒に行動する事にしたのであったが しばらく歩くと 俺の足が止まったのを見て

「お兄ちゃん?どうしたの?」と言うので 俺は

「なぁ、俺達が目指していた精霊が住んでいると言われている場所。この近くに。あるんだけど。その場所に向かう為には。どうしても、俺が戦わなければならない相手が、この場所にいるみたいなんだよ」

俺は その魔物が居るであろう場所に 向かった先に居たのは、巨大な鳥型の化け物であった その巨体の割に 俺の眼前に姿を現した魔物のスピードが 尋常ではない程に速かったのだ その速度は まるで瞬間移動をしたかのように 俺に襲ってきたのだが 咄嵯に避けた事で 俺は命を落とすことなく。ただ

「ちっ。俺の攻撃を。まさか避けられてしまうとはな」と言われるのだが 俺は 目の前で羽ばたいている巨大な怪物に対して 鑑定のスキルを発動すると

「あ、こいつ、結構ヤバそうだな」と思ってしまったのである 目の前に立っている。この巨大生物が。この世界を支配していた精霊の力によって生み出された存在で 名を「風化」と呼ばれているらしいが。こいつは、あの女の生み出した化け物の中では、それほど上位に存在する訳ではないらしいのだが この世界における、上位種族として君臨しているのが「神獣種」と呼ばれる生き物達で有り この世界の創造主にして管理者が 自分の子供達の為に作り上げた「生命体」で有るらしいのだが

「お、おい、お前達、どうして俺がお前達に攻撃を仕掛けても。平気で立っていられている?」と突然喋り始めた風化

「お前は一体。何を言っているんだ?」と言うと

「お前の力は。そこまで強力なものではないはずなのだが」と突然言ってくるのである そして「お前、お前達は一体。何者なんだ?」と質問を投げかけられた俺は、咄嵯に。この世界に戻ってくる前に起こった出来事を話始めるのだったのだが 俺の言葉を聞いた途端

「なるほど。そういうことか、ならばお前の相手などしている暇はない」と言うなり姿を消したのだが、その時だった。突然 白の体が吹き飛ばされたのだった 俺は白を抱きかかえて地面に倒れこむと 俺が抱えていたはずの白の姿が。目の前には無かった

「え?白は?えぇ?どういうことだ」と白が立っていたと思われる位置を見ながらそう口にするが そこに白はいなかった 白の居場所が分からない以上は俺は目の前の敵に意識を向けたのだったが 俺の頭の中で警報が鳴る

「な、なんなんだよ。これ、頭が。痛くなってきて。それにこの気配って」と思うと。俺の視界に入ったものは、俺の前にいる風化した姿ではなく 全身鎧を着た騎士のような格好をしている奴であった そいつもまた、あの女に作られた。人工の生命体の一人らしく 目の前に現れた、俺に話しかけてきている男の名前は ドラコニア騎士団 騎士団長

「レイナ様。ご無事で良かったです」と言う男

「あのさ、君もあいつの仲間なのか?」と言うと男は俺に剣を突きつけて「ははは、面白いな、君は。僕の事は、今は良いじゃないか。それよりも、早く君の力を僕に見せてくれ」と言うのであった 俺は白がどこに消えたのかが分からなかったのだが

「まぁ、白が死ぬような目にあっているってことはないだろうから、心配はしていないんだが。取り敢えず。お前を倒して白を探すことにする」と俺の宣言に対して男は「へー。そんな事が、出来ると。思っているんだ。でも、残念だけど、僕は、あの女が作り出した化け物じゃないんだよ。だから、今の君は、どう頑張ったって、この私を倒すことはできないだろうさ」と男が言うのだが

「いやいや、俺の知り合いに。この世界を好き勝手に荒らしまわって。この大陸を、自分の支配領域にしてしまえとか言っていた女がいてさ。その人の事を思い出せば、あんたの言う事なんか。気にするだけ無駄だな」と俺が話すと「それは、あの女。リリスの事を言っているのかい?」と言われてしまったのだが。俺の事を知っていて、しかも。俺の名前を知っていて、この女が誰なのかが分かってしまうと言う事実に対して 俺は、驚きを隠せなかったのである

「まぁ、いいさ。それじゃあ。始めようか」と言う男に対して俺は、「待てよ。俺にはまだ聞きたいことが、色々と有ったりするんだ」と言うと「なら、後でゆっくりと聞かせてあげるからさ」と言う男に、俺は少しムカついてしまうと 俺は 男の体を切り裂いたのだが 手応えが無さ過ぎるので俺は直ぐにその場から離れたのである

「おいおい、いきなり斬りつけるだなんて。ひどいな。でも、これで。ようやくまともに話が聞けそうだね」と言うのであった 俺は

「まず。お前に聞きたいんだが、ここに居る白って女の子は何処にいった?白が俺から離れていくような行動はしていなかったはずだが」と俺が話すと 白は俺の隣に立っている だが白は俺に向かって「ねぇ、お兄ちゃん。私があの女だって分かったの?」と言われたので

「ん?あぁ、そりゃあ、俺の奥さんになるって、何度も俺の前に現れているあの女の顔は。今でも忘れないぞ」というと何故か笑われたので白に文句を言いながら。俺は話を戻したのだが。白曰く あの女の正体とは「この大陸で、一番最初に生まれた人間の娘」であると言われてしまい。その娘の魂をこの世界の支配者であるリリスが拾い上げてこの世界の支配構造を変えた時に生まれ変わる前の人格を持っていた記憶を持つ娘として作り変えられて誕生した存在であるらしく そんな彼女の正体を知った俺は この場に居る男から逃げる方法を考えないと行けないと考え始めていたのだが しかし俺の考えを読み取ってしまったように。男は口を開いてくるのだ そして俺の考えを読まれてしまうと 逃げ道が無くなってしまう

「ふふ、君には。この私の能力を教えておくよ。私に隠しごとは無意味なんだ。そのくらいの能力がなくて。君と本気で戦おうだなんて、私もそこまでバカな存在ではないんだ」と俺の考えを読んでいたのか。俺に教えてくれたのだが

「おいおい、お前、俺の心を読む力でも持っているのか?マジであり得なさすぎるんだが。俺にそんな能力は持っていないんだがな」と言い返すのだが。この発言を聞いてもなお。目の前の男には動揺は見られない むしろ俺の反応を見て楽しんでいるようで その事に、俺は違和感を感じてしまっていたのである そのせいもあって俺は この場からの脱出方法を考えていたのだが。なかなか、良い

「さぁ、お兄ちゃん。お兄ちゃんは、私と戦う覚悟があるのかな?あるのならば、私と戦い、私を殺せ、私はもうすぐ消えてしまう。そうなる前に。お兄ちゃんに殺されなければ。私は、もう消えるしかなくなってしまうのだよ」

「はぁ?ふざけるなよ。どうして。俺が、こんなわけが分からない事を言う奴と、戦う羽目になって。お前を殺す必要性が出てくる?そもそも、俺の妻になっている白はどこ行ったんだよ?」と言う俺の発言を受けて、再び笑うこの男の笑い方は本当に不愉快でしかない

「くっくっ、お兄ちゃんはやっぱりおかしいよ。まぁ、だからこそ。お兄ちゃんに興味が出ちゃったんだけどね。そういえばまだ名前を名乗っていなかったね」と言って男は剣を構えて戦闘体制を整え始めたのだが俺は「いやいやいや、ちょっと、待ちたまえ」そう言った俺の言葉に反応したかのように動きを止めたので俺はすかさず言葉をつづけたのだが その前にどうしても聞いておかなければならないことがあると思い俺は「あんたの名前を教えろよ」と言ったのだが「あぁ。そう言えば、名乗っていなかったんだね。私の名は、ドリュアスと言うんだ。一応覚えていて欲しいな」そう言われたのだが ドリュアスと名乗った人物に攻撃を仕掛けた瞬間に 俺は、背後に現れた何かの攻撃を避けた瞬間に。ドリュアスの後ろで待ち構えていたであろう

「風の大精霊」の姿を目の当たりにしたのだが

こいつは、白よりも一回り小さいのだが、それでも、かなりの存在感を放っており。俺のことをじっと見つめてくる瞳の色が青色だった事から。「こいつ。精霊王か」と思ってしまったのであった 精霊王が姿を現したのは良いのだが精霊王は俺の方を向いて攻撃してこなかったので不思議だったのだが 俺はこの精霊王に鑑定を使うと 精霊王の名は 精霊王の精霊 種族:大精霊種 名前も凄いんだなって思いつつも。この大森林に住んでいるとされる。全ての生命を司る存在が 俺の前に存在しているのだと思った 鑑定を使った直後で俺は気がついたことがあったので

「お前、白なのか?」と聞く

「はい、私は貴方と、これから共に過ごすことになるのです。ですのでよろしくお願いします」と丁寧口調で話してくるのだが どうやら白は「大精霊」の力を受け継いでいるらしいのだが。

白は、自分一人では 大魔王が封印されている肉体を動かすことが出来ないのだと俺に話してきてくれたのだった

「はは、まさかお前まで、あっちの世界にやって来ちまっていたのか」と思わず言葉に出してしまっていて俺は目の前に現れた。あの時の女性の姿をしていた存在の事を白は「あの女」と呼んでいましたが。それは当然のことだと思うのです

「なぁ白。この女って。誰なんだろうかな」と思う俺

「お兄ちゃんは、知っているんじゃ無いの?」と言われたが 俺は全く見当がつかなかったのであった 2人でこの世界に戻ってきた時に居なくなったはずの。俺の大事な妻である女性が あの場所に俺と一緒に転移してきた時には姿を消していたので 一体どうなったのだろうかと心配になった俺が居る訳で。俺達の前に姿を現してきた。この世界で俺を鍛え上げると言っていた存在の容姿について話すと まず 俺をこちらの世界に送り出してくれた存在と一緒であった 俺の記憶の中にある姿で現れたそ

「あら、やっと来たのですね。リキト殿は」と言うのだが。

俺に声を掛けて来た女性は俺が今さっき見た女性の外見をしているのである 俺は白と、その目の前に居る「大魔女」と俺を呼んでくれって言ってきた。

その女は白に、色々と事情を説明したのであるが。俺はそんな白と、俺の妻になっていた白の会話を聞くと

「白がここに来てしまって大丈夫なのか?」と言う俺に対して白と大魔女の二人が俺に対して 俺に白の事を頼んできた

「それでは早速ですが」と言って白は大魔女が差し出してきた手を握ろうとすると。俺に止めに入る

「おい、ちょっと待ってくれ」

白は俺の方を向いたのだが この女の正体については既に分かっているのだから。わざわざこの女の手を掴ませる理由がないのだ だから俺に対して説明を求めようとしてくる白に対して

「この女と手を繋ぐ必要はないぞ。こいつの事は俺が良く知ってるからな」と話す すると、俺の言葉を聞いた途端に白は俺の事を見下したような表情をして この白を「あの女」と呼びながら「白」と呼んだ 白と「あの女」と俺の関係を知っている俺には分かることなのだが。

「白、何度俺の事をお兄ちゃんと呼ぶなって。言っておいたと思っているんだ。まぁ。そんな事はどうでも良いか」と口にする俺に

「いや、そんなに怒る事はないじゃないか。私としては、君の事が、気に入ったんだ。君になら、私が持っている全てを託せるんじゃないかな?そう思ってさ」と言われてしまう 白の奴。何を言っているんだよ それに。俺は白と夫婦関係を結んだ覚えはない

「俺にはお前にそんな事を任せてもらうほど、お前に対して思い入れなんてものは無いからさ」と言うと

「おい、いい加減にして貰えるかな。私の愛する旦那様に向かってそんな態度を取っていいとは思っていないんだろうね。まぁ、いいよ。私の能力があれば君が考えている事くらいは直ぐに分かってしまうんだからね」と言われてしまう 白とのやり取りを見ていて俺に、あの時助けて貰った事のお礼が言いたいと言い出したのだ だが俺はその気持ちを受け取るわけには行かない

「はは、別にそのお返しをしろだなんだと、言い出しているわけじゃない。私が、純粋に、あの時に助けて頂いたお礼を言いたかっただけなんだ」と言われてしまうのだが。

そのお返しとか、お返しじゃなくてもだ 俺はお前にお世話になるようなことをしたつもりもないのに勝手に恩を売ろうとしないで欲しいのだ そして白は この女

「あの女の事を大魔女と呼んでいるのかい?私と大した変わりは無いんだよ。だって私は大魔女と同じ種族。それも血族の一人でもあるんだからさ。でもまぁ。この世界の事を教えてくれないか?この世界を管理できる程の魔力量を保有しているリキトに頼みたい事があるんだ」そう言った白に対して 俺の妻だったはずの存在の女

「私もお願いします」と言って頭を下げたのだけれど

「私も」という言葉の意味が理解出来なかった為に質問をしようとした瞬間。俺は身体中に何か違和感を感じたと思ったら。

自分の姿を見る事が出来るようになったのだ。鏡のような物が目の前にあるのかと思い俺は手に取ろうとしたのだが。

何故か俺は自分が立っている場所をしっかりと

「俺自身の目」で確認出来た この世界は、夢だ。そう思い込んでみたりもした この世界が俺にとっての悪夢なのかもしれないと考えたのだが 俺の身に起こっていることは全て真実だ 俺は「あの女」の力をその身で体験している最中であるのは確かな事実

「お兄ちゃん。私と、私とずっと一緒にいてくれるのかな?」と あの白の声が聞こえてきたのである。この世界に飛ばされる前に俺が、白に対して抱いていた。あの白の笑顔と言葉が脳内によぎると、俺の中に残っていた感情が蘇りそうになる 俺は「俺とお前の願いは一緒のはずだろ。違うか?違わないはずなのに。お前とあの時はどうして別れたんだよ。俺が白を置いていった理由は。お前が俺をこの異世界に送った事にもちゃんとした意味があっての事だろう?そうだ。お前は、俺の嫁さんで、白だったんだよな」と白に話しかけていたのだ。白は嬉しそうにするのだが、白の姿はどんどん変わっていき、最終的には白ではなくなっていた。そうして姿を現したのは「精霊神王」と呼ばれる、俺達よりも、圧倒的に格上の存在であり。「精霊王」と呼ばれている存在 この世界において絶対的な存在とも言える精霊の頂点に君臨する存在である精霊王 その力は「精霊神」

「そう言えば白は精霊だったよな」と口に出した直後。俺は意識を失う事になる

「おやおやおや、君は面白い事を口走るね」と 大精霊ドリュアスと名乗った。見た目年齢10歳前後の少女にしか見えない女性の姿をしていたのだったのだが。精霊王は白よりもさらに小さいのであるのだが。俺の事をまるでゴミでも見るような瞳をして「大魔人君。今の言葉をもう一度聞きたいんだけど」と 言われた瞬間だったのだが。俺の目の前にいた少女の姿が消えてしまい。気がつけば。俺の体は吹き飛んでいたのだけれども。痛みは全く感じていなかったのであった。俺が今現在どうなっているのかというと。精霊

「おい、精霊王と大精霊の二人はどうなった」と言うと

「貴方は何を寝ぼけた事を言っているのですか。私は貴方の側にずっと居ますし。大精霊の二人ならば既に姿を消していますよ」と返されるのだが 俺は「俺は一体、お前に何を吹き込んだらそんな答えが出るようになるんだ。大魔女とやらが白に対して、どんな説明をしたのかは知らないけど。大魔女は。お前の敵だ。俺の仲間の大事な人に。酷い事をしてんじゃねぇぞ」と言うと。俺が今いる場所は、どこかの洞窟なのだろうと判断する事が出来たのである。だがしかし。俺は、目の前にいる女。白ではない存在。この世界で俺が妻である白以外に唯一俺の事を慕い。信頼してくれている存在 俺の妻の一人である「アセナ」が。なぜここに存在しているのかという疑問を抱くのと同時に。この場はどこなんだろうかという不安が過ってしまう 俺は「おい。なんで、アセナがここにいるんだ。俺の妻が、ここにいること事態おかしいと思うのは。俺がおかしくなった訳じゃなければの話なんだよな。ここは一体」

「ははは、何で、こんなに混乱をしているのさ。リキトは、私と。白と。あの二人の大魔王の力を受け継いだんだよね。それに。リキトには「白の大魔術」ってスキルが刻まれてもいるんだよ。だからだよ。リキトが困惑してしまっている原因は」と話されたのだ

「白の大魔法」って言うスキルは俺が白から継承したものであって。あの二人が、俺を大魔王とやらにしてしまった時に使ったスキルが。白の大魔法のはずだったのだ。だからこそ俺は大魔女と名乗るあの存在は。俺の体の中で眠らせていた白の体を。無理やり起こそうとしたのだとばかり考えていた そして目の前に居る「アセナ」に関しては 俺の目の前に現れた時に

「おい、大魔女とやらの話を信じるんなら。お前の事を、お義姉さんと呼んでもいいんじゃ無いのか?」と言うと。その途端に「誰があんたみたいな奴に」なんて言ってきてしまう 俺はこの「お姫様」を信用出来ないと思ってしまい。つい先程まで この世界の現状を知る為には必要な事だと感じて「おい、ちょっとだけ、俺に協力してくれるよな」と聞くと

「あんたに協力するくらいだったら、死んだ方がましよ。それに。私も白と。お姉様と同じで。この世界に呼ばれた人間なんですから。私の事は。お兄ちゃんと、呼んでくれないかしら」と話す 俺はこいつの言っている事がよく分からないの

「どういう事だ?俺は白からこの世界の事は聞いてないんだが。それに、そもそも。お前が、この世界に連れてこられたのには理由があるんだろう?」

俺に、そんな風に言われるとは思っていなかったらしいお姫様なのだが。俺に対して

「あんたが、この国に来る前から。この国は色々とあったのよ。私達の先祖であるエルフ族は、元々は他の国からやって来た一族でね。元々、私達はこの世界の事を知らないで、この世界に渡って来たの。だから、この世界の文化レベルがどれ程の物なのかとか全く知らなくて。それ故にこの世界の事をよく知らずに生きていたわ。そんな生活を送っている中で、私達が暮らしていた場所には。この世界の中でもかなり上位に位置づけされている存在が現れたのね。その存在の名は大魔人と呼ばれていて。その存在に私達の一族は支配されてしまっていたのよ」

そしてこの話の結末なのだが。俺が、そんな話をされても 俺は、正直言って信じられる気なんてしなかった。だけど 目の前に存在している、この国の王女であり 俺の唯一の味方と言っていい「この子」を騙すつもりもなかったのだ。この子は この子の目を見て分かるのだ。彼女は嘘なんか付いていないし。彼女の目を見ていればそれが分かってしまうのだ だからこそだ。俺は彼女を疑ったり。馬鹿にしたくなかったから その気持ちを素直に伝えたところ。このお嬢ちゃんは泣き出し

「私、貴方の事をお兄ちゃんとして。頼りにして良いかな」

と。涙を流しながらも必死に言葉を伝えてきたので 俺は この子を安心させるために この子に優しく接してあげる事にしたのだ 俺にはもう1つ 大魔女を名乗る女に対して思うことがあるのだが。その件に関して。

俺には大魔女に言わなければならないことがあったのだ それは 俺を勇者だと言ったのであれば。この異世界を

「ゲームの世界みたい」にして貰う必要は無かったんじゃないかと思ったからだ そう 白とあの白の大魔女である「大魔女」の二人は この世界を自分達に都合の良い世界にしようとしていたのだ それを俺が止めさせた結果。俺を召喚した。大魔人とか言う存在が持っていた

「異世界転移の力」を使って、俺を自分の元に強制的に送り届けたのだ 白と白の大魔女がやった事 それは 異世界から俺のような人間を呼び寄せる力があったのだ。だがしかし。その呼び寄せられた俺が、自分の思い通りになるような

「そんな甘い考え」は通用しない事を俺は知った 俺の嫁さんでもある。この世界に存在していた白。

白の肉体は俺達よりも年上で その見た目年齢は10代前半に見える女性の姿なのであるが。その外見年齢と 中身が、その年齢に見合わない事を知っていた俺としては 白に甘えてくるお姫様をどうにかしてあげたかった この子は白よりも年上なのは

「俺だって知ってるし」と思いながら 俺は、大魔王である「黒羅刹龍帝クロナ」

に、連絡を入れるのである

「大魔人」と言う名の存在が、この異世界を支配しているのかどうかを すると、「ああ、そうか。リキトにはまだ教えていなかったな。リキトよ。この世界では大魔王と呼ばれる者が存在してな。この異世界の者達からは、大魔人と呼ばれているのだが。私は、リキトに、あの大魔人を倒してもらおうと思ってな。だから、あの「大魔人」は、この世界の支配者になっている」と話されてしまった そうして俺と、大魔女が「会話」を

「貴方には私の本当の名前を知ってもらいたい」と言われたので 俺は

「俺は、別にどうでも良いんだけどな」と答えたので 俺の妻である白は俺の言葉を聞くと、不機嫌な顔になってしまい

「お主はどうしてそこまで余裕を持てているのだ。白よ。お主はこの男に何かしらの能力を使ったはずだぞ。それで何故 この男はお主に惚れていない。それだけが私にとっては不思議でしょうがないぞ」と言われてしまうので。白が、俺に、何をしようとしたのか理解している

「確かに私はリキトに好意を抱いたよ。でも、私はこの人の妻だよ。私はリキトに迷惑をかけたくは無いんだよ」と話すと。「ふむ。まぁ、良しとしよう。だがな。この男の体にある「能力封じ」の呪いのせいもあるだろうな。お主の力は、その男の中にいる。「黒龍帝」の力のせいでな」と話される 俺の中に「いる」

俺の体の中には。白の力が「眠っている」ので 大魔女から「この世界の管理者が、大魔人だ」と言う事を聞いた後。俺は

「この世界の管理をやっている奴が「大魔人」と言うのならば。その「大魔人」を殺せば良いんじゃねぇ

「白は「そんなの嫌です。この世界で起きている問題なのに。私が何もしていないのに、その問題を解決しようとしないのは。私は絶対に認めない」と、そう言ってくるので。俺は仕方なく「わかったよ。お前が俺の為に怒ってくれているのならば」

そして

「お前も「大魔人」を倒さないといけなくなるんだがな。そこん所を考えて行動しろよ。この世界で何が起きて。これから先。この世界がどんな事になるのか。全てはお前の行動次第なんだからな」と伝えると 俺は「俺には関係ないから」なんて答えてしまい 白から冷たい目で見つめられてしまう だけど白は

「そうだよね。貴方には「関係の無い事」だもんね。貴方はただ単にこの世界が気に入っていて。だから。この世界にいられるだけで良いって考えているのかもしれないけれど。それでも。この世界の「王」になったんだったら。もっと責任感を持ちなさい」

と。お叱りを受けてしまう 俺は白の言いたい事を察してしまったのだ この「世界」を崩壊させてしまう可能性があるのが「大魔人」なのではないかと。だからこそ白は、自分が大魔王の力を引き継いだ俺と手を組む事にしたので 俺は白の言い分に「ごもっともでございます」と答えて白から お説教を喰らってしまうのであった。俺の嫁さんってば。本当に怖すぎるんですけど。

「さっきまでの優しい表情とか、言葉遣いとかさ。そんなものはどこに行ってしまったのか分からないほどに冷徹な雰囲気を出しているのが怖いんだけれども。あれだろ。きっと、今の言葉が本性なんじゃないのか?」なんて思いつつも、 俺は、「はい。すいませんでした」「私もちょっとだけ。意地悪をしたくなったのですよ。リキトは可愛いから仕方が無いですね」「お前の方が可愛すぎじゃねえのか?っていうくらいに可愛いんですけれど」なんて言葉を交わした後で

「ところでだ。あんたが知っている範囲の話を聞きたいんんだが。あんたは何歳だ?」という質問をしたら「あんた呼ばわりは辞めて欲しいわね。お兄ちゃん」と言ってきたわけなので。俺はその言葉を聞いて「俺の事をお兄ちゃんと呼ぶなって言っておいたはずだよな」と伝えてやる

「うん。お兄ちゃんは。やっぱりお兄ちゃんのままがいいね」そんな事を言う

「それだったら」と言いかけた時

「分かったよ。俺の負けでいいから。俺が聞きたかった事は、この国の王様についてだ。この国の国王様が、実はこの国を牛耳っていた大魔人だったという話が信じられないんだよ」と。俺がそういうと。「私にそんな話をして大丈夫なのかしらね」と言われるのであるが

「そんな事言われても困る。白は信用できると思っているし。俺も白に、色々と隠している事があるし。お互い様じゃないか」

「確かに。お互いに隠し事をしているのに、私達の間には秘密なんて必要ないものね」と、俺の目の前に居る白が、少し悲しげな雰囲気を出しながらも微笑んでくれると、何故か俺の心は安らいでしまい。「そんな白の顔を見たら、俺は白が何をしても許してしまうと思うぞ」という言葉が口から出てしまっていた すると白の方は俺に対して「それはどうかしらね。私の事を裏切るつもりはないとしても。リキトは自分の欲望に忠実な方だと思っていますから」

そんな風に言われると俺は白の事を愛してしまっている以上 反論ができない だからこそ俺は。

「俺は。別に白を裏切りたくは無いよ。だって俺は。俺には、この異世界に来たときの記憶がほとんど無いのだから。覚えているのも白に関することだけなのだし」と、そう答えるしかないのである。それに。俺がもしこの世界の人達を騙していた場合。この白の事が大好きである俺にとっては「裏切り行為」になってしまうし。そうなると俺は、白に嫌われたくないのである。それだけはどうしても避けなければいけない 白は俺を優しく抱き締めながら。頭を撫でてくれるのであるが。

俺は白から。俺の体に流れる血の半分は人間ではない。そう説明された。だが俺にはその実感は沸かなかったのだ。俺の頭の中には

「俺は人間以外の生き物が大好きな人間なのかもしれないな」そう思うしかなかったのである 俺達がそんな会話をしていると 突然、亮から

「お姫様。レイナ姫様。お願いします。俺の、いえ。私の力を貸してください。あの化け物をどうにかしないと。この国が滅ぶのは確実です。それは私達の願いでもあり、希望なのです」と言われてしまったのだ。俺はその時

「ああ、そう言えば。この世界には「勇者召喚」があるんだったよな」と思い出す そうして「俺はもう勇者召喚なんてされなくても良いんじゃないか?」とも思ったのだが、この異世界に来られた事で得ることができた、色々な「知識」というものが役立つことがあるかも知れないと考えてみたのである ただでさえ「大魔人」が支配しているこの異世界において。「勇者召喚」が行われて、別の世界から強制的に呼び出してきた存在がいるとしたなら。俺は どういった行動に出れば良いだろうかと考えてしまいそうになるが。そう考えた所で無駄になるだろうと考えることにした もしも俺がここで動けば、「大魔人を倒す為に俺を無理やりにでも利用するのでは?」と考えられて 面倒くさい状況に陥りかねないからである しかし 大魔王の娘である。この異世界の王女である、リリスさんに、「リキトに、何かをして貰おうと考えている訳ではないので。貴方に、そのように思われるのは嫌なのです」

そう言ってくれる だから リキ

「貴方がこの世界の為。私の世界の為ではなく。貴方自身が心の底より望んでいることで動いてくださるというのならば、私の力を好きにしてください」とリリは、そんな言葉を口にするのだけれど そんな事を言っているリリは 俺の目から見ても。リリの言葉に偽りがないというのがよく理解できたのである

「ああ、俺はお前を信じているぞ」俺はそう言うと 俺は白と顔を見合わせて 二人同時に「私達は幸せ者だね」なんて言い合ってしまうのであった リリと俺はリリとアイーダと共に 大魔女と呼ばれる女性の家へと向かうことになるのだが

「リキト。お前が今思っている気持ちをそのまま正直に伝えてくれないかしら?私にもそれは理解できるものだと思うから」「はい。それはもちろん分かりますよ」俺はその女性を見てすぐに理解したのである。この人は全てを知っているなぁーと、そしてだからこそ、白と同じ様な感じになっているんだなと納得したわけですよ 白とはまた違った雰囲気で でも 同じくらい美人で魅力的な女性だと俺は思って。その大魔女を改めて見てみるのですけれどね。そんな彼女は

「この世界は私が創った。まぁ正確には「私と娘」なんだけどね。まぁそれはいいや」というのだ。そしてそんな事を言った後で、白はこう話し始める 私は貴方のことを愛してしまったかもしれないわ だけど

「俺の本当の姿って、あんたは知らないんじゃなかったか?」と聞くと

「貴方は大人の女性を、自分好みの姿に変えて楽しむ趣味があったわよね。私はそれが、とても羨ましいなと思ったりするんですよ。だって。自分の望むような姿をしている異性なんて。中々に見つからないですからね」と

「あははは。そりゃあな」なんて俺は笑ってしまうのであった。そんなやり取りをしていると 大魔女は「君達。いつまでそんな風にイチャイチャし続ける気なのよ。この世界の管理は貴方に任せたって、貴方の娘に言ってきたけど。このままの状態が続くと。その「大魔人」は確実に貴方の

「リリが今俺達に告げようとしている言葉を遮るかのように 俺はリリに対して「ちょっと待ってくれるか?その前にだ」と言って「この世界の王」という立場で言わないといけない事を言っておかないければならないと考えたので。俺は言葉を続ける 白の方を見ると

「そうだよ。今は黙っておくけれどね」と言いながら 白もリリに対して真剣に見つめる形を取るのであるけれど俺はそれどころじゃなく。この国の事をしっかりと考えなければならない立場にあるわけなので。それを思い出してしまったわけですよ。本当に この国は一体どうしてこんな事になったんだろうと思う 俺自身、何度考えても答えが出ないままに。

時間が経っていく

「まずはだ。俺がこの世界に来てしまった時に起きたことを説明しておくが。俺は気がつけばこの世界に飛ばされていてだな。それから、俺は、この場所に、城があるという事を知り そこにいるであろう人達から お前はこの城の王様で。大魔人である俺を殺す使命を持っているんだと言われたんだよ。俺はそれを否定もしなかったし、俺はその通りに行動しようと思っていたんだよ。それで、そんな時に、俺は。リリ、いやその。俺の嫁の一人であるリリスと出会ってだな」と、俺が、そこまで口にしたところで、リリは口を開く「えぇ。リリスと会った時の話は聞いています。私達の母は貴方を気に掛けていましたし、母もまた貴方の事を気に入ったのでしょうね」そんな話をしてくれていた そうして「この国を、貴方と私の力で。どうにかして欲しい」そう言われてしまうのだった。そう言われた俺は白の方を一度見てしまうのだが 白はその視線を、特に何も言うことはなく受け流されてしまう。なので俺は リザルド そう名乗ると、彼は俺の前に出てきて

「俺はリザルドだ」と言う そうして俺に自己紹介をしながら、「俺の名前を知ってどうしたいんだよ」と言われるが、俺はその言葉を受けてから 少しばかり考える素振りを見せてから「別に名前を知ったからといって、俺は何もしないよ。それよりも聞きたい事を聞いても良いか?」と答えてから

「ああ。構わないが」と言われるが、俺はリリの事を聞いてしまうと、彼女が傷つく可能性を考え 俺は、その疑問を投げかけずに、別の質問をする そのリザルトさんから「あんたが、この世界で最強なんだよな?」なんて言われる

「そんなことは無いさ。俺よりももっと強い人は居るし、それに俺が知っている人で言えば

「俺にそんな事を言われても困りますが、この国を支配している。大魔人。奴の強さは未知数です」と、俺はそう答えるしかないのであるが。それでも。この国に居る人達の、この世界に住む全ての人々を守るのは無理なのではないかと思ってしまったのだ リリの方へと

「俺はこの世界の人々の力になってあげようと思う。でも、俺一人でこの世界を救えるのかが不安になってしまった。だから。俺がこの世界に来る前から俺の妻になるはずだった。リリ。いや違う。白、そうじゃない」と そこで俺は言葉を止めるが 俺は、大魔女である。大魔王である白の母でもある彼女に問いかける事にしたのである

「俺はこれからこの国の人を助けるために動き始める。だがな。俺一人だけではどうにもならなくなってしまうかもしれない。俺はどうすれば良いんだ?」

と俺は大魔女に向けて問いかけてみると

「私達で協力をしようとは思わないんですかね?」なんて。そんな言葉が返ってきてしまった。俺はその言葉を 俺はその提案を リリ

「ああ、そうか。貴方は「この国の王様」ですからね。でも、私には貴方の考えが間違ってはいないと思います。だから貴方の力になりますよ」と。そう言ってくれたのである。俺は リリ

「俺はこの世界の人々の為に何かをしなければならないと考えているが。俺が考えている「大魔人」は「俺と似たような能力を持っていて」

「俺が元居た世界でも有名なあの人みたいな能力を持った「人型」の姿をしていて、それで」そうして俺は 大魔女に説明を続けようとすると

「もうその辺りの説明は大丈夫だよ。この世界に来てから。この異世界に飛ばされて。そうやって色々とあったんだろ。お前は俺が今まで出会ったどの人物とも違い。異質の存在だ」

そんな言葉をリリが言うと。俺は「リリの口からは「異能」という言葉は出てきはしないが。この女も「異能」というものを使えるという事は、なんとなく分かるが。この世界に存在する。他の「大魔人」と呼ばれる連中は、全員が

「全員俺が倒さなければならない相手なんだよな」と思いながら 大魔女に目線を向けると

「ああ、そう思うと良いぞ。この世界の支配者であり。魔王として君臨する存在である大魔人と呼ばれる存在を討伐しなければこの世界に未来はないのだと思って貰ってもいい」

そんな風に言われてしまう だから「なら、今、この場で「大魔人」を俺が倒してきてやれば問題ないだろう」というと「それはダメだからな。お前が今大魔人を殺せば、この世界の理が崩れてしまって、それこそ大騒ぎになってしまうぞ」そう言うのであった だから

「まぁそうだな。確かにそうなのだろうが」

「あはははは。貴方は大魔女様の話を信じないみたいだけど。その話は全て真実だと思っているよ。だからこそ。私は「リキト。君と手を組んで、君のお嫁さんを沢山この国に連れ込むつもりなんだけど、君はそれでもいいのかい?リリスとか、リリスとか、後はリリスだっけ?とにかく。その四人が私の仲間なんだけど」とリリは

「ちょっとまてや」

「なんだい?何か問題があるかな?」

「お前は何者だよ」なんて

「何者なのかと言われても、答えづらいね。ただ言えることは「私は私の目的のために動くものさ」ってところかねぇー。ちなみに大魔人は別件だからそっちは任せたよ」と言うのである

「それはつまり、俺の大魔人を倒してくればいいっていう頼みとは別物だと考えた方がいいという訳なんだよなぁ。そもそも、俺は白とリリ以外に仲間を増やすような事をした事が無いから この世界でどんな生活をするか分からないんだよな」と口にしてから 俺は白と顔を見合わせると 白に笑われてしまい「そうだよね」なんて言い出すのだ

「それならば「俺がお前らの世界に行きたいと思った時に俺に頼めば、一緒に連れて行くことも可能だ」とだけ伝えておく」と大魔女は言ってくれるのだが 俺達は

「ありがとう」なんて 大魔女に感謝を口にして。それで会話を打ち切ろうとした時に 大魔女から

「リリ。お前も行くんだからね」なんて。そう言われてしまったのであった。

俺が リリ

「いや俺は、俺の嫁達を連れて行かなければならないし、それに、この国を守らないといけないからな」と そんな風に断ろうとすると

「リリ。あんたが今言ったその言葉だけどね。あんたが守ろうとしているその「国民」って奴らは。あんたが「この世界の住人ではない。私達のような異界からの客人達を快く迎え入れることが出来る人間達」で間違いないんだよな」と言われるので 俺は「え?どういう意味だよ」と 思わず口にしてしまう すると「あんたが守る必要なんか無いって言っているんですよ。貴方はこの国の王様であって、「この国の王」であるのであれば、この国の人達のことを考えるのは当たり前でしょ」と言われたのだ 俺がリリの方を見ると リリはこちらに顔を向けず「ああ。そうだよ」と言って 俺に向かって リリスは

「そうだよな。だって、私の娘も「私達と同じ」だったから」なんて言葉が聞こえてきた その一言に、俺は

「同じだったとは?」なんて聞き返してみたのだが リリ

「大魔女は大魔人として、この世界にやって来た時に 自分の力をある程度コントロールできるようにしてくれたからな。お前の妻になるはずだった女性も「この国の王様で」お前と結ばれようとしていたんだ。その時に彼女は、お前と、大魔女と一緒に旅をしていたからな」なんて言われてしまうので

「俺の妻は俺よりも年上でだな。しかも「この国で一番強い奴」と結婚させられる事になったんだが。その相手がだな」と 俺は、

「リリスだったんだ」と。そう言ってしまった そう口にしてしまった瞬間 白がリリスを指差しながら

「貴方の妻はリリさんで、貴方はリリさんと結婚して幸せになったんですか?リリさんと結婚する前にリリさんは亡くなってしまいましたけど、リリさんの事を本当に大切に思っていましたが。今の貴方はどうですか?」そんなことを言われたので 俺は「そう言われると辛いのだが、正直。彼女のことが好きかどうかと言われると答えようがないし。俺にとってリリが死んでしまった事は辛かったし、今でも思い出すだけで胸が苦しくなる。でも。俺は彼女が居なければこの世界に来ることも無かったわけだし。そう考えると」そんな感じの事を喋ると。俺は「お前にはお前の人生があるのだから」そう言ってリリに 白の方を見るように リリは俺を見てから 白と視線を交わした後に「白。貴女にリキトは渡しません」そんな風に言われるのである そんな二人の様子を見ているうちに

「まあ、今はそんな話をしててもしょうがないですよ。それよりも「この世界の敵」は大魔女さんに倒して欲しいですね。そうですねぇ。大魔王って言うくらいなので。貴方が倒せば問題ありませんよ」と言われて 俺は「いや俺が倒さなくても、他の連中に任せとけば良くないか?」と聞いた所 大魔女に『駄目。私も協力するから。君一人じゃこの世界

「貴方一人でこの世界を守っているんじゃないですからね。貴方が大魔王と呼ばれている存在と戦うのは「この世界の為になるのかもしれない」が。貴方がこの世界で戦う事で。貴方が守ろうとしている人々が危険にさらされたら元も子も無いのだからな」と。そんな風な事を言われてしまってしまったので 大魔女は続けて「私は別に。私達に協力してくれる者達がいる。だからその人達にお願いをするだけだ」

なんて言葉を吐いて

「リリに白にお前。そして私達で協力して戦おう」

大魔女の言葉に対して。大魔女以外の三人の女性は、それぞれ「分かった」「分かりました」なんて返事をしているのであった

「まあとりあえずは大魔人を倒して来てくれ。話はそれからでいい」なんて大魔女は言って。そして大魔王城から転移する事になるのである

「私達はこのまま、あの城に残っておく事にするからな」そう言ってから大魔人の元へ向かう俺と大魔人の力を手に入れたリリス。リリスの能力によりこの世界に存在する魔法を俺達に教えてくれた「元大魔人候補の女と。大魔女の五人以外は。大魔女の居城から姿を消したのであった。まぁ。大魔女はリリから「私のお母様」なんて紹介されていたので 大魔女だけは、リリと大魔女とリリスの三人で大魔王城内

「私が元々いた場所で。これからの事を考えようじゃないか」なんて事を言い出したのであった

「まぁ私は「リキト君」の事を信頼していますからね。私もリキト君に付いて行きますね」なんて言葉を俺に投げかけて来るのだ そうやって俺が

「えっと」とか「ああ」としか言葉を発せられないでいると。白とリリが「なら、私の家に住みなさいよ」なんて言い出し。

大魔女は

「私と一緒で構わないか?二人きりだと何かと不便だろうし」と そんな提案をしてきた

「確かに。俺と大魔女とリリスの三人だけなら良いが。リリス。お前は自分の家族を。お前の大切な娘を連れて来たいんだろう。だから お前の家に。リリスがこの世界で暮らす為に用意した家がこの城の近くにあるのだろう」そう口にすると 大魔女は

「そうそう。まぁ。私はその事を知ってるから良いのだが。まぁその件については「君が」好きにしたら良いだろうさ。その辺りも含めて、君達の未来は君達が作るしかないのだからな」そう言うのであった 大魔女の言う通り、この世界にリリスが来た時に。俺は、この世界の事をリリスに聞くのではなく。リリスの傍にずっと寄り添っていた その事が、俺とリリスの出会いでもあったから 俺とリリス

「まあ私も「お義父様」と呼ぶべきでしょうか?」なんて事をリリスは口に出してしまい 俺は「うわ。マジかよ」と そう口に出すと リリス

「はい。私は本気なので。その、私の両親に会ってくれるのですよね?私の父さんは、リリさんの夫であるリキト君に興味を抱いていましたよ」と言うのだ リリと白とリリスは。お互いに「え?え?」みたいな会話を繰り返していたが。そんなやり取りをしていた中で。俺は

「まぁそうだよな。うん。そうなんだけどさ。俺とリリスって。結婚してたんだよね」なんて言葉をリリス

「そっそれはですね」と言い始めたリリスの声を掻き消すように 大魔女の叫び声が聞こえてきたのである。「はっ早く大魔人を討伐しろぉ!」と 大魔女の絶叫を聞きながら俺は大魔人に意識を向けるのであった 俺は大魔女から大魔女の力を受け継いだ大魔人と向き合い その強さを測る 大魔女は「あいつの身体の中には大量の魔力が存在している。だが、奴は自分自身の力をうまく使いこなせていないから、お前でも十分に倒せる相手だ。それに、奴の持っている武器も。お前が持つ剣と同じ性能を持っている。それに、この世界にある全ての能力を扱う事が出来る。つまり、奴はあらゆる種類の攻撃を仕掛けてくると思っていい」と俺にアドバイスをして来た

