応援コメント

06●“パヴリチェンコの亡霊”の呪縛(2):架空人物の存在感が実在人物に依存する危険。★★★(20220504、自伝を踏まえて改稿)」への応援コメント

  • 自分は歴史には詳しくないのですが、リュドミラ・パヴリチェンコは同志少女よ、敵を撃ての中では神格化された存在で(表現がすごく上手に感じました)、主人公が絶対に会うことはないと思っていましたが、まさかの登場で僕もビックリしました。

    作者からの返信

    お読み下さりありがとうございます!
    『同志少女よ、敵を撃て』は、パヴリチェンコ女史を筆頭に、フルシチョフ氏をチラ見せするなど、実在人物が巧みに配されて作品のリアリティを高めています。
    しかしあまりに巧緻すぎて、読んでいるうちにセラフィマたち架空の人物が実在であるかのように、頭の中に擦り込まれる印象もあります。
    それは作品の魅力であり、また魔力でもあると思いますが、『同志少女よ、敵を撃て』だけを読んでパヴリチェンコ女史のイメージを固めてしまうと、主役のセラフィマに対して、彼女は“脇役”になってしまうんですね。
    しかし現実の歴史上の主役は、実在したパヴリチェンコ女史のはず。
    ぜひ映画『ロシアン・スナイパー』(2015 ウクライナ・ロシア合作)をご覧になって、パヴリチェンコ女史の実像に、より近いイメージに触れられることをお勧めします。