「それって大丈夫なのか?そんな事をされたら。俺の体では耐えられない気がするんだが」と 不安を口にすると

「お前がこの世界で得たスキルと。それにお前がこの世界で初めて使うスキルが有れば問題無い」と言われてしまう 俺は「は?」と思い。そんな反応を見せてしまうのだが

「お前の肉体はこの世界の物ではなく、この世界とは異なる世界から来た人間である。だから、この世界の物理法則など通用しないし。どんな攻撃であろうとも「傷つく事も無ければ、怪我する事もない」はずだから」なんて事を言われた 俺は大魔女に言われた事を信じられず。大魔女の顔面を思いっきり殴ったのだが。大魔女の身体は全く動かない

「あれ?」そんな疑問を感じてしまった俺は、そのまま大魔女のお腹を蹴ったり。拳を叩きつけてみたのだが。それでも大魔女にダメージを与えようとしても。全く動かなかった そんな俺の様子を眺めていた白とリリ。リリと大魔女は

「どうなってんのかな?リキトは、確か「大魔人の身体に、直接触れる」必要がある

「触れている間だけ、大魔人が扱えるすべての技を。俺が使えるのか」なんて思ったりしていたんだが。「まあ大魔人は、君の持つ「魔王」の能力を欲しているようだから。君は気にせずに大魔王を倒してくれればいいよ」そんな言葉を聞いてしまうのであった 俺は、自分の体に何が起きたのかを考えている間に

「ふむ。どうやら貴殿の能力は凄まじいな。私の身体に傷をつけれる者等この世にいないと思っていたのだが。流石は大魔女様に認められた男なだけはある」と、俺が放った攻撃をまともに食らってしまったはずなのに。そんな事を言うのだ 俺はそんな言葉を受けて。どうすれば大

「そんな事を考えてないでさ。早く終わらせましょうよ。私はリリとリリスと一緒に暮らしたいのだから」そう言った後に「だから貴方にこの世界の事は任せておきます」と言って 大魔女は俺に向かって手をかざし そして「貴方は貴方が守るべきものの為に戦い続けなければならない」と呟き その直後 大魔女が大魔人に向けて放った魔法が 大魔人を貫き消滅させていったのであった

「大魔女の旦那。本当にあの男は。あの化け物に勝つことが出来たんですかい?だってあの「化け物の体は、ありゃあなんなんだ」と 俺は目の前の光景に驚き。そして困惑してしまった 俺達と戦おう

「俺は大魔王の力を身に宿している」そう言ってきた「大魔王の力」を手にしたリキトは、まるで別人のような顔つきになって「さて始めようか」そう言ってから まず俺達四人に対して。「俺には敵わないという事を。思い知らせてやる」と口にするのである そう口にして、いきなり襲いかかってくるリギ

「ちょっ。おい。危ないじゃないか。俺を殺すつもりか?」なんて事を言われても「問答無用だ」としか口に出さないリギル

「私は貴様の事を認めているわけではないからな。さて」と、その次に俺の方を見てから 何かを唱え始めるリリス その次の瞬間

「なにぃ!?」リリスの身体に

「雷の鎖」としか言い様がないものが巻きついていくのであった

「うぎゅぅ」とか言い出したリリスであったが。すぐに「うがあああ」と叫んだ後で「はぁはぁはぁ」と息切れを起こすのである その様子を目の当たりにした大魔女が

「ほぉ」なんて言葉を吐いて そして続けて「やはり大魔女の力は強力であったようだな。大魔人にも通用するほどの威力とは」なんてことを言い出す 大魔女の言葉に対して

「いやいや。大魔女。いくら何でも。あのリリスちゃんの身体。「雷に弱いとかそういう話じゃないような気しかしませんぜ」なんて事を俺は思うのだった

「あのな。リキト君。君達も分かっている事だとは思っているが。このリリスは私の娘でもあるんだよ」と そう口にしたのであった 俺はリリスに巻きついている「電気」をどうにか出来ないものかと考え

「とりあえず。リリスの傍から離れろ。その電気で。俺の妻の身体を傷つけたらただじゃ済まないからな」と。そう口にすると

「ははははははは。笑わせるな。リキトとかいうか。貴様。私がリリスに触れるとでも思っているのか?」

そう言うなり「私に触れようとしなけりゃ。私達は無事だ」なんて言いながら 大魔女に目線を向けたまま

「さぁ大魔女の旦那。今のうちに」なんて言うと リリスと白が同時に大魔女の元に駆け寄り 大魔女を抱きしめるのだが

「うおっ!?」そう声を上げた大魔女が 俺に抱きついて来ていた そして「さぁこれで動ける者はいなくなったか」なんて事を言ったリギだったが その言葉の後で、リリスに巻きつこうとしていた「雷の鞭」が「バチッ」「ぐわぁ!」って

「ちょっと大魔女。痛いです」ってリリスが叫ぶ

「あっすまん」と 大魔女は謝って「それよりもお前。どうしてその「電撃」を消さないんだ?お前の力であれば簡単に消せるだろう」と言うと リリスは

「あはははははは。リキトさんなら。この程度の電流は耐えてくれると思ってましたので。私から離れて行けば。自然と消えるのを待つ事にしました。それに私から距離を取った方が安全に戦えるんじゃないですか?」

なんてことを言うのだから

「まあ、確かにそうだが。それでお前は平気なのか?」

そんな俺の問いかけに「大丈夫ですよ。私を甘く見過ぎですね」なんて言葉を口にしたリリスがリギスに目を向けて

「貴方もそろそろ本気を出したらどうなの?それともその力は偽物なのかしら?」と、挑発をするのだが

「貴様。私を舐めすぎているぞ。お前は自分が負けるとは微塵も考えてはいないようだが。貴様を私の奴隷にしてやろう」なんて

「いや。それ。どういう事だよ。普通は逆じゃないか?」なんて事を考える俺なのだが その次の行動が問題だった。なんとリギリスは。自分の胸から「魔核石」を取り出そうとしたのである それを見た大魔女が「馬鹿!やめるんだ!」と言うのだが もう遅かった リギリスが取り出したのは。紛れもなく。本物の魔石であった そしてリギが、リギルが魔石を体内に飲み込むと。リギの肉体が肥大化していくのである その様子を見ていた大魔人が

「リギリスとか呼ばれておったのか。お前は魔人の力を得て、さらに強化された。だがそれだけだ。所詮、お前が使える技は、全て魔人が扱える能力の一部に過ぎん」と言い切る 大魔人の言葉を聞きながら「は?それ。どうゆう意味だ?俺には、さっぱり理解が出来ないんだけど」と そう言い切った俺だが。

大魔女は「奴が手にしたのは、大魔王が持つとされる能力の中でも。最強と言われる物の一つだ。大魔王が持つスキルの中には「不死のスキル」というものが存在する。それを使えば死を恐れることなく。どんな怪我を負ったとしても。どんなに体を切り刻まれたり。潰されたりしても死ぬことがない」と言われてしまう 俺はその言葉を聞いて リギルの顔を見てみると

「ふははははは。これが俺の能力か」

大魔人に向けて。そんな言葉を呟いたのである ただ大魔人は。俺が大魔王の持つ能力を知っているという事が信じられなかったらしく「おいリキト。まさかお前」と。俺の名前を呼んでくるわけなのだが そんな俺達の間に割って入ってきたのが 白だったのである 俺は、白の姿を視界に入れた後で

「俺に、俺達に何か用があったんじゃないのか?」なんて言葉をかけると リギルは「貴様の嫁。リリシアとかいったか。あの女は俺が貰う。貴様に拒否権は無いはずだ」と言ってきて 俺に背を向けるのであった

「は?なんだそれは。ふざけてんのか」なんて事を考えてしまった俺は 大魔王から

「リキト。落ち着け」と言葉を投げかけられてしまう

「リリスも白も、リギルには渡せないからな」と 俺はリギルに聞こえないように 小声で、俺の奥さんの二人に語りかけたのだが

「まあいいか。大魔女と大魔女の弟子がいれば、大魔王が蘇ろうとも。どうとでもなるだろう。貴様らでは俺には敵わん」なんて事を言う

「その言葉。そのままそっくり返すよ」

俺は大魔王の言葉を聞いて「そう返さずにはいられなかった」と

「俺は貴様よりも上の存在なのが分からぬのか?リギル」と リギルは大魔人に言われ 大魔人は「リキトは。今の貴様など足元にも及ばんほどに強いぞ」と、大魔人がそう口にした後で「そもそもリキリスや。リリスの力を持っていても、貴様の力だけでは大魔人と戦うのは不可能だ」と言ってしまうのである 俺は大魔人の言葉を受けて「いや。無理と決まった訳じゃないし」なんてことを呟きながら

「とりあえず、大魔人を何とかするしか無いんじゃないか」と考えると「俺に考えがある」そう言うと 俺の背後にいる「俺」が「分かった」そう言ってくれるのだった リギルは、リキリスの事を俺の目の前まで連れて来ると「俺の女になれ」そう言うのだ リリスは、そんなリギルに対して「貴方みたいな、男なんて大嫌い」なんて言葉を口にするのだ するとリギが

「リリシア。こいつはな。俺に惚れ込んでいるんだ。お前のような女なんかじゃ無くて。俺に惚れ込んでんだよ。なあ。そうだよな」

そう言うなり「リリシア。こいつらは俺の奴隷にすることにした。だから安心しろ」なんて事を言い出す そんな様子を見ていたリリスが「貴方は本当に最低な人ね」なんて口にするが リギが「うるせぇ。黙れよ」と そう口にした途端。「ぐっがはぁぁぁぁぁ」と、口から血を吐き出してしまう

「なにが」とか思った俺に対して「私に触れるなって、言っていなかったかしら?」と リリスが口にする

「うぐっ。ううぅぅぅ」なんてことを口走り始めたリギに対して「何をしているんだ」と、俺とリリスが声を合わせると リリスが「さっき。あの人の体内の血液の流れる速度を早めただけよ。すぐに止まるわ」

そう言い放つのであった そんな時だった リリスは「あっ。あれ」と口にすると その視線をある方向に向けると「大魔女さんの娘さん達が倒れてるわ」と言い始めると

「え?まじで?どこ?」

リリスに問いかけると「あそこ。あの家の裏に回って、そこに寝かせている」と 教えてくれるのだった 俺はすぐにその場に向かって、二人の傍にしゃがみ込み 様子を伺っていると「あっ裕一だ。久しぶりー」と 白の声がしたので「お前らも来たのか?」と白に声をかけると 白と白の妹も「うん」なんて答えてくれるのである

「まぁとにかくだ。この二人を助けよう」そう言った俺に白が「そうだな」なんて言葉を返してくれる それからしばらくして「ふぅ。これでいいだろ」と俺が言うと

「ありがとう。祐一」なんて事を白は言うのだが 俺の身体の中に居る白も「流石だな」なんて言葉を掛けてくるのだが 俺としては、「お前らの力を借りるまでもなかった」なんてことを考えていると 白は「それでも。助けてくれた事に違いはないからさ。感謝だけは伝えさせて欲しいと思ってさ」と、言葉を続ける 俺の体内に存在する二つの人格 それがこの世界を救うことになるなんて事は。誰も思いはしなかっただろう。ただこの時は「この世界の人達は皆、大魔王に支配されてしまったのかな?」

なんてことを考えていたのだが 俺は大魔女の元に駆け寄り 大魔女から「今、お前達はどうなっている?」と質問されてしまうのである 俺はその質問に対して

「分からないですけど。今はリギルが操られているような状態になってます」と答えると

「やっぱり。あの魔人の能力か。それとも、リギルが魔人そのものになった影響なのか。それを判断する為の情報が不足していて。はっきりと断言は出来ないな」と、大魔女が答える 大魔女の言葉を聞いた後で

「どうしたら。どうすれば良いんですかね?」と、俺は尋ねるのだが

「正直なところは私にもわからない」

「いや。待ってくれ」と、白が割って入ってくると「リギルがどうして、リキの親父さんと。それに、その。リリ姉さんと」そう言葉を続けながら「大魔王を殺さないと。大魔王の能力で。不死になっているから。リギルが死ねば大魔王が死ぬはずなんだけど」なんてことを言う その言葉を受けて「いや。それは、ちょっと」と俺は言葉を詰まらせるのだが

「お前達の力でリギルを殺すことは可能か?」

リギリスが、白の問い掛けに答えたのは、リギルが

「リリス。そろそろ時間か?」と言うと 白は俺の方を見ながら「もう少しだけ、時間が欲しいんだけど。頼むよ。裕一」と言うのだけれど 俺の体の中で何かが目覚め始めているようで 俺は意識を失ってしまいそうになる 俺は薄れゆく視界の中。なんとか自分の意識を保つために 気力を振り絞ってみるものの。俺が目を覚ませないのには理由があって。俺の体の中に眠る、二つ目の魂の存在が俺の体の中を動き回りながら 自分の力を蓄えていっているらしく そして、大魔女の力が宿った魔石を、自らの中に取り込んだ事で、俺が得た能力は、どうやらリギルの「魔力」と、大魔王の持つとされる「不老のスキル」を手に入れたようである その事が原因で、俺の肉体に起きている変化は、俺

「ふぅーふぅふぅふぅふふふふふふ」

その現象によって。リギルの精神が崩壊していくと 俺は意識を失いかけてしまう。俺は「あああ。ダメだ。意識を保てよ」そんな事を考えて、自分に発破をかけてみたりするのだが

「裕一」なんて声が聞こえてきて そちらの方向を見ると、

「白?」と俺は口に出してしまう

「やっぱりね。そんな気がしていたんだ。私はさ。あんたになら、殺されても仕方がないと思っていたんだよ。でも。あんたが。私の為に。お父さんとお母さんを。私の大切な人を守ってくれていた。そう考えただけでさ」

「白?」俺は何が起きているのかよく分からなかったわけだが そんな時だった「白ちゃん」そう言って「リリスさん」がリリスの名前を呼ぶと 白の体が光り輝くと共に、その姿が変化していき 大魔王の姿になってしまう そんな光景を見て俺の頭の中では、色々な感情が交差していく なんとも言えない気持ちになりながらも リリスの無事な姿を確認すると

「リリス。怪我とかしていないみたいで良かった。でも。本当に無茶はしないでよ」

俺がそう言葉をかけると リリスは俺に近づいてきて、俺の手を取るなり 涙を流し始め「ごめんなさい」そう言うのだが そんな時に 大魔王に変化が訪れたのか 大魔王は俺の体を蹴り上げると 俺は地面に打ち付けられてしまう 俺は大魔王の蹴りを受け止めていたのだが あまりの威力の強さに俺は飛ばされてしまい壁に激突すると、そこで俺の体に起きていたことは全て終了してしまう そんな事が起きてしまっていた

「大魔王の力を手にしたのか?」

リギが大魔王にそう聞くと 大魔人はリギルを睨

「貴様。一体、どういうつもりだ」と、リギが怒鳴るのだが

「俺の本当の姿を見せたかったんだよ。それに、こいつは大魔王様の息子だからな。だから、殺す訳にはいかなかったんだよ」なんて言葉を大魔人は口走ってしまう

「ふざけんじゃねぇ」とリギが叫ぶと同時に

「おい。俺の言うことが聞けないのならば、貴様らを殺してやろう」と、そんなことを口にしながら 俺達の目の前に現れたリギルの姿を見てしまう 俺と白が戦っている間に リギルの身体に起きた異変について説明しよう

「なぁ?白」と俺は言葉を発すると 俺の身体の中には もう一つの

「俺がいるよな」と口にする

「あぁ。いるよ。もう一人の俺だな」と 白が答えてくれたことで俺は

「あいつ。俺が殺したいんだけど。いいかな?」そう聞いてみたのだが

「あぁ。構わないよ。お前になら安心して任せられる」と白が言う

「よし。行くぜ」と俺が言うと 同時に俺の肉体を操っていた存在が白へと変わっていき 白が、白の中の人格の一人が

「リギル。覚悟しろよ」と、そう口にする そんな白の声を聴き 俺の身体の中に存在する リギルの「記憶」が蘇ると 白の父親が殺された日のことを思い出した俺は

「お前。まさか、リリスさんと大魔王の仇を討つ為だけに。お前は大魔王の力を手にしようと思ったっていうのは。本当なのか?」と口にすると

「うるせぇ」とリギルが言い放つ リギルの言葉を聞いて リリスと、その娘二人を見てしまった後で「大魔王」と言葉に出す 白が、俺に「祐一。頼んでもいいかな?」と言うと

「わかった」と俺が答えたので「頼むよ」と言い

「お前は。大魔王じゃないだろ?」とリギルに言葉をかけた白に

「黙れ。俺はリギルだ。この世界を支配できる唯一の人間だ。お前は大魔人として、これから死ぬことになるのだ」なんてことを言い出したリギルに対して 俺は、大魔人の腕に噛みつき「ぎゃーーー」なんて言葉を吐かせながら、そのまま引きちぎってしまったのだが その直後だった「裕一。大丈夫?」なんて言葉を聞きながらリリスがこちらに向かってくるのが見えると 俺は白の身体を借りて「あぁ。もう、大丈夫」なんて言葉を言いながら「なるほどな」なんて言葉を口にしていたのだが 大魔王の肉体を得た俺が

「大魔女さん。俺に協力してくれないか?」とお願いをしてみると

「何をするつもりだ」と尋ねられた俺は 白の記憶から知った情報を 白が、大魔王から聞かされた話を伝えていくと

「それは、私にも協力させて欲しいな」と。リリスが言ってくれたことにより リリスの協力を得ることに成功をしたのだった その後で

「それじゃ、始めるか?」

リリスに俺は、そう問いかけたのだが リリスは俺に対して、「リキくんには、私から話をします」と言ってきたので「よろしく頼むわ」と伝えたのだが 俺の言葉を受けて「それじゃ、始めますね」と言うリリスに対して「うん。頼むよ」とだけ答えておくと リギルが、先程までは俺の事を見ていたはずなのに 今では、大魔女に対して「リリス。俺の敵を取ってくれるんだろ」と、そんなことを言っているのが聞こえてきていたのだが 大魔女の力が俺の中に流れ込んできていて、それが「不老のスキル」だと分かった瞬間 俺の中にある白の記憶。リリスの両親が亡くなった日に大魔王と対峙していた時の事が、頭の中で鮮明に映し出されると 俺の中で、リギルは「邪魔」だと思い始めたのだが、俺の意思が大魔王に支配されかけていることに気がつくと「リギル。お前は本当に、リリスさんが好きだな」なんて

「そんなの。当たり前だ。彼女は美しい。だから、お前も彼女のような女と結婚し」そう言葉を続けていたリギルだったが、次の言葉を最後まで喋らせてあげずに俺は 大魔王の力を使った攻撃を放つと 俺の攻撃を真面に受けて 壁を突き抜けて行く そんな状況を見た後に

「裕一。リキは私達に任せてくれないかな?」と言う白に

「わかった」と答えると リキが飛んでいった方向を見ながら「俺は、大魔王を殺す」と言うのだが

「裕一」リリスに呼ばれた俺は

「リリス?」と言うと

「貴方の魂に刻まれている。リキくんへの想いを感じました。あの子を大切に思っているんですね。だから。私がリギリスを倒してきましょう」と、俺に伝えてきたのである リギリスを倒しに向かったリリスを見送った後で俺は

「大魔王ってさ。本当に強いのかよ」なんて言葉を口にしてみると

「そうだよ。俺の父親は本当に最強だった。でも、そんな父親の命を奪ってまで手に入れた力は偽物なんだよ」なんて事を言いながら、大魔王の姿になっている大魔人の姿を見ると リギルの顔とリギスが重なったのだが 俺の中で、リギルに対する嫌悪感が消え去っていく

「俺は。お前を倒せるのだろうか?」そんなことを考えてしまう そんな俺を他所に

「俺に勝てると思うのか?」

「俺はさ。別に。リリスさんが大事だっただけだ。だから、リリスさんが好きなリギリス。お前にはさ」と リリスが戦っていたであろう場所を見つめてから

「俺に殺される価値があるとは思うけど」

俺の中にあった、リギルが嫌いだって気持ちはいつの間にかに リギルとリギスの気持ちを理解できてしまっている そんな俺はリギルに向かって手を差し出して「おいでよ。一緒に行こうぜ」と口にすると

「はっ。誰が、俺にそんな口が聞けるんだよ」

リギルがそんなことを言うのだが

「あぁ、そっか。俺の事は嫌いだもんな」

そんなことを口にしている俺に対して

「ああ、俺はお前が嫌いだよ。だがな。そんな奴を信用していいのかよ?」なんて事を言ってきたので

「あぁ、お前の言うとおり。今の俺にお前と戦う力は無い」そう答えると 俺はリギルの手を掴み引っ張っていく そして俺の腕の中から逃げ出した大魔人に対して「リギル。悪いんだけど。俺はさ。白みたいに強くないんだ。だけど」と、そこまで言った時に 大魔人が 白の姿を目にしたようで 大魔人は、俺に向かって襲いかかろうとする 大魔人に手を掴まれた状態でいた俺だったが、大魔人を蹴り飛ばすと「なんだよ。まだ抵抗できるんじゃないかよ」なんて言いながら「俺と一緒で、お前も弱いだろ」そう言ってみると 大魔王の姿になった大魔人は「お前と一緒にしないでくれよな」なんて言葉を口にすると「それにお前は、自分が何をやったかわかっているのか?」と尋ねられたが 何も分かっていないのだろうと思ってしまう俺は リギルの質問に対して なんの迷いもなく口にしていく

「わかってるよ。俺のせいでリリスが死んだことは知ってる。リギルや白の両親が殺されたことも知っている。俺はさ。今、リギルの目の前にいる大魔王の本当の息子じゃないんだよ。俺が大魔王の子供な訳じゃない。だから、リギルにとって本当の子供を殺した俺のことが許せないのかもしれないな。だけどな」

そう言いかけた俺がリギルに「大魔王は大魔王なんだろ?だったら。お前に負けないくらい。いや、それ以上に。俺は、この世界で一番強くなってやるよ」なんて言葉を吐くのだが 大魔人からしたら、そんな言葉を信じることが出来ないわけで

「嘘をつけよ。お前なんかが。俺より強くなれるはずがないだろ」と、そう言って来た大魔人の顔を見ていて俺は「お前。その顔をよく見ておけよ。俺の中にいる大魔王の本当の強さを見せておいてやるから」なんてことを口にした直後だった 大魔王として覚醒した俺の肉体に変化が起き始めて、その

「俺はな。お前が言うほど弱くないぞ」

そう告げると、俺の身体が変化していく その光景を見ていた大魔人も俺が「お前」としか口に出来ないのは仕方が無いことだったのだ 大魔王としての「器」を手にした俺は 大魔王の身体と融合を始めていき 大魔王と同じ肉体と、能力を手にする事が出来たことで 大魔王が使っていたスキルと魔法を使いこなし 俺は「どうだ?」と口にすると そんな俺に、白の父親が使っていた剣を投げてよこしてくれたので それを手に取ったのだが その瞬間に、白の父親の記憶と知識が頭に入ってくると

「なるほど。白が大魔王とリリスの戦いを見ていない理由はこれか」

大魔王の力を得た俺は「大魔王」になり 大魔王の記憶と能力を受け継いでしまった為 白の父親が使う剣術だけではなく 大魔女との戦いの中で白が見せたような戦い方が

「全て分かるようになっていたのだが 俺は白に、この場から離れてくれるように頼むと 俺は「じゃ、頼む」と白にだけ伝えておいたのだが 白が俺の言葉を聞き 俺に向かって

「うん。任せてよ」と言葉にしてくるのだが

「じゃ、後は頼んだ」と言うと

「うん」と言うと 俺の背中から翼が生えてきて 空に飛び立ったのを確認した後に

「リギル。今度はちゃんと、殺さずに戦うから。かかってこいよ」なんてことを、言葉にしたのだが そんな俺の言葉に耳を傾けることなく大魔王に姿を変えたリギルは

「ふざけんなよな」と声を上げた後 俺に向かって、先程とは違う攻撃を仕掛けて来た 俺はリギルが放った攻撃を紙一重で避けると 大魔王の記憶から使えそうなものを探して 自分の武器にする それから俺はリギルに攻撃をしながら 会話をする余裕が出てきてしまい「お前はどうして。大魔女を倒そうとしているんだ?」と尋ねてみたのだが

「俺は、リリスを生き返らせなければならない」そんなことを言い出したリギルだったが、リギルの言葉の意味がよくわからない

「えっと、どういう意味だ?」

そんな疑問を口にするしかない俺は 大魔王の力をフルに使いリギルを攻撃するのだが 大魔王の記憶を俺は完全に扱えるようになっており リギルの攻撃を完全に見切っていると そんな俺を他所に「はっはっは。本当に笑えるよな。勇者である俺と、大魔王の息子であり、大魔王を乗っ取ってしまったお前ではな」なんて言葉がリギルの口から出てきたので リギルの言葉を聞いても、リギルの言う「リリス」というのが、誰なのか俺には、

「だからさ。何のことか俺にはさっぱりわかんねえって言ってんだよ」と言うと 大魔王の力を使って俺を殺そうと攻撃してきたリギルだったが 大魔王の魔力を上手く使えるようになった俺は 大魔王の身体能力を使うことも出来るようになってしまっていたのだが 俺は「もう諦めろ」と、口にすると リギルは

「うるせぇ。俺は絶対にお前を殺す」と言葉を漏らすのだが そんな事を口にしながら リギルの表情が段々と苦しげなものになっていた 俺と大魔王との魂が繋がっていることで 大魔王の感情まで、共有しているような感覚に陥っていた俺は

「お前が俺を殺してみろよ。俺は、お前のことを許してやるからさ」

そう言うと「はっはっは。お前、自分がどんな立場にあるのかわかってるのか?」と言うのだが リギルに対して俺は何も思わなかったのだが それよりも、俺は「あぁ」と答えると「だったら。お前は俺を許す気はないだろ?」そんな事を言われた為に

「当たり前だ。リギル。悪いんだけど。俺はお前よりも、リリスを愛していたからな」なんてことを言う 俺の言葉を聞いた大魔王の姿になってしまったリギルだったが「お前」なんて言葉を口にすると リギルは、そのまま何も言わなくなってしまった 俺を殺せなかった事に絶望してしまったのか?とも思ったのだが そんな事を思いながらも俺は、大魔王になった

「さっきの。俺とお前の立場が違うっていう話なんだけどさ。お前が俺を殺したとしても、俺はリギルを許さない。俺は、お前が死ぬよりも、俺がリギルに殺されても、お前には俺の事を忘れて欲しいと思うくらいにはリギルが好きだよ」そんな事を口にした俺にリギルは「馬鹿野郎が」なんて言葉を呟くので

「なんだよ。お前が俺を倒せる力を持っていたなら、俺は死んでいたはずだろ」そんな風に口にした俺は リギルの頭部に向かって手刀を振りかざしたのであった

「はっはっは。俺は、お前なんかに殺されるつもりはなかったんだよ。それに、今の俺にそんな力があるわけが無いだろ」と、俺

「お前の言う通り。確かにな。でもさ、大魔王に覚醒する前に、リリスが生きていたのだと知った時は嬉しかったよ。俺は」そんな事を俺は、大魔王の姿をしたままでいた大魔人に対して口走っていたのだが

「お前はリギルが、リリスの事を好きだったことを知っているだろ?」

俺がそんな事を尋ねると「あぁ、勿論」なんて事を言

「だけど、お前もリギルも。どうして、大魔女の奴について行ったんだ?リギルの奴もお前と同じで。リリスの事を愛していたんだろ?」と、そう質問すると

「そうだな。リリスが殺された。その事実を受け入れることが出来なくて、俺は大魔王の力を宿すことになったんだ。そうしないと俺は、自分を抑え込むことができなくなると思ったからな」なんて言葉を大魔人は言ってくると

「それで。お前とリギルは。どうやってリリスのことを知ったんだ?」と 俺は大魔人にそう言うと

「リギルは俺と行動を共にしていたが。大魔王になる前の俺は、一人で行動をしていた。大魔王になる前に俺は「勇者」の称号を得ていて。この世界に蔓延る魔王を討伐しようとしていた訳だが。魔王は、全部で五体存在していたのを、お前は知ってるか」と、俺に聞いてきた大魔人だったが。俺にとっては、初耳なので、なんのことやら

「俺の知らないことを。なんで知っているんだよ。リギル」

「はは。お前、本当に記憶がないんだな。俺に、お前と白の記憶が流れてきたように、お前にも俺と白の記憶が流れ込んできたんだろう?俺と白と。大魔女との戦いの最中で、俺の身体と、大魔女の肉体が融合を果たし、大魔女が大魔王の力を受け継いでしまうという出来事が起きたのだが」

「あ、ああ」と、そんな話を大魔人がしたのだが 俺は、それがいったい、どのような意味があるのかわからなかったのだが その話を聞く限り。大魔人と、大魔王は同一人物なのではないかと考えた俺は

「その話の繋がりが、今一つ、理解できない」なんて言葉しか出てこない俺に「そうか。お前は知らなかったのだったな。お前の父親でもある。初代大魔王が封印されている場所を知ってるだろ」と大魔人からそんなことを言われる

「えっと、いや、俺の父親は、初代大魔王ではないぞ」

そんなことを言った俺だったのだが 大魔王が「んなわけねえだろ」と言い出すと「じゃ、証拠を見せてやればいいだろ」と言ってくるのだ 俺の言葉を聞き「ふーん。そう言うことなんだね」と口にしてきたのは リギルに抱えられたままの状態で俺の隣に居座っていた白だったが 白に、その「俺の父親が大魔王であると言うこと」の証拠となるようなものを見せてもらえないかと頼むと

「いいけど、僕。リギルさんと一緒にいる時間が少ないから、大魔王がどんな顔をしていて、リギルに似ていたのかどうかは覚えていないんだよね。だから、見せてあげられないんだよね。ごめんね」なんてことを白が告げて来るものだから。そんな言葉を聞いて俺だけではなくて大魔王とリギルまでが驚いてしまって。俺は慌てて、「別に無理しなくてもいいよ。本当に父親なのかどうかもわからないんだから」と言ったのだが、それでも 白は自分の言葉通りに行動しようとしてくれたようで そんな白の行動を見て俺達三人は驚いた表情を浮かべているだけだったのだが 白が何をしたのかと言えば「あのさ、君たちが、お父さんの事を良く思ってないことは知ってたんだけどさ。本当に良い思い出は無いのかな?」と言うような言葉を俺達に尋ね

「大魔王に、良い思い出か」と言うと リギルの奴が大魔王に向かって剣を抜くと

「俺は、あいつに大切な人を殺されてるんだ。だから絶対に殺す。俺の命が尽きようと。何がなんでも、あいつを殺す」と言うのである 大魔女が、そんなに、憎むほどの存在ってなんだろう 俺はそんなことを考えながら リギルが「俺に勝てればの話だろ。それにさ、俺に勝つことが出来たなら。大魔女と戦うことが出来るだろ」と言うと

「俺は、あんたらみたいに。頭が良くねえから。そんな事はわかんねぇ」なんて事を言っているリギル 俺は、そんなやり取りをしているリ

「なぁ、大魔王」

俺は、そんな風に声を上げると「なんだよ。俺のことを呼び捨てにするなよな」と俺に文句を言って来た大魔王に「あ、あぁ。わりぃ」と謝る

「なぁ。大魔王はさ。自分の父親のことが。大魔王だってわかってるのか?」なんて事を聞いてみる 俺の言葉を受けて 少しの間だけ考え込むような仕草を見せた後で

「まぁな。でもよ。それは、もう何百年も前だからな。俺がまだ生まれてすらいない時の話だから。今は関係ない話だろ」なんてことを言うのである 俺は「でも、俺達の母親は。大魔王が俺の父であることを確信しているようだが」なんて事を口にすると「へぇ。そうなんだ。そっか」そんな風に口にしたリギルが大魔王のことを睨みつけると 大魔王が

「なんだよ。そんなに睨んできやがって」とリギルに言うと リギルが「はは。俺は、絶対にお前のことを、許さないからな」と言うのであるが

「なんだよ。俺は別に。お前に恨まれることはしていないはずなんだが」と言う大魔王

「うるせえんだよ。俺は、お前を殺したくて仕方がねぇんだよ」

大魔人がそんな事を俺に言ってくるのだが 俺はそんな大魔人に対して。「お前が俺を殺せたら、好きにして構わない。ただ、俺はリギルを死なせたくない。それだけなんだよ」そう伝えると リギルが「うるせえよ。そんな言葉で。俺を懐柔できるとでも思ってるのか?」と 大魔王を殺せなかったのは、悔しかったのかもしれないなと

「お前が大魔王を倒せないっていうんだったなら。俺に大魔王の力を使わせるなよな」と、俺はそんな事を言う

「なっ、なに?」と、動揺の色を露にした大

「俺はさ、お前が嫌いだ。だけどさ。大魔王にはなって欲しくはないんだ。大魔王になれば、その力を使えば、世界を変えることも出来るんだろ?俺は、それをする気にはなれないしな。もし俺に力があれば。きっと俺もそれを望むと思うんだ」なんてことを、つい口に出してしまったんだ その言葉に嘘偽りなんて無かったから その事が理由なのか分からないけれど、大魔人の奴が泣き出してしまって「そうかもしんねえな」とか言ってきたのであった リリスの仇を討つために生きていた大魔人であったが、俺との会話の中で「リリスのために生きていたんじゃなくて」「リリスを愛していたことは否定しないけど」そんなことを

「でもさ。俺は、お前の事も好きになってたんだと思うぜ。俺はお前の父親なんだからよ」

そんなことを言ってくるのだが。大魔人はリギルの腕から抜け出すと 俺の前に歩み寄ってきて そして

「おい、レイナ。大魔王をやってやるよ」なんてことを言い出したのだ そんな大魔人に対して俺は、大魔王の証である紋章が刻み込まれた指輪を手渡すのである

「なっ、なあ。大魔人」と、俺は、そんな事を大魔人に尋ねると

「なんなんだよ。お前が決めたんだろ。それと、お前が今持ってる指輪が大魔王であることを証明するアイテムだ。それを持っておけば。リギルの奴は、お前に手出しは出来なくなる」

「そうか。ありがとな」と、そんな感じで 俺は大魔王となったのだった 俺と大魔人が、こんなやり取りをしていた時に。大魔人が手にしていた武器が地面に落ちる リギルの手から大魔王は逃れることに成功したのだが しかし リギルは、俺が渡した武器を捨てると「貴様。今何をした」と 大魔人を睨むのだが。そんな視線を受けたリギルの奴は大魔人を睨んでいたのだが「お前は知らない方が良いんだよ」と口にした後で 大魔人は、そんなリギルに攻撃を加えるのである 大魔人が攻撃をしたのは、リギルの首に刺されていた

「リギル、その怪我は?」と、そんなリギルに声を掛けたのは、いつの間にやら俺の隣で 座り込んでいたリギルの母親で

「母上、この傷のせいで、私は」なんて事を、涙を流しながら呟くリギルの頭を、母親が優しく撫でていたのだが そんなリギルの身体に異変が起きると「この、痛み。この感覚。まさか。お前が」なんてことを言った後で リギルは 母親に対して攻撃を仕掛けようとするのだが 俺はそんな母親の前に飛び出すと

「やめてくれよ。あんたが手を出したところで。どうにもならないんだからさ」と、俺はそんな事を言い放つ そんな俺を見て「ふん。お前みたいな若造に。私が負けるわけが無いだろ」と言ってくるのだが そんなことを言っている間に、大魔人の野郎は大魔剣を手にして、自分の目の前にある壁を斬りつけてしまうのだが

「やべ。壊しちまったか」そう口にした後に、大魔王が俺に話しかけてくる

「なぁ。ちょっと聞いておきたいんだけど」と言ってくる大魔王の言葉に反応すると 大魔王は「俺ってば。リギルのことって言えばいいのかな?リギルのことを傷つけたのか?」なんてことを尋ねてきたのである だから俺は素直に「ああ。そのせいもあってか。あいつは今動けないんだ」と言うと

「ふーん。そうなんだ」と言うのだ

「大魔王。あんた。大魔王が、何者であっても。気に入らないってんなら。俺が相手になるからな」と 俺はそんなことを言ってしまうのだ。そんな言葉を聞いてリギルの母親は驚いたような顔をしていたが「大魔王相手に。無謀すぎる」と口にしてくる

「大魔王」

俺は、大魔王に向かってそう言うのだが

「俺は、お前と戦うつもりはないから。とりあえず落ち着けよ」と、そう言った後に

「なぁ。そろそろ時間切れだし。もう行かせてもらうぞ」と、そう言って姿を消すのだった

「なぁ、母さん。リギルーは、どうして俺のことを父だって信じてくれたのかな」と、俺は隣に座る母親に尋ねてみた すると母親は「さっき、貴方があの大魔人を止めたじゃない。それであの子は納得したんじゃないかしら」なんてことを言う

「なぁ。俺は、リギルが父親だって事を認めた上で、リギルと仲良くしようと思うんだけど。どうかな?」と俺が母親に尋ねてみると「別にいいんじゃない?貴方の人生なのだから」と、母親は俺のことを見つめて言う

「ありがとう」

俺はそれだけ言ってから

「さぁ、俺もそろそろ行くよ」と 俺は、そう言って立ち上がってみると そこには リギルと大魔王が並んでいて

「大魔王は、大魔女とリリスの母ちゃんと姉さんの仇だ。それはわかってる」

リギルがそう言い始めると 大魔王は

「俺はもう何もしないよ。大魔女が、俺の妻と、娘を殺せなんて命令しなければ、俺は大魔王になんてならなかっただろうしな」と そんな事を、少し照れ臭そうな顔をしながら俺達に話してくれる そんな話を聞き終えた俺達だったけど リギル

「それでも。お前は、大魔王なのかもしれねぇけど。お前はやっぱり俺の父なんだよ」と 大魔王を殴り飛ばし リギルは、その場から離れていってしまったのである そんな光景を、俺は、大魔人が作り出した魔法障壁の中で、黙って見ているしかできなかった 俺達は リギルと別れてから、大魔王城を目指して 歩き始めていた。

俺は、俺達が召喚された場所に

「お前らは、先に帰ってろ」と伝え

「でも」と言い出した大翔のことを「頼むから、言うことに従ってくれよ」と説得をしておいたのであった そして俺は、リリスのことを思い出してしまうのであった。彼女は今どこに居るのかも分からないままであったのだが もしかしたら、まだ大魔王城に残っている可能性もあるのかもしれないと思いながらも

「でもさ。もし本当にそうだとしたら。リリスは俺達の敵に回ることにもなるかもしれない」そんな不安を覚えてしまう 大魔人が作り出している魔法の壁に守られている祐一をその場に残し 俺だけが外に出ていくと 大魔人は「なんの用だよ」とか 俺に対してそんな事を問いかけてきたのである 大魔人は、自分が生み出した存在の力を増幅

「おいおい。お前には関係ないはずだろ」と、俺の言葉に対して「お前。一体、俺が居なかったら」なんてことを言い出していた 俺は大魔人の言葉を遮るように

「そんな事はどうでもいいんだ。お前に聞きたい事があるんだよ」と言ったのだが 大魔人の奴は

「おい。なんでお前が、そんな事を知っているんだ」と言ってきた

「お前は、何をしようとしているんだ?」

俺は大魔人にそう尋ねたのだ すると大魔人の奴は

「なんだよそれ。俺の質問に答えろよ」と、そんなことを口にするのであるが

「俺もお前のことを知りたいんだよ」

俺はそんなことを言っていたのであった そんな言葉を聞いたリギルの父親は「なんなんだよ」なんてことを口走っていたのであった リギルの父親の目の前には、大魔王と大魔人が立っているのだけれど 大魔王は自分の力で作り上げている壁の中にいるのだが、その壁の外にいるのが大魔人なのである 大魔人は「なんなんだよ」と口にしながら大魔王

「お前が何を企んでいるのは知らないけどさ。俺の大切な人達を悲しませるんじゃねえよ」と、リギルの父親は言葉を発するのだが 大魔人は「俺には関係の無いことだ」と言ってから 俺が作り出した壁の中にいる リギルの事を 大魔王は「じゃあ。俺に攻撃しても意味無いよな」と 俺の方を見て言ってくるので 俺は、それに対して

「まあ、そうなんだよな」と答えると

「おい。お前の、大魔剣を使ってみろ」

大魔人の声が聞こえてきて 俺は「わかった」と言ってから 自分の手に持っている武器を握り締める そして、それを思いっきり振り回すと 大魔王

「ほぅ」と言う 俺が、大剣を振りかざして

「これで良いのか?」と言うのだが 大魔人が「ああ。それで良いんだが」と言ってから「俺の力も使えよ」と言うのだが 俺としては、「お前なんか信用できるわけがないだろ」と思ってしまうのだったのだが。俺の隣ではリギルの母親が微笑んで俺のことを見てくれていたりするので。俺は覚悟を決めてから 大魔王に攻撃をしようとした時に そんな時に、突然リギルの母親が立ち上がり そんなリギルの母親の身体に異変が起こると同時に 俺は気を失ってしまいそうになるくらいの眠気が襲ってきたので俺は思わず地面に座り込んでしまった すると隣で立っていたリギル

「リリス、貴様。何をしているんだ?」と リギルがリリスに対してそんな風に言ったので リギルの奴が俺の前に出てくると

「母上。リギル。貴方達は、ここで終わりです。私は大魔王様に、この身体をお捧げいたします」と、そんなことを言い始めたのである リギルの母親の行動に驚いているリギルの表情が俺の目に入ってきてしまったので、俺の頭の中には混乱が起きてしまっているのだが そんなとき大魔王がリギルの母親の背中から現れた黒い何かを手にしているのが見えたのだが 大魔王はその黒くて気持ち悪いものを眺めたあとに「リリスの魂」と言って

「リリ。これを飲めば」なんてことを言ったのである リギルの母親の肉体を奪い取ったリリスが大魔王の元に近づきながら「それは?」と聞くと 大魔王が口にしたのは リリの、心臓と 血 それと 肉の一部だと答えると

「ありがとうございます。いただきます」

リギルは リリスのことを 母と呼ぶのではなくて。リリと呼んだのである 俺は、大魔王の姿を見て恐怖を感じていたのだが、それと同時に「やばい」と言う危機感を感じてしまっていたのである 俺達の前では、リギルとリリスの戦いが始まり。そんな二人の様子を、リギルの母と、父であるリギルが心配そうに見

「母上。もう。大丈夫ですからね」と、そう言うリギルの顔からは涙がこぼれ落ち

「なぁ、父さん。あの二人。勝てるのかよ」と、そんな言葉が大魔王に向けられていて 大魔人が、俺の事をちらりと見た後で「リギルが勝てば」と口にしたのである

「なぁ亮」と、俺はそんな事を言うと 俺はリギルのことが、リギルに倒されるのを想像してしまい

「ああ。俺は、負けるよ。絶対にな」と口にしてしまうのだった

「リギル。そろそろ時間だから」と、大魔人がそう口にしたのを聞き逃さなかった俺は「なんだ。あれ。時間が来てるってことは。もしかして。あいつは、リギルの意識を奪うつもりなのか?」と思ったので「おい。大魔人!てめえ!」と俺は叫んだのだが

「俺は大魔人で、リギルの味方だよ」と 俺の言葉を軽くあしらうと 大魔人は、その場から姿を消したのであった 俺と大魔人が対峙した場所の近くに居て、リギルのことを助けようとしていたのがリギルの父 大魔人との対話中に、大魔人の姿が消えると、俺の耳には、俺のことを睨むリギルと、リギルに殺されようとしている母 父 リギルの父親の叫びが届いてくるのであった リギルがリ

「なぁ。父さん」

「なんだよ」

「俺はさ。俺の大切な家族の為に、リリスを止めるからさ」と そんな事をリリスに対して言っているのだが リリは

「なぁ、私。本当に死んでも良いのかしら?もう二度と。あの人達に会うことができないって。そう考えたら」

「俺は、父として。俺が愛していた女を守る」

リリが

「ふふ」と笑みを浮かべる

「お前、俺の事馬鹿にしてるだろ」と、リギルがリリスにそう言うと

「別に。ただ。私の身体で死なれたら困るなって思っただけだもの」と、リリは笑顔で答えている そんな二人の様子を見て俺は、胸が痛くて苦しくなるのである 俺が、こんな目に遭っているのに。

俺の家族達だけが、幸せそうにしている姿を見つめてしまう

「俺だって」なんてことを考えているのだけど そんな考えも 目の前の現実によって 打ち消されてしまうのであった リギルの父親も

「俺は、俺の力で」とか言い出してリリスに向かっていくのである 俺は 大魔王城から逃げてきたのはいいのだが 大魔人が生み出した魔法の壁のせいで外に出ることが出来なくなっていたのだ。

そんな状況の俺は 大魔王に対して攻撃を仕掛けたリギルと、その

「なあ。大魔王よ」と、そんなことを大魔王に話しかけたのだ すると

「どうした?」と 俺に対して返事をする大魔王

「どうして、お前が、大魔剣を使えるんだよ」と、俺は大魔王に向けて聞いてみたのだが 大魔王の返答は、「お前。まさか俺がリリスに力を貸していると思っているのか?」なんてことを言うのだが そんな事に対して俺は

「お前以外の誰が、あんな事ができるんだよ」と言ってみると

「リギルにだろ」なんてことを大魔王が言ってきていたので

「でもよ。リギルの親父。あんたが居なかったらリギルは」と、そんな風に俺が言う

「そうだな。リギルが生きていれば。リリスを説得することができたかもしれんが」そんな言葉を口にする大魔王 俺は「やっぱりな」と言ってから

「大魔王。頼むよ」

俺は そんな言葉を発した後に 自分の目の前に現れた大魔王に対して「お前が居なかったら。リリスを止められなかったかもしれない」と、俺は大魔王に感謝の言葉を口にするのだが

「それは違う。お前は、お前の力を使ったんだ」

大魔王が俺に そんなことを伝えてきて 俺は その言葉に なにか違和感を感じることができたのだ

「俺の力?」と、俺は その言葉を大魔王に投げかけるのだが

「ああ。お前の力は。お前自身が作り上げていた壁。それを壊せば良いんだ。お前ならできるはずだ」そんなことを言ってくる大魔王なのだが 俺が、自分自身で作り上げた壁? 壁が壊れれば 大魔王は壁の中に閉じ込められてしまい、そこから抜け出すことができなくなるのだが。

「大魔王。そんな言葉は信じないぞ」

そんな風に俺が大魔王に対して言い放つと 大魔王は ため息をつきながら「じゃあ。試してみろよ」と、大魔王が俺に向かって言うのだった 大魔王にそんな風に言われてしまった俺は 大魔王が作り上げている 大魔王城の外を覆っている魔法で作られた壁に手を触れたのだが そんな

「くっ」と、俺は大魔王の魔力の壁の強さに 手も足も出なくなってしまう だが 俺には リギルから託された武器が存在しており それを握り締めると「リギルの力を借りさせて貰うからな」と言い放ったあとに 俺は大魔王が作り出した壁を破壊しようとするのだが。なかなか破壊することができない そんな時である

「俺が、リギルの代わりに」

そんな声が聞こえてきて リギルの父親に俺の攻撃の邪魔をされるのだが。俺のことを止めようとしても無駄である 大魔王の力を手に入れたことで 俺はリギルよりも強いはずであり その俺の動きについてこられる人間など居る訳が無いからだ。

そして俺は、大

「なにを、する」と そんな言葉が大魔王の口から出てきていたのである そして大魔王は「なぜ、俺の力を、リギルから、引き出せれる」

そんな風に言い出してきたのである 俺は大魔王に対して 大魔王城を覆い尽くしている結界を消滅させたのだが 大魔王の身体から 血しぶきが舞い上がり 俺の目の前では大魔王が倒れていくのが見えるのだが そんな様子を 大魔王の娘リリスが見ており

「お父さん」と口にしたあとに 俺の方を見て「貴様、絶対に、殺さないと気が済まない。私の父を殺した。絶対殺す」と言うのだが 俺

「いや。お前の父は死んだんじゃなくて。リギルになったんだけどな。俺はリギルが大切にしていたお前も殺したくない」と言うと リリスは「は?何を言ってるの?意味わからない」と口にしていた

「お前は、リギルのことを母って呼ぶべきじゃない。だって、リギルは、リギルの父さんのことを愛していたんだから」

リリスがリギルの肉体を奪うために リリスの肉体にリギルの魂を呼び寄せる儀式を行い始めたとき 俺と大魔王はリリスと戦う準備を始める 俺達がそんな話をしていて

「なぁ、大魔人。大魔人って。なにを企んでいるんだよ」と、そんな事を聞くのだが

「俺にも。よくわからん」

俺は 大魔王城の中での戦いを終えてからリリスとリギルが戦おうとしている所に向かおうとするのだが リリスがリギルの身体を奪い取ろうとしているために 大魔王城の内部に存在する結界が張り巡らされていて通ることができなかったのだ

「なぁ、リギル。あのリリスが使っている剣。お前の母さんの形見だったんだよな」と 俺にそう告げるリギル

「そうよ。お母さん。リリスは。リギルは絶対に渡せない。あの人は、私が守らないといけないの」と そう口にしていたリギルだったが。リギルの目線は大魔王城に向いていることからも、リギル自身も、大魔王が、大魔王に力を与えている大魔人が気になっている事がわかったので「ああ。大魔人は俺に任せておけ。それよりも、俺は。俺自身の力でリリスを止める必要があると思うんだ。だって。俺は勇者だし」

俺はそんな事を言っている最中に 俺とリギルの前に大魔人が姿を現す

「俺は。リギルの父さん。大魔人を倒すよ。それがリリスを止めるために必要なことだと。俺には思えるから」と、そんな事を俺が言うと

「そうか」とだけリギルが言い残してから「俺はリリスと話をつけに行くよ」と、それだけを言うと 大魔王城に向かっていったのであった。

大魔王の身体から飛び散った血液を見た大魔人とリリスは、動揺してしまい。動きが止まったのだが そんな時に、リリスに対して攻撃を仕掛けてきたのはリリスの母親。リリスの実の祖母であり 俺がリリスと一緒に暮らしていた時には。リリスの育ての親でもあったリリスのおばちゃんなのだ

「どうして。貴方は生きているの?」と、そんな疑問を俺に向かって言い始めるリリスと リリスに対して「リリス。私は、あなたを守る。たとえ何があっても」と リリスの祖母は言うのだが。そのリリスの祖母が使っていたのが大魔王の大魔剣で、俺はその剣の恐ろしさを知っていて 俺は、大魔王に攻撃を行うことにしたのである 大魔王が生み出した大魔王城の中に存在する壁を壊そうと 俺は

「うぉりゃああああ」と、大声で叫び声を上げているのだが 壁が破れないどころか。大魔王城の外から大魔王城の中に侵入することもできなくなってしまい。俺は大魔王

「大魔王。俺はどうすればいいんだ。リギルの父親を殺してまで手に入れた力が。この壁のせいで、何もできなくなってしまった」

俺はそんな風に、自分の目の前で起こっている状況をどうにかしようと思っていたのだが。そんな俺に向かってリリスの母親が近づいてくると

「あんた、リギルの大切な人の、仇なんでしょう」

そんな言葉を言い放ってくるのだ

「そうだよ。リギルの父親は、お前達の両親を殺した奴らに、殺されたんだ。でも。リギルの父親の力は。リギルが持っている。だから、俺の力では」なんて言葉を発すると 俺の言葉を聞いていたリリスの母親が

「でも、リギルの父親が、持っていた武器は?大魔王の力で作った武器も。全て、リギルの力になってるんでしょう?」と 俺に対して言ってきたのである

「リギルの力になる。どういうことだよ」

「大魔王が生み出した、リギルの力を引き出すことができる武器は、今。貴方が手に持ってるのは。貴方の父親が持っていた、最強の武器」なんてことを言っていた 俺は、そんなことを言われてから、その言葉を理解したうえで「まさか、そんなことが、あるわけない」

「本当よ。大魔王が作り出した武器には。大魔王の意思が組み込まれている。その武器が、持ち主を選んだときに、力を引き出せるようになる。そんな武器が存在しているのよ」

リリスの母親に そんなことを言われた直後だった

「祐二君」

そんな声と共に、俺は抱き着かれて そのまま押し倒されてしまったのだ 俺は リリスのおばさんに「リギルの、実のお母様?」

そんな風に聞いてみると リギルの

「うん。そうだよ。祐樹兄ちゃんは知ってるよね」

リギルが俺にそう言って

「はい。俺は。その記憶は、失っているけど」そんな事を言った後に リギルの母親が俺に

「ごめんね祐二君。辛い思いさせちゃって」と、そう言ってきてくれたのだが 俺がリギルに対して言葉を発しようとすると リギルの祖母が俺に対して言ってくる

「お前が、大魔王を倒してくれていたおかげで。リリルと。私達は生きながらえることができた」と言うのだった 俺は リギルの

「そうなの。僕と、大魔王の力があれば。世界を救えたかもしれないのに」という言葉を聞きながら リギルが

「もう。無理なことなの。大魔王は。完全に消え去ってしまったの」と、口にした 俺は 大魔王に力を与えられていたからなのか、大魔王と融合していたせいもあって、大魔王が、

「お前は、まだ若い。だからお前が、これからの世界の事を考えるんだ」そんな言葉を口にするのを聞いたのである リリスの母親は リリスの父親 つまりリギルの父親と

「大魔王に、リギルを。リギルを返してって」と、リリスの父親 そしてリギルのお母さんの3人で、リギルを、リリスの身体に取り憑いている 大魔王に奪われる前に取り戻そうとするのだが そんな事をしても すでに大魔王は死んでしまった以上 それは不可能なことである。だからこそ 俺がリギルの力を使い その大魔王の力を利用して作った大魔人を 倒すことで その不可能を可能にするしか道はなかったの

「そうか。大魔王の力が込められた。俺の大魔剣を、リギルが手に入れれば。俺の力とリギルの力の両方を使って。大魔王が復活することも無くなるのか」そんなことを考えると リリスが 俺に向けて 大魔王の力が込められていた剣を俺に差し出して

「これを、私から奪えば、貴方の望みは叶うわよ」と言ってきたのだ

「なぁ。俺達の目的は。リギルの身体を奪い取り。そのリリスに乗り移っている大魔王を。リギルの肉体に宿らせることじゃないだろ。俺はさ。俺の手で。大魔王を倒したいんだよ」そんなことを言うと

「そっか」とだけ口にすると。俺から、剣を奪い取ってくれたのであった リリスのおばちゃんは「じゃあ私はリリスと一緒に、魔王軍を止めるために」と言い残すと リリスとリギルが戦おうとしていた大魔王城に向かい 俺は、リリスが大魔王の力を奪い取った際に作り出された結界が邪魔をして進めなくなっていたために 俺は大魔王が生み出した大魔人が リリスの祖母から大魔人の魂が封印されている。と言う箱

「これがないと。私は大魔王の力が扱えないのよ」と言っていたものを受け取るのだが

「これで。大魔人が復活したとしても、大魔人を倒すことが出来るはずだから」

俺はそんな事を思いながらも 俺が受け取った大魔人から魂の封じ込められている。という箱を手に取ると 俺はリギルが作ってくれた結界の道を抜け出そうとしていると「リギル。お前は本当に優しいな。俺もな。俺の両親とリギル。リギルの母さんには感謝しているんだよ」と、そんな事を言うと。リリスが

「お母さんは、お父さんのこと大好きだったよ。だって、いつも、私のお父さんとお母さんの仲の良い話を聞かされてたんだもん」

そんなことを言い残してから、結界を通り抜けようとしていると

「そういえば。祐樹は知らないの?僕の両親が死んだ時のことを」なんて、リギルが言い出すと

「俺だって、俺の両親は覚えていないよ。だけど。多分。俺の記憶の中にある両親が。俺にとって本当の両親のような気がして」

そんなことを話しながらも、俺は リギルと一緒に リギルが、リギルの母親から受け継ぎ、そしてリギルの母親に渡された。

大魔剣で、大魔人が作り上げている壁を壊しに行くと 俺が大魔剣を手にした途端に大魔人が

「なぜ、我の大魔人を倒す必要がある」とだけ言うのだが 俺は大魔人に「俺は。リギルと、一緒に、世界を救うために、大魔王の力が必要なんだ」

そんな風に言うのだが 俺と大魔人が、そんなやり取りをしている最中に

「おい。祐一、俺を置いて、一人で、魔王を倒すとか。やめてくれよ」とだけ言って 祐樹は

「お前に、この大魔王の力は使えないよ」と、言い放ってきたのであった 大魔王が俺に対して言ってきたのだが 大魔王の力を使えば、確かに。魔王の配下が作り上げる壁などを破壊することも可能で、その力で大魔王の力を利用することができるのだ しかし。大魔王の力に頼りすぎるのは危険でもある だから俺は大魔王の力を 利用しすぎないようにしたいのだ しかし大魔王の力を利用することができないわけではない。ただ、それをするためには 俺は

「俺の親父は、どうして大魔王の力が使えるようになったんだよ」と聞くのだが

「そんな事はどうでもいいことだ。今は」

「そんな事はないだろ。俺は、この大魔王が作り出した。この城の中に存在している。魔王軍をどうにかしないかぎり、俺は、この城の中に侵入することもできないんだぞ」

「ならば」と 大魔王が、俺に向かって言うと 俺は、俺の持つ、この大魔剣に。この大魔剣の中に存在する、大魔王の意思を利用して作り出した。リギルの母親

「私が、その力を引き出そう」と、そう言った直後に、リリスの母親が

「その必要はないわ。祐樹君は。リギル君の力も使うことができる」なんて言ってくれると 俺は、俺の手にしている。大魔王が生み出し。俺の力によって強化された大魔王の力を利用し。俺の父親が持っていた。

大魔王の力を引き出すための剣を作り出していた 大魔王は、自分の持っている。魔王が作り出している結界を壊すため。大魔王の力を使って、俺が大魔王の力を使って、自分の持っている武器を作り出すのと、ほぼ同時に、リリスが 自分の母親に

「お姉ちゃん」と言うと同時に、大魔王が作り出す、自分の

「リギルの力に、魔王の力が加われば」と口にしながら、その力を開放していく 俺は

「大魔王が作り出した。魔王の力を使う」

リギルが

「お兄ちゃん。その武器を使って」と、リギルに言われながら、俺は、大魔王が作った。魔王の力で、作られた、武器。

その大魔王の力を使った武器に力を注ぎ込み 大魔王の力を発動させたのだ リリスの母親が持つ 魔王の大

「魔王の大魔人。貴方はここで滅びてもらう」

「そんなことできると思ってるのか。俺にはな」

「なら。貴方は。魔王の大魔人。魔王軍の力を使いこなしているの」

「そうだよ。魔王の力をな。俺は」

俺はそう言って、魔王が作り上げる、力を利用した。魔王が作り出している結界を 破壊したのだった 俺の父親は魔王であり 俺には魔王の力が備わっており 俺は、そんな父親に 魔王としての力を与えられており 魔王の力を利用していた 俺は、魔王が作り上げた、魔王の結界を破壊し

「そんなことが、出来ると思っているのか」と、俺に言ってくる 魔王を乗っ取ってしまった リギルの父親に対して

「あぁ思っているさ。お前が使っている力は、元々魔王の力なんだから」と言うと。魔王を乗り継いでしまった男

「なぁ俺が使ってやった力のおかげで強くなったのか」と言ってくるのだが。それに対して俺は、「違うな。俺はお前のおかげじゃないんだよ」と口にすると。リギルは「どういう意味なの」とだけ口にしてから 俺は

「お前は、もう既に。この世界で最強の存在になっているって事だよ」と言うと リギルの父親を名乗る魔王が俺に向かって

「なにを、馬鹿なことを。俺に魔王の力を」

俺は「魔王はお前だけじゃない。リギルのお母さんも魔王だ。それに俺の母親は。リギルが倒してくれた魔王の一人。まあリギルの父さんも。そして、この世界で一番最初に生まれた魔王は。もうとっくの昔に。大魔王によって滅ぼされている」と言うのだが。その言葉を聞いた魔王が 俺に向けて魔法を行使しようとしたのだが 俺は、その魔王の魔法の攻撃を、俺自身が持つ。大魔王の力の使い手の力を使って、打ち消した 魔王が使う。魔王の力を使いこなす

「そんな、俺が使っていたはずの力を、何故使えるんだよぉ~~」と叫びながら俺を攻撃してくるが俺はそれを回避し続けるだけで反撃は一切しない なぜなら俺自身が、まだ大魔剣を扱い切れていないからである。だが、いずれ俺自身の力で リギルの大剣を振り回し。自分自身の力を使わずとも大魔王が生み出した力を利用することにより。

自分が今持っている力以上の力を振るうことが可能になるはずだと思っていたからだ ただいま絶賛戦闘中だ。現在この場にいる、勇者は二人いる 俺の友達にして。同じ異世界からやってきた仲間 リギルの両親 そして俺と同じ元の世界に住んでいた。祐二である。ちなみに祐一とリリスは 二人で買い物

「リギルちゃん。お母さんは、お父さんと一緒に戦うから」とだけ言い残すと 大魔王が作り出した壁を、リギルの祖母が作り上げた結界によって 魔王軍が壁の外に脱出していかないようにしているのだった 祐樹の視点となります 僕はリギルの母親と、魔王の娘 魔王が作り出してい壁の外で戦っている 僕自身は 魔王が作り出す、結界の外に出ている。魔王が作り出した魔物達を相手に戦っていた。僕は、リギルが作り出した。魔王の大魔剣を使っているのだが

「なあ。リギル。魔王の力は、魔王の大剣でも吸収できないんだな」と言うと

「うーん。それは無理だと思う。だけど、その魔王が生み出す結界の力は。魔王が生み出しているからこそ。その力を打ち破ることだってできるんだよ」

「でもな。それってかなり難しいんじゃないか」と そんな事を言ってきたのだが リリスとリリアと裕一とリリアの母親。

そして祐一と祐樹とリギルが 俺の親父と、リギルの両親と俺が作り出す結界の内部で戦い続けていた。俺はリギルの母さんが作った結界の内部に存在している 俺はリギルの母さんに頼んで、この世界に存在する魔王の力 魔王が作り出す、結界の力を利用し 大魔王の力を引き出すことが出来る剣を作ってもらったのだが

「大魔王の力は使えない」と、俺の親父に言われると

「そんなことはないだろ。俺が大魔王から引き継いだ大魔王の力で。この魔王の大剣で大魔王の大剣を作り出すことは出来た。大魔王の力と、この世界の魔王が作り出す、魔王の力を利用することができなければ」

「ならやってみたらいい」

「そんなこと、言われてもな。そもそも俺が使える大魔王の力が、大魔人の持つ大魔王の力だけじゃなかったら、意味がないんだよ。だけど」俺は、そんなことを考えている間に、魔王軍の大軍勢が迫ってきていることに気が付いて 大魔剣を構える

「とりあえず、大魔王の力。使えなくても」と 俺が大魔王の大剣を構えてから 大魔王の力を引き出そうとする。しかし。大魔王の力を引き出すことができなかった

「どうなってるんだよ」と、俺が困惑していると。大魔人の力を、魔王の力を持つことで。この世界に来て。初めて使うことになった。大魔人が俺に話しかけてきた

「祐樹。その力は、大魔王の力ではない。だから。お前は大魔王の力を、扱うことができない」

俺は

「そうなんだよ。その大魔王の力ってやつを使って、魔王の大剣を作り出せば、魔王の力を使って作った大剣と融合し。俺も魔王になれると思ったのに」と言うと リギルの母親が「なに言ってるのよ。魔王になった所で。貴方みたいな子には魔王の資格はないわ」とまで言ってきてくれるのだ 俺には大魔人に認められるような。資格なんて存在しないと思うんだが 俺は、そんなことを考えつつも 魔王の力を使って、この世界に生まれてきてから、はじめて大魔人の持つ大魔剣を作り出すことに成功した リギルの父親である。大

「さすがは私の息子だな。まさかお前のように力を受け継いだ奴が現れようとは思ってもなかったぞ。さあこれで、お前が望むことができるぞ」

大剣を作り出して。俺はすぐに自分の身体の中へと押し込むようにしてしまう するとリギッドの父である、その男は「おめでとうだ。さあ次はお前が手に入れた力を使って、私の息子のところへ行ってみるか」と言ってくれたので 俺がリギルの方をみると、彼女は俺に向かって親指を立てて「頑張れ」と言ってくれていたのだが。その直後に彼女の母親の方が動き出し「祐二君。ごめんね。祐一さん」と言い放つと 祐一の方に攻撃を仕掛けたのだ 俺は リギルの父と名乗る男の方に視線を向けると

「あいつらはお前の仲間のところに行かせるわけにはいかなくてな。祐樹。お前一人で行くといい」と 祐二の視点で物語が進み始めるのですが。俺は俺が倒した。魔王の大軍団の生き残りを討伐するために動いていた 魔王軍と勇者軍が激しいぶつかり合いを続けており。俺は一人だった そんな状況の俺はリギルに言われた通りに、魔王城を目指して歩き出した 俺の父親が作り出している、大魔道が作り出す、結界の力を使いこなしながら歩いていたんだけど

「こんなところで時間を食っている場合じゃないのに」と思いながら歩いているときに。リギルの父親から譲り受けた 大魔人と魔王の大魔剣を手に持っていた

「この武器を使えば、この世界で。俺よりも強いものは存在しない。俺の実力で言えば、魔王の力が生み出した結界も、そして、この世界で生み出される。最強の力。俺が持つ大魔人もだ。その大魔人を扱える俺が負けるはずない」

そう口にすると俺は 魔王が作り出す。魔王の力で作られた壁の外にいる。魔王軍に向かっていき 俺が手に持っている大魔人で、俺の父親の作り上げた結界を切り裂くと 俺はその壁の中から外に出て行った 俺は

「魔王の力を持ったまま。この世界を支配をする。そのためには、魔王の力を手に入れる必要があった」と口にしてから 俺の視界に入ってきた、魔王の娘 リギルの目の前に立ち

「よう」と言ってみたのだが。それに対して「久しぶり」としか言わず。俺の事を睨んでいた。俺は「おい、リギル、お前に話したいことがあるんだよ」と、俺がリギルに向かって声をかけると。魔王の娘である、魔王の力を持つ少女が

「なに?」

とだけ口にして 俺は「リギル。俺と来い」と言ってみることにしたのだが。その直後。俺の背後に移動してきた、大剣を構えた、祐樹のお父さんである。祐一のお父さんである。大魔剣使いに攻撃を

「祐樹。この世界にお前の居場所はもう無いんだろう。それに俺達もそうだが。祐樹。君のことを必要としている人たちがいるだろう。それを捨てて俺達のところにこい」と言われた

「祐樹。俺についてこい。俺のところにこれば、俺は。この世界にいる。全ての魔王の力と。大魔王の力を、完全に制御することができるようになるはずだ」

俺の言葉を聞いた、祐樹が

「なあ俺と一緒についてくるなら、俺がお前のことを救ってやるから」と俺が言うと

「お前と一緒に? なんのために」と、リギルが俺に対して質問をぶつけてきた 俺と一緒について来る理由をリギルは

「俺と一緒に来たとしても。今の俺はただの小娘だぜ。まぁ今は違うけどな。魔王の力を手に入れた今ならば。勇者として、魔王軍を根絶してやることが出来るはずだろ」と俺の方は言っているのだが それを聞いたリギルは首を横に振ってから「あんたが思っている以上に私は強者だと思っているんだよね。まあいいわよ。だけど条件があるんだ」と言われてしまうのだが それは 今この場所で。祐一に勝った後に連れていけ。そして負けたら。大人しく従う という物であったのだが。その条件を飲むしかなかったのである リギルに「その条件飲んでやろうじゃねぇーか」と言うしかないんだよ。そんな事言った後に

「今すぐ勝負しろ」

と言う言葉を口にして 大魔剣を構えてから、魔王の娘であり、魔王である力を手に入れてから。はじめて戦った。

大魔王の娘である。リギルに襲いかかる。そして 祐樹は 魔王の力を宿したリギルと戦うことになり リギルはリギルの父親と祐樹の両親の協力によって。リギルが作り出すことに成功をした 結界の中にいる 魔王の力と。リギルが手に入れた。魔王の力を利用し作り出した大魔剣を使って、リギルと戦い始めていたのだが 魔王の力が生み出した結界は。俺が大魔人の持つ力を使って、大魔人が持つ大魔剣を生み出すことで作り出せるようになった。結界を作り出す

「リリスの祖母が作った。あの結界と大魔剣。あれのお陰でリギルの作り出す結界を破ることが出来ていたから。大魔人が作り出す。大魔人が持つ大魔剣があれば、魔王の力を使った結界を打ち破れると」思いながら戦っていたのだったが 祐樹は、祐樹自身が大魔王の力を受け継いだことによって。魔王の力を扱い。結界を破壊することに成功して 大魔剣を作り出すことに成功して、それを手に取り戦うことになった。しかし リギルの力は。リギル自身の手によって作り出された結界に守られており リギルの攻撃を回避することには成功したが。それでもリギルの剣が作る、見えない壁には当たってしまいダメージを受けていたのである

「どうなっているんだ?」と呟きながらも 大魔剣を振るうが、やはり、攻撃が通らない。しかも俺が大魔人の力で。作り出す大魔剣でも傷を付けることができないほどの頑丈さを持っている 俺が困惑をしていると、俺の前に、魔王軍の大将である、リギルが現れた

「お前は私が殺す」

と言い放つと同時に リギルが大魔剣を振り回しながら。大魔王の力を使って作り出したと思われる。巨大な結界の壁が迫り来てくる 俺は大剣を構えてから

「その結界も破壊すればいいんだよな」と言って。俺は、魔王の力を利用して。俺とリギルの周りに結界を作り出す 俺は「これで俺とお前だけの戦いができるな」とリギルに言い放ったのだが

「そんなことをしても無駄だよ」

と言い放ってきたのだが 俺の結界は。大魔人の力が作り出す、結界で。簡単には破壊されないだろう。だけど、大魔王の力によって作られた。大魔王の力を利用する。リギルの大魔剣の力を利用すれば、この結界は打ち壊すことができる 俺はそう考えながら

「なあリギル。俺は、お前に聞きたいことがあった」と口にすると

「なんだ」

と、俺が問いかけるのを待っているかのように。リギルが答えてくれたのだから 俺は「リギル、魔王の力を手に入れたからといって調子に乗ってんじゃねえよ」と、リギルに向かって言うと

「何を言うかとおもえば。そんなことですか。貴方も大魔王の力を持っていても、魔王の力を完全に操ることは出来ないみたいですが。私も同じようなものですよ」と 魔王の力を持つ、魔王の娘に言われたのだ 俺の目の前にいる、大魔王の力を持つリギルから、俺に向かって

「貴方がどんな手段を取っても。私には勝てないわ」と言ってきたのだ そのリギルの言葉を聞きながら

「魔王の力は。この世界の中で最強と言っても過言ではない力だと、お前の父親からは聞いていたんだけど。そのお前の力を使って作られた、魔王の力を使いこなすための、大魔人と融合した大魔人を扱っても。俺には勝てないのか」

と聞くと

「えぇそうよ」とだけしか言わなかった

「魔王の力の完全制御なんて無理なのかもしれないな」と俺が口にすると リギルの表情が一瞬変わり 俺の事を睨みつけてきた

「そんなことを言う余裕がなくなるくらい。俺がお前を追い詰めてやるよ」と俺はリギルに向けて宣言する するとリギルが「やってみればいいじゃん」と言ってくれたので。俺がリギルを殺さない程度の力で殴り飛ばすと 地面に倒れ込み リギルが苦しむ姿が見えるのであった 俺は「この力は、この世界の中では最強に近いんじゃないかと思っていたんだが。俺よりも強いものが存在していて良かったぜ」

と口にすると リギルは

「そのようね」と言う

「この結界の力。大魔王の力を利用した結界を作り出しているのにも関わらず。この世界にある全ての結界の力を超えるような力があるとは思わなかったわ」

リギルの言葉に「そうだろ」と答えた

「なあ。この結界の力。大魔王の力を使えば俺に勝つことが出来ると言ったな」

と、俺が言うと

「ええ」と一言だけだったのだが その言葉を肯定するように、返事をしたのだった

「俺の本当の目的が知りたくないか?魔王の力を手にした。俺の目的を教えてやる」と俺が口にしてみたのだが それを聞いてからリギルが俺の方に視線を向けると

「私の目的はあなたを殺すだけ。それ以外のことは特に無い」

「お前、それだけなのか?本当に?まあいいや」

と口にしてから 俺は、魔王の力を手に入れて、魔王の娘であるリギルとの戦いを始めるのであったが。魔王の娘に 俺が大魔王から受け継いだ。大魔王の力を利用することで。

大魔人を生み出し。俺自身も 魔王の娘と戦うために、結界を作り出す

「お前の作った、この大結界。俺とリギルの2人だけが戦うことのできる。空間を作り出すことに成功した」

「それがなに」とだけ。

リギルは俺に向かって言ってくれるのだが。リギルの作り出している結界は、この世界に存在しているすべての大結界を超えている この世界に存在しない結界を作り出すことができる 俺の作り出した大魔人も、俺が生み出した、大魔王の力で作り出すことが可能な この世界で最強の結界を作ることが可能なのだ

「なあ。リギル、今の状況なら、俺に負けることはなさそうだな」

と言うのだが

「そんなこと言われても。まだ分からない」と言う 俺は「そうだな」と言う そして俺が

「大魔王から貰った力。それを使って、お前を倒してやるよ」

と俺が言うと リギルが大魔剣を振り回してくるのだが 大魔王から与えられた力で作り出した。リギルの大魔剣は、普通の武器とは違って、俺と融合している大魔人が使う 大魔剣は、魔王の力を使って、作り上げることができる結界は 魔王の娘である、リギルの剣の攻撃を通さずに受け止めることができた

「なるほど、俺の力じゃ、魔王の力は無効化出来ないという訳か」

俺はそう呟くと 俺の方からリギルに対して攻撃をすることにした

「大魔剣よ、俺の声に応えてくれ、魔王の力を利用し。リギルを倒す力を、魔王の力を使うんだ」と言うと 魔王の力を使い、

「大魔剣、今すぐ。魔王の娘である、魔王の力を持っている、リギルを倒すことが出来るだけの力をくれ」と言う 大魔人は「分かりました」と言うのである

「それでは」

「今から、私がリギル様に攻撃を仕掛けますので、リギル様は防御をしてください」と言うのである 俺と大魔人の会話にリギルは何も言わずに。大魔人の言葉に従うように、大魔剣を構えるのである 俺の身体が少しばかり発光し始め リギルに斬りつけるため 俺の体術スキルと剣術を組み合わせ。魔王の力で生み出した。

俺が作り出す結界によって作り出された 俺の体を切り裂き、

「これが、俺が手に入れた。魔王の力だ」と俺が言うのだが リギルが使っている結界は。リギル自身を守る結界であり 俺が作り出す、結界とは違い 結界は破壊することはできないのだが 大魔人が作り出す。大魔剣の一撃は、結界を破壊することに成功していたのである 俺の大魔人が作り出す大魔剣の攻撃によって、結界を破壊した後で 俺がリギルと戦おうとした時だった。俺の目の前に現れていたのは リギルによく似た女性の姿が現れていた

「久しいですね。大魔人の力を、完全に使いこなしていますね」

俺に声をかけて来たのは、リギルに良く似た女性で、彼女は、この世界の住人ではなく 別の世界の住民なのだ

「貴方は誰なんだ?」と俺はリギルに似た女性に向かって言うと

「私は、貴女の父である、大魔王と同じ。異世界の住人ですよ」と答えてくれたのである

「俺は君と会ったことがあるのか?」と俺が質問をすると

「ありますよ。でも貴方は、私の事を忘れてしまったのかもしれませんね」と女性は答える 俺は「どうして俺の事を知っているんだ」と問いかけると

「その事は、今はいいでしょう。それよりも、魔王の娘であるリギルと戦い。倒そうとしている、大魔人に、私からのお願いを聞いて欲しいんです」

俺の前に姿を現した。

俺の前に姿を見せた、魔王の関係者と名乗る女性の姿を見てみると。魔王の力を完全に制御できていない状態の俺にも理解できるのだが この人の力に圧倒

「お前は俺に何を頼みに来た」とだけ俺は答えたのである

「そうですね。魔王の娘と、魔王の力を完全に操る。魔王の息子との争いを止めてください。この世界は、私達の世界と違って 魔王に支配された世界なのです」

俺に向かって魔王の関係者が言うのだが。

俺の目の前に姿を現れている、この女性が俺に伝えてくれる情報は。

全て、魔王の力を受け継いだ俺だからこそ。分かる内容であり。俺は彼女の話を信じることに決めた 俺は「お前の話を信じよう」と口にする すると、魔王の関係者は、「感謝します」と言って 姿を消していくのであった 俺は魔王の力を利用して 魔王の娘である、リギルと、魔王の力を利用するリギルが作った。結界の空間で

「さて、俺とお前の力の差を見せてやろうぜ」と俺が言い リギルも「かかってきなさいよ」と挑発をしてくれた

「なあ、リギル」

俺はリギルの名前を呼んでみるが。返事はしてくれない

「リギル、お前が、魔王の力と、大魔王の力が混ざり合った。俺の敵として目の前に現れるということは この世界に存在していた。リギルが持っていた記憶。それを無くしてしまった。俺との記憶が消えたということか」と 俺は魔王の娘が目の前に現れたときに思ったことを。言葉にしてリギルに伝える リギルは「なっ。お前、なんでそのことを知ってるんだよ」と言ってくれたのだが 魔王の娘が俺の目の前にいる時点で。

俺の中に存在している。魔王の娘の知識から 俺の中にある、大魔王から譲り受けた。知識を使って考える この目の前

「魔王の娘は、魔王の力を使いすぎて 自分の持つ、魔王の力は、魔王の娘の体に悪影響を与えることを知っていたからこそ。

自分が死ぬこと覚悟の上で、俺と魔王の娘と、この世界に存在する。大魔王との戦いに挑むことを決めたのか」と口にすると リギルの顔色が一気に変わったので 俺はリギルに向かって リギルに向かって。大魔人を呼び出し。リギルに大魔人が持つ大剣を使おうとしたが。大魔王の娘である。リギルには攻撃が通じないことが分かるのである リギルが作り出した、大結界が俺の攻撃を無効化した 大魔人の持つ大剣はリギルには通用しない。大魔人では魔王の力

「やっぱり。俺の力で作り出される結界は、この世界のあらゆるもの。大魔人や、大魔人と同等以上の強さを持つものにしか効かないというわけか」

「ああ、そうだぜ?それがこの大結界が作る結界の力だよ」と俺の言葉に反応して、リギルが言ってくるのだが 俺は「大魔人から、魔王の力で作られた。大太刀を奪い取ることは可能か?お前ならそれくらいの芸当が出来るはずだろ」と言うのだが 大魔人に向けて、大剣を振り回すリギルを見て、リギルが持っている、大魔剣で 大魔人の作った大魔剣は簡単に破壊されてしまうのだった 大魔人は、俺の命令を聞いているが 魔王

「俺の力を使え、大魔人」

俺に言われるままに、魔王の力を宿した。俺の体術と剣術の合わせ技 そして俺自身が使える魔法。この二つを組み合わせて 魔王の娘に対して攻撃をするが。俺が作り出せる大魔剣による攻撃も魔王の娘である。リギルの体に当たることはなかった 魔王の娘であるリギルの身体に傷がつくことは無かったが。俺が作り出した、大魔人の剣が砕け散るのである 魔王の娘である。リギルの攻撃を無効化し、そして剣を破壊してから。俺は魔王の娘の隙を見つけるため。俺自身のスキルを発動させながら 魔王の力によって作り出された。俺の分身。影の分身を

「大魔人の剣が折れてしまいましたか。ですが私の力を使い作り出した。私の姿を模している人形であれば、問題はないはずです」

「この世界に存在していて。私が知っている。私の身体の一部を使い。私の魔力を使い。大魔人が作り上げる大魔剣を、簡単に打ち壊してしまう。大魔人よりも、もっと強い力を持つ人型を作り出したとしても、私と同じ。大魔人は、私より。強くなっていると言う事ですね」と魔王の娘であるリギルは 俺の身体をじっと見つめてきたので 俺が魔王の力で作り出した、大魔王の娘である。魔王の身体の一部を材料にした大魔人と戦っているのだが

「この魔王の娘であるリギルは。俺達が想像しているような強さを持っているという訳ではないのか」と言う そして俺は 魔王の娘である。リギルの表情を見ると、彼女は、笑みを浮かべてくれている 俺は

「どうして笑うことができる。俺は今からお前に攻撃を仕掛けようとは思っていないんだぞ。俺の目的は、あくまでも魔王の力を受け継ぐ、リギルに。俺が受け継いだ。大魔王が使っていた力を引き継ぐ。お前と戦うことだ。だから、お前の攻撃をわざと受けるなんてことは、するつもりは毛頭もない」と 俺はリギルに対して言うのだが 彼女は、「私は今から、あなたに攻撃を仕掛けます」と言う リギルの発言を受けて 俺自身に。リギルの拳の一撃を受けた時のような。激しい痛みが襲ってきた

「これは一体どういう意味だ」と俺は叫ぶが 魔王の娘であるリギルは、「どうやら。貴方が魔王の娘である。私に。大魔王が使用していた。身体強化と身体操作スキルと身体機能向上を会得しました」と言うのである 俺の目の前にいた魔王の娘である

「魔王の娘。俺と手を組む気はあるのか?」と聞くと 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルは

「もちろんです。私の父が生み出した。貴方達の世界とは。異なる世界の住人の。リギルという名前を授けられ。私と母様が暮らしていた。魔王城の地下。そこで、貴方が生み出した魔王である父上様にお仕えさせていただいていた。私の名前はリリス。私の名前は。私の名前を呼ぶ資格があるものは 私とリリアと。私と母様以外にはいないのです」と 魔王の娘。魔王である。俺の祖父ちゃんは魔王城を作り出し、そこで暮らすように、俺と、リギルと、魔王の娘である。リギル

「お前の母さん。魔王リリアが住んでいる。リリアの家は俺が魔王になった時に、リリリの家の場所は、俺が知る限りは、リリリの居場所を知っている者は誰もいないし。俺が知っていればいいと思っているんだ。だが、お前はリリリの事を、俺と同じように覚えていてくれるんだろう?」

俺はそう言い、魔王の娘である。魔王の娘である。リギル。

「はい、私の家族と貴方が私と母様の本当の家を知っていることを知っている者以外。この世界では私と貴方しか知らない事実なんです」と 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルは、そう言い俺に手を伸ばしてくるのであった。

「リギルと、リリリは。同じ家で暮らしてたのか」と俺がリギルに質問をすると リギルは、少しだけ微笑んでくれた

「はい。私と、リリリが過ごしていた部屋も、私達の思い出の部屋なんです」と魔王の娘リギルが言ってくれるのだが。俺には、そんなことは分からない 俺が考え出した魔王の娘である。魔王の娘である。リギルが俺の手を握ってくるのを見ていたのだが

「魔王の娘は、お前の母親が残した力の残像に過ぎない。リギルと、魔王の娘。魔王の娘の身体はお前の母親のものなんだ」と言って俺は、リギルの手を握るのではなくて。

魔王の娘である。魔王の娘である。リギルに向かって

「さてさて、俺と一緒に、この世界の人間たちを滅ぼす。もしくは滅ぼさないでほしいとお願いする」と口にすると 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルは

「はぁ?何言っているわけ、祐子は」と俺に向かって言葉を返してくれるのだけれど 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルが俺のことを下の名前で呼び始めて、魔王の娘ではない状態で

「なあリギル、リギルには。俺のことを下の名で呼ぶ資格はあるけど。俺は魔王の娘と呼ばないと駄目なんだけどね」と言い返すと リギルは自分のことを見た後に

「あっ、魔王の娘である。魔王の力を持つ私でも分かるくらいに強い力があふれ出ているじゃないですか。魔王の力を持った。祐子なら、この世界を、私と一緒に救ってくれると嬉しいと思っています」と言って

「この世界は本当に酷いことになっているので、まずはこの世界の問題を解決するために行動を開始しようと思います」と言うのだった

「リリアって、俺のじっちゃんのことを呼び捨てにできる立場にあるのか」と俺が疑問を口にすると リギルは首を横に振ったので

「魔王の孫でしょ」

俺が言葉にして言うとリギルは俺の顔を見てきて

「魔王の息子。大魔人を従えていて、魔王の後継者である。この世界で最強に近い力を身に着けている。この世界に存在していれば、魔王の力を受け継ぎ、そして勇者の力も使えるようになるはず。魔王の息子である。リギルが魔王の力を引き継いでいるということは魔王の娘でもある」と言うのである 俺にリギルが

「貴方の祖父のリギルの力は、勇者の力である、魔力を使うことができても、大魔王が扱う、闇の力の波動を扱うことは出来ない」と口にしてくれたので

「俺は魔王になる前から。魔王の力を使っていたわけだから、俺の魔力と、俺の体に流れている。大魔王の血の力を使った力の使い道を間違えなければ。魔王としての力を使えば、闇を使うことができるんじゃないか」

俺は魔王の娘である。リギルに自分の力の説明を行うと 魔王の娘である。リギルが「えぇ。大魔王の力は貴方に受け継がれましたが、その大魔王の力を使いこなすことは出来るかもしれませんが、この世界に存在し続けることが出来ればの話です。それに。私の父、大魔王の力を受け継いだ。大魔王の力を引き継ぎ、私の父が作り上げた。魔王城に存在している私達は、今はまだ、生きている状態なので、私が作り上げられた大魔王城に存在する私達に。私達の意思で命を絶つという行為を行うことができれば別でしょうが。大魔王城の外で私が存在している以上は、この世界に存在し続けられる時間は長くないのですよ」と言うので 俺は、「それならばお前の父親である大魔王はなぜ。リリリを残して。魔王城を作り上げ、この世界に存在できなくなれば、大魔人を作り出すこともせずに。大魔王の力を継承した娘を置いておくようなまねをするんだよ。それじゃあ。まるで俺の祖父である。大魔王が大魔人を生み出すのは、魔王城が破壊されるまで、この世界に存在していた。俺の先祖である。大魔王である、リリリは一体どこに消えたんだよ」と叫ぶのだが 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルは

「私の父の力を引き継ぐことが出来る。私の母とリリア。私の姉様は、貴方の世界とは違う世界の住人であり、貴方の世界とは別次元に、この世界に存在している、私や、貴方のお祖父さま、私の母が作り出した。リリリがいるこの世界に、私は、この私が存在する事ができるのですからね。その可能性はあるかも知れなくてよ」と魔王の娘の言葉を聞いて俺は考えた末に、リギルが作り出す事が可能な大魔人のステータスを確認するために

「おいおい、俺よりも強いぞこれ、なんでだよ俺が作り上げる事が出来る。リリスと俺の祖母ちゃんから引き継いだ力で作った。大魔人と互角以上の強さを持っていられるなんて。どう考えてもおかしすぎるだろ俺の作った人形だぞ」

そう言い

「俺の作り出した。大魔王の力を引き継ぐ。大魔王の娘である。リギルが作った人形の大魔王と同じレベルの大魔人を倒せるような化け物を作るなんて絶対に無理だ」と叫びながら。俺はリギルに対して、「なあ、どうしてこんな化け物を作れるんだよ。お前はいったい何をしているんだよ。お前の母さんのリリアが使っていた。闇の力は扱えても。俺の祖父ちゃんの。リリリが使用していた魔法を使用することができないんじゃなかったっけか?」

俺がそう言うと

「そうですね。私は貴方に話さなければならないことがあります。私の父、私のお父様が使用していた。魔法の能力の全てを話す必要があるのかしら?」と魔王の娘であるリ

「まぁ、俺は、この世界の人間が苦しんでいる原因を取り除くつもりだ。そのためには、俺達が今いるこの場所の。地下から抜けだし、この国の中心に位置する場所に存在していると言われている。リリリの残した。大魔王城を目指す。そのために、俺の仲間になりたいと願っている。リギルの願いを聞き入れて、仲間になったとしても。今のリギルには俺達に協力してくれる。その理由を聞かせてくれないか」と俺が聞くと

「それは貴方も分かっているはずだから説明は必要ありません」と 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルが言ってくるので

「ああそうだな、俺が考えているとおりならば。俺がリギルに協力する理由が理解できるな」と言い返したのである リギルの身体が、魔王の娘である。魔王の娘である。リギルが纏う、魔王の娘の力によって、変化したことによって、

「なぁ、リギルが俺に、俺に協力してくれる。理由は分かるんだけれど、どうして、このタイミングで、俺の前に現れてくれたんだ」と俺にリギルは微笑みながら

「はい、私は魔王の娘である、私が魔王城から抜け出した目的は。私自身が存在するためです」と言ってくれるのであった

「なるほど、この世界の魔王城は。俺達の世界でいう。東京にある。皇居みたいな場所なんだな」と呟くのだが

「なぁ、祐一、祐二、この世界の魔王城って、リリリと魔王の娘。魔王の娘リギルが暮らしている城だったんだよな」と俺は聞いてみると

「そうなのよ、私と、祐子が生まれる前だけど。私達のおじいちゃとおばあちゃが結婚する前は。リリリが住んでいたところだったんだけど、リリリと祐子が生まれてからは、この世界の魔王城で暮らしていたんだけど」

そういえば、俺が生まれたときから、俺の母親のリリリが、俺のことを抱きしめてくることがなくなって。代わりに魔王の娘であるリリリが俺のことをぎゅっと、強く抱きついてくるようになっていたのだ そして俺はリリリと魔王の娘である。魔王の娘リギルの関係を思い出すのだが、確か

「リリリと魔王の娘リギルが一緒に住んでいた家ってのは、どこにあったのだろうか?魔王の娘であるリリリの家の近くにあったのかな。それとも魔王の娘であるリギルの家の近くにあったのか。リリリが俺の家に帰ってくる時はいつも、魔王の娘であるリギルも一緒になって、俺のところに遊びに来ていたよ」と俺が口にすると

「あっ」

とリギルの声が聞こえてきたので

「なんだ?何か分かったことでもあったのか」とリギルに言うと

「リリア、私の姉さんは、リリリに殺された。リリリは自分の娘と妹に裏切られて殺された」と リギルは悲しそうな雰囲気を出してくれるので

「そっかー。やっぱりな、でもさ魔王の力を受け継ぐことのできる娘だったからこそ、大魔王である、大魔人が作る大魔人のレベルより上の強さを持っているわけだよ。その力を手に入れるために魔王が魔王城で作り出した魔王の子ってわけか」

俺は納得できる答えを見つけられたことで安心することができたのだ だから俺が口にした言葉に対する返答はなかった

「それにしても俺の家族が作り上げた世界は平和なのに。俺が生きている間にも魔物による被害が大きくなっていくってどういうことだ。俺がこの世界で生きるようになってからは被害も減ったと思っていたのに。この世界で生きていた時にいた時も。リリリがいた時代では俺の両親が死んだ後も魔物による被害が多く発生していたのに」

「私達は、この世界に生きている。人間の感情のエネルギーを利用する。エネルギーを集める。エネルギーを吸収している」

リリリは魔王の娘として存在している 魔王である。リギルに話しかけると 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルが「えぇ。そうです。この世界に生き続ける為に、私と、私の姉である。リリア、リリアはリリリの娘、魔王であるリリアと、勇者の力を持つ人間であるリリアが。この世界に存在し続けて、大魔王の力を引き継ぎ、大魔王の力を引き継いでいる。この二人と、この世界に存在している。全ての人間は。大魔王の力を受け継がせ、勇者の力で大魔王の力を受け継ぎ、そして大魔王の力を引き継いでいる。

貴方と、貴方の御両親の力を利用して作り出した大魔人である、大魔王は、この世界を破滅させるために作られた存在ではありません」と俺に教えてくれた 魔王の娘である。魔王の娘である。リギルに、この世界を作り出している、リリスと俺の母親である。

リリリの二人がこの世界に存在している。この世界に生きている人間が生み出した、大魔王の力を引き継いだ、この世界に存在し続けなければいけなくなってしまった、俺の祖父母がこの世界からいなくなった後に生まれた俺の祖父ちゃんと祖母ちゃん。

この世界に存在している大魔王と、大魔王の力を俺が受け継いだことにより生み出された。大魔王と互角以上の強さを誇っていてもおかしくはない 俺とリリスが作り出した大魔王。この世界に存在し続けなければ、俺

「この世界に存在していなければ生きていけないはずの。この世界に存在し続けなければいけない。大魔王リリリの残した。大魔王である、大魔人と対等以上の実力を持つ。大魔人を作り出すことに成功した、俺が作り出した大魔人。この世界に俺の先祖が作り出した。大魔王城が存在している限り。リギルは俺の作り出した。大魔人と対等以上に強い力で戦うことが出来るんだよな。それどころか。この世界に存在している、俺の先祖が残した、大魔王の力と。俺と俺の親が作り出してしまった。大魔王と互角以上に戦いえるだけの力を持ってしまった。リギルの身体に秘められている魔力は俺が想像している以上に、桁違いに大きい」

俺がリギルが作り出した、俺の身体と融合させてしまった。俺と融合した、リリリと俺の母親が作り出した。リリリの力を受け継いだ。リギルが作り出した、大魔人は。俺の身体の中に存在する、俺とリギルが混ざり合い作り出した、リギルの魂から溢れ出している膨大な量と大きさを、俺の身体の中から、俺の目を使って見てみると。今までに見たこともないほどの大きな魔力が俺に向かって襲い掛かってくるような感じがしたのだった。

「お前は本当にすごい奴だな、この俺が知らないうちにこんな凄い物を作り出せていたなんてな。お前はこの先何が起こるのか分かっているんだよな」

俺が魔王の娘であり、この世に残り続けている、魔王の娘である。魔王の娘である。リギルにそう尋ねると

「この世界の平和を維持するのに邪魔な。貴方達がこの世界に残してきたものを排除するために。この世界の人間達の意思を操るための存在として生み出されました」

俺は、この世界に存在するすべての生物の頂点に立ちたいと思うほど、欲深くもない、自分が特別だとも思わない。ただこの世界にいる。多くの人間が平和に幸せに暮らしていくことが出来ればそれでいいと考えている

「まぁ、そんなことは。どうだっていいんだけどさ。お前のお母さんも、お父さんと一緒に、自分の力を使い。俺とリリリが作り出した。俺達が生きている間に生まれてくる子供に。大魔王の力を引き継がせることができるようにして。大魔王と勇者の力が同時に存在している、この世界の人間達に影響を与えないようにするっていう。約束を交わしたんじゃないの?」と俺が疑問を リギルに伝えると

「はい。私とお母様が交わした契約です。私達の家系の人間は。この世に生まれると同時に、リリアの生まれ変わることを夢見る。リリアの生まれ変わりである私達が生まれる前に死んだリリリを心の底から愛し続けながら、私達は生きるのです」とリギルは告げてくれる 俺はリリアさんのことを考えながら「なるほどね。じゃあ俺はもう死んでいるけれど。まだ死んでいないってことかな?それともすでにこの世界に俺はいないけれど。この世界にはまだ残っているって言う事なのかな?俺とお前の母さんリリスとの誓いで俺は俺では無くて、今俺の中に存在している、俺の身体の中には存在しないけど、確かに存在していた俺という人間の人格や性格などを引き継いだ俺がいて。俺ではないけれどこの世界に存在した俺とは違う俺が存在していて。そいつの願いをかなえるためだけに俺は生きているんだよ」と言ってくれたんだ 俺は祐二と亮

「そういえば。俺もリギルも。異世界に召喚された時に、神を名乗る、男に出会ったんだが、あいつはリリリに、何かをお願いされて。この世界の人間にリリリのことを思い出させたらしい」

「そうなのですか」

「そうだな。この世界に、大魔王の力を受け継いでしまっている、大魔人の作った大魔王城に暮らしている魔物と大魔人以外に、この世界で生活できるはずなのに、その能力を持っていない人間に対して、強制的に記憶を植え付けていったから。その所為で俺もこの世界のこの国で生まれ育った人間では無い人間の記憶が残っているから。お前が魔王の娘であるように。俺が人間以外の種族の血を継いでいるのかもしれない」と伝えると

「そうなのですね。そうなると私はやはり普通の人間が生み出すことが出来る。魔力ではなくて。特別な力を持っているということになるでしょう。でも私の血の中に流れている。私のお父様と私の御姉様の力を考えてみると、私が特別であるという証明にはならないかと思います」と リギルは俺が考えているよりもずっと複雑な事情があるようで

「あぁ、俺の考えすぎか」と思ってしまったのだ

「私と私の父である、魔王と私の御姉さまが作り出した。魔王と魔王の子である私。この世界に存在する生き物たちで最強の存在である魔王の娘の私と魔王の御姉様の魔力の大きさと力を考えると。私が一番特別なのは当たり前かもしれません。私の中のリリアさんとリリアさんのお姉さんの力はとてもとても強くて大きいです」と言ってくれる 俺は「リギルは優しいな」と言って頭を撫でてしまう

「ありがとうございます。祐一はリリアのことが大好きだったんですよね」とリギルは言ってくれ

「うん」と答える

「私は、リリリがリリアさんが大好きなのと同じように、祐一様が大好きですよ。でもリリアさんが貴方に抱いている想いと。貴方がリリアさんに向ける気持ちは違いますよね」

「ああ。俺はリリアがリギルのように、大魔王の力を引き継ぐための器を作るために、作られた存在なんだとしても関係ない。俺にとってリリリも。リリアも。どちらも大切な人だから」

俺が口に出した言葉にリギルは何にも答えなかった そして俺達は これから向かうことになる リギルの父親が暮らしていた家に向かっているのだ 俺の両親も俺と一緒に住んでもいいと言っていた。だから リギルの父親の家に向かうために まずはリギルの住んでいた、魔王城の近くに住んでいる。魔王の娘の家に、リギルの母親も住んでいる

「リギルは、どうやって生活しているんだよ。俺がこの世界に転移させられたときは、魔王城の地下に監禁されているとか言ってたよな。魔王城の地下は迷宮になっていて、そこに閉じ込められているみたいな感じになっているみたいだし。お前の母親も地下で囚われているのか」と聞くと リギルが答えてくれている

「いえ。私達のお母様は、リリアの生まれ変わることを願って、魔王と大魔王の娘であり。この世界に残された。勇者と魔王の力を引き継いでしまった存在であり、魔王の娘であるリリリと。魔王である。リリアの御先祖様の二人が作った。この世界に存在し続ける大魔王の力が眠っている場所に。封印されていて、その場所は。大魔王の力を持つ者が近くにいなければ発動できない、大魔王の力で作り出される、大魔王の居城なの」

「なぁ、俺がこの世界に、この国の王になった時のために考えていた、俺が国王となった時にはこの国の中心に位置する場所として作ろうとしていた、「リリアの墓守」って呼ばれていた、この場所が「リリアの魂が安らかに眠れる。俺とリリリが住んでいた。この家の近くの森の中」にあるんだよな」と言うと リギルは少し考え込み。しばらくして口を開き

「そうです。ここはリリィとリリリとリギル。3人が初めて出会い。三人が出会った場所で、初めて会った時の事を思い出したりして、三人が幸せに暮らしたかった、夢の中だったはずの。あの場所は。リリリとリリィとリギルが。3人で決めた。リリリとリギルの夢の世界。この世界でリリリは魔王の娘である大魔王リリリの力を受け継ぎ。大魔王リリリの生まれ変わりとなるべき者を探していたの。その力を一番受け継いだ人間。大魔王と魔王の力の両方を受け継ぐ事が出来るような。強い精神と身体を持って生まれてきてくれさえすれば。誰でもよかったの。それで、魔王と大魔王の二人の力が作り出した、夢の中の世界をリギルは、リリアさんの記憶を頼りに作り出し。そこでリリリと一緒にリリアさんの身体を作り出して。リギルの中にいたリリアさんの魂が宿っているリリアさんに身体に宿ってもらうため。大魔王の力の継承を行い。大魔王の力を継承した、リリアさんにリリリの身体を。身体の内側に宿ってもらって。それから、夢の中で暮らし始めたの」

俺は、その話を聞きながら「なるほどな。そうだったのか。それでこの家に、魔王とリリアと大魔王。三人が暮らしている。夢の中での。俺達が暮らしているはずだった場所だったのか」と思っていると

「私には、分からないんです。どうしてこんなことに、なってしまったのか。それにリリリはなぜあんな事を私達に願ったのか。リリリの生まれ変わりの人間を作り出して。リリアさんの生まれ変わるための体を用意するのならば、普通なら。魔王の娘である私でも良いのではないでしょうか。私はこの世界では。リリリの娘なのにもかかわらず。特別な力は持っていませんでした。でも、なぜか。私は特別でした。私がリリリから特別に生み出された理由なんてわからないけれど。もしかしたら。私の中に存在しているリリリが、リリリのお母様であるリリスさんと一緒に過ごしていた。幸せな時間を思い出すために生まれたのではないかと。そう思ったのです。私はこの先。リリリの生まれ変わることを心の底から望み続けて生きていきたいとそう思えました」

「なぁリギルはさぁ。もしリリアの身体を手に入れられてさ。俺や、祐一郎。あとは。リリアと俺の妹であるリリアと。俺達の家族と仲良く暮らす事が出来たとした時に。リリアは俺達と一緒に暮らすことが出来たんだと思うか?」と聞くと

「うーん。どうかな?私には分からないけれど。でもリリアは、私達が幸せになることを望んでいると思うから。きっとそれは大丈夫だよ。」と教えてくれたので 俺も安心できたんだ

「なぁ。俺は。祐一郎と。俺の兄ちゃんである。この世界にやってきた勇者でもあるんだけど、お前の姉になるのかもしれないけど、俺はこの世界で。俺の知っている人間達で、俺の知る人間達で。俺と同じぐらい大切な人間がいて。俺と同じような状況になってしまっていて、もうこの世界に存在することを諦めてしまっているやつがいる。俺も諦めかけていたんだけれど。俺の妻と。俺の息子で、この世界に生まれてきてくれて。今はもうこの世にいない俺の子供である祐二のおかげで俺はまだ生きる希望を持つことができて。俺は、お前の姉かもしれないけれど。俺にとってのお前は妹でいい。俺はこの世界で生き続けることを望んでいない。だけど俺はお前を救いたい。この世界のどこかで生きているだろう、お前の家族ともう一度会うために俺は戦うよ」と伝えると

「そうなのですね。私はあなたから聞いた話を全部信じる事はできません。私はリリアのお母さんに造られた人間なのですから。でも貴方のことは信じます。貴方はこの世界に存在していてはいけない人間なのかもしれないですが。貴方と貴方の奥様は。私が今までに出会ってきた人間の誰よりも、とても優しく。温かい人達だと思います。私はリリアの願いを叶えるためにも。この世界を救うために私はリリアさんに。私の中に眠る。大魔王の力を受け継いだ。私の血が。私の身体が。リリアの願いによって、私という存在が生まれたように。私の血が、私の力が、私の中に眠っている。リリアの魔力と。大魔王の力を受け継いだ血の魔力が。私の血に眠っている力を解放し、リリアの血の魔力を開放する事が出来れば。この国で起こっている悲劇は終わりを告げるはず。リギルは私の血の中にある、魔王と大魔王の力を受け継いだ。リギルの血の力を解放するために、私に協力してくれる?」と話す リギルは涙を流しながらも

「はい。協力させていただきます。私に出来ることがあるのであれば」

祐一は

「じゃあ。今すぐにお前の母さんを探しに行くぞ。祐子の名前は祐美さんって言うんだよ」と言って祐子が住んでいるはずの家に向かうことになったのだが 祐子の家はここからすぐ近くだったのだ ただ、歩いて行くには距離があるということで。俺はこの国に住む全ての人間の中から、勇者の称号を持つ存在が使うとされるアイテムを使うことにして、俺がこの世界に訪れたときに、手渡された。聖杯のような形をしているアイテム 俺の聖杯 という名前のアイテムを使用して 俺は勇者の力を使って この世界に存在していた。勇者の資格を持つものが持っているらしい 空間収納袋の中に入っていた。転移陣を使用し。その場所に向かって転移すると その場所は リリスの実家であり、リリア

「お姉様の住んでいた場所ですよね。懐かしいです」と言っていた家だったので とりあえず俺はリギルと共に。この家に向かうことにしたのであった。家の中に入ろうと思って扉を開けるとそこには。家主のリリスの母親であり、リリリとリリリとリギルの母親である、 リリィがいた。

俺達が住んでいる街の中心にあった屋敷の地下で封印されていた「リリリの大迷宮」と呼ばれる迷宮で見つけた転移用の転移装置を使うために、この家の地下にある。迷宮へと繋がる部屋に入っていった そして、迷宮に入り

「ここが迷宮なのかよ!めちゃくちゃ綺麗な場所に繋がっているな」と言うと 祐二が口を開いた

「兄貴よ〜そりゃそうだろぉよ〜大迷宮って呼ばれるほどの迷宮だからな」と言われてしまったが、「いやそうじゃないよ祐太。大迷宮だからって言ってもそんなレベルの高さじゃないだろここは」と言うと

「うん。これは本当に凄いよね?だって。私達の目の前にいる、大魔王の力を引き継ぐ、大魔王の娘である。大魔王の娘であるリリアさんの作った大迷宮だよ。私達はこの先に進んでも平気だと思うよ」と話していた。

俺達3人がその部屋の中に入った途端に 部屋の真ん中に

「ようこそおいで下さいました。我が大魔王様の力を継ぎし勇者様。リリリ様の力を継いだ。大魔王の娘様」と言い。いきなり俺の方に剣が向けられた 俺は咄嵯に避けたつもりだったのだが、頬に切り傷ができて 俺の顔からは赤い液体が滴り落ちていた

「へぇやるじゃん?俺のスピードについてくるのかよ。あんまり痛めつけずに殺したかったけどさ。まあいいか。俺の本命は、お前みたいな偽物ではないんだからさ」と声がした 俺は自分の手にしている聖剣を振り抜き 斬ったはずのそいつの姿が消えた瞬間 リギルが口を開き「今のは幻覚の術か。なるほどな」と言い。リリスが、幻を見破ったらしく、そいつの後ろを取り。リリスが持っていた刀を抜き。リギルがリリアから譲り受けたという日本刀でその相手に対して攻撃を仕掛けようとしていたが、その相手の攻撃が速く。俺がその攻撃をなんとか止めようとした時だった。その敵の攻撃が速すぎて止められなかった俺だったが、その敵が放った攻撃の軌道を変えることに成功したのだった 俺の一撃で軌道を変えられた敵の攻撃はそのまま壁に衝突し。

その隙に、リギルとリリアとリリリアの3人がそれぞれ武器を取り出し戦闘態勢を取っていたが

「あれれーなんですか?こんなに可愛い女の子達がいるんですねぇ?僕はどうやら間違えちゃったみたいですね〜」と言い。俺に視線を戻した時にはもう既にそこに俺の意識は無かった。

リギルの攻撃によって吹き飛ばされて壁に叩きつけられた俺の身体には力が入らず。俺の意思に反して体は動き出すことはなかった。ただ頭の中で俺は考えていたのだった。

(俺の人生。俺の生きてきた道はここで終わるかもしれないけれど。でもこれでいいのかもしれない。だって、この世界で俺の事を好きになってくれる奴がいなかった。それに俺はこっち

「異世界に転移する」世界に来た時から、この世界に来てからも俺は、ずっとひとりぼっちで、誰にも相手にされずに。俺の事を助けてくれる人もいなくて、そんな状況が続いていた。俺は誰かの温もりを感じたい。俺はこの世界で生きていくことに希望なんて抱けない。そんな希望なんて抱けるはずがなかった。でも俺は、それでも、まだ生きていたいと思えるようになっていたんだ)

祐二はリリアの姿を見て。祐一郎を見て「俺はやっぱり間違っていたのかな?」

祐一郎は「お前が間違おうと。正しかろうと。それは俺達が決める事じゃなく。お前以外の誰かが決めていいことなんだ。俺が俺を許せなくなっても。俺は俺自身を許すことなんて出来ないけれど。だけど俺はもう。あの時の俺は俺の中にいない。俺の知っているあいつが俺の中にはいないから」と リリスが「私達を騙していた。あなたには死んでもらいますから」と言うと

「あなたには用は無いんですよねぇ〜僕の目的はそこの。リリスちゃんだけなのでね?」と喋るとまた姿が消えてしまう 祐子は「祐一。祐二ちゃんを安全なところに運べ。こいつは私が食い止める!」と俺の前に立ちはだ

「ふっはははは。リリリ様にそっくりなお顔をしていやがるのに、この世界の人間がこの大魔王の力を受け継ぐリリアって名前を名乗るとは、笑わせてくれますよ。僕の目的もあなたの抹殺です。邪魔な存在は排除しますよ。まぁいいでしょうリリアさんとリリアちゃんはリリアとリリムに預けますよ。リリスさんあなたもリリアに預けますよ。それとこの国の王様であるあなたに、あなたを殺す前に言っておきますよ」と言って姿を消したのだった 俺は、もうこの世にいないと思っていたけれど 俺の知らないうちに

「俺の世界にいた俺の家族達が集まっている。俺は、この世界を終わらせないといけない。この世界を終わらせるには、俺のこの力を使う必要がある。でもこれは最後の力として使いたい」と俺は言うと、祐一郎が俺の手を握った「俺がお前を守ってやる。リリスにだって俺は守られてばかりだからな。今度は俺にも守らせろよ」と言うと リリアとリリムの二人は「じゃあ私たちはこの迷宮を攻略してくる。この世界は、私にとっても、お母さんやお父さん。それに。この世界に存在している。私にとって、私の家族が住んでいる大切な世界だから。お母さんはね。本当は凄く優しいんだよ。リリアお姉様よりも優しく。お姉様よりも強いかもしれないくらいに。お母さんは凄い人だったんだよ」と言っていたので リリスは「私は母様と父様と一緒に暮らしたこの国を救わないといけませんから」

リリムが「私はお兄様を守るよ。私はこの国のために戦うよ」と言っていた リリリが「私は。私の為にも、この迷宮で。力を手に入れなければなりませんでした。リリリの大迷宮と呼ばれている場所。リリリアが、私の力を使って作り上げたこの場所は、私には必要な場所なのです」と言ってリリスと、俺と祐二 リリスと、祐二と、祐二の奥さんと。祐子の4人で攻略に向かうことにしたのだが、この国に住んでいる。

この世界の住民全員の力を借りて。

俺は、この世界の住人が平和になった後の事も考えて 俺の力を全て使うことにした

「俺はこの世界を救う為に 全てを 使わなければならない」と言ったのだ

「この世界が俺がいなくても 大丈夫になるまで。この力を俺自身が使えるようになるまでは」と言う言葉を口にすると

「それなら心配はいらないわ。リリスはリリアに勝てるはずだもの」とリリスにリリアは言ったので リリスはその言葉を耳にしたと同時に。リリスとリリアの二人が激突し。お互いにお互いを殺し合った。そしてその瞬間にリリスは、その身体から発せられる全ての光を失い

「お疲れ様。もう。貴方は眠ってもいいんだよ。ゆっくりお休みなさい。リリリの力と大魔王の力を引き継いだ、勇者であり、リリリの弟子でもあるリリスさん。この世界で最強の力を手にした貴女だからこそ出来た。私の計画も全て貴女の手にかかっていますから」と言い残して

「後は任せるわ。貴女に託すのだから」と言うとリリスはそのまま息を引き取った

「さて、リリスの事はリリリがなんとかしてくれると思うから、私達は先に進みましょうか? リリスの仇は必ず取るから、リリリの分まで頑張ろうね」と言い。

リリリアの背中から生えている6枚の翼の一枚である「堕天使の力」の片鱗を使い、リリスの亡骸と

「この世界」に存在する。この世界に住む人々を守るために戦っていた、この世界の人間達の亡骸を集めてリリスの遺体の側に並べるのであった。

俺のこの世界での使命は全てが終わった これからはこの世界で生きる そして俺は俺のことを好きになる人と。幸せになれるようなそんな生活が出来ればいいなって思っていたので

「俺と祐子、リリアとリリムとでリリリの作り出した迷宮を進んで行ったのだが リリスはリリリに勝つために自分の中に眠る、その身に宿していた、その力を全て解放させてしまい リリスは、自らの力でリリリの魂を喰らい、自らの存在をリリリの存在そのものに変えてしまっていて、そんなリリスが俺達の前に現れた リリスは自分の手でリリリの命を奪うことはしないで 自分の命が尽きるまで リリリを、守り続けたのだった。俺はリリスに、「どうしてリリリはリリスを庇うんだ?」と聞くと リリスは「お母さんは、自分の死が近いことをわかっているんです。それにリリアさんは、この世界に生きている人達の希望だったんです。その希望は潰えることなく。リリアさんの代まで引き継がれたのだと。リリリの力が途絶える瞬間。私がこの世界のリリリに。その力を受け継いで。その力を更に発展させる。そうやって、この世界と、他の世界は、繋がれているのだと思うんです。リリアが、リリアがいなくなった後でも。リリリの願いを受け継いだリリリアとリリムがきっと この世界の希望となっていくはずですよ」と言っていたので 俺が「リリリは死ぬのか?もう会えないとか言わないよな?」と不安になり聞いてみると リリスは「お母さんにもう一度だけ会いたいと願えば、多分だけど。会うことが出来るとは思うけれど。でもね、この世界にお母さんがいる限り、リリアと、リリムはお母さんに会うことが出来ないんですよ。それに私は、もうお母さんの所へ帰ることは出来ないのです。この世界で私は生まれ変わって。そしてリリアと、リリムは私の血を引いているわけじゃない。それでも二人は私にとっては。娘のような存在だし。二人に私の想いを伝えることが叶ったのならば、この世界の希望は続いて行くと思います。この世界に召喚された異世界人である。あなた達と出会えたことで、私がどれだけ救われたかわかりませんよ。だから私は。今、この時に。ここで終わりを迎えることが出来れば本望なんですよ」と言うとリリスはリリリの事をずっと見つめていて

「私はずっとこの世界にいることは出来なかったけれど。それでもリリアとリリスが頑張って来てくれたこと。そしてリリリの事をずっと支え続けてきてくれたこと。そんな二人のことを見守れて。私は幸せ者です」と

「ありがとうございます。私がこうしていられるのも、祐一郎様と祐子様がこの世界に来てくれなければ、私はこんなふうになれていませんでした。感謝の言葉を幾ら伝えても足りないけれど。私は貴方たちのおかげで

「私の娘達が幸せな時間を送れたこと。そして私の娘である。このリリリアやリリス。それにこの国に住んでいるみんなが平和な日々を過ごすことが出来たのだから。私の役目は終わったんですよ。この世界で生きてきて本当によかったと思っている。祐一郎。私からの最後のお願い。リリスとリリアを守ってあげて欲しいの」

リリスが「お母さんが、最後に話してくれたから。私も最後だけは私の意思で祐子に話しかけるね」と言って リ

「リリリ。あなたは凄い人だった。私はあなたのようになろうとは思わないし、なりたくもないけれど。あなたが残したものは。私が絶対に引き継ぐ。あなたは私が守るから安心して。あなたの子供にリリスが

「私に力があるから」と言っていたから」と言うとリリリの体が薄く透けていくと

「ありがとうリリスちゃん。私の事守ってくれて。私の可愛い娘。この世界のために。今まで本当にお疲れ様でした。私ももうじきあなたの側に行くから」と言うのであった

「祐ちゃん。私の子供達のことを任せたからね。祐一郎」

リリリの肉体が消滅し リリスの

「さようならは言いません。私の中で。私と共に

「リリリが消えたか」と俺が呟くと

「はい。でもこれで良かったんですよ。私の中のリリリの力はもう消えてしまったから。リリスの中にいる、あのリリリの力と。大魔王リリアの力だけが残った」と俺と祐子はリリスの話を聞いて「でもさ。なんでお前は、リリスはリリリの身体の消滅に合わせてお前の姿も消えなかったんだよ。だってさ。俺の知ってるお前はリリリの側にいないと駄目な奴だっただろ」

と祐一さんが言うと、俺達の前に現れたのは「お姉様!」と言って飛びついてきた。

「えっとね、私の名前はリリアって名前に変わったから。これからはよろしくね。祐一さんも、奥さんと息子さんは無事だよ。さて、そろそろ。ここを出ないとまずいわね。ここはリリリの大迷宮の。最終ボスがリリスだから」

リリスはリリアに「お母さんは?どうなったの?」と言うとリリアは「大丈夫よ。リリリは祐子の中に。貴女の中に戻ったわ」と言ったので俺はリリスの体を見て「その体じゃあ」というとリリアは「祐子から聞いたんだけど。祐子が使ってくれた、神刀の鞘の力と私の持っている、大魔王の力を使えば一時的になら使えるかもしれないって言っていたし、やってみるしかないかな?」と言ってリリリムと一緒に歩き始めた そして最深部に辿り着いた俺達はそこにはリリアが使っていたであろう、魔法陣が地面に描かれているのを発見したのだけれど「あれを踏んでも問題はないと思う」とリリスが言っているので俺は魔法陣に踏み込んだ すると次の瞬間には見知らぬ部屋に転移しており目の前にいた女性は「お疲れ様でした。貴方はここまで来ましたから、貴方にもこの力を受け継いで欲しいと思いますよ。私の力はね。全ての生命が生きることが出来る世界を創るために使う力なのですが、それを受け継ぐ覚悟はあるんですか?」と言われたのである その言葉を

「俺にも教えてくれないか」と

「貴方が受け継ぎますか?それはね。この世界を救う力でもあるんですよ。それでも貴方はこの力を受け継ぎたいと言うんですね」

「ああ、頼む。俺もその力を使わせてほしい」

「貴方は力を受け取るに値するだけの器を持っていますか?それとも受け取らないのがいいかもしれません。ただ、もしも、万が一 この世界を滅ぼすつもりだというならば。私は力を譲り渡す事を諦めてしまうでしょう」

そう言った彼女は、自分の右手の小指を噛みちぎると血が流れ出た。そしてそれを

「これを飲みなさい。それで私は力を失うことになるはずです。ですが、私は、その力を。私の後継者に託しましょう」と その言葉を聞いたリリスは「私は、そんなことは考えていないです」

「私はリリスの母親。そして今は大魔王と呼ばれる存在になっていましたが、この世界でリリスとして生まれ変わって。貴方と出会ってから 私は貴方に心惹かれていたのですよ。そんな私にとって貴方に託すことに、迷いなどないのですよ」

「お姉様。私は、私は、お兄様に恋をしてしまっていて。そんな私がお母さんからその力を引き継ぐことは許されませんよね?」

俺はそんなリリスに対して「リリム、君に渡せるかどうかは俺ではわからないんだが」とリリムの手を握り「リリスにリリアの血が流れているからといって、リリムにそれが受け継がれるとは限らないぞ。俺はさ。そんな力なんて欲しく無いから、リリムを好きになったんだ。だから

「ごめん。力なんかいらないよ」

「でも! でも私

「いいのよ。リリム

「お母さん。お母さん」と言って抱きついた

「ありがとうございます。私、この人になら私の力を渡すことが出来ます。だからお母さんはもう休んでください。私はリリムがいるから頑張れるよ。それに私のお母さんは、リリアお母さんだけで、私はリリムなんだよ。だから、お母さんがもう休むんだったら、私も一緒について行きたいの」とリリムがリリスに向かって話すとリリスは涙を流しながら「そう、あなたがそう言うのならば仕方がないですね。私の力が使えなくなって、もう数百年以上が経ちましたが、ようやく私の役が終わったということですか。それにしてもまさか私が貴方にこの世界を任せることになるとはね。私はね、この世界に呼ばれて本当によかったと思っていますよ。祐一郎様に出会えて本当によかった。私の愛しい人。私の娘をよろしくお願いします」と微笑み

「はい。リリムは僕が幸せにして見せます」

リリムとリリスは、リリアによく似た顔つきになっていた。俺が

「リリムは本当に。俺の子供に産まれてくるのか?」と尋ねるとリリスが

「うん、そうだよ。この世界に生きている間は無理だけど、この世界で生まれた赤ちゃんは祐子の所にいくはずだよ」

「でもね。祐子さんは私と祐一さんの子供を、自分の力で作り出すから、私は、私は」

と涙目になっているとリリスが「大丈夫。私は祐子を信用しているから。私の子供達がこの世界に生まれるまでは

「私の役目はここで終わりました」と笑顔で言うのであった そして リリスとリリアの二人が光に包まれるとリリアとリリスの身体から光の玉が現れそして二人の身体に吸収されていった

「さぁて、この世界は私が引き継ぐことになったのだから。まずはこの国の民達の意識を変えて行かないと、このままじゃ祐子も、私と祐子との子供が可哀想すぎるもんね」と言うと祐子が俺の手を握ってきて「あの、そのね。私の事を好きでいてくれると。嬉しかった」と言われてしまい。そんなこと聞かれたら俺は「当然だろ!」と答えることしか出来なかったのでした。

リリスは「これからこの世界の未来を決める話し合いをしないといけないからね」と言い

「じゃあいきましょっか。私の可愛い娘のリリスも付いて来ているからね。私もついて行っているわ」と祐一も一緒に行くこととなったので俺達と祐二も一緒に向かうのでした リリアの住んでいた家の前に全員が集まったのを確認してから 俺と祐一さんがリリアに挨拶すると

「私も祐一郎のことは認めているからね。それに祐一は私よりも強くなってしまっているし、それにリリスも連れてきてくれてありがとね」

と言ってくれたので俺たちは「いえ、こちらこそお世話になりました。それと祐子に何かあったら、いつでも相談してください」

「祐子になにかしたら怒るからね」とリリスは言いながらリリアの身体をすり抜けて行く

「お母さん、さようなら。私はお母さんのようになれないけど、精一杯頑張っていくから」

「さようならは言わないし。あなたの中に私は残っているから。あなたの中にいる私の力はあなたの中だけに留まるように、あなたの魔力と混ざるように調整しておくから。あなたの子供が生まれる時に私の一部をあなたの子供に与えておくわ。それで私の力を受け継がせることも出来るはずです」と

「お母さん。大好きだよ。私頑張っていくから。見守っていて下さい」

「祐子ちゃん。この子はちょっと甘えん坊な所があるから、祐ちゃんの事は任せたわ。もし、祐ちゃんの事を裏切ったりしたら許さないわよ」

と言って

「はい。分かっています」と俺に抱きついてきたのである そして俺達も 祐一は「俺はさ、あんたの事も忘れる気はないぜ。だから安心してくれや」と握手をした 祐子は

「お母さん、さようならとは私も言えませんが、私は私の出来ることをするだけだから。私はリリスとこれからもずっと生きていきます」

「リリスの事頼むわね。私はここから離れられないからね」

と会話を終えるのであった。そして最後にリリスは

「リリアお母さん、さっきはお母さんに話せませんでしたが、実はね。この子、リリムはね。この世界に来る前に祐子の事が好きで。その想いが強くなった結果。異世界への転移の力を得るに至ったんだよ。リリアお母様の力を使ってね。でもリリムはね。自分の力を制御できなかったから リリアお母さんの身体の中に魂だけが残ってしまったんだよ」

「そんなことが」と言うと

「だから私は、リリスと一緒に。お母さんの力を貰って。リリムの力を制御することにしたんだよ。だから、もう。私は消えるから。心配しないでね」と言うと 俺は「そいつは良かったよ。お前がいてくれたおかげで。俺はさ、リリムに助けてもらったからさ。俺はこいつの側に居たいんだ。俺にとって大切な家族になってくれるはずだからさ」と答える リリムが俺の腕をぎゅっと握ってきたので 俺はリリムを抱きかかえた。そして

「リリムは僕の大事な妹なんだ。だからリリムが辛い時には僕が絶対に助け出して見せるよ。僕はこの世界の神様だから。約束するよ」

「リリスお姉ちゃん、リリムが寂しくないように。お母さんみたいにしてね」

そう言うとリリスがリリムに向かって抱きつきリリムが「うん、私はもう大丈夫だから」というと、リリスは「私はもう行くわ。私にもやることがあるからね。私の愛しい人達を守ってあげなさい」そう言って消えてしまった そして残された者達に「では私達も行こうか?」とリリスがいうと

「おう、俺にはリリスの気持ちがわかるからな。俺だって祐子を残して行くのは不安だし。俺もリリスと共に行こうかと思っているからな」

「私もそうしようかしら。それに私の身体がここに残る以上。私はこの世界を守る必要があると思うの」

そう言うとリリスがリリアに話しかける「お母さんは、この世界とリリアさんとリリスさんとこの世界を護るために残ったんでしょう?」

リリスが言う

「私はね。お母さんの意思を受け継ぐつもりは無いよ。私がしたいと思ったことを実行するよ。それに祐子ちゃんにはまだこの世界で幸せになっていないんだから、私に力が残っている限り。この世界が平和になるまでは私が守護してあげるから」とリリスは微笑むのであった 俺達が外に出ると。そこには大勢の人間が集っていた その中には、俺の両親の姿も見えたので

「あれ? お父さんにお母さんじゃないか。どうして?」と言うと 両親が「どうなっているんだ?」「ここは、どこなのかしら?」

と呟いていたので「ああ、そういうことだったのか。二人はこっちに来たばっかりで何が起こっているのか理解できていないようだな。まあ、説明するよ」

とリリスの方を見るとリリスが「うん、私から説明しますよ」と言って

「私も、お母さんに聞いていなかったんですが。なんなんですかこの世界は?」と話すと両親は

「祐子が何かに巻き込まれているのだけは分かるのだが、なんなんだよこの空間は、祐子の身体に一体何が起こったんだよ」

「あなた。落ち着いて」と言い 俺に近づき手を握るのであった。

「祐子、無事に戻ってきてくれてありがとう」と言うのだった 祐子が「私もお母さん達に何も言わずに、ごめんね。この世界が私を呼んでいるっていう声を聞いたら、お母さん達はきっと止めるって思ったから」と言うと 祐一が「そうだよ、俺はさ。お前を一人にしてどこかに行ったりする気はなかったんだけどさ。この世界のルールを俺が作っちゃっているせいで、動けなかったからさ」

「祐子。あなた、祐一郎君に、なんてことをお願いしているの?」

と母親が言うと、俺に寄り添ったまま、俺の胸で涙を流すのである

「この世界にいる間だけでもいいから、私も貴方達の娘でいたいの」と言うと 祐子さんが泣きながら俺に向かって抱きついて来て

「祐一郎君は、祐子を泣かせるのが得意よね」

と涙を浮かべ

「お母さんは、私がいなくなった後も頑張っていたみたいだね。ありがとう。私はこの世界の管理者になったリリスに、協力してあげることにしたの」

と言いつつ 母親に笑顔を見せる祐子を見て俺は少し嫉妬してしまった

「でもね。祐子もちゃんと考えてくれるかな?私の代わりにこの世界にいてあげて欲しいのよ」と言うと 母親は「それは、出来ないわ。娘は親元で暮らさせるものですよ。祐子はこの世界に残る必要が無いからね」と言って 父親も「俺はお前を危険な場所に行かせたくはないよ。俺達と一緒に戻ろう」と言ってくれたが俺に抱きついたまま、動こうとはしなかったのである。するとリリスさん

「お母さんとお母さんの大切な人達のために、私はこの世界の理を作ったんですよ。私はこの世界の神様ですからね。リリスが私達の子供の為に作ったこの世界の理で、私の願いも叶えられるから」と言うと、俺の両親に語り始めた 俺も一緒に聞くと、俺は両親の手を離して「祐子は俺の嫁になる人だ。俺はこいつの事が好きなんだ。誰にも渡さないし俺の傍から居なくならない」

祐一が「なんだよ祐子はさ。俺の妹分でもあるんだからさ、それに、俺の大事な友達なんだからさ。困らせてやらないでくれよ」

祐一郎は「いやだね。こいつはさ、これからも、色々と厄介ごとに巻き込むだろうけど。絶対に守っていくからな」

「わかったよ。じゃあさ。リリスと祐子の事頼むわ」と諦める祐一なのであった リリスとリリアさん、祐子にリリスとリリアさんの三人と、祐子のお母さんと父親の二人で話をする事にしたのであった リリスがリリアをみて「お母さん久しぶり」と言うとリリアも

「ええ、リリス、大きくなったのね」

と言うのであった

「私はね。お母さんの分までこの世界で楽しく暮らすことにしたの。私はね。祐子ちゃんを、お兄ちゃんをずっと支える為に生きていくよ」と言うと

「祐子が、迷惑かけると思うけれど。祐子を宜しくね」と言うと リリスがリリアに向かって、「ねえ、お母さんの身体がここに残ってしまう以上。私はこの世界を守護するしかないでしょう?」というと、祐子もリリスと同じように自分の身体を明け渡したのだ

「お母さん?」とリリスがいうと リリスの母親のリリアが「リリスは、祐子の身体の中に入っても大丈夫かしら? 私が、この身体から出てしまえば。この子はもうこの世界に留まる理由も無くなるわ。私はね。この世界を守る責任を果たすだけなの」

「私は、大丈夫だけど。お母様がこの世界に居ると、私や祐子ちゃんやリリアお母さんやリリスが、この世界に来ることもできないから。お母様はこの世界の神様だからね」というと リリアは「私にも、この世界の人達を守らなければならない理由があるから」とリリスに答えると 祐子がリリアに対して

「私はお母様が、自分の人生を犠牲にしてまで守りたいと願う気持ちを理解しています。私にも自分の命を差し出すだけの覚悟はできています」と言うのであった そして、祐子達のやり取りが一段

「俺にはさ、わからないんだ。祐子、俺の目の前でさ。自分の身内とさ。他人が殺しあう姿をさ、見ていられないんだよ」

祐子はリリスのお母さんに抱きつきながら泣いている

「お母さん、お母さん」と言うと リリアが「ごめんね。私はリリスのように。貴女の力になれるほど強くないから」といい、涙を流しながら

「祐子とリリスは、私がちゃんと育てるからね。だから安心して」

「俺は、どうすれば良いのかが、分からない。でもさ、祐子だけは俺が幸せにするから」

「私はお父様に、付いて行きます」

そう話しているうちに、リリスのお父さんの祐一と、リリスのお母さんのリシアが現れたのであった

「祐二よ。おめでとう」と言うと

「お父さん?」

「リリシアさんとね。相談していたんだよ。リリシアさんとリリスさんは祐子を、リリアと祐子がこの世界で幸せになるように協力してくれると約束してくれたよ」と嬉しそうに話すのであった リリスは祐子の母親に、リリアに祐子が祐子の体を借りて俺の所に戻ってきた事を簡単に説明をしたのであった

「祐子、私は、この身体に戻れたのは嬉しいけど。お母さんをこのままにして行くなんて私は許せない」と怒り始めると、リリスはリリスとリリアに

「リリスちゃんとお母さんにはさ、私の力の一部を貸してあげたから。お母さんをこの世界に繋ぎ止める役目を担えるのよ。私の力の半分をあげるから」と言うと リリスがリリスのお腹に手

「ありがとうございます」と言い 二人とも泣き出したのだった そして「お母さん、今まで本当にありがとうございました。お母さんの事を忘れたりなんかしないから」と言い、二人は手を繋ぐと光の粒となって消えて行くのだが、光が消える前に二人が手を繋いだ状態で光り輝くのだ!すると、祐一と祐二も驚いた顔をしたが リリスが言うにはリリィナの世界と繋がった事で力が溢れ出して来

「この世界の人達の悲しみを取り除き。みんなで笑っていられるように、幸せで楽しい日々を送る事ができるようにする」と言って 祐子の手を握ったままで 二人の姿は、消えてしまったのであった 祐一はリリシアの傍に行くと、 リリシアは「祐一郎さん。私は、リリスの願いを聞いてあげたいんです」と言うので

「俺は、君の意思を尊重しているから。君の人生なんだから君が好きな道を選べばいいと思っているんだよ」と言うと

「ありがとうございます。私が、もし、あなたに告白しなければ、こんな事にはならなかったはずですから。あなたを巻き込んだ私が悪いのです」と謝ると、リリシアは、涙を堪えて微笑みながら、

「リリスちゃんがね。あなたとの子供が欲しいって言いだしたのでね。私が協力する事であなたとの間に子供を授かることが出来るようになったのよ。あなたはね。この世界に残りたいと言った私の願いを聞き届けてくれて。私はこの世界に残ったからね。だからね、祐一郎。あなたの願いは叶っているわよ。私だって、祐子が幸せな人生を送れるように協力したかったから」

「君達はさ、自分のやりたいことを、やりたかったらやればいいんだからさ」と言うと 祐一郎の両親が、リリスとリリアと祐子を連れて俺の家にやって来た

「俺さ。今の生活も悪くは無いんだけどさ。やっぱり祐子がいない生活は寂しいんだよ。だからさ、俺はさ。お前達さえ良ければ。俺の家族として、お前達を迎えたいと思ってるんだ」

祐一郎は両親に言うと両親は喜んでくれ 祐子は俺に向かって笑顔を見せてくれたのである 俺も笑顔になり 家族全員に

「この人達が、俺の両親で俺の新しい家族なんだ。これからもよろしくお願いします」と言うと 祐子達も笑顔を見せて、「宜しくお願い致します。これからも祐子と一緒に仲良くさせて頂けたら嬉しいです」

「リリス様。祐子は貴方とこの世界を守るために戦う決意は出来ています」と両親

「私は、お母さんを救えただけでも良かった。リリスお母さんにお母さんを返してもらえただけで十分すぎる程に」と祐子 祐一は「これから、祐子と、その旦那になる人が困った時に、俺も一緒に力になりたい」と言ってくれたので

「俺の事は呼び捨てで構わないよ」と言うと 祐一は「分かった。俺の事も、祐司さんでいいからな」と言うと リリスが祐一と祐司を抱きしめたのであった 俺は、祐子達に、俺の仲間になってもらうために、俺が持っている能力と武器を渡したのであった リリスは祐子の中に居るリリスと祐子の魂が、元の世界で、この世界を見ているはずだと話し、祐子には、俺が、異世界で、

「リリスちゃんが言ってたことだけどさぁ。私達がこの世界で死んだ後に、祐子の身体を借りて私とお母さんは、祐子のお母さんの中に入るから、お母さんの事は頼んだよ。私はお姉ちゃんだしさ」

リリスと祐子は リリアに挨拶をしにきたのだと話してくれた リリアは「わかったわ。でもね、祐子の身体を乗っ取るような事したら承知しないからね。リリスと祐子がこの世界で生きていけるように私がサポートするから、リリスの望みは叶えるつもりです」

「ええ。それでいいのよ」

とリリスが言うとリリスはリリアと握手をして消えたのであった それから、しばらくして祐子は

「お兄ちゃん、お母さんを宜しくね。お兄ちゃんがお母さんを守ってね」と言い。リリスはリリスで「お父さん。祐子ママの事はお母さんに任せて下さい。それとさ、祐子パパはさ、自分の子供を作ってよね。そうしないと祐子ママが、祐子ちゃんの中で、安心して、祐子ちゃんが生まれてこれないじゃん。私は、祐子ちゃんの事をずっと見守る事になっているから、何かあれば助けてあげるからさ」

祐子の父親にリリスが話していると

「お兄ちゃん、お母さん。また会いに来るから」

「じゃあね」

と二人は俺の目の前から姿を消した 俺は

「おい祐二!お前の妹凄いぞ!お前に似てないじゃないか!」と言うと

「まぁ。そうだろ?あいつも母親似だからなぁ」と 祐二は答えたのである そして、「それなら問題ないか」と言うと 祐一が「それよりさ、俺の子供作る?」

と聞くと祐二は焦り始めながら、「そいつはまだ先かな?」と言うと 二人は大笑いしたのである そして俺と亮で祐子の家に向かい 二人で話し合いをした後で亮を仲間に引き入れた後、この世界を守る戦いに参加する事を誓い この世界を守りたいと願う仲間を集めていったのであった 1年が経ち 3年目になると俺の

「祐一が居なくなって2年目の誕生日だよ」と 俺の誕生日パーティーが開かれていて 皆でケーキを頬張りながら みんなが

「今頃。祐一は、この世界にいないんだね」とか「祐子とリリアが結婚してさ、子供が生まれてくるのが楽しみだね」などと言いながら 祐子と祐子のお腹が大きく膨らんできている 俺達はそんな祐子と祐子を見守っていたのだ リリスが

「ねぇ祐子。私とお母さんね。これからこの世界の人の為に頑張ろうと思うの」

祐子がリリスの方を見て微笑むと

「リリスお母さんの言うとおりよ」

リリアも「私はリリアお母さんとね。リリスちゃんが頑張ってくれるのなら。私は私なりにこの世界の人たちのために力を尽くすことにするわ」

リリスとリリアはリリアの母親の体を使ってリリスはリリスの母 リリアはリリアの父に乗り移ったのである 俺は、二人の事を心配したが 二人に俺の心の声が聞こえてきたらしく

「私は、この子の成長を見守るのが一番嬉しいから大丈夫」と言って

「お母さんもリリスちゃんも幸せに暮らせるように私達も努力しますから。祐子をお願いします」と言ってくれたのであった リリアは俺と祐子に「リリスちゃんを宜しくお願いします」と言い

「この世界では。祐子がお世話になります」と言うのであった 祐子がリリスのお腹に触れながら、「お母さんの赤ちゃんが生まれるのが、今から楽しみ」

と言うと リリスは微笑んで リリアはリリスの手を握るとリリスは「ありがとう」と言ったのであった そして、3月になり 祐子も無事に女の子を出産し「名前は祐花よ。可愛くて良い名前ね」

リリスは祐花の頭を撫でるとリリスとリリアも、この子には この世界に縛られず。幸せになって欲しいと祈るのであった。リリスが祐子のお腹をさすり「祐花が幸せになるように私は、これからも頑張るわよ」と言うとリリスも リリアも 祐子の手を握っていたのである。

2ヶ月ほどが経つと リリシアが、妊娠していた 俺はリリスやリリアにも確認を取ると。二人共妊娠していて。リシアは

「私、今とても幸せだから。この幸せが続くように、私は私のやるべき事をしたいの」と言ってくれて。祐一が俺に話しかけて来た

「あのね、リシアのお母さんが、妊娠したんだって、俺の子が出来たんだよ。嬉しいけどなんか複雑な気持ちになるよ。リリシアのお母さんが、リリスちゃんの母親だから。なんでこんな事が起こるのか俺わかんねえんだけど。この前、祐一とさ、祐司さんと話してさ、祐司さんの子供が欲しいなってさ」

俺と祐一と祐司が顔を合わせて「それは無理なんじゃ無いか?」と祐司は答えるが。

祐一は

「リリアが許してくれるのならば、祐子だってリリアが子供を産めるのなら。きっと協力はするんじゃないかな。だから俺達の子供達が産まれるのは時間の問題かも知れんぞ」と言うと祐司は

「俺もそう思い始めてた」と嬉しそうな顔をすると 俺は、亮と、裕一郎を呼んで「お前ら結婚しないか?お前らも祐子みたいにさ夫婦になれよ」と言ったのであった

「祐一郎が嫌でなければ」

「祐一郎くんが、俺を選んでくれるのであれば喜んで妻にさせて貰います」と 祐一郎と亮は言うのだが、亮は祐一郎に対して恋心を抱けるのかと疑問に思うのであったが それから4ヶ月程経つ頃に 俺達の世界は魔物に襲われ始めるのである。

俺の、俺達の仲間になった

「元勇者達」と、リリスとリリアの三人に「この世界を救って」と言って送り出したのだが

「任せてよ。必ずこの世界を救ってくるから」

「リリアはお母さんとして。娘を守ってあげないといけないのよ」とリリスとリリアは言ってくれ それから数ヶ月後に戻ってきた。

三人とも疲れたような顔をしていたが。それでも俺のところまで辿り着くと、

「魔王様、リリスお母さん、お母さんがさ。私の娘がリリスお母さんの作った薬を飲ませてくれたおかげで、もうすぐ元気に生まれてくるのよ。本当に感謝しています」とリリスが言うと

「良かったねリリリア、それにしても、その子供。リリスの子供なのね。私、その子の顔を見てみたいな」

リリシアがリリスの言葉に返事をするかのように言ったのだ 俺はリリスに頼みリリアとリリスの二人でリリリアに出産する場所を作って欲しいと頼むと。

「分かりました」と リリシアは笑顔で答えてくれたので、俺はリリリスに「俺もリリスが産んだ子供に会いたいんだ」と言うと

「いいわよ。リリアお母さんと一緒に頑張ってるから」と言うのであった そして1週間が過ぎる頃。

リリアナが生まれたのだ リリンがリリリアに「私、頑張ってお母さんの赤ちゃんを産むからね」と 言うと リリアは涙を流しながらリリアを抱き締めるのであった。そしてリリアの胸の中に埋もれる形になっていた。リリリスの胸も大きかった 祐子が、リリスとリリアの様子を見ていると、祐子がリリスとリリアに抱きついて「ありがとう。リリスお母さんとリリアお母さんのおかげでリリアが生まれてきてくれて」

リリスが祐子の背中を優しく叩くと「当たり前じゃない。私はこの世界の人間なんだから」と言うとリリアは

「祐子お母さん、ありがとう。私はリリスお母さんと祐子お母さんに会えて本当によかったです」と泣きながら俺達に話す

「祐子のお腹の中の子は、私とリリアの赤ちゃんが、リリアのお母さんが、私達がこの世界を守るために頑張ってくれたから生まれてくることが出来たの。だから祐子お母さん。私は祐子お母さんが大好きだから、リリスお母さんもお母さんの事も。祐子お母さんとお父さんのことも。私は皆のこと大好きだからね」

祐子は涙が止まらず。ただリリアに抱きつくだけであった。そして俺は リリスに、俺の家族が増えるかも知れないと言うと

「それもいいですね」と嬉しそうに笑うのであった そして2ヵ月が過ぎた頃 リリアに、女の子の双子が生まれた 祐子と、祐子の双子の姉妹が

「お姉ちゃんは、私のこと助けてくれていた。私が苦しかった時に、励まして力を与えてくれたから。この子が生まれて来るまでに、私も強くならなくちゃダメなのよ。だからお母さん」

リリスは、優しい目をしながらリリアを見つめる

「うん」とリリスが言うと リリリアが「私は、これから先ずっと。祐子お母さんの事を側で守って行きます」と言うとリリスは「祐子が困っている時はリリシアを側に付けて祐子を頼るようにします」

祐子は「リリシアが居てくれるだけで心強いのよ。ありがとう」と言うと リリシアは「はい」と答えて リリリアの体を触っていたのだ リリスは、そんな祐子と、祐子を守るように抱きしめているリリシアを見て

「二人とも。仲良くしてね」と言うと リリスがリリアの方を見ると、リリアは「私は、リリスお母さんと祐子お母さんの事。この子たちに教えていくんだ。リリスお母さんが、どれだけ素敵な方で。祐子ちゃんがこの世界にきてからの日々がどれほど大切なものなのか。私はそれを伝えて行くよ」

リリスは微笑みながら リリシアを撫でていたのだった そして俺が、「リリアとリリアのお腹の中に入っている子に、名前を付けたいんだ」というとリリシアは微笑みを浮かべながら

「私は、二人の名前が知りたいから。私は、二人の名前を知っていますよ」とリリシアが言うとリリアと祐子が「本当?私達の名を知っているなら教えて欲しいの」と言うとリリシアは微笑みながら「私はリリスお母さんと、リリシアから、リリシアと、リリシアのお腹の中で生きている二人の名前は聞いているの。だけど、この子たちが自分から話してくれるまでは聞かないって約束したのよ」と言うとリリリアが「リリスお母さんと、リリアの赤ちゃんが、産まれてくればわかるわよね」と嬉しそうな顔しながら リリアと祐子は、お互い見つめ合っていたのである リリスは、自分のお腹に手を当てながら、「きっと産まれてくるわよ。この子たちも、この世界を救う為に。きっとね」

そして5ヶ月が過ぎ 大魔人を倒す為の修行の旅に出たはずの、勇者の俺の子供達 俺の息子達は、なぜか。魔王城に来て

「父さん。俺の力を試して欲しいんだけど」と 俺は息子の顔をマジまじと見ていたのであった 俺が大魔女に確認をとろうとすると。

「あんた達の世界はさ。これからどうなるんだ?」と言われて俺は

「これからの世界の行く末を俺に聞くよりはさ。リリシアや、俺の妻達の誰かに相談するのが、正しいと思うぞ」

俺のこの言葉に、リリスが、何かを感じたのか リシアに「ねぇ。あなたたち、何を考えているの?魔王様に、なにをしたの?」

リリアは、「何もしてませんよ。私達がした事は、あの人達は魔王様が生み出した存在なんですよ」

「どういう意味なの?」

リリアの言葉に俺は

「俺はな、リリスに、リリスに恋をしているんだよ。そしてな、俺はこの世界を滅ぼそうとして、魔物を作り出しているんだよ」

「えっ。そうなの?それは知らなかったわ。でもね。私も、魔王様の事が好きなのよ。だから。リシアは許せない。この子だけは絶対に許さない。私の愛しい人に危害を加えたことは絶対に許せない」

「私は。お母さんの味方なんだよ」

リリアは、リシアの言葉を聞き

「嘘よ。私を、この世界に送り込むために、お母さんを洗脳しようとしたでしょ。そんな、汚らわしいやり方は許されない事よ。それに。あなたも、お母さんと同じような姿になって貰うから」

とリリスが、怒りに任せた言葉を吐きだす 祐子が

「お母さん落ち着いて」

俺は祐子の手を優しく握ると「祐子ちゃんありがとう。俺は、俺は祐子の気持ちに応えないといけないんだ。俺がリリスの夫になった以上。この世界の人間全て。この俺が幸せにして見せる。俺はそう心に誓ったから。それに。俺の事を慕ってくれる者達も。俺はこの世界で生き抜くと決めたからさ。俺も一緒に、お前の事を好きになれれば良かったけど。俺が愛する者は、俺が守り抜きたいと願った存在は祐子だけなんだ。祐子には辛い思いをさせるが」

祐子は俺の言葉に笑顔で答えてくれた リリアが、泣きじゃくりながらも

「どうしてよ。リリアはお母さんなのよ。貴方の子供を生んであげるの。こんなに、貴方を愛してるんだから、なのに。どうして。どうして私を拒絶するんですか?私はこの世界の全てを憎んでいたはずなのに、なぜ、お母さんを。お母さんの事を嫌いになれるのですか。お母さんは、リリスお母さんが、どんなに辛かったかを、わかっていたはずだよね。なのになんでお母さんを傷つけることが出来るのよ。私はもう。我慢の限界です。私もリリスお母さんと同じようにします。お父さんに呪いをかけます」

リリスも「リリア。止めなさい」と言うのだが 祐子はリリアとリリスの所に行き「二人と話をさせてくれないかしら」と真剣な表情で言うと、リリアもリリスも

「祐子お姉ちゃん。わかった。ごめんね」と祐子から少し離れてくれたのだった 祐子はリリスに近づくが

「なにをしにきたのよ」リリスがそう言うと

「私はね。お母さんと話がしたいの。お母さん、私と話そう」祐子がリリスの手を握る そして

「お母さん、私ね。私はお母さんの娘だから。お母さんの考えてる事ぐらいわかるから。私の事を娘だって思っていないのでしょう。私のお母さんが死んじゃった後。私もリリスお母さんとリリアお母さんに会えたから嬉しかったよ。だから私はお母さんと一緒にこの世界で暮らせたらそれで良いと思っているの」と祐子がリリスに言う 祐子の手を強く握り締めながら

「私は、私はこの世界の人間じゃないのよ。お母さんになんてなれないし。この世界に来れて私は本当に嬉しいのよ。この世界を守りたくて、この世界に生まれてこられて私は本当に嬉しくて幸せなの。だから。お願いよ。リシア。あなたのお父さんは私が助けるし、お母さんの願いは私が叶えてみせる。私が必ずお母さんの想いに応えるから。私がお母さんを救ってあげる。私はリリスお母さんにも。お母さんと同じ魔法をかけて。お父さんから引き離すつもりだったの」と言う リリスは、リリアの顔を見ると リリアも

「祐子お姉ちゃん、私ね。お母さんと、同じ姿で産まれてきたの。そして、私はお姉ちゃんと違って、私達は魔王城で、リリスお母さんが産む時に死んだから。そのせいだと思うのだけど、私達は。私はリリスお母さんの側にずっといたい。そして私は、お母さんとリシアに、私の力を全て使ってお母さんとお姉ちゃんを救います。だからリリアは、私達を信じて欲しい」と言うと リリスがリリアの体に触れる

「あなた達に出来るの?」

「お母さんと私は一心同体。だから大丈夫。だからリリスお母さんはお母さんの側から離れないで下さい」

「リシア。分かったわ。でも無理はしないで」

「うん」

リリアが「祐子お姉ちゃん」と言うと 祐子は

「リリアと、お母さんと。リリスさんとリシアがいれば、この世界は守れるよ」と言う 俺は、リリアに、「ありがとう。俺は君に出逢えて、君の事を好きになれて、幸せだよ」とリリアに伝えると。彼女は涙をこぼしていたのであった そして2年後 大魔人と戦う日がやって来た 祐子達は、この日から3日間かけて 魔力を回復させた そして、大魔女も同行して、俺達を見守ってくれていたのである そして大魔女は、リリアに、「私の力は必要なさそうだな」と リリスに「リシアは、私よりも強いかもしれないぞ」と言うのであった そして、ついに大魔人が待つ場所に辿りついたのである 俺は、大魔女に「俺の体は元に戻っているのか?」

「ああ。戻ってはいるぞ。だが、全盛期の時とは比べ物にならぬぞ」と忠告してくれた 俺は「まぁいい。今の俺は、リリスの、俺への愛情で満たされているからな」と俺が言うと。

リリアが、リシアを抱き抱えながら、「リシア、お母さんはね。お母さんの大切な人達が、傷つくところを見たくないんだよ。だからお願い。リリアお母さんの事を守ってあげて欲しいの」

「はい。お母さん」

俺は、「俺も祐子を守るからな」と

「うん。ありがとう」と微笑みながら俺に答えるのである そして、俺達は 大魔人と戦いを始めたのである 俺は大魔人と剣を交えながら戦っていたが、大魔人は 大魔

「久しぶりですね。私の大好きなリリア。会いたかったですよ。そして貴女は私の敵となったようですが、この私を倒せるのかな」

大魔人の言葉にリリアが

「私の名前は、リリアじゃなくて、リシアなんだけど」

大魔人

「それは知っているんですよ。私にとってリリアスという名前は大切で特別なものなので。間違えて覚えてはいけませんよ」と話すのであるが。

リリアは

「私の事を呼び捨てにするのは、やめて貰えないかしら」

「これは失礼しました。リリア様」とニヤリと笑う 祐子が「この人もリリア様と呼ばないといけない存在なの?」

「そうなんだよ。でも今はリシアだ。俺はあいつを倒さないとならないんだよ」

「そうなんだ」

リシアが

「あのさ。お母さん」

「どうした?リシア」

「あの人さ。私の事をお母さんと呼びたがるんだよ。どうにかして欲しいんだ」

「仕方がないんじゃないか?それはさ」

祐子が「私達の世界ではね。お母さんと娘の間にはさ、お母さんとかお母さんと呼ばれなくても、本当の家族みたいに接すれば、それは血の繋がった親子以上に仲が良いと思うけど、私の場合は。お母さんの事が、大好きすぎて。ちょっと暴走してしまうから」

「それなら。祐子の事を大切にしてくれてる人に頼めば良いんじゃねえか?」

祐子が「あぁーそれは無理だと思うよ。私は、自分の母親に迷惑をかけたくてかけてた訳じゃ無いもん。お母さんのことが、好きだから心配だったからだよ」と悲しそうな表情をするのを見て俺は

「お前が、もし母ちゃんに会いたくなったらいつでも来れば良いぜ」と言ってしまうと

「ありがとうお父さん。その時は甘えさせてもらうよ」と答えてくれた リリスもリリアの側に寄り添うように近寄ってくるので俺は

「俺はリリスが居てくれるだけでも嬉しいんだぜ」と笑顔で言うとリリスも優しい笑みを見せてくるのだがリリス

「リリアが、私も大切に思ってるからこそ。リシアは大事な存在だから。この世界でリシアには幸せになって欲しいから」

祐子は俺に、「私ね。リリスさんの気持ちはわかるんだ。私はね。この世界でお父さんと、お兄ちゃんと一緒に生きていきたいって願ったんだ。そしてこの世界を、この人たちが幸せに暮らしていける世界に、変えていくんだ」と真剣な表情で言うと 祐子は、大魔人を睨むようにして

「リリアお母さんもリリスお母さんもこの世界の事を、本気で愛してるんだ。だからさ、この世界を守るために私は戦うよ」と 祐子の意思の強さを目にすると リリスは「祐子ちゃんの言うとおりです。お母さんはこの世界を守りたいので」と言う 祐子は「お兄ちゃん。私がお父さんの代わりになるよ。そして私がリリアと、お母さんと、お姉ちゃんの想いを受け継ぐから」

祐子が、リリスとリシアが持っている能力を受け継げば 祐子が強くなるだろうと思い リリスが「祐子が、私の娘だと、信じていますからね」

祐子がリリスとリシアの所に行き、手を握り締めるとリリス達の体から 白い光が飛び出してきて。祐子に吸い込まれていったのである

「お母さんと私は、二人で一つの大魔法を発動します」と言うのであった 祐子が、リリアとリシアから譲り受けた能力は 大魔 魔法を使うための力を授かる魔法 その力の使い方も理解することが出来た

「私はリリアお母さんから、受け継いだ力を解放する。私の全身全霊を込めて、この力を使いこなして見せるよ」

祐子がリシアとリリスに触れて、目を閉じて念じると、リシアとリリスは祐子に吸収されて 祐子は光輝きながら、両手を広げていたのである

「お母さん。リシアのお母さんの願いは必ず叶えてみせるから。もうすぐお母さんは助かりますから。お母さんを返して」と言うと 大魔人が

「そうはさせないわよ」と言いながら祐子を斬りつけるので、俺は大剣を召喚して受け流そうとしたのであるが。リリスから受け継いだ力が強すぎたため。俺は剣ごと斬られてしまうのであった 俺はリリアと、リリスからもらった魔法の力と祐子の力で 大魔人との戦いは 俺が劣勢になっている 大魔人は、リリスの力を完全に制御できているが。祐子と俺が、それぞれ半分ずつ受け継いでしまったので。祐子は完全に使いこなせてはいないが、祐子にも俺の力が宿っている 俺はリリスとリシアに力を分け与えているので、大魔女からは魔力を借りられない状況なので 俺は追い詰められていくのである そして 大魔人が「あなた達は素晴らしい素質を持っていますね。しかし私の力の半分も受け継ぎながらも、ここまで耐えるとは凄いですね。でもねあなた達はここで終わりです」と言うのであったが

(俺達が力を合わせたところで。勝てるか?)

俺と、祐子が二人になっても大魔人の力に追い付けないと感じている中で

「私の大切なリリアスを傷つけようとした事は許せないわね」と言う声がしたので振り向くと

「お姉ちゃん」と言う言葉を聞いた瞬間から 俺は安心感を覚えてしまうのであった 真由さんが、「お姉ちゃん」と言う言葉を聞いて 白さんの声が聞こえてきたのであろうと思ったのだが どうやら、違ったらしい 真由さんと祐子は

「お姉ちゃんって?」と不思議そうに真由さんは言うのである 俺は、真由さんと、祐子さんを後ろに庇いながら

「大魔人!お前は何者なんだ?」と大魔人の正体を問うたのである

「ふぅん。やっぱりさ。私達の世界ではね。私のことをリリアスとは呼ばなかったよね」と言う 俺は「それはそうだろ?俺にとってリリアスはリリスだけだ」と言うと

「そうなの?じゃぁさ。あんたが好きな、私の名前を使ってあげるよ」と言うと。

俺は、大魔女の方を見て「おいリリア。お前が、あの時に使った、名前を呼び捨てにするなって、どういう意味だったんだ?」と聞くと。

「ああ、リリアス様はね。自分が認めた人以外は名前を呼ばせる事をしないんだよ。そしてね。大魔女様の本名は、大魔人とか言われてるけど。本名ではないんだよね」と言ってきたのである 俺は大魔人に向かい「俺が名乗らなかったから、俺が、白をリリアスと呼ぶ事を止めなかったという事か」

大魔人は微笑みを浮かべ

「まぁそういう事だよ。私が君を認めたから、リリアスと呼び続ける事を許したんだよ」と答えるのであった

「俺は認めてもらっていなかったようだな」

「認めるも何もさ。君の事なんて興味は無かったよ。私はね。私の事を愛してくれてるリリアだけが。この世界で私を救ってくれる人だって思っていたのさ」

俺は「なるほどな」と答えてから。俺は大魔人に向かい、自分の本当の名を答えることにした

「俺は、この異世界の人間ではなく。俺は別の世界から転生してきたんだ。俺の名は黒だ」と伝えると 大魔人も本当の名を告げた

「私はリリアだ」

リシアはリリアが偽名を名乗っているのか、それとも本当に別人なのかを疑問視していたが、この世界に来られた事が、幸せだと思っていたが、まさかこのような形で命を失うかも知れない場面に出会えると思わなかった リシアは、この場を逃げ出さないといけないのだとは分かっていたのだが、逃げる

「あ」と言う言葉が、出てしまった。この世界の精霊は リシアを敵とみなしており。今リシアを殺そうとしていた精霊の一撃は 避けることが出来ない速度であり。この世界に飛ばされたとき、祐一が リシアが死ぬようなことがあれば リシアの意識が、俺の中で蘇り俺の体を奪うと約束しており リ

「私はどうしたら良いの?祐ちゃん。私はこのまま死を待つだけなの」と思うが、祐一の言葉が思い出された

「この世界で死んだ場合。元の世界に戻ったらどうなってしまうんだ?」

「それは、肉体は消滅してしまいます。元の世界でも死んでしまっているので、どうしようも出来ません」

リシアの魂に語りかけるように

「なぁ。俺はさ。リリスの力を半分受け継いだから。この世界のリリスの記憶を引き継ぐことができたけど。お前はさ。リリスの記憶を引き継いだのか?もし引き継いだのなら、教えてくれ」と言うと。

「うん。わかった。リシア。私ね。リリスとして、祐一様と共に生きていくことを選択したけどさ。それでも私には心の中にお母さんがいるのは変わりないからね。リリスの記憶を受け継いだ時。リシアの心の中にもお母さんを感じることが出来たよ。私ね祐様に抱かれてる時はね。この世界でお母さんと再会出来たと思ってたんだけど。祐ちゃんは優しいよね」

祐子は、お兄ちゃんに抱きつきたかったけど お父さんが抱きしめてくれるかなと思いお兄ちゃんから離れていったのだが お父さんに抱きついても怒られなかったのである。お父さんに頭を撫でられるのが好きになったのだ ただいまお父さんが戦ってる相手ってどんな存在なんだろうと思いお父さんの戦い方を見ることにしたんだ 私は戦いの様子を見ながら思った

(なんかお兄ちゃんにそっくり

「うーん。私のお父さんがお父さんに化けたんじゃないかな」と独り言を言いながら見ていたのである。

お父さんに「お父さんの技ってお兄ちゃんと同じなんだね」

「そうなのかい?僕はさ。この世界の勇者である。リリアスさんを好きになって、彼女を守りたくてさ。リリアスさんの使っていた魔法とか。剣の技術を学んでいったからね」とお父さんは話すので お父さんとお母さんは仲が良かったと言うのを、リリアさんとお母さんのやり取りで知った。

「お父さんの魔法や技術が、リシアのお母さん譲りと、同じなんだよ。それにリリアお姉ちゃんが言ってたことは、お母さんが言ったこととほぼ同じだと思うからさ」

「え?」と言う言葉を聞きながら 私はお父さんの側にいき、手を握ってから。お母さんの気持ちを伝えたのである

「リリアお母さんがリリスお母さんの事を大切で仕方がなかった。お母さんが私に対してしてくれたみたいに。私はリリアお母さんの大切な存在であるリリスお母さんも大好きだから」

私はリシアと、白にリリスと、白の3人で話し合いをする事にしたのであるが

「リシアのお母さんもリリアお母さんに大切にされてたんでしょう?」

リシアがリリスのことを母親のように感じて 慕っていたのは知っていたのだけど リリスが娘である。リシアの母親と

「私は、リシアのお母さまは。リシアを大切に育てているように見えたよ」と言うと。リシアは涙を流して、お母さんに会いたいと何度も繰り返すのであった 白さんは、大魔人と会話を続けていたが、その途中で白は、「お父様と話せたよ。私のお姉ちゃんと妹を守ってくれてありがとうって」

俺に話しかけて来たのだが。俺は「そうか、俺には何も出来なかったけどな」と言うが。俺はリリスの最後を思い出して、リリスの死を受け入れられず。俺は涙を流すのであった 俺が、大魔人との対話を終えて リシアの元に行き リシアの手を取り、手を握り締めると 俺は「もう大丈夫だから」と、リシアに伝えるのである 俺はリシアを安心させるために。リシアと白を抱き寄せるのであったが リシアが俺に甘えたそうな目をしながら「ねぇ。私の事を抱いて欲しい。私の中に残る。リリスお母さんとの大切な想いを、貴方が引き継いでくれるのであれば。私の中のお母さんを感じて欲しいの」

リシアが、リリアの姿でそんなことを言い出したため。俺は、リリスの面影を残したリシアを抱いたのであるが。

「ごめんなさい」と言い出すリシアに対し

「いいんだ。リシアは悪くないんだ。ただ今はこうしていてもいいかな?」

「祐子ちゃん」

俺は大魔人に「どうして、あの世界からリリスを連れ去った?」と言うと

「ああ、リリアスのことだよ。私の事をリリアと呼び始めただろ?」と言うので。俺は「お前の名前を、勝手に使ってすまなかったな」と言うと

「別に良いさ。あんた達が私の事を認めてくれなかったら。私はここには来れなかったからさ」

リシアの方は、俺達の方も見つめていて 俺は

「大魔女よ。リリアを返してもらう。俺が必ず取り返すから。それまで待っていてくれ。大魔女は俺の事を認めたんだよな?」というと

「あ。そうだね」と言う言葉を聞くことが出来。俺は安心した。しかし大魔女は言葉

「あんたの力は凄いね。でもあんた一人で何が出来るっていうんだよ?それに、あの女はあんたがこの世界で死んだ場合は、私の元に戻ってくることになっているんだぜ?それなのにあの大魔人はあんたが死んでしまっても良いと考えているんだね。まぁ私としても助かるんだけれどね」と言ってきたのだった 真由さんや真琴君は、真由さんの弟であり。大魔人が召喚してしまった魔王の力を体に宿していた男の子が気になるようで真由さんと真由君と一緒に行動していたのだったのだが、二人とも心配性である為、ずっと弟である、魔族の子供を探し続けていたのだけれど 真紅郎くんは、白が操っていた肉体

「あれはね。私の体を複製して作り出したものなんだよ」

リリアスと、白はリリアスの部屋に入り込み 話し合っているようだったが。リリアスは自分の体の状態を確認してから。白に向かって言うのであった

「私がリリアスの体を使うのは構わないんだけど。リリアスを殺さないでね」と言うと

「うん。分かっているわ。あなたが生きている限り、私も生きていけるんだもん」と白が言うと。

「それでね。お願いがあるんだよね」

「うん。私に出来ることだったら協力するよ。私はさ、自分の意志で自分の死を望むことはできないけど。自分の死に場所を選ぶことができるんだ」

リリスの肉体は消滅し。俺が手に入れたリリア

「大魔人のリリアだ」

リリアは消滅はしていないので

「リリア」は消滅した訳じゃない だが、今はまだ、意識を取り戻してはいないが 俺の中に、まだいるはずだと

「お久しぶりですね。黒」とリリスの声が頭の中で聞こえた 俺の意識の中に。リリアの姿が浮かび上がってくると。そこには。大魔女がいたのだ 大魔女は「リリア。やっと出られたの?私は寂しかったよ。早く私を助けに来て欲しかったな」と言うので

「助けられなかったのは悪いとは思うが。この世界に干渉するために。私は力を使っちゃいけない決まりになっているんだ」

「それは知ってるけどさ。私だって色々考えたんだぞ。お前たちがこの世界にいないんだから。私と、私の契約している精霊達はこの世界でどうしたら良いんだよって」

「そうかもしれないけど。私の力はね。世界を簡単に壊してしまうからね。精霊に命令を出してこの世界に干渉すること自体が出来ないんだよ」とリリスが言っているが。大魔女は「そうなんだ。でも。この世界の王を味方につければいいんだからさ。簡単なことだと思うけど」と言うので

「そうなんだけど。この世界の王は。私の事を殺しかねないからさ」とリリスは話すので 大魔女が、「なんで?」と言うと

「なんで?かぁ」とリリスが答えるので

「私はさ。祐子に命を救ってもらって、それからさ。色々なことがあったよ。この体の女の子と触れ合ってさ。一緒に寝ることも増えたし、私はね。自分が死んでも。またリリスが復活するなら良いかなと思ったりもしていたけど。やっぱりダメなんだよね。だから私はリリスに戻れないようにしないとって考えてるんだよ」

「え?」と大魔女は驚くのだが。俺は、大魔王として覚醒してから。この大陸の王と会ったのだが その時に、リリスの事は聞いていたので リリアはリリスが、リリスとして生きることを認めてくれているから、この

「白の世界に、住むことが出来るようになった」と言っていた だから俺も大魔王としての力と 俺の中に住んでいる「大魔人リリス」の力を使えば、白の作った世界に住めるようになると思っていたんだけれど

「残念だけどな。この世界に存在できる者は、白の世界の人間だけなんだとよ。俺や白や、大魔人やリアリスのように別世界の人間は存在できないそうだな」と言う話をしていて思い出すのであった。

(あぁーそうだ。リリアって言っていたことを思い出すんだ)と言う事をだ 俺は思い出すと。目の前にいる二人の女性を交互に見比べていた。

(俺は、リリアと初めてあった時から惹かれていたが。今の二人は本当にそっくりで違うところ

「お姉ちゃん」が「お姉ちゃん」であることぐらいか?それに、リリスの方がお姉ちゃんっぽいんだよなぁ)と思っていると 大魔人は「そうなのかい?まぁ白もリリスがいなくなったからね。少し不安定になったしね」と言いながら、白を見るのである 白の体は俺の知っている白ではないのだから。

リリスの記憶を白は持っていたとしても、白自身は知らないわけだから

「白は、白のままでいいんだ」と、リシアは白の頭を撫でながら。

白が「ありがとう。お兄ちゃん大好き」と、嬉し泣きしながら リシアに抱きつく 白は「私は、リリスお母さんには感謝をしているから。お母さんの願いを叶えたいと思って頑張ってきたんだよ。だからお姉ちゃんにリシアちゃんに会えたのはとても嬉しいの」

リシアは、大魔人と、そして白の話を聞き。

大魔人が何故、「白の世界の住人以外はこの世界で生きていくことは出来ないのか?」と聞いた意味を考える 確かに大魔人からすれば、「自分以外の世界に住む者は全て敵だ」と言う考えになってしまうからである 真由さんの方は、弟君である魔族の少年をずっと探しており 大魔人の方も、俺達に敵対心はなく。

魔族と人間の共存は可能であると考えていたようである。

俺はそんなことを考え

「俺は、お前たちの事がもっと知りたくなってきたな。特に魔族のことがよくわからないんだが」と言うと 真由さんが、「そうなんですか?」と言ってきてくれたが。

真由さんの弟君である少年については名前も聞いておらず 真由さんも真由君と呼ぶだけで名前も呼んでいなかったため。

俺が「名前は分からないんだよ。俺も真由さんに「貴方のお友達に会えたら連れてきてくれるかしら?私の大切な妹達を守ってくれる子に会いたいわね。もちろんその子が貴方の知り合いだったとしてもね」と言われてただけだったんだ」と話してあげたのだ。真由さんはそれを聞いて何か思い当たることがあるようなのだが 何も答え

「ごめんなさい」と言い出す始末であったのだけれど、リシアは、「そいつさ、大魔王のこと恨んでいるから。あいつはさっきから何を考えているかわからなかったからな。でもあの子のことだろ?」と大魔人が話してくれたのだ 俺は「そうだと思うんだけどな。でもなにも聞かずに連れて帰ることはできないだろう?」と話をしながら。俺はこの世界で生きている人達のことを思い出していたので

(あれ?おかしいよな?俺の体には二人とも憑依したんだよな?それなのにこの世界で生きているのはこの四人だけだよな?それに真由さんに頼まれていたことを思い出したら真由さんが真由君のことを探す必要は無いじゃないか?)と思い始めるが

「それなんだけどさ。この世界の人たちでね。私の力で記憶を書き変えたのよ。それで私が召喚された時には既に、私がこの体の中に居たのね」と説明してくれたが。真由さんも真由君も俺が考えていた通りだったみたいで驚いていた リリアと白は、俺とリシアを見て、二人で手を取り合って喜んでいた 大魔人は、自分のことを聞かれると。「うーん、まぁ私は大魔女だからさ。大魔王とか言われてるあんたに勝てるかと言えば難しいかもだけど、それなりに戦えるはずよ」と言ったのだ 白の方は「うん。大魔人の力は凄いんだよ。私の魔法で傷一つ付けることができなかったんだもんね」

「え?」と驚くと リシアが「それはどういう事なのですか?私の知る限り大魔女と言う存在は伝説上のものだと思っていたのですが」と聞くと。

「私って、普通の大魔女と違うらしいのよ。私が、契約している精霊達がね、みんな大魔女の力を持っていたからなのかな。私は他の大魔女とは違って大魔女の力を複数持っているからかしら?精霊使いみたいな感じなのよ」と答えてくるので リリスとリリアスと大魔女の共通点が分かり始めている俺は

(あぁー。やっぱり

「同じ魂を持っているんだろうなって思ったわ」俺は、確信していた)と思っていると。

(祐子が言っていたけど。やっぱりリリスと同じ魔力を大魔人も持っているんだよ)

俺が、「やっぱりそうなるよな。白が、自分の中に居る時は気付かないけど。俺の中に入ってきたら分かるんだよな、この違和感と言うかなんと言うかは?」と言うとリリスは「ふむ。私も気付いていましたが。やはりそう言う事で間違いないようですね。白様の体に別の意識が入っていると言う感覚がありましたし。この大魔女からは感じる魔力は間違いなく私と同等以上と言うことでしょうね」とリリアも同意してくれるのだ。だがここで疑問なのは

「大魔女の能力はどうやって知ったんだ?」とリシアが聞くので

「大魔女の力はさ。大魔女が望めば発動される力だってことは分かってるだろ。リリスだってそう言う力を使えるようになるはずだぞ」と俺が話すと

「私ですか?確かに私は大魔王が望むならばどんな力をも手にすることができるでしょう。大魔女は大魔王の力を引き出すための媒体でしかない。そう言った仕組みですから。大魔王はリリスと白様に力を授けると言うのがこの世界に転生してきた本来の目的であったのですから。リリスと白が契約できた時点で、私の役目は終わったようなものなんですよ」

大魔女の説明を受けて 俺は

(なるほどな。この大魔女は

「リリスを幸せにする」それだけのためにこの世界にやって来たわけだ。大魔女の使命なんて、リリスに幸せを与えるのに必要な事じゃなかったからな。この大魔女は本当に。リリスを愛しているからな)と思ったのだった

「大魔女さんはリリスの事が好きで愛していて。リリスの為に。自分が消えようとしてるってことだね?」と白がリリスを見ながら大魔女に対して言葉をかけると

「ええ。リリスは、私の命の恩人でもあるし。大魔王は白がリリスの事を好きになるって予言してくれてたしね。リリスはもう、この世界で家族がいるから、この世界の人なのよね。私はリリスに命を救われて、そしてリリスと一緒に暮らして、リリスを好きになって、この世界を平和にしてほしいと思ってね」と笑顔で話し始めたのだ。俺はこの大魔女と、白と俺との関係を比べてしまったのだ 大魔人は、「リリスは私のお母さんだから。だから私はリリスの願いは絶対にかなえたかったの」と言うのであった。

(この子はきっといい娘なんだろうな)俺は、大魔女の話を聞いていて この子に好感を持ってしまうのである リアリスも、白を可愛がり。白のことを「妹が出来たみたーい。お姉ちゃんと仲良くしてあげるね。これからも宜しく頼むよ。お姉ちゃん」と言ってくれたので

「よろしくね」と言って握手をしたのだった

「リリス。貴女はこの子を幸せにするために、自分を犠牲にしようと思っていたんでしょ?そんな事はさせないから。私も白もリシアも真由さんも。そして貴女の弟の魔族の少年も。必ず貴方を守るからね」とリシアは言って。

リリスに抱きついていた

「白も頑張る」と、白がリリスの手を握って「ありがとう。皆んなお姉ちゃん大好き」と言い 俺達は、真由さんが用意してくれた家に転移で移動し 今後の行動を決めることにしたのだった 真由さんは、白がこの世界で暮らしていた頃の家に住みたいと要望を出していた為 俺達が使っていた家で、生活してもらう事にした 俺達が使っている家は 真也くんの両親が亡くなっていた時の状態になっているのである 俺は「今、真由さんの体を使って生活している白なんだけどな。実はさ。白と大魔女は同じ人格だからさ。白の体を使えばこの世界で生きることが出来ると思うんだけどな?」

と言う提案をしてみると 真紅郎が、「そうですね。僕はその可能性は高いと思っていますよ。実際に白さんの体に入って大魔人の方を見ていても僕達のことを認識できていないようでしたからね」と話始めてくれると。大魔人の方は、「確かに私達の姿を見ても反応がなかったもんね。あれなら多分リリスに体を返すまでは、私の力でどうにか出来るんじゃないのかしら?どう?試してみる価値はあるわよ」と言うと リリスも賛同

「やってみないとわからないが。確かにこの方法だと。リリスに負担をかけずに済むかもな」と話し。

俺は リリスの身体の中に入り 白の精神の中に入ると、白が目を開け

「あれ?リシアとリリアは何処に行ったんだろう?私の体の中かな?それとね、大魔人に頼んだの。リシアとリリアに私の体が馴染むまで。暫く借りておくってさ。私はその間にこの世界で生きていられるようにするんだ」と言いながらリリスは自分の部屋に行ってしまった リリアが、「あの子はまだ幼いですが、自分のやらなければならない事が分かったようなんです。白は、真由さんのことも、あの子の事も同じ様に考えているようなのです」とリシアは言い。

「あの子なりに大魔王と約束したことを守っているのですよ。この世界で大魔人が私達と出会って、大魔人が消える時。一緒に消えることを選んだのも、それが一番良いと判断したのです。私達が生きているこの世界には大魔王は必要ありませんからね。リリスが生きていれば大魔王の存在など必要ではないのですから」と話を始めたのだ リリアスが続けて

「大魔女が言っていたように。リリス様の魂に刻まれた力は本物なのです。それに、私達には分かりますよ。大魔人は大魔人として生まれてくるはずだった。でも大魔女の力で別の人間として生まれた。この大魔人は真由さんが大魔人だった頃の姿なのよ。私達は大魔人を消すために来たわけじゃない。白を救うために来てたのだから。それに私は大魔人との契約を解除しますから、私は大魔人の記憶を封印させてもらうつもりでいたのだけれど、私が契約を切ったとしても。大魔人の力は強すぎるの。だから私が大魔人の存在を消す為に大魔王の力を利用する事を許してほしい」と話すと リシアは「ええ。もちろんリシア様のお考えに賛成いたします。大魔王も私もリリアとリシアの言う通りにいたしましょう。元々。私は大魔王の望みの為に存在していたのです。この世界でリリスの側にいるのが幸せなのですから。私の力は。全てリリスに注ぎ込んで。私は大魔女のように、リリスの中でリリスと共に過ごしていければ本望ですから」と笑顔で言うのであった リリスと大魔女が二人で話をしていた

「白の体に私が入ればいいのね。それは、できるよ」と言うと、俺の目の前で 二人の人格は入れ替わるのであった 大魔女と白の体は光り出し 白は意識を失う リリアスとリリスと大魔人もまた 意識を失い始めるのである 大魔女とリリスと大魔人の肉体と魂は、白が眠っているベット

「大魔人はもう。この世にいる理由がなくなったんだよな。俺は大魔女を消さないぞ。俺の世界ではお前は悪者にされているんだろうな」と言うと

「いいのよ。私はもう満足しているから。それよりも。この世界をお願いね」と言って消えていく リリアは、「私からも、白を守ってあげて下さいね。白はこの世界にとって必要な存在になるでしょうから。どうか白のことを大切にしてあげてくださいね」と言うと、消えていき 白だけが残されて「ううん」と言って目を覚ましだすので 俺は白に対して「白。もう大丈夫だ。俺が絶対に守るから。もう。俺の前からいなくなったらダメなんだからな」と白を抱きしめると

「ふぇ?ここはどこなの?えっとね。確か私はね。お兄ちゃんとデートをしていてね。急に眩しい光に包まれたから。それでね、私は眠くなってしまって、そしたら知らない声に起こされたの。だからよく分からないの」と白は困惑しながら俺に説明してくれるのである リリスも、「私も気が付けば、この場所に来ていたんですよ。私は、白を守るために大魔人は消えたのよ。白は、私に言ったよね。リリスを守るよって、私もその気持ちは変わらない。リリスが幸せに過ごすことが私の幸せなのだから」と言ってくれるのである 俺は「そうか、俺は白に何も伝えていなかったからな。俺の口から伝えたいことがあるんだ」と言うと

「なになに?教えてよ。私も聞きたい事があるから」と白は言うので

「白、君の名前は、白じゃなくて、白姫って言ったほうがいいかもしれないぞ」

「え?そうなの?私も知らなかったよ。じゃ。じゃあ。私は今からは、白じゃなくって、白姫って呼んでほしい」

白は俺に対して「お兄ちゃん。私の事を呼び捨てで呼んでもいいよ。これからは、お姉ちゃんとか、お姉ちゃんとかね」

俺とリリスは リリスの体の中に大魔女が入り、大魔女と大魔人は 白の中から出て行くことになったのであった リリスと大魔人は リシアが、リリアとリシアの記憶の全てを 消去してしまうことになるのだが。俺の持っているスキルの能力が使えるようになれば問題ないだろうと言うことになり。

そして、白を真由さんの体に入れる準備をする事になるのであった 真由さんが使っている家に転移した

「白ちゃん。この家の事を少し覚えていて欲しいのよ。この家で真由は生きていたからね」と大魔人が白に向かって話を始める リリスが、真由さんの体の中に入るために

「大魔人がこの世界に来る前の記憶は全て消すけどいいかな?」

「うん。構わないよ。だって、大魔人も言ってるもん。私の事は心配しなくてもいいから。真由の体に入った方がこの世界に馴染むことができると思うんだってさ。私の事は大魔人にお任せするって決めているの。だからさ、リシアお姉ちゃん。リリスお姉ちゃん」

白は真由さんに目線を合わせて話しかけ

「リリアさんが大魔王なの?」

「リリアが、大魔王?」と大魔人が驚いていたが

「リアリス。貴女にもリリアが魔王だったことは忘れてもらいますよ」と大魔人が話すと 真由

「リリアさんとリリスさんには悪いんだけどさ。大魔人。二人共、この世界で生きることを楽しんでよ。私のせいで。貴方達が不幸になった姿なんて見たくないからね」と言うと 大魔人は、「ありがとうございます。白様。私は白様の為に生きてきました。ですが今は違います。リリスとリシアの幸せの為に。この世界で生きると決めたのです」と真剣に話をしてリシアも「白様。私はこの世界で生きたいのです。白様。リリスのことも、この世界のこともよろしくお願いいたします」と白に頼み込んだ

「わかったよ。リリス。リリスのお陰で。この世界で暮らす事ができると思うの。でもまだ。私がこの世界で生活できるようになれたわけではないから、大魔人とリシアにお願いがあるんだ。リリスに力を分けてくれないかな?私はまだ弱いんだ。私の体はもう、成長が止まっているみたいだからさ」と白が頼むと リシアは、「分かりました。大魔王が、大魔人を受け入れて、私達に頼ってくれたことは嬉しく思います。私は喜んで、白様に力を差し出します」

リシアは白に手を当てて「私はリシア。リリスに私の体を託すことは出来ません。ですが。リリスと一緒に生きていきたいので、リリアの体に入れて下さい。リシア。大魔王の娘リシアが命じましょう。リシアとリリスに白神様に私の力を授けます」と言うと、白が光り輝き。その光はリシアに吸い込まれていくと、白とリリスは 気を失ってしまう 大魔女が話し始めると

「私と大魔人の契約は、解除されています。白にはこの世界で自由に生きてもらいたいと思っています。ですが。白が私達の仲間だと分かるような。何かを残してほしいと思っているのです」

「大魔王と白が繋がっている事だけでも良い事だと思うわよ。私が、この世界に来られたことに感謝したいのよ。私はね。この世界を滅ぼそうとした。あの悪魔のような大魔人が大魔人であってほしかった。私は、大魔人の事を、この世界に連れてきて良かったと思っていたのよ。あの悪魔のような奴が大魔人だったとしたら、この世界を滅ぼすようなことになってたでしょう。私は、白にそんな思いをさせないように。私が白を守らなきゃならないって思ってね」とリディアさんと大魔人は話を始めたのである 俺は、リリアスとリリアから聞いた話は、この世界を救ってくれたことと あの悪魔のような奴は 本当の事ではないのだなと思ったのだ 俺は

「大魔女。あんたと、大魔人がこの世界を救ったのなら。俺はどうなんだ。この世界を救う事ができなかっただろう。だが俺は、この世界にやって来て大切な人達に出会うことができた。俺にとっては、感謝している存在だ。それに。俺は、お前が居なかったとしても。白や大魔人やリリスやリネアを絶対に守っていく。それだけが俺ができることなんだからな」

すると、突然俺達の足元に魔法陣が出現したのだった 真由の体が光り出して、真由の目が開き出すのであった

「ここはどこなんでしょうか?確か。私は家の中で倒れてしまったのですよね。私が起き上がろうとすると、目の前に誰かがいるようですね」と言って立ち上がる 俺達は、突然現れた。真由の姿を見て戸惑ってしまう 白が慌てているのか分からないけれど

「マユちゃん?あれれ?」と言いながら 白の方に駆け寄ると。抱き着いていた 真由も驚きながらも、白を抱きかかえるのであった

「あら?可愛い女の子だわね。えっとね、私は確か買い物をしてたはずなんだけれど」と言うと

「あははっ~そうなんだよ。ここはどこなのか私にも分からないの。マユさんって、本当に記憶が戻っていないの」と白も言い始めた 真由さんに「お姉ちゃんは、この子の事は知ってるの?」と言われてしまう

「あぁ。えっと。リリスは俺と付き合ってたんだよ。白が妹なんだよ」と言うと。

「へぇ。そうなんですね。リリスちゃんか」と呟いて考え込んでいる様子であった 真由さんは白と話をしていた。

白は、リシアの事を真由さんに伝えたいと言って。リリスに真由さんの体に宿るようにお願いをしていたのであった 真由さんの体はリリスが入ることで 俺の世界にいた時の真由さんと、こちらの世界で暮らしていた時の姿の両方が使えるようになった リリアさんから聞いていた

「大魔人が真由の中に入れば、真由の記憶がなくなるかもしれない」とリリアさん

「私もね。真由の中に入ってしまえば、元に戻ることはできないと思うの。だから真由に、私の全てを真由に渡そうと思います」と言っていたので

「それじゃあ。リリスは。大魔人と大魔女がこの世界にいられなくなってもいいっていうの?」

リリアが質問をしたら。「リリスはそれでいいのですか?リリアはどう思っているの?」

リリアは、「私はね。本当は大魔人を元の世界で。あの地獄に返してほしいと思っているんだ。でも。今となっては。それは出来ないのが分かっているのよ。だって。白のお父さん。私達に力をくれているんだもん」

俺達が話していた内容はリリスは理解できていたらしく

「私は大魔人ですが。この世界で生きることを決めてますの。リリス。貴方の事を白ちゃんから教えてもらいました。そしてね。白に頼まれているんですよ。リシアとリリスの事を守って欲しいってね。だから、私は二人を守る為に存在するの」

「リリス様ありがとうございます。この身が砕けようとも。二人の事は守り抜いて見せます」

リリィがリシアに向かって言うと リシアの瞳からは涙が出始め

「うぅぅ。私は。白様の力になることが出来なかった。私はこの子のように強くなりたいの」と泣いていたのであった

「私は白姫様。大魔人のリリス。私は、この異世界での暮らしを楽しんでいますよ。大魔人としての記憶が消えるわけじゃないけど。それでも楽しいのよ」

リシアがリリスに向かって泣きながら話すと リリスは、微笑み「リシアの気持ちはよくわかります。リリスも。私もこの異世界の生活を楽しませてもらいます」と言った リリスは、リシアの頭を撫でていて リシアは泣き止んでいた 白が真由さんの体に大魔人を入れて リリアとリリアから話をしてもらうことにした 大魔人

「真由美さんが私を受け入れてくれた事に喜びを感じています。私は、リリアに言われて、自分の意志で初めて。人間を助けたいと考えましたの」と言うと 真由さんに リキトのことを話し出したのである 真由さんに

「お父様に娘さんがいるとは思ってなかったですよ」と言われ 少し驚いていたが

「白様のご家族ですから、大切にしますね」と言うと話し終わったら急に眠くなってきてしまい意識を失うようにして倒れた 目を覚まして、起き上がると隣に座ったまま眠るようにして寝息を立てていた リリスも「ふぅ~」と安堵して

「これで良かったのでしょうか?」と聞いてくるとリリアも、「これで良かったんだよ。私もね。大魔王と一緒に、この世界で生きていこうと思っているよ。私は、白の役に立てないと思うけれど、この子達には、幸せになってもらいたいと私は願っているよ」と、白を起こさないように優しくリシアの体を撫でるのであった リリスは嬉しかったようで、リリアの横に座り。「白がね。私が白の為に出来る事を考えて、私がリリスとして生まれ変われたのなら。白の側にいてあげるんだよって、言ってくれたんだ。白が寂しくないように、ずっと側にいるつもりだよ」と白の横顔を見ながら話した 大魔女と、リリアの話が終わった後

「白はどうしてこんなことが起きたのか、理由を知っているのかな」と聞くと。

リリスは、「えぇ。この子がこの世界で生きて行くためにね。この子はこの世界に来たの。そしてね。この子に、大魔人を受け入れる事ができるかどうかが分からなくて。試させてもらってるの。でも、この世界は、あの女が作った世界なんだけどね」と言って話を始めたのである この世界では この世界の生き物達は、あの悪魔のような奴が、作ったものらしいのだ。

その悪魔のような奴の名前は「大魔女」「大魔王」「悪魔神」と呼ばれているらしい

「悪魔のような力を持った悪魔達なんだよ」と言われた時に俺は、大魔王は大魔人だったんじゃ無いかと思ってしまうと リリアス

「私達と同じような能力を持っていたら?違うかしら?大魔人も白と同じ存在だわよ。それとね。私はね。真由美ちゃんの事もね気になっているのよ。私の大好きな大魔王の魂を感じるのよね。私の直感でね」と言うのであった 俺が、「俺の娘の真由も大魔王がこの世界に来させたのか?まさか」と思いつつ。

リアリスから、この世界について聞こうとする

「俺達の敵は誰なんだい?」とリリアスに聞くと。

「そうね。この世界にいる大魔人は私だけだと思うの。だから。この世界が滅ぶとしたなら、この世界を滅ぼせる者は。この世界を滅ぼそうとした悪魔みたいな奴しか、思い浮かばないし。それに、あいつらは私や白のことを知っていた。この世界に来る前の白に接触できた存在だと思われるの。それにね。大魔人は私やリリスみたいに。人間の姿をしているとは限らない。だけどね。この世界に悪魔を召喚することができる者がいたとしても、大魔人を呼び出せるような存在ではないからね」と言って。悪魔神が言っていたことを話してくれた

「私は、白ちゃんのお父さんが。あの悪魔神の言った言葉の意味が分かる気がするんだよね。あの悪魔の狙いはこの世界じゃないんじゃないかしら?あの時、私達の事を見ていたはずなのに、何もしないで立ち去ったわよね。私達の目的は、白ちゃんと、大魔人を呼び出した人物を見つけ出すことだわ」と言うと、白も目を覚まし

「私とリリアは、白ちゃんに頼まれた通り。この子を鍛える事にするわ。そしてね。大魔人がこの世界に存在しているのならば。私は大魔人の味方だからね」と俺の方を真剣に見つめて そう告げてきた 俺達は、リリスから話を聞いた後。

「俺もね。この世界を平和に導きたいんだよ。リリスも言っていたけれど、大魔人の力を俺達が受け継いでいれば。俺が、あっちの世界にいた時の大魔人の力が使えたら。あの女の思惑通りに事が運べなくなるだろう」と言うと

「大魔人の力が白様が持って居たのか」と言い。「白様にお仕えできてよかった。大魔人がこの世界で生きていることが嬉しいのです。私は、この世界で。この子のお母さんになりたいです」と言うと 真由さんの方に歩いて行き リシアと白が、リシアに抱っこされていたのを羨ましいと思っていたようで 白を抱きかかえ リリアに真由を渡し

「私は、白様のお母様になる事を許してもらえますかね。この世界で」とリリアの方を見て言うと リリアは微笑み「この子の事、これからもよろしくね」と言うと。リシアが

「この子が私の妹ですか」と白の顔を覗き込み言うと 白も、「この子が私の姉妹になるんですね」なんて言い始めて 姉妹仲良く会話を始めるのであった

「大魔王とリリアの関係性ってなんだい?」

俺の言葉にリリアは

「大魔王は、私が、この世界に転生したときに初めて出来た友達であり。親友でもあるし、この子の父親でもあったの。大魔王が私を守ってくれているおかげで。私も、白を守ることが出来たの。リリスの事はね。この世界での大切な仲間の一人だったし。私にとって、大事な友なのよ」と、懐かしそうな目をしながらリリスを見る

「白様。私もね。リリスの事が好きです。私は、リリスと、リシアに、リリアの事をお願いされてますから。リリスの事を大切にしたいです」

リリスとリシアが白の事を話し始めると、白の顔から涙が流れ出し

「うっ、うん、ありがとう、お姉ちゃん、ありがとう」と泣きながら話す 俺は、リシアの事を聞くと

「はい。リシアも、白姫様と同じように大切にします」と言うのであった 白が真由さんに向かって「真由ちゃんの事は大好きだから、一緒に遊ぼうね」と言うと 嬉しかったようで、真由

「ありがとう」と言って笑顔を見せてくれるのであった リリアと、リリスがこの部屋から出た後に。白がリリアとリリスの魔力を吸収していたのであった

「リリス様。私はこの子を守ってみせます」

「リリスは、私と一緒に白を守るよ」と話し

「じゃあ、私は、白の体を使ってリリスを抱きしめてあげるよ」と言って。二人で抱き合っていたのである そんな時に俺と、リリアが戻ってきたのである 白はリリスの胸元に顔を埋めていて、甘えていて 白が「私ね。白のお父さんが生きていたことを知って。それでね。白ね。今、とっても幸せな気分なんだ」と言うと。リリスが白の頭を優しく撫でるのである そんな様子を見て。リリアが「白が幸せで良かった」と泣きながら話すと リシアが、「白様は私達の宝物なんですよ」と言い。リリアに

「私達の事を家族として扱ってくれて。大切にしてくれるの。この子は、優しい子だから。この子と一緒だと。楽しいですから。家族になれて良かった」と話してくれたのである 大魔人となった真由さんは、真由さんの中にいた、もう一人の真由さんと融合する事ができていた。

真由さんの体に、真由美さんが入っている状態で、白の体のリリアと真希の二人が大魔女リリスと話し合っている間

「真由ちゃんと、私とリシアの三人だけになったよ。どうするの?」と言うので

「俺と一緒にいるのが一番安全じゃないか?」と俺から提案をすると

「そうね。でもね。白をこの世界においておく訳にはいかないわよ」

と白を見つめると

「私は、このままで良いですよ。祐一君の側が良いから。だから、リリアス。私の事を気にする必要は無いんだよ」

「分かった。白。あなたの意思を尊重して。私はリリア達の所に戻るけど。この子は絶対に守ってほしいの」と、真由の身体の中から出てきた小さな妖精が、「任せて、私の事を救ってくれたこの子を必ず守り通してみせる」

「リリアの事をよろしくね」と言い終わると同時にリリアの所に瞬間移動していたのであった。俺は、「白。君だけは幸せになって欲しいんだ。もし俺が死んだ時は、白はこの世界で自由に生きていいんだからな。自分の思う道を進んで生きて欲しいんだ。大魔王の娘としてではなくてさ」と言ってしまうのであった 俺はこの時。この異世界に来るまでは。俺が死ぬ未来など考えた事も無かった。

ただ漠然と。自分が死んだ後のことなんか、考えていなかった

「でもね。お父さんがいなくなっちゃうと思うと寂しいんだ。でもね。お母さんが、私の中で眠ってるし。私はね。一人じゃないもん」

「そうだよな。お母さんと二人っきりで、生活するはずだったのに。お父さんが現れちゃったし。リリアスだって、リギルに会えて。お母さんも、きっと喜んでくれるよ」

「そうかな?私の事を見守ってくれてるよ」とリリアは微笑む

「俺が、大魔王の力で出来る限りの事はやって見せるから。安心してくれ。リリアンは、俺の娘だからな」

「ありがとね。お父さん。リキもね。頑張っているから。私だけ何もできないのもね。嫌なんだ」と俺の服を掴み。涙を見せる

「私達は、この世界に来てまだ間もないからね。リリアちゃんと私だけでも、この世界の管理者に会いに行くべきだと思う」とリリスが言うので。俺達は大魔人の神殿を出て、転移した先は、俺達が最初にいた場所。あの湖があるところだった。

湖の中に入ると。そこには。俺が予想もしていなかった人物がいたのであった。そこに居たのは この世界を創造し。白がこの世界に来た時から。この世界を見守る存在のはずの女神様が立っていたのであった 大魔女とリリア、リリスの三人がリリアに、大魔人を任せる事になり、真

「リリア。私は大魔人を信じるわ。そしてリギルをお願いね」

「リギルのことは心配しないで。それにしても白様をこの世界に残していくとは」とリリス

「あの子の事なら、リリアに任せれば問題ないから大丈夫だよ」と大魔人の娘になる

「リリス様。私と、リリアと、白姫様の三人がリリアに大魔人の事を託して、先に行かせました。だから私はこの子を守って行きます」と、真由さんの中に入る前の人格の真紀によく似た リリスが話してくれた。

リリスと大魔人が融合した事により リリスがリリと、真樹に分かれたのだが。この子達が、この世界で、この世界の住人に害を与えない限り、大魔女と白の力を受け継ぐ

「リリアの大切な友達だからね」と言ってくれたのだ 大魔女の力と、大魔人の力を受け継いだリリアに、何かが起きた時に対処できるように リリスと

「私達はこの世界を創っているのよ。リギルも助けるつもりだしね」と言う リリスは、この世界のシステムを知りたいらしく。大魔女や大魔王から聞きだせなかった情報を教えてもらう事になったのだった。

「それってつまり。大魔人達は、他の異世界に行っていて不在だったから。大魔人に聞けなかったことは私が代わりに答える事になるんですかね?」とリリンさんの言葉を聞いて俺は

「その通りですよ」と言う

「でもね。貴方がたが知っている範囲の情報は。全て知ることができてしまうんですよ」という事である。

この世界のシステムは単純で。この世界を管理している女神がいて、彼女は全知の全能ではないけれどある程度

「私の管理していない場所で。何が起きるのか。それを教えてくださいますか?」と言うリリスに

「えぇ分かりました」と答え。

大魔王や、大魔女。それに、大魔王の妻が、この世界に干渉してきた時の事 その時の詳しい内容も教えることになったのであった

「じゃあ質問です。大魔王は何故。魔王と大魔王しか使うことができない魔法「召喚術」をこの世界で使えるようになっているのでしょうか?」と言われたが

「それはですね。この世界は、大魔人たちの世界で。大魔王と、魔王だけが、使用ができる魔法。「次元移動」を扱えるようになる。「次元操作能力者」をこの世界に送っているのです

「この世界でも。同じように「次元移動」を使えますよね。なのでこの世界で「次元」の操作を行える者は。魔王と、大魔王だけです。しかし、何故か「この世界」には

「召喚」をできる者がこの世界に存在するようになってしまったのです。それで、「召喚された者の肉体と魂と魔力の融合を行う事で。一時的にこの世界に「定着」させることができるようなのですよ」と言うと 俺は、真由美さんの体に入り込んだ。大魔女が この世界に来ることになった原因を説明したのである 大魔人と、リリアは。この世界の仕組みを知って

「なるほど。リリアちゃんは。今頃。大魔女の体から出てきた大精霊リリィちゃんを「憑依状態」で、操れるようになっていたから。リリアちゃんを「器」にしてリリスちゃんが「大魔女としての存在」を宿してこの世界に「転生」するのね。それで、リリスちゃんは、白ちゃんを娘にする為に、白ちゃんに体を明け渡すと。そういう感じね」と大魔女が説明してくれるので 俺と真由が一緒に「白は大魔王としての能力が解放されている。大魔王とリリアの能力を受け継いでいるんだ」と言うと 大魔人は納得していた

「じゃあ。真也君にはリリスが。リリアにはリリイが「大魔女としての存在」の受け継ぎ役になっているわけなのね」と大魔女は理解していた そんな時に「ねぇねぇ、リリアス」と呼ばれ。「はいなんでしょう」と言うと。リリアが俺の後ろに隠れた そんな時に真紅の髪の女性が現れる その女性は俺を見ると、「あら、お久しぶりです。真也様。また、この世界に来てくれてありがとうございます」と言い 俺の手を取ってキスをする そんな事をされると恥ずかしくてしょうがないんだが

「あなたは。誰ですか?」と言う 俺に、リリスが話しかけてきた。

「リリアス。あの子は私の分身のような存在よ」と言うのだけれど、俺はリリスが何を言いたいのかさっぱり分からないんだよなぁと悩んでいると

「私達にはね。リリアと私のように、二人の人格が存在していて。それぞれが、別の人格を持つ。もう一人の自分を、自分で生み出したりもできるんだけどね。基本的には自分の分身を作れるのって一人だけのはずなんだ」と説明してくれるんだけども 真意が全くつかめないんだけどさ リリアンは、「私にそっくりでしょ?双子なんだもん」「えっ!私の妹がいるんだ?どんな人なのかな?ちょっと見てみたいかも」とか言っているので 俺は大魔女を見るのだけれども、大魔女の顔色が少し悪くなっている気がしたので「大魔女様どうしたのかな?気分悪いのかな?俺、なんか変なこと言っちゃったかな」と言ってみると 大魔女から返事はなかった。ただ黙って何かを考える素振りをしているだけだった そして俺は 大魔女と、リリアに 大魔人の娘のリリアがこの世界に来た時に、大魔王の娘と大魔人の力を両方受け継いでしまったために「大魔女としての覚醒」と、大魔人の「召喚」が行えるようになったこと。俺の娘になったことで、俺と、白の「共有能力」が解放されたこと リリスの事は「私達の娘なんですよ。リリアスが」と言い リリアも「リリス様と、私の娘なんです。可愛い子で」と言っていたのであった。

そんな時であった。突如現れた大魔人の分身体に。

リリスが吹き飛ばされたのだった。

「貴方が大魔人ですね。私達は大魔王に用があるのです。通して頂きます」と言うのだが 大魔人が「この子達には、手出しさせません」と言うので、大魔人と戦う事になり、戦闘になった。

だがしかし、俺も

「大魔女も、リリアも。リリアの娘のリリスも。俺の大切な人なんだ。絶対に傷つけることは許さない」と宣言すると 俺の前にリリが立ち塞がった

「ここは私にお任せください。リキトさんと、リリスは先にリリアと共に、行ってしまってください」とリリアが言うのだった 俺がどうしたらいいのか悩んでいたら。

リリスが

「リリアちゃんは強いから。安心しているのですよ。大丈夫だから」と言ってくれると

「そうだね。リリアは最強だもんね。心配する必要ないよね」と言うのであった

「では、リリ。後をお願いします」と言うリリアの言葉に リリは

「分かったわよ。こっちの事、頼んだわよ。私の愛しい娘のお願いだものね」と 笑顔で答えていた 俺と、リリス、リリスはリリアの後を追う事になり 転移する事にした

「真樹さん、この子達が大魔人の娘で。リリアちゃんの子供なら「次元操作」が使えるようになっていないかしら?」と言うと。リリアに確認するようにと促される

「大魔女さまと、リリスさんに、私は力の受け渡しをしてもらったので。今の私は、大魔女の力を持っているのは事実なのです。リリも。私が母さんの力で、リリスの力を受け継いだから 次元を操ることができるようになっていると思いますけど」とリリアが言いながら 大魔人に攻撃をしていくのを見ているのだ 大魔人も、次元の操作を行うが

「次元を操作する技術だけならば。この子のが圧倒的に上ね」とリリスは話すのであった そうこうしていた時に 大魔

「貴女の力は認めます。だけどね。次元の操作の技術だけで 次元を支配してしまうなんて、反則です。その力だけは譲れませんでしたから」と 言って 大魔人は、「時間」を操り この世界にいるリリスを「空間の狭間」に封印したのだ

「これで。リリが「大魔」になる事は不可能ですね。残念ですが、ここで貴方を葬る事にしましょうか」と 言った瞬間

「それは、どうかしらね。貴方は、大魔王を侮っているようですね」と言い。「この子が貴方に勝った時は。その時に改めて、この子を「私の分身」として迎え入れるつもりなのでしょう?」と言う

「この子は大魔王である「真也さん」が、異世界で出会い この世界で家族として暮らすことになったのです。この子もまた 私達の「娘」の一人なのです。私も、真由さんも、リリシアも。この子は「大魔王の妻」と言う

「立場では無い」のです。この子は私達「三人の子供」の母親である真姫さんの「魂と記憶」を宿す存在なのです」

と言うので

「でも。リリはまだ。この世界のシステムを知らないのですよね?大魔のシステムがどういう風に機能しているのか知らないでしょう」と言うと リリスがリリを庇うように。リリスの前に立って。リリスを守るような格好で。リリスはリリの盾になるように、立ちはばかるので。俺は

「じゃあ試してみるかい?そのシステムを、君とリリに体感してもらうとしよう」と言うと 俺はリリに、手をかざして、俺は「俺の持っている魔力」の一部をリリに与え

「俺の魔力と、リリの中にあるリリが受け継いだリリアの力と融合させた魔力を流し込んでやる」と言うと 俺から流れ込んできた魔力が、俺が元々持っている。膨大な量の魔力と一緒になってリリの中で循環を始めるのである そんな時にリリから。

「お母さん。私、リリの記憶と力が混ざっていく感じなんだけど、この世界のシステムを理解しました。

私を産んでくれてありがとう。お父さん」

「うん、良くできたな。リリ、この世界で。リリはリリのままで良いからね。リリスと違うところがあっても。気にしなくていいからね」と リリスの方を見ると。リリスは、「この子は、私の妹でもあり、私の娘であることは変わりがないからね」と言っていたので

「リリアは俺にとって「もう一人の自分であり、かけがえのない存在であることには違いが無いんだ」と言うことを分かってくれたかな?それに、白も同じだよ」と言うと 白からも返事が返ってきた 俺にはそんな感覚は無かったんだが リリアやリリアの娘でもあるリリに。大魔のシステムの事を簡単に説明したようで

「真央さんが言うとおりに、私は「リリちゃんのお姉ちゃんになってあげたいなと思ってるよ?」という事を伝えてくれるのだった 真央に教えて貰った事によると。大魔王様の真紅ちゃんは。私の妹でもあったらしい。私にとっては姪みたいな存在で

「妹みたいだなと思っていたので嬉しい」と伝える そういえば。白には、私の力の使い方を教えていないんだっけ

「真樹さんが私達に力をくれるときに、「私の能力をコピーして使ってみてほしい」と言ってたじゃないですか。あの時から既に使えるようになっています」と、言う どうもリリアの話では。大魔女様は、自分が作り出した。自分の複製のような物を、私の中に埋め込んでいるのだけれど。大魔人の力を受け継いだ事で、私は、リリに埋め込まれていたはずの。大魔人の分身を体内に吸収したことで。

私は、大魔人と同格の存在に、進化するはずだったのだが。

私が大魔人の力を、完全に

「我が物」にする為には時間が掛かるようだが。

リリアちゃんの子供達は、もう私と同じ「レベル」になっている。だから これから先は、もっと強くなれるはずだ

「真央さんには感謝しています。私も大魔人の能力を受け継いだおかげで、リリが大魔人として覚醒できる条件が揃いましたから」

「では行きましょうか」と、リリと、大魔女

「さっきから思っていましたけど。この人が。私達と戦おうと思わなかったら。私達の方が、先にやられてしまってたんじゃ」と言うと

「そんな事は絶対に無い」と言うのだった。

真央も言っていた事なのだが この世界に存在する生命の頂点に立つ。大魔王様が、たかだか一万

「二万体程度の生命体に遅れを取ることなどありえないのですよ。貴方もリリスちゃんも、真奈も。私の愛する真姫の子供なんですから」と言うのであった 俺達は、次元の穴から外に出て、大魔人が、こちらの世界に現れる為のゲートを開くのを確認してから、大魔女の転移魔法で 大魔人に攻撃を仕掛けようとしたのだったが。

大魔人は、大魔王の次元操作を真似して、「時空間の操作」を行おうとしたので 俺は 大魔人と大魔女、そして、リリスが「時間と空間の支配権を奪い合えば。間違いなく、大魔女の負けだ」と口にした なぜなら、大魔人である「大魔女」と大魔王の次元の操作能力は、次元の支配権を奪える程、差が存在するからである

「次元を操る技術」に関して言えば、大魔女の「勝利だと言えるかもしれないけど。この世界における支配権に関しては、圧倒的に大魔王のが優れているので」とリリスが言うと

「そうよね。この世界の管理は、基本的に真樹さんの魔力を媒介にして行われているんだもの。真樹さんは、魔力で「世界を書き換える事が出来たから」ね」と

「でも、その大魔人が真樹さんの能力を手に入れたら、その「世界を書き換えられる力」を手に入れてしまうと言うことになるのです」とリリスが話すのであった 大魔女は

「私の力は、あくまで、世界を書き変える力だもの。貴方はあくまでも、世界の支配者に成り代わりたいってことでしょ?でも。私の力を手に入れると、世界を書き変えられるようになるわ」と言ってくる 大魔人は、次元操作を上手く扱えてはいなかったのだ 大魔女の魔力を使って次元を繋げようとしていたが 俺にその魔力を奪われてしまうと。俺にその力で反撃され 大魔女も、大魔女の力で。「次元を支配することが出来る」と言う事を知り、次元の操作を行い 俺が生み出した時空間の亀裂を利用して。そこから現れた 俺は 次元の歪みによって 俺の体が分解されていくような痛み

「次元を操ると言うこと自体が、こういう風に「身体を傷つけていく行為である」と言う事が分かった」と呟く リリスは、「私がお父様にお願いをして、真魔の力を「私達三人」に分け与えた状態で、リリアの力を受け継がなければ、大魔人として覚醒することも出来なかったと思うけど」と言う そうすると。大

「お前は誰なんだい?」と リリスとリリスが連れてきた、リリアと白を見てから

「そうですね。リリスの母であり、リリの祖母にあたります」とリリアが答える 俺は、そんなリリスの姿を見て 大魔女を挑発するように

「大魔女よ。お前の力を奪ってやったぞ。次は俺の番だよ」と口にする 大魔女が

「この子が貴方の力に抵抗出来るだけの器を持っているとは思えない」と言い

「でもね。この子が、この世界に生まれてこなければ。この子の母親である真姫さんは「死なずにすんだはず」なの。私は真樹君のおかげで こうして

「この世界の全てを手にいれられたから。私も「この子の幸せ」を願ってあげるつもりよ。私には出来ないけれど。貴方にはそれが出来るんでしょう?」

「この子の名前は?」と 大魔王に向かってリリアは問いかける その問いに対して。真魔王は自分の名を口にしようとしたところで リリと、リリの母親の「リリアさんと、娘のリリス」を視界に入れた後に。真樹とリリスの方を見据えて 大魔王として「俺の本名を告げよう」と口にする 大魔人改め 真魔王は

「俺の名は 天海 神矢 よろしく頼むぜ。この世界の新たなる王として君臨し この世界で生き続けさせてもらう」と宣言をする 真王は

「俺が生きていた時代に、真奈ちゃんに、自分の血と俺が持っている全ての力を 俺の息子であり娘になる真也に与えることが出来た。それが 俺にとっての最大の救いになったんだ。俺の娘として この世に生まれ落ちてくれたことが」

「でも。俺は 俺は、もう。真姫に、二度と会えないんだ。あいつが死んだ時に、もう俺には生きる意味も何もないと思ったんだよ」と口ずさみ。大粒の涙を流したのだった 俺は、そんな、真奈の姿を目にして。俺は、自分がしてしまった事の愚かさを悔いたのだ。だが。

しかし。そんな真王に。「この世界で。この子と一緒に生きていきたいなら この子を裏切らないと誓ってほしい。この子に 大魔王を倒せと命じることはしない。この子は、私達家族の一員だからね。この子には 自由にさせてあげて欲しい。この子の意思を尊重しながら育てて行けば良いんじゃないかしら?」と リリスは提案してくるのだが

「でもさ? あんたら

「異世界から侵略者を召喚したり、この地球上に存在していた生命を滅ぼしてしまったりした」だろ?それをやっている存在を野放しにすることは出来ないんじゃないのか?そもそも

「そいつが元の世界に帰る方法が本当に存在している」というのであれば 俺は、それに協力を惜しむ気はないんだけどな?」と言うのだった

「そういえばさ? 真魔に。「大魔王をどうしたい」という目的があるのかな?」と。大魔女は 真魔王の事を「様」付けせずに。呼び捨て

「ああ。あるよ。リキトに聞きたかったんだが。リリちゃんと、白ちゃん。それから

「リリス」ちゃんだったかな。君達は「この先」どうなりたいと思ってるか聞かせてくれないか?」

「リリが。私の力を完全に使いこなす事が出来れば、私とリリスの力が融合します。そうなると。私達は、完全な形でリリスの力を引き継ぐ事が出来るようになると思います」と言うと。大魔人の方へと振り返り。真樹が、大

「真樹はな。今の段階で。真紅は、「完全にリリに体を乗っ取られる寸前の状態」になっている。だからこそ

「真樹とリリスが融合」することによって。リリちゃんに力を与えるだけではなく。「リリちゃんとリリスに」新しい力を宿すことができるようになるんだが。リリスは。それでいいのかな?」

「えっと。あの よく分かりませんが。私は、お母さんが大好きですから」

「私は。もう、この世界から「消えてしまいたい」「早く死にたいな」とずっと思ってましたから」と。

リリがそう言うと。リリスも同意するのであった リリスは「あの リリスも真樹も「力を使いこなすことが出来ない」から。今のリリスが「大魔王の真奈の力を使える状態」になれば。「大魔王と同等の力」を得られると思うの」と口にすると 大魔人が

「なぁ?俺からの提案なんだが。「俺の力をお前が使いこなせるように手を貸してやるから」。この世界を好きにしたらいい」と口にした 大魔王が 大魔王城から姿を消す そして大魔王は、次元の穴を使って、俺の所まで現れると

「リギルと大魔人の方は。上手くやってくれているようだ。そして大魔女と大魔人は「お互いの事が好き」らしいから。上手くやってくれると信じてる

「なぁ?お前に一つ聞いておきたい事があった。俺はな。実は。この世界の生き物を全部殺したことがあるんだよ。でもな。俺は、それでも。まだ、この世界を支配したいと思わなかった。だってな。「こんな事したくねぇよ。俺は、何にも悪いことはしていないんだから」としか考えられなかったんだ。だけど。大魔王になってから。俺が大魔王になるまで、どれだけ多くの生命を。俺は、殺して来たんだ

「この世界で、人間を殺さないでくれ 俺がお前達に望む事はこれだけだよ。あと。リギルもリリスの事も、大好きだ。リギルは、「自分のせいで、リリスの母を死に追いやったから。責任を取りたくて。リリスの母を助けようとしていたから」俺に協力してくれると言っているからさ」

そう言い残すと また次元穴を作りだし姿を消してしまう 俺達が。大魔人に「お前の目的はなんだ?」って質問をしたときに リリが。「真魔王に、お姉ちゃんの居場所を聞いてみましょう」と言ってきたのである そんな会話をしていると リギルが、こちらに歩み寄

「大魔人が「リギルの姉さんを殺した」って言っていたよ。リリは リリスとリリアさんと一緒に。「次元」を支配してほしいって」と言って来たのである

「おとうさんは リリアさんは、次元の支配なんて出来るような力を持っているって。リリアさんと。大魔女は「二人で一人の体を持っているから、次元を支配すること自体は簡単じゃないけどね」とか何とか話していた」

「なあ。大魔王。「お前達三人が一緒に暮らすための場所を用意する」と、俺は考えているんだ。だから。俺と一緒に来てくれないか?」と俺は口にして

「俺についてきてくれ 俺には 俺の目的を果たすために必要な。お前の力が必要なんだよ」と言うと。リリが

「大魔人と真樹のおじさん どっちを信じればいいの? あたしには わかんないよ。でも リリアちゃんとリリちゃんが リリアちゃんは「大魔女」の力と「大魔王の血族として覚醒をした真奈の力を受け継いだ状態で生まれた子供」であり。リリちゃんは、元々「大魔女」の娘だった。そのせいもあって「二人とも。自分の親だ」と思いたい気持ちがあるんだよ。私には その二人のどちらが本当の母親なのか わからないんだよ。だからね。私は。大魔人を信じることに決めたんだ」

リリは、泣きながら。

「ごめんね 私がもっと、頭が良ければ 良かったんだけど。私は、私は。もう、これ以上。この世界に生きていたいとは思えないよ」と。

「俺は「リリとリリスが幸せな人生を歩んでくれたら嬉しいな」と思っているよ。俺は 大魔女の夫になる前は。色んな女に手を出していて。その。なんと言うか。俺は「不誠実な事ばかりをしていた気がする。でもね。それは 大魔王の器になる前であって 大魔王になった後に リリと出会ったのは。君達の母親と出会う少し前のことだったんだ だから 君達のお母さんとは、出会ってすぐに結婚した。君達の母親は優しい人だった 俺は 大魔王の器になり。大魔王になってしまったことで。大魔王になる以前の記憶を忘れたふりをしていて。大魔王になってからも 君達の母親には「大魔王になった」とだけ伝えていたんだ。大魔王になっても。俺の中には、君達のような娘がいたからこそ。俺は。今まで頑張ってこれたんだ」と。

真樹がそう言うと。

リリは「そうだったんだ」と言うと「リリちゃんが「大魔王になる前の記憶が無い」っていうのは本当だと思うよ。真姫ちゃんに「私のことを好きだったの?」って聞いたことがあったんだけど。そしたら真姫ちゃんは「うーんどうだろう」なんて口では誤魔化しながら

「うん 私は、真姫の事が 大好きだよって言って抱きしめてくれたんだよ」と、リリは嬉しさを隠すかのように「真姫は私の事、大好きなんだから」と笑顔を浮かべたのだ 大魔王は 大魔女と大魔王の娘であるリリスへと近づくと

「リギルには、この国を任せることにする。リリスは、次元を支配してくれると、とても助かるのだが。リリはどうする?」と聞くと

「私ですか? 私は、真樹のそばにいるのが幸せだと。思っていますから」と リリスはそう答えた 大魔女は、そんなやりとりを目にして。大魔人の事を。「あなたには、感謝していますよ。私は 私自身の存在を守るために、リリスちゃんを犠牲にしなくて済みましたから」と、そう言ったのだが 白が、「リリちゃんの事は 大魔人も気にしているんだから。ちゃんと話し合ってみても良いんじゃないかな?」と口にしたのである 大魔王に「お前の事を愛している」と言われたのは 初めてかもしれないな。

俺は 大魔王のことを見つめると

「リリちゃんは、これからどうする?」そう口にしたんだ

「私は 大魔王の力を受け継ぐことが出来れば それで満足ですから。もうこの世界は 私には必要ないと思ってます。もう、終わりにしませんか?」と言ったリリに対して 大魔人は「俺の力を完全に使いこなせるように手伝うからさ この世界の支配者になれ 俺がお前に求めているのは それだけなんだ 大魔女に頼まれている事とは違うけど 俺はな? この世界の生き物を殺してしまった事で「自分は本当は何者なんだ?」って。疑問を抱いてしまったんだ。俺は

「人間」に恋をしてしまっていた この世界から、姿を消してもなお。この世界の人間のことを「心から愛する事が出来るだろうか?」と考えた時に

「俺には無理なんじゃねぇのか?」と思ったから

「この世界に存在する生物を絶滅させる前に、俺は リリちゃんと、大魔人の力でこの世界を支配してみてくれよ。俺とリリスは「リリちゃんと、リリスのお母さんの願い」も叶えたいから。お願いだよ。この世界の支配者はリリちゃんと、大魔人の二人でなってよ。俺とリリスちゃんで「大魔王と大魔王の妻」になってやるから

「お前の大切な人たちのことは任せてくれ」と。俺がそう言うと。リリは「わかった リリスちゃんのお母さんに頼まれたことも含めて「この世界を」好きにするよ」そう口にして リリが俺の頬にキスをしてくれたのである そして リギルが

「リリアと大魔人は、一緒に行動をして。世界を平和に導いてほしいの 大魔女から頼まれたのは この世界を平和にする事だけですよね」と、大魔人が口にした 大魔女は

「まぁそうなりそうだな」と答えたが

「私に一つ考えがあるんです この大魔王の力を持った状態であれば可能でしょうから、リリと、リリアを「二人で一人の体として使う方法」ですが 大魔女の旦那様になら出来ます」と言い出したのである 大魔女は、大魔女の娘達を見ると「確かに リリアが大魔女の娘になったのは、大魔王と大魔女の子供であったからだ。だが 今は違う。今の大魔王と大魔王の血族の関係は「姉妹のようなものだ」と言える」と。リリスの頭の上に手をのせてから「大魔王よ リリスは お前の妹ではないぞ」と言う 大魔人の娘となったリリアとリリスが顔を見合わせて笑いだしてしまうと

「リリアちゃんは、おとうさんから貰った力で。おとうさんが持っていた。全ての能力が使えるようになっているはずよ。あとは、リリアちゃん自身が「自分の意思で、自分のしたいと思う事をして良いんだよ」とリリスちゃんがそう言っていた」と 大魔女が説明をしてくれる 俺は「お前に妹がいたのか」なんて言いながら リリアに抱きついてしまうのである 大

「あのね お兄さん 私が お母様の娘になった時みたいになっただけだよ。それに 私達は二人で一人の身体を持つ事になったけど リリアちゃんの場合は元々が

「お姉さまの体を間借りしている」状態だったからね」と

「リリアは自分の意思を持っていて、その力を。自由に使うことができる」と言って リリが俺に口づけをする リリのその言葉の意味を理解するために 少し時間がかかってしまう

「リリが俺に口移しで飲ませてくれた液体」が。大魔女の娘であるリリアが大魔王の力を受け継いでいることによって「その効力を発揮して」くれたらしく。俺と、リリが 俺とリリスとリリが 俺がリリを「リリの事を抱きしめてから「もうお前は、俺だけの物じゃない」とか「大魔王はお前の物だから」とか「お前とリリスとリリアは。もう俺の家族だ」とか 俺のその言葉をリリが聞いてから「ありがとう」と涙目になっていた 俺はリリが大魔王になったことで。リリが俺を「真魔王のおじさん」と呼ぶようになり「リギルのおじさん」「リリスちゃんのおじさん」と呼んでくれていた事を思い出して。リリを抱き寄せて「おじさんでも何でもいいんだよ。俺はお前の事が好きでたまらないんだからな」と言うと リリは、リリが大魔女に「大魔王のおじさんと、リリスのお父さんが、この世界で仲良く暮らせるようにする為に この世界を作り替えましょう」と言っていたのを聞いていて「本当に私の為に動いてくれたことに感謝します 大魔王のお義父様」と リジイの事をおじいちゃまと呼び始めたのだが リリスや、大魔人達と一緒に行動を始める事になるのだが。それはまた別の話である ただ 俺は 今の状況を考え直してみる必要があると思い 一度、俺は、家に帰る事を決めていた。それは 俺達には俺達が生きていく場所が必要だという事もあったし、これからどうしていくのかを考える時間が必要だろうと言う気持ちからでもあった 俺は白に相談をしてみたんだが「白ちゃんに頼める?」と聞くと「白ちゃんに?」

「俺が、元いた世界に帰っても、問題無いか」という意味だと伝えると 白は俺に向かって「大丈夫だと思うよ 私も 一緒に行くからさ」と言って 俺の頭を優しく撫でてくれるのだった 俺が、大魔人とリリと。そして、この世界にいる全ての大魔人の中で一番強い存在となっている大魔王リギルが大魔王城で生活を始めてから一週間後。リリは大魔人リギルと二人で「次元の歪みを消す旅に出ようと思います」と言い出したのである そして「リギルちゃんは、私と一緒でも構わないんですよ」と言ったのである 大魔人が、「それじゃ リリに全てを押し付ける事になってしまいますから」と、答えるのであるが。リリスは「二人共 一緒に行って欲しいって、私達の願いでもあるからさ お願い出来ないかな?」と口にすると リリスの言葉を聞いたリリアが「私だって行きます 私はまだ この世界を救いたいと思っているのですから」そう言って 大魔人の娘となり

「私には、まだ この世界の生き物を殺す力が残っていて、この世界の生き物を殺している。この事実は消えない。だから 私にしかできないことだとも思うんです。私はこの国に残ると、リリスちゃんが私の身を案じてくれるから、こうしてここにいる。私は大魔人の娘です。私はこの世界を救いたいと考えています」と言い放ったのだ そんな二人の会話に割って入ったリリスは「リリアちゃんは。リギルが、リリと。二人でこの世界を救うと決めてたの。私もその考えに賛成して。一緒に旅に出ることにしたんだから。リリの事が大好きだからこそ、リリアちゃんの事も大切にするべきなんだよね」そう言ったのだが

「そうですね。私は この世界を守りたい 私のせいで苦しんでいる人もいるから この世界には、まだ助けが必要なのは間違いありませんから。私が力になれるなら そうすべきなんだろうと。私はそう思っています。この世界を私から守るために、この世界を救います」と、リリアが決意を口にした 俺は「リリアちゃん。この世界はもう君だけのものではないんだよ この世界は俺にとっても大事な世界なんだ。俺とリリちゃんにとって大切な人たちが暮らしている世界なんだからさ。みんなが幸せになってほしいって願っているんだ」と。リリアに語りかける 俺は「俺がこの世界をどう変えていくのかを見て行ってくれると嬉しい」

「大魔人の親である貴方のやり方を見せて欲しい。そして貴方のような考え方が出来るようになってみたいと。私も大魔女と同じ考えに至りましたから」と リリアが笑顔を浮かべて答えてくれて 俺の側に寄り添ってくれる 大魔王は、娘であり大魔女の娘であるリリに対して「二人で協力して、この世界を守ってください。リリアちゃんのお母さんと大魔王のおじさんとの願いです」と言って この場は解散になるのであった それから俺達は大魔女に「お前の好きなように世界を平和にしろ」と言われてしまったので、リリはリリのお母さんと大魔女のお父さんが暮らしていた世界を。大魔人の力で リリ

「お母さん。この世界の事は全部任せてくださいね。お母さんの夢を叶えられなくてごめんなさい。リリアさんを産んでくださりありがとうございます」と お母さんに感謝を伝えたら リリの母親は嬉しそうな顔をして涙を流すと「ううん 夢は叶えられたからね」そう言う

「私ね、リリが元気でいて欲しかっただけよ 貴女を産んだことを謝られる覚えはないからね。それと 私のお願いを聞いてくれてありがとう」

リリアの母親からのお礼の言葉を聞くことができた リリアは

「はい」と言って 笑顔を見せるのである そのリリアの姿を見た、リリアのお腹の中にいた胎児達も安心をしたらしく、おぎゃーおぎゃーと声を上げて泣き出してしまったのであった。だがその瞬間に。赤ちゃんの声に反応して俺の娘達が一斉に泣き出してしまって、俺に甘えだしてきたのである。その光景を目にしていた白が笑いながら「可愛いなぁーリキトの娘達がいっぱい増えていくねぇー良いなぁーこんな可愛い子達が増えていくなら私はそれでも良いよ」なんて言ってくるのだが。俺はそんな白に向かって。大魔人であるリリを自分の妻にして俺の娘にした経緯を説明し始めるのだが。白

「リリは。大魔王様の妻になったんだよ。もう普通の女の子として生きてはいけなかったんだよ。大魔王様に、その気があったとしても 大魔王様には この世界に居場所があるのだから もう普通の子として生きて行くことは、できなかったんだよ。だからね 大魔王様は、自分の妻と子供達に。リリがもうこれ以上悲しい思いをしないように、家族を守る為に大魔王の役目を終わらせようとしてくれたんだよ」

なんて説明してくれるのである。ただ俺はリリの事を愛おしく感じて 抱きしめてしまう

「私とリリが一緒になる前から リリアはリリアだよ。だからリリアちゃん。リリアちゃんがしたいと思うようにしても良いんじゃないかな。それがきっと リリの望んでいることだから」と リリスがリリアに声をかけてあげた 大魔女とリリスの娘であるリリアが 大魔王の娘であるリリと 仲良くしている姿を見て。白と大魔女が「あの子が、あんなに明るい顔で、誰かと一緒に過ごす事ができるようになるだなんて」とか「リリちゃんは。もうリリアちゃんの事を姉のように慕っていたんだから 仲良くしてあげてほしいわ」とか言っているのだった。俺が、リリを「大魔王」から解き放ち。俺の家族となったのを喜んでくれたようだ リリスは、自分が大魔王の力を受け継いだ時に 俺と、俺の娘達の関係を良くするために。自分の中にある大魔王の力

「リリが大魔王の力を使えるようにするのを躊躇わないといけない理由」を全て捨てたと言っていたのを思い出す

「私が 大魔王としての力を受け継いでいた時は。母と、大魔女様が亡くなってしまった悲しみを忘れる事が出来ずにいて 私の中で暴れ回っていたんです。だからリリアちゃんと、リリが お互いに支え合える関係になってくれて本当によかったって思えたんです。二人のおかげで 私にも希望ができたんですから」と言っていたのだ リリスも、俺に近寄ってきて。リリスに「私ね。おじさんとの子供も欲しいって、そう思っていたんだ。おじさんと、私の間に子供を作ることはできないんだけど。大好きな人に、私に似た娘が産まれてくれる。そう考えるだけで幸せな気持ちになれちゃった」と言って 俺にキスをするのだ。すると大魔女もリリアに「私とリリスちゃんは。貴女の味方ですから 困ったりしたら相談してくれて構わないからね」と言い リリスは「私の力を受け継ぐ事になるけど。それは、リリが大魔王を受け継いでしまうより 私にとってはずっと良かったと。今は思えるようになったの。だって、リリちゃんが幸せになれるんだもん」とリリアに伝えてくれたのだ リギルが

「お前達の好きにするといい」と言い残してから「これからは、リリスを大魔人として扱わせてもらう。リリスは大魔人の娘として、そしてこの国の姫として扱うつもりだ。まあ リリの世話はお前がすれば良い」と言い

「それなら。私が大魔人の娘になります。大魔人の娘でいる方が、何かとやり易い事もありますから」と言う 大魔女とリリス リリア リリスの四人が、これから一緒に行動することが決まり。

リリアとリリス

「よろしくお願いします」と挨拶を交わす 俺は大魔女に、「この世界には大魔人以外に強い者は残っていないか?」

大魔人は「そうだな。この城の中を見回ってみたが、大魔人以外は居ないようだが、強い力を持つ魔物達は、もうすでに、他の場所に移り住んでしまっているのだから。後はこの城に暮らしている者達に聞いてみてくれないか」と言い出す。なので。大魔王が封印されている部屋に、向かうことにしたのであった。

大魔王の部屋に足を踏み入れる 俺が「ここにいる大魔王の封印を解きたいと」言い出して 大魔人達から。お前は馬鹿なのかと 大魔剣の刃に指先を乗せて 大魔人の力で、この世界を滅ぼすことができる力を持っていて。この世界の人々を殺めることのできる力を持っていると口にしていたのにも関わらず。

俺に力を貸してくれると言ってくれたのだが 俺とリリの二人の力を合わせる事で 俺は 初代の大魔王の力が宿っている 大魔王の魂の入っている水晶を破壊することができるのではないか

「俺はさっきから。そう考えて、そうしようとしていたんだけどな」なんてことを言うと 大魔女や、リリ達が俺の行動を止めることなく見守っていてくれたのである 俺は。大魔王から奪い取った。この世界の魔力を使い この世界を破滅させてしまうような力を持った「魔」と呼ばれる。

魔族の血を引き継がない人間が体内に取り込んでしまった場合に起こる 人間を蝕む毒のような性質を持っているものを「魔素(マナ)」と名付けて この「魔素」を消す事のできる能力を手に入れたのだ そのおかげで、この世界にある。人間の体内に入り込み、体を壊していた魔素を取り除くことで。俺の娘達に危害が及ぶことはないようになっている 俺が

「リリアちゃん。君も俺と初めて出会ったときに、同じようなことを俺にしてきてさ。それで。君が俺に使ったのは。この世界に存在していた

「光属性」っていう「回復」の力を持つ特殊な魔力だったから。君のお父さんと、俺の妻達の力で「回復の魔法が使えない体質に変わって」しまったんだよね」

リリは俺の言っていることを聞いて

「え?でも。私はリキトさんから。そんな話は聞きませんでしたよ」と不思議そうな表情をして言ってくるので 俺は「君は、俺が持っていた。この世界の魔力を取り込んだ際に「闇」の力を取り込み 闇の力を扱うことができただろう。その力は、俺

「光」の魔力を使って治療ができるようになって、君自身の「光の魔力で怪我の治療をすることができるようになっていたはずだ」と言った後に。「それに 俺は。君が リリと、リリのお腹にいる子供の「命」を守るために この世界にあったはずの、本来あるべき、正しい形に戻すために 君の体を元通りに戻しただけだよ」と言うと リリアが驚いた顔をしながら俺のことを見てきていたので 俺は「君はね。大魔女が生きていた頃の世界で、魔王の力を受け継いだんだろう。だから。大魔王に操られてしまって、大魔王が作り上げた。偽りの世界。魔王が支配する国である。魔界を作ろうとしたんだろう。そして大魔王が作り上げた「魔界」を乗っ取ろうとしていた。俺の持っている「魔王殺し」は。大魔王の力を封じ込めることができる「神」という存在が作り出した武器なんだ。俺はその大魔王が生み出した。全ての悪を司る力を持った。「魔」を「魔」を浄化するための力を手に入れ。俺は「魔」を消し去り 魔王を殺す事ができる 魔王殺しの力を手にすることができたんだ」と伝えると。リリが涙を流し始めると

「そっか 私は大魔王様に、騙されちゃったんだね」と

「私。私はね。リキトさんのことが好きになっていたんだよ。だからリキト様と結ばれれば、私が大魔王様の娘であることは知られないと思ったの」なんて言うのだ。その言葉を聞いた白が「うん。だからね。私と白とリリスちゃんは、この世界に転生する際に

「リリスは 私の娘として産まれてきたから。私が生きている限り リリを私の子として扱いなさい。私の娘のリリとして生きるように」と伝えたんだよ。だから リリスはリリの事を知っているんだよ。ただ リリスはリリちゃんに リリは、リリスは。自分の本当の親は誰なのだろうと、悩

「リリスは、リリちゃんが自分の母親だと知っていたんですよ」

「ただ リリちゃんは 自分がリリスの子ではなくて、リリちゃんが大魔女の娘であることを知られたら、嫌われるかもしれない。と不安を抱えていたのです」

白とリリスがリリアに伝える 大魔女がリリのことを自分の娘と認めていたことで 大魔王の娘であることも

「魔王の力を受け継ぐことになったからこそ リリスは、自分の事を嫌いになってしまうかもと思っていたから。白はね。自分が魔王の子供だから 魔王の血族に縛られてしまっていたんだから リリスはリリちゃんと同じで 魔王の血筋を受け継いでいなくても。白はリリスの事が大好きでいたと思うから大丈夫だと思うんだ。だから白と一緒で白と同じように。この世界に産まれてきた時から お母さんは居なかったけど、それでも ずっと一緒に育ってきた大切な親友がいるのであれば寂しくはないと思いますよ」と 大魔人が言った するとリリスは泣きながら「うぐ。ありがとうございます。そう言ってくれるのならば安心できますわ」と言っていたのだった ただ俺の方を向いて「リギルさんもきっとわかってくれていると思うの」と言い出してきて、「私がもし、貴女が私にとってかけがえない存在なのだと言えば。きっと私を受け入れてくれると思うの」なんて言われてしまうのだが それは俺にとってはどうなのかなと考えさせられてしまって 大魔女と大

「そう言えば、お前とリリアちゃんが お互いに惹かれあっているのを大魔王は知っているみたいだぞ。俺の勘だけど」と言われたが。確かにリリアが俺に対して好意を持ってくれているのは嬉しいことだし リリアにならリギルが「この子を頼む」と言って、リギルは、リリアのことが好きだからリリアと一緒に居たい。とか。そういう感情を抱いていても、不思議じゃないのかなとも思ってみたりして 俺は

「俺としては。リギルには俺の嫁になって欲しいと思っている。俺に子供ができなかった場合。大魔王の子供を俺に産んでほしい」そう伝えてから 俺は「大魔王が封印された場所に行くためには。大魔人の協力が必要だ。俺は大魔王に聞きたいことがある。リリスはリリとして生きていくことになるが、リリアは俺が預かることになってしまったが。いいのか?」と確認をすることにした 大魔人はリリアに向かって「リリアが、この世界の姫であり。魔王の娘であると言うことを隠している間は 姫として。姫として生活をしてもらえればいいよ。リリスにも協力してもらって、今まで通りに過ごせば良いだろう」と言うのだが。リリアと大魔女に「お前達二人でも

「この世界の大魔人」を名乗ることができるのではないか」と言われてしまうのだが 大魔女が大笑いしながら

「あはは。そうだな。私一人で「魔王殺しの剣」を持ち出しても、あの封印の水晶を破壊して、この世界を支配することができるのが「リキ」だったのだがな。リキリスと、リギがこの世界に現れてくれたおかげで、私は この世界に「光」の魔法を取り戻すことができそうだよ。大魔王が「この世界を闇で覆って」しまったので、この世界にある。本来の魔力は、この世界にはない「光」の魔力になっているからな。その魔力を使って「光属性の回復の力を持つ魔力を使う事が出来るようになる魔石」を作り出せるだろう。そして「この世界では使う事のできない回復の能力を持つ魔石を、他の世界に転移させる力を持っている魔核石に「大魔王の力」と、大魔女が持っている。リキルスの力がこめられた魔力を混ぜ合わせて その力で魔獣を作り出し、魔核の力と魔鉱石を組み合わせて。魔道具を生み出すことができる。その技術で私は大魔女の作った魔道具を扱えることができるようになれるはずだ」なんてことを言うのだが 大魔人の言っていることに理解をすることができなかったので リリと大魔女に大魔人との話の内容を リリが教えてくれたのだが 大魔人がこの世界に来てしまったことで、本来存在するはずの。この世界にあったはずであろう。

魔素

「闇」の力でできた魔物を作り出すことのできる能力を持った水晶が存在しなくなってしまったため 大魔女は、本来ならば使えるようになっていたはずの光魔法の「癒しの力を発動させて」回復の能力を持った「魔道具を作る事が出来なくなってしまうということらしいのだ そのためこの世界に存在する「光」「火」、「水」・「土」・「風」などなどの属性の力は使えなくなってしまっているし「光属性以外の魔力しか使えない魔道具も作れるようになっているようだ」と言っていたのだ という話を大魔王から聞かされている間。大魔人が俺たちに話しかけてくるのだ

「さてさてお主達が知りたがっていたことを伝え終えたから、わしは帰るとするかな。そろそろ魔王城に戻ってくるころ合いのはずじゃがのぉ。まぁよいか。リキよ。また会う時を楽しみにしているぞ。それにリリスや、大魔王の封印した場所は、今お主たちが暮らしている場所に繋がっているが、そこの結界を解除しなければ入れないようになって居るんじゃが、リリリの力を封じていた力を解除するために必要な物を渡しておくので持っていくがよい。それとリリスよ」とリリと会話を始めると「私はあなたの娘ですからね」と言った後に、「この世界で産まれてきた子供たちの母親として生活することになっても構わないわよね」と 確認をしたそうな

「えぇ」と答えると 大魔女に「リリと二人で話をしてくるから ここで待っていて」

「分かった」

「えっと、リリアちゃんと、白は、私の友達になったのだから、私と一緒にリリアの家に行きましょうね」

そう言うとリリアの手を引っ張ってどこかに行ってしまう 残された俺はリリスに対して「俺は、大魔王を説得をする為にも これから向かう場所にいるんだろうが 大魔女に頼んだんだが。俺の仲間である、リリリと白と。リリリの妹と 俺の子供であるリリの四人で行くことになっているんだよ」と言うと リリスは少し驚いた表情をしていたんだけど。リリリがリリアをリリアの住む家に連れて行ったからなのか。リリアの家に住むことになる

「だから、お前には一緒に来てほしかったんだが。一緒に来るか? この世界で俺の妻になるかは分からないが。一応。妻の一人として連れていくことはできるから」そう言ってから 俺はリリリの後を追いかけたのであった

「リリス。私と一緒にこの家に引っ越して来たいのならば、この世界に住めるようになるためにも 私と共に、リリリの手伝いをしながら、私の家族になることを考えてみてください」

リリスは「はい」と答えた後。

「でも 私と貴方は、お互いの事が好きになっていて。夫婦になりたいと思っていて。それでも 貴女と結ばれることがなくて。結ばれてはいけない。そんな関係だと思えば この世界でも、別の世界に転生してからも 貴女のことを想い続けることができたと思うの。だから、貴女は、この世界に来た時から。リギルさんのことが好きだったんじゃないかな」

そう言うとリリスが リリに「どうして」と聞かれてしまい リリスは、自分がリリであることを隠すようにと大魔王から伝えられていたことを忘れてしまっていたらしく。つい「なんとなく」なんて答えてしまう リリは、俺に「ねぇ、お父さん。この人。この人は本当にお母さんが好きなんだよ」と言ってくるのだが。リリスが

「違うのよ。私は 大魔王様の力によって生み出された存在であって、本当は。リリスという女の子が居なかったとしても。私が生まれなかった可能性だってあるんです。この世界のリリと、私が出会うことはなかったのかもしれません。ただ私は。リリリと一緒に暮らしながら。リリとリリスが仲良くしているのを眺めていることしかできないんですよ。私は。リリスのことが大好きだった。だけど、リリスも、リリリも、大魔王さんが、自分の娘の力を使って作り出すことに成功した人間なの。私がこの世界で産まれるよりも前に。この世界で生まれた娘なのよ」と言うと リリリは、俺に「大魔人は 大魔王の力を使うことでしか 私達に勝てないだろうと言っていたよ」そう言ってきた 大魔人は「ふーん。俺の本当の子供か。確かにあいつが生きていた時代より、この世界で生きてきて リキが俺の力を受け継ぐようになってから。俺の力を使いこなしてくれるようになってきてはいたが。あの子が、あの子の魂は「大魔女の魔力」に飲み込まれずに俺に刃を向けてきて。俺を倒そうとしてくれたのだが。大魔女の力で作り出した大魔王の力

「闇」の力を受け継いでくれていると思っていたんだがな」

「リリが俺の娘として生まれてこなくても、リリリが生まれたかもしれないのか?」

俺はそう聞いてみる リリスは「うん。そうだね。私が居ても居なくとも。私は、きっとリギルさんの事を好きになって、そして愛してしまったと思うの」と言う

「でも。私。大魔人に、お願いがあるの。もしも リリスの魂がこの世界に残ってくれているなら。どうかリリスが。リリリアと幸せに暮らせるようにしてくれない?」

大魔人は、それを聞いて「リリスよ。俺に、この世界の未来を託すことはできるか?」と言うのだが

「リリにこの世界を救って欲しいと伝えてあげて」

大魔人は「わかった。この世界の魔王として、俺はお前が残した言葉通りに リリア達と幸せに過ごせるように。リリが望んでいたことが達成できるように、俺はこの世界を守ろう」

こうして、この世界に新たな勇者が召喚されることになってしまったのであった。

リキは大魔人の城にある書庫から「大魔王の力について書かれた本を探し出すことに成功をしたのだが この書物を読み進めていくうちに。大魔王の力がどれほどのものであるのかが分かってしまったので 俺は、この世界に存在するはずのない大魔人を この世界に誕生させ。大魔王の力を手に入れたかったのだが それは叶うことはないようだ なぜなら 俺は、大魔王の封印を解くための鍵となる「大魔女が作った水晶玉」を手に入れることができないからだ しかし そのかわりに手に入れたものはあった 俺が手にしたのは「魔剣 リギルの大魔剣」である。この魔剣を手にすることができただけでも十分すぎる成果といえるだろう。だが。これでは、足りない。これだけの力では大魔王を封印するための「光の力」を取り戻すことは 俺では出来ないだろう。それに、大魔女に頼む事も考えたのだが 彼女は、俺の妻になる事を望んでいないのだから、俺の妻となれるようになれば、俺の妻となり、リリを「癒しの力を持つ魔道具を作り出す事ができる」ようにしてくれると言っていたのだが その約束を反故にされてしまったら

「光属性の魔力が使えなくなってしまい 大魔女の魔道具を作れなくなるだけではなく リリスが持っている能力の恩恵を受けることはできなくなるだろう」と、いうことをリリから聞かされていたので、大魔女とリリとの仲が悪いわけではないらしいが。

この二人に「大魔王の力をどうにかする事ができる方法はない」と伝えた場合どうなるだろうか おそらく「魔獣を生み出し。世界を滅ぼすために、この世界を滅ぼそうとするのではないか?」なんて考えもしたんだ だが「大魔人が復活するためには、リリスが必要だから」なんて話も聞くことができていたし

「魔王を蘇らせれば、リリスの呪いが解ける」なんて話をしたこともあったし 大魔王の配下になったリリスに「光属性の魔法が使えなくなったり。大魔王の力を受け継がない限りは、大魔王に操られる心配がない」ということを言われてしまったので

「俺は これからも、今まで通り 俺の意思に従い。俺の考えに沿って行動することに決めたのだった。」

この話は「リキとリリスが出会った時の出来事をリリから聞かされた。」という話をした後に。大魔女から聞かされているのであった 私は大魔王から「魔族の長になるつもりはないが。魔族の国として「この世界で最強の国家を作ろうとしている。」と聞いていたので、リリスと大魔女に「大魔王から言われたこと」を伝えることにした するとリリスと大魔女は、リリの身体を借りるのを止めてから「私の家に行きましょうね」と言い 私の手を握って、大魔王の娘の家に向かうことになった

「リリアちゃん、私の家に来ることが決まったみたいだけど。リリスと一緒に住む部屋も用意しておいた方がいいよね」そう言うとリリスと一緒にリリの家に向かってくれるのだった 私と大魔女が、大魔王とリリスの家にたどり着いた時には 既に。白とリギルと。それから白が連れてきた子供達。私と白の子達が勢ぞろいをしていた 大魔女が、大魔王に頼まれていた事を

「私が、この子を育てながら、大魔王の力を引き継いでいると。この子の身に異変が起きて。この子を、私がこの子に渡さなければならない状況になるまでは、リリは生きているはずだから。リリは 自分の力で「大魔王の力を受け継いだリリリア」を生み出すことができるの。その時が来るまでは、リリスは。リリが生み出した。もう一人の娘として リリスと一緒にこの世界で生きていけたら。きっと楽しい人生を過ごすことが出来ると思うの」そう言って、リリが連れてきてくれた。私達の娘である。リリリの頭を優しく撫でたのであった

「リリはね。この世界を救うために生まれたの。だけどね。私が「この世界を守るために生まれてくれないかしら?」って頼んだんだけど 私が、自分の意志と力を受け継ぐように育て上げている時に。この子が「私の力はお母さんの役にたちたいの」って言ったの。それで、私がこの子の力に飲まれないように「あなたのお母さんも協力してくれませんか? あなたの母親も強い人だから」と この子と二人で お母さんとお父さんの力を受け継ぎ そして。リリとリリスの力を使いこなして貰いたいから。だから「リリ」と言う名前をあなた達にあげたの」

リリスは、大魔女の話を聞きながら 大魔女がこの子に付けようとしている名前を考えていたのだが

「私は この子に、「リル」と名付けることにしたわ」そう言って、大魔王の娘。リリに付けられた名前の

「リリス」のリの部分を この子は「リリー」と読めるように「リル」という名前をつけたのであった リリスとリリリの名前を考えることができた。大魔女は、嬉しそうな顔をしていた 私は大魔人の力を手に入れようと、書庫の中に入り 大魔王の力についての本を見つけ出すことに成功して。それを読み進めることによって、私は、とんでもない事実を知ってしまうのだ 私は大魔人の力を自分の物にしようとしただけではない この世界が「この世界に存在している人間の中で、最も優れている人間を勇者とする。」なんて決まりを作り始めたのには この世界が滅ぶ寸前にまで追い詰められてしまう。そのような出来事が起こってしまうのである

「俺の魂を 大魔王の魂を使って作った 大魔人とやらの力を使えば 大魔人は リギルが使うよりも 遥かに強大な力を発揮して戦う事が出来る」

「だけど。そんなことは関係ないんだよな。俺はリギルの力も借りずに、自分自身の魂だけで。リギルと同じレベルの大魔人の魂を使うことが出来てるからな」

「大魔人の力を借りて。自分が勇者になって世界を守る。だとしても 俺は。この世界で勇者になることができれば。俺の妻となる存在を 勇者の仲間に選ぶことができるようになるのだから」

こうして俺は、リギルの力を奪い。俺がリキとして、俺の世界で生きるための準備を始めていた。俺が、大魔

「リキ。この大魔王の力があれば 魔王城で暴れてしまっても大丈夫だとは思うが 一応、大魔剣だけは 大魔人との戦いが終わってからにしてくれよ。大魔王が、魔素の制御をする。というのを忘れていないのであれば。大魔人に負けることは絶対に無いとは思うけど。でも念のために 魔王の力を利用して。俺にできる範囲の事はさせてもらうことにする」

俺は、大魔王にそう

「そうだよ。忘れてねぇよ。お前とリリスの魂を喰らい尽くした後で、お前が俺の妻にする女を探すための時間をくれてやるから。だから俺が お前の妻を選べるようにしておけ」と、俺は リリスの魂を食らった後は 大魔人としてこの世界に君臨し。リリスに、魔王になってもらうことで、俺は、リギルから、リリスとリリスが愛した男。そして、リギルの力まで手に入れた上で。勇者として生きていく事ができるようになっていたのであった。しかし。リリが魔王にならなければならない状況になってしまったら。

大魔人が、大魔王に勝ってしまった場合に「俺は、妻を守れなかった。」という事になるので。リリスの力に頼れない。リリスが「この大魔人から私を守ってほしい」と言ってきた時以外に 俺は、この世界の人間の中から

「自分と釣り合いが取れて。しかも。魔王になれるような魔力を持っている奴を、見つけることが出来たら そいつを俺の妻にして、この世界で幸せに暮らせるようにする」ということを決めて リリスの力がなくても 俺一人で リギルと同等以上に渡り合えるように リギルから大魔王の力を使えるようになっておいた。大魔人の力が俺の中に入った時に「これで俺の妻としてリリスを迎える準備が出来た」と俺は思っていた 大魔人は、大魔王の

「魔導の書」を読み進めていった その結果として。大魔王とリリスが リリの肉体に乗り移ることで「俺に戦いを挑んできたときに。リリと、この身体の持ち主は死ぬ」ということがわかっていた

「大魔王と、このリリスとか言う女が死んだ後 その身体と、魔導の書は、どうなる?」大魔人が、この世界にいるリギルに聞く

「この、この世界を創っている、リリと。私が作った魔道書が 一つになるの」リリスが答えた。リリの言葉を聞いた。大魔王は「この魔道書を俺が使えれば、魔王が俺の世界に来ても 俺は、リリスを護り続けることが出来るかもしれない」そう考えた結果。リリの意識があるうちに 大魔人が持つ「大魔導士の証」に、「リリの力」を封印する それに成功した。リリの力を持った。魔族と魔物。魔族はリリスの力を得た大魔王 人間は「勇者の器のリギルの力を持つ大魔王」が リリスの「魔導の道しるべ」の力で 世界のバランスを整えることになるのだった。

リリは、自分の力で リリとリリスの二人が、この世界に存在するために必要な魔素の量が調整されるように設定を行った。これによって、世界を滅ぼすほどの大魔獣が生まれることは無くなり 人間が、大魔人や、魔王を倒すことができる程度の強さを手に入れることができて 世界には平和が訪れることになったのだった。

それから「魔王」と「魔王の側近」がこの世界で

「魔王」が「勇者」になり、そして。この世界は救われるのだと思っていた。しかし「勇者様の魂を取り込んだ。この魔族の王になるべき存在の大魔人と、この世界で勇者になるはずの人間であるリギルとの勝負を見届けなければ、本当の意味で安心することはできない」と考えた「この世界で最強と呼ばれる大魔女の師匠」によって この世界には「勇者になるはずだったリギル」が、そして「魔王に成るべきだったリキとリリス」も一緒に呼び出されることになった。

そして大魔女達は、大魔王の力を受け継いだ娘であり。この世界に、大魔王を復活させて リキから受け継いだ魔王の能力を利用して「大魔王の代理」となることを目指す「リルリリア」と。人間の勇者から魔王に成り上がった存在

「大魔王の勇者 リキ リリリア それから、大魔王から魔王に成り上がるように作られた存在である リギルと リギルの妻となった 魔王候補 リリスは、それぞれの思惑を持って 戦いを始める事になったのである。

私は、大魔人の力で得た知識をもとに「魔王が復活して。世界を救うことが出来るのならばそれで良いのだけど」と考えて リギルの魂を取り込むことは、まだしなかったのであった。

リギルの「魂」は、私が手にすることが出来る力の大きさが変わってくる可能性があったからだ。リリスに魔王になってもらい。私は「大魔王の力を手に入れている」という状態で、私は「リリスの身体に宿って 大魔王の魂を持つ、リリの力を利用する事に成功をした。大魔人との勝負に勝つために。リリスにリリと。リリとリリスの二人に 私も協力することになったのである。

大魔女がこの世に呼び出した リギルの力と リギルの妻であるリリスが作り出した大魔王の娘であるリリの魂を取り込んだリギルは

「俺の魂と。リリスが持っている。魔王の力を手に入れたから 俺に負ける事は絶対に無い」そう言って この世界を救うために戦おうとした 大魔人に向けて「俺は、お前に勝って。お前に「お前の世界で俺の事を一番強い存在だと認めさせることができたら、俺を、この世界に呼び寄せてくれてありがとう。そう伝えて欲しい」と言うのだが そんな言葉を口にした瞬間に。大魔女が召喚した。リリの魂がリギルの中に溶け込んだことによって生まれた リリスと。リリスが作り出した魔王の核を取り込んだ。リリの力を持った。リギルが作り出した「最強の魔剣 」を手にした。魔王の力を使うことができるようになった。「俺に勝てる奴なんて。いるはずがないだろ!」とリギルは口にした こうして リリスとリリスが生み出した大悪魔とリギルが 激しい戦闘を繰り広げていた リギル

「さあ。俺とお前との戦いでどっちの方が強いのかを決めるぞ」リギルとリリスとリリスから生まれた魔剣「黒剣」「白銀剣」は激しくぶつかり合う。しかし 魔王の核を手に入れていて、魔王そのものと一体化している大魔人と互角以上に戦う事が出来る力を持ち。しかも、魔王の魂を使って、この世界で、最も優れた勇者を生み出すことに成功していた。リギルの前にいた敵の姿は無くなっていた しかし、その時になって、ようやく気付いたことがあった リギルはこの世界にやって来た時に使った武器を持っていた事に気付いていなかった。それは「勇者として選ばれなかった人間に与えられる

「剣」は 大魔王から与えられた。大魔王の力の片鱗を利用して作り上げた「魔剣」だ」ということを思い出した。リギルは「俺は この世界に来た時よりも、さらに強くなった」と思ったが その時にはもう遅かった。

こうして。大魔人の力を取り込んだ。大魔人を圧倒することのできた「魔王の娘 リリと 魔王から生み出された 魔王の後継者である。大魔人である リリ」と この世界に存在していた。リリスが作り出した魔王の娘の魂と、リリスが生み出した魔王の力を利用して作られた。魔王が作り出した大魔王から生み出され。そして魔王から生み出され。そしてリリスが生み出した大

「リリの魂」が「リギルとリリスの魂と融合をして。

大魔人は「魔王から生み出すことのできる。魔王の力を持つ後継者」という能力を手に入れることになったのであった。

「魔王から作り出せる」ということは リリスが魔王にならなくても。「この世界で最強と言われる存在」を作り上げることも可能なのだと、俺は、この大魔人から学ばせてもらった。俺は、この世界で最強の存在を作り出す方法を学ぶ事が出来たのであった。俺は「俺は大魔王の勇者になった」という事で。俺の力を使えば この世界のあらゆる生物を支配することが出来るということを知った。この世界で最強の存在。俺が「リリスとリリスとの間に生まれた子供 」

「リギルとリリスの子供 大魔人の子」

「リリスから生まれ出た。大魔人 魔王と大魔人の娘 大魔人の子供」を産ませて その全ての子供の身体を乗っ取り「リリスの力」を手にいれることが出来れば この世界で俺は、誰にも文句を言うことが出来ないほどの存在に成り上がる事ができるということに気付いた。

それから。この大魔人の身体は「魔王の力を持っている」ことから。「大魔王」と呼ばれることになり。俺も自分のことを リリスとリリスの子の「リギルと、リリスが、大魔人に勝った時に、リリスの身体に俺が入り込む」という作戦で「俺の勝ちだ」と言って この世界に君臨することに決まった。

リリスとリリスの生み出した。大魔王は 大魔人は、大魔人でしかないのに。「魔王の力で、リリスを孕ませることさえ出来ればいいんだよ」と言い始めた。「大魔人が「リリスを魔王にすれば 俺をこの世界に呼び出すことが可能になる」と言っていたのを聞いたリリスが「私とリリスは 大魔王になることに決めた」と俺とリリスに言った 俺は「大魔王が二人存在するのはまずいだろ」と 俺の言葉に対して 大魔女は

「この世界を護るため」

俺の言葉を聞いたリリスが「魔王の勇者が二人存在しているからといって。問題が起こることはないわよ。むしろ、今からでも「私と私の夫が協力して。世界のためになるような行動を起こしなさい」と私は伝えたかったけど。大魔王の力を引き継いだのは貴方なんだから。リギルとリリスの息子である。大魔人には頑張ってもらわないとね♪私は、この世界に存在するだけで十分だよ~」そう言って。俺の方を見ながらニヤついているのだ

「それに、私も。自分の息子だからといって甘やかすような真似はしたくないのよね。今から厳しくするし。ちゃんとお姉さんの言う事を聞くように、私の事をお義母さんと呼ぶように教え込まないといけないし」と口にする こうして俺はリギルの妻である「魔王の妻である、大魔人の娘」である「大魔人の娘 リリスのお腹に宿る。リギルの血を継いだ子供を自分の力で支配する事に決めることになるのだ それからしばらくして。「勇者の息子」を宿した「リリスの赤ちゃん」が誕生した。そして「魔王の娘」も誕生した。

俺達は、「大魔王の力を受け継いだ勇者の子 魔王の力を受け継いだ大魔人の息子 リリスから生み出された魔王の娘」の三人が生まれた。そして俺達は

「俺達は、魔王の力を受け継ぐ者として、世界のために、平和を守るために戦う」と宣言して。俺は、この世界で俺の力を利用する。

俺は「魔王から生み出せる魔王の勇者」になり。この世界で一番偉くなることにしたのである。それからしばらくした後 リリスが、大魔人を倒したことによって「この世界に召喚されていた。大魔女の力で作られた魔王 魔王の力を持つ者」は。完全に消滅することになったのであった。

それからしばらくの間。大魔女の力で作られた世界は

「リギルと大魔人の娘である。魔王の血を引く存在達によって支配されることになる世界」に成り果てることになるのだが そんな事になっているなんて誰も気がついていない世界なのである それから、俺は、大魔王であるリリスから生み出されている魔王の力を使って この世界で最強と言われる。大魔王の「勇者」となり。この世界を支配していくことになるのであった。

私は、魔王の力でこの世界を支配したのであった。リギルが倒した。大魔人の力で「魔王の娘」が生み出されたので 私は、リリスが生み出した魔王の力を使って リリスの身体の中に入り込んだのだった。そして「私は魔王の力でこの世界の支配を開始した」のだが そんな時になって「大魔王の力を受け継いでいるだけの存在である。この世界の人間はどうなるんだ?」と思いながらも 私達が手に入れた力の大きさに比べれば微々たるものであると考えても気にする必要は無いと考えてしまったのだ 私達の計画通りに進むならば。この世界に存在していた。魔王は消滅してしまっているため。魔王の娘である私と私から生まれた子供達に勝てる存在は存在していなくなってしまう。そうなれば、もう私が何かをしなくとも、私が作った魔王の子孫は自然発生するようになる。そしてその子供からまた別の子が生まれる。つまりは永遠に続くことになる。それならば。私がやる仕事というのは 私が作り上げた世界で、一番強いと思われる「勇者の力を持つ存在を誕生させることに全力を注げば良いのではないか」と考えた そうするとだ

「大魔王と大魔人の娘が。それぞれの目的を果たすために 自分達の世界を作ろうとしている」という話が流れ始めて。この世界にも大悪魔が出現し始めるのである この流れを作り出した理由は単純明快である。まず最初に「大魔人の子供がこの世界に誕生した場合。魔王の力を引き継ぐ大魔王の子供が存在する可能性は高い」と言う話が出回る事になった その結果。私は魔王の娘から生み出された「大魔王」の力を引き継いで「魔王の力を持つ大魔王」が誕生することになった

「私の娘は凄いでしょう?大魔人と大魔人の娘の間に生まれた子だけどね。私とリリスから受け継いだ魔王の力が強すぎて。この世界に居た「普通の人間」じゃ。太刀打ちできる存在はいないんじゃないかなぁ~♪だから、魔王の力を受け継いだ「勇者の子」が、この世界に生まれたとしても。その子は勇者の力を持ってはいても、まだ、この世界で最強と呼べる存在じゃないって事になると思うんだよ」

リギルの「娘」が、この世界で魔王になったのなら。「この世界を支配する魔王の娘から生み出された魔王の力を、引き継いで生まれる大魔王は、この世界でも最も強い魔王の力を受け継ぎ。この世界で二番目に強いと言われる。大魔人の力を持った勇者」が生み出される事になるため。この世界に出現するのが大魔人の子供だと仮定しても その子は魔王の力を持っているが 大魔人のような強い能力を使う事が出来るようになるまでには時間が掛かるということになる。その時間を稼ぎ出すことが出来ただけでも「この世界で最強」と言える存在が誕生しているといえるのではないだろうか?と、そう思いながら リリスから生み出される「勇者の子供」の能力を限界まで強化するために。私はリリスと一緒になって リリスの体内に存在する魔力を使い。「魔王の娘から生み出した魔王の子供に。魔王の核を与えた」

その結果 リリスの娘が生み出し、私の娘でもある 大魔人から生み出す事が出来た「魔王の子供 魔王の子供の中でも特別な存在」が生まれて「この世界に君臨して」くれたことで この世界に「私が支配するこの世界より遥かに大きな領土を持つ」

私の娘「大魔王リギルの娘 リリスから生み出された。この世界で最も優れた能力を持つと言われる。最強の存在として生まれてきた大魔人」が「魔王の子供」が生み出してくれた 私の娘が生み出し。大魔人を超えるほどに強化された。この世界で生まれた魔王の子供が、リリスから生み出せれ。私の娘と同じ名前の魔王の子供が

「この世界に現れたら。この世界で最強の能力を手に入れる事ができるはずよ。魔王の核を与えなければ。その能力は手に入らないだろうけど。私達の目的は達成できたことになるはずだわ」と私はリリスに話しかけると「私は勇者の息子を魔王の核を与える。大魔王と勇者のハーフにするつもり」と口にしていたのであった。

「リギルが倒した大魔人の血を受け継いだ魔王の力は 私の娘が受け継ぐ」という事に私は成功することになる。この事で、私は「大魔人の力を取り込み」

私は、魔王の娘を生み出すことには成功する。

「この世界を、私の支配下に置くことに成功」

それから、私達は「魔王の勇者」を生み出そうとしたのだけれど。

私の子供 大魔

「魔王と勇者」

リギルの子どもで 魔王と、勇(ま)

私の子供で勇者の「力だけを受け継ぐことに成功」したので。後は リギルとリリスが生み出した。魔王の娘である。大魔の娘に「大魔王であるリギルの娘を、魔王の力で支配した状態で 私の元に送り込んだのであった。こうして、この世界で「リギルが魔王を封印してから誕生した魔王と大魔人の間に産まれ落ちた。魔王の力を引き継いだリリスの娘が生み出した。魔王の勇者が、魔王の支配から脱し この世界に生まれてくることになるのだが。魔王の支配から逃れる事に成功した勇者が。リリスとリギルの力を受け継いだ。大魔王である俺が作り出して支配している。この世界に現れることは。今の時点では誰も気が付いていない事実である」

私は、この世界に、大魔人の息子が生まれたのを確認した上で リリスの体内にいる私の体から魂を引き抜いて「リリスの肉体から抜け出し 私は私の肉体へと戻り 大魔王城に戻ったのである それからしばらくの間 私の身体から飛び出した私の魂が、「私の分身を作り出す」ことになり。大魔人の息子が産み出した 私の子供「大魔王」は。大魔人と同じく、「この世界の人間に恐れられ、尊敬されるようになる」のだが 私は リリスとリギルの子である 大魔人の子は「リギルから生み出しているので、魔王の娘もリギルから生まれた存在」と言う扱いになるのかと 思っていたのだが。

そんなことはなく。リリスが、自分の身体にリギルの力を取り込んだ際に リリスが「勇者の子」を生み出した時と同じように 自分の力の一部を使って リリスの体内から生み出した大魔人の娘を「勇者の子」と「同じ物として扱う」と

「決めたから、私の娘であるリラスも、魔王の娘として扱われる事にはなります。ですが、私の娘である事と。私の娘であるリリスの娘である事は違います」と、そう言っていたのである。

ただ リリスの口からは語られていないが 勇者の核と、魔王の核の力

「魔王の勇者」と「勇者の娘」では、後者の方が上等だと判断するのである。何故ならば 勇者の核は「勇者」にしか使うことができないのである。

そして、勇者であるリリスは、「勇者」の力を受け継いだ。勇者の娘のリリスは、私から生まれた存在だが。勇者の血を継ぐ存在でも有るのである だから、勇者であるリギルから「生み出された勇者の力を受け継ぐ。私の子供の勇者の力に負けるような弱い存在であってもらっては困るからね」と言い聞かせて 大

「この世界の人間が作り出した言葉だけれど。私が魔王である事を隠したい時に使っている。この世界の人間達は、この言葉を気に入っているみたいなので。これを使っています。ちなみに私が、この世界の人間の言葉を気にしない理由は

「だって 私が支配しているこの世界の住人は。全員が私のことを理解して忠誠を誓ってくれていますもん。わざわざそんな下らないことを考えている必要なんて無いでしょう?」と言っているがそれは本当のことだからだ 私は魔王として君臨していた時代にも人間の言葉を使うようになっていた。ただそれだけの事なので気にする必要も無いのだが。今更ながら思うのだ。私の娘であるリリスや。勇者の子孫である大魔人の娘に「勇者の力が宿っている」

「魔王の力を持っている勇者の子孫」が。もしも、この世界で。

「私達が倒してしまった大魔王と勇者の事を恨んでいる者」が現れたとしたら その者は、勇者の血を引く者達はどうなるか?と言う話をしたいと思う その者の力が強大であり。勇者の血筋でありながら魔王のような力を持っていようと。その者が「勇者」の力を使えるようになるまでは時間がかかるため その間の時間で。そいつを倒すための時間を稼ぐことが出来れば問題ないと思っている 私が、この世界を支配してから何

「魔王を討伐した後に誕生させた。この世界の魔王の子孫の勇者の力を、この世界に訪れる勇者の力と戦わせて 勇者の血を引く者に力を貸し与えて。勇者の血を引く者から生み出される「勇者」の力を手に入れて「この世界で、勇者と魔王の力を受け継ぐ勇者の勇者の力が手に入ったなら その勇者に力を貸す。その勇者と魔王の力を受け継ぐ勇者の子が戦う。魔王の力と勇者の力を受け継いだ勇者が勝つか?それとも、勇者の力を受け継ぎ、勇者の力を持った。魔王の勇者が生まれる事になるのかな?どちらにしても。私は楽しみだよ」と言って笑みを浮かべる。

リギルは リリスとリギルの子供が作り出した。この

「リリスの娘」から生み出した勇者の力を引き継ぐ「勇者の子」との戦いを見届ける事にして 勇者の力を引き継ぐ存在と魔王の力を引き継ぐ存在である。リリスから生み出された二人の勇者の勇者の力を受け継いだ子による戦いが始まる事になるのであった。

俺は

「勇者の子」と呼ばれる。

「勇者の子」と、魔王の娘の「勇者の娘」とが

「勇者の力を引き継いでいるから、魔王の力を引き継ぎ。力を持っている大魔王と戦う為に、大魔王城に集まる事になる」という話になっているようだ まぁ俺としては、大魔人の子供から作られた。勇者の力を引き継ぐ

「勇者の子の力を受け継いだ」勇者と魔王の娘の間に生まれた。勇者の子供から作られる。「魔王の勇者」と大魔王の息子である。俺の息子との。

「親子対決にな」

俺が息子と戦い 勇者の娘と大魔王の息子の戦いは見ずに、息子の勝利が確定している状況に持って行くことが一番良いことだろうと考えるのだ しかし そう言う流れにはならないだろうが。それでも「そうはさせないぞ! 俺が勇者の力で魔王の子供を殺してやる!」って感じになるのなら、

「そうならないように 俺と大魔人の子供を接触させないようにしなければ行けないわけだし。

勇者と魔王の力を受け継ぎ。勇者の子供の力で「勇者の力を受け継ぐ」大魔王の子供が生まれたとしても 魔王の子供である大魔人が持っている力は「勇者が持つ勇者の剣の力で倒すことが出来るから」

リギルとリリスの娘の大魔人は勇者の核の力で、俺と大魔人の子供から生まれてきた大魔王の子は、魔王の力を持って生まれてきている 勇者の持つ力とは相反する力を持つ魔王の力の使い方を身に着けていなければ勇者の子供から生み出された大魔王

「勇者の子供から生み出された魔王の勇者の子供

「勇者の力を引き継いだ」魔王の子供とは戦うことはできない。勇者の核と大魔王の核の力を融合した状態で。俺の力の根源となっている

「魔王」の力に変換させて、魔王の力に目覚めさせると言う手順を踏まなければ「勇者の力を引き継いだ」魔王の子供に勝つ事は不可能だろうから」

そして俺の息子と魔王の娘が戦うことになるだろうが 大魔人の子供が俺の息子と戦って敗北することが無い様に対策をしておくべきだ。

「そうは、絶対に許さないから。勇者の子供が「大魔王の力を手に入れた大魔王に戦いを挑み。そして敗北した」という結果だけは回避しなければいけないのだ」と考え リ

「大魔王は、私の子供に勇者の力を受け継ぐ

「勇者の娘」を生み出してくれたけど。そのおかげで「私の娘であるリリスの勇者の力が引き継がれることになったから。感謝するわ」と リリスの口からは語られてはいないが。大魔王に感謝していた。私には「娘」と言う物は存在するが 大魔王には存在していないから 大魔王が

「勇者の力を受け継ぐ勇者の娘を生み出すことに成功したリリス」に対して「大魔王の力を受け継いで生まれて来る。勇者の娘」をリリスに授けることは「出来なかったんだろう」と思っていたのだが そうでは無かったらしく。大魔王が

「リギルの娘 リリス」から生み出された。

勇者の娘の

「勇者の娘の勇者」から生み出された「魔王の力を受け継いだ魔王の勇者の子ども」

魔王の力を継承した大魔王が作り出す。

勇者の力を受け継いだ勇者の娘の子ども

「大魔王の子どもと。魔王の核の力を使って魔王の力を得たリギルが作り出し 私の分身が生み出している。勇者の娘であるリリスの娘」

「勇者と魔王の核から作り出された 私の血から作り出されている。勇者の力を受け継いだ 魔王の娘」が。この世界に誕生したことになるのである。そして大魔王の娘であるリラスが 大魔王である。私の作った。

大魔王の娘である。リリスと大魔人の息子によって

「勇者と魔王の力を受け継ぐ勇者の娘が作り出され」た事で。大魔王の娘は、「私の娘であるリリスから生まれた大魔王の子であるリラス」だけではなく

「大魔王から生み出される事になった大魔王の子供の勇者の娘が作り出される」事にもなるので

「勇者の力を受け継ぐ」と言う点に関しては「私の作り出した私の娘であるリリスと。リリスから生まれた勇者の核と 大魔人の力を取り込んだ事で生まれた。リリスから生まれた魔王の娘」で。私が作った大魔王の娘は

「大魔王とリリスから生まれた大魔王の娘で。魔王と勇者の血を取り込み。魔王の血と勇者の血の両方を受け継いだ。最強の魔王の娘と言う事に成り得る。そう言う存在だ」

と、言う

「魔王の核と勇者の核の力が混じり合い

「勇者の力を受け継いだ」

「勇者の力を持つ魔王」と言う存在が生まれたのならば。「大魔王と勇者の力を受け継いだ勇者の娘」は、私から生み出された存在なのだから。私の事を理解できるだろうし。勇者の力を受け継いだ勇者である。

私の娘でもあるのだから、私がどうしてこの世界を支配するのかを理解しているのではないだろうか?だから私から生まれたリラスは私の言葉に従うようになるはずだ」と考えていた 私は大魔王である私と勇者であるリリルの二人から生み出され。勇者の力と魔王の力が混ざり合って出来た存在である「勇者の力を受け継いだ魔王の勇者」である「勇者の勇者」

この世界の支配者である。

私が「魔王の魔王」と「勇者」の力を受け継ぎ作り出した。勇者の娘であり。大魔王の娘 この世界の支配階級の頂点である 大魔王の姫であり「私の作り上げるはずだった勇者の娘は、私の考えを読み取ることが出来るようになるはずで。その証拠に大魔王の力を秘めている私が。私の生み出した 大魔王の娘で有る「私の勇者の娘で有る魔王の勇者」に語り掛ける。私はリリスが大魔王城の中に作ってくれた。「勇者の勇者」である「リリスの娘」を作り出した時に生まれたリリスの娘 大魔人の娘で有る。

大魔王の勇者の力を、受け継いだ。

私の生み出した「勇者の力を受け継いだ魔王の勇者」に語り掛けた。

すると大

「勇者の核は勇者の力しか使えないけど。勇者の力を扱えるようになるの。

だけど リリスちゃんの勇者の力が。核として取り込まれた リリスちゃんが作り出した大魔王の核も。勇者の力以外も使えるようになったよ」

と言ってきたのであった。この勇者の娘で有って。勇者の力を使えるようになると言う事実を知ったときから、大魔王の核も、勇者の核と同じ扱いがされるのではないかと、思っていたのだ。だがそれは、私の勘でしか無かったが。その勘が当たり 大魔王が、大魔王として、力を行使するときに。「魔王の力を使える」ようになっているという事に。気がついたのであった。そう言ったことから。

「この世界で、大魔王の力を使えなかったとしても、その力で「この世界での、私の力ではどうしようもないような強大な相手や敵が現れたときには」大魔王の力で戦うことが出来なくなる。なんて事は起きないし

「この世界で、大魔王の力を振るう事が出来るのであれば」

「この世界で。私の生み出した大魔王の力は。この世界で「大魔王」の権力を持っている存在達より強くなければ。その力が振るえなくても。私に歯向かう事が出来ない状況を作る事もできる」と考えることが出来たから。大魔王の娘 リリスから生み出され。

リリスとリギルの核の力を使い生み出した。

「勇者の力を受け継いだ魔王の勇者の力を持つ。大魔王の勇者」と言う存在である。

「勇者の力を受け継いだ」リリスと「大魔王の勇者」が作り出した「大魔王の力を受け継いだ」

「大魔王の勇者」と

「魔王の核から作られた。大魔王の娘 勇者の娘」が。

リギルの娘が作り出した「大魔王の力を受け継いだ」

「勇者の娘が作り出す事に成功した

「勇者と魔王の力と。

「魔王の力」と「勇者の力で作られた。

「勇者の娘の力を引き継ぐ勇者」によって、

「魔王の力を引き継ぐ大魔人と勇者と魔王の血を引く大魔王の娘」の戦いが始まる事になり、 その「勇者の力で作られ生まれた勇者の力を持つ勇者の娘」

「魔王の力を引き継ぐ大魔人」と

「魔王の力で作られ生まれてきた。

勇者の力を引き継いだ勇者の娘」とが 勇者の力で作られている

「勇者の力を受け継いだ勇者の娘」

「大魔王の力を受け継ぐ勇者の娘」

の二人が戦い。

お互いに、相手の力が上回っていないかを確認して 自分が負ける事がないことを確認してから リギルの娘 リリスの娘で有って、大魔王の娘でも有り。勇者の力を受け継ぐ勇者の力を持つ「勇者の娘の勇者」

と リギルの娘 リリスの娘でもあり。

大魔王の力を受け継ぐ魔王の娘で在って 勇者の力を引き継ぎ。

大魔王の力も引き継ぐことができる勇者の娘で有る、魔王の力も持つ大魔王の娘である「大魔王の娘の勇者」との戦いを始めることにしたのだった。

そんな二人の勇者の娘同士の戦いを眺めていたのであったが、 二人はお互いの武器を構え、戦闘を始めたのである。

リギルの娘 リリスの娘であり、 勇者

「リリス」と大魔王の娘である。

大魔王の力を引き継いだ。

「勇者の力を受け継いだ。勇者の娘の勇者」が作り出す。

勇者の勇者の力を受け継いだ「勇者の力を受け継いだ」

大魔王の娘である。

魔王の核から作り出された、大魔王の娘の

「魔王の娘の勇者」が

「リリスの娘の勇者」である。

リリスの娘と リリスの娘である。

勇者の力を持つ

「勇者の娘」と、勇者の力を持つ勇者の娘である「勇者の娘の勇者」が 勇者の娘同士の争いは始まったのだが。

その光景を見ながら私は考えていた。

大魔王の娘である。勇者の娘である。「勇者の娘の勇者」は 勇者の力と大魔王の力を兼ね備えているからこそ、魔王の力を持っていて。大魔人である。

「勇者の力を持った勇者の娘の勇者」よりも格上の実力を持ち。

「魔王の力を受け継いだ大魔王の娘」

「大魔王の力を受け継いだ勇者の娘の勇者」が戦うことで発生する被害の大きさを考えると この場で二人を止めるために動き出した方がいいのかと悩んでいたのだが

「大魔王の力を受け継いだ大魔王の娘」と

「勇者の勇者の力を受け継いだ勇者の娘の勇者」の二人を止めようと考えをめぐらせ。二人の間に割って入ろうとするが

「勇者の力を受け継いだ勇者の娘」は。私の目の前に現れたが、しかし。私が

「リリスの力を受け継いだ大魔王の娘の勇」の前に姿を現す前に。「勇者の力を受け継いだ」

勇者の娘である。勇者の娘の勇者である。勇者の力を受け継いでいる「勇者の娘」の勇者であるリリスは。自分の剣に光の力を集め。そしてリリスの持っている大魔王の力を受け継いだ大魔王の娘である。

勇者の娘である勇者の娘である勇者が生み出す

「大魔王の力を受け継いだ」大魔王の娘である。勇者の娘の勇者であるリリスによって倒されてしまい。

その光の力は、大魔王と勇者の力を受け継いだ勇者の娘が生み出している。勇者の力が宿った「光の玉が作り出され」その勇者の力を使って作った「勇者の剣」は

「リリスとリリスの娘で有っても、勇者の娘は大魔王の力を受け付けなかった」が。「リリスとリリスの娘である勇者の娘である勇者」であるリリスによって

「リリスの娘の勇者は。勇者の力を使って作り出した。勇者の勇者の剣で斬られてしまった。

大魔王の娘で有った。大魔王の勇者が作り出した 大魔王の核を材料に作り上げられた「大魔王の娘の核から作られた大魔王である」勇者の娘の勇者 その大魔王の勇者の娘であり 勇者の力を使えるようになっていた「勇者の娘の勇者である」は リリスの力を受け継ぎ。「リリスの娘」と「リリスの核から生まれた勇者の娘」は。私が作った「リリスの娘」と「リリスから生み出され。

「大魔王の核から生まれた大魔王の娘」は リリスとリリスから生まれた。大魔王の力で生み出された。大魔王の姫である「リギル」から生み出され。大魔王の娘でもある。大魔王

「勇者の力で出来ていて、私も作り出したいと思っていたんだけど。なかなか上手くいかなくて」と言いつつ「私のお父様である」と言っていた。この世界で一番強い存在 大魔王が生み出した 最強の力である。「大魔王の娘」

その娘の大魔王の娘である「大魔王姫」も生み出したのは。私で有るのだが。「勇者の娘の力で出来た。勇者の力で作られている。

「勇者の核で作られ」た、その「勇者の力を使える勇者の娘で有る」リリスの娘で有る「勇者の娘の勇者」リリスの力を取り込んだリギルで有り そして リリスの力で生み出したリリスの子である。

「リリスの娘で有り、勇者の娘でも有るリギル」と 勇者の娘で有り。

大魔王の力を引き継ぐ事が出来る勇者の力を持つ「勇者の娘」とで、 勇者の力を持つ、勇者の娘は勇者として。リリスの力を引き継いだ「勇者の力を受け継いだ」

勇者の力を持つ勇者の娘である。

勇者の力を使えていた「勇者の娘」が。勇者の娘である「勇者の娘の勇者」が。勇者の核から作られる、勇者の力を使うための、道具「勇者の剣」を作り出す事が出来るようになってから。私は、勇者の娘である「勇者の力を受け継いだ」リリリの娘を作り出せば。大魔王である。

この世界に存在していたリギルの母から、核を奪い取った「リリリリの力」を使い。

大魔王の力を受け継いだ「大魔王の娘」と。

大魔王の力を受け継ぐことが可能になった。

この世界の「魔王の核が生み出し。

「大魔王」の力を扱って戦うことが出来る存在」の力を使えるようになる為の力を得た「大魔王の核によって作られし」大魔王の娘で有って。

勇者の力を受け継ぐ事が出来る勇者の娘。「勇者の力を使える」勇者の娘である。「勇者の力を使える勇者」と 大魔王の力で作り出された大魔王の核が

「大魔王の力を持つ、大魔王の娘の勇者」を作り出し。

勇者の娘の力を引き継いだ「勇者の娘」と

「大魔王の力を受け継いだ大魔王の娘」との この世界で最強と言われている存在である。

その二体が存在する場所で戦わせると言う事になれば。どんな被害が発生するのか想像できなかった。だからと言ってこのまま何もしなければリギルの娘が「勇者の娘の力を受け継いだ」リリスの娘の事を「勇者の娘の勇者」を倒す事になってしまうから。私は、二人の間に入り込もうとするのだけど

「大魔王の勇者」が作り出す。

勇者の娘と

「勇者の力を受け継いだ」大魔王の娘の二人が作り出した、光の力を使い作り出した「光の玉」によって作り出す事が出来ないはずの

「リリスの核から生み出され。リリスの力を引き継ぎ。大魔王の力を引き継ぐ事が出来る大魔王の娘である。大魔王の娘である。勇者の娘である勇者の娘が作り出した「大魔王の剣」によって その大魔王の娘である「大魔王の娘」の大魔王の娘によって作り出される

「大魔王の力を引き継ぐ事ができるようになった大魔王の娘」が作る。「勇者の娘の力が作れる」大魔王の娘と 勇者の娘である。「勇者の力を引き継ぐことができる。勇者の娘である。勇者の娘」の二人は、お互いに戦い合い その二人の間で激しい戦いが繰り広げられることになったのであった。

そんな二人の戦いを見ながら私は、「これはどうしたらいいんだ?」と考えて 大魔王の娘である。「勇者の力を引き継いだ勇者の娘」と「大魔王の力を受け継いだ」大魔王の娘による

「勇者の力を受け継ぐことができる。勇者の娘である。勇者の娘」と 大魔王の娘である。

「大魔王の娘の勇者」の戦いに介入すれば、 この戦いに介入した私を。「大魔王の力を受け継いだ大魔王の娘である。勇者の娘」が攻撃対象にする事が有るのではないかと考えていた。

そうならないためには。

まず。

私が作り出した、大魔王の娘である。「勇者の力を引き継いでいた勇者の娘である勇者」リリスの

「大魔王の力を引き継いだ大魔王の娘である。勇者の娘」リギルを、私の能力を使って生み出した。

「リリリスの娘」を「勇者の力を引き継ぎ」

「大魔王の力を引き継ぐことができる」

勇の娘の力を使うことができる、 大魔王の力を受け継いだ「勇者の娘」

リリスの娘 リリスの娘である。「大魔王の力を引き継いだ勇者の娘である勇者の娘」が

「勇者の力を持つ」勇者の娘である。

勇者の娘である。勇者である。「勇者の娘の勇者」と

「勇者の力で作った、勇者の力を使って、

「大魔王の力を引き継いだ」大魔王の娘で在る。

「大魔王の娘である」リリスが作り出した。「勇者の娘の勇者である。勇者の娘である勇者の力を使える」

「勇者の娘である」勇者の娘が生み出す「光の玉によって、お互いの攻撃がぶつかり合うことになったのだが。しかし。その二人に割って入る形で、

「大魔王の娘である」大魔王の娘のリギルによって生み出された。大魔王の娘である。

「勇者の娘である勇者の娘」と

「勇者の娘である」大魔王の娘によって生み出され、生み出された。

「大魔王の娘である。勇者の娘である勇者の力を使うことができる勇者の娘」によって リ

「リリスの娘」と リリスの娘である。

「勇者の力を受け継いだ勇者の娘」によって。作られた。

「大魔王の力を受け継いだ大魔王の娘の勇者」が作り出した。

大魔王の娘で有る。「勇者の力を使うことができる勇者の娘」は。「勇者の力を持つ」勇者の息子である。

「勇者の息子」が使う「勇者の力を使った。

「勇者の力を受け継いだ」勇者である。

「勇者の娘」が持つ「大魔王の剣」と。

「大魔王の娘である」

「勇者の娘」が生み出している。

「勇者の力を受け継いだ勇者の娘」によって 作られた。「勇者の娘の剣である。

そして、その「大魔王の娘である。

「勇者の娘の勇者である娘」によって生み出されている。「大魔王の力を受け継いだ大魔王の娘である勇者である勇者の剣と。

「勇者の娘」である。「勇者の力を持った。勇者である娘の力である光の玉で作られた、 光の玉を使って作り出されている、光の玉によって。

大魔王の娘である。

「勇者の娘である勇者の娘で有る勇者の娘」と

「勇の娘である勇者である。勇者の息子である、大魔王の力を受け継いでいて リリスの力で作り上げられていて、リリスの娘である。大魔王で有る。「勇者の娘の力で出来た勇者の剣を作り出したリリスは お互いに武器を打ち付けあったのだかから当然の結果だと思われるが「勇者の力で出来ていて。私も作り出したいと思っていたんだけど。なかなか上手くいかなくてね〜」と口にしていながら お互いの攻撃が相殺されてできた爆風を利用して距離を取るように離れると お互いの動きを観察していたのだ リリスの力で作り上げられ、そして。リリスの力を引き継いだリリスの子で有った。大魔人の力で作り出したリリスの子である。この世界で最強の存在となった。この世界で最強と言われる

「大魔王の娘と勇者の娘」はお互いに、同じタイミング。同時に行動して動き出したのだ。お互いの力を合わせた。

二つの大魔王の力を受け継いだ。勇者の娘と、大魔王の娘である。勇者の娘の力を受け継いだ。勇者の娘は「大魔王の娘の勇者である。勇者である、リギルと。

リリスの力を引き継いだリリスの子であるリリスの子である大魔王の娘であるリギルは その力で作り出す事が出来る。

光と闇の両方の力で作り出す事ができる「光」と「闇」の力で作り出す事ができる。光は光の属性を持っている者しか扱うことができない、だが闇の力は誰でも扱えるが光とは相反する存在でもあるので光の力よりも弱いのだが「勇者の力を受け継ぎ」

大魔王の娘である。

勇者の娘の力を使うことができる 勇者の娘で有る。「大魔王の娘」と。

大魔王の娘である。「勇者の娘」リギルと

「勇者の娘である。勇者の娘である。「勇者の娘の勇者」はお互いに、全く同じ動作をして動いたのだが リギルの方が、少しだけ早く、そしてリリスが作った大魔王の力で作り出した「大魔王の力を受け継いだ」リリスの子の大魔王の娘は。「勇者の娘である。

勇者の力を持つ勇者の娘で有り。勇者の力を引き継いだ、勇者の娘」の力を使うことができる。「大魔王の娘である」大魔王の娘は。

大魔王の娘である。「勇者の娘である。

「勇者の娘である。勇者の娘である。「勇者の娘の勇者」が持っている剣である。

大魔王の娘が振るうと「光」と「闇」の光と闇の力が混ざり合い「聖光」「暗黒光」と化した光の刃を作り出し。それを。リギルの方に向けるがリギルも同じ様な技を放ち「聖光剣」と「邪光剣」を生み出す そして「リリスが作り出した、大魔王の娘である大魔王の娘である「勇者の娘」と「大魔王の娘である」がお互いに放つ。光の力と闇の力がぶつかり合うと、凄まじい爆発が発生してお互いに吹き飛ぶのだった その爆炎が消え去り。姿を現したのはお互いに傷ついて倒れ込む二人の少女の姿であり。その

「リリスの力を引き継ぐことできる勇者の娘」と「リリスの娘である。

勇者の娘である「勇者の娘である勇の力を使うことができる。大魔王の娘である勇者の娘」であった。

2人はお互いが倒れるのと同時に意識を失い。

その二人は気を失う直前に、何かを言い合っていたようであったのだが。その声を聞く事ができたものは、誰もいなかったのであった。

それから、一年程が経過してから、二人の様子を見に行った俺は、この世界で最強と言える、 大魔王の力を持つ、勇者の娘の「リリスの核から生まれた大魔王の娘である」と リリスの力を受け継いだ、勇者の娘の「大魔王の力を受け継いだ」勇者の娘である「勇者の娘」と。

リリスと俺の、リリスの力を受け継いだ、勇者の娘の大魔王の力

「勇者の力を受け継ぐことができる、勇者の娘である。勇者の娘の力を使うことができる勇者の娘の力を受け継いだ。勇者の娘によって、作り出された。勇者の娘の勇者の剣は、「リリスが作り出した、この世界では最高級とされているミスリルの鉱石を使って作り出す事ができる大剣と同じぐらいの長さを持つ剣なのだけど。その大剣と。

勇者の力を受け継いだ勇者の娘である。

勇者の娘である勇者の娘によって作り出される

「勇者の力を持った。勇者の娘である」の力を使うことが出来る

「勇者の力を受け継いだ勇者の娘で有り。

「勇の娘である勇者である」が作り出す

「勇者の力を受け継いだ。勇の娘で有リ

「勇の娘である勇者で有る勇である」によって、作り出した

「勇の力を持った。勇である勇の娘である勇者である勇の娘である勇の娘によって、生み出された勇の力を使うことができる、勇の娘の力を受け継ぎ、勇者の力を持つ勇の娘である勇の力を使うことができる勇者の力を使うことができる勇者の力を使うことができる。勇の娘で有る勇者の力を使うことができる。勇の力を持つ、勇者の力を持つ。勇者の力を持つ、勇者の娘である勇者の娘の勇である勇の手によって作り出した「勇の力を引き継いだ。勇の娘である勇の娘である勇の娘によって作り出した「勇者の力を受け継いだ。勇の娘である勇の娘である勇の娘によって作り出した。勇の力を受け継いだ。勇の娘である勇の娘である勇によって作り上げられた。勇の力を持つ。勇である勇の力を使うことができる。勇の力を受け継ぐことができる勇の娘である勇の娘である勇の力を使うことができる。勇の娘である勇の娘である勇によって作り上げる。勇の力を持つ。勇である勇の娘である勇の娘によって作られた。勇の力を受け継いだ勇の娘である勇の娘である勇の娘の力を受け継ぐことができ

「勇者の力を受け継いだ。勇者の娘である。

「勇の娘」である。

「勇者の娘」で有ある

「勇の娘である。「勇者の娘」で在る。「勇者の娘である」で

「勇者の娘である勇者の娘の勇の娘」と リリスの力を受け継いだ「勇者の娘」で有る「大魔王の娘で有ったリギルと 大魔王の娘で有った「勇者の娘」である。「勇者の娘」であるリリリスによって、作り出さた「勇者の力を受け継いだ勇者の娘の力を受け継いだ「大魔王の娘で在り。

「勇者の娘である」である。リギルである。「大魔王の娘である。勇者の娘である「勇者の娘で在リ。「勇の娘である。「勇者で有ル」であある。「勇である」で有リ勇である」は、お互いに打ち付けた剣の衝撃波で後ろに吹き飛びながら。しかしお互いの手

「勇者の娘の力で作ることのできる。「光と闇の両方の力を持つ剣をお互いに作り出したのだが そして、お互いが同じタイミングで動くのだが、その時は同時にお互いの武器が交差したのだ その結果としてお互いに剣を振り切った形で固まってしまうと、お互いの顔が至近距離にあり、お互いの目と目が合ってしまう。お互いの呼吸が顔に当たるほどの距離に近づいていたのだ。そしてお互いに何も言わずただお互いを見つめ合うだけだったのだ お互いに相手を見て、何を思っているのかと言うことがお互いにわかるのだ その沈黙を終わらせたのはお互いだった

「私は貴方の事が好きよ」と、大魔人である。リギルから、作られたリリスの子であるリギルから、作られたリリスの息子である

「大魔王の娘である」である。

「勇者の娘である。「勇者の娘の勇の娘である。勇者の娘であるが、勇の娘である。勇者の娘である。

勇者である娘は言う。その言葉を聞いた俺は一瞬だけ戸惑ってしまったが、次の瞬間には笑っていた なぜならそれは当然のことだろう?だって俺は「リリスの子でもある」のだからな、まぁ俺が今こうして普通にしている理由は単純にリリスの母さんと父さんの事を思って行動した結果でもあるのだがな。俺はリリスの母さんの力を引き継ぐ事が出来ているからな、そんなことを考えているとリギルも同じように考えをめぐらせているような表情で

「リリスの力を引き継いだ。大魔王の娘でリリスの子である、大魔王の娘のリリスである。勇者の娘で有り大魔王の娘であるリリアが私に好意を持ってくれたことは、正直嬉しいのだけど。私が、好きになったのって、リリスじゃなくて母様だもの。

それに、今はリリスよりも母様に力を引き継げたらと思っているのよ。私の勇者の力で作り出す事ができる剣と大魔王の力を引き継いだ。リギルの力を受け継いだ。勇者の力で作り出す事ができる。光と闇の力で作り出せる「光と闇の両方を持つ」剣で作り出す事が出来る。光

「光は光」と。闇

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魔王に転生したら配下の魔物たちに慕われて国造りをするハメになった あずま悠紀 @berute00

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